この記事のまとめ
- リクルーター面談は油断する就活生が多いものの対策は必須
- リクルーター面談の種類によって必要な対策が異なる
- リクルーター面談で好印象を残すには逆質問が肝
- 面接力診断ツール
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選考が開始する時期になるとよく耳にするリクルーター面談。「そもそもリクルーター面談ってなに?」「リクルーター面談は選考にどれくらい影響するのかわからない」と多くの学生から悩みや疑問の声が寄せられます。
リクルーター面談は選考において非常に重要な役割を果たすため、対策に力を入れるべきフェーズです。「リクルーター面談に呼ばれたからとりあえず行ってみようかな」という考えではなく、「リクルーター面談を突破する」という意識を持って対策しましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの渡部さん、鈴木さん、早川さんのアドバイスを交えつつその対策を解説します。リクルーター面談を控えている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
リクルーター面談は選考の一環! 内定を得るための第一歩であり対策が必須
リクルーター面談は「面談」という名前から気軽なものを想像して、対策をする時間をあまり取らないまま面談に出向いてしまう学生も中にはいます。しかし、リクルーター面談は基本的に選考の一環。リクルーター面談を突破できなければ、内定はおろか、本選考にさえ呼んでもらえないこともあります。
記事では、企業がリクルーター面談を実施する目的を解説。そしてみなさんが実際に疑問に思っている必要な準備や対策を一連の流れとともに徹底解説します。リクルーター面談の重要性と特徴を確認して不安を払拭していきましょう。
さらに、他の学生と差別化をして高評価を得たい人のために、リクルーター面談でおすすめの逆質問30選も解説。就活の中でも重要な局面であるリクルーター面談を、満足いく形で迎えられるように備えましょう。
リクルーターの特徴は、こちらの記事で詳しく解説しています。確認し、リクルーターの役割を把握したうえで面談の準備をしましょう。
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そもそもリクルーター面談とは?
「リクルーター面談」とは、リクルーターと呼ばれる人事部から依頼を受けた社員が、通常の面接よりもカジュアルな雰囲気の場で学生と面談をすることです。
リクルーター面談は複数回あることも多く、初回のリクルーター面談のリクルーターは若手社員が担当する傾向にあります。ときにはカフェやレストラン、ホテルラウンジなどでおこなわれるため、砕けた雰囲気から気を抜いてしまう学生も少なくありません。
しかしリクルーター面談は、「面談」とあるものの実質的に選考の場に匹敵することも多く、優秀な学生はその後の選考に有利に働くこともあります。つまり、高い評価を得て突破をすることを目的とした対策が必須となってきます。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見るリクルーター面談は先輩社員という立場で学生を見極める場
リクルーターは元々その企業が採用した人の中で「採用に間違いがなかった」とされる、順調に成長している有望株の社員であることが多いです。人事がリクルーターを頼るのは、「こういう人材が欲しい」という要素の中の、言語化できない部分を体現する存在でもあるからです。
また、望ましいコンピテンシー(高い成果につながる行動特性)を持っているからです。そのため、選考の視点から言えば「リクルーターが共感できる人ならハズレが少ないだろう」ということになります。
そこには、「採用活動」というテクニカルスキル以外の見えにくい部分を、人事とは異なる立場から見て判断してもらおうという意図があります。
一緒に働きたいと思える学生であることが合否を分ける
たとえば選考の初期段階で、入社後の直属上長となるような立場の面接官が出てくることがありますが、それは上司が部下を選ぶ感覚で抽象的な部分を評価するものです。リクルーター面談もそれに似ていて、上司よりもさらに身近な同僚や先輩の立場から応募者を評価しようとします。
この評価が意外に重要なのは、選考が進んでから評価に差のない応募者がいる場合、合否の最終的な決め手になる可能性があるためです。
他の面談の種類として「カジュアル面談」や「オファー面談」があります。それぞれの違いについては以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
カジュアル面談
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企業がリクルーター面談を実施する3つの目的
企業がリクルーター面談を実施する3つの目的
- 選考フローを効率化するため
- 企業と学生のミスマッチを防ぐため
- 自社に対する学生の志望度を上げるため
「なぜ面接ではなくリクルーター面談があるのだろう」と疑問に思う学生も多いですよね。まずは企業がリクルーター面談を実施する目的を押さえましょう。
リクルーター面談の目的がわかることで、必要な心構えや対策が見えてきます。また、やみくもに対策をして時間を浪費することなく、適切かつ効率的に対策ができるようになりますよ。
①選考フローを効率化するため
企業は採用をするにあたって多くの学生の中から内定者を選びます。そのため、応募する学生の人数が多くなればなるほど、面接官となる人事部の社員や現場の責任者、役員層の時間を割かなければなりません。
そこで本来面接官の役割を担わないリクルーターを用いて、リクルーター面談で優秀な学生と接触をして目星を付けることで選考を効率化することも1つの目的です。
大量の人材採用を実施する企業の場合、効率化の目的としてリクルーター面談を実施することが多いです。
募集が多い企業には就職希望する学生も多く、企業側の効率的な人材採用手段のひとつとして、リクルーター面談はオーソドックスになりつつあります。
②企業と学生のミスマッチを防ぐため
面接となると多くの学生は「良い回答をしよう」と意気込んで臨むと思います。しかし、企業からすれば、取り繕った回答からは自社と本当にマッチしているのか見極めることができません。
そこで通常の面接よりもフランクな雰囲気でおこなわれるリクルーター面談を実施して学生の本音を引き出し、自社とのミスマッチを防ぐという狙いもあります。
また、企業にとって入社後の早期離職は避けたいものです。そのため、リクルーター面談で自社のことを学生に詳しく説明し、理解を深めてもらうことで入社後の早期離職を防ぐ目的があります。
③自社に対する学生の志望度を上げるため
企業が「採用したい」と考える優秀な学生は、他の企業にとっても魅力的な人材であることが多く、そうした学生の自社に対する志望度をいかにあげるかが大切となってきます。
そのため、リクルーター面談は学生に自社をアピールするプロモーションの場としての役割があります。
ザイオンス効果が示す通り、繰り返し学生と接触することで自社に対する好感度や興味関心を向上させ、優秀な学生の内定辞退を防いでいます。
ザイオンス効果とは?
別名「単純接触効果」とも呼ばれ、 相手に繰り返し接触することで次第に好感度や評価などの関心の度合いが高まるという心理効果。
リクルーター面談に何度も参加すると、段々と企業への興味が高まっていくことが自然だと思います。しかし、盲信してしまわないように注意してください。
自分に合わない仕事であっても「何度も面談をしたから」という安易な理由で入社意思を固めることは避けましょう。
リクルーター面談の特徴を理解して対策を進めよう!
