この記事のまとめ
- 強みは仕事に活かせる能力、自己PRは強みをアピールする行為を指す
- 自己PRと強みの両方を問われたときはエピソードで差別化しよう
- 自己PRと強みの差別化された例文10選を紹介
就活を始めて、真っ先に自己PRの作成に取り掛かった人もいますよね。しかし、「そもそも自己PRって何を書けば良いのだろう」と疑問に思った人もいるのではないでしょうか。
自己PRは、自分の強みを述べるのがもっとも一般的な内容とされています。しかし、ES(エントリーシート)や面接では、「自己PRを述べてください」と投げかけられることもあれば、「あなたの強みは何ですか」と問われることも。「両方問われたら何て答えれば良いの?」と戸惑った人もいるでしょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの平井さん、隈本さん、谷所さんとともに、自己PRと強みの関係性、回答の作り方を解説します。「自分の魅力を効果的にアピールしたい」「選考でのアピールを工夫したい」という人はぜひ参考にしてください。
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自己PRと強みの関係性を理解して効果的にアピールしよう
自己PRと強みの関係性を理解しておくことで、選考の質問に応じたもっとも効果的な回答方法が見えてきます。よって記事ではまず、自己PRと強みの定義や違い、自己PRで強みを述べる理由を解説します。
2つの関係性を理解したうえで、選考でアピールする自分の強みを決めましょう。自己PRで使える強み一覧を掲載しているので、参考にしてください。
記事後半では、選考でのさまざまな質問の仕方に応じて、自己PRと強みを的確に回答する方法を解説します。両方問われることもあるので、差別化のコツもぜひ習得してくださいね。自己PRと強みの回答例10選も差別化の参考になりますよ。
- 自己PRって強みを述べなきゃいけないんですか? 強みを述べずに経験だけを話すのは止めた方が良いのでしょうか?
再現性を伝えるには強みを述べるのが必須
経験だけを話しても、面接官はあなたが入社後にどのように活躍できるか判断できないので、強みを必ず伝えましょう。
就職した後には、これまで日常生活やアルバイトなどでは経験したことがないような業務にかかわり、さまざまな困難に直面します。
そのため、ただ経験を語っただけでは、仕事上で壁にぶつかったときに、どう乗り越えて、業務を責任持って完遂するか判断できません。
面接官は、初対面のあなたが入社した後に「どのように力を発揮して活躍できるか」を知りたいと思っており、それを自ら伝えてこない学生に対して好印象を持ちづらいでしょう。
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そもそも自己PR・強みとは?
自己PRは、履歴書やES、面接で必ずといって良いほど求められます。就活を始めて早い段階で自己PRの作成に取り掛かった人も多いですよね。就活を進めていくと自己PRを活用する機会はたくさんあります。ぜひ早い段階で高品質な自己PRを完成させてください。
ただ、そもそも自己PRとは何なのか、その目的を考えたことがある人は少ないのはないでしょうか。漠然と、「自己PRは強みを述べる場」と認識している就活生も多いようですが、なぜ強みを述べるのか、理由を押さえておくとアピール力がぐっと高まります。
自己PRと強みの関係性、そして自己PRで強みを述べる理由を理解しましょう。
自己PRと強みの違い
自己PRとは
自分の能力やスキル、過去の経験が仕事でどう活かせるかをアピールすること
強みとは
周囲や組織にメリットを提供できる能力やスキル
まず、自己PRは自分の強みや経験をアピールする行為を指します。対して、強みは自分の特性やスキルそのものを指すので、並列する関係ではないということを押さえてください。
長所との違い
長所とは
人柄、性格で他者より秀でたところ。プラスに作用しやすい特徴や、優れた性質
長所を述べるときは、「優しい」や「我慢強い」のような人柄や性格を言い表す言葉を使います。同じような特性を強みとして言うと、「協調性」「忍耐力」のように能力として言い表せます。
長所と強みは、自分の持つ特性そのものを指しているので並列した関係になっています。2つの違いは、強みはメリットを享受できる相手がいることが前提ですが、長所は必ずしもメリットを出す必要はないという点です。
とはいえ、選考で長所を聞かれたときは、企業の採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえる回答をしたいですよね。よって、自分を採用するメリットが伝わる長所をアピールするのが有効です。
1つの選考の中で「自己PRをしてください」と「あなたの長所を教えてください」の両方を問われることは珍しくありません。自己PRと併せて長所を聞かれたときの回答も、あらかじめ用意しておきましょう。
自己PRと長所はセットで考えるのがおすすめです。こちらの記事を参考にしてくださいね。
例文12選|自己PRと長所の違いを理解してアピールに活かそう
自己PRに悩んでいる人は、自己PR作成ツールを活用してください
自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?ツールで実際に文章を作成してみてからブラッシュアップする方が効率的に受かりやすい自己PRを作成することができます。
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自己PRで強みを述べる理由
まず前提として押さえておきたいのが、自己PRは長所ではなく強みを述べるのが効果的であるということです。これは、長所との違いとして述べたように、強みはメリットを享受できる相手がいるからです。
