この記事のまとめ
- 就活の軸は就活を成功させるために必須
- 就活の軸は大切にしたい価値観に沿って考えよう
- 就活の軸一覧90選と業界別回答例45選を紹介
- 自己分析ツール
たった3分で面接で使える"あなたの強み"がわかる!
この記事を読んでいる人におすすめ
面接で聞かれることも多い就活の軸ですが、「よく聞かれるもののどう答えれば良いかわからない」「そもそも就活の軸って何だろう」とその言葉に悩まされる人も多いのではないでしょうか。
就活の軸は、就職先や希望する働き方を考える基準です。就活の軸を明確にしておけば、面接対策だけでなく企業選びがしやすくなりますよ。しっかり定めて就活に活かしましょう。
記事では、キャリアアドバイザーの隈本さん、田邉さん、富岡さんのアドバイスを交えながら就活の軸について詳しく解説していきます。就活の軸が見つからない、見つけても企業に伝えて良い内容なのかわからないなどと悩んでいる人はぜひ参考にしてみてくださいね。
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「就活の軸」を明確にしてブレずにアピールしよう
応募する企業が決まらない人や、説得力のある志望動機が思いつかない人は「就活の軸が明確になっていない」といった場合が多いです。やみくもに就活を進めては、途中で行き詰まるリスクが高くなるため、まず就活の軸を定めておくことがおすすめです。
「就職するときに譲れない条件は何なのか」といった就活の軸を明確にして、ブレずに適切にアピールすることが就活を成功に導きます。
この記事では、まず就活の軸を定めるメリットを説明します。そのうえで、面接の際に企業が就活の軸を聞く理由や就活の軸の見つけ方を解説します。これを確認すれば、企業に適切なアピールができるようになりますよ。
また、種類別の就活の軸一覧も紹介します。「就活の軸が全く思いつかない……」という人も、あなたの価値観に合う就活の軸が見つけられるはずです。ぜひ参考にしてみてくださいね。
まずはあなたの「就活の軸」を確認してください!
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「就活軸発見ツール」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
就活の軸とは「企業を選ぶ際の指針」
就活をする際、理想の企業に就職したいと考える人は多いのではないでしょうか。理想の企業は人それぞれで、給与の高い仕事が理想と考える人もいれば、転勤のない仕事が理想と考える人もいます。
自分にとってどんな企業が理想なのかを考えた、企業を選ぶ際の指針となるのが「就活の軸」です。就活の軸は、自分の価値観に沿ったものであれば、どんな内容でも構いません。
就活の軸を明確にしないと、就職したい業界・業種などが定まらず、応募書類の作成にかなりの時間がかかる可能性があります。
また、採用面接でも志望動機や将来どうなりたいかという質問への回答に一貫性がないため、内定を得られず就活が長引く恐れがあります。
就活の軸は「企業選びの軸」ともほぼ同じ意味を持ちます。こちらの記事も併せて参考にすると、より理解が深まりますよ。
意欲が伝わる「企業選びの軸」の回答例50選|見つけ方も解説
志望動機で悩んでしまう人は以下の記事を参考にしてください。就活支援のプロが好印象を残せる志望動機の作り方を解説しています。
志望動機の作り方大全|就職支援のプロが好印象を残すコツを解説
就活の軸を定める6つのメリット
就活の軸を定める6つのメリット
- 就活を効率的に進められる
- 一貫性のあるアピールができる
- 将来の目的を明確にできる
- 内定をもらった際に判断基準となる
- 入社後のギャップが少なくなる
- 選考対策になる
「面接で聞かれたこともないし、就活の軸を考える必要性を感じないな……」と感じる学生もいるかもしれません。しかし就活の軸を定めることは、学生にとってさまざまなメリットがあります。
まずはどのようなメリットがあるのかを押さえて、効果的な就活の軸を考えていきましょう。
就活軸発見ツールを使えば、あなたの就活軸がわかります
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「就活軸発見ツール」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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メリット①就活を効率的に進められる
就活の軸を定めると、自分がどのような価値観を持ち、どのような企業で働くことが理想かを明確にすることができます。
明確にした基準に沿って応募する企業を選択していけば、膨大な数の企業から自分の価値観に合うものをある程度絞ることができ、効率的な就活につながるのです。
就活の軸をあいまいにしたまま就活を始めてしまうと、多数の企業説明会に参加したり、応募書類を提出したりすることになり、膨大な時間を消費してしまうことになります。
適切なエントリー数は人それぞれ異なります。エントリーで大切にすべき考え方や効率的に進めるコツを知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
就活のエントリー数で間違うと悲惨! あなたに合った選び方を解説
- 受けたい企業が決まっている場合は、就活の軸を考えなくても良いですか?
