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学生時代頑張ったこととして勉強をアピールしても大丈夫ですか?

就職活動の面接やESで「学生時代頑張ったこと」を聞かれることが多いのですが、正直、アルバイトやサークル活動で突出した経験がなく、勉強しか思いつきません。

高校時代は、とにかく勉強一筋でした。高校は進学校で、国公立に進学するのが当たり前という雰囲気だったので、国公立の中でも最難関の大学を目指し、部活動にも入らず勉強に打ち込みました。

念願かなって合格できたのですが、大学でも部活動などに入るのは考えられず、オカルト研究会というサークルで月1,2回ペースで活動しています。

アルバイトは塾講師をしていますが、そちらも週2回くらいで、マニュアル通りに進めているので何か特別頑張っているというわけではありません。

また高校時代の猛勉強から一気に力尽きてしまい、大学ではGPA2.5くらいをキープできるような感じでゆるく勉強してきました。

私が人生で一番頑張ったのは受験勉強なのですが、学生時代頑張ったこととして勉強をアピールするのは良くないのでしょうか? やはり課外活動に精を出している明るい人が評価されるのでしょうか。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

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キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

瀧本博史

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受験勉強の経験をどう企業で活かすかを伝えよう

学生時代に最も打ち込んだこととして受験勉強を挙げることは、決してマイナスではありません。

むしろ、受験勉強を通じて得た経験や成長を、どのように論理的に説明し、企業での活躍に結び付けて語れるかが重要です。

たとえば、進学校で周囲の期待やプレッシャーを感じるなか、合格という明確な目標に向けて自ら計画を立て、粘り強く努力した経験は、計画力、自己管理力、継続力の証明となります。

「毎日何時間勉強するかを逆算し、模試の結果から弱点を分析して重点的に強化した」「苦手科目を克服するために自作の問題集を作り、友人と共有してモチベーションを維持した」と具体的なエピソードを添えましょう。

それによって面接官にもイメージしやすく伝わります。

また、大学でも勉強と生活を両立させつつ、塾講師のアルバイトを通じて生徒の理解度に合わせて教え方を工夫した経験があるとのことですね。

この経験から、「教えることで自分自身の理解も深まった」「相手の立場や理解度を想像し、柔軟に対応する力を身につけた」といった学びを得られたことも、自己成長の具体例として有効です。

さらに、受験勉強を通じて身につけた、地道にPDCAサイクルを回し自分の弱みを徹底的に補強する姿勢は、ビジネスの現場でも非常に重要なスキルです。

たとえば「新規事業の立ち上げにおいて、市場調査→仮説立案→テストマーケティング→改善のサイクルを繰り返す」といったプロセスに通じるため、「御社の〇〇プロジェクトでもこの経験を活かせると考えています」と活用できます。

努力の過程や戦略を伝えるだけでガクチカに差が付く

確かに、サークル活動やボランティア経験と比べると、受験勉強のエピソードは一見華やかさに欠けると感じるかもしれません。

しかし、計画性、自己管理、継続力、PDCA実行力といった能力は、どの業界・職種でも高く評価される普遍的な強みです。

大切なのは、これらの力をただの内向きな努力としてではなく、目標達成のための戦略的なアクションとして具体的に説明し、再現性や成果を明確に伝えることです。

受験勉強の経験を、単なる努力の証明にとどめず、企業での成長や貢献にどうつなげるかまでを一貫して語りましょう。

面接官にも「この人なら必ずやり遂げてくれる」という印象を与えることができます。

キャリアコンサルタント

高尾 有沙

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勉強のガクチカは5つの要素で構成すると効果的

勉強をガクチカとしてアピールすることは十分に可能です。その際は、単に「勉強を頑張った」と伝えるのではなく、目標設定、計画、実行、成果、学びという5つの要素を盛り込むことが重要です。

「〇〇大学合格という目標を掲げ、科目ごとに詳細な学習計画を立てて量をこなしました。その結果、第一志望に合格でき、この経験から戦略的に物事を継続する力を学びました」というように語りましょう。

具体的に伝えることで説得力のあるエピソードになります。

大学入学後の学びも語れるように準備しておこう!

ただし、大学受験の経験だけを話すと、「大学入学後は何も頑張らなかったのでは」という懸念を持たれる可能性があります。

大学での研究やゼミ、特定の科目の成績向上など、入学後の学業における取り組みについても、あわせて話せるように準備しておきましょう。

学び続ける姿勢を示すことが、あなたの知的好奇心や成長意欲のアピールにつながります。

以下の記事では採用担当者に響くガクチカの作り方を解説しています。多くの企業の面接で聞かれる可能性が高い質問であるため、事前に回答を準備して確実に高評価を得られるようにしておきましょう。

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私はサッカー部で「東京都のリーグ1位」を目標に活動していました。リーグ戦ではチームの士気が下がり、なかなか勝ちを収められなくなることもありました。そこで私はチームを分析し、競争意識の低下が課題だと推測し、主将とともに「日替わりで指定された部員がその日のMVPを発表する」活動を導入しました。すると、チーム内に競争意識が芽生えると同時に、MVP発表時だけではなくプレー中にも仲間同士を褒めあうようになりました。結果として目標に届きませんでしたが、入部以来最高の3位でリーグ戦を終えることができました。これは、互いを鼓舞する雰囲気ができたことで、チームがひとつにまとまった結果だと思います。サッカー部の活動を通してひとつの目標にむかっていくむずかしさ、楽しさを学ぶことができました。それを教えてくれた仲間はかけがえのない宝物です。社会に出た後も、よりよい組織づくりのだめに自ら考え、行動していくつもりです。

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