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お笑いコンビ・アケガラスのメンバーとして活動しながら、自作のラップや「どんな曲もHIPHOP感出す男」など人気コンテンツを発信するクリエイターとしても活躍するKing Boyに、就活やキャリアについてたずねる連載企画。
本記事では人気を集めるコンテンツの誕生秘話から、面接で自分を偽ってしまう人へ向けた本音アドバイスまで、独自の視点を深掘りします。
※本記事は連載記事です。続編が公開され次第リンク先に飛べるようになります。
・2記事目(5/25~公開予定)
・3記事目(5/25~公開予定)
・4記事目(6/1~公開予定)
| ▼King Boy(キングボーイ) プロフィール 神奈川県出身。吉本興業所属のお笑いコンビ「アケガラス」のメンバーで、相方のガネとは学生時代からの幼馴染。幼少期から慣れ親しんだラップを取り入れたコンテンツを個人でも発信し、SNS総フォロワーは約14万人と現在進行形で人気を集めている。自身でもリリックを書くなど音楽活動も精力的におこなう SNS:YouTube / X(旧Twitter) / Instagram / TikTok |
【特別インタビュー企画】
「あの人」に聞く未来の“出会い方”社会という広い海へ漕ぎ出す就職活動。
地図も決まった航路もないなかで、
どうやって自分の進むべき道を決断すればいいのでしょうか。
必要なのは、誰かが作った正解ではなく、自分が納得して進むための「羅針盤」。
本企画では、自分だけの羅針盤をもって
オリジナルの道を歩む人たちにインタビュー。
迷いながらも進み続けた人生ストーリーから、
明日からの就活がちょっと楽しみになるヒントをお届けします。
アケガラス「King Boy」現る
──今日はお越しいただきありがとうございます。5月とは思えない暑さですね。
King Boy)多分ですが、俺が外に出たせいでしょうね。

──最初から全開で嬉しいです。
King Boy)yeah……。すみません。タバコ一本だけいいですか? あー、緊張する。サングラス外したほうが良ければ言ってくださいね。
「どんな曲もHIPHOP感出す男」誕生秘話
──「どんな曲もHIPHOP感出す男」「バイブス高いけど真面目な幼稚園の先生」。King Boyさんの動画をSNSでとてもよく見るようになりました。
King Boy)ありがたいことに多くの方に見てもらえていますね。本当に嬉しいです。
──これらのコンテンツはどうやって生まれたのでしょうか。
King Boy)意外かもしれませんが、僕ってHIPHOPが好きなんですね。自分でリリック(歌詞)を書いたラップも発信しています。


King Boy)ラップは自分の実体験とか日々感じたこと、つまり「リアル」を伝えるものです。
そのマインドが根底にあるので、動画コンテンツとはいえ、やるからには「フェイク」じゃない、ちゃんと自分の内側から取り出せるものにしたいと思っていました。
それで真っ先に思いついたのはやっぱりHIPHOP。だから、まずは「HIPHOPを使って何かをやろう」ということが先に決まりましたね。
そこから「何をかけ合わせたら面白いかな」と考えたときに「ギャップのあるもの」がインパクトあっていいだろうと思ったんです。

──それでJ-POPや童謡にHIPHOPの動きを合わせたりするネタが生まれたんですね。
King Boy)はい。ただその「かけ合わせ」も結構リアルというか、実際にやってることも多いです。
たとえばカラオケでダチが歌ってる横で「yeah!」「ヒィア!」とか合いの手をかましたり。それも全然ラップじゃない曲でね。「どんな曲もHIPHOP感出す男」もそこから来てます。

影響を受けすぎるのでネタは見ない

──とはいえ、なかなか考え付かないものだと思います。発想の源泉はどこにあるのでしょうか。参考にされている方がいらっしゃったり?
King Boy)まず、僕って参考にする視点で人のネタを全然見ないんですよ。見ないようにしているってのが正しいかな。
もうね、めちゃくちゃ影響受けちゃうんですよ。だから面白いネタなんかを食らっちゃったら、そのことしか考えられないしオリジナリティのあるアイデアがむしろ出てこない。
お笑いやコンテンツの参考にするのは別のところの、たとえば漫画、映画、音楽、街歩きとか、日常のあらゆる場面がいわゆる「源泉」ってやつになっていますね。
ただ漫画とか映画とかなら影響を受けないってわけではなくて、たとえば映画『仁義なき戦い』(東映)とか見た後はすごいですよ。眉間には深~いシワが刻まれて、語尾は「~~じゃけえ」。とにかく影響を受けやすいタイプなんです。

