この記事のまとめ
- 履歴書に書けるTOEICのスコアを企業の特徴別に解説
- TOEICのスコアで英語力と仕事力の両方をアピールしよう
- 履歴書に有効なスコアを取得する勉強法も解説
就活の履歴書には取得資格を書く欄があります。TOEICの受検歴があれば、積極的にスコアを記入しアピールするのが有効です。
しかし、履歴書にTOEICのスコアを載せる際はいくつか注意点があります。スコアによっては、載せるとかえって逆効果となり不合格に終わる可能性もあります。
あなたが志望する企業に必要なTOEICのスコアを把握しておけば、履歴書の記載に失敗することはありません。スコアが足りない場合は、目標スコアを明確にし正しい対策を打てるでしょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの谷所さん、田邉さん、隈本さんのアドバイスを交えつつ、履歴書にTOEICのスコアを載せる際の書き方やポイントを解説します。英語力を適切にアピールして書類選考の突破率をアップさせるためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
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TOEICのスコアは履歴書で見られる重要ポイント! 適切にアピールして就活を成功させよう
就活の選考で必須となる履歴書。「適当に書いて提出すれば良い」と思う人もいるかもしれませんが、履歴書の記載内容は書類通過率に大きく影響します。
この記事では、履歴書で英語力を有効にアピールできるTOEICのスコアの最低ラインについて、日系企業と外資系企業に分けて解説します。求められるレベルを理解しておけば、履歴書で書けるTOEICのスコアの基準がわかるはずです。
加えて、TOEICのスコアを履歴書に記載する際に知っておくべき注意点や正しい記入方法も説明します。細かい点を確実に押さえておくことで履歴書全体の質を高められるため、しっかりチェックしておきましょう。
また、志望企業が求めるTOEICのスコアを達成するための勉強方法もスコア別で解説しているので、履歴書で英語力をアピールしたい人は参考にしてくださいね。
就活における英語の重要性はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。
英語力は就活への影響大! 求められるケースとレベルを徹底解説
TOEICの就活への影響力は以下の記事で解説しているので、ぜひチェックしてくださいね。
TOEICのスコアは就職活動に影響大! 目安の点数を大公開
履歴書を書く時間がない時は、「履歴書完全マニュアル」を活用しよう!
履歴書に何を書けばいいか困っていませんか?就活は限られた時間の中で準備する必要があるので、履歴書だけに時間をかけてはいけません。
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何点から書ける? 履歴書でアピールできるTOEICのスコアの基準
履歴書の資格欄にTOEICのスコアを書こうと思っている人は多いでしょう。しかし、アピールにつながるスコアの基準を知っておかないと、かえって選考が不利になりかねません。
特に、英語力を重視して合否を決める企業の場合、低いスコアを載せてしまうとかえって「英語力が足りていない」とマイナスなイメージが残ってしまいます。
以下では、日系企業と外資系企業のそれぞれで有効となるTOEICのスコアの最低ラインについて解説します。TOEICのスコアを有効にアピールし、書類選考の通過につなげましょう。
日系企業は600点以上
日系企業の場合、日常業務の中で英語を使う場面は限定されます。平均以上のTOEICのスコアを取得できていれば、履歴書で十分にアピールできるレベルといえます。
TOEICを開催している一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会のDATA & ANALYSIS 2023によると、2022年度にTOEICを受検した学生のTOEIC平均スコアは581点とのことです。したがって、600点以上あれば「英語力がある」とみなされるケースが多いといえます。
さらに730点以上あれば、日系企業では「英語が得意」「英語を使う仕事で活躍できそう」というイメージにつながることが多くあります。
- TOEICのスコアが500点台なのですが、やはり履歴書に記載しない方が良いでしょうか?
