
SCOA-iは、言語・数理・論理・空間・知覚という分野で計18種類の問題パターンから構成される総合的な能力測定テストです。
この記事では、延べ5,000名以上のWebテスト支援をおこなってきた瀧本さんとともにSCOA-iの解き方のコツを解説します。各ジャンルの典型的な出題パターンと効率的な解き方を理解して、短時間でも確実に得点できるようにしましょう。
記事の後半では、18問の練習問題を用意しています。幅広い分野の問題を解いて、本番の試験で実力を出せるように対策していきましょう。
問題を解く前に確認! SCOA-iのコツ
SCOA-iの概要
- 問題パターン:
・言語:言葉の意味、四字熟語、故事成語、ことわざ・慣用句、漢字、空欄補充、長文読解、数理:四則計算、一次方程式、二次方程式、不等式、数列、数的推理
・論理:サイコロ、推論、判断推理、空間、知覚 - 1問当たりの時間:約30秒
- 出題頻度:テストセンター(高)ペーパーテスト(あり)Webテスティング(あり)
- SCOA-iを解くときのコツをわかりやすく教えてください!
設問を先に確認! 解答に必要な情報だけに触れるようにしよう
SCOA-iの「言語・非言語」は、内容自体は中学生〜高校基礎レベルで対応できますが、問題数に対して時間が厳しく、処理スピードが問われるテストです。
出題頻度は高く、得点の大半を占めるため優先的に対策すべき分野と言えます。
1問あたりの目安は30秒前後で、迷ったら飛ばす判断も重要です。基本は設問を先に確認し、必要な情報だけを拾って処理しましょう。
応用では概算や消去法を使い、正確さよりもスピード重視で進めます。全体を通じては、解き方の型を固定し、時間を計った反復練習で作業化することが最も効果的です。
SCOA-iの練習問題18問|瀧本さんによる解き方の解説付き!
ここからは、SCOA-iの練習問題を瀧本さんによる解説付きで18問紹介します。全パターンを網羅的に出題するので、SCOA-iの出題範囲を体系的に学習していきましょう。
SCOA-iに初めて取り組む人や、苦手な分野がある人は、「問題を解く前に確認! SCOA-iのコツ」で各パターンの基本的な解法を理解してから練習問題に進んでみてください。
問題1(難易度:★★★☆☆)
問題
以下の式を解きなさい。
-3(4x-9)=12-5(3x-6)
選択肢
正解:C
与えられた方程式を展開する。左辺は-3を括弧内の項にそれぞれかけて-12x+27となる。右辺は-5を括弧内の項にかけて-15x+30となり、これに12を足して42-15xとなる。
したがって、式は-12x+27=42-15xとなる。
次にxを含む項を左辺に、定数項を右辺に移行して整理する。-12x+15x=42-27となり、3x=15が導出できる。両辺を3で割るとx=5となる。マイナスのかけ算による符号の変化に注意する。ゆえに正解はCとなる。
SCOA-i非言語の一次方程式では、xを動かす前に括弧を正確に外すのが出発点です。
特に括弧前のマイナスによる符号変化を取り違えると正解に届きません。展開後に同類項をまとめ、xの項と定数項を左右に分ける基本を崩さないことが大切です。
早く解こうと暗算で飛ばすより、符号処理を慎重におこなう意識を持つほうが結果的に安定します。基本に忠実な手順が、本番で確実に正解を導くコツです。
問題2(難易度:★★★☆☆)
問題
次の数字はある規則性にしたがって並んでいる。空欄に当てはまる数字はどれか。 ただし、隣り合う数字が一定の規則で変化しているものとする
3、12、6、24、18、72、【 】、【 】
選択肢
正解:C
与えられた数列の隣り合う数字の関係を調べると、「4をかける計算」と「6を引く計算」を交互に繰り返していることがわかる。3×4=12、12-6=6、6×4=24という規則にもとづいている。
