就活で必ずやること一覧|時期・状況別で必須の対策を厳選!

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この記事にコメントしたアドバイザー

  • 鈴木 洵市

    ブルーバード合同会社代表取締役 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号21041822) SNS:Instagram/Facebook

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  • 小峰 一朗

    保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号20009724) / トラストコーチングスクール認定コーチングスキルアドバイザー / システムエンジニア・プロジェクトマネジメント・品質保証コンサルタント SNS:ブログ/note/X(旧Twitter)

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  • 富岡 順子

    コレカラボ代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16018273)/産業カウンセラー/ワーク・ライフバランス認定コンサルタント/健康経営アドバイザー(認定番号2901967) SNS:instagram/note

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この記事のまとめ

  • 学年別で就活のやるべきことを明確にしよう
  • 状況別のやることを理解すれば迷わず就活に臨める
  • 就活を有利に進めるためには5つの方法で周りと差別化しよう
  • この記事を読んでいる人におすすめ

  • 自己分析ツール

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就活で今やることは何なのか、わからずに行動できない学生は多くいます。「今の時期は何をすればいいのだろう」「今の自分がやるべきことがわからない」とやるべきことが見えずに、焦りを感じる人もいるでしょう。

就活は初めて経験することばかりなので、やることがわからないのは当然です。しかし、やることがわからない状況では、焦りがどんどん募ってきます。今の自分がやることを明確にして、就活に臨む必要があります。

この記事では、キャリアアドバイザーの鈴木さん、小峰さん、富岡さんのアドバイスを交えつつ、就活でやることについて解説します。また時期・状況別で解説するので、自分の時期や状況に合わせたやるべきことを理解して、就活を有利に進めていきましょう。

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就活を成功させるためにあなたに合った今やるべきことを理解しよう!

就活を成功させるには、今やることを明確にすることが重要です。

やることを明確にできていない状態では、「何をやればいいのか常に不安」「周りの学生に遅れをとってしまう」など、不安が募って理想の就活を叶えることができなくなってしまうかもしれません。

この記事では大学1〜4年までの時期別や就活の状況別でやるべきことについて解説します。さらに、選考を有利に進められるやるべきこと5選についても解説します。

この記事を参考にすれば、就活で今やることが明確になり、理想の就活を最短距離で叶えることができますよ。

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まずは就活のスケジュールを把握しよう!

新卒の就職活動のスケジュール

就活でやることを明確にするためには、スケジュールの把握が欠かせません。まずは、どの時期に何をやるべきか大枠のスケジュールを理解することで、いまやるべきことが見えてきます。

大学1〜2年のうちは、就活に向けた準備期間となります。面接で話せる経験を積んだり、情報収集を進めたりして、就活本番に備えます。

大学1〜2年でやること

  • ガクチカとなるような経験を積む
  • 資格を取る
  • 単位の取得を進める
  • 就活にかかる費用をためる
  • 就活経験者から話を聞く

大学3年生になると、情報収集のみならず、就活本番に向けた具体的な対策や勉強を進めていきます。

大学3年でやること

  • 自己分析
  • 業界・企業研究
  • 就職の軸を決める
  • インターンシップへの参加

そしていよいよ、大学3年の3月から就活の情報が解禁されます。興味がある企業にエントリー、説明会への参加を通して、さらに理解を深めていきます。6月からは、面接を通過すれば内々定をもらい、就活は終了です。

上記の流れを理解したうえで、これから各項目について、詳しく解説していきます。自分がどの時期に該当し、今何をやるべきなのか確認してみてくださいね。

鈴木 洵市

プロフィール

就活準備で何から始めれば良いかを明確にするには、やることのスケジュール感をつかむことが重要です。やることをリスト化して順番にこなすことができます。

最近では就活の早期化で大学3年生から就活を始めるのが一般的になりました。以下の記事では今やるべきことと大学3年生で就活を始めなかった場合のリスクについて解説しているので参考にしてみてください。
大学3年生で就活を何もしてない人は要注意! 今すべきことを解説

ここまで就活のスケジュールについて解説しましたが、そもそも就活が何かわからず始めている人もいると思います。以下に記事では就活について詳しくまとめているので参考にしてみてください。
「就活とは」を専門家が解説! 内定獲得には9つの行動を実践しよう

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早めの対策が成功のカギ! 大学1~2年生が就活でやること5選

早めの対策が成功のカギ! 大学1~2年生が就活でやること5選

  • ガクチカとなるような経験を積む
  • 資格を取る
  • 単位の取得を進める
  • 就活にかかる費用をためる
  • 就活経験者から話を聞く

就活の対策は3年生から始めればいいと思っているかもしれませんが、そんなことはありません。大学1〜2年の時期から、就活本番に向けたやることを理解できれば、周りから一歩リードできます。

そこで、就活に向けて大学1〜2年のうちからやること5選を解説します。早いうちから就活を有利に進めたい人は、参考にしてみてください。

次の記事では、時期ごとに何から始めたらいいのかについて詳しく解説しています。ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。
就活は何から始める? 必須準備をキャリアのプロが時期別に解説!

①ガクチカとなるような経験を積む

「学生時代に力を入れたこと」、通称ガクチカは、選考で企業から聞かれやすい頻出の質問です。企業はガクチカを通して、学生のこれまでの経験や人柄、性格などから、自社とのマッチ度を見ています

大学3年生になると、就活が忙しいため十分に時間が取れず、面接で話せるような経験を積めない可能性があります。そのため、大学1〜2年のうちから積極的に経験を積んでおくと、自信を持ったガクチカを伝えることができます。

具体的には、以下のような経験を積んでおくとガクチカの経験として効果的です。

ガクチカとなる経験

  • 部活動
  • アルバイト
  • サークル
  • インターンシップ
  • 留学

ただし、闇雲に取り組んでも何をアピールできるか判断できません。

「課題を明確にして取り組む」「数字や成果が出るように取り組む」など目標を立てたうえで取り組むことがおすすめです。目標達成に向けて努力する姿勢は入社後にも活かせるからこそ、大学生のうちに経験しておくことで就活時のアピールとなります。