スキルを見ているため500点台であっても履歴書に記載はできる
平均スコアが586点というデータを見ると、500点台だと履歴書には記載しない方が良いのではと思いますよね。しかし、500点台であっても履歴書に記載してマイナス評価になることはありません。
TOEICのスコアは平均より高いかどうかではなく、スコアに応じたスキルがあるかどうかを判断しているためです。
ただし、英語力があるとはみなされないため、500点台だと積極的なアピールはできないことを覚えておきましょう。
外資系企業は730点〜800点以上
英語を日常的に使用する外資系企業では、高レベルな英語力が求められます。目安としては、最低でも730点は必要です。730点以上あれば、「ビジネス英語にも対応できる素質がある」と判断されやすいです。
外資系企業では、メールのやりとりや社内ミーティングを英語でおこなうケースは少なくありません。そういった英語でのコミュニケーションを抵抗なくこなせるレベルとして、730点が最低ラインといえます。
可能であれば800点を目指しましょう。成果主義志向が強い外資系企業では、英語力を武器に即戦力として活躍できることをアピールするのがおすすめです。
外資系企業であっても日本人相手のビジネスならば高いスコアは必要ありませんが、キャリアアップしていくうえでは英語力が求められます。
ビジネスレベルの英語力があれば仕事の幅が広がるので、TOEIC800点以上を目指しましょう。
こちらのQ&AでもTOEIC800点で就活に有利になるのかキャリアコンサルタントが回答しています。
見極めが大切! 履歴書のTOEICのスコアがアピールになりやすい企業の特徴
履歴書のTOEICのスコアがアピールになりやすい企業の特徴
- 業務の中で実際に英語を使う
- 事業をグローバル展開している
履歴書でアピールできるレベルのTOEICのスコアがあれば、たしかに就活が有利になりやすいです。しかし、企業によってはいくら英語力をアピールしてもあまり効果がないケースがあります。
以下では、履歴書のTOEICのスコアがアピールになりやすい企業の特徴を解説します。
企業が求める人物像に合致したアピールをして、就活の成功につなげましょう。
業務の中で実際に英語を使う
英語を用いて業務をおこなう場面が多い企業では、英語力の有無が合否に直結しやすいです。
たとえば、外国人雇用を積極的に推進していて日常的なコミュニケーションが英語である企業や、翻訳など英語そのものを仕事にする場合は英語力がなければ活躍できません。
英語の資料を読む研究職や貿易関係の仕事など、英語を用いた専門的なコミュニケーションが必要となる場合も当然英語力が必要となり、TOEICのスコアがアピールになります。
事業をグローバル展開している
あなたの志望企業が国内だけでなく海外にも事業を展開している場合、英語力は必須となる可能性が高いです。
グローバル展開していれば、海外の事業所とのやり取りが発生する可能性があります。たとえばメールは日本語だけでなく英語も併記するケースが多いため、英語のライティング力が求められます。また電話応対や会議では、英語でのコミュニケーションが求められるケースが多いです。
グローバル展開をしている企業であれば、入社直後に英語を使わなくても、数年後に英語で仕事をする機会が回ってくる可能性があります。高い英語力を示せる実績を履歴書でアピールできれば、目指すキャリアに近づくことができます。
かえって逆効果! TOEICのスコアを履歴書に記載するときの5つの注意点
TOEICのスコアを履歴書に記載するときの5つの注意点
- 低いスコアであれば載せない方が良い
- 嘘のスコアを書いてはいけない
- TOEIC Program IPテストは認められないケースがある
- 最新の受検結果を載せる
- 取得日が直近2年を過ぎた場合は記載しない
英語力を履歴書で伝えることは大切ですが、記載で注意すべき点もあります。この注意点を理解しておかないと、せっかく高い英語力をアピールするつもりが、かえってマイナス評価につながることもあるのです。
志望企業から内定をもらえるチャンスを逃さないためにも、次の5つの注意点をしっかり押さえておきましょう。
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①低いスコアであれば載せない方が良い
TOEICを開催している一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会のDATA & ANALYSIS 2023によると、2022年度にTOEICを受検した学生のTOEIC平均スコアは581点です。
500点台であれば平均的なスコアという印象ですが、500点以下のスコアを載せるとかえって「英語力が低い」と採用担当者にマイナスな印象を残してしまう可能性があります。
もしTOEICのスコアが500点に達していないなら、無理をしてTOEICのスコアを記載しない方が賢明です。英語力を重視する企業なら、自己PR欄で英語の勉強を努力しているエピソードについて詳しく記載するのがおすすめです。
記事の後半では、最短で600点以上レベルに到達する方法を解説しているので、まだ時間がある人はぜひ参考にしてみてください。
履歴書に載せるかどうか判断するときには、企業がどの程度の英語力を求めているかも考えましょう。
企業が英語力を少しでも求めているときには、500点以上であっても平均以下だとマイナスな印象になる可能性があるため注意してくださいね。
英語の自己PRの作り方は以下の記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
SPI英語攻略ガイド|出題内容から勉強方法まで例題付きで解説
②嘘のスコアを書いてはいけない
TOEICのスコアに自信がない人の中には、嘘のスコアを書いて提出しようと考える人がいるかもしれませんね。「どうせバレないだろう」と思うかもしれませんが、嘘のスコアを書くことには以下のようなデメリットがあります。
嘘のスコアを記載するデメリット
- 虚偽の申告がバレると内定取り消しになる
- 入社後に英語力不足がバレて信用を失う
- 嘘をついている罪悪感を抱え続けることになる