面談者 | 企業の目的や選考フェーズによって異なる |
面談内容 | 学生もしくはリクルーターからの質問に答える |
時期 | 選考開始前が多い |
場所 | オフィスやカフェなどさまざま |
所要時間 | 30分~1時間程度 |
服装 | 指定がなければリクルートスーツが基本 |
回数 | 1~8回などさまざま |
結果通知 | サイレントで「お祈り」されることも多い |
リクルーター面談は選考の一環とはいえ、普通の面接とは少し異なる特徴があります。まずはリクルーター面談の特徴を押さえて、疑問や不安を解消していきましょう。
リクルーター面談の特徴を押さえることで、面談への心構えができるだけでなく、面談に向けて準備するべきことが理解できますよ。
面談者:企業の目的や選考フェーズによって異なる
リクルーター面談における「リクルーター」、つまり面談をする企業の社員は、おもに学生との年齢が近い若手社員が担当することが多いです。
もちろん、企業の目的や選考フェーズによって異なりますが、初回のリクルーター面談は基本的に若手社員が来ると考えておきましょう。またリクルーターは、面談の回数を重ねるにつれて中堅や管理職の人たちがおこなうこともあります。
リクルーターは以下のような役割を担っているため、自分のリクルーターはどれに当たるのかを考えながら面談に臨むようにしましょう。
リクルーター面談のリクルーターの役割
- 学生を評価する面接官
→採用担当の補助として、学生の回答内容や本音から評価をする - 学生のフォローをする相談相手
→学生が選考を突破し、内定を獲得するためのアドバイスをして就活をフォローする - 学生に企業理解を深めてもらう案内係
→学生に自社のことを魅力に感じてもらうためにアピールする
若手社員
入社1〜5年目くらいの若手社員は学生と年代が近いため、学生が気軽に質問しやすい存在です。学生にとって身近なロールモデルとなるようなリクルーターとも言えます。
若手社員がリクルーター面談をおこなう場合、実際に学生が入社後に働く形に近い部署や業務内容を魅力的にアピールして自社への魅力付けをおこないます。
また、若手ならではの身近な立場として「同じチームで働きたいか」という視点から学生を見極めることを目的としています。また、親しみを学生に感じさせることで自社への志望度を上げる狙いもあります。
中堅社員
入社6〜15年目くらいの中堅社員からは、現場経験も長く業界・自社の特徴や魅力をより具体的に話すことできます。
自社の求める人材像への理解も深いため、リクルーター面談では学生の見極めを任されていることも多いです。
リクルーター面談の初回で中堅社員が出てくる傾向は低く、一次面接や二次面接合格後など選考フェーズが進むと中堅社員とのリクルーター面談が組まれることがあります。
ベテラン社員
入社歴の長いベテラン社員がリクルーターとなるのは、おもに最終面接前など選考の最終段階のことが多いです。学生に内定を承諾させるクロージング役としてリクルーターとなる傾向にあります。
自社の企業理念や経営戦略など、ハイレベルな内容も的確に答えられるリクルーターのため、学生の入社の意志固めを後押しすることもあります。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見るリクルーターにはそれぞれの役割があることを意識しよう
リクルーターは、企業から指名された社員が人事部の代わりに学生と面談をおこなって採用に結びつける企業活動のひとつです。そのため、当然ながらリクルーターには各自役割が与えられています。
若手社員の場合は「入社後に学生が自社になじめるかどうか確認をする」、 中堅社員の場合は「現場で活躍できそうな学生か確認をする」、ベテラン社員の場合は「自社に入社してもらえるような志望度の高い学生かを見極めて、クロージングをする」意味合いがあります。
中堅社員のリクルーターは採用の合否を分けることが多い
特に中堅社員は採用の合否について与えられている役割が大きい場合もあるため、就職活動についてのターニングポイントの面談になることが多いです。このターニングポイントでいかに企業に対するアピールを逆質問に織り込むことができるかが重要になります。
中堅社員との面談が続く場合は、リクルーターからのフィードバックでアドバイスを受けることも多い傾向にあります。フィードバックをもらった場合は、次回面談で必ずそのことに対する進捗報告を交えて面談をおこなうことが重要ですよ。
面談内容:学生もしくはリクルーターからの質問に答える
リクルーター面談は通常の面接に比べてカジュアルな雰囲気で進められます。面談内容は企業やフェーズによってさまざまですが、学生がリクルーターに質問をしたり、反対にリクルーターからの質問に学生が答えるなど質疑応答となることが多いです。
一例ですが、優秀な学生を見極めたいという意図が企業側にある場合はリクルーターからの質問に答える形式が多いです。自社の理解をして魅力付けをしたい場合には、学生からの逆質問にリクルーターが答える形式が多くなります。
リクルーター面談でよく聞かれる質問は次の通りです。通常の選考同様、よく聞かれる質問に関してはあらかじめ回答を準備しておくと安心です。
リクルーター面談でよく聞かれる質問の例
- 自己PR
- ガクチカ
- 志望動機
- 企業選びの軸
- キャリアプラン
- リクルーターから「本音ベースで」「ぶっちゃけ」「ここだけの話で」「オフレコで」など言われるのですが、本当に本音で話して良いのでしょうか?
選考の場ということを忘れずに、前向きな本音を
リクルーターと仲が良くなってくると友達のような質問で本音を探られるケースはよくあります。この場合、前向きな本音で回答するようにしてください。
たとえば、「どこでも良いから内定が欲しい」という思いで就職活動をしていた場合、このことを本音で話してしまうと他の学生と比較され不採用になることがあります。
リクルーターはあくまでも、企業から任された仕事としてあなたと面接していることを忘れないでください。
時期:選考開始前が多い
リクルーター面談の目的の1つが優秀な学生と早い時期に接触することでもあるため、リクルーター面談は選考開始前の時期におこなわれる傾向にあります。
リクルーター面談の案内が来る時期
- プレエントリー後
- ES提出後や説明会参加後
- インターンシップ参加後
- 面接通過後
- リクルーター面談は早期選考ってことですか?
企業によってリクルーター面談の位置づけは異なる
それぞれの企業によってリクルーター面談の位置づけは異なります。早期選考という位置づけで実施する企業もあれば、単に選考前のフォローとしておこなう企業もあります。
面談では先輩社員にさまざまな質問を投げかけることができますが、早期選考である場合も想定して事前に会社の情報を調べるなどしっかり準備をしておきましょう。
そうすることでリクルーターに興味度や熱意をアピールすることができますよ。
何をもって「優秀」とするかは企業によって異なりますが、学歴であったりインターンや書類の内容が高評価だった学生に面談の案内が来ます。
2年生からインターン参加について考えている人もいるかもしれませんね。気になる人は、以下の記事を参考にしてくださいね。
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- 学歴によってリクルーター面談に呼ばれるかどうかが決まってしまうのでしょうか?
学歴での切り口をする企業もあるが、気にしなくて問題ない
リクルーター面談は、よほどの人気企業でもない限り学歴フィルターは気にしなくても良いでしょう。
リクルーター面談は、選考本番の前に多様な視点で学生を見るための事前面談です。そのため、物理的に会えない人数でない限りは、企業は極力学生と合おうとしてくれるはずです。
仮に「どうしても〇〇大学から採りたい」など特定の重点校がある場合は、そのターゲットの大学に併せて、同じ大学出身の社員をリクルーターとして用意する場合もあります。
しかし、「大学」という基準で選考に呼ばれないならば、いずれにしても対象外の学生は選考が進む中で企業側からミスマッチと判断されることになるのでしょう。
また、対象外の学生側から見ても、そのような価値観に魅力があるとは思えません。呼ばれなければそれはそれで構わないと割り切りましょう。
場所:オフィスやカフェなどさまざま
リクルーター面談の場所はオフィスやカフェなどさまざな場所でおこなわれます。
オフィスの場合は、通常の面接とは異なり1つのフロアに1対1で向き合えるブースが複数作られていることもあります。そのため、すぐそばに他の学生がいるなかで、フレンドリーな形になることも多いですよ。
企業の近くのカフェの場合も、周囲に他のリクルーターや学生がいることもあります。またホテルのロビーやラウンジなど少し高級感のある場所を指定されることもあるため、企業や選考フェーズによってさまざまです。
場所や時間を問わず効率的に面談できるという点で、リクルーター面談もオンラインでおこなわれるケースが増えてきました。
オンラインの方がポイントを絞って話すことができ、予定変更にも対応しやすいので双方にメリットがあります。
所要時間:30分~1時間程度
学生がリクルーターに質問をしたりリクルーターからの質問に学生が答えるなど質疑応答をするため、30分〜1時間程度がリクルーター面談の所要時間となります。
面談だからといって、リクルーターから話題を出されるだろうと質問の準備をしないでおくと、質問が尽きて熱意を疑われてしまう危険性もあるため注意してくださいね。
服装:指定がなければリクルートスーツが基本
リクルーター面談は面談という名の選考の場であることが多いです。企業側から服装の指定がなければ、リクルートスーツを着ていくのが基本となります。
もし私服を指定されたときは、オフィスカジュアルを着用していきましょう。
オフィスカジュアルのポイント
- 過度な露出は避ける
→男性は長いパンツ、女性は膝が隠れるスカートもしくは長いパンツ - 華やかすぎたり奇抜な色使いは避ける
→白、黒、ブラウン、ベージュ、グレー、紺など落ち着いた色を選ぶ - デニムやTシャツなどカジュアルすぎるアイテムは避ける
→ジャケットや襟付きトップス、ブラウスなどでしっかり感を出す
こちらの記事では面接時の適切な服装を解説しています。リクルーター面談の場合も面接に適した服装であれば基本的に問題ないので、こちらも併せて参考にしてください。
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回数:1~8回などさまざま
面談回数は学生によって異なります。1回の面談で終わる人もいれば8回以上面談を重ねる学生もいます。
いつ頃本選考に乗るのかという明確な決まりがないため、不安を抱えたまま面談を繰り返すこともありますが、普通の面接よりも面談の回数は多いという心構えを持って臨みましょう。
- リクルーター面談を繰り返すうちに企業に対する興味がなくなってきたら、途中で辞退しても良いのでしょうか? その場合、どう断れば良いですか?