自己PRは、自分の能力やスキル、過去の経験が仕事でどう活かせるかをアピールすることでした。つまり、組織にメリットを提供できる強みを述べることは、自己PRの目的に一致するのです。
自己PRは、ただ自分の良いところや魅力を述べる場ではありません。企業に対して、自分を採用するメリットを伝えるために、強みをアピールするのです。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る自己PRは強みを活かしてできることを述べる場
ざっくりいえば、長所はその人が持っている資質で、強みは長所を発揮してどんなことができるか、という違いです。
上記の例でいうと、「優しい」という長所を発揮してどんなことができるのか、「仲間や後輩の面倒見が良く、親身になってともに取り組める」「困っているお客様の立場になって、相談にのる」などが強みとして考えられます。
長所の有用性を表したものが強み
同様に「我慢強い」についても、「意見が異なる相手でも粘り強く説得する」「TOEICの初受検は480点だったが、計画を立ててコツコツ取り組むことで1年後には780点になった」などです。
自己PRは強みを活かして何ができるか、応募先企業が求めている人材や入社後の業務と結び付けて伝えます。
「仲間や後輩の面倒見が良く、親身になってともに取り組める」ので、「入社後は上司・先輩の指導のもと、同僚や後輩と協力し合って成果をあげることができます」という風に、必ず仕事と結び付けてアピールしましょう。
自己PRで使える強み一覧
自己PRの目的や強みを述べる理由を理解したところで、さっそく自分の強みを探してみましょう。ここでは自己PRで使える強みを一覧で紹介します。
強みと併せて該当する人の特徴も掲載しているので、自分にしっくり当てはまる強みを見つけるのに役立ててくださいね。
強み | 該当する人の特徴 |
---|---|
探求心 | 物事の背景や根拠が気になる、疑問を感じたらそのままにできない、根気強い |
臨機応変に対応する力 | 急な予定変更や思わぬトラブルに動じにくい、落ち着きがある、切り替えが早い |
協調性 | 相手の意見に耳を傾けられる、観察能力に長けている、人当たりが良い、調整役を担うことが多い |
向上心 | 打たれ強い、妥協しない、現状に満足しない、チャレンジ精神がある |
忍耐力 | 地道な努力を続けられる、理不尽な状況でもくじけない |
適応力 | 人間関係に隔たりがない、好奇心がある、何事にも前向き、全体を俯瞰してみることができる |
柔軟性 | 環境変化に強い、周囲の提案やアドバイスを素直に受け入れられる、先入観や既存のやり方に捉われない考え方ができる |
継続力 | 努力家、粘り強い、一つの取り組みを長期間続けられる、自分に厳しくできる |
チャレンジ精神 | 新しいことに臆せず挑戦できる、困難なことにも前向きに取り組める、ポジティブ思考 |
責任感 | 与えられた仕事は最後まで手を抜かない、役割を途中で投げ出した経験がない |
計画性 | 優先順位を立てて行動できる、ゴールに向かって着実にやるべきことを進められる、立てた計画通りに動ける |
主体性 | 積極的に行動できる、指示待ちになることがない、自分からアクションを起こすことが多い |
こちらの記事では長所一覧表50選を紹介しています。長所として紹介していますが、自己PRで強みとして使えるものもたくさんあるので、「しっくりくるものがない……」という人は、ぜひ参考にしてくださいね。
長所一覧表50選|見つけ方から効果的なアピール方法まで徹底解説
こちらの記事では、向上心を自己PRとしてアピールするコツを解説しています。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
例文12選|向上心の自己PRでアピール必須の3要素と注意点
こちらの記事では大学生におすすめな自己PRの強みを例文付きで解説しているので参考にしてみてください。
例文10選|大学生におすすめな自己PRの強み一覧と基本構成を紹介
自己PRの強みのアピール方法がわからないと悩んでいる人は以下の記事を参考にしてください。強み別に例文と言い換えの活用法についてもまとめています。
強み別の自己PR例文17選|63の言い換えも活用して選考突破
- ほかの学生となるべく被らない強みにするにはどうすれば良いですか。
エピソードで差別化を図ろう
強みの根拠となるエピソードで差別化すれば、ほかの学生と被らない強みになります。
強みをどのように形成し強化してきたかを具体的なエピソードを交えて伝えることで、エピソードにインパクトがあれば、採用担当者の記憶に残り差別化された強みになります。
強みの客観性を示すためのエピソードが具体的であれば、ほかの応募者と被ることを気にする必要はありません。
次の記事では、持続力を強みとした自己PRの作成方法について例文とともに解説しています。持続力や継続力をアピールしたい人はぜひ読んでみてくださいね。
持続力の自己PR例文9選! 好印象を残すコツとNGパターンを解説
アピールする強みを決めるときの2つのポイント
アピールする強みを決めるときの2つのポイント
- 自己分析に基づいたものにする
- 求める人物像に添わせる
強みを一覧で紹介しましたが、これらの中からどれを自分の強みとしてアピールするかを決めるうえで、守るべき2つのポイントがあります。
これが守られていないと、アピールに矛盾が生じて説得力がなくなってしまったり、どんなに魅力的な強みでも「自社には合っていないな」と判断されてしまう事態が起きかねません。
2つのポイントを守って、自分にとっても、企業にとってもぴったりな強みを見極めましょう。
①自己分析に基づいたものにする
自己分析は、経験や思考を分析し、自分の価値観を明らかにしていく作業です。「営業」「事務」のように向いている職種を特定するのを目的にしている人も多いですが、その過程では自分の強みを把握することが欠かせません。