小峰 一朗

プロフィール

企業がガクチカを求める意図は、学生時代に力を入れた経験を聞くことにより、その人の特徴を把握したいからです。

経験からわかるその人の特徴としては、主に興味・価値観・適性・能力・役割・捉え方などです。だからこそ、まずは自分が興味を持ち、夢中でなれることを見つけられるような経験にたくさんトライしておくと良いと思います。

②資格を取る

資格は取得までに時間がかかるものが多いです。そのため、就活が始まる3年生に取りたいと思っても、取得が間に合わなかったり、忙しいため勉強の時間が確保できなかったりします。

だからこそ、大学1〜2年の時期にアピールできるような資格を取得しておくと、就活を有利に進めることができます。

取得した資格が応募している企業に関連していれば、大きいアピールになるのはもちろんのこと、取得までの過程をガクチカとしてアピールすることもできます

内定につながりやすい資格は以下の記事で解説しています。資格を効果的にアピールしたい人は参考にしてみてくださいね。
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説

③単位の取得を進める

大学3年生は就活だけでなくゼミも始まり、大学1〜2年時よりも時間の融通が効かなくなりやすいです。そのため、大学1〜2年の早い時期に単位を取得することで、卒業のための勉強時間を減らし、その時間を就活に充てられるようになります。

逆に単位の取得が進んでいないと、出席が必要な講義と面接の時間がかぶったり、単位取得の勉強時間を確保しないといけなかったり、就活に力を注ぐことができない可能性もあります。

また、卒業するための単位がギリギリな場合、「本当に卒業できるだろうか」と不安な精神状態で大学4年生を過ごさなくてはなりません。

精神的にも肉体的にも、大学1〜2年のうちに単位取得を進めておくことで、大学3年生以降の就活を余裕を持って進められるようになるのです

富岡 順子

プロフィール

大学のカリキュラム上、1〜2年生で必修科目や卒業に必要なある程度の単位を取得できるようになっています。時間があるうちに単位を取得しておくと、就活が本格化してきたときに就活に割く時間が確保しやすくなります。

教授によっては、大学は学問を究める場所という意識が強く、就活で勉強が疎かになることをよく思わないケースもあります。そうなると単位取得も難しくなるので、早め早めの取得を心がけましょう。

④就活にかかる費用をためる

ディスコの10月1日時点の就職活動調査によると、2023年卒業者が就活で発生した費用の平均は70,007円となっています。具体的には、以下のような費用が発生します。

就活でかかる費用

  • 交通費・宿泊費
  • リクルートスーツ代
  • 備品代(鞄、パソコン、手帳など)
  • 勉強費用(書籍や講座など)

費用が足りなければ、希望している企業の面接に出向けないなどの影響が出てしまう可能性もあります。そのため、大学1〜2年の今のうちから費用を貯めておくことが重要です。

⑤就活経験者から話を聞く

就活の情報収集として、すでに社会人の先輩や大学を卒業する予定の先輩に、話を聞いておくこともおすすめです。

実際に経験した人の話は、インターネットに載っている情報よりも有益な情報を入手しやすいです。特に同じ学部の先輩であれば、自分が目指している業界や職種のリアルな情報を入手しやすいでしょう。

また、すでに社会人として働いている先輩であれば、就活のみならず、働き方や仕事内容などもリアルな情報を入手できます

アドバイザーコメント

大学1〜2年で就活に集中できる環境を整備できるかが明暗を分ける

大学生の1~2年生は、就職活動が本格化してくる3~4年生に進級する前の段階で、就職活動に集中して取り組める環境整備をしておくことを念頭に入れておきましょう。就職活動が本格化してくる時期に、就職活動にのみ専念して取り組めるようにすることが非常に重要です。

特に自分が本当に入社したい企業がある場合、その企業に入社するための準備時間の確保が必要となります。

大学1〜2年の時期にたくさんの経験を積んでおこう

特に1〜2年生は、高校から大学に進学して環境が変わり、社会と触れ合う機会が増えている時期です。この時期は環境の変化によりたくさんの経験を積めるのですが、新卒の就職は卒業できる学生にしか与えられていません。

時間というものは誰にでも平等に与えられています。その時間をどのように使うのかは人それぞれになりますが、就職活動を中心に考えた場合、どのように過ごせば就職活動において有意義なのかをしっかり考えておきましょう。

自己分析をするなら自己分析ツールが一番おすすめ!

自分の弱みはわかっていても、強みは思いつかないものですよね。「それ、強みって言えないよ」と思われたくない人も多いはず。

そんな時は「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば簡単な質問に答えていくだけで、あなたの強み・弱みが簡単にわかります。

無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。

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時期別で解説! 大学3~4年生が就活でやること一覧

時期別で解説! 大学3~4年生が就活でやること一覧

  • 4月〜:就職サイトに登録
  • 4月~:就活の準備を進める
  • 6月〜:サマーインターンシップに参加
  • 10月~:早期選考に参加
  • 12月~:本格的な選考対策
  • 2月~:就職エージェントに登録
  • 3月~:企業へのエントリー
  • 3月~:説明会の参加
  • 4月~:面接
  • 6月~:内々定獲得

大学1〜2年で就活の準備を進めた後は、いよいよ就活本番に向けた具体的な対策や勉強を進めていきます。

大学3〜4年生のいつに何をやればいいのか、詳しく解説しています。大学3〜4年の時期で、就活が本格的に始まる人は、ぜひ参考にしてください。

小峰 一朗

プロフィール

就活は、もちろん初めての経験になるかと思います。就活に限りませんが、初めて取り組むことというのは、まずはやってみないとわからないことが多くありますね。

だからこそ、いつ何をやるといいのか、これを明確にして行動することがとても重要です。

4月〜:就職サイトに登録

4月に入ると、リクナビマイナビといった就職サイトにて、企業の情報やインターンシップの情報などが閲覧できるようになります。そのため、4月に入ったら就職サイトに登録しましょう。

一人では調べきれなかった業界や企業の情報が入手できるだけでなく、業界セミナーや就活に役立つ情報などを入手できます。基本的には利用にかかる料金は無料なので、お金の心配もいりません。

積極的に情報を収集して、インターンへの参加や業界・企業の情報収集を進めていきましょう。

大学3年の4月時点でどれくらいの就職サイトに登録したらいいですか? 

