英語の面接を完全対策! 絶対に欠かせない3つの鉄則と質問例60選

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

    Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役

    Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級

    Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施

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この記事のまとめ

  • 英語の面接は3つの鉄則が基本中の基本
  • 差別化できるフレーズで好印象を残せる
  • 英語の面接でよく聞かれる質問パターン別に質問例60選と回答例を紹介
  • この記事を読んでいる人におすすめ

  • 面接力診断ツール

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外資系を受ける学生などは、英語の面接は避けることができません。英語力に不安を持つ学生は特に苦手意識があるのではないでしょうか。「そもそもどんなことを聞かれるのだろうか」と、面接の内容にも不安を持ちますよね。

英語の面接は、日本語の面接と異なる特徴が多くあります。日本語の面接では評価されていた人も、英語の面接では、英語が話せていたとしても評価されない人も多くいるのです。英語の面接を受ける際は、実態を踏まえつつ、しっかりと対策をして臨むことが重要です。

記事では、キャリアアドバイザーの遠藤さん、木村さん、隈本さんとともに解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

英語の面接では3つの鉄則が不可欠! しっかり準備して臆せず臨もう

英語の面接をこなすために必ず守らなければならない3つのポイントがあります。これは基本中の基本であり、マスターしていないと評価の対象にもならないため、しっかりチェックしていきましょう。

ポイントを押さえれば、多少英語がスムーズに話せなくても、選考の通過率は上がります。しっかり準備して臆さず臨みましょう。

記事では、まず英語面接の特徴を3つ解説するので、どのようなものか概要をつかみましょう。そのうえで、英語面接の基本となる3つの鉄則を解説します。これを守らなければ評価の対象にもなりにくいため注意しましょう。

さらに、周囲と差を付けられるフレーズや、失敗しないための注意点も解説するので、マスターしてしっかりと高評価を狙いましょう。

本番で役立つ、面接でよく聞かれる質問パターンと、質問例60選、回答例も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

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英語の面接の特徴

英語の面接の特徴

  • 英語の面接をする企業
  • 英語の面接の種類
  • 英語の面接で求められる英語力

英語の面接は日本語の面接と異なるさまざまな特徴があります。英語の面接を受けようと考えている人は、まず特徴を理解し、本番慌てないよう備える必要があります。

ここからは、英語の面接の特徴を3つに分けて解説するので、それぞれ理解を深めましょう。

英語の面接をする企業

英語の面接をする企業

  1. 海外に事業を展開する企業
  2. 英語を日常的に使う企業
  3. 英語そのものを商品やサービスとして使う企業

英語の面接をする企業というと、外資系を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実はそれ以外にも英語の面接をする企業は多くあります

本番直前に英語の面接だと気づくことがないように、英語で面接をする可能性がある企業の特徴を把握しておきましょう。

海外に事業を展開する企業

英語面接をおこなう企業として、外資系企業など、海外に事業を展開している企業が挙げられます。外資系企業には以下の3種類があります。

外資系企業の種類

  • 海外企業の子会社
  • 日本企業と海外企業が共同出資した会社
  • 海外企業に買収された日本企業

外資系企業以外にも、日本企業であっても海外の会社を吸収していたり、海外に支社を作っていたりと、海外に事業を展開する会社は多くあります。そのような会社は英語を使えなければ仕事にならないケースがあるため、英語面接をおこなうことがあるのです。

海外に事業を展開していても、英語の面接をしない企業もありますが、違いはなんですか?

海外事業の比重や想定勤務期間の長さなどによる

海外に事業を展開していても英語面接をしない企業の特徴として、総合職を前提とすると以下があります。

・採用後の配属先が国内の事業所、海外でも現地法人がありメイン業務は現地スタッフが対応するか通訳がいる
・海外に行くとしてもあくまで期間限定の異動の可能性がある

大手企業で海外に事業展開していても、本社が日本にあってメイン業務を日本でおこない、公用語が英語でない限り、英語面接はほぼありません。

そういった企業であっても、職種や外資企業との共同出資事業などの採用の場合は英語面接の可能性もあるので、その点は注意しましょう。

海外に行ける仕事はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。

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英語を日常的に使う企業

多国籍の人を積極的に採用している企業や外資系企業など、英語を日常的に使ったり、社内公用語としている企業では、英語面接をするケースがほとんどです。英語が使えなければ社内外とのコミュニケーションができなくなるため、英語面接で英語力も測っています。

日系企業でも、海外に積極的に進出しようとしている企業は、英語を公用語としているところもあるので、注意が必要です

木村 千恵子

プロフィール

本社が英語圏の企業や、日本企業でも、グローバル市場でビジネスを展開していて外国籍社員の在籍も多い企業は英語を公用語とする傾向にあります。

たとえば、ダイバーシティの推進に力を入れている楽天などは、英語の社内公用語化を進めていると公言していますよ。

英語そのものを商品やサービスとして使う企業

英語そのものを商品やサービスとして使う場合、ネイティブレベルの英語力を求められるため、面接も英語でおこない英語力を測ることがあります。英語そのものを商品やサービスとして使う仕事の例は以下の通りです。

英語そのものを商品やサービスとして使う仕事の例

  • 児童英語教師
  • 英語保育士
  • 英会話スクール講師
  • 中学校・高校の英語教師
  • 語学系専門学校の講師
  • 英文速記者
  • 通訳者・翻訳家
  • 英文事務
  • 英語の出版物を取り扱う企業の企画職や営業職

これらの仕事では、文法や単語など、正しく使いこなすことが求められるため、面接でも正確性を意識して話さなくてはなりません

英語の面接の種類

英語の面接の種類

  • 日本語の面接と内容が変わらない一般的な英語の面接
  • メインは日本語で1、2問英語でおこなう面接
  • Behavioral Question
  • Competency-based Question
  • Strength-Based Interviews
  • Case study interviews
  • Group interviews

英語の面接と一口に言ってもさまざまな種類があり、それぞれ特徴や面接官の評価ポイントが全く異なります。

英語の面接を受けるなら、まずはどんな種類かをチェックし、それぞれの特徴を押さえて選考対策をしていきましょう

ここからは、英語の面接の種類7つを解説するので、ぜひ参考にしてください。

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日本語の面接と内容が変わらない一般的な英語の面接

日本語を英語に置き換えた、内容は日本語の面接とほとんど変わらないのが一般的な英語面接です。

面接官の着眼点などは異なるものの、質問内容は日本語の面接とあまり変わりません。そのため、日本語で回答を考えたうえで、英語に直して準備すると良いです

この記事では、こちらの一般的な英語面接の対策について解説していきます。

メインは日本語で1、2問英語でおこなう面接

面接のほとんどは日本語で進み、最後の1、2問程度英語でおこなう面接もあります。就活生の英語力を試すために英語の質問を交えているのです

ただ、面接官が日本人であれば、日本語の方がニュアンスなど伝わりやすいため、日本語の面接を主体でやっていると考えられます。

Behavioral Question

Behavioral Questionとは、さまざまな課題について、これまでどのように対処したかを問う面接です。中途面接で、前職の経験を聞くケースにおいて使われることが多いですが、新卒で聞かれることもあります。

また、過去の経験を問うだけでなく、企業が設定した課題が与えられ、その状況にどのように対応するのかを見られることもあります

Behavioural Interviews の質問例

・Give me an example of a time you had a conflict with your friends.
(友人と衝突した時の例を教えてください。)

・This position requires the ability to make the right decision at a moment’s notice. Please tell us about a case in which you have made a decision under pressure in a short period of time.
(このポジションには、瞬時に正しい判断を下す能力が必要です。短時間でプレッシャーを感じながら決断したケースを教えてください。)

たとえ提示された経験がなくても、「そのような経験はない」と伝えるとまったく評価の対象になりません。近い経験を探して、言い換えることが重要です。テーマに沿って、どんな経験をし、どのような成果を得たのか答えましょう。

Competency-based Question

Competency-based Interviewsは、特定の職種やポジションについて、適切な能力があるかを見る面接であり、近年主流になっています。

Competency-based Interviewsの質問例

・Give an example of team management in past.
(過去にチームをマネジメントした経験があれば教えてください。)

・What is the most difficult challenge at college life? Why did you find it challenging, and what was the result?
(大学生活で最も苦労したことは何ですか? また、その結果はどうなりましたか?)

Competency-based Interviewsでは、企業側が何を求めているのかを把握し、それに沿って回答する必要があります。職務内容が記述されたJob Descriptionsや企業HPをチェックし、まずは求められる能力を把握しましょう。

そのうえで、それに沿った自身の経験や行動、考え方、スキルなどをアピールしてください。

遠藤 美穂子

プロフィール

Competencyは、高い成果を生み出す人に共通する行動特性を言います。このような場面でどう考え、どう動きましたかということを問われます。伝えたいことを意識しながら、掘り下げられた時に詰まらないよう、話を盛らずに伝えましょう。

Strength-Based Interviews

応募者の強みを掘り下げる、Strength-Based Interviewsと呼ばれる面接もあります。直接的に強みを聞く場合や、適性や特徴、関心の対象などを聞いて強みを見つけるケースもあります。

Strength-Based Interviews の質問例

・What do your friends say you are like?
(友達からはどんな人だと言われていますか?)