英語力を重視する企業の場合、実際に英語の筆記試験や英語面接を実施するケースもあるため、嘘がバレてしまうかもしれません。最悪の場合は内定取り消しになり、今後のキャリアに悪影響を及ぼす可能性があります。
英語面接の対策法はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
英語面接を完全対策! 絶対に欠かせない3つの鉄則と質問例60選
仮に嘘をついて内定をもらっても、入社後に英語スキルが足りないことを指摘され痛い目を見ることも考えられます。また、悪いことをしているという罪悪感を抱えながら就活を進めると自信のなさが採用担当者に伝わり、就活の失敗につながりかねません。
こちらの記事では履歴書に嘘を書くリスクについて詳しく解説しています。ミスマッチのない就活を叶えるために、あわせてチェックしてみましょう。
履歴書で嘘を書くと犯罪? バレた際のリスクや意外な落とし穴も解説
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見るスコアを偽ると長期的なキャリアがマイナスになる可能性もある
内定欲しさにスコアを偽って履歴書に記載しようか悩んでいる学生がいるかもしれません。たしかに、590点などの学生は切り上げて600点と申請したくなったり、企業が求めるスコアに合わせたくなったりしますよね。
しかし、スコアを偽るとあなたのキャリアにマイナスな影響を与える可能性があるため、偽って履歴書に記載することは必ず避けましょう。偽って記載したスコアが評価されて内定し、英語力を期待されて配属先が決まったときに、英語力が足りないことで職場からマイナス評価をされることもあるのです。
また、将来的に転職活動をするときに、TOEICのスコアを偽ったことを知っている人が転職先で働いている可能性がありますよね。すると、入社した企業内での信頼を失ってしまうだけでなく、転職時にもマイナスな影響を及ぼしてしまう可能性があるのです。
ミスマッチなく就職するために正しいTOEICのスコアを記載しよう
あなたの英語力が正しく評価されるように、等身大の自分の英語力を履歴書に書きましょう。
そうすることで、ミスマッチなく就職することができ、長期的にも納得感あるキャリアが歩めるようになりますよ。
TOEICのスコアを詐称するリスクは以下のQ&Aでもキャリアコンサルタントが回答しているので、併せてチェックしてくださいね。
③TOEIC Program IPテストは認められないケースがある
TOEICのIPテストは履歴書に書けるスコアとして認められないケースがあります。
TOEIC Program IPテスト
TOEIC公開テストの問題を再利用し、公式認定証は発行されない
IPテストは公開テストの過去問を再利用しているため、難易度は同じです。しかし公式認定証は発行されないため、企業によっては認められない可能性があります。
履歴書の提出まで期間があるなら、公式認定証が発行されるTOEIC公開テストを受けるのが無難です。
「IPテストだから評価に値しない」と判断されることはないでしょう。
しかし、やはり正式なTOEICテストとは違うので、「なぜIPテストしか受けていないのだろう?」と疑問に思われることはありえます。
④最新の受検結果を載せる
英語力は勉強を怠ると途端に落ちてしまいます。現在の英語力を正しく伝えるなら、できるだけ最新の受検結果を載せるようにしましょう。最新のスコアを記載することで、企業側は応募者の英語力を正しく判断できます。
また、直近でTOEICを受けた実績があれば、最近まで継続的に英語を勉強してきたというアピールにもつながります。反対に最近受けていない場合は「現在はあまり英語に力を入れていないのでは?」と思われる可能性があるため注意が必要です。
TOEICのスコアの公式認定証に使用期限はありませんが、信頼性の高いスコアを提出するためにも、1年以上前の古いスコアしか残っていない場合は早めに再度TOEICを受けておきましょう。
⑤取得日が直近2年を過ぎた場合は記載しない
取得日が直近2年を過ぎている場合、「現在の英語力はかなり落ちているのでは?」「あまり英語に力を入れていないのかな」と企業から思われてしまう可能性があります。
2年以上前のスコアは、現在の英語力を測る材料としては信頼性が低いです。もし何らかの理由によってTOEICを最近受けておらず、別の形で英語力アップに取り組んでいるなら、その実績を履歴書に記載すると良いでしょう。
なお、TOEICの公式認定証が届くまでに受検日から1カ月ほどかかります。改めてTOEICを受け直す場合は、1カ月以上の余裕を持って受検しましょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見るTOEICスコアは1年以内の正しいものを記載しよう
記載するTOEICの有効期限はありませんが、TOEICの公式認定証の再発行が試験日から2年以内に限られている点を踏まえても、2年以上前のスコアでは信憑性を疑う採用担当者がいます。
新たに受検していないことから、英語の勉強を怠っていると受け取られることもあるので、少なくても2年以内、できれば1年以内の最新のスコアを記載するようにしましょう。再度受検予定があれば、その旨を伝えましょう。
また、TOEICのスコアに嘘を書かないようにしてください。嘘のスコアを書いて判明すれば、内定取り消しになることがあります。入社後英語力を満たしていないと判断されるケースもあります。公式認定証の提出を求められることもあるので、嘘のスコアは書かないようにしましょう。
求められている基準を確認したうえで正式名称で記載しよう
TOEICのスコアを記載する場合は略称ではなくTOEIC Listening & Reading Testと正式名称で記載し、資格欄に受検した年月、TOEICの正式名称、スコアの順に記載しましょう。またほかの英語資格を持っている場合は、TOEICのスコアと合わせて正式名称で記載しましょう。
TOEICのスコアの基準を設けている企業があります。たとえば650点以上と記載されていて、500点であれば記載するとかえって不利になるので、応募条件を確認したうえで記載しましょう。
細かい点に注意! 履歴書におけるTOEICのスコアの正しい書き方
