この記事のまとめ
- 適応力はビジネスで求められる必須のスキル
- 周囲と差別化するために適応力をさらに高めたうえでアピールしていこう
- 適応力は言い換えた表現でアピールを差別化できる
就活の自己PRとして使われることの多い「適応力」。適応力は就活でも好印象を残すことができるアピールの1つですが、どのようにアピールしていけば良いかわからないという人も多いのではないでしょうか。
「適応力」は現代社会におけるビジネスパーソンの必須スキルです。適応力は多くの学生が自己PRとしてアピールするので、ありきたりな内容では面接官に刺さりません。自分自身でさらに適応力を高めたうえでアピールする必要があります。
この記事では、キャリアアドバイザーの鈴木さん、田邊さん、谷所さんのコメントを交えつつ、適応力をアピールする際の注意点や周囲と差別化を図るための方法について解説していきます。
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「適応力」は今の時代に必要不可欠! 適切に理解して適応力をさらに高めよう
グローバル化やIT化が進んでいる昨今、「適応力」はビジネスで求められるスキルの1つとされています。そのため、就活の自己PRとして適応力をアピールする場合は、ビジネスで求められる適応力を押さえて、アピールしていく必要があります。
この記事では、まず適応力の意味について解説します。言葉の意味を誤って捉えてアピールしてしまう学生は毎年多くいるので、改めて意味をしっかりと押さえていきましょう。そのうえで、適応力がある人の特徴について解説します。自分は適応力があるのかどうか、改めて確認してみてください。
また、先ほど述べたように適応力はビジネスの場で必須のスキルです。ビジネスで求められるようになった背景や適応力を持っている場合のメリット、適応力を活かすことができる職種についても解説していくので、記事を通してしっかりと押さえてくださいね。
加えて、適応力をアピールする際の周囲との差別化方法や例文も解説していきます。自分の考えた内容と照らし合わせながら参考にしていきましょう。
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そもそも適応力とは
適応力とは
環境に応じて速やかに適応できる能力
新しい仕事や業務、職種、職場など、ビジネスにおいて適応力が必要となる場面は多々あります。内定をもらい、入社後に早期から活躍するためにも適応力は必須のスキルです。
次では、適応力の具体例や類語である「順応力」について解説していくので、自己PRなどでアピールとして使う前に言葉の意味をしっかりと押さえていきましょう。
適応力の具体例
新しい環境や変化に対して柔軟に順応できることを指す適応力ですが、具体的には次のようなものが挙げられます。
適応力の具体例
- 初対面の人ともすぐに打ち解ける
- 新しい場所でも力を発揮できる
- 困難な状況でも柔軟に対処することができる
- 予想外のことでも臨機応変に対処できる
- 視野が広く、多様な価値観や意見を受け入れられる
このように適応力はさまざまな具体例を挙げることができますが、共通して、社交性があり、物事に対して柔軟に対応できる人を指します。
適応力の具体例として、「異文化を理解し、受け入れることができる」ということが挙げられます。
社会では多種多様な人種と仕事をする機会があります。異文化との共生ができることも適応力の強みですね。
社交性をアピールしたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。差別化のコツもまとめています。
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自己PRで社交性をアピールしようとする学生は少なくありません。記事では、ほかの学生に埋もれてしまわないようにアピールする方法をキャリアコンサルタントとともに解説します。NG例と社交性の言い換え表現別の例文5選も紹介しているので、社交性の自己PRを作成する際の参考にしてみてくださいね。
記事を読む
順応力との違い
適応力と似た意味をもつ言葉として「順応力」が挙げられます。順応力の意味は次の通りです。
順応力とは
置かれている環境や境遇に対して、自然と心身を変化させたり、調整させる能力
適応力が環境に応じて自ら行動や考え方を変化させていくことであるのに対して、順応力は環境や境遇の変化によって、性質や行動が環境に合うように自然と変化していくことです。
どちらも環境に合わせて変化が起きるものですが、適応力は能動的な変化で順応力は受動的な変化といえます。
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あなたはどれ? 適応力がある人の特徴
適応力がある人の特徴
- 全体を俯瞰してみることができる
- 何事にも前向き
- 人間関係に隔たりがない
- チャレンジ精神と好奇心がある
適応力は、新しい環境に対して速やかに適応できる能力ですが、適応力がある人にはどのような特徴があるのでしょうか。
これから自己PRなどで適応力をアピールするにあたって、自分の能力ははたして適応力といえるのかわからないという人もいるかと思います。
次では適応力がある人の特徴について解説するのでぜひ参考にしてみてくださいね。
全体を俯瞰してみることができる
今いる環境で何かしらの変化が起こった時や新しいことに取り組む時に、適応力がある人はスムーズに対応することができます。
これは仕事や組織の全体像を把握しているからです。全体を把握しているので、目の前のことはもちろんですが、予期せぬトラブルにも速やかに対処できます。
全体を俯瞰してみることで、適切な取り組む順番を把握して、仕事の効率化を図れることもメリットです。
俯瞰してそれぞれの仕事の目的を把握すると、優先度・緊急度が高いタスクが明確になります。
何事にも前向き
新しいことをする際は何事もイレギュラーやトラブルなど、予想できないことが発生します。
ですが、適応力が高い人は、どんなイレギュラーやトラブルでも「どのようにして乗り越えるか」「なんとかなる」といったように、物事を前向きに捉えることができます。
人間関係に隔たりがない
