この記事のまとめ
- ITパスポートはITやビジネスの基礎知識を学べる
- ITパスポートのアピール方法を工夫して就職に活かそう
- ITパスポートは他の資格と併せてアピールすると効果的
- 適職診断
たった3分であなたの受けない方がいい職業がわかる!
この記事を読んでいる人に
おすすめな診断ツール(無料)
就活を有利に進めていくために、ITパスポートの資格取得を検討している人もいるのではないでしょうか。しかしITパスポートは無駄であるといった意見も見られるため、「ITパスポートを持っていると就活で本当に有利になるのかな」「何かメリットはあるのだろうか」と不安に思う人もいると思います。
結論から言うと、ITパスポートは工夫次第で就活を有利にすることができます。ITパスポートの上手な活用方法や注意点をよく理解して、アピールしましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの平井さん、遠藤さん、小峰さんのアドバイスを交えつつ、これからITパスポートを取得したいと考える人向けに、取得のメリットや勉強方法、アピールする際のコツを解説していきます。
アピールになりにくいケースに注意! ITパスポートは工夫次第で就職で活かせる
ITの基礎知識を身に付けられるITパスポートは、近年受検者数が増加している人気の高い資格です。ITパスポートを使ってIT知識があることを証明し、アピールしようと考えている学生もいるのではないでしょうか。
しかし、ITパスポートは上手にアピールできないと、プラスに働かないこともあります。
この記事では、まずITパスポートの概要を解説します。試験範囲や合格率などの基本的な情報や、就活のどのようなケースでプラスに働くのかを確認しましょう。
そのうえで、ITパスポートの取得におすすめな人の特徴や取得のメリット、独学での勉強方法を解説していきます。ITパスポートを取得すべきかどうか悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
さらに取得後に、就活で最大限活かすためにもアピール方法や注意したい点を解説していきます。どのようにアピールすれば良いのかを理解し、上手に活用しましょう。
あなたがIT業界に向いているか確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、IT業界に向いているか確認できます。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
そもそもITパスポートとは
ITパスポートとは
ITを利用するすべての人が備えておくべき、ITに関する基礎知識を証明できる国家資格
応募資格 | 特になし |
受検費用 | 7,500円(税込み) |
試験会場 | 全国の試験会場 |
試験日時 | 随時 |
試験時間 | 120分 |
試験方式 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
採点方式 | IRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づいて評価点を算出 |
ITパスポートは、情報処理推進機構(IPA)が運営する、ITの基礎知識を習得するための資格です。ITが絡む法務や経営戦略、マネジメントなどの幅広い知識を身に付けられます。
IPAの実施しているIT系の国家資格は、初級からレベル別に複数あります。その中でもITパスポートは最も難易度が低く、初心者向けの資格といえます。
試験方式
ITパスポートは、CBT方式によるIRT採点形式でおこないます。
CBT(Computer Based Testing)方式とは
コンピュータを利用して実施する試験のことで、問題は各回異なる。受検者は試験会場に行き、PCに表示された試験問題に解答する
IRT(Item Response Theory:項目応答理論)とは
受検するタイミングによる難易度が変わるため、不公平がないように、解答結果に基づいて配点を算出する方式
試験はすべての都道府県で毎月実施しているため、都合に合わせて試験日時や会場を選択できます。国家試験は年に1〜2回しか実施されないイメージが強いかもしれませんが、ITパスポートの場合、月に複数回実施されます。
また、IRT方式を採用しているため、従来の試験のような、1問何点といった明確な採点基準は存在しません。
試験範囲
ITパスポートで出題される問題は、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3種類です。
ストラテジ系 | 企業経営に関する内容。 企業活動や法務、経営戦略、システム戦略などに関する問題が出題される。 |
マネジメント系 | 管理職の仕事に関する内容。 開発技術やサービスマネジメント、プロジェクトマネジメントなどに関する 問題が出題される。 |
テクノロジ系 | ITの基礎知識に関する内容。 基礎理論やコンピュータシステム、データベースやセキュリティなどの 技術要素に関する問題が出題される。 |
ITパスポートの試験問題数は100問で、四者択一式で出題され、100問のうち92問が評価点として採点されます。残りの8問は採点されず、今後出題する問題を分析するために使われます。採点されない8問がどの問題にあたるかは、公表されていません。
ITパスポートの出題分野別の問題数
- ストラテジ系 32問程度
- マネジメント系 18問程度
- テクノロジ系 42問程度
IT系国家資格の中での難易度は低いですが、出題範囲は広いため、広範囲のIT知識が必要になります。
合格基準は総合点が600点以上であり、かつ分野別評価点も各300点以上あることです。
ITパスポートは技術系資格というより、ビジネス系の資格と捉えた方が良いかもしれません。
DX(デジタルトランスフォーメーション)が進む中、ビジネスパーソンにはより高度なIT知識が求められます。ITパスポートはそのための基本的な知識を押さえておく資格です。
合格率と応募者比率
IPAの情報処理技術者試験統計資料によると、近年のITパスポートの合格率は、50%前後です。
年度 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2022年 | 143,406人 | 75,765人 | 52.8% |
2021年 | 211,145人 | 111,241人 | 52.7% |
2020年 | 131,788人 | 77,512人 | 58.8% |
2019年 | 103,812人 | 56,323人 | 54.3% |
また、IAPの令和3年度「iパス(ITパスポート試験)」の年間応募者数等についてによると、ITパスポートを受検する人は年々増加しています。
ITパスポートを取得していると、大学入試の際に優遇措置があったり、大学で単位認定されたりすることもあり、学生の受検者も多くいます。
また、企業も業界問わず資格取得を推進しています。資格奨励制度にITパスポートを加えたり、昇格の条件として人事制度に組み込んだりと、ITパスポートの取得を推進している企業や自治体、官公庁は数多くあります。
取得を推奨している企業の例(2023年1月時点)
- 応募者や合格者が多い資格ということは、逆に取っておかないと不利になるのでしょうか。
取っておかないと不利になるということはない
企業が何を重視しているかによりますが、不利になるというほどではないかと思います。
ただ、文系の学生であれば、「PCやITを使いこなせないかもしれない」という企業側の不安を払拭するためにも、この資格を取っておくことで一定の安心感が与えられるかと思います。
IT系の経験があまりなくて、何もアピールできることがないということであれば、取得しておくと不利になることが避けられるかもしれません。
次の記事では、ITパスポートを活かせる仕事の一つであるQAについてわかりやすく解説しています。ぜひ読んでみてくださいね。
QAの仕事内容とは? 将来性や向いている人の特徴を徹底解説!