キャリアビジョンを見つけ一貫性のある回答ができるよう就活の軸は必ず考えよう
受けたい企業から内定をもらえない可能性もあるため、就活の軸は必ず考えるようにしてください。
就活の軸は、受けたい企業を決めるのに役立つのはもちろんですが、そもそも自分が「どのような働き方をしたいのか」「仕事を通して何を達成したいのか」を明確にする基準でもあります。
また、キャリアビジョンを考えることにもつながります。考えに一貫性のある就活ができるように、必ず就活の軸を見つけておきましょう。
メリット②一貫性のあるアピールができる
就活の軸が定まっていると、エントリーシート(ES)や面接でのアピールに一貫性が生まれ、説得力を持たせることができます。
就活の軸がしっかり定まっている学生は、「どんな企業で働きたいか」が明確であるため、「数ある企業の中からなぜその企業を選んだのか」や「入社後何をしたいのか」などの答えに説得力が生まれます。
面接では切り口を変えて志望動機を聞かれることもありますが、根本的な軸が定まっていれば、回答に困ることなくブレないアピールができます。
具体的にどのような質問がされるのか把握したい人はこちらの記事を参考にしてみてください。
面接の質問150選! 回答例から答え方まで質問対策を完全網羅
就活の軸が定まっていないと、企業のどの部分に魅力を感じたのかをアピールできません。そうすると、結果的に志望動機などの一貫性がなくなってしまうケースが多いです。
説得力を持たせるためにも、就活の軸を定めましょう。
メリット③将来の目的を明確にできる
就活の軸を定めることで、自分は将来どのように働きたいかや、どうなりたいかを明確にすることができます。
自分の目指すべき将来像が固まっていれば、企業でキャリアをどう積むべきか、どのようなスキルが必要なのか考えることができます。
メリット④内定をもらった際に判断基準となる
内定した企業から入社する企業を選ぶ際にも、就活の軸が判断基準となります。
就活の軸が定まっていれば、自分の価値観と企業はマッチしているのかを客観的に評価することができ、迷いなく企業を選択できます。複数社の内定を持っている場合などは特に有効です。
内定をもらった際の判断基準については、こちらの記事もあわせて参考にしてみてください。
内定承諾に迷う人が持つべき判断基準|NGな考え方も解説
メリット⑤入社後のギャップが少なくなる
自分の価値観に沿って決めた就活の軸をもとに就活を進めれば、入社後のミスマッチも防げます。
逆に自分軸で決めずに「知名度がある」「家族に勧められた」などと周りに流されて決めてしまうと、入社後に思っていたのと違うなどと認識の違いが生じる恐れがあります。
就活の軸をしっかり定めておかなければ、早期退職につながる可能性もあるのです。
メリット⑥選考対策になる
「就活の軸は何ですか」は、ESや面接でも頻出の質問です。
就活の軸を明確にしておくことで、なぜその業界・企業で働きたいのかや、入社後に活かせる自分の強みなどを盛り込んでアピールしやすくなります。
就活の軸が定かでないと、その業界・企業だからこそ選んだ理由に説得力を持たせることが難しく、志望度の高さが伝わりにくくなってしまいます。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る就活の軸を明確にすることで就職後の納得感が変わる
就活の軸はこの記事で紹介されているとおり、就職先を決めるためだけのものではありません。就活の軸をきちんと考えたかどうかによって、就職後の仕事に対する納得感が大きく変わります。
過去の経験と向き合うことで就活の軸を言語化できる
就職後の納得感が変わる理由は、自分の過去の経験ときちんと向き合うためです。部活やサークル、アルバイト、ボランティアなどの過去の経験を振り返ることで「組織で活動するとき」に求めることが明確になります。
たとえば、高校3年間サッカー部を続けた学生が「チームメイトのサポートのおかげで辛い練習を乗り越えられた」という経験をしているとします。すると、組織に対しては「一緒に働く人を重視する」ということがわかります。
そして、就活の軸が言語化できていることで、就職後に仕事で行き詰まったときに周囲に助けを求めるという選択肢を持つこともできますよね。
このように、就職後の働き方にも大きく影響するため、時間がかかってしまっても就活の軸は明確にしましょう。
自己分析をするなら自己分析ツールが一番おすすめ!
