本企画について
「噂や評判に、プロの確実な視点を。」をテーマに企業選びや意思決定の支援をする企画です。漠然とした不安には「確度の高い事実」を、意思決定には「キャリアの専門家による視点」を提供することを目指します。
「フォーカスシステムズやばい」
自分の気になっている企業について調べてみると、「給与が低い」「客先常駐が多い」といった情報が出てきて、不安に思ってしまった人もいるのではないでしょうか。ただ、噂はすべてが正しいとは限らないため、真偽を確かめる必要があります。
そこで、フォーカスシステムズは本当に「やばい」企業なのかどうか、具体的なデータを用いながら紹介していきます。また、就活の専門家であるキャリアコンサルタントが、それぞれのやばい理由について解説もしているので、併せて読んでみてください。
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1分でわかるフォーカスシステムズ
フォーカスシステムズとは
1977年設立のIT企業。「テクノロジーに、ハートを込めて。」をコーポレートスローガンに掲げ、テクノロジーで人と人をつなぐことを使命とする。
事業内容はおもに、官公庁や地方自治体の社会インフラを支える「公共関連事業」のほか、民間企業向けの「エンタープライズ事業」「広域ソリューション事業」、情報セキュリティやIoT分野を含む「イノベーション事業」を幅広く展開。
| 会社名 | 株式会社フォーカスシステムズ(Focus Systems Corporation) |
| 従業員数(単体) | 1,434名(2026年3月末現在) |
| 本社所在地 | 東京都品川区 |
| 主な事業 | ・コンピュータシステムのコンサルティング・受託開発 ・システムの保守・運用管理、技術支援 ・情報セキュリティ関連技術・商品の開発・販売 ・ソフトウェアパッケージの開発・販売 ・Webコンテンツの企画・制作など ・労働者派遣事業 ・その他、各種コンピュータ関連事業 |
| 売上高(単体) | 325億5,500万8,000円(前年同期比3.3%増)(2025年3月期) |
| 営業利益(単体) | 21億6,482万2,000円(同9.7%増)(同期間) |
| 企業HP | https://www.focus-s.com/ |
| 新卒採用HP | https://www.focus-s.com/recruit/graduates |
「フォーカスシステムズがやばい」と言われる4つの理由|プロが読み解く
「フォーカスシステムズがやばい」と言われる4つの理由
フォーカスシステムズがやばいと言われる理由を4つ紹介します。ネガティブな噂がされている理由について、根拠を示しながら紐解きます。併せて、キャリアコンサルタントからの専門的視点による解説も参考にしてみてください。
①給与水準が低いから
口コミサイト等では給与額が低いという意見が散見されます。
実際に、フォーカスシステムズの年収は2016年度~2024年度の過去9年間において情報通信業界の平均を下回っています。具体的な年収の額として、2024年度は同社が588.4万円(※1)、同業界は659.5万円(※2)となっており、確かに給与額が低いと言うことができます。

ただ、同社は2025年12月に社員の給与のベースアップを決定しました(※3)。2026年4月より支給される給与について、管理職社員は年額20万円、一般職社員は年額2万円の増額となっており、従業員のモチベーション、エンゲージメントの向上を目指しています。
※1 フォーカスシステムズ 有価証券報告書
※2 国税庁 民間給与実態統計調査
※3 フォーカスシステムズ 「正社員の給与ベースアップに関するお知らせ」
プロのアドバイザーはこう分析!安定的な経営方針が給与額に影響している
フォーカスシステムズの年収が業界平均を下回る背景には、同社が大切にしている経営の持続性が深くかかわっています。
売上の柱である公共関連事業や保守運用は、不況時でも仕事が途絶えない強みがある一方で、予算枠が決まっているため急激な収益向上は望みにくいのが現実です。つまり、高い安定性と引き換えの給与水準であると言えます。
また、1,400名規模の組織で若手エンジニアを継続的に採用していることも、平均年収を下げる要因です。
しかし、特筆すべきは2026年4月からのベースアップ決定でしょう。これは、上場企業として待遇改善へ本格的に動き始めた変化の表れとも言えます。
企業の価値は給与額だけでは測れない
目先の額面だけを見れば低いと感じるかもしれません。しかし、長年にわたり公共・社会インフラ領域で安定した事業基盤を築いてきた実績は、給与額だけでは測れない安心材料でもあります。
単純に給与が低い会社と断定するのではなく、安定性と成長機会を含めて判断することが大切です。
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②配属先に当たり外れがあるから
フォーカスシステムズは年間500件を超えるプロジェクトを保有し、取引者数も200社を超え、配属先が多すぎるために、当たり外れがあるのではないかという評判もあります。