辞退をすることは問題ない。直接が難しいなら電話やメールで
リクルーター面談を繰り返しおこなっていくうちに企業に対して興味がなくなるということは、その企業の内部をあなたが客観的に評価できるようになっているステージにいる状況だと推測されます。
その場合、選考辞退の申し入れは問題ありません。断り方としては、直接リクルーターに会ったときに、自分の言葉で伝えましょう。
もし直接が難しい場合は、電話やメールで丁寧に断ってください。
断りの文言としては「この度の面接を辞退させて頂きたく、ご連絡いたしました。貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、誠に申し訳ございません」などと伝えましょう。
結果通知:サイレントで「お祈り」されることも多い
リクルーター面談は「面接」ではなくあくまでも「面談」です。
そのため、合格・不合格という結果を言われることは基本的にありません。合格の場合は「次の面談はいつ頃が都合が良いですか?」と次の予定を聞かれます。
もし不合格の場合は、面談のあと連絡がこなくなることも多いです。リクルーターからも企業からも連絡がこなくなり、そのまま選考終了ということになります。
- リクルーター面談をおこなったのですが次の案内が来ません……。こちらから連絡をしても良いのでしょうか?
連絡をしても良いが、リクルーターの都合もある
はい、こちらから連絡をする分にはまったく問題ありません。
ただし面談をおこなって数日程度であれば相手の業務の都合で連絡がこないこともあるでしょう。なぜならリクルーターの社員は、日頃他の業務に追われていて、採用活動だけに従事しているというわけではないからです。
目安として、1週間程度が経過してからも連絡がない場合はこちらから連絡してみても大丈夫です。
あらかじめ企業の選考スケジュールがわかっている場合は、必ず選考時期よりも前に連絡をするようにしましょう。
リクルーター面談はチャンス! 参加する3つのメリット
リクルーター面談はチャンス! 参加する3つのメリット
- 事業内容や社風など企業理解が深まる
- 選考に関するアドバイスをもらえる
- 本選考が有利になるケースもある
リクルーター面談の特徴を押さえたうえで、参加するメリットを確認していきましょう。
リクルーター面談に参加するメリットを理解すると、どんな情報が手に入るのか、どんな状況になるのかがわかり、面談に行く前の準備や対策に対するモチベーションが上がります。
またリクルーター面談が非常に重要な局面であることを理解できるため、「面談」という言葉や実際の面談のカジュアルな雰囲気に流されずに目的意識を持てますよ。
メリット①事業内容や社風など企業理解が深まる
社員と近い距離で詳しく話を聞くことができるのがリクルーター面談の特徴です。
リクルーターから質問をされることもありますが、学生から質問をする時間もあるため事業内容や社風など企業理解を深めることができます。
企業理解が深まることで、志望動機などの選考対策のブラッシュアップにつながるため、選考を有利に進めやすくなるというメリットもあります。
メリット②選考に関するアドバイスをもらえる
リクルーター面談は実際の選考と同じような質疑応答をすることもあるため、面接の練習にもなります。また、自分の回答内容に関するアドバイスがもらえるなど選考対策を一緒にしてもらえる可能性もあります。
面談というカジュアルな雰囲気だからこそ、面接本番よりも緊張しないでアピールができ、リクルーターから自分の伝えたいことをうまく引き出してもらえますよ。
さらに、「リクルーター面談を〇回くらいやったら本選考になるよ」「三次面接の次が最終面接だよ」などと採用選考プロセスを教えてもらえることもあります。
リクルーター面談は比較的就活の初期段階におこなわれることが多く、学生の準備が完璧でないということを企業はわかっています。そのため、必ずしも完璧な対応ができなくても問題はありませんよ。
メリット③本選考が有利になるケースもある
リクルーター面談で優秀な学生と判断されると、リクルーターが面接官にプッシュしてくれることもあります。「この学生は〇〇の点で優れています」「〇〇という経験から求める人物像に合っています」などと面接官に伝えてもらえる可能性があるということです。
また、リクルーター面談の出来次第によっては一次面接や二次面接が免除になることもあるため、特別ルートや早期選考ルートに乗る可能性もあります。
アドバイザーコメント
早川 峻
プロフィールを見るリクルーター面談のメリットデメリットの双方を理解して臨もう
リクルーター面談に参加することのデメリットはそれほど多くありません。あえてデメリットを挙げるとすれば、たとえば早期に実施した場合まだ選考の対策ができていないことです。
具体的には「企業や仕事に対する知識が浅い」または「自分のアピールポイントを整理できていない」などの状態の自分を評価される可能性があります。また、一部のリクルーターの主観が入り混じる偏った情報しかもらえない危険性もあります。
他にも、面談の回数や頻度が多くなればそのぶん、就職活動に負担が出てくることもあるでしょう。リクルーター面談は就活を有利に進められるといったメリットがありますが、スケジュールが圧迫されることで他の企業の選考に参加できなくなってしまうと、就活を進めるうえではかえって逆効果ともなりえます。
リクルーター面談は「メリット>デメリット」
しかしデメリットがあるとはいえ、基本的にリクルーター面談は参加したほうが良いでしょう。参加することで企業に対する理解が深まったり、自分自身のアピールができるだけでなく、もしかすると思わぬ成果が得られることもあります。
つまりリクルーター面談はデメリットよりもメリットの方が多いといっても過言ではないのです。スケジュールが許す限り、積極的に参加することをおすすめします。
リクルーター面談のタイプを把握して対策を考えよう
リクルーター面談の主なタイプ
- 雑談形式
- 個別説明会形式
- 逆質問形式
- 面接形式
- 面接対策形式
リクルーター面談と一口に言っても企業の目的や選考フェーズによって形式は異なります。どのようなリクルーター面談のタイプがあるのかを把握することで、それぞれに応じて必要な対策がわかってきますよ。
どのタイプの面談であっても、リクルーターから「この学生と一緒に働きたい」と思ってもらえるように対策しましょう。
リクルーター面談には、複数の先輩社員と面談する「座談会形式」というのもあります。
雑談形式に似た形ですが、複数の職種や部署の先輩社員が参加することでより偏りのない話を聞くことができます。自分の顔を多くの社員に覚えてもらうチャンスにもなりますよ。
雑談形式
雑談形式の特徴
- 主な内容:人間性を簡単に確認をするような質問が多い
- リクルーターの目的:学生の基礎的なコミュニケーション能力や人柄を見る
リクルーター面談の中でも特にカジュアルな雰囲気で進むのが雑談形式の面談です。若手社員との面談に多く、「学生時代に力を入れたこと」や「志望動機」といった形式ばった質問はあまりありません。
その代わりに、「最近なにをやってるの」「なんでうちの会社に興味を持ったの」「どういう業界を見ているの」といった会話調の質問をされます。