したがって、最初の空欄は直前の数字である72から6を引いて66となる。2つ目の空欄は、求めた66に4をかけて264となる。ゆえに正解はCとなる。
SCOA-i非言語の数列では、数字を一列で眺めず奇数番目と偶数番目に分けると法則が見えやすくなります。
「3, 12, 6……」のような形は、倍数と別系列の増え方が交互に重なる可能性があります。1つの規則に固執せず、交互列、加減、倍数、平方など複数の見方を柔軟に試すことが大切です。
等差や等比に当てはめようとせず、まず並びを分解して考える姿勢が効果的でしょう。
問題3(難易度:★★★☆☆)

問題
立方体とその展開図がある。立方体を指示された方向に回転させたとき、回転後に上面に「ハ」が出ないものはどれか。
【サイコロの設定】
■回転の方向
A:手前
B:奥
C:右
D:左
立方体を指示された方向に回転させたとき、回転後に上面に「ハ」が出ないものはどれか。 ※回転は“その方向へ1回転がす(90度)”とする。
選択肢
正解:E
展開図から、それぞれの対面を把握する。
ハの裏はマ、フの裏はホ、ヒの裏はヘである。
初期状態では上面にハがある。
選択肢の回転を順に確認していく。
Aは、右に転がしてハが右側面に移動し、左に転がして上面に戻るため、ハが上面になる。
B、C、Dも同様に、ハが別の面に移動してから、その面が影響を受けない方向へ回転し、最後に上面に戻る手順となっている。
しかしEは、手前に転がしてハが前面に移動してから、左に転がしても前面の位置は変わらない。
さらに手前へ転がすと、ハは底面に移動する。
したがって、最後に上面にくるのはハではない。
ゆえに、正解はEとなる。
SCOA-iの論理(サイコロ)では、展開図の暗記より向かい合う面の整理が重要です。
上面・前面・右側面の初期状態を固定し、対面(左・後・下)を把握すると回転後の上面を追いやすくなります。
回転方向だけでなく、上・前・右の三面セットを基準に考えましょう。手前・奥・左右への回転はすべて90度であることを意識し、1回ごとの面の移り方を丁寧に追うのがコツです。
問題4(難易度:★★★☆☆)
問題
次の問いに答えなさい。
時計の長針が短針を追い越す回数は、午前8時から午後10時までの間では何回か。
選択肢
正解:C
長針が短針を追い越すのは、約65分ごとに発生するため、基本的に1時間につき1回である。ただし、11時台には長針による追い越しは発生しない(次に重なるのは12時ちょうどであるため)。
午前8時から午後10時までの期間は14時間である。この14時間の間に含まれる11時台は、午前11時台の1つだけである。午後11時台は含まれない。
したがって、長針が短針を追い越す回数は、14時間から1回分を引いた14-1=13回となる。ゆえに正解はCとなる。単純に14回と数えないよう注意すること。
SCOA-iの判断推理では、時計の図だけでなく長針と短針の速さの差に着目するのが大切です。
追い越す回数は1時間に1回ではなく少しずつずれるため、午前8時から午後10時の長期間では、12時間での基本パターンを基準に考えると整理しやすくなります。
時計算を図形ではなく規則性のある運動としてとらえるほうが、安定して処理しやすいです。
問題5(難易度:★★★☆☆)
問題
立体を指定された3点を通る平面で切断するとき、その切断面の図形として正しいものはどれか。
【立体の設定】
立方体ABCD-EFGHがある。
・上面の頂点は、左手前がA、右手前がB、右奥がC、左奥がDである。
・底面の頂点は、左手前がE、右手前がF、右奥がG、左奥がHである。
この立方体を、辺AEの中点P、頂点B、辺CGの中点Qの3点を通る平面で切断するとき、切断面の図形はどれか。
選択肢
正解:C
立方体の切断手順にしたがう。まず同一平面上にある点Pと点B、点Bと点Qを結ぶ。