富岡 順子

プロフィール

求人検索型のサイトを最低2つは登録しておこう

就活でスタンダードに使われている求人検索型であれば、最低2つ登録しておくのがおすすめです。

企業によっては、特定のサイトにしか求人を出していなかったりするので、気になる企業を見つけたらHPの採用情報をチェックし、そこから誘導される就職サイトへ飛んで登録してみてください。

就職サイトの登録は多ければ多いほどいいというものではありません。情報に溺れてしまって、疲れてしまうこともあるので、自分のペースで就活を進められるよう気をつけてください。

あなたが受けない方がいい職業を確認して下さい

就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。

そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

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4月~:就活の準備を進める

就活の準備

  • 自己分析
  • 業界・企業研究
  • 就職の軸を決める
  • アイテムをそろえる

大学3年4月からは、情報収集や準備をメインに取り組んでいきます。具体的には、以下の項目に取り組むことで、その後の就活を効率よく進めていけるようになります。

大学3年4月以降に取り組むこと

  • 自己分析
  • 業界・企業研究
  • 就職の軸を決める
  • アイテムをそろえる

一つずつ詳しく解説していきます。

自己分析

自己分析とは?

自分のこれまでの経験や思考を整理し、自分の価値観などを探っていく作業

自己分析とは、自分を分析することを指し、これまでの経験や思考から自分の能力や価値観、なりたい将来像を考える作業です。

自己分析をおこなうことで、自分のやりたいことが発見できたり、強みや弱みなどを見つけたりすることができます。これにより、自分が興味のある業界や職種を見つけたり、自己PRや志望動機などの作成に活かしたりすることが可能です

就活で迷った際の軸にもなるので、就活前はもちろんのこと、就活中にも自己分析を実践するのがおすすめです。

やり方は以下の手順で進めると、効果的な自己分析が可能です。

自己分析のやり方

  1. 自己分析するテーマを決める(頑張ったこと、継続していることなど)
  2. テーマに関連するエピソードを振り返る
  3. 分析内容を整理して共通点を探す
  4. 過去と現在の自分から将来像を考える

自己分析は、企業選びや選考に活用できる志望動機、自己PRにもつながる重要な取り組みなので、上記の方法を参考に実践してくださいね。

自己分析の具体的な手法は以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

また、自己分析を簡単に実施できるフォーマットについても解説しています。こちらも併せて確認してみてくださいね。
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選

富岡 順子

プロフィール

自分がどんなことに喜びや幸せを感じ、どんなことを悲しかったり悔しかったりするのかを知るために、今までの自分の人生を振り返りモチベーション、幸福度をグラフで表してみましょう。

これから仕事に就こうとする人で、不幸になりたいと思い働く人はいません。自分がどんな環境や状況、分野にかかわるとモチベーション高く前向きに仕事ができそうか考えながら自己理解を深めてみてください。

業界・企業研究

そもそも業界や企業のことを知らなければ、自分がどんな業界でどんな仕事をしたいかわからないですよね。そこで、企業や業界の研究を大学3年生の早い時期から進めていきます。

今後実施するインターンシップや就活本番で応募する企業を厳選するためにも、念入りに研究することが重要です

具体的には以下の方法で研究を進めてみてください。

業界・企業のやり方

  • 新聞・ニュースから業界の情報を集める
  • 業界研究セミナーに参加する
  • 企業のHPで概要を知る(事業内容や企業理念など)
  • 企業の採用ページから募集している人材を見てみる
  • 企業のHPの社員紹介から仕事内容を理解する

業界・企業のどちらの情報も集めて、自分がどんな業界で何をやりたいのか明確にしていきましょう。

どんな業界を選ぶべきかわからない人は、こちらの記事がおすすめです。納得のいく企業を選ぶためにも、まずは業界の絞り方を押さえておきましょう。
業界の絞り方で就活失敗? 後悔しない絞り方7選と必須の準備を解説

企業研究については、以下の記事で詳しく解説しています。自分に合った企業選びの参考にしてみてくださいね。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!

鈴木 洵市

プロフィール

まずは企業を知ることが重要です。自分の興味のある業界や企業の情報に触れるためには、企業が何をやっているのかをWebで調べることが非常に効果的です。自分の知らない企業の活動にも触れることができます。

就職の軸を決める

自己分析や業界・企業研究を進めた後は、就活の軸を決めていきます。分析や研究した内容から、「ここだけは譲れない」という軸を見つけていきましょう。軸は以下の4つを具体的に決めていきます。

就活の軸

  • どんな業務をやりたいか
  • どんな人と働きたいか
  • どんなビジョンに共感できるか
  • どんな待遇や環境で働きたいか

上記の軸を決めておくことで、就活中にやるべきことが明確になり、効率的に就活を進めていくことができます。

逆に軸を決めておかないと、せっかく企業から内定をもらえても「この会社でいいのかな?」と迷ってしまい、理想の就活を叶えられない可能性もあります。

就活が本格化する前に、自分が納得する軸を決めておきましょう。

就活の軸の見つけ方は以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
就活の軸一覧90選! 納得できる企業選びの基準の見つけ方も解説

アイテムをそろえる

就活にはさまざまなアイテムが必要になります。アイテムを就活が本格化する今の段階でそろえておくことで、直前に慌てることなく就活を進められます。

就活で用意しておくアイテム

  • リクルートスーツ
  • シャツやブラウス
  • かばん
  • 革靴やローファー、パンプス
  • 腕時計
  • モバイルバッテリー

リクルートスーツは、インターンシップや就活本番でも使えるように、オールシーズンのものを準備しておくのがおすすめです

シャツやブラウスは1着でも問題ないですが、連日で面接を実施するケースを想定して2~3着あると安心です。

他にも、会場までスマートフォンの地図機能を使う人は、モバイルバッテリーがあると、充電切れの心配がないので安心できます。

小峰 一朗

プロフィール

どんなに良いことを言っても、第一印象が悪いと、選考はなかなか難しい状況になるかと思います。ノンバーバル(非言語)の部分である見た目や姿勢をまずは磨いていきましょう。

スーツやかばんなども、高価でなくともシンプルで清潔に見えるもの、自分にフィットしているものをしっかり考えて、揃えておくといいと思います。

就活アイテムとして特に欠かせないのがスーツなどの衣類です。どんな服装を選ぶべきかはこちらの記事で詳しく解説しています。
面接の服装に迷う就活生必見! 基本マナーから私服対策まで完全網羅