雑談形式の面談では、人間性を簡単に確認をするような質問が多いです。リクルーターは学生の自社への志望度を上げ、基礎的なコミュニケーション能力や人柄に問題がないかを確認しています。
雑談形式の面談のテーマは、あえてリラックスした場を設定していることからわかるように「対人スキル」と「本音」です。
ここで緊張して型通りの受け答えで終わらないよう注意しましょう。失礼のない範囲で極力自己開示すべきです。
個別説明会形式
個別説明会形式の特徴
- 主な内容:業界や企業に関する説明
- リクルーターの目的:学生に自社で働くイメージを持ってもらう
リクルーターが業界や企業の知識や業務内容、仕事の魅力について説明し、学生の企業理解を促進させる狙いがあります。また仕事の大変な部分ややりがいなどを話すこともあり、通常の企業説明会よりも現場目線の話を聞ける貴重な機会とも言えます。
個別説明会形式タイプのリクルーター面談は、リクルーターからの説明が中心となりますが、簡単な志望動機を聞かれることも。そして今の志望動機で足りない視点や観点、付け加えると良くなるポイントのアドバイスをもらえることがあるため、選考を有利に進める材料となりますよ。
志望業界や志望企業を明確にするうえでの必要な情報が手に入るため、企業のホームページ(HP)に記載されていることはあらかじめ事前知識として入れておきましょう。
個別説明会形式のリクルーター面談では、学生に対する説明がメインですが、なぜこの会社を志望するのか聞かれる場合があります。
この時に相手がざっくりした聞き方であったとしても、事前に準備してきた回答内容を伝えるようにしてください。
逆質問形式
逆質問形式の特徴
- 主な内容:学生の疑問や不安を解消するための逆質問の場
- リクルーターの目的:学生の不安解消と自社への志望度向上
この形式の面談では、冒頭で「今日の面談はあなたの疑問や不安を解消する場です」と言われることが多いです。そして学生が逆質問をしてリクルーターがそれに回答をすることが主な内容となります。
学生が抱いている純粋な疑問や不安を解消すると同時に、逆質問の内容から学生の自社に対する熱意や志望度を確認しようとしています。
リクルーター面談の時間は基本的に30分~1時間あるため、質問が尽きてしまわないように逆質問を考えていきましょう。おすすめの逆質問はこの記事の後半で解説します。
逆質問形式のリクルーター面談では、その先輩社員が入社した時の志望動機や、実際に仕事をしてみて感じたやりがいや困難なことなどを聞くことができます。
逆質問の時間がメインとなりますが、基本的な会社情報などを先輩社員に質問しないようにしましょう。
面接形式
面接形式の特徴
- 主な内容:通常の面接と同じようなリクルーターからの質問
- リクルーターの目的:本選考に進んでほしい学生を見極める
リクルーター面談の中で最も形式ばった形でおこなわれます。面談の場所はカフェなどでカジュアルな雰囲気かもしれませんが、質問される内容は一次面接や二次面接などの本選考と同様、「学生時代に力を入れたこと」「志望動機」「自己PR」などです。
本選考同様、深掘りの質問もされるため、論理的かつリクルーターが納得できる回答をしないとそれ以降のリクルーター面談や選考の案内が来なくなることもあります。
自信を持ってリクルーター面談に臨むためにも、この記事の後半で解説する事前準備をおこなっていきましょう。
面接形式では、本選考用に作り込んだ自己PRや志望動機と同じ話を使わざるを得ないかも知れません。
5W1H(いつ・どこで・だれが・何を・なぜ・どのように)の深堀り質問をされますが、本番と重複しないよう、同じ経験談でも「なぜ」の話と「どのように」の話を使い分けるなど工夫しましょう。
面接対策形式
面接対策形式の特徴
- 主な内容:次の本選考の面接の対策
- リクルーターの目的:優秀な学生に対する自社の魅力付け
リクルーターが学生と一緒に面接対策をおこなうのがこのタイプです。提出したESの内容や実施した面接の内容を振り返り、足りないポイントなどをアドバイスしてもらえます。
また面談の場で面接練習をして、その場でフィードバックがもらえることもあり、自分の回答内容のブラッシュアップが期待できますよ。この面接対策形式のリクルーター面談は選考の後半や最終面接前にあることが多い傾向です。
最終面接前まで選考を突破してきた優秀な学生の囲い込みをするために、リクルーターは学生に対して自社の魅力付けをおこなっています。また次の面接官にあなたの経験や優れている点を伝えておいてくれることもありますよ。
- 自分がどのタイプのリクルーター面談に呼ばれているのかわかりません。事前に見分ける方法は何かありますか?
事前に見分けることは難しいが、想定をしておくことが大切
面談をする中で、それぞれのリクルーターのスタンスを考えてみてください。
会話の中で、「➀あなたを評価しようとしているのか」「➁会社のことを説明(またはPR)しようとしているのか」「③今後の選考に向けてあなたのサポートをしてくれようとしているのか」の3つくらいを大まかに想定しておきましょう。
雑談形式はすべてに当てはまる場合がありますが、その場合は相手の狙いを考えるよりも、自然に会話することの方が結果的に重要かもしれません。
事前に見分けるのは難しいかもしれませんが、会話が始まってしまえば見分けるのは難しくないため、序盤で相手の視点に沿った受け答えに修正できれば充分でしょう。
39点以下は要注意!
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・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人
リクルーター面談制度を取り入れている業界
リクルーター面談に呼ばれると「他の学生より一歩リードできている」と捉えることもできます。自分が志望している業界はリクルーター面談の制度を取り入れているか気になる学生も多いでしょう。
リクルーター面談を取り入れている代表的な業界は金融・インフラ・メーカーの3業界です。これらの業界は応募する学生の人数も多く、選考の効率化をするためにリクルーター面談制度を取り入れている傾向にあります。
またほかにも、「住宅・不動産」「インターネットサービス」「人材紹介」などでもリクルーター面談を比較的多く取り入れている業界とされています。
広告代理店などもリクルーター面談を多く取り入れているように思えます。
特に営業職などはコミュニケーション力を重視しているため、企業規模に限らず実際に学生に会ってみたいと考える企業が多いようです。
- どうやったら自分の志望業界や企業がリクルーター制度を取り入れているかわかりますか?
Web検索もしくはOB・OG訪問をしよう
リクルーター制度を取り入れている企業を調べる場合には、Webで調べられることもあります。
特に就活サイトなどでは、先輩の経験談が記載されていることが多いので参考にすると良いですね。
Webで調べてもリクルーター制度が出てこない企業に関しては、大学の就職活動課や、OB・OG訪問を実施することをおすすめします。
リクルーター制度が導入されているかどうかを調べていることを企業側に知られても、「前向きに行動をしている学生」と捉えられるため問題ありません。
リクルーター面談の基本の流れを紹介!