新しい環境となると、人間関係の構築に気を遣ってしまう人も多くいますが、適応力が高い人は、対人関係でのコミュニケーションを図ることが簡単といえます。
そのため、新しい人間関係の構築や環境になじむことに長けており、スムーズに仕事を進めていくことができます。
チャレンジ精神と好奇心がある
チャレンジ精神や好奇心が旺盛な人は、新しい価値観や知識に対して積極的です。
新しいことに対しても前のめりで取り組むため、変化に対して抵抗が少なく、高い適応力が養われているのです。
また、自分の中の考え方や価値観と異なることに対しても、適応力が高い人は新しいことに対して受け入れる素養があるため、寛容といえます。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見るロジックツリーを活用してアピールポイントを選定していこう
適応力にこれといった必須の条件はありません。
ですが、「チャレンジ精神」や「好奇心旺盛」、「前向きな考え方」といったものは「適応力」として言い換えることができます。
「チャレンジ精神」や「好奇心旺盛」、「前向きな考え方」などからどれを適応力としてアピールしていくかを考える場合、ロジックツリーを使って考え方を整理すると明確化しやすくなります。
ロジックツリーで自分の適応力が見つかる
ロジックツリーは何か問題が起こった時に、要因を把握することができます。そして、起きた問題に対して解決方法を見つけることができるのです。
自分が持つ「適応力」はどんな種類のものか、ロジックツリーを活用して、段階的に深掘りしていきましょう。適応力から派生してできた線があなたの自己PRに必要なストーリーになります。
たとえば、「適応力」⇒「チャレンジ精神」⇒「やったことのないことへのチャレンジ」⇒「事例」のように線でつなぐことで、適応力の中身が明確化されるのです。
適応力は就活だけではなく社会人としても重要なスキル
適応力は就活でも好印象を残すことができるアピールになりますが、それ以上に社会人においても必須のスキルです。
たとえば、社内事情による異動があったり、企業規模によっては大幅な事業の方針転換もあることでしょう。異動や方針転換などで新しい環境となったり、新しい業務が発生することは大いにあります。
適応力を持ち合わせていれば、新しい環境や新しい業務でもすぐに結果を出すことができます。また、新卒で入社後、まずは業務を覚えていくことから始まりますが、適応力が高ければ、成長速度もはやく、早い段階から仕事を任せてもらえるようになるかもしれません。
必要な仕事であれば、やりたくない仕事や苦手な仕事であっても、モチベーションを高めて取り組むことができる適応力が求められます。
また労働環境に左右されず、成果につなげられる適応力も求められています。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る適応力に苦手意識がある人はフィードバックをもらおう
学生の中には、適応力の重要性について理解したものの、苦手意識があり強みとしてアピールするには不十分と感じている人がいるかもしれません。たしかに、新しい環境へすぐになじむことは簡単ではないですよね。
このように適応力に苦手意識がある人は、積極的にフィードバックをもらうようにすると、今からでも適応力を高めることができますよ。
今までの自分の価値観では、新しい環境や仕事には適応できない可能性もあります。スピード感を持って適応するためには、今までにはない視点や考え方が必要になることも多くあります。
たとえば、海外留学をおこなったときに異文化を受け入れることは、まさに適応力が必要です。自分で考えるだけでは異文化を理解しきれないため、その国の人に話を聞き、さまざまな人の視点を学ぶことが大切ですよね。
「できたこと」のフィードバックを大切
また、フィードバックは「できないこと」だけでなく、「できたこと」のフィードバックをもらうとなお良いですよ。「できたこと」のフィードバックを受け、成功した理由を言語化することで、別の環境に適応する武器を把握するきっかけになります。
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適応力が求められる背景
適応力が求められる背景
- 人材の流動性が高まっている
- テクノロジーの進化
- 働き方の変化
社会人として求められる適応力ですが、昨今の労働環境の変化により、さらに注目が集まっています。では、具体的にどのような背景があるのでしょうか。
ここでは、適応力に注目が集まり、ビジネスシーンで重要度を増している背景について解説していきます。
人材の流動性が高まっている
これまでは終身雇用が保証されており、1つの企業で定年まで過ごすことが当たり前とされていました。ですが、ワークスタイルの変化や転職市場の活性化などにより、人材の流動性が高まっています。
そのため、新卒として入社した会社でもそうですが、いずれは転職することがあるかもしれません。
新卒では教育制度が充実している会社に入社しても、転職した会社は基本的に自分で調べながら進めるということは大いにありえます。変化にうまく適応できないと、それがストレスとなり最終的に退職に追い込まれてしまう人もいます。
以上のことからどんな環境でも活躍できるように、適応力を身に付ける必要があるのです。
テクノロジーの進化
少子化と比例して、労働人口も同様に減少しています。一方で、テクノロジーの進化により、DX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、これまでの仕事を効率化していく動きが出ています。
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは
IT技術をサービスや商品、新しいビジネスモデルの開発に活用することで、人々の生活をより良いものに変革させていくという概念。
DXが進むことで仕事の仕方が大きく変化したり、これまでなかった専門的な業務やポジションが生まれています。同様に求められるスキルや知識も異なるので、環境の変化に対応できる能力、適応力が求められるのです。
- ITの専門職ではない人でも、ITに関する知識やスキルを求められ、適応していく必要があるのでしょうか?