次に、平行な面にできる切断面の線は互いに平行になる性質を利用する。手前の面と奥の面は平行なため、奥の面上にある点Qから線分PBと平行な線を引くと、頂点Hに到達する。同様に、左の面上にある点Hから線分BQと平行な線を引くと点Pにつながる。
できあがった四角形PBQHの4つの辺はすべて合同な直角三角形の斜辺となるため長さが等しい。また、対角線BHとPQは長さが異なるため正方形ではない。したがって、できる図形はひし形となる。ゆえに、正解はCである。
SCOA-iの空間(立方体切断)では、頭の中で回すより指定された3点(P、B、Q)がどの面にあるか正確に押さえるのが大切です。
P-B、B-Qを結び、平行な面では切り口も平行になる性質を使うと流れが見えます。形を当てるより、どの面にどんな線が出るか順に追うことが重要です。
問題6(難易度:★★★★☆)
問題
次に示す言葉の意味で、 正しいものをA~Eの中から1つ選びなさい。
膾炙
選択肢
正解:B
正解はBである。膾炙は「かいしゃ」と読み、「人口に膾炙する」という表現で使われることが多い。膾は「なます」、炙は「あぶり肉」を意味し、どちらも人々がおいしく食べる料理を指す。このことから、良い詩文や立派なおこないなどが、多くの人の口に上って広く世間に知れ渡ることを表す。常用漢字表にはない漢字が使われているため、きわめて難易度が高い語彙といえる。
SCOA-iの言語問題では、漢字の見た目に引っぱられず、熟語が使われる場面を思い出すことが大切です。
難しい語は一字ずつ追うより、普段の言い回しとセットで覚えると良いでしょう。選択肢には感情や謝罪、疑念など別方向の意味が並ぶため、意味を曖昧にするとぶれやすくなります。
単独の意味だけでなく、実際の使用場面と結びつけて理解する姿勢が、迷わず正解を導くコツです。
問題7(難易度:★★★★☆)
問題
次に示す言葉の意味として、 最も適切なものをA~Eの中から1つ選びなさい。
隔靴掻痒(かっかそうよう)
選択肢
正解:C
正解はCである。「隔靴掻痒」は「かっかそうよう」と読む。 靴を隔てて足の裏のかゆいところをかくという、もどかしい様子から転じた言葉である。物事の核心に迫ることができず、もどかしく思うことをいう。日常会話よりも、文学的な表現やビジネス上の課題を指摘するときに使われることが多いため、 語彙力が問われる難問といえる。
SCOA-iの四字熟語問題は、漢字の読みだけでなく比喩の元となる場面を思い浮かべることがポイントです。
字面だけで判断せず、「靴の上からかゆい所をかく」といった情景まで浮かべると、意味がつかみやすくなります。
選択肢には「価値が高い」など立派に見える表現も混ざるため、印象ではなく比喩の中身から判断することが大切です。
問題8(難易度:★★★★☆)
問題
『穿つ』の本来の意味として適切なものを示す言葉の意味として、最も適切なものをA~Eの中から1つ選びなさい。
穿つ
選択肢
正解:C
正解はCである。
「穿つ(うがつ)」はもともと「穴を開ける」という意味だが、現在「穿った見方」という表現においては、以下のように本来の意味と誤用が混同されやすいため注意が必要である。
本来:物事の真相や隠れた部分を鋭く突く
俗用:疑ってかかる、ひねくれた見方をする(誤解)
この言葉を正しく使い分けられるかは、豊かな語彙力を示す1つの指標となる。本来の意味と世間での誤解の両方を正しく理解しているかを問う良問といえる。
SCOA-iの言語(故事成語)では、日常の誤用に引っぱられないことが重要です。
「穿った見方」をひねくれた意味だと思い込むと誤答しやすくなります。本来の意味と世間のイメージがずれている語は、その差を見抜けるかが問われます。
故事成語や難語では、普段の印象より辞書的な意味を優先する習慣を持つと安定して対応できます。
こうした「本来の意味」を正確に押さえることが、正解への近道です。
問題9(難易度:★★★★☆)
問題
次に示す言葉の意味として、最も適切なものをA~Eの中から1つ選びなさい。