配属先の決定については、研修中に各担当からの仕事紹介を聞く機会があり、そこで社員から回収した希望や適性を踏まえておこないます(※)。個人に合わせて調整はするものの、確実に自身が望む案件に携われるとは断言できません。
ただし、配属時の案件に納得がいくかいかないかは、SIer企業ではよく挙がる懸念事項となります。同社の場合は、幅広い配属先候補があることで、自分自身の適性と高い粒度ですり合わせができるととらえることもできます。
アドバイザーのリアル・アドバイス!案件の多さはミスマッチ防止のための材料になる
希望通りの配属先かどうかは、客先常駐(SES)がメインの企業では避けて通れない懸念です。
しかし、フォーカスシステムズにおいて「プロジェクト数500件以上」「取引社数200社以上」という数字は、単なる多さではなく、ミスマッチを解消するための選択肢の豊富さととらえるのがおすすめです。
ほかのSIerと比較しても、同社は官公庁のような堅実なインフラから、最新のAI・IoT領域まで、非常に幅が広いのが特徴です。そのなかで、研修中に仕事紹介を受け、希望を出せるフローは、独立系SIerとしてはかなり丁寧な部類です。
配属希望を叶えるコツ! 学びたいという姿勢をアピールしよう
「外れ」を回避するコツとしては、プロジェクトを「選ばされる」のではなく、自分がどんな市場価値を身につけたいかを言語化することです。会社側に「逆提案」できる人なら、この案件の多さは大きなメリットに変わるでしょう。
もし特定の技術を極めたいなら、専門特化した小規模SIerのほうが確実かもしれません。しかし、「自分の適性を働きながら見極めたい」という人にとっては、この豊富な配属先候補こそが最大のセーフティネットになりますよ。
③昭和的で年功序列の社風だから
フォーカスシステムズについて調べると、「年功序列」というワードや昭和気質が残るという情報が出てきます。
同社の社員の年齢構成について、2025年3月末時点では20代以下が35.5%と最も高い割合を占めており(※1)、全体の平均年齢も36.4歳(2024年度)(※2)と、情報通信業界の平均が40.8歳(※)であることをふまえると、比較的若い会社だということがわかります。

また、同社の社員インタビューでは、「風通しの良さ」や「個人を尊重する」という点についての意見が多く見受けられます(※4)。そのため、決して昭和気質で年功序列の企業だと言い切ることはできないでしょう。
風通しの良さ
公共系エンジニア社員
「先輩や上司との距離が近く、なんでも質問・相談できる雰囲気や環境があるところです。他にも部活動やBBQなど様々なイベントがあり、職場の異なる社員とも交流することができています。」
Web・業務系エンジニア社員
「社内の部活や互助会役員、部対抗の野球大会等で様々な部署の方々とお会いしましたが、年齢・立場に関係なく、気さくに声をかけてくれる方が多いです。」
個人を尊重する文化
Web・業務系エンジニア社員
「やりたいことや考えをしっかり聞いてくれる環境がとてもよいと思っています。」
Web・業務系エンジニア社員
「私の意見を聞いた上でアドバイスをしてくれるなど、個人を尊重してくれる環境があります。」
※1 フォーカスシステムズ 数字で見るフォーカスシステムズ
※2 フォーカスシステムズ 有価証券報告書 2025年3月期
※3 厚労省 令和6年賃金構造基本統計調査の概況
※4 フォーカスシステムズ 新卒採用 人を知る
プロのアドバイザーならこうアドバイス!人柄の良さや若手の多さは成長環境ととらえよう
「フォーカスシステムズはやばい」という言葉で検索してこのページに辿り着いた人は、慎重に企業選びと向き合っているのだと思います。
風通しの良い社風で若手が多い環境は、自分から声をかけ、先輩たちとつながっていける人にとって、とても育ちやすい場所ではないでしょうか。
私もかつてITエンジニアとして現場におりましたが、思い通りにいかない案件に出会った時、支えになったのは身近な先輩との何気ない対話でした。
「この現場の成果は何か」「お客様の要望にどう応えるのか」を一緒に確認できる関係があると、配属先の不確実性も自分の成長へとつながっていきます。
条件だけでなく風土も含めて会社を見てみよう
同社は2026年4月のベースアップに加え、教育研修への投資にも力を入れています。
給与などの「外側の条件」だけで選ぶと長続きしにくいものですが、先輩たちが築いてきた土台を活かし、対話を通じて自分なりの働く意味を見つけていきたい人には、相性の良い環境かもしれません。
ネットの言葉だけでは伝わらない感覚もあります。説明会などで直接話を聞いてみてはいかがでしょうか。
あなたが受けないほうがいい職業を診断しましょう
就活を進めていると、自分に合う職業がわからず悩んでしまうことも多いでしょう。
そんな時は「適職診断」がおすすめです。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強みや性格、価値観を分析して適職や適さない職業を特定してくれます。
自分の適職や適さない職業を理解して、自信を持って就活を進めましょう。