リクルーター面談の基本の流れ
- 企業からリクルーター面談の連絡が来る
- 10分前には待ち合わせ場所に行き挨拶をする
- 自己紹介をしてから面談開始
- お礼を言って帰宅
リクルーター面談の目的や特徴を押さえたら、次は実際のリクルーター面談の流れを確認していきましょう。面談当日に余計な心配をせず、自信を持って臨むことができます。
また普通の面接とは異なりカフェなどの場所でおこなうからこそ意識しなければならないこともありますよ。本選考と同様気を引き締めて万全を期して臨むためにも、必ず基本の流れを押さえておきましょう。
①企業からリクルーター面談の連絡が来る
リクルーター面談に参加するためには、企業からの案内が来る必要があります。基本的に連絡はメールか電話です。
まれに迷惑メールに振り分けられて見落としてしまい、せっかくのチャンスを逃してしまう人もいるので注意してください。
また、非通知で電話がかかってくることもあります。電話に出られるように連絡はまめにチェックしましょう。
②10分前には待ち合わせ場所に行き挨拶をする
リクルーターから指定された場所に10分前には着くようにしましょう。
リクルーターを待つときはスマホをいじったり、だらしない態度にならないように気を付けて姿勢正しく待つことを心掛けてください。
リクルーターと会ったら必ず自分から挨拶をしましょう。長々と自己紹介をするのではなく、必要事項だけを述べてすぐに会場やお店の中に入れるようにすることが大切です。
挨拶の例
はじめまして。本日リクルーター面談をお願いしておりました〇〇大学の〇〇と申します。本日はよろしくお願いします。
もしリクルーターが先に着いて待っていた場合は、遅刻をしていなかったとしても「お待たせしました」と一言添えましょう。
リクルーター面談に遅刻しそうになった場合は、必ず電話連絡を実施してください。この場合、謝罪とどれくらい遅れてしまうかを連絡しましょう。
あなたに対するマイナスイメージを少しでも和らげるためにも、遅刻時間の目安を伝えることが大切です。
③自己紹介をしてから面談開始
入り口から奥の席が「上座」、入り口近くか通路寄りが「下座」です。基本は下座に座るようにしましょう。
先に待つ場合で下座が背中を向けるような席の場合は、まず上座通路寄りに軽くかけて待ち、相手が入室したら立ち上がって迎え、そのまま下座に移ることがベストです。
会場やお店の中に入ったら改めて自己紹介をします。
初回のリクルーター面談
改めまして本日はお時間いただきありがとうございます。〇〇大学〇学科〇学部の〇〇と申します。本日はよろしくお願いします。
2回目以降のリクルーター面談
先日はありがとうございました。改めまして〇〇大学〇学科〇学部の〇〇と申します。本日もよろしくお願いします。
カフェやホテルでリクルーター面談をおこなう場合は飲食物を注文することになります。飲食物は、コーヒーや紅茶などの飲み物を頼んでおけば問題ありませんが、リクルーターと同じものを頼むと安心です。
もしリクルーターが食事を頼むのであれば、合わせて食事を頼むことをおすすめします。しかし食べることに夢中になりすぎないように、あくまでも選考の場という意識を忘れないでください。
面談中はメモをとり、話を聞き洩らさないようにしましょう。また評価をしてほしいからといって、一方的にアピールしないように気をつけてください。あくまでもコミュニケーションの場ということを忘れずに会話を意識することが大切です。相手にとって話がわかりやすく、飽きないようにするために、回答は1分程度で話すようにしてください。
自己紹介を1分で簡潔にする方法は以下の記事を参考にしてください。面接官が見ているポイントをまとめています。
関連記事
自己紹介は1分で印象付けられるかが鍵! まとめ方や例文を徹底解説
自己紹介は1分程度が基本。1分で伝える基礎構成を理解し、5ステップで自己紹介を作成しましょう。自己紹介を1分間でまとめる秘訣や注意点についてキャリアコンサルタントが解説します。話題別で例文も紹介するので、参考にしてください。
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スマホやPCでメモを取る場合は、必ずリクルーターにメモを取ることの許可を得てから実施するようにしてください。
手書きと違って電子系の記録媒体については、多機能なものが多いため、リクルーターの気分を害してしまわないためにも、メモを取りたいときちんと伝えることが重要です。
④お礼を言って帰宅
「それでは面談を終わります」とリクルーター面談が終了したら、座ったままお礼の挨拶をしましょう。
感謝の言葉だけでも問題ありませんが、感想や熱意を込められるとしっかりと話を聞いていたことが伝わります。
面談終了時のお礼の例
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。お話の中で〇〇が特に印象深く、御社へ入社したい気持ちがよりいっそう高まりました。引き続きよろしくお願いします。
カフェやホテルで面談をした際の支払いは基本的にリクルーターがすることが多いですが、自分で支払う意思を見せることが必要です。1度は「支払います」と言い、それでもリクルーターが支払うといったら「ありがとうございます」と支払ってもらいましょう。
リクルーターがその場に残るときは、「ありがとうございました。失礼します」といって立ち、会場から出る際に会釈をしましょう。リクルーターと一緒に会場から出るときは、会場の外で「ありがとうございました。失礼します」といってから立ち去りましょう。
周囲に他の学生が複数いる場合もありますが、どこで誰が評価をしているかわからないため、近くで騒いだりしないようにしましょう。
リクルーター面談のお礼メールはその日のうちに送ろう!
面談が終わったら、その日のうちにお礼のメールを送ることがマナーです。リクルーター面談の機会を設けてくれたことへの感謝と、面談で得られた知識、熱意の高さを伝えられると良いですね。
お礼メールが直接合否にかかわるわけではありませんが、マナーを持ち合わせていることを示す必要があります。
リクルーターは本来の業務を抱えている忙しい中で時間を割き、学生と面談をしてくれていることを忘れないでくださいね。
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC△△△△△@portcarrier.com
件名Re: 【本日の面談のお礼】〇〇大学 港太郎
株式会社〇〇
△△様
お世話になっています。
本日、14時より面談をしていただきました○○大学○○学部○○ 港 太郎です。
このたびは、お忙しい中お時間をいただきありがとうございました。
△△様のお話を伺う中で、貴社の企画部での働き方や今後の事業拡大の動きについて理解することができました。以前より貴社を第一志望とし就職活動をしていましたが、よりいっそう御社に入社をしたい気持ちが強まりました。
取り急ぎ、面接のお礼を申し上げたく、ご連絡させていただきました。末筆ながら貴社や△△様のますますのご活躍をお祈りしています。
―――――――――――――――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
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- リクルーター面談で聞きそびれてしまった質問があるのですが、メールなどで追加で聞いても良いのでしょうか?