ITに関する知識やスキルはどこでも求められる
たとえば、医療機器の営業で入社した場合、顧客は医療機関になりますが、現代の医療業界では機械操作や検査データなどは、ほとんどがITを駆使しておこなわれています。
このことから専門でない場合でも知識やスキルを求められる場面は多様にあります。
働き方の変化
2020年頃から新型コロナウイルス感染症が流行した影響もあり、リモートワークやテレワークなど、働き方にも大きな変化が生まれています。また、結婚や出産、子育てなどのライフイベントにより、働き方を変化させていく必要があります。
社会人になると、こうした変化の中でも、これまでと同様のパフォーマンスを出すことが求められます。
そのため、働き方の変化に対してもうまく対応することができる適応力が重要な素質となるのです。
適応力があることで得られるメリット
ここまで解説したように、適応力がある人は臨機応変に動くことができ、前向きに業務を遂行することができます。
ですが、ここまで解説したこと以外にも、適応力を身につけることで得られるメリットがあります。次では、具体的なメリットについて解説していくので参考にしてみてください。
変化やイレギュラーに強くなる
適応力は、環境に応じて速やかに適応できる能力のため、イレギュラーやトラブルに対しても柔軟に対応していくことができます。そのため、あらゆる変化に対してもブレることなく仕事を進められるので、高い評価を得ることができるでしょう。
先ほど解説したように労働環境は大きく変化してきています。そして、今後も大きく変化していく可能性があります。
どんな状況においても、状況に応じて冷静かつ速やかに対処していくことができる能力は、重要なプロジェクトや新しい仕事を任せてもらいやすくなりますよ。
適応力がある人は、経験値を周囲の人以上に積むことができます。
そのため、多くの経験を通して、判断力が向上し、選択肢を多く考えることができるというメリットがあります。
コミュニケーション能力が高まる
環境の変化にともない、かかわる人や一緒に働く人が変わってくるということもあるでしょう。
ゼロから信頼関係を新たに構築していく必要がありますが、環境に適応できる人であれば、異なる考えや価値観を持つ人でも良好な関係を築くことができます。
そのため、環境が変わってもスムーズに仕事を進めていくことができるのです。
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適応力をアピールするだけでは差別化にならない可能性がある
労働環境の変化により、適応力は非常に重要なスキルとして求められるようになります。必須スキルではあるものの、すべての人が持ち合わせているスキルというわけではありません。
一方で適応力は、適切な形で訓練をすれば、誰しもが身につけられる能力です。
裏を返せば、誰しもが身につけられるからこそ、せっかくアピールしても、他の就活生のアピールと大差なく、印象に残らないかもしれません。そのため、これから適応力をアピールしようと考えている人は、周りの就活生以上に適応力のレベルを高める必要があるのです。
周囲と差別化を図ろう! 適応力をさらに高めるために必要なこと4選
適応力をさらに高めるために必要なこと4選
- 環境変化への耐性
- 成長志向のマインドセット
- 自分で目標を設定する力
- 客観的な意見
適応力をさらに高める方法は大きく上記の4つが挙げられます。
次では、具体的にどのようなことをしていくべきなのか、解説している内容を参考に周囲と差別化していきましょう。
①環境変化への耐性
適応力は、新しい環境や今いる環境に変化が起きた際に発揮される力です。そのため、日頃から環境の変化に対して耐性をつけることが適応力向上に必要になります。
環境の変化に対して耐性をつけるためにも、普段から二、三歩先までを推測できるようにあらかじめ情報収集をしておきましょう。
たとえば、就活であれば「志望動機」や「長所・短所」など、面接でされる質問を想定することができますよね。
このように、これから起きることを予測して生活することで、いざとなった時でも全体を俯瞰して行動することができ、精神的にも余裕が生まれるので新しいチャレンジをおこないやすくなります。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見るあえてタイプが違う人と仲良くしてみよう
適応力を高めるためには、考え方や行動パターンが同じ友人とだけ付き合うのではなく、あえてタイプが違う人と付き合うようにしてみてください。
こちらから積極的に挨拶や声をかけてみることで、新たな人間関係がスタートします。習い事やボランティア活動などを始めてみるのもいいでしょう。
アルバイト経験も適応力を高めるために有効です。これまでと違う環境で付き合う人が変われば、新たな気付きや発見があります。
ビジネスではタイプが違う人と協業する場合もある
タイプの違う人だから合わないと決めつけず、相手を理解するために考え方や行動に興味を持ち共感することで、距離感が縮まります。
社会人になると年代や考え方などが違う人とも付き合う必要があるので、タイプの違う人と交流をして、適応力を高めてください。
うまくいくかと不安や心配が先行しすぎると適応できなくなるので、やるだけのことをやったならば、後はなるようになるさという開き直りの考え方も大切です。環境の変化に適応していくためには、リラックスすることも大切なので、どういったことでリラックスできるか考えて実践してみるのもいいでしょう。