TOEICのスコアの正しい書き方
- TOEIC Listening & Reading Testの場合
- TOEIC Bridge Listening & Reading Testsの場合
- TOEIC Speaking & Writing Testsの場合
- TOEIC Program IPテストの場合
TOEICのスコアを履歴書に書く際は、正しい書き方ができているかどうかも重要なポイントです。細かい点も把握しながら記載できていれば、「丁寧な仕事ができる人だ」というプラスの評価を得られる可能性もあります。
小さなミスで企業からマイナス評価を受け内定を遠ざけないためにも、TOEICのスコアの正しい書き方を理解しておきましょう。
TOEIC Listening & Reading Test
一般的に「TOEIC」と呼ばれる試験は、TOEIC Listening & Reading Testを指すケースが多いです。履歴書には、リスニングパートとリーティングパートの合算点数を記載しましょう。
TOEIC Listening & Reading Testスコアの書き方
- ◯◯◯◯年 ◯◯月 TOEIC Listening & Reading Test ◯◯◯点 取得
上記のように正式名称で書いておくと「仕事が丁寧な人」という印象につながります。こういった細かい点に気を配れるスキルは社会人になってからも役立つので、ぜひ意識してみてください。
なお、年月はスコアを取得した日に沿って記載しましょう。
TOEIC Bridge Listening & Reading Tests
TOEIC Bridge Listening & Reading TestsはTOEIC Listening & Reading Testと内容が異なります。問題のレベルは入門者向けで、問題数も公開テストの半分です。原則として履歴書には記載できないと理解しておきましょう。
正式なTOEICのスコアを記載するなら、早めにTOEIC公開テストを受検することをおすすめします。
履歴書の提出に間に合わずTOEIC Bridge Listening & Reading Testsの結果しかない場合は、TOEIC Bridgeであることをしっかり明記しましょう。
TOEIC Bridge Listening & Reading Testsスコアの書き方
- ◯◯◯◯年 ◯◯月 TOEIC Bridge Listening & Reading Tests ◯◯点 取得
TOEIC Speaking & Writing Tests
TOEIC Speaking & Writing Testsは、TOEICの公開テストではカバーされていないスピーキング力とライティング力を測る試験です。一般的なTOEICよりも高いレベルのため、チャレンジすること自体が差別化につながるケースが多くあります。
スピーキングやライティングの能力をアピールできれば、英語を使った仕事でも、即戦力として活躍できると評価されやすくなります。
全体的なスコアと併せて、各パートのスコアも記載しておくと、より得意分野を明確にアピールできるためおすすめです。
TOEIC Speaking & Writing Testsスコアの書き方
- ◯◯◯◯年 ◯◯月 TOEIC Speaking & Writing Tests ◯◯◯点/400点 取得
(スピーキング ◯◯◯/200点、ライティング ◯◯◯/200点)
TOEICと言われ一般的に想像されるTOEIC Listening & Reading Testの場合、満点は990点ですが、TOEIC Speaking & Writing Testsは400点満点です。読み手に誤解を与えないように、400点満点中の点数とあえて書いておくと親切です。
TOEIC Program IPテスト
TOEIC Program IPテストは、TOEIC Listening & Reading Testの過去問題を再利用した試験です。難易度自体は同等ですが、公開テストのように公式認定証は発行されません。
TOEICのIPテストは、履歴書に記載する資格としては推奨しません。企業によってはIPテストのスコアを認めていないケースもあるため、事前に確認しておきましょう。
IPテストしかTOEICの受検経験がない場合は、IPテストであることを履歴書に明記する必要があります。
TOEIC Program IPテストスコアの書き方
- ◯◯◯◯年 ◯◯月 TOEIC Program IPテスト ◯◯◯点 取得
IPテストを公開テストと偽って記載するのはルール違反です。企業からの信頼を失い内定のチャンスを逃すリスクがあるため、注意しましょう。
今すぐ対策! 履歴書に書けるレベルに到達するためのTOEIC勉強法
履歴書に書けるレベルに到達するためのTOEIC勉強法
- 600点以上に到達する方法
- 730点以上に到達する方法
- 800点以上に到達する方法
- 900点以上に到達する方法
そもそも志望企業で求められるTOEICのスコアに達していなければ、履歴書でアピールできません。
そこで以下では、最短でTOEICのスコアをアップさせるための勉強法を、目標スコア別に解説します。志望企業の本選考に向けて英語力を最大限アピールし内定を勝ち取るためにも、チェックしてみてくださいね。
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600点以上に到達する方法
600点以上に到達するためには、本番に近い形式の問題を解き、TOEICの問題に慣れるのが一番の近道です。
そこで、TOEICを開催している国際ビジネスコミュニケーション協会の公式TOEIC Listening & Reading 問題集を活用しましょう。実際のTOEICと同じ形式の問題が収録されているため、本番でも似たような問題が出題される可能性があります。
上記の公式問題集を繰り返し解くだけでも、600点以上は十分狙えます。語彙力に関してはむやみに多くの英単語帳に手を出さず、まずは公式問題集の中でわからない英単語を確実に覚えることに注力してみてください。
- 現在400点台ですが、本当に600点以上に到達できるのでしょうか?