聞いても良いが、内容には注意
メールなどで追加で質問すること自体は「絶対にダメ」というわけではありません。
ただし質問項目があまりにも多かったり、何度もメールを送ることはやめましょう。リクルーターによっては「なぜこの学生は面談をおこなう前に質問を準備していなかったのだろう」とマイナス評価をされてしまう可能性があるからです。
できれば面談で聞いた話をさらに深掘りするような内容の質問が望ましいですね。
質問を聞きっぱなしにせず、必ずお礼の返信もおこなうように注意してください。
リクルーター面談前の6つの必須準備
リクルーター面談前の6つの必須準備
- 自己分析をする
- 業界・企業分析をする
- 面接でよく聞かれる質問の対策をする
- 逆質問を最低10個は用意しておく
- 選考同様に正しい身だしなみやマナーを押さえておく
- 前回の面談でアドバイスがあれば改善をしておく
「リクルーター面談の特徴や流れがわかったけど、突破する方法がわからない」という学生も多くいますよね。今からリクルーター面談前の6つの必須準備を解説します。
これらの準備ができていないと、まだ本選考も始まっていないのに「自社に対する志望度が低い」とマイナスな印象を持たれるかもしれません。本選考同様に気持ちを引き締めて準備をしていきましょう。
①自己分析をする
あなたの回答に対してリクルーターから「なぜ」と深掘りの質問をされても答えられるように自己分析をしておきましょう。
自己分析の種類はさまざまありますが、自分史を作成しておくと、リクルーターに自分がどんな人生を歩んできたのかを伝えやすくなりますよ。
自分史の作り方
①ノートとペン、もしくはwordなどまとめられるものを用意する。
②以下の内容を参考に小学校から現在までの出来事を年代別に洗い出していく。
一番頑張ったこと
一番辛かったこと
一番うれしかったこと
当時、熱中していたこと
大きな失敗や挫折
困難を乗り越えたこと
自分から率先しておこなったこと
③過去の経験を喜怒哀楽などで考え方が似ているエピソードをまとめる。
④まとめた内容が自分の価値観を表す。
リクルーターにわかりやすく自己開示をすることで、「この学生を応援したい」と思ってもらえるようにしましょう。
自己分析で大切なのが自分の価値観の発見です。
自分がこれまでにどのような価値観を持って大切な選択をしてきたのかを理解し、そして自らの価値観に基づいてその企業を志望していることをリクルーター面談で伝えられれば相手に納得感のあるアピールができます。
②業界・企業分析をする
業界分析のやり方
- 業界地図を見る
- 書籍やニュースをチェックする
- 業界団体のHPを見る
- 合同説明会に参加する
企業研究のやり方
- 就活四季報を見る
- 企業HPを見る
- インターンに参加する
- OB・OG訪問をする
- 会社説明会に参加する
初回のリクルーター面談を迎える時期は、企業に応募した時点など比較的就活の早い時期で、準備がまだ十分ではない学生も多いかもしれませんね。
とはいえ、リクルーター面談に臨むからには基本的な情報をインプットしていき、志望度の高さや主体性があることをアピールしましょう。
特に、企業のHPを見て以下の情報は調べておきましょう。調べたうえで疑問点などを洗い出しておくことで面談を有意義な時間にできますよ。
リクルーター面談前に調べておくべき企業HPの情報
- 企業理念
- 事業内容
- 社員紹介
- 社長メッセージ
- 新卒採用ページ
③面接でよく聞かれる質問の対策をする
リクルーター面談でよく聞かれる質問の例
- 自己PR
- 学生時代に力を入れたこと
- 志望動機
- 企業選びの軸
- キャリアプラン
- 逆質問
通常の面接と同じような質問をされることもあるため、必ずよく聞かれる質問の対策はしておきましょう。
特に「学生時代に力を入れたこと」と「志望動機」は聞かれることも多いため、深掘りをされてもいいように自己分析の結果と照らし合わせながら自分の価値観や思いを言語化してください。
本選考と重複しない質問もよく聞かれます。
たとえば、「ライバル会社の評価」「就活で苦労していること」「消費者視点での自社製品やサービスの印象」「社員の印象」「ブランドイメージ」「趣味嗜好」「何らかの体験のきっかけ」などがあります。
本選考前のリクルーター面談で、まだ質問対策が十分でないことはリクルーターもわかっています。
自分なりの回答を考え、熱意や思いを伝えられるようにしておきましょう。
他にも面接で聞かれる質問の対策をしたい人は以下の記事を参考にしてください。受け答えのコツをまとめています。
それぞれの質問に特化した対策をしたい人は以下の記事を参考にしましょう。
自己PR
例文12選|面接必勝の自己PRはエピソードが最重要!
ガクチカ
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
志望動機
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG
キャリアプラン
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
④逆質問を最低10個は用意しておく
リクルーター面談の時間は30分〜1時間程度が基本です。なかには、ほぼすべての時間が学生からの逆質問で構成されることもあります。そのため、逆質問を最低10個は用意しておきましょう。
逆質問ができないと、リクルーターから志望度が低く見えたり、最低限の準備をしてこないいい加減な学生という印象を抱かれるかもしれません。
この後、リクルーター面談でおすすめの逆質問30選を紹介するので、併せて確認してくださいね。先に逆質問を見たいという人はこちらから確認してください。
⑤選考同様に正しい身だしなみやマナーを押さえておく
リクルーター面談は「面談」といっても、志望企業とあなたが接点を持つ大切な場です。
面談内容は必ず企業内で共有されるため、本選考同様、身だしなみやマナーは非常に大切だと覚えておきましょう。
リクルーター面談は「面談」という名の「選考」だと捉える必要があります。そのため、カフェなどのカジュアルな雰囲気の場であっても相手に不快感を抱かれないような清潔感のある身だしなみやマナーを押さえることが大切です。
学生がやりがちなマナー違反
- 正しい敬語が使えない
- 挨拶ができない
- 服装が乱れている
- メモを取らない
- リクルーターに馴れ馴れしい
リクルートスーツを着るのであれば、自分の体に合った無地の黒や紺のスーツを着用しましょう。また髪型も表情がよく見えるように、目や眉に前髪がかからないようにセットすることが大切です。
事前に就活におけるマナーを押さえ、リクルーターに「礼儀正しい学生」という印象を残しましょう
就活のマナーを詳しく知りたい学生は以下の記事を参考にしてください。やりがちな失敗と対策方法をまとめています。
関連記事
絶対に落とせない面接のマナー! 「即不合格」にならないための作法
面接のマナーは合否をわける重要要素。念入りな対策が欠かせません。面接時の一連のマナーから身だしなみのマナーまでキャリアコンサルタントが徹底解説します。集団面接やWEB面接のマナーも紹介するので、参考にしてください。
記事を読む
⑥前回の面談でアドバイスがあれば改善をしておく
リクルーター面談は複数回おこなわれることが多いです。そのため、前回の面談でリクルーターから回答内容などにアドバイスがあれば改善していきましょう。
成長している姿を見せると、フィードバックに対してしっかりと改善ができる成長意欲のある人物として好印象になります。
また実際に企業で働く社員から選考に関するアドバイスをもらい、修正していくことで企業の求める人物像にマッチした回答を作ることができるようになります。リクルーター面談での内容はそのまま本選考でも活きてくるため、丁寧に改善しましょう。
- リクルーター面談まで時間がありません。上記6つの中で特にやっておくべきことはありますか?
最低限、マナーと身だしなみを押さえよう
時間がないときは、通常時と優先順位が変わる場合があります。たとえば、自己分析は非常に重要ですが、明確な答えはないような抽象的なテーマのため、時間がないときにやるべきではありません。
本当にまったく時間がない直前の場合は、せめてマナーと身だしなみは完璧にしましょう。短時間ながら意外と効果があります。
もう少し時間があるのなら、「事前にリクルーターからアドバイスがあった場合はアドバイスの改善」、さらに時間があるのなら「質問対策」の順ではないでしょうか。
本来、最も重要なのは自己分析と業界・企業研究ですが、これは計画的に時間をかけて取り組むべきものです。短時間でやるべきものは具体的かつすぐできる行動志向のものに絞るべきですよ。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る適切な敬語を用いることと場所に飲まれないための準備が重要
リクルーター面談前にやっておくべきことは2つあります。
➀話し方の練習
これは内容ではなく話し方のことです。相手が人事の面接官の場合と、若手のリクルーターの場合とで、敬語の使い分けはできているでしょうか。 年代の近い先輩に対してどの程度の話し方にするのかは、意外に下手な学生が多いです。
本選考なら教科書通りの敬語表現で良いのですが、リクルーター面談で尊敬語や謙譲語を使いすぎると堅苦しい感じになります。逆に、サークルの先輩後輩のような馴れ馴れしすぎるような感覚では、リクルーターによっては不快に思うためうまくいきません。
できる限り自己開示して本音に近い話をした方が良いですが、本音を丁寧に話すという難しさもあります。本選考同様、録画や録音を使って想定質問に答えてみるなど、一定の節度を保った自然な受け答えができるよう練習をしておきましょう。
➁場所の下見
カフェやホテルのレストランなどを指定された場合、できれば場所の雰囲気を見ておきましょう。普段なかなか行かないような場所で面談をすることもあるかもしれません。場の空気になじめるかどうかは結構重要なポイントです。
リクルーター面談でおすすめの逆質問30選
リクルーター面談でおすすめの逆質問30選
- 業界について
- 事業内容について
- 業務内容について
- 社風について
- 待遇や勤務形態などについて
- 就活について
リクルーター面談では逆質問をする時間を長くとってあることも多いです。「30分~1時間も逆質問をする内容が思い浮かばない……」という学生もいるのではないでしょうか。
今からリクルーター面談でおすすめの逆質問30選を紹介します。リクルーター面談は社員にたくさんの質問をすることができる非常に貴重な機会です。
自分が聞いてみたいことを、今から紹介する逆質問の中から探してみてくださいね。
業界について
業界について
- 業界内で他社とのかかわりはどの程度あるのですか?
