Q

その他
回答しない

退職届を提出するタイミングで、ボーナスのあとすぐに出すのはマナー違反でしょうか?

退職を考えているのですが、ボーナスを受け取った直後に退職届を出すのは、会社に対して失礼にあたるのでしょうか? 経済的な事情もあり、できればボーナスを受け取ってから退職したいというのが正直な気持ちです。

ただ、時期によっては会社の繁忙期と重なる可能性があり、迷惑をかけてしまうのではないかと不安に思っています。

一般的に、ボーナス支給後に退職する人は多いのでしょうか? また、その場合、退職届を出す時期として配慮すべきポイントやマナーがあれば知りたいです。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

国家資格キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャル・プランニング技能士

山田 圭佑

プロフィールを見る

違反ではないが支給日とずらして退職するのが好ましい

実際問題として、ボーナス後に退職する人は多いわけです。

ただ、もちろん会社によってはマイナス印象になるという話にもなり得ます。そのため、少し様子を見て、ボーナスが支給されたことが確認できた数週間後くらいのタイミングのほうが良いとは思います。

時期によっては繁忙期と重なるという話なので、そういう時期はもちろん避けたほうが良いですが、一般的にボーナス支給後に退職する人は多いのかというと、間違いなくその傾向はあると思います。

ボーナス支給の1カ月後を目安としてトラブルを避けよう

会社も退職時期を気にする可能性があるので、「立つ鳥跡を濁さず」を考えるのであれば、露骨にボーナス支給日の次の日に退職届を出すようなことは避けたほうが良いでしょう。

もとから退職の意向は伝えているとしても、退職届を出して「この日から辞めます」という話は、1~2週間、できれば1カ月とかおいたほうが目立たないだろうなと思います。

一番露骨なのは、ボーナス支給日に振り込みを確認してから辞めるという話ですが、トラブルなく確実に受け取りたいのであれば、振り込み後のタイミングをはかって1カ月後に退職するといった対応をするようにしましょう。

キャリアコンサルタント

高尾 有沙

プロフィールを見る

違反ではない! 会社への配慮とルールの順守を心掛けよう

退職届を提出するタイミングについて、「ボーナスを受け取った直後に退職を申し出るのはマナー違反ではないだろうか」と心配する人は確かにいるかもしれません。

結論から言いますと、ボーナス支給後に退職すること自体は、社会的に見ても決して珍しいことではなく、一概にマナー違反とまでは言えません。

ボーナスは労働の対価として認められている権利であり、多くの場合は業績給として算定されています。そのため、退職の意向を伝えたことでボーナスが不当に減額されたり、支給されなかったりすることは通常ありません。

最も重要なのは、通常の退職と同様に、周囲への配慮を忘れずに然るべき手続きをきちんと守ることです。

円満な退職を目指すうえで、もしボーナス支給前にすでに退職の意思が固まっているのであれば、その意思を早めに上司に伝えておくことをおすすめします。

事前に退職の意向を伝えておくことで、会社側は後任の準備や業務の引き継ぎ計画を早めに立てることができ、結果として双方にとってよりスムーズな移行が期待でき、無用な誤解やトラブルを避けることにもつながります。

ボーナス支給の条件やタイミングに注意しよう

ただし、いくつか注意しておきたい点もあります。 ボーナスの金額自体が退職意向によって変わることは考えにくいものの、会社によってはボーナス支給前に退職するよう促される可能性もゼロではありません。

しかし、これは会社側がおこなってはならない「退職勧奨」にあたる可能性があります。労働者の権利は強く保護されており、たとえばボーナス受け取り前の退職強要や、1カ月を切ってからの退職強要などは退職勧奨と見なされ、労働基準監督署に相談できる案件となります。

同様に、退職届を提出したことを理由に今回のボーナスを支給しないといった対応も基本的には認められません。

ただし、ボーナス支給額が事前に提示されておらず、評価がブラックボックス化されている場合は、評価自体がおこなわれないといったケースも考えられます。 そのため、会社のボーナス規定や評価ロジックによるところが大きいというのが直接的な回答になります。

心配な場合は、ボーナス支給の直前に伝える、あるいは経理や労務の手続きが完了し修正がきかないタイミングで伝えるといった方法も考えられます。

たとえば、半年も前から伝えてしまうことでボーナス額に影響が出ることを懸念するのであれば、支給直前のほうが安全かもしれません。しかし、あまり露骨な対応は会社側にとってもリスクとなるので、通常は考えにくいです。

最終的には、自身の状況や会社の慣習などを総合的に考慮し、できる限り周囲に配慮した形で退職のプロセスを進めていくのが良いでしょう。

退職届を提出するタイミングに迷っている人には、以下の記事もおすすめです。退職届を出す適切なタイミングや退職届の正しい書き方を解説しているので、参考にしてみてください。

こちらの記事でも退職届を提出する適切なタイミングや円満退社をするための退職までの正しいステップについて解説しています。退職を検討している人は、併せてチェックしておきましょう。

退職の相談の切り出し方については、以下のQ&Aでキャリアコンサルタントが回答しています。どうやって切り出そうか悩んでいる人は参考にしてみてください。

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。

既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。

その他関連Q&A

TOP

PORTキャリア