勉強時間を確保すれば到達できる見込みがある
TOEICの点数を100点アップさせるためには、200時間の勉強時間が必要だと言われています。
現在400点台であれば、少なくても300時間以上の勉強をおこなう意気込みで頑張りましょう。1日3時間毎日勉強すれば、4カ月以内に到達することも可能です。
時間切れで問題が解けないことがないように、リーディングの練習問題では時間内に解く練習を繰り返しおこないましょう。1問にかける時間を意識して解いていくことがポイントです。必要に応じて対策講座などを活用しても良いでしょう。
730点以上に到達する方法
730点に到達するには、600点を目指すときと同様に公式TOEIC Listening & Reading 問題集の活用がおすすめです。スコアが伸びやすいリスニング力を優先的に強化するために、シャドーイングやディクテーションを取り入れましょう。
シャドーイング
読まれた英文を聞きながら同時に復唱するトレーニング方法
ディクテーション
聞き取った英文を正しく書き出すトレーニング方法
いずれの方法もリスニング力アップに直結します。シャドーイングやディクテーションの中で知らない単語や文法が出てきた場合は、漏れなく理解してください。
このプロセスを繰り返すことでリスニング力は飛躍的にアップし、730点到達に近づきます。公式TOEIC Listening & Reading 問題集を十分にやり終えたらTOEIC向けの単語帳やTEDを用いて、英文を覚えるくらいまでシャドーイングとディクテーションを繰り返すのがおすすめです。
シャドーイングをするときには、一つの音声教材を聞き取れるようになるまで繰り返し練習しましょう。
いろいろな音声教材に手を出してしまうと、苦手なヒアリングが克服できずに勉強している気になってしまう可能性があるため注意してくださいね。
800点以上に到達する方法
TOEICのスコア800点以上の人は約1割です。上位1割の800点以上に到達するには、730点までの勉強法に加えてリーディング力も強化する必要があります。
TOEICは時間制限があるため、英文読解の精度だけでなくスピードも重要です。TOEIC対策用の問題集だけでなく、洋書に目を通し大枠を理解する訓練を重ねる方法がおすすめです。
ただし、いきなり難易度の高い洋書に手を出してしまうと、英語の勉強が嫌になり挫折してしまう可能性があります。まずは簡単なレベルの洋書から取り組んでみましょう。洋書で理解できない単語があっても気にせず読み進め、文章の概要を迅速に理解する能力を高めることで、TOEIC800点レベルに近づけます。
900点以上に到達する方法
900点以上に到達するには、一般的に90%以上の正答率が必要です。800点に到達する方法を繰り返しおこない、苦手分野をひたすら反復して克服しましょう。
たとえば、文法の正答率が低いなら文法パートに取り組み克服する根気強さが必要です。TOEIC900点以上の到達を目標とした問題集を購入して反復学習するのも有効です。
さらに短期間で効率よく900点に到達したい場合は、英会話スクールや語学留学の活用を検討すると良いでしょう。現在では、スタディサプリをはじめとしたオンライン英会話スクールのサービスが充実しています。
これらを活用し英語に触れる時間を増やすことでネイティブ並の英語力が身に付き、900点以上の到達が期待できます。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る目標スコアを獲得するためにTOEIC学習でできること・できないことを整理しよう
ここまでの説明を読むと、「目標は900点だから問題集の反復学習をしよう」などすべきことに注目するのではないでしょうか。たしかに、説明されているとおり、目標のスコアによって学習すべきことはある程度決まっています。
しかし、最も大切なことは「あなたに合った学習方法を実践すること」です。そのためには、TOEICにおいて現状あなたができること・できないことを整理することが重要です。
たとえば、目標スコアから逆算してリスニングのスコアは目標達成しているのであれば、文法などの別の学習に力を入れるべきですよね。
TOEICの学習方法は就活や入社後の仕事にも共通する
実は、この考え方はTOEICだけでなく就活や入社後の仕事でも同じです。できること・強みを伸ばして、できないこと・弱みは長期間かけて克服することで仕事で活躍することができます。
学生時代の経験を通じて、強みと弱みをきちんと言語化することで、入社後に活躍するイメージを与えることができるのです。
TOEICの学習を通じて、入社後に必要なスキルがあるか判断されていると捉えて、学習計画を立てて目標スコア獲得を目指しましょう。
自己PRで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!