面接で本当のことが言えないのは「フェイク」じゃない
──「リアル」「フェイク」という話もありましたが、たとえば面接で受かりたいから「違う」自分を演じてしまう……これはどう思いますか?
King Boy)まず断っておきたいんですが、自分、就活したことなくて(笑)。だから焼き肉屋のバイトの面接とかを思い出しながら話すんですが、結論、別によくないっすか?
受かりたいがために求められる姿を演じることを、僕はフェイクだとは思わないです。
たとえば「本当の自分をさらけ出そう」と言っても、じゃあ普段タメ口で人と話すからって面接官にまでタメ口はきかないですよね。

──確かにそうですね。
King Boy)ママ、ダチ、先輩、地元のツレ。それぞれにそれぞれの関係性があるから話し方だって変わるし、伝えることも変わる。
それって普通のことだし、面接官を相手にいつもの自分じゃなくなっちゃうってのは、結構当たり前のことだと思うのであまり気にしないでほしいですね。
ギャップは愛嬌

──こんな自分は本当の自分じゃないのに……そんなギャップで苦しんでいる人にとっては心強いメッセージですね。
King Boy)そう思ってもらえたら嬉しいですね。でも、いま「ギャップ」の話もありましたけど、たとえば見た目と中身にギャップがあるとかで悩んでいる人には、それは「武器」だよ、とも伝えたいですね。
──「武器」、ですか。
King Boy)まあ、僕も見た目がいかついって言われたりすることも多々あるんです。
で、話してみたら意外とギャップを感じられることもあって。毎晩クラブとか行ってるわけじゃないし、リリックを書くときは神社の境内で一人静かにしていることも多いし。
就活って初対面同士で話して、そのうえで評価されるらしいじゃないですか。スリリングな場所です。
だからこそ「本当の自分を出せない」っていうのは、書類上と生身の自分のギャップにがっかりされたらどうしよう、とか、受け入れてもらえないかも、という怖さが根っこにあったりするのかも、って思ったり。

King Boy)でもね、ギャップは「愛嬌」にもなるんです。そんなところもあるんだね! ってポジティブに思ってもらえたことは実体験としてもたくさんあります。
たとえば見た目は明るそうって言われることが多い、でも中身はホントは一人で音楽聞いていたい落ち着いたタイプだったら、それをあえて伝えてみるのも良いと思うんですよね。
受かりたいために本当の自分じゃない自分を演じてしまうのは普通のこと。そのうえで本当の自分を出してみる、ギャップは魅力だと信じてみる。
すると、受かりたいために演じた自分以上に、あなたの魅力が伝わって結果的に良い印象になる。そんなこともあり得ると思います。自分がそうだったから。
「どんな面接の質問でもHIPHOP感出す男」
──それでも自分を出すのが怖い、どう面接と向き合えばいいのか悩む。そんな人に伝えたいことは?

King Boy)「どんな面接の質問でもHIPHOP感出す男」を頭のなかで意識してみるってのはどうでしょう。ちょっと心が軽くなりません?
「自己PRを教えてください」には「yeah! 自分の強みは、ah~」みたいな。お、結構良いかも。そういうネタ作ろうかな、新ネタをおろすライブあるんで。
──ぜひやってほしいです。
King Boy)覚えておきます(笑)。とにかく、まずは演じるのか、ギャップをあえて出してみるのか、HIPHOPを宿してみるのか。自分にあったスタイルを見つけるのが良いでしょうね。
そのうえで「最後はバイブスで乗り切れる」と楽観的に思うくらいが良いと思います。最後はもう、バイブスだから、何事もバイブスがあればなんとかなるんでね。

取材・執筆・撮影:小林駿平
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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