・What are you really good at?
(得意なことは何ですか?)

あなたの魅力を引き出し、企業で活躍しうる人材か聞こうとしているのです

この面接に備えて、あなたの強みをあらかじめ出しておく必要があります。長所はこちらの記事の一覧表を見るとすぐに見つかるので、ぜひ参考にしてください。

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Case study interviews

コンサル業界で多く取り入れられる形式として、Case study interviewsがあります。ほかの職種でも取り入れられることもありますが、コンサル志望の学生は特に対策の必要があります。

実際の仕事における課題をテーマに、面接官と議論をする面接です。分析力やデータを読み取る力、建設的なコミュニケーションができるかなどを見られます。

Case study interviewsのテーマの例

・Suppose, for example, that your client wants to advance into overseas markets. What would you recommend they do?
(たとえば、あなたのクライアントが海外に進出したいと考えたとします。あなたなら、どのような提案をしますか?)

・Your client wants to launch a new product in a new field. How will you help in this initiative?
(あなたのクライアントは、新しい分野で新製品を発売したいと考えています。あなたはこの取り組みにどのように貢献しますか?)

Case study interviewsでは、創造力よりも論理的思考力を駆使した具体的な答えを求められます。あいまいな答え方をするのではなく、自信を持って、自分なりの考えを結論から伝えましょう。

Group interviews

通常のグループ面接やグループディスカッションのように、応募者複数人が集まり、質疑応答をおこなう面接があります。

グループ面接形式の場合、個人面接と同様に対策をすれば問題ありませんが、ほかの候補者と比較されやすいことに注意が必要です。

また、Group interviewsのグループディスカッション形式では、特に積極性が求められます。ためらわずに最初に発言してみましょう。

グループ面接の攻略法や準備すべきことは、こちらの記事で解説しているので、併せて確認してくださいね。

英語の面接で求められる英語力

英語の面接を受ける場合に気になるのが、求められる英語力のレベルですよね。「TOEICのスコアは高くないけど大丈夫かな」などと不安に思う人もいると思います。

求められる英語力はJob Descriptionに書いてあることが多いですが、よくあるのは「Business Level」「Fluent in English」との記載です。

TOEICのスコアで見ると、730点以上が妥当といえます。

TOEICのスコアレベル
860点~ネイティブレベルの十分なコミュニケーションができる。
730点~855点どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。
470点~725点日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。
220点~465点通常会話で最低限のコミュニケーションができる。
~215点コミュニケーションができるまでに至っていない。
TOEICのスコアとレベル

しかし、重要なのは英語力について深く考え過ぎないことです。英語力は後から伸ばせるため、たとえ英語が上手くなくても、人柄やスキルが企業にマッチしていれば採用されることもあります

英語の面接を受ける人は帰国子女や留学経験者などが多いイメージですが、海外での経験がなくてもこなせるものでしょうか?

遠藤 美穂子

プロフィール

海外経験がなくても聞く力・伝える力があれば問題ない

海外経験がなくても英語による面接をクリアし、英語を使って働いている人はたくさんいます。

仕事で使える英語には、読み書きだけでなく、相手の言うことを正しく聞き取り自分の言いたいことをわかりやすく伝える力が求められます。

海外で生活した経験があれば、英語でのコミュニケーションに苦手意識がないという点で有利かもしれませんが、日本にいたから不利ということもありません。しっかり準備して、自信を持って面接に臨んでください。

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日本語の面接とは違う? 英語の面接で企業に見られること

日本語の面接とは違う? 英語の面接で企業に見られること

  • 人柄が企業とマッチしているか
  • 即戦力になりうるスキルや強みがあるか
  • 周囲との意思疎通や業務に使える英語力があるか

英語の面接は日本語の面接と同じことを聞かれるケースが多いですが、面接官の視点は異なるところもあります。

ここからは、英語の面接で企業に見られることを解説します。企業の視点を踏まえれば効率的に面接対策ができるため、しっかりチェックしていきましょう。

人柄が企業とマッチしているか

企業が採用基準で重視する項目上位5位

日本語の面接でも同様ですが、人柄が企業とマッチしているかは重視されます。就職みらい研究所の就職白書によると、企業が採用基準で最も重視するのが人柄となっています。

企業の求める人材像に合うか、社風にマッチするか、一緒に働きたいと思えるか、などさまざまな観点から人柄をチェックされます。

英語は単なるコミュニケーションのツールです。英語を話すことに集中するのではなく、あくまであなたの人柄をアピールするよう心掛けましょう

即戦力になりうるスキルや強みがあるか

日本語の面接と異なるのは、即戦力になるスキルや強みが重視されることです。Job Descriptionに求めるスキルが具体的に書いてあり、それにマッチする強みなどがなければ、選考を通過するのは難しくなってしまいます。

日本の面接は、今後の可能性や熱意など抽象的な観点が評価されやすい傾向にありますが、外資系企業などの面接は、具体的なスキルや強みをシビアに見られやすく、どんなに熱意があってもスキル不足では落とされてしまうこともあります

ただ、外資系企業でもポテンシャルを重視する企業もあるので、企業の募集要項やHPなどを見て、求める人材像をチェックしておきましょう。

周囲との意思疎通や業務に使える英語力があるか

英語の面接を取り入れる企業は、社内で英語が公用語になっていたり、業務で英語を使う企業と解説しました。

そのような、英語が使えなければ仕事にならない企業では、周囲との意思疎通が問題なくおこなえるかを確認するという意味で、英語の面接をすることがあります。

特に、顧客に対して英語で取引をする企業は、コミュニケーションができなければ不信感を持たれてしまうため、英語でのコミュニケーションが問題なく取れるかをチェックするためにおこなっているのです

アドバイザーコメント

日系企業か外資系企業かにより見られる点が異なることに注意

英語面接といっても日本企業か外資系企業かによって、重視する点はかなり異なります。
 
日本企業は総合職採用が依然として多く、コミュニケーション力などの人柄や大学などの専攻、これまでの人生経験で培った基本的なスキルなど、将来的なポテンシャルを見込んだうえで採用するのが一般的です。
 
外資系企業では気後れせずスキルなどをアピールすることが重要

外資系企業の場合はジョブ型雇用といって、その職種で担当する業務が決まっているのが一般的です。「ジョブディスクリプション」という職務の内容や、責任の範囲に沿った業務をおこなう前提で、業務とのマッチ度を重視されます。
 
新卒採用だとしても日本企業以上にスキルや経験を確認される可能性があるので、その点のマッチング具合についても説明できるようになる必要があるでしょう。
 
外資系企業では、応募しているライバルも日本人以外に多くの人種がいて、文化的に自己アピールが得意な人が多い可能性もあります。面接は相対評価の一面もあるので、遠慮せずに自分を語ることが重要です。

基本中の基本! 英語の面接をこなすための3つの鉄則

英語の面接をこなすための3つの鉄則

  • アイコンタクト・ジェスチャーを用いる
  • 3~5文程度で簡潔に答える
  • 丁寧な言葉を使う

英語の面接は日本語の面接と比べ、重視されることが異なります。そのため、英語面接特有の鉄則を頭に入れる必要があるのです。

ここからは、英語の面接をこなすのに基本となる、3つの鉄則を解説します。まずはこれをマスターしなければ、どんな英語の面接でも評価されにくくなってしまうので、しっかりチェックしましょう。

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①アイコンタクト・ジェスチャーを用いる

英語を話す国では、アイコンタクトやジェスチャーをするのがごく自然なことになっています。そうした文化を持つ面接官の場合、それらがないだけで、熱意やインパクトに欠けると思われるかもしれません。

相手の目をまっすぐ見ながら、少し大げさなぐらいに身振り手振りをしましょう。特に、ジェスチャーが大きければ熱意を表すこともできるため、面接官の印象により深く残ります。

ジェスチャーの使い方の例

  • 成果やアピールポイントなど、強調したい点で手を前に出す
  • 規模感を表すときに手でサイズ感を示す
  • 対立する物事をそれぞれの手を使って表す

アイコンタクトを苦手に感じる場合は、相手の眉間を見たり、ネクタイの結び目を見ることでも目線が合っているように感じられるためおすすめです。

身振り手振りのコツはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。

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②3~5文程度で簡潔に答える

質問をされた際は、「Yes」「No」だけでなく、理由や根拠なども併せて、3~5文程度で答えるようにしましょう

長々と話すことも避けるべきです。わかりにくくなり、明瞭なコミュニケーションができないというマイナスな印象を残してしまいます。

長くても5文程度で簡潔にまとめて話しましょう。

③丁寧な言葉を使う

日本語の面接と同様ですが、面接では、砕けた表現は決して使わずに、丁寧な言葉遣いをしましょう。たとえば以下の表現があります。

丁寧な英語表現

  • Could you~? / Would you~?
  • I would like to~
  • Please~
  • I’m afraid~

あくまでフォーマルな場なので、言葉遣いには気を付けましょう。スラングや略語は使わないように注意してください。具体的な例は後述します。

アドバイザーコメント

英語の面接をこなすには3つのポイントを心掛けよう

英語の面接も日本語の面接と同様、会話のキャッチボールであることに変わりはありません。ポイントを3つ紹介します。

①簡潔に話す

文法を気にして完璧に話そうとせず、シンプルな言い回しで良いので質問に対する答え・結論とその根拠を整理して伝えましょう。

暗記したことをそのまま言おうとしたり、きちんと伝えたいと言葉を重ねたりしたくなりますが、話が長くなると着地点が見えにくくなります。簡潔に話して、スマートな人という印象を与えたいところです。