あなたがIT業界に向いているかわかります
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
アピールすると有利になるの? 就活でのITパスポートの立ち位置
「多くの人が受検しているのなら差別化にならないのでは」「難易度が高くないのなら就活で有利にならないのかな」と考えた人もいるのではないでしょうか。
ここからは、ITパスポートが就活で有利になるのかや、どのようなケースで活かせるのかを解説します。
基本的にITパスポート単体では有利になりにくい
結論から言うと、ITパスポートを取得したからといって、就活を有利に進められるとは言えません。前述したとおりITパスポートは、IT系国家資格の初級資格であり、難易度も高くないためです。
特にIT業界やITにかかわる部署を志望している場合、ITパスポートは身に付けておきたい基礎的な知識であるため「そのくらいの知識は持っていて当たり前」と評価されてしまう可能性もあります。
ITパスポートは比較的短時間で取得できる資格であり、これ単体で就活に特に有利ということはあまり聞いていません。とはいえITパスポートを取得していることで、ITに関する知識だけでなく経営戦略や財務など幅広い知識を身に付けていることが伝わります。
IT知識があることのアピールにはなりうる
現代はIT化が進み、さまざまな業界で普及しています。どの企業でもITの知識は汎用性が高く、ITパスポートを持っていることでその知識を示すことができ、アピールになりえます。
また、ITパスポートはITだけでなくビジネスの基礎知識を学ぶこともできるため、ビジネスの基礎が身に付いていることも証明できます。
ITパスポートを持っていると、社会変化を捉えている印象を持ちます。入社後すぐに必要な資格ではないですが、今後DXが進む中、変化に対応する基礎知識があることをアピールできます。
今後ITパスポートの知識を活かしてどのようなことを学び続けたいのか、なりたいイメージと併せて伝えてみましょう。
特にIT業界を志望するケースで有効
文系大学生や未経験者がIT業界を志望する場合、エントリーシート(ES)や面接で「なぜIT業界を志望するのか」という問いに答える際、説得力ある回答をするのは難しいです。
ただ「ITに興味があります」と回答しても、説得力に欠けてしまいますよね。
ITパスポートを取得していれば、ITへの興味や熱意があることを表現できます。ITパスポートを持っていること自体はあまり評価の対象にならなくても、自ら学ぶ姿勢をアピールできれば、選考で活かすことも可能です。
ITパスポートで熱意を示す回答例
Q:文系の専攻のようですが、なぜIT業界を目指したのですか?
A:大学のゼミナールで地方の過疎化対策を学んだ際、すべての地域の人々の生活をITの力で豊かにしたいと考えるようになり、IT業界に興味を持ちました。
その際にまずはITの基礎的な知識を身に付けたいと考えて、ITパスポートの資格を取得しました。知識不足な点があることは重々承知していますが、今後はIT業界で輝ける人材になれるよう、勉強を続けていきたいと考えています。
文系大学生や未経験者であっても、IT業界に興味を持ちトライしてみたいという人は増えています。
ただ、仕事としてやっていくためには「興味」も大事ですが、継続して取り組めるかどうかという観点で「適性」がとても大事な要素になっています。
適性はやってみないとわからないところがあるので、ITパスポートの資格を取得するために勉強を頑張ることができたという実績は、IT系に対する一定の適性があるという印象を与えることができると思います。
未経験からのIT業界への就職はこちらの記事で詳しく解説しています。併せて確認してみてくださいね。
未経験からIT業界に就職する秘訣とは? 必要なスキルまで徹底解説
就職に向けてITパスポートの取得がおすすめな人の特徴
ITパスポートの取得がおすすめな人の特徴
- IT分野への就職に関心がある人
- ITに関する基礎知識があることをアピールしたい人
- 短時間で何かしらの知識を身に付けたい人
ITパスポートが有利になるか否か理解しても「実際自分には必要なのだろうか」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
忙しい学生生活や就活の合間を縫って資格を取得するのであれば、就活で活用できる資格を選定したいですよね。
ここからは就活に向けてITパスポートの取得がおすすめな人の特徴を解説します。取得するかどうか悩んでいる人は、自分に当てはまるか確認してみてください。
IT分野への就職に関心がある人
IT分野への就職に関心があり、これからITの基礎知識を学びたいという人はITパスポートの取得が向いています。
また、IT分野を詳しく学んだ経験がない人の中には、「関心はあるけど何から始めたらいいかわからない……」という人もいるのではないでしょうか。そのような人にもまずはITパスポートの取得を目指し、ITの基礎知識を付ける方法がおすすめです。
ITの基礎知識を学ぶことで、IT分野への適性を判断するきっかけにもなります。
ITパスポートで得た知識が使える仕事として、システム運用と呼ばれる業務があります。システム運用について知りたい人はこちらの記事も参考にしてみてください。
システム運用に向いている人は? 仕事・やりがい・厳しさを徹底解説
ITに関する基礎知識があることをアピールしたい人
IT技術の発達や浸透により、あらゆる場面でITは避けて通れないものとなりました。IT業界を目指すかどうかに関係なく、ITの基礎的な知識や技術は必須と言っても過言ではありません。
ITパスポートは、幅広くITの基礎知識を持っていることを客観的に証明できる資格です。そのためITパスポートを取得しておくことで、ITに関心があり、活用できるとアピールできます。
また、ITパスポート公式ホームページ(HP)の活用事例によると、ESにITパスポートの記入欄を設置したり、採用試験での加点対象にしたりと多くの企業でITパスポートが活用されています。
- ITはあまり関係なさそうな職種でもITの基礎知識があることをアピールしても良いのでしょうか?
