Q
大学3年生
女性
就活で話を盛るのはどこまで許されるのでしょうか?
就職活動を進める中で、ES(エントリーシート)や面接でのアピールについて、友人から「多少は盛る(実際よりも良く見せる)くらいが良い」という話を聞きました。
自分を良く見せたい気持ちはありますが、嘘をつくことには抵抗があり、どこまでが許される範囲なのかわからず悩んでいます。
たとえば、経験したことのないスキルを「あります」と言ったり、実績を過大に表現したりすることは、やはり後々問題になりますか? 面接官は、就活生が話を「盛っている」ことを見抜くものなのでしょうか。
就活において、自分を魅力的に見せるための表現と、事実と異なる「盛りすぎた」表現との線引きはどこにあるのか教えていただきたいです。
もし、多少「盛る」ことが許されるのであれば、どのような点に注意して、どのようにアピールすれば良いか、具体的なアドバイスをお願いします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
話を盛るのは避けるべき! 嘘は必ずバレる
嘘をつくことは、たとえ小さなことであっても絶対に避けるべきです。事実と異なることを伝えると、それは詐称ととらえられてしまう可能性もあります。
面接官は多くの学生を見ているプロなので、話の矛盾や不自然な点にすぐ気づきます。
仮に面接でバレなくても、入社後に必ず苦しくなります。「プログラミングができます」と話してスキルが必要な部署に配属されたら、後で「実はできませんでした」では済みません。
自分の経験や強みを魅力的に見せる方法を考えよう
大切なのは、話を盛るのではなく、自分の経験や強みをどう魅力的に見せるかを考えることです。
たとえば、できなかった経験も、「この経験から〇〇を学びました」と伝えることで、前向きな印象に変わります。
失敗から何を学び、今後どう活かしたいかを語ることで、考える力や成長しようとする姿勢が伝わります。嘘をつかず、事実をもとに自分の良さを前向きに表現していきましょう。
嘘はNGだが「盛る」=「事実に基づき表現を工夫する」ならOK
就職活動で自分を良く見せたい気持ちは当然ですが、「どこまで許されるのか」と悩まれているのですね。
就職活動において、自分を魅力的に見せるための盛る表現は許容されますが、嘘はNGです。その線引きは、事実を折り曲げるかどうかにあります。
嘘をつくことは、面接官に見抜かれるリスクが高いだけでなく、仮に内定を得られたとしても、入社後に求められる能力とのミスマッチや社内での信用失墜、最悪の場合は懲戒処分や解雇につながるリスクを伴います。
面接官は、深掘り質問や非言語情報から、嘘を見抜くプロだからです。
深掘りし具体的に伝えられれば小さなこともアピールになる
私の過去の支援でも、「盛る」とは、「事実に基づきながら表現を工夫すること」と案内してきました。
たとえば、小さな経験でも「なぜそれをおこなったのか」「どのように工夫したのか」といったプロセスや学びを深掘りし、具体的に描写することで、あなたの思考力や主体性をアピールできます。
また、直接的な業務経験がなくても、アルバイトやサークル活動で培ったポータブルスキル、つまり汎用性の高いスキルに変換して伝えるのも効果的です。
無を有にするのは嘘なので要注意
一方、嘘とは、経験のないスキルを「あります」と断言したりすることです。これは入社後に問題となります。
就職活動で大切なのは、自己分析を徹底し、自分自身の本当の価値を理解し、自信を持って語ることです。事実にもとづき、いかに魅力を最大限に引き出す表現ができるかを意識し、誠実な姿勢で臨むことが、あなたらしい主体的なキャリア形成につながります。
以下の記事では就活で嘘をつくことのリスクについて解説しています。また、盛ることについても言及しているため、「少しでも自分を良く見せたい」と盛ったり、嘘をついたりすることを考えている人は、目を通しておきましょう。
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