②自信を持つ

前置きで謙遜して「たいしたことではないですが」と話すと、自信がないように見られます。あなたがこれまでに積み重ねてきた努力や経験は自信をもって堂々と伝えましょう。姿勢や身だしなみにも気をつけてくださいね。

③笑顔

緊張したり真剣になったりするほど表情が硬くなってしまう人はいませんか。口角を上げ、面接官と視線を合わせ、自然な笑顔で話すことを心掛けましょう。

また、少し難易度が高いですが、面接官をくすりと笑わせることができると印象に残りますよ。

周りと差がつく! 英語の面接で好印象を残せるフレーズ

ここまで、面接をこなすうえでの基本的なポイントを解説しましたが、選考を通過するためには、さらに周囲と差をつけなければなりません。

そこで、周囲と差を付けられる、面接で使えるフレーズを紹介します。つい同じフレーズを繰り返しがちな面接ですが、これを参考に工夫して伝えてみてくださいね。

英語の面接で好印象を残せるフレーズ

①I’d say that~

I think~の言い換え表現であり使う人が少ないため差を付けられる
例 I’d say that my greatest strength is my spirit of challenge.
(私の最大の長所はチャレンジ精神です。)

②willingness to do

誰もがやりたくないことを進んでできることを示す
例 I’m quite willing to do anything for you.
(御社では何事もいとわず励みます。)

③challenging

difficultの言い換え表現であるが、ただ「難しい」ではなく、「実現は難しそうだけど、挑戦してみる価値がある」という前向きなニュアンスを表せる
例 I would work hard on challenging tasks at your company.
(御社で難しい課題にも励みます。)

木村 千恵子

プロフィール

緊張のあまり、言い間違えたり適切な英語表現を忘れてしまったりなどはよくあることですが、そのたびにI’m sorryを繰り返してしまうと、英語でのコミュニケーションに慣れていないという印象を与えるので気を付けましょう。        

ここでは言い回しについて解説していますが、内容面でも工夫が重要です。面接で差をつけるためのコツはこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてください。

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英語の面接の注意点

英語の面接の注意点

  • 英語に集中し過ぎず人柄を伝えるようにする
  • スラングは使わない
  • 同じ言い回しを使わない
  • 時制に気を付ける
  • 無言の時間を作らない

英語の面接ではついやりがちな注意点があり、これを踏まえなければどんなに良いアピールをしても落とされてしまうことがあります。

ここからは、英語の面接で気を付けるべき5つの注意点を解説するので、参考にして英語の面接でマイナスイメージを残さないようにしましょう。

英語に集中し過ぎず人柄を伝えるようにする

英語の面接で見られているのは、英語力そのものというよりも、人柄やスキルなど、あなた自身のことです。英語はあくまでコミュニケーションの一つでしかないため、「上手な英語」を使うことに集中しすぎず、人柄を伝えるよう心掛けましょう

そのためには、日本語の面接と同じように自己分析や企業研究が欠かせません。

自分がどんな人間で、企業とどこがマッチしており、将来どう活躍できるのか。英語を話すことに集中しすぎず、あくまで自分の魅力を売り込む場だと考えましょう。

自己分析の方法はこちらの記事で詳しく解説しています。7ステップでおこなう基本の方法や、さらに理解度を深めるコツなどを説明しているので、チェックしてください。

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英語の面接をおこなう外資系企業では、どのような人柄が評価されやすいのでしょうか?

自信を持って自然に話せる人が評価されやすい

日本人的な遠慮した奥ゆかしい態度よりも、自分なりの考えについて自信を持って伝えられる人が評価される傾向にあります。

もちろん偉そうな態度は望ましくありませんが、自信なさげに背中が丸まっていたり、視線がキョロキョロと定まらなかったりなど、堂々としていない態度だと相手も不安を感じてしまいます。

面接官の話に過度に頷いたり、常に笑顔で対応したりといった態度は、日本とは違って自信がない人と思われることもあるので注意が必要です。

スラングは使わない

面接はフォーマルな場なので、スラングや略語は避けましょう。使用するとTPOをわきまえられない人と見られてしまいます

特に、普段友人と英語で話している人は注意が必要です。以下のようなフランクな言葉を使うと場違いになるので気を付けてくださいね。

面接では避けたいスラングの例

  • Hey/Hiya(軽い挨拶で使う単語)→Hello.
  • Yep(肯定するときに使う単語)→Yes.
  • We move(肯定する、次の行動に進むときのフレーズ)→Yes.

同じ言い回しを使わない

単語の引き出しがないと、つい同じ言い回しを使いがちです。たとえば「I think~」は使う人が多いですが、何度も使うと耳障りになるので、「I suppose~」「I’d say that~」などと表現を変えましょう。

また、文章を「I~」で始める人も多いですが、それを繰り返すと幼稚な印象を残してしまうことがあります。ときに物を主語にしたり、受動態を使ったりなど主語も一辺倒にならないよう工夫しましょう。

時制に気を付ける

英語の面接では、過去のエピソード、現在持っている強み、将来貢献したい分野など、さまざまな時制に焦点を当てて話をすることになり、時制の文法にも注意する必要があります。

英語には、現在完了形、現在進行形、現在完了進行形、過去形、過去完了形、未来系、未来完了形など、さまざまな時制があります。

まずは日本語で、想定できる質問への回答文章を作ってから、時制に気を付けつつ英語に翻訳しましょう

木村 千恵子

プロフィール

経験や習慣を語るときに、現在完了進行形と過去完了進行形で間違えるケースが多いかもしれません。

今も続けている習慣ならば現在完了進行形のI have been、過去のある時点までの行動や習慣ならば、過去完了進行形I had beenと、使い分けをおさらいしておくと良いでしょう。

無言の時間を作らない

英語圏では、無言でいることは失礼なことと捉えられることがあります。そのため、無言の時間を作らないことが重要です。

しかし、面接官の質問をよく聞き取れなかった際に、無言になるのを避けて良い加減に発言するのはさらに良くありません。聞き取れなかった時は以下の表現を用いて聞き返しましょう

聞き返すときの表現方法

  • Excuse me?
  • Pardon?
  • I beg your pardon?
  • Could you say that again?
  • I’m sorry but I didn’t understand what you said. Could you repeat it, please?
少し考えたいときも無言にならない方が良いのでしょうか。良い断り文句はありますか?

遠藤 美穂子

プロフィール

2つの表現で沈黙を避けることができる

日本語の面接と同じで、慌てず落ち着いて答えることが大切です。質問を繰り返したり、とっさに”Let me see……“と返して答えを考える間、短い沈黙があっても構いません。

面接する企業・面接官の雰囲気にもよりますが、”I am afraid I don’t know the answer to that, but I would guess……”と返せるとより丁寧な印象です。

とはいえ、難しい質問にはにっこり明るい表情で一息吸って、気持ちを整えながらゆっくり答えられれば良いでしょう。

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英語の面接特有の対策が鍵を握る! 選考通過のための3つの準備

英語面接を通過するための3つの準備

英語の面接を控えている皆さんに徹底してほしいのは、準備です。どんなに英語が得意な人も、準備ができていないと失敗することは多く、反対に英語が苦手でも準備をしっかりとしていれば通過できる可能性は大いにあります。

ここからは、英語の面接を通過するうえで重要な3つの準備を解説します。1週間前~前日まで、繰り返しチェックして本番に備えましょう。

①英文履歴書を見直す

英語の面接では、英文履歴書に基づいて質問をされることになります。英文履歴書に書いていることは深掘りされても良いように、あらかじめ準備しておきましょう。

準備のポイントは、「面接官なら何が気になるか」を考えることです。たとえば面接官が人事担当であれば、部署の専門的な話を深掘りするというよりも、「なぜこの会社を選んだのか」などと一般的な話を深く聞くことが予想されます。

希望する部署の上司が面接官であれば、どんなスキルが活かせるのか、なぜそう思ったのかなど、部署の仕事に関する質問をされると考えられます。

英文履歴書を見直し、企業HPやメールなどで面接官をチェックしつつ、面接官に合わせて回答を用意しておきましょう

履歴書に記入したスキルや経験・知識の部分は深掘りされる可能性が高いので、記載内容を見返すのはもちろん、補足の説明ができるように、具体的なスキルレベルなどを証明できるような準備をしておきましょう。

履歴書を書く際にTOEICでどのくらいの点数を取っていた場合から書けばいいか悩む人もいるはずです。企業によっても評価される点数は異なるため、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

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②職種に関する専門的な英単語を見直す

特定の職種に応募しているのなら、職種に関する知識を問われたり、専門用語を交えて質問されることがあります。そのため、職務に関する専門的な英単語を見直すことは不可欠です。