6月〜:サマーインターンシップに参加

インターンとは、学生が企業で働く就労体験を指し、夏の時期に実施するインターンをサマーインターンと呼びます。学生は夏休み期間であるため、インターンの種類にもよりますが、実務経験型のインターンであれば、2週間〜1カ月ほどの比較的長い期間で就労の経験を積むことができます

気になる企業や職種について理解を深めたり、社会のマナーを学べたりする貴重な場であり、志望動機や自己PRなどの作成に活用することも可能です。

サマーインターンへの参加までの流れは以下の通りです。

サマーインターンへの参加までの流れ

  • 就職サイトや企業のHPからインターンを探す
  • 書類を送付して選考を受ける
  • 合格できた企業のインターンに参加する

就活が本格化する前に、企業の雰囲気や職務内容を把握して、自分の志望先を見極める参考にしましょう。

就活でインターンが必要な理由については、以下の記事で解説しています。参加への詳しいメリットを知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説

インターンの参加時期については、以下で解説しています。詳しいスケジュールを把握したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
インターンはいつから参加? 応募から選考までのスケジュールを解説

インターンに参加するためには選考を突破する必要があります。以下で選考突破の具体的な手法を解説しているので、参考にしてみてください。
例文18選|インターンシップ選考を勝ち抜く自己PRは5ステップで完成!

インターンへ参加するためのエントリーシート(ES)の書き方はこちらで解説しています。書き方がわからないという人は、ぜひ参考にしてみてください。
インターンシップ参加をつかむエントリーシートの書き方|例文あり

10月~:早期選考に参加

早期選考とは、就活情報が解禁される3月1日以前に実施される選考のことを指します。

企業によっては、サマーインターンが終了する10月から早期選考が始まるので、気になる企業があれば、選考に参加してみましょう。参加する場合は、自己分析や業界研究を終わらせておく必要があります

早期選考は以下のような業界や業種で実施されています。

早期選考が実施される傾向にある業界・企業

  • 外資系企業
  • 総合商社
  • テレビ局
  • ベンチャー企業

上記の業界や業種を希望している人は、昨年の選考状況などをしっかりと把握しておき、早めの準備を進めておきましょう。

早期選考を実施する業界は以下で詳しく解説しているので、早めに選考を進めたい人は参考にしてみてください。
早期選考を実施する業界一覧! 早めに内定を獲得する5つの秘策

鈴木 洵市

プロフィール

早期選考を受けるにあたって、業界研究と企業研究を実施しておいてください。業界・企業研究は調べて知識を積むことができるので、その後の就職活動の対策をより優位に進められます。

10月~:秋冬インターンシップに参加

インターンシップは夏だけでなく、10月〜2月ごろまで実施される秋冬インターンシップもあります。サマーインターンシップとの違いは、より業界や職種の志望度が高い状態で参加しているという点です。

秋冬インターンの参加までの流れは、サマーインターンと同様に以下の通りです。

秋冬インターンへの参加までの流れ

  • 就職サイトや企業のHPからインターンを探す
  • 書類を送付して選考を受ける
  • 合格できた企業のインターンに参加する

サマーインターンシップやこれまでの自己分析などを踏まえて、自分が特に気になる企業のインターンシップに参加してみてください

小峰 一朗

プロフィール

サマーインターンと秋冬インターンは実施時期が異なることから、サマーインターンは企業側のことを知ってもらいたいという意図、逆に秋冬インターンでは学生のことを知りたいという意図が強い傾向にあります。

いずれにしても、まずは自分の参加目的を明確にして、その目的に沿って最適なものを選んでいくことが大切です。

12月~:本格的な選考対策

3年生の12月からは、3月の就職活動解禁に向けて、本格的な選考対策を進めていきます。具体的には以下の項目に取り組みます。

大学3年12月から取り組むこと

  • ES・履歴書の対策
  • 面接対策
  • 筆記試験の対策

これらの項目は、就職活動解禁以降も取り組みが必要な対策ばかりです。そのため、特に時間をかけて対策を進めるようにしてくださいね。

ES・履歴書の対策

就活の本格化に向けて、ESや履歴書の対策を進めておくと、就活解禁後もスムーズに企業へ応募ができます。

ESや履歴書で求められる情報は以下の通りです。

ESで一般的に求められる情報

  • 自己PR
  • 長所・短所
  • ガクチカ
  • 志望動機

履歴書で一般的に求められる情報

  • 氏名
  • 現住所
  • 連絡先
  • 学歴
  • 免許・資格
  • 趣味・特技
  • 志望動機

どちらも正確な情報を書くように心掛けてください。ただし、ESについては、企業によって求められる項目が異なります。そのため、過去に企業が求めてきたESの内容を情報収集し、企業に合ったESの対策を進めるようにしてください

情報収集は以下のような口コミサイトなどから確認することができます。

ESの書き方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。項目ごとの注意点についても紹介していますのでチェックしてみてくださいね。
エントリーシートの書き方完全版! 提出前の最終チェック項目も紹介

ESの自己PRや志望動機の書き方については、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
例文12選|受かる志望動機をエントリーシートに書く4つのステップ
例文15選|エントリーシートの自己PRで人事を惹き込むコツを解説

履歴書についてはこちらで解説しています。履歴書の失敗しない書き方を知りたい人はぜひ参考にしてみてください。
新卒用履歴書の書き方完全版|よくある失敗や受け渡しのマナーも解説

鈴木 洵市

プロフィール

就活が本格化する前から、履歴書・ES対策については早期に進めておくことが重要です。履歴書・ESを通して自己分析を深めながら、自分の進みたい方向性を明確にすることができます。

面接対策

面接は初めて経験する人が多く、対策への時間が特にかかります。そのため、早い段階から面接練習をこなして不安要素を消していき、自信を付けて本番に臨むことが重要です

基本的な面接練習のやり方は以下のステップで実施してみてください。

基本的な面接練習のやり方

  1. 面接動画を見て全体のイメージをつかむ
  2. 面接と同じ環境を整える
  3. 録画をスタートする
  4. 入室の場面から実践する
  5. 声に出して質問に対する回答する
  6. 退室の動作をおこない録画を切る
  7. 録画やフィードバックから改善点を見つける
  8. 改善点をふまえて練習を繰り返す

