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ジョブ型雇用のデメリットって何ですか?
新卒就活中の大学生です。先日、「ジョブ型雇用」という言葉を耳にし、自分で調べてみて興味を持ちました。
最初からどんな仕事をするかわかっているのは、自分としては安心できるし、良い面しか想像できないのですが、何か注意点はあるんでしょうか?
メンバーシップ型と比較して、ジョブ型雇用で採用される場合のデメリットと、逆に皆さんが考えるメリットなどについてもお聞きしたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
ジョブ型雇用は転職が前提の働き方である! 長期で働きにくい点が懸念点
ジョブ型採用は、特定の仕事に対して人材を採用する方式で、長期雇用を前提に人材を幅広く採用し会社が配置を決めるメンバーシップ型とは対照的です。
この働き方には、いくつかのデメリットが存在します。
まず、人の入れ替えが激しい点が挙げられ、ジョブ型は終身雇用を前提としていないため、転職が当たり前です。企業側も、特定の業務に必要なスキルを持つ人を必要な期間のみ雇用する傾向が強いでしょう。
将来のキャリアの幅が狭くなる可能性も! 自分から学ぶ意欲が求められる
また、キャリアチェンジがしにくいという側面もあります。
特定の専門性を深めることはできますが、ほかの分野のスキルは仕事を通じて学ぶ機会が少ないため、自分で学習する努力が必要です。自己学習を怠ると、キャリアの幅が狭まる可能性があります。
加えて、「この専門性で採用されたのだから当然知っているだろう」と見なされ、メンバーシップ型に比べて研修などが受けにくい可能性も考えられます。
企業側が教育コストをかけない傾向があるため、自らスキルアップのための情報収集や学習を積極的におこなう姿勢も求められるでしょう。
契約外の貢献が評価されにくい可能性に注意! キャリアの行き詰まりも
ジョブ型雇用は、職務内容が契約書によって明確に定められているため、契約外の仕事、たとえばチームメンバーのサポートや新しい領域への挑戦といった行動が、直接的な評価や報酬に反映されにくいことがあります。
また、職務記述書が更新されないままだと、自身のスキルが陳腐化してしまったり、キャリアの再交渉に失敗すると行き詰まってしまったりする恐れもあるのです。
自己研鑽への投資意識がキャリアの明暗を分ける! 向き不向きを考えよう
加えて、多くの日本企業では制度がまだ移行途上のため、評価体系や教育投資が職務ベースに最適化されておらず、想定よりも研修の機会が少ないケースも散見されます。
一方で、専門性を高速で磨ける環境が得られるという大きなメリットもあるため、自ら学び続ける「自己研鑽コスト」を自分で負担できるかどうかが、この働き方への向き不向きの一つの分岐点になると言えるでしょう。
ジョブ型雇用という言葉を聞いたことがあっても、どのような働き方なのかわからない人もいるでしょう。こちらの記事では、ジョブ型雇用の特徴やメリットを紹介しています。
正規雇用と非正規雇用の違いについて理解しておくことも大切です。キャリアアドバイザーが、違いやそれぞれが向いている人を解説しています。
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