④携わる技術が古いから
最先端の技術に触れたいと考える人にとっては、古い技術にしか携われないという点は「やばい」と感じてしまうものだと予想されます。
フォーカスシステムズは官公庁や地方自治体、金融機関など、社会の基盤を担うようなシステムの運用に携わっており、小さなミスが大規模なトラブルにつながることも考えられます。そのため、最新技術を投入するよりも、長年使われてきたシステムを使用して、安全性を保つようにするという傾向があるようです。
しかし、すべての案件が古い技術を使い続けているとは限りません。また、伸ばしたいスキルに合わせたスキル別の研修や、資格取得の支援制度など、エンジニアとしてのスキルを伸ばす仕組みは設けられているため、実力が停滞するわけではないことは認識しておきましょう(※)。
プロのアドバイザーはこう分析!ただ技術が古いわけではない! 確実なスキルが必要となる
確かにフォーカスシステムズでは、最新技術が学びづらいと感じる場面はあるかもしれません。
これは、同社が提供するサービスの性質に起因するものと考えられます。
官公庁や金融機関の基幹システムのように、極めて高い信頼性と継続性が求められる現場では、先端性よりも、長年の実績があり安定稼働が保証された技術が優先されます。
流動性の高いIT業界でも活きるスキルを身に付けられる
さらに、同社の教育制度を見ると、まずはITの土台となる資格取得を重視していることがわかります。これは最新技術に消極的というより、変化の激しいIT業界だからこそ、流行に左右されない基礎力を重視していると見るべきでしょう。
先端の技術トレンドを追いかけたい人には物足りなく感じるかもしれません。しかし、エンジニアとして長く通用する土台を築きたいのであれば、むしろ堅実に成長しやすい環境と言えるでしょう。
最新の技術動向と、社会を支える堅実な技術、そのどちらに軸足を置くかによって、同社の価値は大きく変わるはずです。
フォーカスシステムズの噂には事実もあるがすべては断言できない
噂のなかにはおおむね事実も含まれていますが、断言できない内容もあります。給与が平均よりも低かったり、配属先が不確定であっても、決してやばい企業とは言い切れないです。
大切なのは、そこから自分が満足して働くことができるのかどうかです。企業に関する情報を正しく読み取って、実態を把握しておきましょう。
プロのアドバイザーならこうアドバイス!フォーカスシステムズには3つの魅力ポイントがある
「やばい」という噂の正体は、多くの場合は「安定した大企業」としての側面と「現場の泥臭さ」のギャップに過ぎません。最後に、私が考えるフォーカスシステムズの本当のメリットを3つお伝えします。
①「不況に負けない」最強の安定基盤
売上の約3割を占める官公庁・地方自治体向けのシステム。これは景気が悪くなっても止まることがない、いわば社会の血管です。
2026年現在の不安定な世界情勢の中でも、「30期以上、一度も赤字を出していない」という実績は、安定を求める人にとって何よりの安心材料になります。
②20代からの「自走」を支援する社風
平均年齢が36.4歳と若く、3年目でリーダーを任せるような実力主義が浸透しています。噂される「昭和的」な雰囲気は、裏を返せば「人の良さ」や「面倒見の良さ」として残っているのが実態です。
③2026年からの「待遇改善」への本気度
最近発表されたベースアップは、上場企業として「人材に投資しなければ生き残れない」という危機感の表れです。業界平均との差を埋めようとするこの「攻めの姿勢」は、今後の将来性として高く評価できます。
フォーカスシステムズは、「手堅い安定」を土台にしながら、自分の腕一本でキャリアを切り拓きたい「野心家」にこそ向いていると言えるでしょう。
会社に給料を上げてもらうのを待つのではなく、「ここで公共インフラの知見を身につけ、市場価値を爆上げするぞ」くらいのしたたかさを持って、この巨大なプラットフォームを使い倒してほしいです。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi






3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
2級キャリアコンサルティング技能士/全国経理教育協会 社会人常識マナー検定2級
Tomohiro Morita〇理系大学院修了後に企業で勤務。その後、キャリア支援・セミナー講師・文章制作などマルチに活躍。就職・転職に関する情報整理や書類作成、意思決定支援をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント
Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味
プロフィール詳細国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Yukio Minami○理系大学院修了後、SEとして医療系システムに従事。私立高校に転職後は進路指導やキャリア教育に携わり、カウンセリングなどを通して生徒一人ひとりに合わせた支援をおこなっている
プロフィール詳細