Q

大学3年生
男性

自己PRや就活の軸が決まりません……。

現在就活をしているのですが、自己PRのエピソードが思い浮かばず悩んでいます。

また、就活の軸すら定まっていません。

このような状況から脱出するためにはどうしたら良いのでしょうか? アドバイスをいただけますと幸いです。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

瀧本博史

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50分で素材集め! 自己PRは仮説と検証で磨こう

自己PRや就活の軸は、最初から完成されているものではなく、多様な経験や情報を材料として集め、仮説を立てて検証しながら磨き上げていくことが大切です。

最近の採用現場では、特別な武勇伝よりも「課題設定から具体的な行動を取り、その経験から得られた学びを再び活かせる再現性」や「他者への影響力」が重視される傾向があります。

まずは短時間で自己PRの素材を整理するための流れを作りましょう。たとえば50分を目安として、最初の10分で直近1年間の行動や出来事を時系列に書き出します。なお、時間はあくまで目安で、状況に応じて調整してください。

続く15分で印象的なエピソードを二つ選び、それぞれについて「結論」「自分の役割」「具体的な行動」「その結果」「そこから得た学び」の要素に分けて整理します。

さらに15分ほどかけて、ほかの場面でも似た行動を取った経験がないかを探し、再現性を裏づけるエピソードとして追加します。そして残り10分程度で、友人や指導教員など第三者に「あなたの強みが表れた行動」を一言で尋ね、客観的な視点を取り入れます。

こうして集めた要素をもとに、自己PRは60秒から75秒程度にまとめます。構成は「結論(自分の強み)→その根拠となるエピソード→同様の成果を再現できることの証明→入社後への活かし方」という順序にすると、簡潔で説得力のある話になります。

なお、最大の75秒は目安であり、職種や面接形式によって多少前後させてもかまいません。

就活の軸は3要素で定義! 行動し具体化させよう

就活の軸を整理する際には「志向」「根拠」「検証方法」という三つの要素を意識します。志向とは、「誰のどんな不便を、自分の強みや専門性を活かしてどう改善したいか」を一文で言語化することです。

根拠は、これまでの経験に共通して現れる価値観や得意分野、たとえば「未整備な環境でも要件を整理し、行動計画を組み立てるのが得意」といった特徴を示します。

そして検証は、志望する業界を3つ程度に絞り、OB・OG訪問や1day仕事体験などを通じて「配属の決まり方」「評価基準」「専門性の活かし方」などの一次情報を収集し、週単位で軸の文章を見直します。

面接では、「私の軸は◯◯を改善する仕事であり、その理由は△△という価値観を大切にしているからです。根拠はこの経験であり、現在はA社やB社でこうした検証を進めています」と端的に述べることで、強い説得力を持たせることができます。

その際、ただ単に「成長できる環境がよい」という抽象的な表現にとどまらず、「どの能力を、どんな環境で、どのような指標で伸ばしていきたいか」まで具体的に踏み込むと、より相手に伝わりやすくなります。

さらに、面接時の逆質問の場では「新人が成果を出すまでの典型的なプロセスや支援体制」を確認することで、企業の育成方針や現場の実態を把握できます。これにより、自分の軸が実際の職場でも機能するかどうかという実効性や納得感を高めることができます。

このように、実際の採用現場で重視される視点を踏まえながら、戦略的に自己分析をおこない、軸を具体化して検証するプロセスを柔軟に設計していくことが、納得度の高い就職活動へとつながっていきます。

国家資格キャリアコンサルタント/国家検定2級キャリアコンサルティング技能士

平野 裕一

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経験を深掘り! 「自己分析トライアングル」で強みを見つけよう

自己PRと就活の軸が決まらず悩んでいるのですね。

自己PRは「特別な経験」から生まれるものではなく、就活の軸も「漠然とした理想」から見つかるものでもありません。日々の経験を深掘りし、自身の価値観を明確にすることで、あなただけの強みと軸が見つかります。

企業が知りたいのは、経験の大きさではなく、その経験からあなたが何を考え、どう行動し、何を学んだかという人間性です。また、就活の軸は、企業の条件から探すのではなく、まず自分自身を知ることから始まります。

私の過去の支援でも、「自己分析トライアングル」の活用を案内してきました。「やったこと」(例:コンビニのアルバイト)に対し、「感じたこと・考えたこと」(例:顧客の笑顔にやりがいを感じた)を深掘りすることで、「得られたこと」(例:顧客のニーズを察知する力)というあなたの強みが明確になります。

就活の軸は未来から逆算! 10年後の自分から考えよう

就活の軸は「未来の自分」から逆算して考えます。10年後の理想の自分を想像し、そのために必要な要素(例:仕事とプライベートのバランス)を洗い出すことで、具体的な就活の軸(例:フレックスタイム制が導入された企業)が定まります。

華々しい経験がなくても、明確な理想像がなくても、自分自身を見つめ直すことで、道は開けます。

次の記事では就活の軸について詳しく解説しています。就活の軸が決まらずに悩んでいる人はぜひチェックしてみてください。

自己PRの書き方に悩んでいる人は、以下の記事を読んでみてください。基本的な作成方法や強みの見つけ方を解説しています。

就活の始め方がわからないと迷っている人は、こちらのQ&Aもチェックしてみましょう。キャリアコンサルタントが就活の始め方についてアドバイスをしています。

時間がない人におすすめ!
ツールを使えば、自己PRが3分で完成します

自己PRは就活において必ずといっていいほど必要になります。自己PRが曖昧なまま就活がうまくいかなかったという就活生は多くいます。

そこで活用したいのが「自己PR作成ツール」です。これを使えば、簡単な質問に答えるだけで誰であっても、あなたの強みが完璧に伝わる自己PRが完成します。

ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。

簡単な質問に答えるだけで、強みが伝わる自己PRが作れます。
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 ツールで作成した自己PR例文 
 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。サークル長を務めていたフットボールサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携を取り切れていないことが問題でした。そこで、大学生側に掛け合い週に2回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声掛けを行いました。さらに週末明けに今週の活動の詳細をメンバーに配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしていきたいと考えております。

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