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伝え方が大切! TOEICを履歴書の自己PR欄でアピールする際の4つのポイント
TOEICスコアを履歴書の自己PR欄でアピールするポイント
- TOEICのスコアのビフォーアフターを示す
- 努力の過程を伝える
- 英語が好きなことを伝える
- 将来の目標やビジョンを示す
TOEICのスコアを履歴書でアピールするには、単なるスコアの記載だけでは不十分です。特に英語力が重視される企業の場合、自己PR欄で英語力をアピールする記述があると、より英語を使う仕事で活躍できる印象を残せます。
以下では、TOEICを履歴書の自己PR欄でアピールする際の4つのポイントを解説します。志望企業への内定をつかみ取るためにも、英語力を履歴書で正しく伝えましょう。
①TOEICのスコアのビフォーアフターを示す
TOEICを複数受検してスコアがアップした経験があるなら、そのビフォーアフターを示すのが有効です。どのくらいの期間でどの程度の成長が見られたかを定量的に表現できれば、「継続的に努力できる人材だ」と思ってもらえます。
スコアのみの記載ではほかの学生と比較されて不利になるかもしれませんが、スコアの伸び幅を書いておくだけで差別化を図れることが多くあります。
そもそものスタート点数によりますが、評価対象となる600点に就活開始の3年時点で達したことを前提とすると、半年で100点ほどアップしていれば継続的に英語学習に取り組んだと判断してもらえると思います。
継続力の強みは自己PRでもアピールできます。以下の記事で継続力の自己PRの作り方・伝え方を解説しているのでチェックしてください。
例文13選|「継続力」を魅せる自己PRの鉄則を職種・業界別に解説
②努力の過程を伝える
TOEICのスコアだけでなく、英語の勉強に取り組んだ努力の過程を伝えることも有効です。
努力したエピソードを履歴書に記載すれば、「新しい知識を吸収し続ける素質がある人」という内面的な部分をアピールできます。
たとえば「苦手分野を分析し、PDCAを回して克服につなげた」といったエピソードがあれば、「つらい場面でも乗り越えられる能力がある」と理解してもらいやすくなります。
壁を乗り越えた際の工夫も具体的に記載できると、さらに説得力のある主張につながるのです。
③英語が好きなことを伝える
表面的なスコアの高さだけでなく、「英語が好き」という点も強いアピール材料になります。
英語を日常的に使用する企業の場合、英語を学び続けられる継続力が求められますが、英語が好きであれば、入社後も英語で挫折する可能性は少ないと考えられるためです。
積極的かつ継続的に英語を学べる素質があることを示すためにも、英語が好きという事実も伝えてみるのをおすすめします。
④将来の目標やビジョンを示す
英語力をアピールしたいなら、その理由を将来の目標やビジョンにまで落とし込んでみましょう。将来的にグローバルな場で活躍したいというビジョンがあるなら、その事実を履歴書の中で伝えてみてください。
たとえば「将来は海外の支店で、プロジェクトリーダーとして事業の発展に貢献したい」と伝え英語力が活かせることをアピールできると、長期的に企業で活躍するイメージが湧きます。
さらに英語の自己PRをブラッシュアップする方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてみてください。
自己PRで英語力を最大限アピールするには? 英語面接対策も解説
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る留学や諸外国への旅行、国際交流イベントへの参加経験もアピールになる
履歴書で英語力をアピールするならば、いかに英語が好きで積極的に触れているかや、日常的に使っているかについて伝えるのも良いでしょう。
英語力をアピールするTOEICなどのテスト以外の方法として一般的なのが、海外への留学や旅行経験でしょう。
日本語が通用しない環境で努力したり多様な価値観に触れた経験を伝えよう
日本語がほとんどない環境に自ら飛び込んでいくという姿勢は、英語力だけでなく積極性もアピールできる材料になります。行ったことがある国や期間、旅行先で現地の人とどのようなコミュニケーションを心掛けているかを添えると、採用担当者もイメージしやすいでしょう。
また、「国際交流イベントなどに参加している」といったエピソードも挙げられます。留学や旅行などの経験がなくても、大学やボランティアなどでおこなわれている他国の人と触れ合う国際交流イベントへの参加もアピール材料になります。
イベントを通してコミュニケーションを取り、他国の文化に触れて多様な価値観に触れた経験を書き添えることで、英語が好きなことを伝えられます。
もちろん、どちらも「英語である程度のコミュニケーションが取れる」というレベルが前提になる点には注意が必要です。
自己PRで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!