上記の練習を今の段階から何度も繰り返すことで「自分はこれだけ面接練習をしたんだ」という強い自信が芽生えます。

面接の練習方法については、以下の記事で解説しています。選考突破につながる面接の練習方法が知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
効果絶大な面接練習|最短で内定に近づく状況別練習法を紹介

通過率を上げる面接のコツについては、以下の記事で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
面接のコツ|通過率を飛躍的に上げる初心者必見の対策を解説

面接で聞かれる質問については、以下の記事で解説しています。質問への回答を準備しておきたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
面接の質問150選! 回答例から答え方まで質問対策を完全網羅

アドバイザーコメント

声を出す面接練習で本番でもはっきり話せるようにしよう

面接練習では、声に出して質問に対する回答をすることが特に重要だと思います。できれば友人や家族に協力してもらいペアでおこなうと良いです。面接慣れしていない初期の頃は、履歴書に書いた内容を暗記し思い出そうとしても、なかなか言葉がスムーズに出てこなくて焦ることがあります。

履歴書・ESに書いたことと同じ質問をされても、一言一句同じ言葉で言う必要はありません。面接は面接官との会話なので、自分が伝えたいことが伝えられるように、また相手にも理解してもらうように話すことが大切です。

面接の回答はPREP法でわかりやすく伝えるのが効果的

面接で相手にわかりやすく伝える方法として、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の順に話すPREP法があります。結論が頭に来ることで、限られた時間内での情報伝達がスムーズになります。

結論から話すことに慣れたら、理由と具体例をブラッシュアップしていきましょう。ここは抽象的な言葉や説明になってしまいがちなのですが、それでは就活生の中で差が出にくく、面接官も状況を判断できかねてしまいます。話を聞いて、その場面が思い浮かぶように数字を使う、第三者の発言を引用するなど具体的に説明する練習をしてみてください。

筆記試験の対策

筆記試験は多くの企業で実施を求められる項目なので、しっかりと対策を実施しておきましょう。

筆記試験では、以下のような内容が出題されます。

筆記試験で出題される内容

  • 国語、算数
  • 性格検査
  • 小論文
  • 時事問題
  • 英語などの外国語

また、企業でよく使われている筆記試験には、以下のようなものがあります。

企業が実施している筆記試験

  • SPI:多くの企業で採用されている就活で最も一般的な筆記試験
  • 玉手箱:新卒採用において導入している割合が多い
  • TG-WEB:導入率ではSPIや玉手箱に劣るが導入している企業もある

自分が応募する企業が、これまでにどのような筆記試験を実施しているか確認しておきましょう。インターネットでの検索や就活生の口コミサイトを見てみると、過去に企業が実施している試験内容がわかります。

多くの企業で採用されているSPIと玉手箱ですが出題内容や時間制限など異なる点が多くあります。以下の記事では対策方法など詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
玉手箱とSPIは別物! 違いやそれぞれの出題内容・対策方法を解説

時事問題は面接の質問されることもあります。面接での答え方については以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
面接で時事問題に答えるための5ステップ! 業界別の例文12選付き

これらのサイトから情報を収集して、必要となりそうな筆記試験を計画的に勉強しておくと、安心して本番に臨めますよ。

適性検査の種類や対策の方向性はこちらの記事で解説しています。
適性試験完全ガイド|試験内容から合格必至の勉強方法まで解説

筆記試験の具体的な対策方法については、試験別に以下の記事で詳しく解説しています。自分が受ける筆記試験に合わせて、参考にしてみてください。

SPI
効率抜群なSPIの勉強法|出題形式と頻出問題を踏まえた対策を伝授
SPIの時間切れを防ごう! 形式別の出題の特徴と対策のコツ10選

玉手箱
玉手箱とは? 出題内容や突破するための解き方のコツを徹底解説

TG‐WEB
TG-WEBを突破する方法|例題付きで対策方法やコツを徹底解説

Web-GAB
Web-GAB対策を完全網羅|出題内容から突破のコツまで解説

小論文
例文6選|就職活動の小論文の書き方は7ステップで高評価!

対策がしにくい性格適性検査の攻略法はこちらの記事で詳しく解説しています。
性格適性検査マニュアル|問題例付きで選考を有利に進める対策を解説

2月~:就職エージェントに登録

就職情報が解禁する前の2月には、就職エージェントへの登録も済ませておきましょう。

就職エージェントは就活をサポートしてくれる担当者が付き、あなたに向いている企業の紹介や企業とのやり取りを代行するサービスです。

3月の就活開始に向けて、不安な点や気になっている点があれば、相談してみるのもおすすめです

おすすめの就職エージェントを紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

就活が本格的に始まる前ですが、就職エージェントにはどんなことを相談したら良いですか? 

小峰 一朗

プロフィール

まずは情報収集を目的に就職エージェントを活用してみよう

就職エージェントを活用する目的にもよりますが、まずは情報収集の手段として活用していくと良いと思います。そのためには、なんのための情報収集なのか、その目的を明確に持っておくことが重要です。

就活の軸に沿って活動していくためにどんな選択肢があるのか、または他の視点としてどんなアプローチがあるのかといった情報を共有してもらえると、より効果の高い就職活動につなげていけると思います。

3月~:企業へのエントリー

3月1日になると、とうとう企業の採用情報が解禁されます。

説明会や選考スケジュールなど、企業ごとの詳細な情報が入手できるので、日程をしっかりチェックしてエントリーを進めていきましょう

エントリーには2種類あるので、志望度に合わせて使い分けるようにしてみてください。

エントリーの種類

  • プレエントリー:企業に興味があるという意思表示
  • 本エントリー:企業の選考を受けるという意思表示

本エントリーをすると、基本的には選考を受ける必要があるので、慎重に考えてからエントリーするようにしましょう。

「どのくらいエントリーすればいいの?」と迷ってしまう人は、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
就活のエントリー数で間違うと悲惨! あなたに合った選び方を解説
就活で10社しか受けないのは危険? 全落ちを回避する方法とは

3月~:説明会の参加

エントリーを済ませた後は、会社の説明会へ参加していきます。説明会は、大きく分けて2つにわかれます。

会社説明会の種類

  • 単独説明会:企業単体の説明会
  • 合同説明会:複数の企業が参加する説明会

会社説明会では、企業概要や職務についての説明を主に受けます。今後の選考を受けるには説明会への参加が必要な企業もあるので、気になる企業はなるべく参加するようにしてください