おもむろに
例)彼はおもむろに立ち上がった。
選択肢
正解:B
正解はBである。「おもむろに」は、漢字で「徐に」と書き、落ち着いてゆっくりと行動を開始する様子を表す。これを「不意に」や「突然」という意味で使うのは誤用であるが、きわめて多くの人が間違えて覚えている言葉である。
言語試験では、このような誤用されやすい言葉が頻出するため、正確な意味を把握しておくことが重要となる。文脈から判断するのではなく、言葉本来の意味を正しく理解しているかを問う良問といえる。
SCOA-iの言語(ことわざ・慣用句)では、日常の何となくの意味ではなく、本来の意味で判断することが重要です。
「おもむろに」を「突然」と誤認しがちですが、試験はその勘違いを狙ってきます。例文に引っぱられず、辞書的な説明を基準に考えましょう。
誤用されやすい語ほど、普段の感覚を疑う姿勢が効果的です。
問題10(難易度:★★★★☆)
問題
次に示す漢字の読みで、間違っているものをA~Eの中から1つ選びなさい。
選択肢
正解:A
正解はAである。「凡例」の読みは「はんれい」であり、書物の巻頭などにある、その本の編集方針や使い方に関する決まりを述べたもののことである。「凡」を「凡人(ぼんじん)」のように「ぼん」と読む慣習から「ぼんれい」と誤読してしまうことがあるが、注意が必要である。
ほかの選択肢については、すべて正しい読みである。このような専門用語や、慣用的な読みとは異なる漢字は、試験においてきわめて間違いやすいため、正確に覚えておくことが求められる。
SCOA-iの漢字問題では、誤読されやすい熟語を重点的に見るのがコツです。
誤読を1つ選ぶ形式なので、見慣れた語から消去法で進めましょう。「凡」のような漢字は、熟語特有の読みでミスを誘いやすいです。
熟語特有の慣用的な読みを押さえることが、本番で迷わず正解を導くポイントです。
問題11(難易度:★★★★☆)
問題
次の文章を読んで、 後の問いに対する答えとして最も適切なものを1~5の中から1つ選びなさい。
人工知能(AI)は、 すでに私たちの生活の至るところに存在している。(A)かつては人間にしかできないといわれていた創造的な活動、たとえば絵画や音楽の制作さえも、いまではAIが容易におこなうことができるようになった。(B)AIが生成する作品は、技術的にはきわめて精巧であり、ときには人間を凌駕することさえある。(C)しかし、それらを芸術と呼ぶことができるかどうかについては、議論が分かれるところだ。(D)芸術の価値は、完成された物体のなかにだけあるのではない。表現者が何を思い、いかなる葛藤を経てその表現にたどりついたのか、というプロセスにこそ、人間は共感をおぼえる。(E)AIには、そのような実存的な苦悩や、歴史的な背景にもとづく動機というものがない。【1】、AIの作品は、あくまで過去の膨大なデータの組み合わせにすぎないという見方もある。AIによって効率化が進むなかで、私たちはあらためて「人間らしさ」とは何かを問い直されている。(F)技術が進歩すればするほど、不完全で無駄の多い人間の手仕事に、いっそうの価値が見いだされるようになるかも知れない。(G)利便性を追求するあまり、私たちが大切にしてきた感覚を失ってしまわないよう、注意が必要だ。(H)AIは便利なツールとして活用できる。【2】同時に、最終的な意味付けをおこなうのは、どこまでも人間であるべきだ。
(1)この文章全体を通して、筆者が最も主張したいことはどれか。
1. AIは人間の創造的活動を完全に代替できるため、人間は自らの不完全さを認め、芸術活動をAIに委ねるべきである。
2. AIの作品は過去のデータの組み合わせにすぎないため、技術的に精巧であっても芸術としての価値はまったく認められない。
3. AIによる効率化が進む社会だからこそ、実存的苦悩や葛藤といったプロセスを伴う人間の表現や手仕事の価値を大切にすべきである。