「自己PRで伝えたいことはあるのに、言葉にできない」そんな悩みがある方には「自己PR作成ツール>」が強い味方になってくれます。
表現に悩んでいても、AIがあなたの考えを汲み取り、わかりやすく効果的なPR文にまとめてくれます。
ぜひ効率的に自己PRを仕上げ、選考の準備を整えましょう。
これで安心! TOEICを履歴書の自己PR欄で伝えるアピール例文
いくら優れたTOEICスコアを取得していても、資格欄にスコアを記載するだけではもったいないです。英語力をアップさせるために努力してきた過程やビフォーアフターの成果を定量的に記載することで、自身の英語力や努力できる人柄を魅力的にアピールできます。
以下では、TOEICを履歴書の自己PR欄で伝えるアピール例文を紹介します。あなたが実際に工夫してきた内容を盛り込めそうかチェックしながら確認してみてくださいね。
TOEICのスコアで英語力をアピールする自己PR例文
私は、グローバルで事業を展開する貴社の一員として活躍したいと考えています。
グローバルで活躍できる人材となるために英語を勉強した結果、TOEICのスコアを540点から730点まで伸ばしました。中でも苦手だったリスニングについてはシャドーイングとディクテーションを繰り返しおこない、今では英語の苦手を克服し得意分野となりました。
目標達成のために通学時の電車内ではリスニング教材を聞くなど、英語力アップに継続的に取り組み努力した成果だと思っています。この経験を通して得た英語力と継続力を、貴社でも活かして活躍していきます。
TOEICのスコアアップだけでなく、現状に満足せず英語力のスキルアップを継続していく真摯な姿勢が高く評価できます。
応募企業で英語力と継続力をどう活かすのか、具体的に説明するとさらに良いですね。
TOEIC未受検でも履歴書で英語力をアピールする方法
TOEIC未受験でも英語力をアピールする方法
- 英語に触れた経験・エピソードを伝える
- ほかの英語資格の実績を示す
- 入社までの目標スコアを宣言する
英語力を重視する企業の場合、履歴書での英語力のアピールは必須といえます。しかし履歴書で記載できるTOEICのスコアがなければ、別の方法で英語力をアピールするしかありません。
特に履歴書の提出まで日数に余裕がない場合は、以下の方法を参考にしつつ履歴書の作成に役立ててくださいね。
英語に触れた経験・エピソードを伝える
記載できるTOEICのスコアがなければ、英語に興味を持ったきっかけやエピソードを伝えるのがおすすめです。特に英語力を重視する企業では、表面的な英語資格のスコアよりも英会話などの実体験の有無を重視するケースがあります。
たとえば、国際交流サークルで外国人とかかわった経験があれば、そのときに英語力を身に付けたエピソードを記載しましょう。また留学経験があれば、その目的や英語力アップの実績をアピールするのが有効です。
特別な経験がなければ、クラスの外国人と実際に英語でコミュニケーションを取るために努力した内容などを伝えるのも良いでしょう。
このように自身の経験やエピソードを鮮明に伝えることで、TOEIC未受検でも英語の取り組みに対する意欲は十分示せます。
ほかの英語資格の実績を示す
履歴書に記載する実績は、TOEICにこだわる必要はありません。TOEIC以外の英語資格を受けた経験があれば、その実績をアピールしましょう。
以下では、TOEICの代わりに履歴書でアピールできる英語資格について解説します。
英検
英検の正式名称は「実用英語技能検定」で、リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4項目をもとに合否が判定されるため、TOEICよりも総合的なスキルのアピールにつなげやすいです。
英検をTOEICのスコアに換算した際の目安は、以下の通りです。
英検 | TOEICのスコア |
---|---|
1級 | 900点以上 |
準1級 | 700点~800点 |
2級 | 500点〜600点 |
準2級 | 400点〜500点 |
日系企業なら2級以上、外資系企業なら準1級以上を記載できるとアピール材料になります。
英検を履歴書に記載する際は、略称を用いず以下のように表現しましょう。
英検の書き方
- 実用英語技能検定試験 ◯級合格
英検の基礎知識
- 主催団体:公益財団法人 日本英語検定協会
- 資格種類:公的資格
- 試験日:月3回
- 受検費:年度・級によって異なる
- 英検よりもTOEICの方が印象が良いでしょうか?