自分の弱みはわかっていても、強みは思いつかないものですよね。「それ、強みって言えないよ」と思われたくない人も多いはず。
そんな時は「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば簡単な質問に答えていくだけで、あなたの強み・弱みが簡単にわかります。
無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。
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企業が就活の軸を面接で聞く理由
就活の軸を定める前に、企業がなぜ就活の軸を面接で質問するのかについて、理解しておきましょう。
相手が何を求めて質問しているのか考えて答えることは、どんな質問に対しても共通して重要なことです。企業側の質問意図をよく理解して、企業が重視しているポイントに沿って回答しましょう。
逆に質問意図を理解せずに回答すると、的外れな回答になりかねません。
長く働いてくれるのか? 学生が大切にしている価値観を知るため
採用担当者は学生の価値観を知りたいと考えています。価値観が企業と合うのか相性を見極めるためです。
厚生労働省の新規大卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)によると、大卒の離職率は32.3%で、新卒社員の約3人に1人が早期離職していることになります。
早期離職は企業にとっても損失が大きいため、あらゆる角度から学生を総合的に判断して、長く貢献してくれる人材か見極める必要があります。
企業と学生の価値観がマッチしていなければ、学生が入社後に上手く会社に馴染めず、能力を発揮できないどころか退職につながる恐れもあります。そのため学生の価値観を非常に重視しています。
企業は学生が語るキーワードや態度などから資質を見抜き、自社の社風や業務とのマッチ度を測っているのです。
他の企業でも良いのでは? なぜこの企業を選んだのか知るため
採用担当者は就活の軸について聞くことで、どれだけ自己分析や企業分析をしっかりおこない、企業を選んだのかを見ています。
なぜ他ではなくこの企業で働きたいのかを明確に伝えられる人からは、企業も入社意欲を感じることができ、好印象を持ちます。
自分の理想や価値観に基づいて就活の軸を明確にしておけば、なぜ自分と企業がリンクするのか説得力を持たせてアピールできます。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る「内定後に本当に入社してくれるか」を確かめる意図もある
熱意のある学生を採用したいのはもちろんですが、内定を出した後に、本当にうちの会社に入社してくれるかどうかも見極めています。
内定を出せる人数が決まっているため、せっかく内定を出しても辞退されてしまうと大変痛手になります。1人でも大変ですが、複数人内定辞退者が出てしまったら人事の責任は重大となってしまいます。
そのため役員面接の前の段階から、就活の軸やその他の質問を駆使しながら就活生の志望度ややる気、熱意を測っています。
「何を基準に企業を選んでいるのか」を知るために就活の軸を聞くことも
一方で今の就活生がどんなことを大切にしているのかを純粋に聞きたいという側面もあります。
少子高齢化の時代は人材不足に悩む企業が多くあり、生きてきた時代背景が異なる若者の価値観に触れる機会がなかなかありません。若者が何を基準に企業を選んでいるかを知り、改善できる点を改善していきたいと考えています。
実際、就活をしている男子学生が育休取得に注目し、働き方を重視するというニュースが大きく報じられ、企業が働き方改革に着手するきっかけにもなりました。
働き方を軸にするのは伝え方が難しい面もありますが、働き方改革のもたらすメリットまで語ることができると、意欲や問題意識があることをアピールできます。
就活の軸は大きく4つに分類できる
就活の軸の分類
- 人・文化:どんな人と働きたいのか
- 事業・仕事内容:どんな業務に携わりたいのか
- 企業理念:どんなビジョンに共感するのか
- 働き方・待遇:どんな待遇や環境で働きたいのか
就活の軸を定めるメリットや企業側の視点を理解したところで、自分の就活の軸は何かを考えていきましょう。
就活の軸は大きく4つに分類することができます。4つのうち自分はどの部分を重視しているのかがわかると、考えを整理しやすくなります。
①人・文化:どんな人と働きたいのか
企業で働くうえで、1人では働くことができず、周囲の人と協力して仕事を進めることになります。そのため一緒に働く「人」や、その「環境」はとても重要な要素です。