過去を振り返って価値観を探っていく過程では、自分のモチベーションが上がる要因や、逆境を乗り越えるときに発揮される能力などを特定します。それらが仕事で活かせる強みとなるのです。
選考では自己PRや強みのほかにも、短所や弱点を聞かれたり、学生時代に力を入れて取り組んだことを掘り下げて説明します。どれか一つでも偽ると、アピール内容に矛盾が生じたり、一貫性がなくなって説得力に欠けてしまいかねません。そのため、回答はすべて自己分析にもとづいた偽りのない内容にする必要があるのです。
また、自分の強みとしてアピールするのであれば、しっくりくるものを堂々とアピールしたいですよね。自己分析をしっかりすれば、根拠や実績がある確固たる強みが見出せますよ。
自己PRを聞いていると、自己分析ができていない学生はすぐに見抜けます。中でも、強み・発揮エピソード・業務への応用、の筋道が立っていない学生が多いです。
ネットなどの例文を読んで、例文がバイトの事例だったら、単純に自分はサークルの事例に言葉を置き換えただけといった印象を受けてしまいます。
自己分析のやり方は以下の記事で解説しています。まだ自己分析ができていない人、充分ではないなと思う人はぜひ参考にしてくださいね。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
マインドマップやシートを使った自己分析もおすすめです。自分がやりやすそうな方法を試してみてくださいね。
マインドマップ
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
自己分析シート
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選
②求める人物像に添わせる
求める人物像は、企業が採用する人物の基準を明文化したものです。企業は、学生が求める人物像に合致するかを測るためにさまざまな質問を投げかけます。自己PRや強みを問うのもその一環といえます。
企業が学生に向けて「主体的な人と働きたいです」と呼びかけているのに対し、「私の強みは慎重なところで、弱点は積極性に欠けるところです」とアピールするのは的外れですよね。よって、アピールポイントは求める人物像に沿うものを自分の性格や特性から見出すようにしましょう。
求める人物像は、企業の採用ホームページ(HP)や就活サイトの募集要項で示されています。確認して自己分析で見出せた自分の強みの中から、志望企業が必要としてる特性や能力に一致するものを選んでアピールするようにしてください。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る自己分析で見つけた強みの中から求める人物像に合致したものを選ぼう
選考でアピールする強みは、自己分析をおこなったうえで、求める人物像と合致するものをアピールしましょう。企業が求めている人物像と合致しない強みでは、採用につながらない可能性があるだけでなく、採用されてもミスマッチングが生じるでしょう。
複数の強みを認識する
強みは一つだけではありません。強みはこれまでの経験がベースになるので、学業だけではなく部活、アルバイトなどの経験を軸に自己分析をおこない、複数の強みを見つけると良いでしょう。
過去を振り返ることで、忘れていた経験から強みとしてのアピール材料を見つけることができます。責任感、適応力、チャレンジ精神など強みに関連する経験を整理して、アピールできる複数の強みを認識しましょう。
企業が求める強みと共通する強みを見つける
自分の強みと企業が求めている能力を書き出してみると、合致するものがあるはずです。関連しない強みをいくらアピールしても、採用担当者は興味を持ちません。応募企業が求めている人材を見極めて、活かせる強みをアピールしましょう。
テンプレを活用すれば受かる自己PR文が作れます
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
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(主体性が強みの場合)
面接官の問いかけに応じて自己PRと強みの述べ方を工夫しよう
先に解説したとおり面接では「自己PRを述べてください」と言われることもあれば、「あなたの強みは何ですか」と問われることも。どちらも同じ回答をして良いのか、判断に迷いますよね。
アピールの仕方に正解はないので、どういった質問であれ自分が伝えたいと思うことをアピールするのが前提です。そのうえで、回答を工夫する方法を知りたいという人は、ぜひ面接官の質問に応じて回答内容を少し変えましょう。
自己PRを求める場合と、強みを聞く場合、面接官の意図に絶対的な違いがあるとはいえません。ただ、能力や特性だけでなく経験そのものも含めてアピールの素材とする自己PRと、仕事に活かせる能力である強みを答えるという2つの目的を比較すると、エピソードで差別化が測れます。
ここからは、自己PRや強みに関するどのような質問にも的確に回答するための対策を解説していきます。
- 「自己PRを述べてください」という場合と「強みは何ですか」と聞く場合、面接官の意図は異なりますか。
自己理解プラス仕事での活かし方まで詳しく知りたいのが自己PR
強みを聞くのは、自己理解ができているかを見るためです。強みと併せて弱みを聞かれることが多いのも、自分を客観視できているかを見ています。
自己PRは「強みを仕事でどう活かせるか」なので、自己理解だけでなく、応募先の仕事の内容や今後の方向性、求める人材像までをつかんでおくことが必要です。
自己PRでは強みを活かして入社後にどんな貢献ができるか、どんな仕事をしたいのかまでしっかり伝えましょう。
自己PRと強みに共通する効果的に伝えるための3つのポイント
自己PRと強みに共通する効果的に伝えるための3つのポイント
- 回答の最初にアピールポイントを端的に述べる
- 根拠となるエピソードを盛り込む