ITの基礎知識は積極的にアピールしよう
「ITはあまり関係ない」との見方は、思い込みかもしれませんよ。DXとAI(人工知能)が今後の企業活動にどのように影響するかは計り知れません。
志望業界や志望企業が「今後DXによってどんな影響を受けるか」を研究してみてください。たとえば、「飲食業界 DX」と検索するだけでも、知らなかった情報がたくさん得られるのではないでしょうか。
それらをよく読み込んで、志望業界・志望企業とIT技術との関係を自分なりに分析してみましょう。きっとITパスポートのアピールポイントが見つかります。
短時間で何かしらの知識を身に付けたい人
履歴書に書く資格が欲しい人や、資格取得に向けた姿勢をアピールしたい人など、就活に向けて何かしらの知識を身に付けたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
ITパスポートは、学習時間の目安が140時間程度と言われており、1日2時間勉強すれば、3カ月で目指せる資格です。
ITの知識は、汎用性が高くIT業界以外でも活かせます。また、就職後も知識を活用して、業務を効率的にできたり、業務の理解に結びついたりするためおすすめです。
限られた時間で資格取得を目指している人はこちらの記事も参考にしてみてください。取りやすい資格を解説しています。
取りやすい資格25選|取得から就活でのアピールの仕方まで解説
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見るITパスポートはIT系ではない業界・職種を目指している人にもおすすめ
意外かもしれませんが、ITパスポートは、特にIT系ではない業界・職種を目指している人におすすめです。
そのような業界・職種であるからこそ、IT系の基礎知識を持っているということ、そのために勉強をしてきているということは、あなたのアピールにつなげることができると思います。
IT系の業界・職種を目指す人も基礎知識として勉強しておこう
一方、IT系の業界・職種を目指している人は、あまりアピールできる要素にはならないかもしれません。しかし、文系からの転身を図りたい人にとっては、大きなアピール要素になるだけでなく、IT系の基礎知識として勉強しておくことは自信にもつながるので、おすすめできると思います。
そういう意味では、IT系の学部で、IT系の業界・職種を目指す人にとっても、体系的に知識を学び、資格を取得するということは少なからず自分のメリットや自信にもつながるので、トライしてみるのは価値のあることだと思います。
まずはあなたがIT業界に向いているか確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、IT業界に向いているか確認できます。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
就職でのITパスポート取得の4つのメリット
ITパスポート取得のメリット
- 現代社会で必要不可欠なIT基礎知識を習得できる
- ビジネスの基礎を身に付けられる
- 他資格取得の足がかりにできる
- IT分野志望であれば関心をアピールできる
前述したように、ITパスポートはIT業界を志望する人だけではなく、IT業界以外を志望している人にもおすすめの資格です。
しかし、自分がおすすめな人の特徴に当てはまっても、メリットが理解できないとなかなか行動に移せない人もいるのではないでしょうか。またメリットが正しく理解できていないと、就活で最大限有効活用できなくなってしまいます。
ここからはITパスポート取得のメリットを解説するので参考にしてみてくださいね。
メリット①現代社会で必要不可欠なIT基礎知識を習得できる
企業では、社内システムや顧客管理など、多くの分野でITが使われています。
ITパスポートを通じてITの基礎知識を習得することで、システムの仕組みがわからず、業務を効率的におこなえなかったり、業務上のやりとりが滞ってしまったりすることを防げます。
また、ITパスポートでは情報セキュリティや情報モラルに関する知識を習得することもできます。セキュリティに関する知識を身に付けることで、企業秘密や顧客情報の漏えい、ウィルス感染のリスクなどが理解できるようになります。
現在も、そしてこれからもほとんどの仕事でITは必要不可欠なインフラです。ITリテラシーとスキルの両方を備えている人には安心して仕事を任せられるので、それらを含めたITの基礎知識を持っていることはアピールとなります。
メリット②ビジネスの基礎を身に付けられる
ITパスポートは、名称からITに関することが出題されると思っている人が多いかもしれません。しかし、出題される半分近くがビジネスの基礎知識に関する問題です。そのため、ITパスポートの取得により、ビジネスの基礎を学ぶこともできるのです。
ITパスポートで習得できるビジネス知識
- 経営戦略
- システム戦略
- マーケティング
- 会計・財務
- 法務
- プロジェクトマネジメント
ビジネスの基礎知識を持っていることは、就活でどの企業でもアピールでき、また就職後も活用できます。ITパスポートはこれから社会人になる学生にとって有益な資格であると言えます。
- ビジネスの基礎を学生のうちから習得するメリットはなんですか?
ビジネスの知識を体系的に学ぶことができる
もちろん、ビジネスの基礎は社会人になってからの習得でも良いと思いますが、資格取得のために勉強するメリットとして、体系的に知識を学ぶことができるという観点があります。
会社に入ってからの研修やOJTというのは、その会社に必要最低限な知識のみを対象にしていることが多く、一般的なビジネス知識を網羅的に習得しておくことで、今後のキャリアのベースにもなるので、そのメリットは大きいと思います。
メリット③他資格取得の足がかりにできる
ITパスポートは、IPAが取り扱うIT系国家資格の中でも最も難易度の低い資格と位置づけられていますが、上位資格取得の基礎部分として役立てることができます。
たとえば、ITパスポートの上位資格と位置づけられている基本情報技術者は、試験範囲が重なっている分野が多くあります。
ITパスポートを取得することで、基礎的な知識を定着させることができ、難易度の高い上位資格の足がかりにできます。
また、ITコーディネータ(ITC)試験では、ITパスポートで750点以上を取得すると、試験の一部が免除されるなどの優遇措置もあります。
メリット④IT分野志望であれば関心をアピールできる
ITパスポートを持っていることで、IT分野に関心があることや向上心を示すことができます。
面接で「ITに関心があります」とただ伝えるだけでは、説得力がありません。ITパスポートを取得していれば、「ITに関心があり、IT知識を身に付けるために努力した」と具体的なアピールができます。
IT業界を志望している人はこちらの記事も参考にしてみてください。IT業界で求められる人物像や、志望動機の作成方法などを解説しています。
IT業界の受かる志望動機の書き方|職種別の例文10選も紹介
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見るITパスポートの取得には主に2つのメリットがある
①IT職種以外には「ビジネスの基礎を身に付けられる」ことがメリット
「DX(デジタルトランスフォーメーション)人材」という言葉を聞いたり、見たりしたことはありませんか。DX人材とは、DXの推進に必要とされるスキル、適性を備えた人材のことです。今、企業ではDX人材の育成に躍起になっています。社員がDX人材になるための再教育を「リスキリング」と呼び、多くの企業が取り組み始めました。
ITパスポートはこの出発点になります。ITパスポートだけでDX人材とは言えませんが、これから学んでいくのに必要な用語や考え方は含まれています。ITパスポートレベルの知識があるかないかは、大きな違いになります。
②IT分野の知見を広げる足がかりにできることがメリット
IT職種にはITパスポートだけでは不十分です。しかし、幅広く基礎的な知識を習得できるので、今後どんなIT分野に進むかは検討できると思います。IT職種は幅広いので、ITパスポートで学んだことから自分の興味関心を探り、方向性を考えてみてください。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
ITパスポートは独学で取得できる
学校生活やアルバイト、さらには就活に向けた準備などで忙しい中、できるだけ自分のペースで勉強し、少ない費用でITパスポートの資格を取得したいと考えている人も多いのではないでしょうか。
前述したとおり、ITパスポートの難易度はそこまで高くないため、独学での取得も十分に可能です。次で解説する勉強時間やおすすめの参考書を参考にして、独学での取得を目指してみましょう。
- 確実に取得するには、通信講座やスクールを利用した方が良いでしょうか?
