本企画について
「噂や評判に、プロの確実な視点を。」をテーマに企業選びや意思決定の支援をする企画です。漠然とした不安には「確度の高い事実」を、意思決定には「キャリアの専門家による視点」を提供することを目指します。
「システムサポートは仕事がキツイし残業も多い」
「仕事に追われて自分磨きの余裕がない」
システムサポートは、業績好調な独立系のシステムインテグレーターですが、仕事が自分の成長につながるかどうかや、働きやすさに関してさまざまな意見が聞かれます。そのような声や評価の妥当性を検証してみましょう。
この記事では、システムサポートへの就活を検討している人に向けて、データをベースにしたプロの分析を紹介します。
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1分でわかるシステムサポート
1分でわかるシステムサポート
1980年にデータエントリーやシステム開発を手掛けるIT企業として金沢市で創業。海外大手IT企業とのパートナー契約などを生かして業績を拡大。2018年に東証マザーズ上場。現在は東証プライム市場。2025年1月にシステムサポートホールディングスを中心とする持ち株会社体制に移行。クラウドインテグレーション事業、システムインテグレーション事業、アウトソーシング事業、プロダクト事業をビジネスの4本柱としている。
| 会社名 | システムサポート(System Support Inc.) |
| 従業員数(連結) | 1,370人(2025年6月) |
| 本社所在地 | 石川県金沢市 |
| 主な事業 | Microsoft Azule、AWS、Google Cloud等の利用に係る技術支援やライセンス再販をおこなうクラウドインテグレーション事業を筆頭に、データセンターサービス等のアウトソーシング事業、ソフトウェア開発のプロダクト事業等を展開。北米進出の日本企業にITサポ―トを提供する海外事業も手掛ける。 |
| 売上高 | 269億3,814万円(2025年6月期) |
| 営業利益 | 22億4,413万円(2025年6月期) |
| 企業HP | https://www.sts-inc.co.jp/ |
| 新卒採用HP | https://fresh.sts-inc.co.jp/ |
「システムサポートはやばい」と言われる4つの理由|プロが読み解く
「システムサポートはやばい」と言われる4つの理由
「システムサポートはやばい」とされるのは、どのような理由からなのか。客観的なデータに基づき解説します。対象企業と自分の適性を判断するためにキャリアコンサルタントの説明も参考にしてみてください。
①システムサポートという仕事自体がきつく残業も多そうだから
社名がシステムサポートだからといって、システムの保守や運用管理の仕事を指す狭い意味の「システムサポート」だけを手掛けているわけではありません。
主力事業はクラウドインテグレーション事業とシステムインテグレーション事業で約9割を占めます。アウトソーシング事業は、一般的にハードだとされる保守・運用の仕事が主体ですが割合としては全体の1割を切っています(※1)。
残業時間を見ても会社全体の平均として月間9.1時間(※2)で、比較的残業時間が多い情報通信業の平均が16.5時間であることからすれば、それほど仕事がきつくは見えません。
ただし、月別の残業時間を見ると、11月の14時間が最長で3月が12時間。1月は3時間のみで5月も6時間(※3)。配属や仕事のサイクルにより残業が増えることもあります。
(※1)システムサポートホールディングスHP 2025年6月期有価証券報告書
(※2)同上
(※3)厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和7年分結果速報
アドバイザーからワンポイントアドバイス月ごとの残業時間には幅が出るものと知っておこう
月別の残業時間が3時間から14時間の間で変動していますが、これはIT業界の実態に照らせば「波」と呼ぶほどの変化ではなく、むしろ極めて安定した稼働状況といえます。
最長の14時間であっても、週に数時間程度の調整や、納期直前のわずかな対応で収まる範囲です。特定の月が増えていてもプロジェクト進捗に応じた一時的な現象と考えられます。
業界平均を大きく下回っているのは、同社が無理な工数管理を排し、個人の負荷を徹底してコントロールできている証拠です。
学びの忙しさを楽しむ力が求められている
主力とする「クラウドインテグレーション」において、真に向き合うべきは労働時間ではなく「スキルの鮮度」です。昨日までの知識が今日は通用しなくなるAWSやGoogle Cloud等の最新技術を追い続ける情報収集能力が求められます。
ここでの「ハードさ」とは、常に自分をアップデートし続ける「最新技術への適応力」にあります。加えて、障害発生時には迅速な対応が求められるため、精神的なプレッシャーを感じやすい職種ともいえます。
この「知的ハードさ」を楽しみ、成長の糧にできる人にとって、非常に健全かつ刺激的な環境といえます。