4. 人間の手仕事はAIよりも不完全で無駄が多いため、今後は利便性を追求し、すべての表現活動を効率化していく必要がある。
5. AIは便利なツールであるが、その利用にあたっては歴史的な背景を考慮した複雑なルールを設けることが急務である。
(2)【1】に入る語句として最も適切なものは、以下のどれか。
1. 実際
2. したがって
3. あるいは
4. すなわち
5. たとえば
(3)【2】に入る語句として最も適切なものは、以下のどれか。
1. したがって
2. しかし
3. あるいは
4. すなわち
5. さらに
(4)下線部「に」と、文法的に同じ働きをしている「に」は、以下のどれか。
1. ジムに行く
2. 部屋に棚がある
3. 寒さに震える
4. 合格通知に喜ぶ
5. 夏になる
(5)AIの進歩によって、人間の手仕事に一層の価値が見い出される理由は、以下のどれか。
1. AIが生成する作品は技術的に未熟で、精巧さに欠けるから。
2. 過去のデータを組み合わせるだけで、新しい作品を作れないから。
3. 効率化が進むなかで、表現者の葛藤やプロセスへの共感が求められるから。
4. AIは利便性のみを追求し、芸術の価値を理解していないから。
5. 人間の手仕事はAIよりも効率的で、迅速に作品を完成させられるから。
選択肢
正解はB:(1)3、(2)2、(3)2、(4)2、(5)3である。AIの普及という抽象的なテーマを用いながら、段落の構成や接続詞の選択、助詞の機能といった言語の総合的な能力を問う問題である。接続詞の選択では、文脈の前後関係を正確に把握することが求められる。文法問題では、存在の場所を示す「に」と、目的や変化を示す「に」を区別する力が必要となる。読解問題は、本文中の対比構造を正確に理解しているかが鍵となる。
SCOA-i言語の長文読解は、全文理解より接続語や空所の役割に注目するのが大切です。
AIと芸術がテーマの本文では、【1】の前後でAIの苦悩の欠如とデータの組み合わせという因果関係、【2】では便利な道具と人間による意味付けという対比を意識しましょう。
細かな表現より、前後が補強か逆接かの論理構成を見抜くことが重要です。論理の骨組みをつかむ姿勢が、本番で迷わず正解を導くための重要なポイントです。
問題12(難易度:★★★★☆)
問題
以下の計算をしなさい。
-104÷(-2)^3-15×(-4)
選択肢
正解:A
四則演算が混ざった式では、はじめに累乗の計算をおこなう。(-2)の3乗は-8となる。次に割り算と掛け算をそれぞれ計算する。前半の割り算は-104÷(-8)=13となる。後半の掛け算は15×(-4)=-60となる。これらを式に当てはめると、13-(-60)となる。
マイナスの数を引くことはプラスの数を足すことと同じであるため、13+60=73となる。したがって正解はAとなる。符号の扱いには十分注意すること。
SCOA-i非言語の四則計算では、数値を見てすぐ筆算せず、まず式の形と適切な処理順序を考えることが重要です。
かけ算・割り算や括弧の有無で着手方法が変わるため、順序を雑に扱わず失点を防ぎましょう。
数字が1つ示されている場合も、問題文をしっかりと読んで何を求めるか丁寧に確認し、途中式を飛ばしすぎないことが安定した得点につながります。
問題13(難易度:★★★★☆)
問題
以下の式を解きなさい。
x^2−4x−117=0
選択肢
正解:D
与えられた二次方程式を因数分解して解を求める。かけて-117、足して-4になる2つの数を探す。117は9と13の積であるため、符号を考慮すると9と-13の組み合わせとなる。したがって、方程式は(x+9)(x-13)=0と変形できる。
この式を満たすxの値は、x+9=0またはx-13=0のときである。ゆえに、解はx=-9、13となる。符号の扱いによる計算ミスに注意すること。