こちらの記事では説明会での質問例を紹介しています。
企業説明会で絶対に聞くべき質問30選! 聞かない方が良い質問も

Web説明会への参加が不安な人は、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
Web説明会参加マニュアル|服装やメール送信例まで完全網羅

富岡 順子

プロフィール

合同説明会の場合は参加する企業が多数あるので、興味のある企業の話を聞き逃したということが無いように、事前に参加したい企業をピックアップしておくといいでしょう。

会社説明会は企業の担当者と直接やりとりでき、顔と名前を覚えてもらえるチャンスでもあるので、事前に質問も用意できるといいですね。

4月~:面接

エントリー後、書類選考に通過すると企業の面接が始まります。これまでの面接練習や対策を踏まえて、自信を持って面接本番に臨みましょう。

面接は一次面接、二次面接、最終面接とそれぞれ見られているポイントが異なります。それぞれの面接に合った対策を進めて、面接を突破していきましょう

フェーズ別の面接のコツ

  • 一次面接:基本的な能力(コミュニケーションスキルやマナー)を伝える
  • 二次面接:企業とのマッチ度を伝える
  • 最終面接:入社への熱意を伝える

選考を突破する面接のコツについては、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
面接のコツ|通過率を飛躍的に上げる初心者必見の対策を解説

6月~:内々定獲得

見事最終面接を突破すれば、企業から内々定をもらえます。内々定の時点では、正式な労働契約が結ばれるわけではなく、10月以降に正式な内定を出すという通達になります

内々定の取得後、他に応募したい企業がなければ就活は無事に終了です。もし、ほかにも入りたい企業があれば、そちらの企業の選考を受けましょう。

内定と内々定の違いについて詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
内定とは? 内々定との違いから承諾・辞退の連絡まで徹底解説

次の記事では、いつから何を始めれば良いのかをキャリアコンサルタントが解説しています。スムーズに内定を取りたい人は併せて活用しましょう。
就活はいつから始める? 就活支援のプロが全体スケジュールを解説

就活の状況別で解説! 自分のやるべきことを明確にする方法7選

就活の状況別で解説! 自分のやるべきことを明確にする方法7選

  • 就活の情報を集めたいとき
  • 就活の悩みを解決したいとき
  • 内定をなかなかもらえないとき

ここまでで、どんな時期に何をやるべきかは理解できたと思います。しかし、「こんな状況の時は何をしたらいいの?」と迷ってしまう人もいるかもしれません。

そこで、状況別に今やるべきことを解説していきます。当てはまる状況がある人は、ぜひ参考にしてみてください。

就活の情報を集めたいとき

就活の情報を集めたいとき

  • 就活イベントに参加する
  • 就活四季報を読む

就活の情報を集めたいときは、インターネットを使うことも有効ですが、企業の生の情報を入手できると、志望動機や自己PRの説得力が上がります

そこで、より詳しい情報を入手できる方法を2つ解説していきます。業界や仕事内容について詳しく知りたいという人は参考にしてください。

①就活イベントに参加する

就活イベントへの参加は、業界に特化した情報や企業独自の情報を手に入れられるため、おすすめの方法です。学生同士の横のつながりを持てる可能性もあるので、活発に情報を交換できるようになります

就活イベントへは、以下のような手順で参加できます。

就活イベント参加までの流れ

  1. インターネットやキャリアセンターを活用して就活イベントを見つける
  2. プロフィールなどを登録して参加日程を決める
  3. イベントに参加して業界や企業の情報を収集する

また、就活イベントは以下のサイトから各地・各業界の就活イベント情報を入手できるので、参考にしてみてください。

おすすめの就活イベントサイト

就活イベントを通じて、ネットでは見つからない業界や企業の情報を収集し、企業選びや就活の軸選びの参考にしましょう。

鈴木 洵市

プロフィール

就活イベントに参加すれば、自分では調べきれなかった情報に触れることができます。一緒に参加した就活生が各自異なった視点で業界や企業を見ていることから、情報交換を活発に進めることも可能です。

②就職四季報を読む

就職四季報は、就活において知りたいデータをピックアップして発行される学生向けの書籍です

一度に多数の企業の客観的な情報を得られるため、うまく活用すれば就活を効率的に進められます。就職四季報には、以下のような項目が記載されています。

就職四季報の記載項目例

  • 特色
  • エントリー情報・採用プロセス
  • 試験情報(重視科目、選考ポイント、通過率、倍率)
  • 男女別採用数
  • 採用実績校
  • 配属先
  • 残業時間
  • 記者評価
  • 初任給
  • 平均年収
  • 25歳、30歳、35歳平均賃金
  • 有給取得年平均
  • 男女別従業員数
  • 勤務年数
  • 離職率
  • 3年後新卒定着率
  • 求める人材

就活対策や企業選びの際に必要となる情報が記載されているので、情報収集には効果的なツールです。企業同士の比較や詳しい情報を収集したい場合に活用してみてください。

小峰 一朗

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就職四季報で入手できる情報の一つとして「有給休暇取得状況」があります。

企業が公開している有給休暇日数は最大で取得できる日数であることが多いのですが、就職四季報では実際に取得している日数がわかるので、休みやすい会社かどうかを測るパラメータとして、ひとつの参考データになります。

たとえば、休みやすいということは会社風土も良いということが想像できたりします。

就職四季報を見るメリットや活用術はこちらの記事で詳しく解説しています。
就職四季報の活用方法! 就活を有利にするポイントや読み方を伝授

就活の悩みを解決したいとき

就活の悩みを解決したいとき

  • 就職エージェントを利用する
  • 大学のキャリアセンターに相談する
  • 家族や友人に相談する

就活の悩みを抱えている人は、一人で悩むのではなく周りの力を借りることで、悩みを解決できるケースがあります。ただし、誰にどんなことを相談すればいいのかわからない人もいるでしょう。