TOEICの方が一般的だが英検も2級以上からならアピールできる
多くの企業がTOEIC評価を主体としている状況なので、英検よりもTOEICの方が印象は良いでしょう。英検は単語力やスピーキングスキルも求められるので、英検が評価されないわけではありません。
しかし、どうしても高校生までに受検する印象があり、大学生で受験するなら最低で2級、準1級以上からがアピールできるレベル、1級はTOEIC満点レベルの評価と考えておくと良いでしょう。
そもそもTOEICスコアが会社内の昇進ラインに設定される企業が多く、将来のことを考えてもTOEICを重視した方が効率的です。
TOEFL
TOEFL(トーフル)は正式名称が「Test of English as a Foreign Language」で、海外で知名度が高い英語関連資格の一つです。英語が母国語でない人を対象としており、留学の際に英語力を証明する材料として用いられます。TOEFLで優れたスコアの実績があれば、特に外資系企業で就活が有利になるでしょう。
リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4項目が含まれるため、より実用的な英語スキルが試されます。TOEICより難易度が高い分、英語を重視する企業に対しては強いアピール材料となるでしょう。
TOEFLスコアをTOEICのスコアに換算した際の目安は、以下の通りです。
TOEFL(iBT)スコア | TOEICのスコア |
---|---|
100点以上 | 880点以上 |
88点〜89点 | 約800点 |
79点〜80点 | 約730点 |
62点〜63点 | 約600点 |
TOEFLスコアの書き方
- TOEFL(iBT)スコア ◯◯点 取得
なおiBTとは、インターネット上で受検する形式のことです。日本で受検する際は実質的にiBT形式でおこなうこととなります。
TOEFL(iBT)の基礎知識
- TOEFL(iBT)の基礎知識 箇条書きリスト
- 主催団体:Educational Testing Service(ETS)
- 資格種類:民間資格
- 試験日:月2〜5回
- 受検費:US$245(2023年5月時点)
IELTS
IELTS(アイエルツ)は正式名称が「International English Language Testing System」で、英語圏の国への居住を希望する人を対象とした英語力測定試験です。国内ではあまり知られていませんが、国際的な認知度は高いのが特徴です。
リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4項目が含まれ、一般的にはTOEICやTOEFLよりも高難易度といわれています。
IELTSには、AcademicとGeneral Trainingの2種類があります。両者でライティングとリーディングの問題が異なり、Academicは学術的な内容、General Trainingでは日常的なシチュエーションを想定した内容がメインです。履歴書に記載するスコアとしては、どちらの形式でも構いません。
IELTSスコアをTOEICのスコアに換算した際の目安は、以下の通りです。
IELTSスコア | TOEICのスコア |
---|---|
7.0 | 870点~970点 |
6.5 | 820点~870点 |
6.0 | 740点~820点 |
5.5 | 600点~740点 |
5.0 | 500点〜520点 |
IELTSスコアの書き方
- IELTS(Academic/General Training)◯.◯点
IELTSスコアを書く際は、AcademicかGeneral Trainingかを明記しましょう。
IELTSの基礎知識
- 主催団体:Cambridge Assessment English
- 資格種類:民間資格
- 試験日:月4回
- 受検費:27,500円(2023年5月時点)
Linguaskill Business
Linguaskill Businessとは、ビジネスシチュエーションで求められる英語コミュニケーションスキルを測定する試験のことです。内容はビジネスに特化しているため、高いスコアを取得できればビジネス英語力の高さをアピールでき、入社後も即戦力として活躍が期待できます。
「Reading & Listening」「Speaking」「Writing」の3パートに分かれ、個別に受検できます。TOEIC公開テストに含まれていないスピーキングやライティングをLinguaskill Businessでアピールするのもおすすめです。
TOEFLスコアをTOEICのスコアに換算した際の目安は、以下の通りです。
Linguaskill Businessスコア | TOEICのスコア |
---|---|
180点〜200点(C1) | 約945点 |
160点〜180点(B2) | 約785点 |
140点〜160点(B1) | 約550点 |
Linguaskill Businessスコアの書き方
- Linguaskill Business リーディング◯◯ リスニング◯◯
上記◯◯の部分には、B2やB1といった区分を記載しましょう。
Linguaskill Businessの基礎知識
- 主催団体:公益財団法人 日本英語検定協会
- 資格種類:民間資格
- 試験日:月1回(会場)・月10回(リモート)
- 受検費:11,900円(Reading & Listening + Speaking + Writing)(2023年5月時点)
- スコアが低い場合は履歴書に載せない方が良いのでしょうか?
TOEICのスコアが500点台なら記載しない方が無難
英語力を重視する企業でTOEICのスコアに換算して500点台であれば、記載するとかえって良くない印象になってしまうかもしれません。
英語力をそれほど重視しない企業であれば、挑戦したことに加え、企業でどう活かせるかまで伝えてアピールしても良いでしょう。
入社までの目標スコアを宣言する
アピールできる英語資格やスコアがない場合は、入社までに獲得する目標スコアを宣言してみてください。
宣言は一見効果が薄いように思えるかもしれませんが、英語力アップに対する強い意欲や熱意をアピールする手段としては有効です。
スコアを伸ばす動機とともに「入社までに必ず◯◯点を獲得し、即戦力として活躍します」と宣言すれば、あなたの想いは採用担当者に伝わるでしょう。
TOEICのスコアは600点以上はマストがベター! 履歴書の書き方もマスターし書類選考を突破しよう
履歴書でTOEICのスコアをアピールするなら、日系企業でも600点以上があるとベターで、外資系企業の場合は730点が目安です。志望企業ごとの目標スコアに到達できるよう、今回説明した勉強法を試してみてください。
英語力アップのために取り組んだ努力の過程や将来的な目標・ビジョンを伝えることも履歴書では有効です。英語力を武器に書類選考を突破するためにも、今回解説した方法を参考にしてくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
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