SCOA-i非言語の二次方程式では、すぐ解の公式に頼らず、まず因数分解ができるか確認するのが効率的です。
かけて定数項、足して一次の係数になる組み合わせを探すと素直に処理できることがあります。記号の見えにくさがあっても、プラスかマイナスか丁寧に見直してから進めることが大切です。
まず標準形を整えてから解法を選ぶ姿勢が、見た目の難しさに惑わされず正解を導くための大きな助けになります。
問題14(難易度:★★★★☆)
問題
次の式を解きなさい。
-2(4x-3)>3(2x-12)
選択肢
正解:C
与えられた不等式を展開すると、-8x+6>6x-36となる。xを含む項を左辺に、定数項を右辺に移行して整理すると、-8x-6x>-36-6となり、-14x>-42となる。両辺を-14で割ってxの範囲を求める。
このとき、マイナスの数で両辺を割るため、不等号の向きが逆になることに注意する。したがって、x<3となり、正解はCとなる。計算の過程で符号を間違えないようにすること。
SCOA-i非言語の不等式では、方程式と同じ感覚で進めず、不等号の向きが変わる場面に注意が必要です。
括弧やマイナスの係数が絡む場合、展開時の符号ミスが不等号の意味を崩します。括弧を正確に外し、xの項と数字を整理した後、負の数で割る際の向きの反転を確認する流れが基本です。
不等式は計算力より、手順を落ち着いて守れるかが差になります。
問題15(難易度:★★★★☆)
問題
次の問いに答えなさい。
ある商品に原価の40%の利益を見込んで定価をつけたが、売れないので定価の25%引きで売ったところ、1,200円の利益が出た。この商品の原価はいくらか。
選択肢
正解:C
原価をx円として方程式を立てる。原価の40%の利益を見込んだ定価は1.4xとなる。この定価の25%引きで販売したため、売値は1.4x×(1-0.25)=1.05xと表せる。利益は売値から原価を引いた金額であるため、1.05x-x=0.05xとなる。これが1,200円の利益に等しいため、0.05x=1,200という方程式が成り立つ。そして、両辺を0.05で割るとx=24,000となる。したがって正解はC。定価や売値と混同しないよう注意が必要。
この問題では、すぐ原価を求めようとするのではなく、定価と売値の関係を順番に整理することが先になります。
原価の40%利益を見込んで定価をつけ、その定価から25%引いて売ったということは、原価→定価→売価の2段階の変化が起きているということです。
利益1,200円という条件は最後に原価との差として使うので、まずは割合のかかる対象を1つずつはっきりさせることが、この問題を落ち着いて解く鍵になります。
問題16(難易度:★★★★☆)
問題
以下の条件を前提として、推論ア〜オの中で、明らかに誤りであるものか、あるいは与えられた前提からだけでは、はっきりと断定できないものの記号を選び、その組み合わせを答えなさい。
<条件>
・MはNより重い
・NとOの重さは同じ
・OはPより重い
・QはPより軽い
・LはNより重い
ア:Qが最も軽い
イ:OはQより重い
ウ:LはMより重い
エ:NはPより軽い
オ:MはOより重い
選択肢
正解:C
与えられた条件を整理すると以下のようになる。
M>N
N=O
O>P
Q<P(つまりP>Q)
L>N
これを重い順に並べると、M>N=O>P>Q、およびL>N=O>P>Qとなる。LとMの重さは比較できない。
よって、誤りまたは断定できないものはウとエになる。
ウ:LとMの重さは比較できないため、断定できない。
エ:NのほうがPより重いため誤りである。
したがって正解はCとなる。
SCOA-iの論理(推論)では、読んだ順に比較せず、関係を1本の序列に整理するのが大切です。
M>N、N=O、O>P、Q<P、L>Nの条件から、確定した大小と比較不能な関係を分けましょう。