「尊敬できる人と一緒に働きたい」や「チームワークを大切にしている環境で働きたい」など、どのような環境に身を置きたいかを基準に考えてみましょう。
②事業・仕事内容:どんな業務に携わりたいのか
どのような仕事に携わりたいかで就活の軸を決めることもできます。
英語が得意であれば、英語を使って海外で働ける企業に絞ったり、服が好きなら服にかかわる仕事に絞ったりとどんな業務に携わりたいかで就活の軸を考えます。
やりたい仕事を就活の軸にすると、モチベーションを高く保って働くことができるメリットがあります。
どんな仕事がやりたいのかだけでなく、その業務を通じてどんな経験やスキルを得たいのか考えてみましょう。
③企業理念:どんなビジョンに共感するのか
どんな理念、ビジョンを掲げ目指している会社かといった企業理念に基づいて就職の軸を決めることもできます。
どのような理念であれば、自分の生き方や価値観と照らし合わせて、心がワクワクするのかや共感できるのかを考えてみましょう。
企業理念に共感できれば、あなたの価値感と合うと考えることができます。そのため、企業理念を就活の軸にすると、入社後のミスマッチを防げるといったメリットがあります。
「そもそも自分の価値観がいまいちわからない……」という人は、こちらの記事をチェックしてみてください。価値観の探し方を詳しく解説しています。
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厳選12例文|面接で「大切にしている価値観」を聞かれた際の答え方
大切にしている価値観を聞かれたら、あなたが企業で活躍できる人材であることをアピールするチャンスです。この記事では大切にしている価値観を考えるステップや注意点をキャリアコンサルタントが解説します。例文も紹介しているので、参考にして選考を突破してください。
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④働き方・待遇:どんな待遇や環境で働きたいのか
給与や福利厚生、勤務地、環境などをもとに就活の軸を決めることもできます。
自分にとって働きやすい環境でなければ、長く働くことは難しいため、どのような待遇や環境で働きたいのかを考えることは重要です。
ただし採用担当者から「条件だけで選んだのではないか」とマイナスなイメージを持たれてしまう可能性もあるため、そのままESや面接で答えるのは避けましょう。
どんな仕事が良い仕事だろうと悩んでしまっている人はこちらの記事も参考にしてみてください。あなたにとって「良い仕事」とは何か考えるヒントになるはずです。
良い仕事とは? 自分に合う働き方や会社が必ず見つかる3ステップ
- 「人・文化」「事業・仕事内容」「企業理念」「働き方・待遇」の4つの分類のうち、どれが一番選考で印象が良いですか?
「働き方・待遇」以外の3つがおすすめ
記事で説明されているとおり、「働き方・待遇」を志望理由に設定するとマイナスな印象になる可能性があります。
「働き方・待遇」以外の3つの条件は、いずれも他社に当てはまらない志望理由がアピールできるため、優劣なく好印象をアピールできます。
ただ、企業に評価されやすいポイントかどうかを意識することも必要ですが、自分が志望する理由を素直にアピールすることも大切ですよ。
自分に合うものがきっと見つかる! 種類別の就活の軸一覧90選
就活の軸を明確にする重要性を理解していても、自分自身の就活の軸が何か漠然としている人もいるのではないでしょうか。
種類別の就活の軸を一覧にして紹介するので、具体的なイメージをつかむために役立ててください。
紹介している就活の軸をもとに、自分に合ったものをアレンジして考えてみるのもおすすめです。
ジャンル別の就活の軸
ジャンル別の就活の軸
- 働き方に関するもの
- やりがいに関するもの
- 適性に関するもの
業界や職種を超えて「〇〇な職場で働きたい」「〇〇なスキルが活かせる環境で働きたい」といった希望がある人もいるのではないでしょうか。
まだ志望する業界が定まっていない人や、複数の業界に興味がある人は、ジャンル別の就活の軸でまず考えてみることがおすすめです。
ジャンル別で就活の軸を考えると、あなたが働くうえで重要視したい価値観が何かが見えてきます。
働き方に関するもの
働き方に関する就活の軸
- 転勤がない企業で働きたい
- リモートワークで働きたい
- 産休育休がとりやすい企業で働きたい
- 地元で働きたい
- 都会で働きたい
- 海外で働きたい
- 休みが多い企業で働きたい
- スキルアップを支援する体制がある企業で働きたい
- チームで協力して働きたい
どのような場所や環境で働きたいかを就活の軸とする場合です。