必ずしも通信講座やスクールを利用する必要はない
内容的には通信講座・スクールでも、テキストを使って独学でも、どちらでも変わりません。自分の学習スタイルと時間的な余裕によって選んではどうでしょうか。
締切や課題があった方か学習が進む人は、通信講座やスクールが良いでしょう。一人で取り組むよりも仲間で取り組みたい人も同様です。
逆に、自分のペースでコツコツ取り組みたい人は、独学が向いてると思います。どちらのケースでもスキマ時間を上手く使うために、受検アプリを使用するのも良いでしょう。
独学の場合の目安の勉強時間
ITパスポートの学習時間の目安は140時間程度です。
ただし、受検する人の元のレベルによって、必要な勉強時間は異なります。まったくIT知識がない人が一から勉強する場合は、180〜200時間程度は掛かると考えていた方が安心です。
一方、すでにITの知識やビジネスの知識をある程度持っている場合は、100〜150時間程度の勉強時間で取得可能と言われています。
随時受検することが可能なため、就活でアピールすることを想定したうえで受検日を選び、受検日から逆算してスケジュールを立てましょう。
独学におすすめの参考書
独学の場合は、参考書の選定が重要になります。書店やインターネットなどでITパスポートの参考書を探すと、数多くありどれを選ぶべきか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
おすすめの参考書の特徴は以下のとおりです。
参考書の選定基準
- 最新のシラバスに対応している
- 試験の出題傾向を分析している
- 図やイラストが豊富でわかりやすい
- 練習問題や過去問題が載っている
ITパスポートでは、理解しにくい用語や難しい仕組みが頻繁に出てくるため、図やイラストを使って解説されているものを選びましょう。視覚から理解が促進されます。
また、ITは日々発展し、新しい用語や技術が生まれています。このような現状に対応するため、ITパスポートのシラバスも、随時改定されています。古い情報の参考書を使って勉強すると、間違った知識を学習してしまうこともあるため、最新のものを選びましょう。
評価やレビューも確認して、評価の高いものを選定すると安心です。
独学におすすめのITパスポートの参考書
ITパスポートを独学で取得する際の勉強方法
ITパスポートを独学で取得する際の勉強方法
- 広範囲の学習が必要! 資格取得に向けたスケジュールを決める
- 出題内容を確認しよう! 参考書で全体をつかむ
- 特定の分野に時間をかけすぎない! 各分野バランスよく学習する
- ITパスポート公式サイトを活用しよう! 過去問題で演習する
独学でITパスポートを取得する場合、計画的に勉強を進めていく必要があります。
ここからは具体的な勉強方法を解説していきます。ITパスポートならではの勉強方法もあるため、参考にしてみてください。
①広範囲の学習が必要! 資格取得に向けたスケジュールを決める
ITパスポートは広範囲の学習が必要なうえに、すべての分野で一定の合格ラインを超えなくてはなりません。
受検日が決まったら合格までにやるべきことを洗い出し、逆算して1日あたりどのくらいの勉強時間を確保する必要があるかを計画的に考えましょう。
たとえば、試験までの残りの日数が90日の場合、ITパスポートの取得に必要な勉強時間は140時間と考えると、1日あたり1.5〜2時間程度必要です。
また、1週間ごとにどこまで学習するのか目標を決める方法もおすすめです。やるべきことが明確になり、モチベーションを保ちやすいほか、計画通りに進んでいない場合に軌道修正がすばやくできるというメリットがあります。
スケジュールを決めて取り組むことの目的は、もちろん合格するためです。合格するためには、必要な勉強をやりきることが重要です。
「何を」「どれだけ」「いつまでに」「どのように」勉強すれば良いのか計画を立てて、スケジュールに落とし込むことが大切になります。
②出題内容を確認しよう! 参考書で全体をつかむ
試験合格に向けた学習は、範囲全体のインプットから始めます。ITパスポートは試験範囲が広いため、まずは参考書で全体の内容を把握していきましょう。
一度ですべてを覚える必要はありません。何回か読み返すことで、知識を定着させられます。
参考書以外にも、ITパスポートの学習アプリを使う方法も、スキマ時間を有効活用できるためおすすめです。
③特定の分野に時間をかけすぎない! 各分野バランスよく学習する
ITパスポートを取得するためには、総合得点だけでなくストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系すべての分野で一定のラインを超えなければなりません。
ITパスポートの合格基準(1000点満点)
- 総合得点 600点以上
- 分野別評価点 各分野で300点以上
なお、総合得点で600点以上でも、300点未満の分野があれば不合格になります。そのため、全体を網羅的に勉強する必要があります。
苦手分野をなくすよう取り組むことは、得た知識を実践で活かすために必要です。しかし苦手分野に時間をかけすぎて、他の分野の点数が合格ラインを超えなかったということがないように、バランス良く取り組むよう心がけましょう。
④ITパスポート公式サイトを活用しよう! 過去問題で演習する
参考書である程度の知識を蓄えたら、次は過去問題で演習に進みましょう。知識を詰め込みインプットするだけでなく、アウトプットして問題形式に慣れておくことも重要です。
過去問題を解くことによって、理解が不足している点に気が付いたり、出題傾向や頻出分野を把握したりできます。
1度解いたら終わりではなく、間違えた部分の参考書を読み直し、知識を補ってから再度過去問題を解きましょう。新しい問題が毎年出題されるため、過去問題を解いただけでは本番で満点は取れませんが、過去問題で満点を取れるようにしておけば合格率はかなり上がります。
丁寧な解説がある過去問題集を利用して勉強する方法が効率的ですが、ITパスポートは公式HPから過去問題をダウンロードすることもできます。各問題に対する解説がないため注意が必要ですが、過去15年分の過去問題に挑戦できるため、模擬試験用として活用もおすすめです。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見るまずはITパスポート公式HPの過去問と解答を見てみよう
ITパスポートの勉強のやり方は人それぞれですが、公式HPの公開情報に掲載されている、過去の問題と解答をまずは見てみてください。
一通り問題に目を通し、できれば解いてみて、得意分野と苦手分野を確認します。そのうえで苦手分野はじっくり取り組む、得意分野は短時間でさらうというようにメリハリをつけると効率的に勉強できます。
本番はパソコンで受検することになるので、上記公式HPでダウンロードできる疑似体験ソフトや、Web上の解説サイトなどを利用して、実際の試験と同じ時間と形式で解いてみましょう。
間違えた問題を中心に繰り返し解いて苦手を克服しよう
間違えた問題は参考書などの解説を読み込んで理解を深め、少し時間を置いてから再び解いてみて、定着率の悪い問題を集中的に繰り返していくと良いです。
ITパスポートの勉強で学ぶことは、社会に出てから必要となる知識です。試験前に一夜漬けで詰め込んですぐ忘れてしまってはもったいないです。やみくもに暗記するのではなく、言葉の意味や計算の流れなどじっくり理解してください。
安心はできない? ITパスポートを取得する注意点
ITパスポートを取得する注意点
- ITパスポートだけで専門性をアピールするのは難しい
- ITエンジニアを目指すなら上位資格が必要
社会で必要なITやビジネスのスキルを身に付けられるITパスポートですが、就活時に押さえておきたい注意点もあります。
注意点を理解せずにアピールしてしまい、評価されなかったということがないように、ここから解説する内容をしっかり把握しておきましょう。
ITパスポートだけで専門性をアピールするのは難しい
ITパスポートはIT系資格の基礎的な資格のため、ITパスポートだけで専門性をアピールするのは難しいです。
ITパスポートの資格を取得した事実だけでなく、合格までの過程や今後の目標を関連付けてアピールすることを心がけましょう。アピールする方法は後ほど詳しく解説します。
- IT系の資格はITパスポートしか持っていない場合、履歴書に書かない方が良いでしょうか?