正しいものより「断定できないもの」を見抜くのが難しいため、確定情報だけで線を引く意識が重要です。NとOを同じ高さに置くと見通しが良くなります。
問題17(難易度:★★★★☆)
問題
以下ア〜オの左右の文字・数字・記号を見比べ、左右が合致している組み合わせはいくつあるか答えよ。
ア. (はばぱぬめねわれ) ―― (はばぱぬめねわれ)
イ. (68905271) ―― (68905217)
ウ. (ソンシツウワクケ) ―― (ソンシツウワクケ)
エ. (MNWVUOQC) ―― (MNWVUOCQ)
オ. (bdpqftij) ―― (bdpqtfij)
選択肢
正解:B
ア〜オの組み合わせを1つずつ確認する。
アは左右で完全に一致している。
イは右側の最後から2つの数字「7」と「1」が入れ替わっているため不一致。
ウは左右で完全に一致している。
エは右側の最後の文字「Q」と「C」が入れ替わっているため不一致。
オは右側の5つ目と6つ目の文字「f」と「t」が入れ替わっているため不一致。
したがって、左右が合致している組み合わせはアとウの2つである。ゆえに正解はBとなる。似た形の文字や順番に注意して見比べること。
SCOA-iの知覚問題は、文字列や数字を意味でとらえず、左から1文字ずつ機械的に照合するのが基本です。
ア〜オを比べる際、一部の順番が入れ替わっているものを見落とさないよう、印象で判断せず先頭から末尾まで正確に確認しましょう。
特に中盤や末尾の逆転に注意が必要です。速さも大事ですが、手順を一定に保つことが正確さにつながります。
問題18(難易度:★★★★★)
問題
次に示す言葉の対義語を完成させるために、( )に入れるべき最も適切な漢字をA~Eの中から1つ選びなさい。
奢侈――( )素
選択肢
正解:B
正解はBである。必要以上に贅沢をすることを意味する「奢侈(しゃし)」に対し、飾り気がなく慎ましい生活をすることを「質素(しっそ)」という。「簡素=簡単で飾り気がない/質素=生活態度として慎ましい。」
「奢侈」は日常生活であまり使われない高度な語彙であるが、その対極にある生活の状態を考えることで、正解を導き出すことができる。物事の度合いが正反対であることを示す組み合わせである。高度な語彙力を問う問題であり、難易度はきわめて高いといえる。
SCOA-i言語の空欄補充は、空欄前後をつなげるより前の語と反対の意味の熟語を想起するのが大切です。
「奢侈」のような難語も「過度の贅沢」とわかれば、反対の「慎ましさ」等の語へ発想を向けやすくなります。
知らない語でも対義関係や意味の向きから絞るのが有効です。
語彙の難しさに圧倒されず、意味の方向性を手掛かりに考えることが得点につながります。この「論理的消去法」が、本番で迷わず正解を導くコツですね。
SCOA-iを対策する際のポイント
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アドバイザーのリアル・アドバイス!1問に時間をかけすぎない! 確実に解ける問題に時間を割こう
キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
瀧本博史
プロフィールを見るSCOA-iの言語・非言語は、基礎レベルながら正確な処理スピードが問われます。
また、時間がタイトなため、1問に固執せず解ける問題を確実に拾う姿勢が大切です。
慣れが大切! どうしても苦手な場合は消去法を活用しよう
対策は形式別の基礎固め後、計時演習を1日20〜30分、1週間継続して解くリズムを体に覚えさせるのが効果的です。
特に計算、図表読取、語句、短文読解は得点源として安定させたい部分なので重点的に対策しましょう。
苦手な人は完答を狙わず消去法を活用して迷いを減らすことがおすすめです。
指示の見落としや時間配分に注意し、演習を繰り返して「慣れ」と「時間感覚」を磨くことが、本番での安定した得点につながります。