そこで、どんな悩みを誰に相談すればいいのか詳しく解説していきます。自分の悩みに合わせて、該当する人に相談してみてくださいね。

①就職エージェントを利用する

時期別のやるべきことでも解説しましたが、就職エージェントは就活に詳しいプロが、企業の紹介から内定後まで一貫してサポートするサービスです。

そのため、就活に関する対策全般の相談が可能です。相談できる内容は以下の通りです。

就職エージェントに相談できる内容

  • 求人先の紹介
  • 提出書類の確認や作成のサポート
  • 面接に関するアドバイス

「自分の就活対策はこれで合っているかな?」と不安な人はぜひ相談してみてください。おすすめの就職エージェントを紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

②大学のキャリアセンターに相談する

大学のキャリアセンターや就職課に相談するのも、悩みを解決するおすすめの方法です。

キャリアセンターや就職課の職員は、これまで多数の学生をサポートした経験があります。学生にアドバイスするための研修を受けているケースも多く、包括的なサポートをしてくれます

キャリアセンターに相談できる内容

  • 就職活動の方向性について
  • 提出書類の確認や作成のサポート
  • 面接に関するアドバイス

具体的な相談のみならず些細な疑問も相談してみると、解決策を教えてくれますよ。

就職エージェントとキャリアセンターはどう使い分けたら良いですか?

富岡 順子

プロフィール

就職エージェントはアドバイスや情報提供、キャリアセンターは悩みや不安の相談に

就職エージェントは、学生のみなさんが内定を得て、そこで働くことをゴールと考えているので、どちらかというと就職するためのアドバイスや情報提供が多くなるかもしれません。

キャリアセンターも学生のみなさんに内定をとってほしいという思いはありますが、一人ひとりの就活が納得のいくものとなるよう寄り添う立場にあるので、うまくいかないときの悩みや不安に対してもじっくり話を聴いてくれるでしょう。

とはいえ担当者との相性が大切なので、心から信頼でき、相談できるなという人と出会えたら、エージェント・キャリアセンター問わず相談してみてください。

③家族や友人に相談する

悩みが不安や面接への緊張なのであれば、家族や友人に不安な想いを話してみるのも効果的な方法です。

具体的なアドバイスはもらえないかもしれませんが、心境を吐き出すことで気分が楽になることもあります。

もし、「今の就活に不安を感じる」「面接に緊張してしまう」などの悩みを抱えているなら、身近な人に相談してみてください

家族や友人以外にも、就活の相談先は多くあります。以下の記事で解説しているので、相談相手が見つからない人は、ぜひ参考にしてみてください。
就活の相談先14選! 良い決断ができる相談相手の選び方も解説

鈴木 洵市

プロフィール

家族や友人のような身近な人に対して、まずは就活に対する自分の気持ちを相談するようにしてみてください。就活を乗り切るために、自分の気持ちに向き合うことができる大事な方法です。

内定をなかなかもらえないとき

内定をなかなかもらえないとき

  • 逆求人サイトを利用する
  • 中小企業の選考も受けてみる

ここまで解説した内容を実践しているにもかかわらず、内定をもらえずにやることがわかっていないという人もいるでしょう

そのような人は、就活のやり方を変えてみる必要があるかもしれません。内定がもらえていない状況でも、今やれることを2つ解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

内定がもらえないと悩んでいるのは、あなただけではありません。これから解説する2つの方法以外にも、以下の記事で内定がない人の対策を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
無い内定からの逆転法|必須の対策からNG行動まで徹底解説
内定をとれない人の8つの特徴と対策|今からやるべき行動を解説

①逆求人サイトを利用する

内定をなかなかもらえないときは、逆求人を利用するのもいいでしょう。逆求人とは、学生の登録した情報を見た企業が学生に直接アプローチする就活スタイルを言います

自分が今まで知らなかった企業からアプローチがくることで、就活の選択肢を広げられます。また、企業側は、学生の経験やスキル、考えなどに興味を持ってアプローチしてくるので、自分に合った会社が見つかりやすいのも特徴です。

従来の方法で内定をもらえない人は、逆求人サイトも利用してみてください。

小峰 一朗

プロフィール

内定は双方の希望によるマッチングの結果なので、学生側の希望を一方的に押し通していても選考には通りません。

そのため、そのような状況のときは、逆に企業側の視点から自分の適性や強みを見てみることもおすすめです。

逆求人サイトを活用すると、企業側の視点から自分を見てみることができるというメリットがあると思います。

②中小企業の選考も受けてみる

企業数の割合

大手企業ばかり受けていて、内定がなかなかもらえないときは、中小企業も含めて幅広く選考を受けてみるのもおすすめです。

総務省・経済産業省の平成28年経済センサス‐活動調査によると、中小企業の割合は、企業全体の99.7%とされています。つまり、大手企業のみ選考を受けているのは、0.03%の中で就活している状況なのです。

大企業ほど知名度はなくても、中小企業にも自分にマッチする会社はあるかもしれません。内定がなかなかもらえない人は、中小企業にも視野を広げて就活を進めてみてください。

中小企業の見つけ方には以下のような方法があるので参考にしてみてください。

中小企業の見つけ方

  • キャリアセンターで相談する
  • 新卒のハローワークで相談する
  • 自治体のサイトを見てみる

中小企業の見つけ方は、こちらのQ&Aでキャリアコンサルタントが解説しています。中小企業に興味を持った人は参考にしましょう。

こちらのQ&Aでは、キャリアコンサルタントが中小企業の就職難易度について解説しています。

これで周りと差別化! 就活を有利に進めるためにやること5選

これで周りと差別化! 就活を有利に進めるためにやること5選

  • IR情報を読む
  • 企業のSNSを見てみる
  • 競合他社の情報を調べる
  • OB・OG訪問を実施する
  • 企業に合わせた選考対策をする

ここまで解説してきた内容は、就活に取り組む多くの学生が実践していることばかりです。そのままでは、周りと差別化できずに、就活を有利に進めることができない可能性があります。

そこで、就活をより有利に進めるためのやること5選を解説します。周りと差別化して、希望の企業から内定をつかみたい人はぜひ参考にしてみてください。

①IR情報を読む

IR(Investor Relations)情報とは、投資家に向けた経営状況や財務状況など、業績にかかわる情報発信のことを指します。

投資家向けの資料にはなりますが、就活においても「事業内容の理解」「将来の展望や今後の事業計画の把握」など、志望動機や自己PRに活用できる情報が多く掲載されています。