②成長志向のマインドセット
適応力がある人には、チャレンジ精神や好奇心といった特徴があります。さらに深掘りして考えると、チャレンジ精神や好奇心を持つ人には成長志向があると言い換えられます。
成長志向は一長一短で身につくものではありません。
常に新しい知識やスキルを身につけていく姿勢を持ち続け、何か新しい挑戦をする機会があれば、積極的に行動していくことが、成長志向を伸ばしていくことにつながります。
また、成長志向があることで、個人としての能力向上にもつなげることができます。
能力向上によりキャリアアップしていくことができるだけでなく、個人として自信をつけることができるので、精神的な余裕が生まれ新しい環境や環境の変化に対しても適応していく力をつけることができます。
会社に入社後や今おこなっているアルバイト、部活などでもいえますが、環境によっては積極性自体を評価してもらえるので、新しい挑戦の機会を与えてもらえるので更なる能力向上への好循環を起こすことができるのです。
- あまり成長欲求はなく、安定した暮らしをできればいいと考えています。その場合、適応力を伸ばすことは難しいのでしょうか?
安定志向の学生ほど適応力は伸ばせる
一言で「安定」といっても、その時代によって「何が安定か」は異なりますよね。
就活で考えると、かつては大手企業へ就職すると生涯安定と言われていました。
ですが、今や日本を代表する企業であるトヨタですら「終身雇用を守っていくのは難しい」と社長が発言しています。
安定した生活をするためには、その時代の「安定とは何か」を考えることが求められるため、「安定したい」という意識が適応力を伸ばすことにつながるのです。
すると、成長意欲が低い人であっても、時代の変化に求められていることがわかるため、適応力は自然に身につけることができますよ。
「安定とは変化に適応すること」と覚えておきましょう。
③自分で目標を設定する力
新しい環境や環境の変化に対して強い人は、どんな環境でも常にブレない軸を持っています。行動指針といった自分の軸となる目標を持つことで、軸に沿って行動することができるので、周りの環境に流されず、冷静さを維持できるからです。
そのため、急な環境の変化に対してもブレずに対応することができたり、新しいことに対して、自分なりの行動指針をもとに行動すれば良いので成長角度が高く、すぐに活躍することができますよ。
④客観的な意見
適応力は新しい環境や新しく実施することにおいて求められるスキルですが、新しいことに対して苦手意識を持っている人は主観的に行動してしまっていることが多々あります。
そのため、自分では気づかなかった思わぬ気づきを得るためにも第三者からの客観的なフィードバックをもらうようにしましょう。
加えて、もらった意見を次のアクションに落とし込んでいくことで、さらに成長することができ、新しい環境や新しく実施することに対して、高いパフォーマンスを出すことができますよ。
フィードバックをもらうときには、「自分がどうしたいか」を伝えるように意識しましょう。
そうすることで、目標を達成するためには「何が足りないのか」を自分にはない視点からアドバイスをもらうことができますよ。
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就活の自己PRで適応力をアピールする際のポイント
適応力を就活でアピールする場合はいくつかのポイントがあります。適応力を持ち合わせていても、適切なアピールをできなければ意味がありません。
次では、適応力のアピール方法について解説していくので参考にしてみてくださいね。
結論(適応力があること)から伝える
結論の見えない話は聞き手からすると、話の意図がわからないものになってしまいます。そのため、まずは結論である「適応力があること」を伝えていきましょう。次のような形で始めるのがおすすめです。
適応力をアピールする際の話し始め
私の強みは、どんな環境でも高いパフォーマンスを出すことができる適応力です。
単に「私の強みは適応力です」と述べても意味は通りますが、上記のように「どんな環境でも高いパフォーマンスを出すことができる」など、具体的に適応力を活かして何ができるのかを端的に述べるとより伝わりやすくなります。
このような結論から話すコミュニケーション方法はPREP法と呼ばれており、入社後も活かすことができるスキルです。
PREP法とは
結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論の頭文字をとった、この順番で話を展開するフレームワーク
入社後は上司や先輩社員への報告や連絡が大切ですが、結論から先に伝えることで、何を伝えたいか明確になり、その後の説明も理解されやすくなります。
短い時間でわかりやすく伝えるためには、仕事においても結論から先に伝えるといいでしょう。
適応力があることがわかるエピソードを盛り込む
結論を述べたら、適応力が活かされた経験を端的に盛り込んでいきましょう。
「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どのように」といったように5W1Hで考えていくことがおすすめです。
5W1Hとは
When(いつ)
Where(どこで)
Who(誰が)
What(何を)
Why(なぜ)
How(どのように)
適応力を入社後にどのように活かしていくかをアピールする
締めとして、最後に自身の適応力を入社後にどのように活用していくかをアピールしましょう。
そもそも自己PRを通して、企業は「入社後に自社で活躍できるかどうか」をみています。