- 仕事への活かし方を具体的にアピールする
自己PRや強みに関する質問の場合、面接官の問いかけに応じて回答の仕方を工夫するように述べました。しかし、基本的に回答を述べるときに盛り込むべき要素、回答の構成はほとんど共通していると考えて構いません。
盛り込むべき要素は、自分の強み、強みを裏付けるエピソード、仕事への再現性の3つで、構成もこの順番で展開していくと効果的に伝えることができます。まずは、共通するポイントを押さえて、回答の土台を固めましょう。
①回答の最初にアピールポイントを端的に述べる
PREP法とは
結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論の順番で話を展開するフレームワーク。ビジネスシーンで説明や提案をおこなうときにわかりやすく伝える基本的な方法
自己PRも強みも面接の冒頭や序盤で問われる傾向にあります。時間制限を課されることもありますが、短くとも1分程度は使えるケースが多いので、PREP法に則って文章を作成しましょう。
ESや履歴書では自己PRと強みの項目は、少なくとも200字程度は記入できる枠が設けられていますが、100字程度しか書けないようなときもあります。そのときはエピソードをなるべく簡潔にするなどして調整が必要です。まずはPREP法に従って結論から述べましょう。
結論から述べることで、相手に何の話をするのか予測させて、理解度を向上させられます。PREP法のフレームワークに従って、まずは「私の強みは〇〇です」というように結論から文章をスタートさせましょう。
自己PRの書き出しは工夫次第で採用担当者の興味を一気に惹きつけることも可能です。ぜひこちらの記事を参考にしてください。
自己PRは書き出しで命運が決まる! 人事を惹き込むコツを大解剖
入社後に活かせる強みであることを前提に、「私は〇〇ができる人材です」「私は〇〇が得意です」「私は〇〇ということにこだわってきました」「私のアピールポイントは〇〇です」「御社or貴社で活かせる長所は〇〇です」などの1文目にしましょう。
②根拠となるエピソードを盛り込む
PREP法に従って、結論の次は理由と具体例を述べましょう。自己PRでは、強みを裏付けるエピソードが理由になり、エピソード内で強みが発揮される過程が具体例になります。
そのため、最初に結論を述べたあとは必ずエピソードを展開するようにしてください。「強みは何ですか」と問われた場合も同様です。
エピソードは数字や周囲の具体的な反応を盛り込むなどして、なるべく詳しく伝えると、説得力が高まりますよ。
「エピソードが思い浮かばない」「どんな内容にすれば良いのかわからない」という人は、こちらの記事でエピソードを見つける方法やエピソード内の構成をチェックしてくださいね。
例文12選|面接必勝の自己PRはエピソードが最重要!
③仕事への活かし方を具体的にアピールする
自己PRのそもそもの目的は、自分の能力やスキル、過去の経験が仕事でどう活かせるかをアピールすることでした。よって、結論として強みの活かし方を伝えて、アピールを締めくくりましょう。
再現性のアピールでは、内容が具体的なほど、自分の活躍を採用担当者にイメージしてもらいやすくなります。「営業で新規顧客を獲得するときに関係構築力を発揮したい」というように、強みの活かし方を志望企業の業務に落とし込んで伝えるようにしてください。
そのためには、企業研究を通して仕事内容を正しく理解することが欠かせません。自己分析と併せて、企業研究も進めましょう。
再現性のアピールを具体的にするには、業務内容について理解しましょう。こちらの記事で業務内容の意味や具体例を、詳しく解説しています。
業務内容は事業内容や職務内容とは違う? 関係性や具体例を解説
企業研究を通して得られた情報は、ノートに書き留めて整理するようにしましょう。こちらの記事を参考にしてくださいね。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
以上の3つのポイントを押さえた自己PRを以下の動画で実践しています。動画を見てイメージをつかんで作成に取り掛かりましょう。
- 自分の強みがどのように企業で活かせるか知るためには、どのように企業研究をしたら良いのですか。
入社後に働く姿を具体的にイメージするのが重要
応募先企業の強み、事業計画、求める人材像をしっかりつかみましょう。応募先がこれから何をやろうとしているのか、そのためにはどんな人が必要なのか、という点です。これらは会社説明会や企業HPで調べられますね。
加えて業界分析です。業界自体が抱えている課題、業界に共通する課題は何かを知っておくことも応募先企業の理解につながり、自分の活躍イメージを持つためには重要です。
入社後どのようなところでどんな風に働くのかがイメージできるように情報を集めて、そこで活躍するために自分のどの強みをどう活かせるか、と考えてみてください。
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
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作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
自己PRと強みの両方を問われた場合はエピソードで差別化しよう
自己PRと強みの両方を問われた場合はエピソードで差別化しよう
- 強み:強みが形成・強化されたエピソードを盛り込む
- 自己PR:強みが発揮されたエピソードを盛り込む
先に述べたとおり、自己PRや強みに関する質問を複数された場合は、エピソードで差別化すると効果的です。
自己PRでは仕事に活かせる強みを述べることが一般的です。そのうえで「強みは何ですか」と関連性が強い質問をするということは、企業には「強みに関してもう少し詳しく知りたい」という意図があると考えられます。