聞かれた場合に答えられないと、職務への熱意不足、スキル不足と見られてしまいます。そもそも質問の意味もわからず会話もできません。

応募している仕事の内容や必要なスキル、関連する学問などの専門的な英単語は、企業HPを見て説明を読んでおく、辞書を見るなどしておきましょう

③英語の面接の練習を繰り返しおこなう

英語の面接の肝となるのは、とにかく練習を重ねて慣れることです。特に、普段英語を使うことがない人や、英語をしばらく使っていない人は、本番で急に話そうとしても、言葉がなかなか出てこないものです

ここからは、英語の面接を練習する方法を2通り解説します。自分に合う方法を選んで繰り返し練習し、英語での会話に慣れておきましょう。

木村 千恵子

プロフィール

普段から英語で友人や知人と会話をする人もそうでない人も、英語の面接の練習をすることは選考を突破するうえでとても重要です。

面接の会話は日常生活の会話とは違い、ビジネスで通用する丁寧かつ簡潔な表現が必要で、練習なしに上手く使える人は少ないからです。

英会話スクールで練習する

最も手早く対策ができるのは、英会話スクールで練習することです。「面接の対策だけならわざわざ英会話スクールに通わなくても良いのでは」と思う人もいるかもしれませんが、1週間だけ、体験だけ、などの使い方もできるので検討してみてくださいね。

特にオンライン英会話であれば、体験で1か月数百円で利用できるサービスもあります

面接練習ができるおすすめの英会話スクール

  • ベルリッツ
    ビジネス経験が豊富な講師が多数在籍し、英語の面接対策のみならず、ビジネス英語の習得や英文履歴書の添削をしてもらうことも可能
  • ビズメイツ
    ビジネスに特化したオンライン英会話。講師は全員ビジネス経験者で、営業、マーケティング、人事、広報など19の職種から、就職希望先に合わせて実践的な英会話練習ができる

英会話で実際に外国人と話すことで、面接でも緊張しすぎずに話せるようになります。

無料アプリで練習する

無料のアプリでAIを相手に面接練習をすることもできます。英会話スクールに行く時間がない人は、隙間時間でアプリを使って練習すれば対策できます。

おすすめの無料アプリ

  • SpeakBuddy(Apple Store/Google play
    300以上のシチュエーションでAIと会話できる。「英語面接」のパートで面接練習が可能

ただ、AIを相手にするので、完璧に対策ができるというわけではありません。少しでも時間があるなら、英会話スクールやオンライン英会話で練習を積み重ねることをおすすめします

英語の面接の練習で、どれくらいの状態になれば完璧と言えますか?

遠藤 美穂子

プロフィール

しっかりと聞き取り、自然に伝えられるようになれば不安はなくなる

完璧の定義は人それぞれですが、「完璧」=「英語での面接に臨むにあたって不安がない状態」だとすれば、以下のような状態が理想ですね。

・英語の表現がネイティブの面接官にも自然に聞こえる。
・ビジネスシーンに相応しい英語が話せる。
・面接官の質問をきちんと聞き取れる。
・目を合わせて話せる。
・質問に的確に答えられる。
・想定外の質問が来ても慌てず落ち着いて答えられる。

丁寧でわかりやすい英語で、自分の考えを簡潔に話せることを目指して練習してみてください。

アドバイザーコメント

企業固有の情報は必ず正しく言えるようにしておこう

ここまで解説した内容以外にも、職種に関する専門用語を見直すことと同じように大切なのが、その企業のビジョンやバリュー、具体的な製品やサービス名、特有の技術など、会社にかかわる言葉を整理して間違えないように覚えておくことです。
 
日本語よりも覚えにくいとはいえ、製品・サービス名を間違えたりすることは失礼に当たり、相手からの信用を失うこともありえます。単純に単語を覚えるよりは、志望動機の練習をする際に意図的に製品・サービス名やその素晴らしさなどを伝える練習をしておくと、記憶に定着しやすいでしょう。
 
練習を繰り返しビジネスマナーを徹底しておこう

英語面接の練習を繰り返しおこなうことも重要です。面接練習をする際には、多くの人が質問に対する受け答えの練習をおこないがちですが、面接全体の流れを練習しておくことも忘れないようにしましょう。
 
日本の面接とは挨拶の方法や手順が違うなど、ビジネスマナーが異なる点が多くあります。質問にうまく回答する練習をしても、ビジネスマナーのミスで相手の機嫌を損ねたりすると、面接の雰囲気が想像以上に悪くなる恐れもあります。一連の流れを確認して、繰り返し練習しておきましょう。

面接の練習方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。

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本番をイメージしよう! 英語の面接の流れ

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英語の面接の流れは、日本語の面接と大部分は一緒ですが、少し異なる部分があるので注意してくださいね。

ここからは、英語の面接の流れを9つに分けて解説するので、読みながら本番をイメージしてみましょう。

日本語の面接の流れはこちらの記事で詳しく解説しています。日本語の面接もまだあまり受けたことがない人は、併せてチェックしてくださいね。

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入室

入室する際は、ドアを3回ノックします。世界基準では4回が正式とされていますが、4回だと固すぎる印象となるため、3回で問題ありません

面接官から合図があったら、ドアを開けて入ります。「May I come in?」などと断りを入れる必要はなく、何も言わずにドアを開けてかまいません。

挨拶

入室をしたら、自分から挨拶をするのが基本です。自分から挨拶をすることで、積極的な印象を残せます

まずは軽い挨拶をし、自分の名前を名乗りましょう。そして、面接を目的に来たことを伝えます。締めとして、面接の時間を割いてくれたことへの感謝を伝えましょう。

挨拶の流れ

  1. 簡単な挨拶 
    例 Hello.
  2. 自分の名前
    例 My name is 〇〇〇〇.
  3. 目的
    例 I’m here for a job interview.
  4. 時間を割いてくれたことへの感謝 
    例 Thank you very much for your time for my interview.

最後の感謝の挨拶は「It’s a pleasure to meet you.」「Nice to meet you.」などでもかまいません。日本語での「よろしくお願いいたします。」に代わる挨拶となるので、目を見てしっかりと伝えましょう。

遠藤 美穂子

プロフィール

面接官からHow are you? と聞かれたら、I’m good, thank you. How are you? と相手にも尋ねましょう。相手と気持ちを通わせ、これから共に働く仲間としてコミュニケーションを取ろうという意識が大切です。

握手

英語圏では、挨拶と同時に握手をする文化があります。

日本人は、握手の際ついお辞儀をしてしまいがちですが、英語圏ではまっすぐ目を見ながら笑顔で握手をすることが一般的です。下を向くと自信がない人と思われてしまうので気を付けましょう。

また、握手に慣れていない人は、つい弱々しく握ってしまうかもしれませんが、その場合自信がない、積極性がないとマイナスな印象になってしまいます。反対に強すぎても、強引なイメージがつくことがあります。

握手の強さは、お互いに心地良いと感じる程度で、躊躇せず堂々とおこなってくださいね

スモールトーク

挨拶の後は、「スモールトーク」と呼ばれるいわゆるアイスブレイクをすることになります。天気のこと、ニュースのこと、交通手段のことなどについて聞かれます。

スモールトークの例

・Did you find this location easily?
(こちらの場所は簡単にわかりましたか?)

・How did you get here? By train?
(ここまで何で来ましたか? 電車ですか?)

スモールトークは、緊張感を緩和するためにおこなわれるものです。「Yes」「No」だけで答えるのではなく、できるだけ会話が広がるように回答すると、自分自身も次第にリラックスしてきます

スモールトークの回答例

・Yes. The directions were very clear.
(はい、道がとてもわかりやすかったです。)

・Yes, by train. It is always crowded, but today’s train was relatively empty, which was a relief!
(はい、電車で来ました。いつも混んでいるのですが、今日の電車は比較的空いていて安心しました。)

自己紹介

スモールトークの後は、あなたについて詳しく述べる自己紹介があります。

自己紹介を求められる例

・Tell me about yourself.
(あなたについて教えてください。)

・Tell me about your experiences.
(あなたの経験ついて教えていただけますか。)

・What kind of person are you?
(あなた自身はどのような人間ですか?)