ITパスポートだけの記載でも問題ない
時間をかけて勉強して、ITに関する基礎知識を身に付けているという事実に自信を持って履歴書に書いてください。
履歴書に書かれた資格は、なぜその資格を取ったのか、勉強する過程でどういうことを学んだかということを面接で聞かれる可能性があるので、説明できるようにしておきましょう。
選考通過率がグッと上がる!
就活対策で悩んだらプロンプト集がおすすめ!
✓チャットでできる!模擬面接プロンプト
✓自己PRで使える強み診断プロンプト
ITエンジニアを目指すなら上位資格が必要
ITの基礎知識を身に付けるだけでなく、ITエンジニアを目指したいと考えているのであれば、上位資格が役に立ちます。
ITエンジニア職を志望する場合、ITパスポートの取得だけでは技術的なアピールにつながりにくく、求められるスキルが十分にあることの証明が難しくあります。
ITエンジニアを目指す人は、これらの上位資格の取得も視野にいれてITパスポートの勉強に取り組みましょう。
エンジニアに関してはこちらの記事で詳しく解説しています。転職者向けの記事ですが、新卒の就職活動でも活かせる内容も多数解説しているので、確認してみてください。
未経験でもエンジニア転職は可能? おすすめ職種や求人の見極め方
エンジニアスクールで効率的に学びたいと考えている人はこちらの記事を参考にしてみてください。
厳選エンジニアスクール22選! 選び方や注意点も解説
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見るITパスポート取得後の自分のイメージを明確にしておこう
IT職種以外ならビジネスとITの基礎的な知識を習得することになります。それが「ビジネス・パーソンとしての今後にどう活かせるか」「社会が今後どう変わっていくか」「志望業界や志望企業がどう変化していくか」などを自分なりに予測することがポイントです。
IT職種ならITパスポートで学んだことをもとに、「どんな分野の技術職になりたいと思ったか」など、なりたい技術職の上位資格取得に取り組んでいることもアピールできます。
ITパスポートを取っただけではアピールとして弱いので、取得の意図を将来像と結び付けておくことが大事です。
差別化に効果的! ITパスポートと併せて取得したいおすすめの資格
ITパスポートのほかに、別の資格と併せて実力をアピールすることも一つの方法です。ITパスポート単体でアピールする学生より、熱意や向上心を伝えやすくなるため、就活を有利に進められる可能性が高くなります。
ここからは、ITパスポートの資格を活かしやすい「IT系職種の場合」と「事務職の場合」の就職活動時に、併せて取得したいおすすめの資格を解説します。
自分の志望職種と照らし合わせて、どのように活用すべきか参考にしてください。
資格に関しては以下の記事でも解説しています。さまざまな角度からおすすめの資格を紹介しているので参考にしてみてください。
就活に有利な資格
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説
理系の人向けの資格
理系向けの資格28選|「就活で有利になるの?」企業の本音も大公開
履歴書に資格を書く際はこちらの記事を参考にしてください。資格欄に書く際のルールやアピールするポイントを解説しています。
履歴書の資格欄で好印象を残すには? 書き方から疑問点まで完全網羅
IT系職種の場合
IT系職種を志望している場合にITパスポートと組み合わせると良い資格例
- 基本情報技術者試験
- 情報セキュリティマネジメント試験
- 応用情報技術者試験
IT系の職種を志望している場合、より深い知識や実践的な知識を持っていることを証明するために、ITパスポートの上位資格を組み合わせると良いです。
ITパスポートと関連がある内容となっており、より応用的な技術を持っていることのアピールにつながります。ここから解説する資格をぜひチェックしてください。
なお、ITパスポート以外のIT系国家資格は以下の通りです。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験とは
基礎的な知識を身に付けたITエンジニアであることを証明できる国家資格
IPAが扱うIT系国家資格の中で、ITパスポートの上位資格が基本情報技術者試験です。
対象者像 | ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な 基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者 |
試験時間 | 190分(科目A90分・科目B100分) |
出題形式 | 科目A(知識を問う問題):多肢選択式(四肢択一) 科目B(技能を問う問題):多肢選択式 |
実施日 | 令和5年4月より通年で試験を実施 |
難易度 | 情報処理推進機構が設定するスキルレベル2 |
ITパスポートがITを利用するすべての人を対象にしているのに対して、基本情報技術者試験は情報処理技術者としてITを取り扱う人を対象にしています。歴史も古く、IT業界内での知名度が高い資格で、ITエンジニアの登竜門といわれています。
勉強時間の目安
- 200時間
ITパスポートと併せて基本情報技術者試験に合格していると、基本的なIT分野の知識に加えて、より実践的な技術や知識が備わっていることが証明できます。
基本情報技術者は、エンジニアとして一定程度のスキルがあるという印象を持ちます。ITパスポート単体だと基礎的な知識はあるということはわかりますが、基本情報技術者は基礎的な知識をスキルとしても使えるということがわかります。
したがって、企業は基本情報技術者に対して、入社後も即戦力として活躍できそうだと期待します。
情報セキュリティマネジメント試験
情報セキュリティマネジメント試験とは
情報セキュリティに関連する知識があることを証明できる国家資格
情報セキュリティマネジメント試験は、ITの安全な利用を推進する立場の人が対象となるため、ITパスポートよりやや専門的な問題が出題されます。
対象者像 | ITの安全な利活用を推進する者 |
試験時間 | 120分 |
出題形式 | 科目A(知識を問う問題):多肢選択式(四肢択一) 科目B(技能を問う問題):多肢選択式 |
試験日 | 令和5年4月より通年で試験を実施 |
難易度 | 情報処理推進機構が設定するスキルレベル2 |
勉強時間の目安
- 200時間
ITパスポートと併せて情報セキュリティマネジメント試験に合格していると、企業内のセキュリティ担当者として必要な知識が備わっていることを証明できます。
- すでに情報セキュリティマネジメント試験に合格していますが、ITパスポートも受検した方が良いのでしょうか?