そこで、同じ強みに関する異なるエピソードを述べると、強みを複数のエピソードで裏付けることになり、信ぴょう性が増します。さらに、エピソードの方向性を差別化することで多角的に強みをアピールすることができますよ。ここでは、差別化のコツを解説していきます。
強み:強みが形成・強化されたエピソードを盛り込む
「強みは何ですか」「あなたの強みを教えてください」と問われたときは、強みが形成・強化されたエピソードを根拠として取り上げましょう。
幼いときから仕事にも通じるような強みを持っていたわけではありませんよね。学校生活や委員会、部活動、習い事などをそれぞれが注力してきた経験を通じて、自分の強みといえる能力が身に付いていったはずです。
どのような過程を踏んで強みが身に付いていったのかというエピソードを述べることによって、強みに関する説得力が増します。「忍耐力」という強みであれば、忍耐力が身に付いたきっかけとなるようなエピソードや、鍛えられた理由などを盛り込みましょう。
強み「忍耐力」が形成・強化されたエピソードの例
小学生から野球を続けています。高校では強豪と言われるチームに所属しており、平日・休日問わず毎日練習に参加してきました。
持久力を鍛えるトレーニングや体育会系特有の上下関係に、体力的にも精神的にもつらいと感じていましたが、レギュラーになるために休まず練習を続けてきました。その経験があったために、多少の困難には動じない忍耐力を身に付けることができました。
社会人になれば、うまくいかないことやときには理不尽に感じることもあると思います。そのようなときも、持ち前の忍耐力で耐え忍んで、御社の利益につながる活躍をしたいと考えています。
強みだけでは、誰もが言える言葉であり企業は評価しません。一方強みが形成・強化されたエピソードを述べることで、客観性がある強みになり評価できます。採用担当者が納得する具体的なエピソードを伝えることが大切です。
自己PR:強みが発揮されたエピソードを盛り込む
自己PRは、エピソードそのものも含めてアピールになっているのが理想的です。企業が入社後の活躍をよりイメージしやすいように、仕事に置き換えられるような状況で、強みを発揮したエピソードにすると良いでしょう。
たとえば、逆境を乗り越えたエピソードやアルバイトのように仕事に通じる経験があることを盛り込むと効果的です。
強み「対応力」が発揮されたエピソードの例
リサイクルショップでアルバイトをしています。販売品である中古商品の中には不良品が入っていることもあり、よくクレームの原因になっていました。
お怒りの状態でお店に電話をされる方もいれば、冷静に返金を求める方もいて、お客様の様子に応じて、丁寧かつスピーディーに対応するようにしていました。また、後輩のスタッフがクレーム対応をしていて、収集がつかなさそうなときはそっと対応を変わるようにしています。
最初はお怒りだったお客様も、言葉を尽くして謝罪すれば納得いただけることが多々あり、お客様によっては商品不良がきっかけにもかかわらず「丁寧にありがとう」と言ってくださることもありました。
御社に入社後も、顧客のご要望やご意見によって、その場で適切な対応を判断し、実行しなければならない場面があるかと思います。持ち前の対応力で、顧客からの信頼をさらに強固なものにしていきたいです。
企業は入社後に貢献できる人を求めています。強みを発揮してどんなことをしたか、その経験を仕事でどう活かすかを伝えることで、企業に自分が入社後活躍できる人材であることをアピールできます。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る自己PRと強みの両方を問われたらエピソード内容を差別化しよう
自己PRと強みは似た意味で使われることがありますが、あえて「自己PRは何ですか」と「強みを教えてください」の両方を問われている場合は、差別化した内容を伝える必要があります。
自己PRは、自分のスキルや特性といった強みを仕事でどう活かせるかをアピールすることであり、強みは、自分のスキルや特性そのものを指します。
自己PRは、企業に対してあなたを採用するメリットをアピールすることです。強みを活かして達成したことをエピソードとして伝えたうえで、その強みを活かして応募企業で貢献できることを伝えましょう。
いずれも応募企業が求めている強みであることが前提
スキルや特性をアピールするだけでは、自己PRではありません。採用担当者は、自社で強みをどのように活かせるかを、自己PRから知りたいと考えています。
強みは、企業に利益をもたらすスキルや特技を伝えることです。応募企業で活かせる強みを考えたうえで、強みだけでなく強みをどのように形成したか、そして強化するためにおこなっていることを盛り込み伝えましょう。
たとえば積極性を求めている企業に対して、慎重であることを強みとしてアピールすれば、立派なエピソードでも採用につながらないので、応募企業に合わせた強みをアピールすることが大切です。
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短時間で、分かりやすく自分をアピールできる自己PRを完成させましょう。
エピソードで差別化! 自己PRと強みの回答例10選
エピソードで差別化! 自己PRと強みの回答例10選
- 協調性
- 忍耐力
- 計画性
- 主体性
- 柔軟性
ここからは、実際にアピールで使える強みと例文を紹介していきます。
ここで取り上げるのは、数多くの学生が自分の強みとしてアピールするものですが、意味を正しく捉えられていなかったり、アピールの仕方によっては強みの特性が裏目に出てしまうことも。そのため、まずはここで紹介する5つの強みについて、正しい意味とアピールする際の注意点を押さえましょう。
そのうえで、例文を参考にして、エピソードで差別化するコツをつかんでくださいね。
協調性
