Q
大学3年生
男性
SPIは7割が合格の目安なのでしょうか?
SPIの対策を始めたばかりの大学3年生です。周りの友人から「SPIは7割くらい取れれば大丈夫だよ」という話を聞いたのですが、本当でしょうか?
正直なところ、対策本を解いていても、非言語の問題など苦手な部分が多く、本当に7割も取れるのか不安を感じています。
もし7割が目安だとしても、それはどのくらいのレベルの企業に通用するラインなのでしょうか? また大手企業や人気企業を目指す場合でも、7割で十分なのか教えていただきたいです。
7割を目指すうえで効率的な勉強法や、特に強化すべき分野など、アドバイスをお願いします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
SPIの合格目安は企業ごとに異なるが7割正答合格圏内とされやすい
SPIにおいて「合格の目安は7割」という話はよく耳にしますが、実際は企業によって合格基準が異なります。
一般的な目安として7割正答は、多くの企業で合格圏内とされやすいですが、これはあくまで相対評価の参考ラインです。
受験者全体のなかでどれくらいのスコアか(偏差値評価)で判定されるため、7割以上=合格とは限りません。
7割正答はあくまで参考ライン! 本命企業の基準を把握しよう
正答率7割はどのレベルの企業でも通用するのかという疑問が出てきますが、7割では心配な企業もあります。
・中堅企業、地方企業など:7割前後で十分通過可能な場合が多い
・大手企業、人気企業:7割では不十分な場合もある(8割以上を求める企業も)
特に非言語(数学)問題が難しいと感じている方が多いため、ここで差がつきます。
相談者さんのように心配や不安を感じている就活生の皆さんも多いと思いますが、SPIは通過ラインにすぎず、エントリーシート(ES)や面接の比重の方が圧倒的に大きいです。
ただし、大手企業ではSPIの足切りで面接すら受けられないケースもあるため、最低でも6〜7割以上は確保したいところですので、この点注意が必要です。
7割正答を目指すなら出題パターンに慣れることが最も重要
さて最後に、7割正答を目指すうえで意識したいことを4つに絞って紹介します。
①出題傾向を把握する:SPIは時間との勝負。まずは出題パターンを理解して型に慣れることが大切です。
②正答率より解ける問題を確実に取る意識:全問解けなくてもOK。捨て問を決めて、得意なところで7割を目指すのが効率的。
③非言語対策は反復練習が鍵:図表読み取り、集合、確率、仕事算などの苦手分野は、繰り返すことでコツがつかめてきます。
④模試やアプリを活用:時間制限に慣れるため、模擬試験形式のアプリやオンラインSPI模試を活用するのも効果的です。
これまでの高校受験や大学受験と大きく対策は変わりませんが、出題傾向や解答の型を知ること、もしやアプリなどを活用して繰り返し解くこと、時間を意識して解答することが7割正答につながります。
応援しています!
大手や人気企業を目指すなら8割以上を目指そう
「SPIは7割取れれば合格」という話は、企業や応募者の状況によって異なるため、一概には言えません。 特に大手や人気企業を目指すなら、8割以上を目指すべきです。
SPIの合格ラインは、以下のような要素で変動します。
①企業ごとのボーダーラインの違い:大手企業ほど、多くの応募者から選抜するためSPIの基準が高くなります。中小・ベンチャー企業では、人物重視でSPIの比重が低い場合もあります。
②総合点と分野別の評価:能力検査(言語・非言語)の総合点だけでなく、企業によっては各分野に最低基準点があったり、特定の職種では非言語の点数を重視したりするからです。
③応募者レベルによる相対的変動:その年の応募者全体の学力レベルが高い場合、ボーダーラインも上昇します。
私の過去の支援でも、 苦手な非言語分野を克服することが、点数アップの鍵と案内してきました。
具体的には、問題形式に慣れること、苦手な単元(推論、割合、速度算など)を特定し、基本原理を理解し、類題を繰り返し解くこと、制限時間を意識した時間配分の練習が重要です。
SPIだけで内定は決まらない! バランスよく対策をすることが重要
最も重要なのは、SPIが選考の一部に過ぎないという事実です。
SPI対策を通じて基礎能力を高めつつも、自己分析を深め、企業研究を徹底し、主体的にキャリアの選択肢を広げることこそが、納得のいく就職活動、ひいては自分らしいキャリア形成につながります。
以下の記事ではSPIの出題内容や対策方法などを網羅的に解説しています。これからSPIを受検する予定があり、少しでも不安を抱えている人は一度目を通しておきましょう。
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