ITパスポートを受検しなくてもITの基礎知識があることは企業に伝わる
情報セキュリティマネジメント試験は対象者が「ITを利活用する者、ITの安全な利活用を推進する者」で、取得すれば、ITパスポートの知識をベースとして、セキュリティ分野のより詳しい知識を付けている人とみなされます。
そのため、ITパスポートを改めて受検しなくても、ITの基礎知識があることは企業に伝わると思います。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験とは
情報技術に関する応用的な知識があることを証明できる国家資格
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の応用版の国家資格です。基本情報技術者試験と出題範囲はほぼ同じですが、より深い知識を必要とします。
対象者像 | ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に 必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者 |
試験時間 | 300分(午前150分・午後150分) |
出題形式 | 午前:多肢選択式(四肢択一) 午後:記述式 |
試験日 | 4月・10月実施予定 |
難易度 | 情報処理推進機構が設定するスキルレベル3 |
勉強時間の目安
- 基本情報技術者の知識があれば200時間
- 基本情報技術者の知識がなければ500時間
受検者のほとんどは実務経験のある社会人ですが、合格率は20%前後です。記述式の問題があるため、難易度も高くなります。
ITパスポートと併せて応用情報技術者試験に合格していると、ITの知識を備え活用できる人材として、即戦力をアピールできます。
情報処理技術者を対象とする試験は、IT業界でSEなど専門職に就く人が対象となっており、ITパスポートに加えて応用情報技術者試験にも合格している人は、ITエンジニアとして早期に戦力となってくれることが期待できるという印象を持ちます。
事務職の場合
事務職を志望している場合にITパスポートと組み合わせると良い資格例
- 簿記検定
- MOS
事務職の仕事の多くは、PCを使って仕事をします。そのため、ITパスポートで得たITに関する知識を役立てることができます。
事務職を志望する場合、PCを使いこなせる証明ができる資格や、専門的な知識を証明できる資格を併せて取得することがおすすめです。
事務職を希望している人は、こちらの記事も併せて確認してみてください。事務職の特徴や仕事内容、必要なスキルなどを解説しています。
事務職の4つの誤解に要注意! 仕事内容・適性・選考対策を徹底解説
簿記検定
経理や会計などお金にかかわる事務職を志望している人には、簿記検定がおすすめです。
簿記検定とは
企業の営業取引や経営活動を帳簿に記録する技術である「簿記」に対して、必要な知識や技能があることが証明できる資格
簿記検定は、日商簿記・全経簿記・全商簿記の3種類があり、最も知名度が高く一般的なものが日商簿記です。
日商簿記3級は入門レベルであり、基礎知識があることの証明にはなりますが、経理職として活躍できることをアピールするのであれば、2級以上を取得するのがおすすめです。
正式名称 | 日商簿記検定試験 |
出題形式 | 会場試験:記述式 ネット試験:選択式+入力式5題以内 |
試験時間 | 90分 |
試験科目 | 商業簿記、工業簿記 (原価計算を含む)5題以内 |
試験日 | 会場試験:2月・6月・11月実施予定 ネット試験:年3回の会場試験の前後の施工休止期間以外は随時 |
目安の勉強時間
- 日商簿記2級の場合300時間
経理や会計の仕事は、会計ソフトや会計システムなど、ITを活用する機会が多くあります。簿記検定と併せてITパスポートに合格していると、簿記の知識だけでなくITの知識も持ち、より実践的で効率的な事務能力があることをアピールできます。
ITパスポートと日商簿記2級を取得している学生には、まず勉強意欲や成長意欲のある印象を持ちます。またITとお金の計算に強い印象を受けるので、経理業務の効率化やIT化に力を発揮してくれそうな印象も受けます。
MOS
PCを使用して業務をおこなう事務職には、MOSの取得もおすすめです。
MOSとは
マイクロソフトが認定する、ExcelやWordなどの利用スキルを証明できる国際資格
業務をおこなうにあたって、Microsoft社が提供しているPowerPointやExcel、Wordなどのソフトはほぼ必須となっています。MOSを取得していることで、これらの利用スキルがあることを客観的に証明できます。
また、MOSの問題は一般企業における資料作成や文書作成業務などの流れに沿って出題されるため、業務で活かせるスキルを身に付けられます。
試験科目、レベル、バージョンごとに試験があるため、自分に合った試験を選んで受検しましょう。
正式名称 | Microsoft Office Specialist |
出題形式 | 選択式 |
試験時間 | 50分 |
試験科目 | Word/Excel/PowerPoint/Access/Outlook |
試験レベル | 一般レベル/上級レベル(エキスパート) ※WordとExcelのみ2レベル |
バージョン | 2013/2016/2019 ※2023年1月現在 |
試験日 | 全国一斉試験は月1回、随時試験は試験会場ごとにほぼ毎日開催 |
目安の勉強時間
- PCに慣れている場合40時間
- PCに慣れていない場合80時間
ITパスポートと併せてMOSを取得していると、ITやPCに関連する基本的な知識やスキルを持っていることをアピールできます。
ITパスポートと併せてMOSに合格している学生は、ビジネスにはITスキルが欠かせないことを理解し、それらを取得しようとする意欲があると思います。
できればタッチ・タイピングの速さも計っておくと良いでしょう。日本語ワープロ検定の基準などから考えると、漢字を含めて1分間に50字程度入力できると良いです。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る同じ分野でもより高度・専門的な資格を取得しておこう
就きたい職種、業界によって持っておくと良い資格は異なります。ITパスポートで基本的なITスキル、リテラシーから経営全般まで幅広い基礎知識を持っていることが証明できるので、他にセットで資格を持っておくとしたら、同じIT分野でより高度・専門的なものか、違う分野のものかになります。
エンジニアとして働きたい人は、興味があれば上級の専門的な資格やプログラミングの勉強なども役に立ちますが、入社後に実務経験を積みながら資格を取得できるという企業もあります。
エンジニアであっても対人折衝力などの方が求められることもあります。業務の中でITを活かす立場であれば、簿記の資格は企業の仕組みなどを理解できるのでおすすめです。
TOEICなどの語学系の資格やスコアも評価につながる
そのほかにTOEICなど語学系の資格・スコアを持っていると、海外とのやり取りや外国籍のクライアントの対応も任せられる人材として評価されます。今や世界とつながりのない仕事の方が少ないので、幅広い業界に向けてアピールできます。
いずれにせよ就活のための資格ではなく、取得した資格をどう活かしたいかということをはっきりさせておくことが大切です。
TOEICを就活で活用する方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
TOEICのスコアは就職活動に影響大! 目安の点数を大公開
ITパスポートを就活でアピールする方法
ITパスポートを就活でアピールする方法
- 合格までの過程をアピールする
- 努力できる向上心をアピールする
- 他の資格と併せてアピールする
- ITパスポートをどのように仕事に活かすのかアピールする
ITパスポートは前述したとおり、IT系資格の中でも初級の資格で難易度も高くないため、資格を持っていること自体はアピールになりにくいです。
しかし、ITパスポートは、少しの工夫をすることで就活に活かせます。
ここからはITパスポートを就活でアピールする方法を解説します。どのように工夫すれば就活で活かせるのかをしっかり理解して、ITパスポートを有効活用しましょう。
合格までの過程をアピールする
ITパスポートをアピールする際、合格までの過程を伝えると、説得力が増します。
周りに流されて勉強したらたまたま取得できたなどの過程ではなく、合格までに工夫したり努力したりして取得した入社後も再現性のある成果であることを示しましょう。面接官も、今後仕事でも目標に向かって成果を出すイメージを持ちやすくなります。
合格までの過程をアピール材料にしない場合でも、資格を取得した理由や、合格までの過程を質問されることもあります。なぜ自分がITパスポートを取得しようと思ったのかや、取得するためにどのように行動したのか、わかりやすく伝えられるように準備しておきましょう。
- まだ合格はしていないのですが、勉強の過程をアピールするのはありですか?