働き方に関する軸を考えることにより、「自分がどんなキャリアを目指したいのか」や「仕事以外のライフプラン」も併せて考えることができます。
ライフステージが変わっても長く働きたい人は「産休育休が取りやすい企業で働きたい」、資格取得を目標にして仕事に活かしていきたい人は「スキルアップを支援する制度がある企業で働きたい」などと考えていくと良いでしょう。
ESや面接では伝えづらい一面もありますが、働き方に関する軸を無視して就職活動を進めてしまうと、ミスマッチが起きる可能性があります。
働き方に関するものを就活の軸にする際は、「必要な条件」か「十分な条件」か意識しましょう。
すべて必要条件にすると企業探しのハードルが上がり、納得して働ける企業を見逃す可能性もあるため注意してくださいね。
海外で働きたいと考えている人は、こちらの記事をチェックしてみてください。海外に行ける仕事について詳しく解説しています。
関連記事
海外に行ける仕事29選! 就職の可能性を高める秘訣も公開
海外に行ける仕事は多くあります。海外でしたいことを明確にし、納得のキャリアをつかみましょう。キャリアコンサルタントと、海外に行ける仕事を紹介し、また海外に行ける仕事に就く方法を解説するので、ぜひ参考にしてください。
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やりがいに関するもの
やりがいに関する就活の軸
- 顧客に直接感謝される仕事がしたい
- 社長・経営者の近くで働きたい
- 理念に共感できる企業で働きたい
- 自分の努力次第で成長できる環境で働きたい
- チャレンジ精神を発揮できる環境で働きたい
- 若いうちからリーダーとして活躍できる仕事がしたい
- 結果が数字で表れる仕事がしたい
- 環境問題の解決に貢献できる仕事がしたい
- 日本のすばらしさを海外に伝える仕事がしたい
どのような環境だとモチベーション高く仕事に取り組めるのかを、就活の軸とする場合です。
やりがいを就活の軸にすると、自分のやりたいことを言語化して明確にできるため、納得のいくキャリアを見つけやすいメリットがあります。
一方で、選考での回答が抽象的になりやすい点や、やりがいがない仕事はできないのかと懸念される可能性がある点には注意が必要です。どのようなときにやりがいを感じて、仕事においてはどうなりたいのかを具体的に伝えるよう意識しましょう。
仕事のやりがいには「他者からの評価」も欠かせないため、「結果を適切に評価される」「若くても活躍次第で大きなプロジェクトを任される」「年齢に関係なく結果を出せば昇進できる」といった就活の軸も考えられます。
適性に関するもの
適性に関する就活の軸
- 自分の長所を活かして働きたい
- 自分の専門分野を活かして働きたい
- 自分の経験を活かして働きたい
- 語学力を活かして働きたい
自分のスキルや経験を活かせるかどうかを就活の軸とする場合です。自分の強みを活かしてどのように企業で活躍したいかまで考えることで、より明確な軸になります。
たとえば、ITのスキルを活かして働くことを軸にした場合、選考で「スキルを活かして顧客の生活を豊かにするサービス制作に取り組みたい」と伝えると、ビジョンまで鮮明になりますよね。
適性を就活の軸に選ぶ場合、自分の今までの経験から軸を考えることになるため、過去と未来のギャップを少なくすることができ、納得のいくキャリアを見つけられる可能性が高くなります。
企業から求められる強みとは何か確認したい人は、こちらの記事もあわせて確認してみてください。
長所一覧表50選|自分に合うアピールポイントを受ける職種別に解説
リスキリング(新しいスキルを付け次世代の働き方に備えること)という言葉が注目されるように、仕事で必要とされるスキルは今後大幅に変化していくことが考えられます。
適性に関するものを就活の軸とする場合は、常に価値を創造するために学び続けることが必要だということを覚えておいてください。
業界別の就活の軸
業界別の就活の軸
- メーカー
- 商社
- 小売
- 金融
- サービス
- インフラ
- IT
- 広告・出版・マスコミ
- 官公庁・公社・団体
なんとなくでも気になっている業界がある人もいると思います。その場合は、そもそもなぜその業界が気になっているのかを深掘りすると、就活の軸が見えてきますよ。
ここからは、希望する業界別に就活の軸を紹介します。無意識的にも考えていた就活の軸を捉え、企業に求めることをより具体的に考えていきましょう。
また、今まで興味を持っていなかった業界もあなたの価値観に当てはまるものがあるかもしれません。視野を広げる意味でも他業界の就活の軸も確認することをおすすめします。
- 業界は同じでも、企業によって就活の軸を変えたほうが良いですか?