自己紹介では、大学や専攻、学生時代に注力したことなどを1、2分程度で簡潔に述べましょう。さらに、企業に関心を持った理由や、アピールポイントも伝えることで、積極性を伝えることもできます

自己紹介が終わったら、日本語の「以上です」の代わりとして「That’s all.」や「Thank you.」と伝えましょう。

自己紹介の具体的な回答例は後述しています。今確認したい人は記事のこちらをチェックしてください。

英語の面接の自己紹介は、日本語以上に自分を売り込むことを求められる傾向にあります。そのため、性格などの判断が難しいアピールよりも、自分が習得しているスキル・知識と、それを業務にどう役立てられるかという点を伝えることに注力しましょう。

質疑応答

その後、いよいよ本題となる質疑応答に入ります。Job Descriptionにマッチしたスキルを持っているのか、会社で活躍しそうな人材か、一緒に働きたいと思えるかなどを確認されます。

面接は、就活生と企業がマッチ度を測る対等なコミュニケーションの場です。面接は「評価される場」と思い込みがちですが、就活生側も面接を通して、その企業への入社を検討できる立場にあることを忘れないでください

英語の面接でよく聞かれる質問と回答例は後述します。今確認したい人は記事のこちらを参考にしてください。

逆質問

質疑応答の後に、応募者側から質問をする逆質問の時間があります。仕事に求められる条件や、会社の雰囲気など、働くうえで気になることを聞いてみましょう。

ただ、福利厚生に関する質問などは、働くことに消極的な印象を持たれる可能性があるので注意してください

また、応募職種に高い関心や熱意があるなら、それを念押しで伝えるのもおすすめです。

念押しで熱意を伝える例

・This interview made me more interested in a marketing position with your company.
(この面接を通して、より御社のマーケティング職への志望度が高まりました。)

次回の面接の確認

終了時には、次の面接に必要な資料やデータ、結果が出る日、次の面接までのスケジュールなども聞いておくとスムーズです。

また、最終面接であれば、その場でオファーを受けることもあります。希望する場合はその場でオファーを受けましょう。検討したいならば、返事をする日程を伝えます。

次回の面接の確認をする例

・May I ask when the next step in the selection process will be?
(次の選考ステップがいつになるか伺ってもよろしいでしょうか。)

・May I ask when I will know the result of the interview?
(面接の結果をいつ頃いただけるか教えてください。)

・I’m happy to send you any additional information you might need.
(何か追加情報が必要あればお送りします。)

たとえ面接に手ごたえを感じていなくても、合格している可能性は十分にあるので、必ず次回の面接について聞いておきましょう

御礼の挨拶

面接終了後は、時間を確保してくれた面接官に御礼の挨拶をします。御礼に加え、別れの挨拶も伝えることで丁寧な印象になります

御礼の挨拶の例文

・Thank you very much for your time today.
(本日はお時間をいただきありがとうございました。)

・It was an honor to meet you.
(お会いできて光栄でした。)

別れの言葉の例文

・I look forward to seeing you again soon.
(また近いうちにお会いするのを楽しみにしています。)

英語の面接終了後は御礼のメールを送ろう

面接終了後は、面接の御礼のメールを送ると、意欲や丁寧な人柄をアピールでき、好印象につながります。以下の内容でメールを書いてみましょう。

面接後のメールの内容

  • 面接官が時間を割いてくれたことへの御礼
  • 面接中に印象に残った会話の内容
  • 自分のアピールポイント
  • 今後どのように活躍できるか

英語のビジネスメールは、書き方がほとんど決まっているため、型を覚えれば失敗することはありません。

次で紹介するメール例文を参考に、メールを書いてみましょう。

メール例文

送信メッセージ

TO〇〇〇〇@theport.jp

CC

件名Thank you for the opportunity

Dear Mr. Johnson,

Thank you for taking the time to interview me today.

I was very pleased to speak with you about the marketing position and learn more about the role. Hearing about the marketing team’s commitment to high goals and teamwork has made me even more eager to join your company.

I would like to contribute to your company by making use of my knowledge of statistics and analytical skills.

I appreciate your time and look forward to hearing your feedback on this interview. We would also like to continue discussing this opportunity at that time.
If you need any additional information, please do not hesitate to contact me.

Best regards,

Taro Minato
[email protected]
000-0000-0000

日本語訳

本日は面接にお時間をいただき、ありがとうございました。

マーケティング職のポジションについてお話させていただき、その役割について詳しく知ることができ、とても嬉しく思いました。マーケティングチームの、高い目標を目指す姿勢とチームワークについて伺い、より一層御社に入社したいという思いが高まりました。

私の統計学の知識や分析力を活かして、ぜひ御社に貢献したいです。

お忙しい中恐縮ですが、今回の面接についてのフィードバックをお待ちしています。また、その時点でこの機会について引き続き話し合いたいと思います。
何か追加情報が必要な場合は、遠慮なくご連絡ください。

メールの件名では、今日の面接の御礼を簡潔に伝えます。上記以外にも、以下の表現でも問題ありません。

メールの件名の例

  • Thank you for your time, Mr./Ms〇〇(面接官の名前)
    (〇〇さん、お時間いただきありがとうございました)
  • Great speaking with you today!
    (本日はお話しできてよかったです)
  • Thank you!
    (ありがとうございました)
  • Thank you for your time and advice!
    (お時間とアドバイスをありがとうございました)

アドバイザーコメント

序盤は深く考え過ぎずシンプルに回答し、好印象を残そう

英語の面接では、入室からスモールトークで好印象を残せると、その後に続く面接もうまくいきます。入り口でまず笑顔を見せ、はっきりと明るい声と表情で挨拶をしましょう。

その後面接官から軽い質問を投げかけられたら、それは場の空気とあなたの緊張を和らげるためのものなので、難しく考えすぎずに、シンプルな英語でやり取りをしましょう。

最後に質問がない場合も何も伝えないのではなく熱意を示そう

日本語の面接でも逆質問がありますが、英語の面接でも”Do you have any questions for us?”と聞かれます。

そこで聞きたいことがあればしっかりと質問し、ない場合も特にありませんと済ませずに、”This is not a question but……”と、この会社にとって自分がどう貢献できるかを伝えると好印象が残ります。

さらに、面接の後のお礼メールの有無は次のステップに進める際の参考にしている企業もあるようです。面接終了後、早いタイミングで送りましょう。

英語の面接でよく聞かれる質問パターン別! 質問例60選と回答例

英語の面接は、とにかく慣れることが重要です。回答を準備して、声に出してたくさん練習し、本番ではスムーズに質疑応答できるようにしましょう。

ここからは、英語の面接でよく聞かれる質問60選と、回答例をパターン別に紹介します。

ここで紹介する内容を参考に、自分なりの回答を組み立てて英語の面接に臨んでくださいね。

自己紹介

初頭効果

自己紹介は、あなたの第一印象を決める重要なパートです。最初の印象がその後の印象に強い影響を及ぼすことを初頭効果といいますが、自己紹介で印象が決まると考えてしっかり話しましょう。

初頭効果とは

最初に与えられた情報が、後の情報に大きな影響を及ぼすこと

自己紹介をする際は、握手をしながら話します。慣れていない人は戸惑うかもしれませんが、こちらから握手すると、積極性が伝わり好印象です。

面接のために来たことと氏名を伝え、面接官が応じたら、面接官の苗字、役職名で呼びかけつつ、自分の名前を伝え、最後に面接の機会を与えてくれたことについての御礼を言いましょう

自己紹介の質問の例

  • Tell me about yourself.
    (あなたについて教えてください。)
  • Can you tell me a little about yourself?
    (あなたについて少し教えていただけますか?)
  • Tell me about your experiences.
    (あなたの経験ついて教えていただけますか?)
  • What kind of person are you?
    (あなた自身はどのような人間ですか?)

例文

英語の面接の自己紹介の例文

学生:Hello. My name is 〇〇〇〇. I came here for an interview at 3:00. 
(こんにちは。私の名前は〇〇〇〇です。3時の面接を受けに来ました。)

面接官:Thank you for coming, 〇〇.thank you for coming. My name is ▲▲▲▲ and I will be your interviewer today.
(〇〇さん、お越しいただきありがとうございます。私は▲▲▲▲で、本日面接官を担当させていただきます。)

学生:It is an honor to meet you ▲▲. I am very pleased to have this opportunity to speak with you.
(▲▲さんにお会いできて光栄です。お話できる機会をいただき大変嬉しく思います。)

効果的な自己紹介の作り方、伝え方はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
面接は自己紹介が命運を握る! 良い第一印象を残す秘訣と例文12選

志望動機に関する質問

日本語の面接でも同様ですが、英語の面接でも志望動機は必ずといって良いほど聞かれます。

志望動機を述べるには、特に企業研究が重要になります。企業が求める人材像やスキルを把握し、それを活かせることを伝え、熱意をアピールしましょう

木村 千恵子

プロフィール

英語で志望動機を伝える場合、日本語以上に、具体的な理由を簡潔に伝えることが必須となります。その会社に興味を持ったきっかけや扱う商品やサービスについてよく調べて理解していることを、具体的なエピソードなどで話すことが重要です。

志望動機に関する質問の例

  • Why are you interested in this company?
    (あなたはなぜこの会社に興味をもったのですか?)
  • Why are you interested in working for us?
    (当社への就職を希望される理由を教えてください。)
  • Why do you wish to work for us?
    (なぜ当社で働きたいと思ったのですか?)
  • Why do you want to work for this organization?
    (弊社を選んだ理由を教えてください。)
  • What interests you about our products/services?
    (当社の製品/サービスについて、どのような点にご興味をお持ちですか?)
  • What are your expectations for this job?
    (この仕事に求めることは何ですか?)
  • What do you think makes our company attractive?
    (当社の魅力は何だと思いますか? )
  • Why are you interested in our company?
    (なぜ当社に興味を持たれたのですか?)
  • What do you know about us?
    (我が社について知っていることは何ですか?)

英語の志望動機の考え方や回答のコツは、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。

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回答例

志望動機の回答例

I am applying to your company because I believe I can make use of the analytical skills I developed in the marketing seminar.

In the seminar, we tied up with a company and increased sales of a certain product by 20%. After analyzing the target demographic of the company, I suggested changes in the way the advertisement was placed, and as a result, we were able to achieve success.