合格していなくても勉強中であることは積極的にアピールしよう
ありです。アピールポイントは、「①なぜ取得しようと思ったか」「②取得後に資格を活かしてどんなビジネスパーソンになりたいか」「③勉強にどのように取り組んでいるか」「④勉強を通して何か気付きがあったか」です。
①は企業研究や業界研究を踏まえて、具体的に意図を伝えます。
②は入社後にどんな貢献をしたいのかと結び付けて、なりたいイメージを伝えます。
③はPDCAサイクル(計画→実行→確認→改善のサイクル)などで計画的に物事に取り組む力をアピールできますね。
④は企業の特徴に結び付けて伝えると、業界や業種をより深く理解できたことがアピールできます。
努力できる向上心をアピールする
ITパスポートの難易度は高くないといっても、時間をかけて努力しなくては取得できない資格です。
そのため、ITパスポートを取得するに至った向上心をアピールする方法もおすすめです。
向上心を持って努力しITパスポートを取得したことだけでなく、その向上心を仕事にも活かせるとアピールしましょう。入社後も同様に努力して成果を出せると面接官に伝えられます。
資格取得をガクチカでアピールしたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。ガクチカの作成方法や、ポイントに関して解説しています。
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
他の資格と併せてアピールする
ITパスポート単体ではなく、他の資格と併せてアピールするのも活用法の一つです。自分の志望業界や志望職種ではどのようなスキルが必要なのかや、役に立ちそうな資格を考えてみましょう。
他の資格と併せてアピールする例
IT系の他の資格はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
厳選15選|目指すべきIT資格の見つけ方から勉強方法まで徹底解説
秘書検定を就活でアピールする方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
秘書検定は就職に活かせる! 取得メリットやアピール方法を徹底解説
ほとんどの仕事がITにかかわりがあり、ITを使えなくてはどんなに専門的な知識を持っていても業務をスムーズに遂行できない可能性があります。
他の資格と併せてIT関連の基礎知識があることをアピールできれば、ITパスポート単体でアピールするよりも、企業で活躍するイメージを具体的に伝えられます。
- 志望企業に役立ちそうな資格は探せました。しかしどのようにアピールすれば良いかわかりません。アピールする際のコツはありますか?
学業と並行して勉強したことや入社後どう活かしたいかをアピールしよう
資格を持っているということから、学業と並行して時間をかけて資格取得に向けて勉強してきたこと、勉強の過程で業界や業務への理解が深まったこと、働くうえで必要と思われる知識が身に付いたことなどがアピールできます。
同時に、働く場面を想像し、その資格で学んだことを活かして入社後にどう活躍したいかということを伝えてみてください。
ITパスポートをどのように仕事に活かすのかアピールする
ITパスポートを取得して終わりではなく、どのように仕事に活かすのかまで伝えるようにしましょう。
面接はあなたのスキルをアピールする場ではなく、あなたを採用すると企業にとってどのようなメリットがあるのかをアピールする場のためです。
また、どのように仕事に活かすかを伝えるためには、企業研究をしっかりおこなう必要があります。企業でどのように活かしたいのかアピールできる学生は、入社後のイメージができている印象を与えられ、入社意欲が伝わり好印象です。
逆にどのように活かすかまで伝えられていないと「ただ就活でアピールする資格がほしかったのかな」と思われてしまう可能性もあり、説得力がないアピールになってしまいます。
ITパスポートを仕事に活かす例
- ITの基礎知識を用いて業務効率化を推進する
- ITの基礎知識を用いて顧客のニーズに合った提案をする
また、ITパスポートで得た基礎知識を活かして、次は上級の資格取得を目指しているなどとアピールすると、意欲を見せられるためおすすめです。
どのように仕事に活かすのか伝えるためには、企業を知らなくてはなりません。企業研究の方法はこちらの記事で解説しているので、参考にしてみてください。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
- ITパスポートを仕事でどのように活かすのか、イメージできません。
自動化や電子化、情報共有などの場面で活かせる
ITパスポートを仕事で活かす観点としては、ITツールなどを活用した手作業の自動化や合理化などがあります。
紙での作業や電子化しているだけの業務を、ITツールを用いて機械的におこなえる範囲を増やしたり、流用性を高めて合理化したりして、従来の業務を変革していくことで仕事の価値を高めていくことができます。
また、ITを活用することで、情報を共有したり、ノウハウ化が図れる効果もあるので、組織の知識として蓄積されていくという効果もあります。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見るITパスポートがどのような点で就活に有利なのかを言語化できるようにしよう
「なぜITパスポートを取得しようと思ったか」をもう一度自問してみましょう。「就活に有利だと思ったから」が、一番多い答えかと思います。
では、どういった点で有利なのでしょうか。漠然と考えるのではなく、具体的に言語化できますか。
できないとしたら、業界研究・企業研究が不十分な可能性があります。ITパスポートで学ぶビジネス基礎知識・IT基礎知識は、これからのビジネスでは必須のものだけに、必要性を一般論で捉えて終わりがちです。
それではアピールとしては不十分です。具体的に応募先ではどんなメリットがあるかを考えるには、業界研究・企業研究にかかっています。
企業を分析してITパスポートをどのように活かせるか考えよう
PEST分析(業界や企業を政治的課題・経済的課題・社会的課題・技術的課題の視点から分析する手法)などを使って、応募先ではITパスポートがどのように活かせるかを考えてみてください。ここまでの記事に、ヒントがいっぱい詰まってますよ。
高評価を得られる! ITパスポートの自己PR4選
自己PRでITパスポートをアピールしたいと考えていても「実際にはどのようにアピールしたら良いのだろう……」と悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。
ここからは、ITパスポートを就活でアピールする方法をもとに、自己PRの例文を紹介します。自分の経験と照らし合わせてアレンジできないか考えながら見ていきましょう。
自己PRの書き方やポイントに関しては、こちらの記事で解説しています。
面接
例文12選|面接必勝の自己PRはエピソードが最重要!