②仕事が大変で長持ちせずに辞めていく人が多そうだから
仕事の対価としての給料や成長への満足感など、人によって判断基準が異なり仕事が大変かどうかの見極めはつきにくいのが現実です。
システムサポートの場合は従業員の平均年齢は34.8歳で平均給与は年間約562万円(※4)。給与所得者の全体平均が約659万円ですからそこまで低いとは言い切れません(※5)。
しかし気になるのは勤続年数で、平均6.8年(※6)というのは一般労働者の平均勤続年数12.4年(※7)と比べ短く思われます。勤続年数は仕事の大変さだけで決まるものではありませんが、気になるデータではあります。
システムサポートは2025年6月期に新卒採用で135名、キャリア採用で150名の計285名が入社(※8)しており、新入社員は全従業員数の2割。比較的多めの採用をしており、自然増で毎年10%程度の人員拡大を目指しているとのことです。
(※4)システムサポートホールディングスHP 2025年6月期有価証券報告書
(※5)国税庁 民間給与実態統計(令和6年分)
(※6)システムサポートホールディングスHP 2025年6月期有価証券報告書
(※7)労働政策研究・研修機構
(※8)システムサポートホールディングスHP 2025年6月期有価証券報告書
プロのアドバイザーはこう分析!離職率は低い! 計画的に大人数を採用する傾向にある
システムサポートが全従業員の約15〜17%に相当する年間200名超の採用をおこなっていると聞くと、「離職が多く、人が定着していない会社なのでは」と感じる人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、同社の離職率は直近数年間でおおむね5%前後にとどまっており、情報通信業界の平均や全産業平均と比べて低い水準にあります。そのため、人材の定着はむしろ良好な部類に入るといえます。
こうした積極的な採用は、事業拡大に合わせた戦略的な人員投資として位置づけられています。ITサービス業ではエンジニア数が収益に直結しやすく、成長のスピードを維持するには計画的な増員が欠かせません。
若手が輝く環境が整備されているといえる
平均勤続年数は6〜7年台で推移しており、一見するとやや短く見えるかもしれませんが、毎年多くの新入社員が加わることで若年層の比率が高まり、統計上の平均値が押し下げられている面もあります。
同社はシリコンバレー拠点を持ち、そこで発掘したServiceNowなどの先端サービスをいち早く国内展開するビジネスモデルを採用しています。
このような環境は成長志向の若手にとって、新しい技術やプロジェクトに挑戦しやすい場として機能していると考えられます。
離職率の低さと組織拡大の両立を見る限り、定着を図りながら攻めの採用を続けている企業だと評価して差し支えないでしょう。
③地方発IT企業が活躍しているイメージが薄いから
金沢市で創業したシステムサポートは、本社も金沢で地方発というのは事実ですが、事業の展開は地方に偏っているわけではなく、米国シリコンバレーやニューヨーク等にも拠点を置き北米でのビジネス展開に乗り出しています。
現在の事業の中心は東名阪で、人員配置を見ても東京に51%が集まり金沢は18%。大阪15%、名古屋13%となっています(※9)。採用も地域別におこなわれており、日々仕事をしていく中では地方発といった企業の出自を意識することはないでしょう。
(※9)システムサポートホールディングスHP 決算説明会資料
プロのアドバイザーならこうアドバイス!地方企業には3つのポイントに魅力がある
「地方の会社=のんびり、あるいは閉鎖的」という色眼鏡で見るのは、非常にもったいないです。
ことIT、特にSTSが強みとするクラウドインテグレーションの分野において、物理的な「拠点の場所」はビジネスの質にまったく関係ありません。むしろ、私が注目してほしいのは以下の3点です。
1つ目:「金沢の粘り強さ」と「東京のスピード感」のハイブリッド
創業の地である金沢を大切にしながら、人員の半分を東京に配置し、最先端の案件を獲得する。この「どっしりした経営基盤」と「機動力」の両立は、流行り廃りの激しい東京専業のITベンチャーよりも、実は安定した成長環境といえます。
2つ目:「シリコンバレー拠点」という本気度
単なる「地方のSIer」なら、わざわざ米国に拠点は作りません。北米進出をする日本企業をサポートするという明確なニッチ戦略を持っている点は「どこに本社があるか」よりも「どこに視点を向けているか」が重要であることを証明しています。
3つ目:「地方発」だからこその「個人の顔が見える」メリット
巨大すぎる東京発の企業に比べ、地方にルーツを持つ企業は「人を大切にする」文化が根強く残っているケースが多いです。首都圏と違って地元のメディアにも取り上げられやすく、社員やその家族も自社への愛着や誇りを感じやすいでしょう。
離職率の低さや若手の活躍も、こうした「人のつながり」を重視する風土が、東京の拠点にも浸透しているからこそかもしれません。