I am confident that I will be able to utilize my analytical skills and play an active role in your company as well.

私が御社を志望する理由は、マーケティングゼミで培った分析力を活かせると考えたためです。

ゼミでは、企業とタイアップし、ある商品の売り上げを20%伸ばしました。企業のターゲット層を分析したうえで、広告の打ち方を変えることを提案し、その結果功績を残すことができました。

御社でも、私の分析力を活かし、活躍できると確信しています。

遠藤 美穂子

プロフィール

あなたが分析力で貢献できるということがよく伝わってくる文章です。ここに、なぜ他のどこでもなくこの会社を選んだのかという要素が加わると、志望度の高さも伝わります。

強みに関する質問

英語の面接で求められるのは、即戦力になることです。どのような強みを持ち、どう貢献できるのかが重視されることになります。

強みを伝えるなら、まずはしっかりと自己分析をおこないましょう。そして、単に自分の強みをアピールするのではなく、企業が求めるアピールポイントを伝える必要があります。そのため、企業が求める人材像もしっかりと研究しましょう。

また、英語の面接では具体的に伝えることが重要です。即戦力になることをアピールするため、どんなスキルや強みがあるのかしっかりとアピールしましょう

強み関する質問の例

  • What is your strength?
    (あなたの長所を教えてください。)
  • What do you think makes you attractive?
    (あなたの魅力は何だと思いますか?)
  • Under what kind of management do you think you would be best able to perform?
    (どのようなマネジメントのもとで、あなたは最も力を発揮できると思いますか?)
  • What compliments do your friends give you?
    (友人からどんなことを褒められますか?)
  • Is there anything you are good at?
    (得意なことはありますか?)

回答例

強みに関する質問の回答例

My strength is my ability to solve problems. I can find a solution to any difficult problem and take action.

I worked part-time at a long-established restaurant for three years. I found a problem in the restaurant, which was struggling with sales, and ultimately increased sales by 20% in six months.

Specifically, I proposed the use of Internet advertising, which I had never tried before, to raise the store’s visibility.

We will make use of this problem-solving ability and strive to solve various problems after joining your company.

私の強みは課題解決力です。どんな難題にも解決策を見つけ行動することができます。

私は老舗料理店で3年間アルバイトをしてきましたが、売り上げに悩んでいた当店舗の課題を発見し、最終的に半年で売り上げを20%アップさせました。

具体的には、これまで挑戦しなかったネット広告の打ち出しを提案し、店舗の認知度を上げたのです。

この課題解決力を活かし、御社に入社後もさまざまな課題を解決できるよう尽力します。

木村 千恵子

プロフィール

強みが伝わる文章ですね。語彙の選択と時制の使い方を改善して、エピソードに現実味を持たせるとより良くなりますよ。

たとえば、「どんな難題にも解決策を見つけ」で can ~any difficult problem の anyを使うと自分には解決策を見つけられない問題はないと言い切る表現になるため、誇張して聞こえてしまうので注意しましょう。

自分の長所が見つからないという人は、こちらの記事を参考にすると合うものが見つけられますよ。

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弱みに関する質問

短所や弱みを聞かれることもありますが、仕事をするにあたり致命的な問題がないかをチェックするために聞いています。

短所は、「見方を変えればポジティブになること」「企業の仕事内容には大きな影響が出ないこと」を伝えましょう。たとえば「punctual(時間にルーズ)」であればポジティブには言い換えにくいですが、「own pace(マイペース)」であれば、大らかであるなどのポジティブイメージにもつながります。

また、弱みはあくまで一時的なものだと伝えることも重要です。克服に向けて努力していることも話しましょう

おすすめな短所の表現

critical(批判的、自分の仕事に厳しい)
→責任感が強いという長所のアピールにもなる

assertive(主張が強い)
→芯があり自分の意見を持っているというアピールにもなる

弱みに関する質問の例

  • What is your weakness?
    (あなたの弱みは何ですか?)
  • What do you think needs to be improved in the future?
    (今後改善しなければならないと思っていることを教えてください。)
  • What is your weakness?
    (あなたの苦手なことは何ですか?)

回答例

弱みに関する質問の回答例

My weakness is that I am assertive.

I have a strong desire to have my opinions heard, and at my part-time job at an izakaya (Japanese-style pub), I sometimes gave strong opinions to employees and other part-time workers because I wanted to make the restaurant even better.

However, I realized that this made the people around me feel intimidated, and since then I have made it a point to listen to others’ opinions first, and not to force my own opinions on them.

I will not just accept other people’s opinions, but I will try to create a good environment after joining your company by considering the people around me while holding on to my own opinions as well.

私の弱みは主張が強いところです。

私は自分の意見を聞いてもらいたいという気持ちが強くあり、居酒屋のアルバイトでは、もっと良い店にしたいという思いから、社員やほかのアルバイトに強く意見をしてしまうことがありました。

しかし、そのせいで周囲が萎縮してしまっていることに気が付き、それからは、まずは相手の意見を聞くことを心がけ、自分の意見を押し通すようなことはしないようにしています。

ただ人の意見を受け入れるだけなのではなく、自分の意見もしっかり持ちつつ周囲に配慮し、御社に入社後も良い環境づくりを心がけます。

​​自分の弱みを最初にしっかりと伝えたうえで、具体的なエピソードを伝えられている点が良いと思います。主張を抑えたとありますが、それによる改善効果をもう少し具体的に伝えると、よりポジティブな印象で終われるでしょう。

短所が見つからない人は、こちらの記事をチェックすれば選考で伝えられるものを見つけられます。

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今後のキャリアに関する質問

今後どのように活躍できるのか、具体的なキャリアに関する質問をされることもあります。短期的なビジョンだけでなく、5年後、10年後の長期的なキャリアについても問われることがあるため、入社後何をやりたいのか、短期的、長期的に、具体性を持って考えておくことが重要です。

応募する職種がどのような仕事をおこなっており、どのようなキャリアプランを描くことが可能なのか、あらかじめリサーチしておきましょう。そのうえで、それにマッチするキャリアプランを伝えれば、企業への適性をアピールできます。

また、英語の面接を課す外資系などの企業は、「責任がある仕事をしたい」「マネジメントをおこないたい」などの高い目標を持つことが求められるため、それを意識してキャリアプランを作成しましょう

人の異動が激しい外資系企業では、今後のキャリアを描きにくいです……。

遠藤 美穂子

プロフィール

専門性を高めるキャリアを意識してみよう

「外資系企業は異動が激しい」というイメージを持っているのですね。

人の入れ替わりはありますが、日系企業のようにジョブローテーションでいろいろな部署を何年かかけて経験するとか、部門を越えた異動でゼネラリストを育成するということは外資系企業ではあまりなく、入ったところで専門性を高めていくキャリアイメージです。

インターンシップに参加したり、海外本社の英語のHPを見たりして、あなたが応募する職種、部署についてよく調べてみてください。

今後のキャリアに関する質問の例

  • What job/role would you like to be doing in 5 years?
    (5年後、あなたはどんな仕事や役割を担いたいですか?)
  • Why did you choose this direction/area of career?
    (なぜその方向性/分野を選んだのですか?)
  • What role are you looking for in our company?
    (当社でどのような役割を求めていますか?)
  • What kind of member of society do you want to be in 10 years?
    (10年後にどのような社会人になりたいですか?)
  • What type of work experience would you like to have?
    (どんな職種を経験したいですか?)

回答例

今後のキャリアについての回答例

I hope to be in a management position in 5 years.

I found it rewarding to educate people and feel growth in my part-time job as a cram school teacher, which I focused on as a student, and I wanted to be in a management position to nurture human resources in the future.

In order to achieve this, I would first like to improve my communication and negotiation skills to communicate clearly to others as a salesperson, and I would also like to participate in management training.

After that, I would like to become a manager who leads an organization.

5年後には管理職になりたいと思っています。

学生時代に注力した塾講師のアルバイトで、人を教育し、成長につなげたことにやりがいを感じ、将来は人材を育てるマネジメント職に就きたいと考えました。

そのためには、まず営業職として人にわかりやすく伝えるコミュニケーション力や交渉力を付け、マネジメント研修にも参加しようと考えています。

そのうえで一組織を率いるマネージャーになりたいです。

木村 千恵子

プロフィール

自分のやりたいことを明確に伝えられている点が良いですね。

improveをupgrade などのポジティブな言葉で置き替えると積極性を示せます。また、管理職になりたい理由の中に、会社への貢献に対する意欲も含めておくと、より好印象を与えられる可能性があります。

入社後やりたいことが考えられない人は、こちらの記事で考え方、伝え方を解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

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企業が入社後にやりたいことを質問するのは、就活生の希望を知りたい意向が強いためです。入社後にやりたいことを見つけるための方法やどうしても見つからなかったときの対処法をキャリアコンサルタントが解説します。

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企業知識に関する質問

応募者が企業研究をどれくらいおこなっているかを知るために、企業知識に関する質問をすることもあります。企業だけでなく、業界全体の仕組みやトレンドを聞かれることもあるので、業界研究、企業研究をしっかりおこなって面接に臨みましょう

仕事内容やビジネスモデル以外にも、職場環境について問われることもあります。この場合、応募者が職場に馴染めるかを確認しようとしているため、社風がマッチしていると感じているならばそれを伝えましょう。

英語の面接では特に、どのような企業理解が求められますか?