仕事ではコミュニケーション能力が活かされる場面が無数にあります。たとえ人とのかかわりが少ない職種であっても、社内の人とのやりとりは欠かすことができないため、円滑なコミュニケーション能力が必要です。
そして、円滑なコミュニケーションを実現させるのが協調性です。協調性は周囲と連携して物事を進められる能力のことを指します。連携するには、周囲をよく観察し、適切な気遣いや声かけができなければなりません。
協調性がある人がメンバーの中にいると、メンバー間の結束力が高まり、それがパフォーマンスの向上につながります。よって、協調性は多くの企業から求められる能力なのです。
一方、アピールの仕方によっては、「主体性がない」「自分の意見が言えない」などと、相手に合わせて行動できるという側面がネガティブに受け取られてしまうことも。エピソードでそのように受け取られないように注意してください。
協調性といっても、ビジネスシーンでは人の意見や行動に合わせるだけではなく、ときには自分の考えを相手に主張することも求められるので、「誰とでも仲良くできる」というような伝え方は避け、主体性を持ちながら人とかかわれることを伝えましょう。
協調性をアピールするときのコツはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
例文17選|協調性の自己PRで確実に差別化する8つのコツ
強み:協調性
例文
私の強みは、誰とでも打ち解けられる協調性です。
私は大学の学園祭で実行委員を務めました。一言で学園祭といってもさまざまなプロジェクトが同時進行しており、それをまとめるのが実行委員の役目です。学園祭準備や当日をスムーズに進行させるには、各プロジェクトチームとコミュニケーションを取って調整する必要がありました。
このような状況で私は、多くて毎日、少なくて1週間に一回は各プロジェクトチームとミーティングをすることにしました。その結果、イベントの時間や場所が被ることなく、スムーズに当日を進めることができました。
このような経験を活かして、御社に入社後は社内だけでなく、社外の取引先とも細かくコミュニケーションを取り、案件を成功させて貢献したいと考えています。
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自己PR:協調性
例文
私は、今助けを求めている人を見つけ、その人をサポートする力に長けていると自負しています。
私は学生時代にゼミに所属していました。そのゼミはレポートの提出が多かったのですが、ゼミ生のほとんどはほかの授業やサークル、部活動、アルバイトで忙しかったため、レポートが雑になってしまったり、提出できなかったりするということが多々ありました。
その中で、私は授業の合間時間を利用してレポートに困っている人の手伝いをしていました。また、そもそもこのレポート制度に何か問題があるのではないかと思い、教授に相談して、レポート提出の期限を伸ばしてもらうことに成功しました。
このような経験から、御社に入社後は顧客が抱えている課題を見つけ出し、それに寄り添って解決するためのサポートをしたいと考えています。
忍耐力
忍耐力は、辛いことや苦しみなどを耐え忍ぶ力、辛抱する力を指します。仕事を始めると、学生時代は経験しなかったような困難な局面を迎えることがあります。そのようなときでも、忍耐力がある人なら、逃げ出したり、諦めたりせずに耐え忍んで乗り越えることが期待できます。
忍耐力をアピールする際の注意点は、「ただ我慢した」というエピソードにならないようにすることです。我慢しながらも、その中でベストを尽くそうと創意工夫する姿勢が必要です。また、何のために辛抱したのかという目的があることも重要です。
困難な状況から逃げずに目的達成のためにこらえた、不利な状況が続いても諦めずにベストを尽くしたというエピソードでアピールすると効果的ですよ。
忍耐力をアピールするときの注意点やほかの学生と差別化するコツは、こちらの記事でさらに詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
例文17選! 自己PRで企業が求める忍耐力をアピールするコツ
忍耐力を強みにする場合、ただ我慢強いだけではアピールにはなりません。何のために忍耐力を発揮して、その結果どうだったのかを企業は重視しています。忍耐力を活かして目標を達成する意志の強さなどをアピールしましょう。
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強み:忍耐力
例文
私の強みはどんなつらい状況でも乗り越えられる忍耐力です。
私は小学3年生から現在までずっと剣道に取り組んでいます。「剣道で強くなりたい」という想いが強かったため、高校・大学は全国大会の常連校に進学しました。練習は想像よりはるかに厳しく、朝は6時から1時間、午後は5時から3時間の練習を週6回実施しています。
しかし、「強くなりたい」という想いは変わらず、この厳しさの中でも「どうしたら勝てるようになるのか」を常に考えて、自分なりに工夫をしながら練習に取り組みました。その結果、大学3年生のときに全国大会で3位になることができました。
社会人は華々しいイメージがある反面、厳しい部分もあるかと思います。しかし、そのような場面でこれまでの経験を活かして、常に本来の目的は何かということを意識し、自分なりに工夫をしながら乗り越えたいと思います。そして、御社の利益拡大に貢献したいと考えています。
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自己PR:忍耐力
例文
私はこれまで、一度やると決めたことはどんなことがあっても実行してきました。
私は幼少期から世界一周をしたいという夢がありました。世界一周をするには語学力はもちろんですが、移動・宿泊・現地での生活をするための資金も必要になります。社会人になってから世界一周に行くのは時間的に難しいと判断したため、大学生のうちに行くと決断しました。