- コンサル業界は多くの業界に携われると考えているのですが、実際はどうですか?
- いまゲーム業界ではメタバースがトレンドかと思っています。実際に業務をするうえで時代の流行やトレンドはどの程度影響がありますか?
- 金融業界はIT化が活発に進んでいるかと思いますが、働くうえでどのように影響していますか?
- 脱炭素社会が求められる今、化学業界ではどのような動きが盛んになっていますか?
業界について、業界地図などの書籍で調べても内情はなかなかつかむことが難しいですよね。
リクルーター面談で業界について逆質問をするときは、今のトレンドと絡めてみましょう。
実際に業界で働いているからこそ体感している「今」の情報をリクルーターから教えてもらえますよ。
業界についての逆質問をする際は、質問をする前に自分の見解を添えられると良いですね。
「○○はどうですか」というざっくりした質問ではなく、「御社の業界では○○だと思うのですが、実際にはいかがですか」という聞き方ができると、リクルーターから高評価を得られる可能性が上がります。
事業内容について
事業内容について
- 御社はM&Aが活発におこなわれていますが、実際に働くうえでの影響は何かありますか?
- エネルギー事業部に興味があるのですが、新卒は毎年何名くらい配属されていますか?
- 事業部同士のかかわりはどの程度ありますか?
- 御社は競合他社と比べても海外市場のマーケットシェアの割合が高い事業部が多いのですが、海外駐在などは何名くらいがおこなっているのでしょうか?
企業HPで事業内容については事前に調べたうえで、深掘りの質問をしましょう。
リクルーターに関係のない事業部を聞いてしまうと困ってしまうかもしれないので、リクルーターの事業部を中心に聞くと深い回答がもらえますよ。
今後の事業部としての方針や、自分がかかわるにはどうするべきかのアドバイスを求めてみましょう。
事業内容についての逆質問をする際は、「自社・競合・顧客」の3Cや「製品・価格・チャネル・販売促進」の4Pなど、事業分析のフレームワークがいくつかあります。
そこから材料を探してみてください。自分がその当事者(担当者)になったつもりで考えるのがコツです。
業務内容について
業務内容について
- 〇〇さんが企画職として働くうえでもっとも大変なこととやりがいに感じることを教えてください。
- 1年間の中で繁忙期や閑散期などはありますか?
- 〇〇さんは文学部とのことですが、化学製品の知識はどこまでインプットしていますか?
- 特に重要だと感じる業務は何ですか?
業務内容については漠然としか理解できていない学生も多いです。それもそのはずで、事業内容は詳しく企業HPに書いてあったとしても、業務内容は社員紹介のページくらいであまり詳細に書かれていません。
自分が入社後には具体的にどんな仕事をするのかを考え、実際に自分が働くイメージをもって質問を考えてみてくださいね。
業務内容についての逆質問のコツとしては、面談しているリクルーターの業務内容について最初に聞くことです。
どんな仕事をしているのか最初に押さえ、そこから自分の知りたいことを聞いていくとスムーズに回答を得ることができます。
社風について
社風について
- 御社は出る杭を伸ばす社風だとお聞きしました。働く中で社風を感じた場面があれば教えてください。
- 〇〇さんはどんな人と一緒に働きたいと感じていますか?
- 社内で活躍する人に共通点があれば教えてください。
- 社内の人と休日に出かけることはありますか?
- 若手のうちから裁量権が大きいと聞いたのですが、事例を教えていただきたいです。
社風も企業HPに書かれていても具体的には想像しにくいですよね。実際に働いてる社員だからこそわかる社風についてたずねてみましょう。
社風がどんな場面でどのように活きているのかを聞き、自分が働く際にはどのように感じるのか想像をしながら聞けると良いですね。
「どんな社風ですか」とざっくり質問をしても当たり障りのない答えしか返ってこないかもしれません。
「休日に社内の人と会うことはありますか」「ウチの会社らしいな、と感じたエピソードがあれば教えてもらえませんか」など具体的な質問を心掛けましょう。
待遇や勤務形態などについて
待遇や勤務形態などについて
- 御社は転勤があると伺いました。〇〇さんは社会人7年目とのことですが何回転勤をしましたか?
- 働きやすいと感じる部分や逆にここは改善をしてほしいという部分があれば教えていただきたいです。
- 不規則な生活になるとお聞きしたのですが、〇〇さんは日ごろどのようなことを意識して生活を送っていますか?
- 産休育休の取得実績は80%と書いてあったのですが、周囲で休暇に入った後に復帰した人はどれくらいいますか?
- フレックスタイムが導入されていると聞いたのですが、みなさん大体何時から働くことが多いですか?
本選考では少し聞きづらい待遇や勤務形態は、リクルーター面談で聞いてみましょう。入社後に後悔しないためにも疑問や不安を解消することが大切です。
待遇や勤務形態を聞くときは、直接的に「残業は何時間ですか?」などと聞かずに繁忙期をたずねるなど印象を下げない工夫をしましょう。
待遇や勤務形態などはメインで聞く質問ではないため、極力、仕事内容に関連させて聞くことがコツです。
もしネガティブな点を聞きたいときは、ポジティブな点も併せて聞くこと、聞く順番はネガティブが先でポジティブな話が後、などがポイントですよ。
就活について
就活について
- 〇〇さんが就活をしていたときの志望理由はなんですか?
- 〇〇さんはなぜ入社を決意したのですか?
- 〇〇さんは就活をする際にどんな軸で就活をしていましたか?
- 〇〇さんが入社をする前とした後での良いギャップと悪いギャップがあれば教えてください。
- 就活のときにしておけば良かったなと思うことはありますか?