数値を交えて論理的に捉えることが求められる

応募先の企業の業界内のポジションや主要な競合他社との比較など、数値を交えた論理的な理解が求められます。

日本企業を受けるときよりも、よりその企業の具体的な強みや弱みなどを答えられるようにしておきましょう。

ビジョンやミッションなども単に覚えるのではなく、その目標に向けてどのような具体的な活動や成果につなげているかまで伝えられるように、情報の深さを意識することが大切です。

企業知識に関する質問の例

  • What do you consider our work environment to be like?
    (当社の職場環境はどのようなものだと感じていますか?)
  • How do you see this industry changing in the future?
    (今後この業界がどのように変わっていくと思いますか?)
  • What role do you see our company playing in this industry?
    (この業界において当社はどのような役割を果たしていると思いますか?)
  • What do you think are our strengths?
    (当社の強みは何だと思いますか?)
  • What do you think are our challenges?
    (当社の課題は何だと思いますか?)
  • How interested are you in our new business?
    (当社の新規事業についてどれくらい興味がありますか?)

回答例

企業知識に関する質問への回答例

質問:What do you consider our work environment to be like?
(当社の職場環境はどのようなものだと感じていますか?)

回答
 I have the impression that employees work freely and spontaneously in an open space while accomplishing many tasks with a sense of balance.

I believe that in this kind of environment, employees can demonstrate their abilities and play an active role while ensuring psychological safety.

オープンスペースで社員が自由にのびのびと働きつつ、メリハリをつけて多くのタスクをこなされている印象を持ちました。

このような環境であれば、心理的安全性を確保しつつ、能力を発揮して活躍できるのではないかと考えています。

木村 千恵子

プロフィール

職場環境に良い印象を持っていることが表現できていますね。

1点注意したいのは、「心理的安全性を確保しつつ」の部分をどういう意味で言っているかです。会社に対する要望なのか、心理的安全性が確保できていることをすでに知っているのか、明確に表現しましょう。

普段の性格についての質問

「Are you <形容詞>?」の形で、人柄について聞かれることもあります。性格についての質問ですが、会社で活躍できる人材なのかを見極めるために聞いているため、会社が求める人材像を意識して回答しましょう

たとえば、協調性を重視する社風であれば「Are you a team player? 」などと聞かれるため、マッチするのであればYesと回答しましょう。

普段の性格についての質問例

  • Are you a team player?
    (あなたはチームプレーヤーですか?)
  • Are you aggressive?
    (あなたはアグレッシブですか?)
  • Are you creative?
    (あなたはクリエイティブですか?)
  • Are you innovative?
    (あなたは革新的ですか?)
  • Are you self-starter?
    (あなたは自発的ですか?)
  • Are you cooperative?
    (あなたは協調性がありますか?)
  • Are you in leadership?
    (あなたはリーダーシップがありますか?)

回答例

普段の性格についての質問の回答例

質問:Are you creative?
(あなたはクリエイティブな人ですか?)

回答:
Yes, I am creative.

I was a member of a dance circle and was in charge of stage direction, deciding on stage proofs, decorations, costumes, etc.

We had three stages a year, each with a completely different concept, and each time the audience was mesmerized, especially at the school festival, where we were the centerpiece of the stage and the talk of the town.

はい、わたしはクリエイティブな人だと自負しています。

私はダンスサークルに所属していましたが、ステージの照明や装飾、衣装などを決める演出係を担っていました。

年に3回ステージがありましたが、まったく異なるコンセプトで毎回観衆を魅了しており、特に学園祭では目玉ステージとして話題になっていました。

遠藤 美穂子

プロフィール

新しいもの、オリジナルなものを生み出す力を持っているのですね。創造力のヒント、源は何かということや、どういう気持ちで生み出しているか、またこの創造力を仕事でどう活かすかということも聞いてみたいです。

モチベーションに関する質問

モチベーショングラフ

自社の仕事でモチベーションを発揮して活躍してくれそうか、やりがいを感じてくれそうかなどを知るために、やりがいや満足感を感じるタイミングなど、モチベーションに関する質問をされることもあります。

この質問については、どんな瞬間にモチベーションを感じるのか、過去の経験を振り返りましょう。

モチベーショングラフを作っておくのもおすすめです。時系列に沿って、過去のモチベーションの高低を思い出しておき、モチベーションが高かった経験の共通点を見出してください。

モチベーショングラフとは

自分自身の出来事を過去から振り返り、モチベーションの高低をグラフで表したもの

そして、モチベーションが高いときの共通点が、応募する仕事でどのように活かせるかを考えアピールしましょう

モチベーションに関する質問の例

  • What is your source of motivation?
    (モチベーションの源泉は何ですか?)
  • What do you find most rewarding?
    (何にやりがいを感じますか?)
  • What helps you get through tough times?
    (つらいときに乗り越えるきっかけになるものは何ですか?)
  • Tell us what excites you.
    (ワクワクすることを教えてください。)
  • When do you feel motivated?
    (どんな時にやる気が上がりますか?)

回答例

モチベーションに関する質問の回答例

My source of motivation is to help others.

During my junior year of college, I spent a year volunteering at a nursing home. I was very happy when I received words of appreciation for my dedication to the facility’s users, and it motivated me to work hard again.

The IT industry is now an indispensable one, and your company, a leader in the industry, develops software and communication networks that support the lives of many people.

I would like to join your company, be involved in the management and development of services that benefit many people, and make a contribution.

私のモチベーションの源泉は人の役に立つことです。

大学3年生のとき、1年間介護施設のボランティアに参加しました。施設利用者に献身的に寄り添い活動し、感謝の言葉をもらったときは大変嬉しく、また頑張ろうという気持ちになれました。

IT業界は今や不可欠な存在ですが、業界をけん引する御社は、多くの人の生活を支えるソフトウェアや通信網を開発されています。

御社に入社し、多くの人の役に立つサービスの管理、開発に携わり、貢献したいです。

木村 千恵子

プロフィール

モチベーションの対象がわかりやすいです。ただ、介護施設のボランティア経験からIT業界への就職のつながりが薄い印象が感じられます。

たとえば、「IT業界の仕事と介護職の仕事では扱う業務内容に大きく違いがあるものの、どちらも人の役に立つという目的では共通している」などのつなぎ文を入れると良いでしょう。

例:Even though the work in an IT company and a nursing home appear very different, they have a common goal which is to help people and their lives.

趣味についての質問

英語面接で必ず質問されるわけではありませんが、より人柄を理解するために趣味についてなどプライベートの質問をされることもあります

趣味についての話題はアイスブレイクの一つにもなります。面接官と趣味の話が盛り上がれば、緊張がほぐれるきっかけになります。

面接官と話が盛り上がりやすいのは以下です。自分に当てはまるものがあれば伝えてみましょう。

趣味の話題の例

  • スポーツ
  • ボランティア
  • サークルなどのコミュニティ活動
  • 自己啓発のための学習
  • 家族と過ごす

趣味についての質問例

  • What do you do in your time outside of work?
    (仕事以外の時間でどんなことをしていますか?)
  • What do you do in your spare time?
    (余暇は何をされていますか?)
  • Tell me about your hobbies.
    (趣味について教えてください。)
  • Do you have any stress-busting methods?
    (ストレス発散法はありますか?)

回答例

趣味についての回答例

My hobby is soccer. Since I joined a soccer club when I was in elementary school, I have enjoyed teamwork and exercise. It is also good for my health and a good way to refresh myself. I now play once a week in a city soccer club.

私の趣味はサッカーです。小学生の時にサッカークラブに入って以来、チームワークを発揮して運動するのが楽しく、健康にも良く、良いリフレッシュにもなるため、おこなっています。今では市のサッカーサークルで週に1回プレイしています。

自分の趣味をしっかりと最初に伝えたうえで、何が楽しいかも説明できている点が良いと思います。

趣味が自分の人格形成や日々のメンタル面での安定などにどう寄与しているかを添えると、なお良いでしょう。

面接官が面接で、何を判断するために趣味について聞くのか、気になる人もいるのではないでしょうか。次の記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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価値観に関する質問

あなたの根底にある価値観が、企業のビジョンにマッチするかを知るために、価値観に関する質問をすることがあります。

これに答えるためには、企業理念やその背景を踏まえて、それを意識しつつ自分の信念を伝えることがおすすめです

たとえば、チームワークを重視する企業で「What does ‘teamwork’ mean to you?(あなたにとってチームワークとは何ですか?)」と聞かれたら、企業がどのようなチームワークを求めているのかを考えつつ、自分がチームワークを発揮したときの経験を踏まえて回答しましょう。

価値観に関する質問の例

  • What does “teamwork” mean to you?
    (あなたにとってチームワークとは何ですか?)
  • What does work mean to you?
    (あなたにとって仕事とはなんですか?)
  • What do you think determines the growth of human resources in a good company?
    (優良企業では、何が人の成長を促すと思いますか?)
  • Which job did you enjoy the most and why?
    (これまでの仕事で最もやりがいのあった仕事と、その理由を教えてください。)
  • Do you have any beliefs that you hold dear?
    (あなたが大切にしている信念はありますか?)
  • Do you have a motto?
    (座右の銘はありますか?)