そのため、入社後に自身の適応力をどのように活かしていくかを語ることで、聞き手である採用担当者も入社後の活躍イメージが湧きやすくなります。
具体的なアピール方法ですが、説明会やインターン、OB・OG訪問で聞いたその会社ならではの特徴を踏まえて、自分自身の適応力をどのように活かしていくかをアピールしていきましょう。
たとえば、次の通りです。
適応力を入社後にどのように活かしていくかをアピールする例
貴社はジョブローテーションが多いとOB・OG訪問で伺いました。入社後は持ち前の適応力を活かして、どんな環境でも周囲と良好な関係を築き、事業の成長に貢献していきます。
締めの言葉は非常に重要なポイントです。
締めの言葉を適切に選んで使用しないと、選考結果にネガティブな影響を与えてしまいます。
特に適応力については、明確に活かせるポイントを伝えないと、何が伝えたいのかわからなくなってしまうので、上記の例を参考に締めの言葉をアピールしてくださいね。
自己PRは面接や書類など、さまざまな場面でアピールを求められます。自己PRについてさらに理解を深めたい人は、以下の記事を参考にしましょう。
◆面接対策
例文12選|面接必勝の自己PRはエピソードが最重要!
例文12選|1分の自己PRで魅力を伝え切る必勝法
◆書類選考対策
例文15選|エントリーシートの自己PRで人事を惹き込むコツを解説
新卒用履歴書の自己PRを書く極意|例文28選を強み・職種別で紹介
自己PRは書き出しで命運が決まる! 人事を惹き込むコツを大解剖
◆見つけ方
自己PRがない人必見! 就活必勝の題材の見つけ方を例文付きで解説
自己PRで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!
「自己PRで伝えたいことはあるのに、言葉にできない」そんな悩みがある方には「自己PR作成ツール>」が強い味方になってくれます。
表現に悩んでいても、AIがあなたの考えを汲み取り、わかりやすく効果的なPR文にまとめてくれます。
ぜひ効率的に自己PRを仕上げ、選考の準備を整えましょう。
自分の「適応力」を言い換えてアピールし差別化を図ろう
適応力は多くの学生が自己PRとしてアピールします。
ここまで解説したことをもとに、アピール内容で差別化を図ると同様に「適応力」を別の言葉に言い換えてアピールすることもおすすめです。
具体的には次が挙げられます。
適応力の言い換え表現
- 即応性が高い
- 環境にすぐなじめる
- 変化に強い
- 柔軟性がある
- どんな状況でも臨機応変に対応できる
言い換えのポイントとして、今ある「適応力」が具体的にどんなスキルなのかを深掘りしてみましょう。
たとえば、自分の適応力が「どんな環境でも人見知りせずに誰とでもコミュニケーション取ることができる」ものだった場合、「環境にすぐなじめる」と言い換えることができます。
言い換えをしてアピールすることで差別化になるだけではなく、具体的にどのような「適応力」なのか採用担当者に印象を残しやすくなりますよ。
他にも「多様な価値観や意見を受け入れられる」も適応力の言い換え表現です。他人からの意見をすぐに取り入れて実践することも、変化に適応するためには必要なスタンスのひとつですね。
特徴別! 適応力をアピールする自己PR例文4選
ここまで解説した4つの特徴をもとに、次では実際の例文を紹介していきます。
例文やキャリアアドバイザーのコメントを参考に、自分の自己PRを作成したり、自分の作成した自己PRと照らし合わせてみてくださいね。
例文①全体を俯瞰してみることができる
「全体を俯瞰してみることができる」の例文
私の強みは、全体を俯瞰してみることができることです。
私は大学時代にサッカー部でキャプテンを務めていました。全国がかかった試合でしたが、チーム全体としてまとまりにかけ、いつも通りのパフォーマンスを出せない状態にいました。
前半と後半のハーフタイムではメンバー間で話し合いをおこなうのですが、チームメイトが前半のミスのみにフォーカスし、感情的になってしまっている中で、冷静沈着に全体を俯瞰した最適解を常に出すことを心掛けました。
結果、後半は皆落ち着きを取り戻し、全国大会に出場することができました。
この経験から貴社に入社後は持ち前の全体を俯瞰してみる力を活かし、顧客の課題を解決し、自社の利益に貢献していきます。
冷静に俯瞰してみる重要性について、サッカーの試合の解決策として伝えており、具体的でわかりやすい説明です。
俯瞰してみるとどのような効果があるのかもう少し詳しく説明してもいいでしょう。
例文②何事にも前向き
「何事にも前向き」の例文
私の強みは、何事にも前向きに捉えることができる点です。
大学時代に私はテレアポのアルバイトをしていました。毎月厳しい目標が設定されており、目標達成できずに辞めてしまうアルバイトが多くいました。
ですが、私は自身の成長機会と捉え、できることはなんでもするというスタンスで周りの社員にアドバイスを求めた結果、10ヶ月連続目標達成をすることができました。
貴社は毎月の目標が厳しいがやりがいはあるという話をOB訪問で〇〇さんから伺いました。入社後、高い壁があっても自分の成長の機会と捉え、貴社の利益に貢献していきます。
自分の強みである「何事にも前向きに捉えることができる点」が非常にわかりやすい内容になっており、結果についても数字を用いて明確化されています。
締めの言葉でOB訪問の内容についても触れており、良い内容です。
例文③人間関係に隔たりがない
「人間関係に隔たりがない」の例文