「地方だからやばい」のではなく、「地方から世界を狙うガッツのある面白い会社」ととらえ直すと、見え方がガラリと変わるはずです。
④会社の将来性がよくわからないから
システムサポートは90年代はバブル崩壊によって一時期業績が低迷したものの、いち早くビジネスモデルの転換を進め、IT需要の拡大もあってその後は順調に業績を伸ばしています。
2024年には中期経営計画「ローリングプラン」として2027年までのグループ成長戦略を発表しました。それによると売上高は直近の269億円から2028年6月期には400億円を超え、営業利益も22億円から35億円へ6割増を目指しています(※10)。
とくに成長事業のクラウドインテグレーション事業には年平均14%のペースで売上拡大を見込んでいます。
こうした成長のカギを握るポイントとして会社が意識しているのが人材戦略です。積極的な採用活動により、計画通りなら2028年には従業員数が2,400名を超える見通しです(※11)。
(※10)システムサポートホールディングスHP 決算説明会資料
(※11)同上
アドバイザーのリアル・アドバイス!システムサポートは確実な成長を歩もうとしている
同社の中期経営計画(ローリングプラン)によると、売上高を269.3億円から401.5億円以上へ、従業員数を1,712名から2,418名規模へ拡大すると計画しています。
すなわち、およそ1.5倍の売上高増、およそ1.4倍の人員増を前提とした成長設計となっています。これは、無理のない成長戦略と見ることができます。
また、クラウドインテグレーション事業で年平均14%の成長を見込んでいます。この水準は市場全体の伸びと大きく乖離したものではありません。特別に強気というよりは「市場並みの成長を着実に取り込む前提」と評価できます。
会社の将来性は社員一人ひとりに委ねられている
ただし、この計画が「予定通り成長するか」の鍵は、人材の戦力化という一点に集約されます。単なる人員増ではなく、一人ひとりがクラウドの高度な専門性を備えた集団になれるかどうかが、最重要点です。
地方発のベンチャー精神を失わず、北米進出などの攻めの姿勢を維持しながら、急拡大する組織のガバナンスを維持できるか。この「拡大の痛み」を乗り越えるタフさがある限り、同社の将来性は極めて明るいと判断できます。
先入観にとらわれず企業を客観的に見てみよう
「システムサポートはやばい」という話の元をたどると、多分に先入観によるものもあることが分かります。
もちろんデータとして不安を感じる要素もないわけではありませんが、いずれにしても自分の目で判断するのが重要です。この記事やプロの見解を参考にしてみて下さい。
アドバイザーのリアル・アドバイス!早期から成長可能なキャリアをスタートできる
金沢に本社を置き、シリコンバレーにも拠点を持つ独立系SIerのシステムサポートでキャリアを始める魅力は、地域に根差した誠実な顧客対応と、海外拠点で培う先端技術への取り組みを両立している点にあります。
エンドユーザーとの直接取引案件も多く、若いうちから顧客の声を聞きながら開発に携われる機会が期待できます。その過程で、単にコードを書くのではなく、課題解決に向き合うパートナーとしての意識やスキルを磨いていくことができます。
また、資格取得を奨励する制度や研修が整っており、オラクルマスターなどの高度資格保有者も多い環境の中で、専門性を計画的に高めていける点も特徴です。
主体性な挑戦姿勢がエンジニアとしての成長につながる
社会人として良いスタートを切るためには、常に相手を主語にしたコミュニケーションを意識することが大切です。技術はあくまで手段であり、その先にある顧客の喜びや安心を見据えて行動していく姿勢が求められます。
社内には「やってみよう」という前向きなチャレンジを歓迎する空気があり、自ら提案し行動する人ほど成長の機会を得やすい風土があります。
現場で感じた違和感を放置せず、小さな改善提案から形にしていく経験の積み重ねが、AI時代にも価値を発揮できるエンジニアへとつながっていきます。
地方発の情熱と世界に目を向ける姿勢を両方手にしながら、自分らしいキャリアを築いていってほしいと思います。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi





3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
2級キャリアコンサルティング技能士/全国経理教育協会 社会人常識マナー検定2級
Tomohiro Morita〇理系大学院修了後に企業で勤務。その後、キャリア支援・セミナー講師・文章制作などマルチに活躍。就職・転職に関する情報整理や書類作成、意思決定支援をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント
Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は60000件超。30年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細