語学力に関しては、大学1年生から英会話を始めてコツコツ身に付けることができました。しかし、問題は資金集めにありました。当然授業があるため、1日中アルバイトをすることはできません。また、日々の生活もしなければいけないため、アルバイトだけでは世界一周の資金を貯めるのは難しいです。
このような困難な状況で考えたのはアルバイトではなく、パソコン一台あればできるライターの仕事をすることです。自宅にいる時間や授業の隙間時間を活かしてライター業務に励み、2年間続けて資金を貯め続け、昨年約10カ月間の世界一周をおこないました。
この経験を活かして、入社後どんな厳しい状況になっても諦めず、目標達成に向けて工夫をしながら取り組み、御社に貢献したいと考えています。
計画性
計画性は、ただスケジュールを組むのではなく、目的やゴールから逆算して限られた時間内で着実に進捗を進めていける人のことを指します。逆算した考え方ができると同時に、立てた計画を遵守できる実行力も必要です。
常に時間に余裕を持って行動できている人や几帳面な人に備わっていることが多い強みです。会社に所属して一社員として働くと、上司から仕事を割り振られることになります。「この資料〇日までに作って」「〇日にA社と商談して」というように、仕事と同時に締切や日時を指定されます。
その締切を守らなければ、誰かに迷惑をかけてしまったり、企業の損失を出してしまうことにもつながります。よって、計画性は仕事をするうえで欠かせない能力であり、どんな仕事でも活かせる強みであるといえます。
当たり前にやるべきことをただ期日通りにやり遂げただけのエピソードでは、アピールとして効果的とはいえません。こちらの記事で計画性の効果的なアピール方法を習得してください。
例文10選|企業に刺さる「計画性」の自己PRは3ステップで完成!
計画性と併せて修正力も伝えると良いです。仕事の質を高めるにはPDCAサイクルを循環させることが重要です。
PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字を取ったもの。
このうち計画性はPとDで、修正力はCとAです。物事が計画通りにいかないことは多々あります。計画を進めながら絶えず進捗をチェックして、必要な対応ができることを伝えましょう。
強み:計画性
例文
私の強みは、締切まで余裕を持ってタスクをこなせる計画性です。
私は大学2年から3年生秋までコンサルティングファームでインターン生として働いていました。コンサルということもあり、インターン生ながらもたくさんの業務を任せてもらうと同時に、常に締切に追われるという生活を送っていました。
この状況は良くも悪くもストレスがかかり、「このままではいつかミスをしてしまう」と思い、プロジェクト管理シートを活用することにしました。すると、いつまでに何をすべきかが明確になり、効率的に仕事に取り組めるようになりました。
御社に入社後もこの経験を活かして、計画的に仕事を進めたいと思います。そして、顧客・社内に迷惑をかけることなく、売上拡大に貢献します。
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自己PR:計画性
例文
私はやらなければいけないことを締切までに余裕を持っておこなうことに自信があります。
私は、英検2級、TOEIC800点という成績を保有しています。この結果を出すために、試験日から逆算して、いつまでに何をするべきかということを洗い出し、そのスケジュールに従って学習を進めました。
点数が伸び悩み、計画を変更せざるを得ないときもありましたが、臨機応変に対応しながら本番を迎えることができました。
社会人になっても締切は付きものだと思います。私はこれまでの経験を活かして、計画的に実行して必ず成果を出し、御社に貢献したいと考えています。
主体性
経団連の採用と大学改革への期待に関するアンケート結果では、大卒者に特に期待する資質として、主体性を挙げる企業がもっとも多くなっています。企業が学生に対して、主体性を強く求めていることがわかりますよね。
主体性とは、現状の課題や問題点を察知し、自ら解決策を考え行動を起こせる能力です。主体性がある人は、現状に満足したり妥協せずに、常に自分ができることを考えて行動できるため、高い成長が期待できます。
主体性を強みとして述べるときは、独りよがりなエピソードに受け取られないように注意してください。主体性を武器に自分が成長できたことも大事ですが、周りにメリットを与えられたエピソードの方が効果的ですよ。
ビジネスシーンでは、企業や部署が掲げる目標を達成することが重要です。そのため、自分だけの考えで行動する独りよがりな主体性は望ましくありません。
ほかの人と目標やお互いの役割を事前に共有・把握したうえで、その中で主体性を持った行動ができることを伝えましょう。
強み:主体性
例文
私の強みは、周りの人も良い方向へ進めるように行動ができる主体性です。
私は、幼少期から現在まで柔道に取り組んでいます。高校・大学ではキャプテンも務めました。
大学としての目標は団体戦で全国大会ベスト8に入賞することです。これまで全国大会に出場することが目標であったため、新しい目標を達成するには練習内容をガラッと変える必要があると考えました。
キャプテンとして、監督やコーチ、メンバーと話し合いを重ね、我々の強みを伸ばせるような練習メニューに変更したところ、春季の全国大会でベスト16、秋季の全国大会でベスト8を達成することができました。
このように、私には周りを良い方向に導く力があると自負しています。この経験・力を活かして、御社に入社後、自らプロジェクトメンバーを引っ張る意識で取り組み、貢献したいと考えています。
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自己PR:主体性
例文
私は、本質的な課題を見つけ出し、それを解決することに自信があります。