私の強みは、人間関係に隔たりがなく新しい環境でもなじむことができる点です。
私は、小学校から中学校まで12回の転校をしました。当初は環境になじむことができずにいましたが、自分から積極的に話しかけにいくことを心掛けた結果、多くの友人を作ることができました。
そうした経験もあり、今では新しい環境で誰とでも仲良くすることができ、異なる価値観に対しても否定ではなく興味を持って接することができます。
この経験を活かし、貴社ではさまざまな顧客企業と良好な関係値を築き、自社の利益のみならず、顧客の利益にも貢献していきます。
「積極的に話しかけにいく」や「誰とでも仲良くする」を具体化すると良い自己PRになります。
人によって「積極的」や「仲良く」のイメージが異なりますよね。実際に何をしたかを当てはめると、就職後に活躍できることをよりアピールできますよ。
例文④チャレンジ精神がある
「チャレンジ精神がある」の例文
私の強みは、チャレンジ精神が旺盛である点です。
私は大学時代にフットサルサークルで代表を務めていました。フットサルサークルでは、毎年学園祭でポップコーンを販売し、売上をサークルの活動費に充てていたのですが、私が代表を務めた年は新しいチャレンジをしたいと考え、ポップコーンではなく、たこ焼きの販売に挑戦しました。
これまでのマニュアルがなくゼロからのスタートだったのですが、持ち前のチャレンジ精神を活かし、困難を乗り越えて、歴代最高の売上を記録しました。
貴社に入社後はチャレンジ精神を活かし、これまでの慣例を踏まえたうえで新しいことに挑戦し、売り上げに貢献していきたいです。
過去に捉われず積極的に新たなことにチャレンジしていく行動力がアピールできています。なぜポップコーンではなくたこ焼きを販売したいと考えたかまで伝えると、より印象に残るでしょう。
チャレンジ精神を効果的にアピールするためには4つのポイントが存在します。次の記事では、チャレンジ精神をアピールするためのポイントや注意点などについて、例文を交えて解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
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例文22選|チャレンジ精神の自己PRは4つのポイントで敵なし!
多くの企業がチャレンジ精神のある人材を求めているため、アピールすること自体は効果的です。しかし、チャレンジ精神をアピールする就活生は多くいるため、差別化が大切です。記事では、周囲と差をつけるチャレンジ精神のアピール方法をキャリアコンサルタントと解説します。
記事を読む
業界別! 適応力をアピールする自己PR例文10選
適応力は、さまざまな業界で活かすことができる汎用的なスキルです。
次では、業界別に例文を紹介しているので、自分の志望業界があればアドバイザーのコメントなどを参考にして、ぜひ自身の自己PRに活かしてみてくださいね。
例文①IT業界
IT業界の例文
私の強みは、新しいことに対して積極的かつ意欲を持って取り組むことができる点です。
私は大学3年生からスタートアップ企業で長期インターンをしていました。当初はビジネス職として営業をしていましたが、スタートアップ企業ということもあり、自分で仕事を取りに行くことができる環境でした。
そこで私は未経験ながら、自ら手を上げてエンジニアの仕事をさせてもらい、独学と実務を通して、プログラミングを習得していきました。
その結果、今では簡単なサイトであれば1人で作成することができます。貴社のエンジニアは学習意欲が旺盛な人が多いと説明会で伺いました。入社後は、持ち前の積極的な姿勢と適応力を活かして、自分のスキルを向上させつつ、サービスの改善に取り組んでいきます。
IT業界では、コミュニケーションが課題であるという企業が数多く存在します。このコミュニケーションに長けている点に自己PRのポイントを絞ることで、エンジニアとして即戦力となれなくとも成長を想起させることができる内容になっています。
IT業界は大きく5つの業種に分かれます。次の記事では、IT業界の志望動機について、例文を交えて解説しています。また、5つの業種についても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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例文②コンサルティング業界
コンサルティング業界の例文
私の強みは、イレギュラーに対しても状況を把握して適切に対応できることです。
大学時代に私は学園祭実行委員に所属していました。私は学園祭の目玉であるお笑いライブの担当をしており、当日に向けて準備を進めていたのですが、学園祭2週間前にブッキングしていた人の出演ができなくなってしまいました。
チーム全体が混乱する中、その部門でリーダーを務めていた私は状況を整理し、新しく違うタレントを呼ぶチームと今いる人で対処していく方法を考えるチームの2つを新設しました。
結果的に今いる人の時間を伸ばす方向で対応し、無事にお笑いライブは成功させることができました。
この経験から貴社に入社後はコンサルタントとして、イレギュラーに対しても顧客の課題解決と利益向上に貢献していきます。
「時間を伸ばした」ことも適応力がアピールできる要素ですよね。そのため、具体的に「どのようなことをして時間を伸ばし成功させることができたか」まで書かれていると、より強みをアピールすることができます。