実際に志望企業で働く先輩社員がどのような就活をしていたのか聞くことで、自分の就活と照らし合わせることができます。
リクルーターと自分の共通点や相違点を確認してみましょう。また、リクルーターは志望企業に合格をしています。どんな回答で内定をつかんだのかも確認できるため、自分の回答をブラッシュアップすることができますよ。
就活についての逆質問を考えるコツとしては、まずは「目の前にいるリクルーターを知るために何を聞くか」と考えることがおすすめです。
質問よりも「率直にリクルーターの意見を聞く」という内容で組み立てると良い逆質問になります。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る他の学生よりも評価されるためにはポジティブな質問を
リクルーター面談では、ネガティブな印象につながる質問はしてはいけません。リクルーター面談をリクルーター側から一歩引いて考えてみると、リクルーターにとってあなたは数多くの学生の中の1人に過ぎません。
数多くの学生の中の1人として、あなたの面談を評価しています。そのようなリクルーターの企業視点から、「積極的な質問をしてくるAさんという学生」と「質問がありません。会社に入ると辛いことってありますか。一番良い条件の会社に就職したいと思います。 というようなネガティブなBさんという学生」の2人の学生がいたとします。
あなたがリクルーターの立場であればどちらの学生を自社に入社させたいと思うでしょうか。 このことから、リクルーターとの面談については、細心の注意を払った質問にすることが重要です。
質問内容がポジティブであれば、考えがきちんとまとまっていなかったとしても、その前向きな姿勢がリクルーターから評価されやすくなります。
他にも「質問はありますか」とたずねられたときの回答を用意したい学生は以下の記事を参考にしてください。面接時の逆質問例ですが、リクルーター面談にも活かせる内容を紹介しています。
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面接で「質問はありますか」と聞かれたら? 回答例66選を大公開
面接の最後に聞かれる「質問はありますか」、いわゆる逆質問は、評価を左右する対策必須の質問。逆質問に回答するための準備や回答例、NG行動などについてキャリアコンサルタントが解説します。面接の「質問はありますか」で周りと差をつけるコツも紹介するので、参考にしてください。
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次につながる! リクルーター面談を突破するための3つの心構え
次につながる! リクルーター面談を突破するための3つの心構え
- リクルーター自身にも興味を示す
- 逆質問は一問一答にならないようにする
- 明るく元気に話して感謝の気持ちを忘れない
リクルーター面談は通常の面接同様に選考の場であるものの、カジュアルな雰囲気から少し気を緩めてしまう学生も少なくありません。
ただ「リクルーターと会う」という意識ではなく、「リクルーター面談を突破する」という意識を持つためにも大切な心構えがあります。
リクルーター面談に行く前、今から紹介する3つの心構えを自分の中に落とし込み、本選考に進めるようにしましょう。
①リクルーター自身にも興味を示す
リクルーター面談ではリクルーターの印象に残ることも大切です。
印象に残るためには話す内容の良し悪しはもちろん、リクルーター自身にも興味を示すことが必要です。人は自分に興味を持ってくれる人や真剣に話を聞いてくれる人に親近感や信頼感を持つものです。
堅い逆質問も良いですが、リクルーターがどのような信念を持ってどのような価値観で働いているのかにも興味を示してみましょう。
②逆質問は一問一答にならないようにする
逆質問形式の面談では、逆質問の回答に対してさらに深掘りの質問をするイメージで、会話を意識しましょう。
一問一答のようになってしまうと話の盛り上がりに欠け、コミュニケーション能力があまり高くないと感じられてしまうかもしれません。
リクルーター面談ではリクルーターとの距離を縮める意識を持って、話を深掘りして共感をすることが大切です。
深掘りをする例
- 逆質問:営業の1日のスケジュールを教えてください。
- 回答:朝はメールチェックをして、午前中は客先訪問をして、午後は資料作成をしています。
- 深掘りの逆質問:客先訪問をするとのことですが、何件くらい回るのですか?
リクルーターとの会話が盛り上がるコツとしては、なるべく質問の内容をリクルーター自身のことにフォーカスすることです。
会社のことや仕事のことも良いですが、そのリクルーターの仕事内容や、仕事のやりがいなどについて聞くと相手に気持ちよく答えてもらえるため、結果として会話が盛り上がります。
③明るく元気に話して感謝の気持ちを忘れない
リクルーターは学生との面談が仕事の一環とはいえ、面談により通常業務が圧迫している可能性もあります。面談をしてくれて当たり前という気持ちではなく、常に感謝の気持ちを忘れないでくださいね。
また初頭効果や親近効果が示す通り、最初と最後の印象がその人全体の印象を決定づけます。そのため、特に最初と最後は明るく元気な声で感謝を伝えるようにしてください。
初頭効果とは?
最初に与えられた情報や印象が記憶に残りやすく、後の相手の印象を決める際に大きな影響を与える効果。
親近効果とは?
最後に与えられた情報によってその人の印象が決定されやすいという、初頭効果と対になる心理効果。
「一緒に働きたい」と思ってもらえるようなコミュニケーションを意識してリクルーター面談を突破しましょう。
リクルーター面談に呼ばれなくても焦らず目の前の対策をしよう
「そもそもリクルーター面談に呼ばれない……」と不安になっている学生もいるかもしれませんね。しかし、リクルーター面談に呼ばれていないからといって内定が不可能と決まったわけではありません。「リクルーターがついていない理由」はさまざまです。
たとえば、リクルーター面談に呼ばれる学生は企業から「優秀な学生」と判断されています。そのため、もしあなたがそう判断されずにリクルーターがついていないのであれば、当然面接時の難易度は高まる傾向にあります。しかし、面接本番で期待以上の回答をすれば逆に面接官の印象に深く残りやすくなります。
また、一次募集の学生のみにリクルーターをつけて、二次募集以降はつけないといった採用スケジュールに関係する場合もあります。
いずれにせよ「リクルーター面談を実施していない学生」は、実施している学生よりも情報量が少ない状態になるため、相対的に面接の難易度は上がりやすくなります。焦る必要はありませんが、目の前の選考対策を綿密におこない、合格を目指しましょう。
アドバイザーコメント
早川 峻
プロフィールを見るリクルーター面談に呼ばれなくてもできることはある
リクルーター面談に呼ばれなかったとしても気にする必要はありません。呼ばれた学生に比べれば企業との接触回数が減ることになりますが、その分選考を受けた時に相手に真新しい印象を与えることができます。
また、面談に参加していないことで得られなかった情報はあるかもしれません。しかし、その分の時間を使って自分なりに企業研究をおこなって理解を深めましょう。
リクルーター面談の代わりにOB・OG訪問を活用することもおすすめです。個別で先輩社員から話を聞くことで、リクルーター面談よりも貴重な情報や本音が得られる可能性も充分にありますよ。
選考本番で内定を勝ち取ろう
いずれにしても、面談に呼ばれていない場合は、選考本番で逆転する必要があります。
まずは自己PR などのアピール材料をしっかり整えること。そして応募企業に関する情報を幅広く収集しておくこと。そのうえでなぜ自分がその企業に興味を持ったのかを事前にしっかりと言語化しておくこと。
これらの項目を押さえておけば選考本番で良いアピールができます。「なぜこの学生をリクルーター面談に呼ばなかったんだ」と採用担当者を驚かせることができるかもしれませんね。
リクルーター面談は選考の一貫のため対策をして内定を目指そう!
ここまで解説してきたとおり、リクルーター面談はカジュアルな雰囲気に流されずに突破をするという意識を持つことが大切です。突破をするためにはリクルーター面談の特徴や流れを押さえ、そして事前準備をおこないましょう。
選考開始前にリクルーター面談が始まることも多いため、質問の対策が不十分だと感じ不安になる学生もいるかもしれません。しかし、リクルーターも対策が万全ではないとわかっています。
熱意や志望度の高さを伝えることを意識して、リクルーター面談を突破して内定を目指しましょう。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見るリクルーターは敵ではなく味方
リクルーターは、あるときは面接官として皆さんと対峙する存在かもしれませんが、別のあるときは皆さんの応援をしてくれる仲間のような存在でもあります。
さらに、公ではない情報をくれる人でもあり、入社後は頼れる相談相手にもなる人です。「リクルーター面談対策」などを考えていると、リクルーターが「敵」に見えるかもしれませんが、敵ではないということをまず忘れないでください。
リクルーターを観察して企業研究に活用しよう
最も身近な企業との接点であるリクルーターに「いかに自分の味方になってもらうか」と考えるべきです。リクルーター側も、自分が採用にかかわった人が入社して後輩になるのはとてもうれしいものです。
長年にわたり、直属上長以外の相談相手(メンター)として先輩後輩の良い関係が続いている人もいます。
企業がリクルーターを選ぶときは、学生に会わせれば良い影響を与えられる、という信頼感のもとに人選をします。リクルーターをよく観察できれば、その企業がどんな人材を必要とし、評価しているかも知ることができますよ。リクルーター面談の機会をむしろ企業研究に活用する観点を持てると良いですね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/留学カウンセラー
Shun Hayakawa〇大手就活メディアの営業を経て、現在は留学支援をおこなうアナザーストーリーの代表取締役を務める。キャリアコンサルタントとして学生の強みの発見から選考対策など幅広く支援
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