私は大学1年生から3年生まで飲食店でアルバイトをしていました。夜の時間帯は繁盛するのですが、昼は客数が少ないことに頭を抱えていました。
他の従業員はこれの問題点として「そもそも昼は人が少ない」や「この辺で外食でランチを済ませる人が少ない」と考えていましたが、私はそうではないと考えていました。
お店の外からでは、このお店でどんな料理を提供しているかわからないということに問題があると考えていました。なぜなら、辺りのお店ではランチ時間になるとどのお店に入ろうか迷っている人をよく見かけるからです。
それを店長に伝え、店の外にメニューを掲載した看板を出すことにしました。その結果、昼時の客数は従来の2倍にまで増やすことに成功しました。
このような経験を活かして、自ら問題・課題点を見つけ出し、積極的に解決策を提案して貢献したいと考えています。
柔軟性
現代はテクノロジーの進化によりあらゆる事象が複雑化しています。既存のビジネスが通用しなくなる一方で、新しいビジネスも多数生み出され、それまでの常識が覆されてきました。
近い将来すら予測困難な中で「より良い方法はないか」と考え続けたり、常にアンテナを張って情報を取得しようとする姿勢が重要です。このように既存のやり方に捉われず、状況に最適なやり方を思いついたり、実行できるのが柔軟性です。
激しい変化が起こり続ける時代を突破するために、柔軟性のある社員を求めている企業は少なくありません。変化を乗り越える、もしくはチャンスに変えられる能力として柔軟性をアピールしましょう。
柔軟性をアピールしたい人は、こちらの記事でさらに柔軟性への理解を深めてくださいね。
13例文|柔軟性の自己PRで理解必須の注意点と伝え方のコツ
柔軟性を強みとすることで、主体性がないなどと受け取られてしまうことがあります。
ネガティブな評価を受けないためにも求めている人材を見極めたうえで、「どんな環境にも適応できる」など、より伝わりやすい言葉に置き変えることを考えてみると良いでしょう。
強み:柔軟性
例文
私の強みは、どんな変化が起きても冷静に対応できる柔軟性です。
私は旅行が好きで、3日以上の休みがあると旅行に出かけます。ただ、旅行は計画的に進むことは少なく、むしろ予想外の出来事の連続です。一人で旅行をしているときは自分だけが満足のいくよう計画を変更すれば良いのですが、複数人で行くときは皆が満足できるように計画を変更しなければいけません。
しかし、このような状況でも皆が満足の行くように計画を立て直すことが得意で、これまで言い合いになったことは一度もありません。
特に近年はITの発展などによって変化が激しい時代かと思います。私はこれまでの経験と強みを活かして、どんな変化が起きても冷静に対応し、皆が満足できるような結果に導けるよう努めたいと考えています。
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自己PR:柔軟性
例文
私は、どんな変化にも対応して、良い結果を出せると自負しています。
私は大学2年生から大学3年生の冬まで事業会社のインターン生として働き、営業もおこなっていました。ある日突然、販売する商品がガラッと変わったことがあります。私はそれについて何も聞いておらず、実際に商品が変わってから知りました。
しかし、営業職として商品を販売しなければいけません。見込み顧客に最大限メリットを感じてもらうためにも、変更後の商品について猛勉強し、営業のロープレを積み重ね、変更から2週間後に初めて成約することができました。
このように、どんな状況でもそれに対応して成果を出すことには自信があります。御社に入社後、どんな変化が起きても冷静にそれに対応し、乗り越えて貢献したいと考えています。
自己PRや強みでは企業が自分を採用するメリットを的確に伝えよう
「この人を採用したい」「ぜひ一緒に働きたい」。採用担当者の人たちにこう思ってもらうことが、自己PRや強みを述べる際に最重視するべきことです。どのような回答であれば、企業にとって自分を採用するメリットが伝わるか吟味しながら、アピールの内容を磨いていきましょう。
面接でどのように質問をされるかは、本番にならなければわかりません。「自己PRを述べてください」と問われたり、「〇〇さんの強みは何ですか」と問われたり、この両方を問われることもありえます。
どのような質問の仕方であっても冷静に回答して、最大限のアピールができるように、しっかりと準備をしておきましょう。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る自己PRでは自分を採用することで企業が得られるメリットを伝えよう
自己PRは、採用する企業側が面識のない学生の人柄や特徴を把握するために、ほぼ確実に説明を求められます。
自己PRは、あくまで志望先の会社で採用された後に、自分がどのような形で貢献できるかを言葉で表したものです。つまり、自分を採用することで、企業側がどのようなメリットを得られるかを説明することと同じです。
そのため、求人票や企業のHPなどで記載されている「求める人物像」を意識したうえで、自分のアピールポイントを考えるようにしましょう。
伝わりやすさが最重要
自己PRでは、自分の強みを言語化して伝える必要がありますが、表現する言葉はほかの候補者と重複してしまうのが普通です。そのため、一緒に伝える強みを裏付けるエピソードや経験の面で差別化することを意識しましょう。
無理にオリジナリティのある言葉に言い換えることで、逆に採用担当者に伝わりにくくなることもあります。差別化するよりも、相手に正しく伝わることが大切です。
本文で紹介されている例文も参考にしながら、自己PRをいくつか作成し、徐々にブラッシュアップしていきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
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