たとえば、IR情報に「今後は新規事業の拡大に力を入れていく」と掲載されていれば、その事業にかかわりたいという想いと、新しいことにチャレンジできる長所と合わせてアピールすることで、説得力のある自己PRが作成できます

このように、IR情報を活用することで、企業独自の情報収集ができるので、周りと差別化したい人は目を通してみてください。

富岡 順子

プロフィール

2023年3月期の有価証券報告書から「男女間賃金格差」「女性管理職比率」「男性育児休業取得率」の記載が義務となりました。非財務情報ではありますが、各社を比較検討して自分の送りたい人生がデザインできるか参考にしてみましょう。

②企業のSNSを見てみる

ホームページの情報よりもリアルな情報を手に入れたいのであれば、企業のSNSから情報を収集するのもおすすめです。

SNSの発達により、多くの企業でアカウントが作成され、積極的に情報発信をおこなっています。YouTubeでは動画を通して社員の雰囲気を知れたり、就活に役立つ情報を発信していたりすることもあります

気になる企業があれば、SNSで発信していないか確認し、アカウントがあれば積極的に情報収集していきましょう。

企業のSNSは情報量が多く、情報を整理するのに時間がかかってしまいます……。

鈴木 洵市

プロフィール

最近の投稿内容を重点的にみてみよう

SNSで特に見るべきポイントとしては、最近投稿された内容を重点的に見てみることをおすすめします。

企業の発信する情報は、企業が現在進んでいる方向であったり、これから取り組みたいこと、皆さんの先輩になるであろう社員の情報など、「今」に絞った内容を見ることができます。企業には不変なことと変化しなければいけないことがあり、その情報をつかむことが就活にとって非常に重要です。

③競合他社の情報を調べる

競合他社の情報を調べておくことで、応募している企業に合った自己PRや志望動機が作成できるようになります。なぜなら、競合他社と比較したうえで、企業独自のアピールができるからです。

具体的には、以下のようなポイントを比較しておくと、目指している企業になぜ応募したのかの理由を明確にできます。

競合他社の情報で比較すると良いポイント

  • 企業理念
  • 社風
  • 働いている人の雰囲気
  • 社内の制度
  • 業界内での立ち位置

それぞれのポイントを比較し、「御社は、この点が他企業と比較しても自分と合っていると感じました」と伝えることで、周りの学生と差別化できるようになりますよ。

④OB・OG訪問を実施する

OB・OG訪問をうまく活用することで、ここでしか聞けない情報を入手できたり、良い印象を与えることができたりと就活を有利に進められます

たとえば、面接では聞きにくい選考のスケジュールや詳細な仕事内容などを聞き出すことができます。聞き出した情報から、その企業が自分に合っているかどうか見極めることが可能です。

また、「OB・OG訪問をした」という話を面接で伝えることができれば、企業への興味・関心をアピールできます。

OB・OG訪問の実施は、大学のキャリアセンターで連絡先を教えてもらう、OB・OG訪問専用アプリを使用するなどの方法があります。

OB・OG訪問を活用して就活を有利に進めたい人は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。OB・OG訪問のメリットややり方を詳しく解説しています。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅

小峰 一朗

プロフィール

OB・OG訪問で確認しておきたい観点としては、実際に働いている中で感じているやりがいや課題感などです。

やりがいについては、その会社や社員の価値観が見えてきますし、課題については会社の伸び代がわかります。その価値観に自分の価値観が合うかどうか、また伸び代に対しては、自分の強みが活かせるかどうかを把握することができそうです。

⑤企業に合わせた選考対策をする

業界研究や企業研究を通してさまざまな情報を収集したうえで、企業に合わせた選考対策を実施するのも有効な差別化の方法です

具体的には、以下のような方法があります。

企業に合わせた選考対策

  1. 企業が求める人物像を把握する
  2. 人物像に合った自分の長所を探す
  3. 長所に合った経験を見つけ出す
  4. 長所と経験をもとに自己PRを作成する

また、企業が求めるスキル面をアピールするのも効果的です。

たとえば、英語が話せる人材を求めているのであれば、留学経験やTOEICの点数をアピールするなど、企業によって臨機応変に対応することで、評価を得やすくなります。

富岡 順子

プロフィール

企業が求める人物像はスキルの面もありますが、仕事を通してどんなことを実現していきたいかという思いの部分も大きいです。

今までの経験から感じている社会課題や、大学時代に取り組んできた研究を元に志望先の企業でこんなことがしたいと一貫性のあるストーリーを語れるようにしておきましょう。

今やるべきことを明確にして就活成功につなげよう!

就活は誰もが初めて経験するからこそ、やることに迷ってしまいがちです。しかし、その状況では望んだ形で就活を終えられない可能性が出てきます。

就活では、今やることを明確にして効率よく進めることが重要です。自分の置かれている状況や時期に合わせた行動を取ることで、理想の就活を叶えられますよ。この記事を参考に、自分が今やることを明確にして内定を勝ち取ってくださいね。

アドバイザーコメント

チャンスを逃すことなく効率的・戦略的に行動しよう

就活とは、企業と学生の相互理解のうえに成り立つものです。企業を知るためには、さまざまな機会を活用して、文字やデータなどの情報だけではなく、生の声や雰囲気など感触を得ながらより深く理解していくことが大切です。

ただ、そういったことを得られる機会とタイミングというのは限られているので、そのチャンスを逃すことなく、かつ効率的・戦略的に得ていくことが重要になります。

したがって、まずは、どんな機会が、どのタイミングで、どう実施されるのか、そのために何をどう準備していくと良いのか、その全体像を把握し、行動計画をデザインしていくことが必要になってきます。

就活の全体像を理解することは社会人に向けた成長にもつながる

このデザインのもとで行動するのと、いきあたりばったりで行動するのでは、当然期待する結果を得られる確率に大きな差がでてくると思います。

逆に言えば、企業に自分を理解してもらうためにやるべきことやその観点を押さえて、タイミングよく準備しておくことがとても大切なのです。

さらに、就活のやることを明確にしていくプロセスは、仕事を効率的・戦略的に計画し推進していくためのスキルにもなります。

つまり、就活は社会人となるための成長のプロセスとも言える重要な機会です。結果をコントロールすることはできませんが、しっかり準備していくことで、結果にかかわらず、社会人に向けて成長を遂げていけるといいですね。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
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