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例文③商社業界
商社業界の例文
私の強みは、どんな環境でも人見知りせずに誰とでもコミュニケーションを取ることができることです。
大学時代に私は英会話を習得したいと考え、学内にいる留学生に積極的に話しかけるようにしていました。その結果、約40人近くの留学生と友達になり、最終的には留学生の交流サークルを主催するまでになりました。
また、さまざまな国籍の人と交流することで新しい考えも知り、自分自身の価値を広げることができました。
この経験を活かして、入社後は積極的にコミュニケーションを通して、顧客との信頼関係を築き、これまでにない製品を日本に持ち込むことができる商社マンを目指していきます。
商社では生活習慣や考え方、言語が違う人とビジネスをおこなう機会が多いので、環境に適応でき、さまざまなタイプの人と信頼関係を築ける適応力が、有効なアピールになります。海外留学経験や学内留学生との交流のエピソードなどがあれば記載するといいでしょう。
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例文④海運業界
海運業界の例文
私の強みは周囲の人たちと円滑にコミュニケーションを取ることができる点です。
大学時代、私はトライアスロン部の主将を務めていました。それまで結果でチームに貢献してきた歴代の主将たちと比べると、私は競技力が低く背中でチームを引っ張ることができませんでした。
そのため自分にしかできないことは何か考え、メンバー間の試合中のコミュニケーションを円滑にするため、一人ひとりに寄り添い相手の立場に立って行動し、メンバー内のハブとなる役割をすることで、チームを支えていきました。
その結果主将としての求心力も高まり、チーム全体の活性化にもつなげることができました。
この経験から他者からの信頼を得るには常に相手を思いやって行動することが必要だと考え、貴社に入社後もさまざまなステークホルダーとコミュニケーションを重ねながら、円滑な海上輸送を実現していきます。
海運業界での適応力については、異文化や考え方の違う人との交流についてエピソードをもって展開するとより良くなります。
海運業界は多種多様な国と取引があり、業務内容が細分化されているため、適応力が高い人材は重宝されます。
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例文⑤マスコミ業界
マスコミ業界(テレビ局)の例文
私の強みは、さまざまなことに対して好奇心を持って取り組むことができる点です。
私は大学で経済学部に所属していましたが、自分自身の知見を広げたいと考え、文学部や法学部の授業を積極的に受講していました。また、自分の大学以外の授業に参加したり、学生と交流したいと考え、提携している他大学の授業に参加し、同じクラスの学生と交流を深めていきました。
結果として、大学3年生終了時点で130単位を取得することができ、ITパスポートやマーケティング検定3級といった資格を取得することができました。
貴社はさまざまなジャンルのテレビ番組を放映しています。入社後は持ち前の好奇心とコミュニケーション力を活かして、これまでにない消費者を楽しませることができる番組を作りたいです。
マスコミ業界では常に流行をキャッチし取り入れることが求められます。ときには、今まで取り組んだことを捨てて新しくすることも必要です。そのため、マスコミ業界で適応力をアピールするためには、ニーズに基づき変化した経験を伝えると良いですよ。
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例文⑥アパレル業界
アパレル業界の例文
私の強みは常に状況に適した行動や振る舞いをできる点です。
私は大学2年次からカフェで接客のアルバイトをしていました。働いていたカフェではさまざまな客層の顧客が来店するお店でした。従来はマニュアル通りの対応が求められるのですが、私はそれにプラスして子どもがいたらステッカーをサービスしたり、年配の人にはドアの開け閉めを代わりにおこなうなど、相手に合わせた接客を意識しました。
その結果、リピート客が多く、「あなたがいるから店に来た」といってもらえることができました。
貴社に入社後は常に顧客に合わせた接客をおこない、店舗の売り上げ拡大に貢献していきます。
アパレル業界は、時代のニーズやトレンドを読む力とともに、流行の変化や生活環境の変化に即した適応力が求められています。
適応力を生かして具体的に何ができるかまで伝えると活躍する姿をアピールできます。
次の記事では、アパレル業界の志望動機を作成するために押さえておくべきポイントやアピール方法について例文を交えて解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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例文⑦電力業界
電力業界の例文
私の強みは、人間関係に隔たりがなく誰とでも仲良くすることができる点です。
私は大学1年次から飲食店で接客のアルバイトをしていました。価格帯の高い商品を展開しているお店で、客層も年齢が高い顧客が多かったのですが、料理を無闇に提案するのではなく、顧客に楽しんでもらうことをモットーに接客していくことを意識しました。
その結果、「〇〇さんだから注文」といってもらえる機会が増え、最終的には店舗でトップの売り上げを達成することができました。