ES
例文15選|エントリーシートの自己PRで人事を惹き込むコツを解説
履歴書
新卒用履歴書の自己PRを書く極意|例文28選を強み・職種別で紹介
①合格までの過程をアピールする場合
合格までの過程をアピールする
私の強みは、やるべきことを明確にし、物事に取り組むことができる「計画性」です。
私は大学3年生のときにITの基礎知識を身に付けたいと考えて、ITパスポートの取得を目指しました。しかし、2カ月後にゼミの研究発表会を控えていたため、1カ月と限られた時間で勉強しなくてはなりませんでした。
そこで私は合格までに何をすべきか逆算して考え、1週間ごとに到達度を決めて、細かいスケジュールを作成することで計画的に学習する基盤を作りました。また、移動などの隙間時間にも参考書を読み込んだりアプリを活用したりして、学習を進めました。その結果、無事合格できました。
御社に入社後はITパスポートで培ったITの基礎知識を活かし、顧客のニーズに合った提案をして貢献していきたいと考えています。また、高い目標や難しい問題に対しても、やるべきことを明確にして、計画的に取り組むことで成果を出します。
上記の例文から、限られた時間の中でやるべきことを計画的に進めていく力があることがうかがえます。
ITの基礎知識が顧客ニーズに合わせた提案に直結するというものでもないので、「基礎知識をもとに実務経験を重ね、良い提案のできる担当者になりたい」などとまとめてみてはいかがでしょうか。
②努力できる向上心をアピールする場合
努力できる向上心をアピールする
私の強みは、目標に向かって努力できる「向上心」です。
昨年長期のインターンシップに参加した際、業務の中でPCを使うことが多くあり、ITに関する基礎的な知識は、社会人として必要であると考えました。
そこで、まずはITの基礎知識を学ぶためにITパスポートの取得を目指しました。ITやビジネスの基礎知識を学ぶことで、その後のインターンで効率的に業務を遂行できるようになりました。
また、すでにMOSの勉強にも励んでおり、学生のうちにオフィススキルを駆使できるようにしたいと考えています。
入社後も、与えられた業務を全うすることはもちろんですが、自分には何が必要かを常に考え、自ら学ぶことでスキルを向上させ、業務に貢献していきたいと考えています。
上記の例文は、必要な成長のために、自分で課題を見つけて勉強していくスタイルの向上心が表現されていてとても良いと思います。
ITパスポートやMOSの取得を課題とした理由を少し補足すると、現在地とのギャップが表現できてさらに印象が良くなると思います。
向上心の自己PRの作り方・伝え方は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
例文12選|向上心の自己PRでアピール必須の3要素と注意点
③他の資格と組み合わせてアピールする場合(基本情報技術者)
他の資格と組み合わせてアピールする(基本情報技術者)
私の強みは、コツコツ努力できる真面目さです。
私はITの技術を用いて便利な世の中を作りたいという思いから、IT業界をかねてから志望しております。
何か学生のうちから勉強できることはないか考え、入社後に仕事の理解がスムーズになり、いち早く即戦力として活躍できるように、ITパスポートと基本情報技術者試験の資格を取得しました。
特に基本情報技術者試験の資格は、実用的な内容も含まれるため、難しい点もありましたが、疑問点や苦手な点は大学の教授に聞いたり、参考書と過去問をセットで繰り返し解いたりすることで、工夫しながら勉強しました。
また、現在は、次のステップである応用情報技術者試験の勉強もしております。
御社に入社後は、資格取得により得た知識を活かすことはもちろん、コツコツ努力できる長所を活かし、知識やスキルを向上させ、顧客により良い提案をすることで貢献していきたいと考えています。
全体的によく書けていると思います。応用技術者試験に挑戦しているのも、加点ポイントですね。
可能なら、どんな技術分野か、たとえばインフラやアプリケーション、セキュリティなど、進みたい分野も伝えられれば、志望理由としても説得力が出ますよ。
自己PRで真面目さをアピールしたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。企業で求められている真面目さやアピールする際の注意点を解説しています。
12例文|真面目さの自己PRでやりがちな3つの失敗パターンと対策
④他の資格と組み合わせてアピールする場合(簿記試験)
他の資格と組み合わせてアピールする(簿記試験)
私の強みは、自分の課題を分析し改善するために行動できるところです。
私は、経営基盤強化に貢献できる人材になりたいという思いから、経理事務の仕事に魅力を感じています。大学2年生のときに、まずは経理の業務を知ろうと考え、簿記2級を取得しました。
簿記2級取得後は、企業で活躍するために自分に足りない点を分析し、ITの基礎知識を学ぶためにITパスポートの資格を取得しました。幼い頃から珠算を習っており、数字は身近なもので計算力や正確性には自信がありましたが、ツールであるITを活用できなくては実践的ではないと考えたためです。
今後も、現状に満足せずに自分の課題を分析して、改善するための行動をおこすことでさらなるスキルアップを目指していきたいと考えています。
上記の例文は、まず経営基盤強化に貢献できる人材になりたいという目標が明確でとても良いですね。
そのために、自分で必要と考えた簿記2級やITパスポートの資格にトライしている行動力も素晴らしいと思います。あとは、その目標の背景や理由、2つの資格が自分に足りないと考えた分析内容を少し補足しておくと、さらに良くなると思います。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見るなぜ学生のうちにITパスポートを取得したのかを説明できるようにしよう
ITパスポートは運転免許やTOEICのように、全ての社会人が対象となっていて、社会人になってから取得する人も多い資格です。
基礎的な資格とはいえ、大学での専攻内容が出題範囲と重ならないなどで、勉強に時間がかかった人もいるでしょう。その場合は合格までの過程をアピールしたくなりますが、それでは他の資格でも同じアピールになってしまうので、なぜ学生のうちにITパスポートを取得したのか、どのように業務に活かしたいのかを説明しましょう。
今後のビジネスはデジタルの力で変わっていくという背景を意識しておこう
現代は、DXによって業務のやり方や事業展開の仕方を変えてきた企業が業績を伸ばしています。また、ITはより身近で使いやすいものになってきています。今後自社のビジネスをデジタルの力で変えていくにあたり、これまでは専門家に頼んでいたことも自社内の人材でできるようになれば、さらにスピーディな対応が期待できます。
こうした背景を意識しておくと、ITパスポートの勉強でITの基礎的な知識を身に付けた人材であることがアピールになるとわかりますね。
ITパスポートは他の資格と組み合わせることで就職を有利に進めよう
「ITパスポートの資格は無駄だ」「就活ではアピールできない」といった声を耳にすることもあります。たしかにITパスポートは基礎的な知識を習得する資格のため、ITパスポート単体でアピールするのは難しい面もあります。
しかし、アピールの仕方次第で、ITパスポートを就活で活かすことは可能です。
ITパスポートを就活で活かす場合は、合格までの努力や熱意を盛り込み、志望企業に合った他の資格と組み合わせてアピールしましょう。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見るITパスポートはあらゆる業界・職種でアピールできる資格
ITパスポートに興味を持ち、その取得を検討している人は、他に有力な選択肢がない限り、トライしてみることをおすすめします。理由は2つあります。
1つ目は、資格という客観性をもったスキルを示せることは、有力な自己アピールとしてのリソースになるからです。資格の内容というよりも、資格そのものに主体的にトライして、勉強を続けて、一定のレベルまで自力で頑張っているという事実を客観的に示すことは、信頼関係を築くためにも大きな役割を果たしてくれると思います。
2つ目は、ITというどんな業界や職種であっても活用でき、その必要性が高まっている共通的なスキルは他にあまりないからです。これからの時代には、どんなキャリアを築いていくうえでも、必要となるスキルであり、仕事をするうえでのベースとなる知識だと思います。
就活をしていくうえでも有利なリソースになるだけでなく、社会人となる準備としても有益な資格であるといえます。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント / システムエンジニア
Ichiro Komine〇大手電機メーカーでシステムエンジニアとして従事。若者の人生や成長にかかわりたいと思い、キャリアコンサルタントの資格取得。現在はコンサルティングや自己分析支援をおこなっている
プロフィール詳細