回答例

価値観に関する質問への回答例

質問:What does work mean to you?
(あなたにとって仕事とはなんですか?)

回答:
To me, work is something that is useful to society.

In my past life as a student, I was on the consumer side and could not bring anything to society.

However, society is made up of people supporting each other, and I believe it is time for me to return the favor that I have been supported by the “work” of working people.

Therefore, I consider it my job to be useful to society.

私にとって仕事とは、社会の役に立つものです。

これまでの学生生活では、消費者側であり、社会に対して何かをもたらすことはできませんでした。

しかし、社会は人と人と支え合いでできており、今まで社会人の「仕事」に支えられた分、恩返しをする時だと思っています。

そのため、社会の役に立つことが仕事だと考えています。

遠藤 美穂子

プロフィール

世のため人のために働く、という意見が伝わってきました。

ただ、一般論を述べている印象もあります。どういう形で「恩返し」をしたいのか、やりがいは何なのか、働くことにわくわくしたり面白さを見出したりしているかといった要素が入ると他の人との違いが出せます。

物事に対する意見に関する質問

最近のニュースや企業、業界の課題について意見を聞かれることもあります。意見を主張できる人なのか、日々アンテナを張って情報収集できているのか、企業への関心はあるのかなどをチェックするために聞かれることになります

意見を聞かれたら、まずは賛成か反対か明確に述べましょう。そのうえで、理由を端的に伝えるようにしましょう。

物事に対する意見については、正解がないので、自分の意見を堂々と伝えてくださいね。

物事に対する意見に関する質問対策として、海外のニュースも見ておくべきでしょうか?

注目されているものや関連ニュースは見ておこう

世界的に注目されているトレンドニュースや、志望業界にかかわりがあるような情報は、海外ニュースもチェックしておいた方が良いでしょう。

日本のニュースと海外のニュースでは報道内容が違うため、開示されている数値が違ったり、そもそも日本では報道されていない事実があったりという場合があります。

自分の意見を伝えることが一番大事ですが、日本人的な視点と価値観だけでは偏った意見になりがちなので、広い視野で意見できるためにも、海外の主要ニュースを確認しておきましょう。

賛成のときの伝え方

I agree with you. 
(賛成です。)

I think so, too.
(私もそう思います。)

I am in favor of 〇〇.
(私は〇〇に賛成です。)

反対の時の伝え方

I don’t think so. 
(そうは思いません。)

I’m afraid I have to disagree.
(残念ながら同意しかねます。)

回答例

物事に対する意見に関する質問の回答例

質問: What do you think about promoting AI as part of improving operational efficiency?
(業務効率化の一環で、AI化を推進することについてどう思いますか。)

回答:
I am in favor of promoting the use of AI.

This is because AI can speed up work and reduce errors by replacing clerical work and other tasks, thereby increasing corporate productivity.

People will be able to spend more time on jobs that only humans can do, and this will lead to the creation of value that no one has ever thought of before.

私はAI化を推進することに賛成です。

AIが事務作業などを代替することで、仕事のスピードが速くなったり、ミスが減ったりする効果があり、企業の生産性が上がるからです。

人々は、人間にしかできない仕事に時間を割くこともできるので、今まで誰も思いつきもしなかった価値を生み出すことにもつながると思うのです。

木村 千恵子

プロフィール

自分の意見をはっきり伝えられていて良いですね。

ただ、他の誰でも同じように答えられるとも言えます。AI化の推進で、たとえばどのような事務作業ならAI化で代替すべきと考えるのか、具体的な観察と意見を加えるとさらに良いです。

日本語の面接で最近のニュースについて聞かれることもあります。伝え方のコツをこちらの記事で解説しているので、参考にしてくださいね。

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希望年収に関する質問

面接の結果が採用とほぼ決まった際には、希望年収についての質問をされることがあります。

この質問では、具体的な年収を伝えるのではなく、どのような年収でも働く意思があると示すことが重要です

希望年収を具体的に伝えてしまうと、企業側がその年収を提供できない場合に「内定を出しても辞退されるのではないか」と懸念されます。

希望年収に関する質問の例

  • Do you have a desired amount of annual income?
    (希望する年収の額はありますか?)
  • Do you have an annual income amount you are aiming for?
    (目指す年収額はありますか?)

回答例

希望年収に関する回答例

It is very difficult for me to give you an exact figure of annual salary as I do not have any experience working for you.

I believe that working for your company is a good first step in building my career. I would appreciate the opportunity to utilize my energy and marketing skills.

If I could work for your company, I would be very happy to have this opportunity.

私には就労経験がないことから、年収の相場を正確に把握できておらず、希望の年収をお答えするのは非常に難しいです。

御社で働くことはキャリアを築くための良い第一歩だと考えています。行動力やマーケティングスキルを活かして活躍できる場をいただけるのはありがたいことです。

もし御社で働けるのであれば、この機会を大変うれしく思います。

遠藤 美穂子

プロフィール

転職の場合は応募者が自分の市場価値を把握しているかを確認する意味も込めて希望年収を聞かれますが、新卒の場合は経験に応じた価値は未知数なので、この答え方で良いと思います。

働くことができる時期についての質問

面接の最後に「When can you start working?(いつから働くことができますか?)」という質問をされることもあります。これは採用が決定しているわけではありません。他社の選考状況や内定の取得状況を把握しようとしているのです

この質問では、基本的には、学校を卒業してからすぐ働くことができる旨を伝えましょう。

働くことができる時期についての質問の例

  • When can you start working?
    (いつから働くことができますか?)
  • Is it possible to work from the following month?
    (翌月から働いていただくことは可能ですか?)

回答例

働くことができる時期についての回答例

If I am able to receive an offer, I am available to work immediately. I am preparing for this with priority.

内定をいただけたら、すぐに働くことが可能です。そうできるよう、優先順位をつけて準備しております。

逆質問

面接の最後に、面接官から、質問がないか聞かれることになります。ここで何も質問しないと熱意不足、研究不足と取られてしまうので、必ず質問しましょう。仕事内容、社風など、気になることを聞いてください。

ここで、企業HPを見ればわかる内容を聞くのは避けましょう。せっかく社員の生の声を聞ける機会なので、調べてもわからないような、仕事のやりがいや大変さなどを質問することをおすすめします。

また、福利厚生の質問に特化するのも危険です。年収や休暇などの質問ばかりしていると、ビジネスへの関心が低いと懸念されてしまいます。

質問例

質問例

What position in the organizational chart do you perceive the position I am applying for to be?
(私が応募する職種は、組織図の中でどのようなポジションと認識されていますか?)

What is your post-employment training program?
(入社後の研修プログラムについて教えてください。)

What is the reason why Mr. 〇〇 joined your company?
(〇〇様が御社に入社した理由は何ですか?)

What is your company’s vision for the future?
(御社の今後のビジョンについて教えてください。)

逆質問のやり方や具体例はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。

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その他の把握しておきたい質問

そのほか、質問される可能性があり、対策をしておきたい質問を紹介します。価値観を聞いたり、これまでの人生を深掘りしたり、英語面接を受けるまでの語学力をつけた過程を聞いたりするものです

これらの質問にも準備して、難なく答えられるようにしておくと英語面接の準備は万端です。

その他の把握しておきたい質問

  • Tell me about your view of life. 
    (あなたの人生観を教えてください。)
  • What was the hardest thing that ever happened to you?
    (今までで一番つらかった出来事は何ですか?)
  • Where did you learn English? 
    (英語はどこで学びましたか?)

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英語の面接は、なんとなくハードルが高いと感じる人もいるのではないでしょうか。しかし、評価ポイントを意識しつつ、英語面接特有の対策をすれば何も怖くはありません。

記事で解説したコツを把握し、何度も練習して頭にしみこませましょう。英語はコミュニケーションの手段の一つ。必要以上に気を張らずに臨み、選考を突破しましょう。

アドバイザーコメント

自分が言いやすい表現を模索しておこう

英語の面接は、面接官との会話のキャッチボールが自然なペースでできるか、いかに自分の考えをわかりやすく、かつ不快感を与えないように具体的に伝えられるかが重要です。それをできるようにするには、自分が言いやすい表現の引き出しを増やすことです。
 
日本語の直訳に捉われすぎないように、自分の口で言いやすい表現で言い換えられないか検討してみましょう。
 
面接練習では、同じ内容のことを異なる単語やイディオムを使って言う練習をしてみることをおすすめします。それを試すことによって、どの言い方ならば自分の口が無理せずに伝えたいニュアンスで英語のフレーズを言えるのか、どの単語やフレーズが発音しづらいのかがわかってきます。

たくさん練習して自然に話せるようになっておこう
 
面接でよく聞かれる質問については、回答の英文を丸暗記するのではなく、似た言い回しをいくつか試して、とっさの時でも口がフレーズを覚えて言えるぐらいになるまで練習しましょう。
 
頭でどんなに完璧に丸暗記していたとしても、本番で口がそれを再現できなければ意味がないので、適切な準備をして面接に臨んでくださいね。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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