貴社に入社後はアルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かして、売上に貢献していきます。
電力業界で適応力をアピールする際は、コミュニティ内での調整力などをアピールポイントとしていきましょう。インフラ系の業界は離職率も低いため継続的に人とつながる力が必要とされます。
例文⑧人材業界
人材業界の例文
私の強みはさまざまな人の立場に立ってそれぞれに最適な対応をしていく適応力です。
私は大学1年次からアパレルショップで接客のアルバイトをしていました。ファッションは体の形や雰囲気で似合う似合わないが変わっていきます。
そのため、私は接客時に顧客のニーズだけではなく、相手のライフスタイルや仕事などに合わせた提案をおこなってきました。
その結果、毎回満足して商品を購入していただき、最終的には満足度アンケートで店舗内1位を達成することができました。
貴社に入社後は、求職者の立場に立って、最適な求人を紹介できるキャリアアドバイザーになり、自社の売上に貢献します。
人材業界では、求人状況は常に変化している中で、求職者の希望に最も近い条件の仕事を紹介することが求められています。この仕事で活かせる適応力をアピールするには、「自分にできることは何かを考えて実践した経験」があると良いですよ。
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例文⑨不動産業界
不動産業界の例文
私の強みは、どんな状況下においても積極的にチャレンジしていくことです。
私は大学時代にテレアポのアルバイトをしていました。月間の達成目標が厳しい環境で毎月多くの人が辞めてしまう環境でした。
私も厳しい目標に対して、何度も心が折れかけたのですが、最後まで諦めずチャレンジしたいという気持ちで取り組み、最終的には目標達成することができました。
貴社に入社後は持ち前のチャレンジ精神を活かして、売上に貢献していきます。
不動産業界はさまざまな業種に分かれます。そのため、応募する企業の業態に合うアピールをしていく必要があります。
たとえば、外国人向けの不動産売買の場合は外国人の志向や行動特性に適応する販売力、ディベロッパーの場合は固定観念に捉われない斬新な企画力などをアピールしていくと良いでしょう。
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例文⑩食品メーカー業界
食品メーカー業界の例文
私の強みは、人間関係に隔たりがなく新しい環境でもなじむことができる点です。
私は、小学1年生から中学2年生までアメリカに住んでいました。当初は環境になじむことができずにいましたが、自分から積極的に話しかけにいくことを心掛けた結果、多くの友人を作ることができました。
そうした経験もあり、今では新しい環境で誰とでも仲良くすることができ、異なる価値観に対しても否定ではなく興味を持って接することができます。
貴社は食品メーカーとして、製造や商品開発、営業、輸出入などさまざまな職種に分かれています。ジョブローテーションも盛んにおこなわれていることから、入社後は持ち前のコミュニケーション能力を活かして、どこでも活躍できる人材を目指します。
食品メーカーの仕事は製造、開発、営業、輸出入などさまざまな仕事があるので、職種が決まっていない場合は、どんな仕事や環境でも適応力を生かして成果を上げられることを、これまでの経験を踏まえて伝えるといいでしょう。
社会人として求められる適応力をさらに高めて就活でアピールし、選考を突破しよう!
適応力を持ち合わせることで、周囲と良好な関係を持つことができたり、トラブルやイレギュラーに対しても柔軟に対応することができます。
そのため、適応力はビジネスの場で求められる必須のスキルです。多くの学生が就活でアピールするからこそ、今ある適応力をさらに高めたり、アピール方法で差別化していく必要があります。
この記事で解説した内容を参考に適応力をアピールし、選考を突破してくださいね。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る適応力はビジネスで求められる重要なスキル
人材の流動性やテクノロジーの進化、さらに働き方が変わってきているなかで、適応力のある人材が求められています。適応力がある人材であれば、労働環境や仕事内容の変化に適応でき、社会人として良好な人間関係を構築して成果につなげることができると期待されています。
適応力を高めていくためには考え方や行動が重要
環境の変化を意識しながら先を推測するために、情報収集をおこない、新しいスキルや知識を習得していくことや、タイプの違う人と積極的に交流を持つことで、適応力が高まります。
また、目標を持って行動することで、周囲に流されず環境に左右されない人材になります。
固定観念に捉われず周囲の意見や考え方を客観的に受け入れていくことも、適応力を高めることにつながります。
漠然と「適応力がある」という説明で採用担当者の理解は得られない
採用担当者がイメージしやすい表現で、業界や職種で求められている適応力と関連させたアピールをしていきましょう。
適応力がある具体的な理由と事例、さらに適応力を企業でどのように生かせるかまで伝えることで、採用担当者が興味を持つ適応力のアピールになりますよ。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
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