企業によって就活の軸を変えることは避けよう
就活の軸は大きな軸を決めることなので、企業という細かい単位で軸を考えるのは避けましょう。
企業によって特徴は異なるので、企業レベルで分類して軸を考えていると就職希望先がなかなか決まらなくなります。
業界という大きな枠組みを決めてから、業種や職種などの小さい枠組みでの軸を決めていくほうが良いでしょう。
各業界の特徴を知りたい人はこちらの記事も参考にしてください。幅広い業界を知ることは自分の可能性を広げることにもつながりますよ。
就職活動で役立つ業界一覧|仕事内容から動向まで各業界を徹底解説!
どの業界が自分に合っているのかわからない人はこちらの記事もあわせて参考にしてみてください。業界を絞る前に必ずやるべきことや自分に合った業界の見つけ方を解説しています。
業界の絞り方で就活失敗? 後悔しない絞り方7選と必須の準備を解説
就活では業界研究が必須です。業界研究を行うことで自分が働きたい業界がわかります。以下の記事では業界研究のやり方を詳しく解説しているので参考にしてみてください。
業界研究のやり方|業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう
メーカー
メーカーの仕事は、モノを製造して販売することです。
手掛けている製品によって大きく4つに分類することができ、製品の素となる素材を製造する「素材メーカー」、電信部品などの製品の一部を製造する「部品メーカー」、素材や製品を加工して最終製品を製造する「加工メーカー」、すべての工程を自社でおこなう「総合メーカー」があります。
それぞれの特徴を踏まえると、就活の軸を見つけられます。
たとえば、素材メーカーや部品メーカーは、その素材や部品があるからこそ生活で使うモノが作られているため、「人々の生活を便利にしたい」「ものづくりにかかわりたい」などが軸になりえます。
メーカーの就活の軸
- 人々の生活を便利にする仕事がしたい
- 自分が生み出したものを世の中に届けたい
- ものづくりにかかわる仕事がしたい
- 人の悩みを解決する仕事がしたい
メーカーは新しいものを作ったり、既存のものを安定的に供給したりするのが仕事です。そのため上記以外の就活の軸は、「人々に新しい価値を提供する仕事」「人々に安心安全な製品を届ける仕事」などもあるでしょう。
メーカーにはBtoB企業も多く存在します。BtoB企業についてはこちらの記事も参考にしてくださいね。
BtoB企業とは? BtoCとの違いから企業の探し方まで徹底解説
メーカーのなかでも、スポーツメーカーに興味のある人はこちらの記事も併せてチェックしておきましょう。スポーツメーカーに就職するコツを解説しています。
関連記事
スポーツメーカーへの就職を実現する方法|志望動機例文も紹介
スポーツが好きな人でスポーツメーカーへの就職を考えている人もいるでしょう。スポーツメーカーは選考倍率が高いため、徹底した対策が必要です。この記事ではキャリアコンサルタントと一緒にスポーツメーカーに就職するための対策を網羅的に解説しています。
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商社
自社の商品やサービスを販売したい企業と、その商品やサービスを購入したい企業を結びつけ、取引を仲介するのが商社の仕事です。
商社には、取り扱う商材が多岐にわたる「総合商社」と、特定の領域に特化して商材を取り扱う「専門商社」の2種類があります。
たとえば総合商社は、幅広い事業をおこなっているため「規模の大きな仕事に携わりたい」「海外事業に携わりたい」などが軸として考えられます。
一方で専門商社は、特定の分野の商品を取り扱うため、「知識を深めて発揮したい」「特定の分野のスキルを活かしたい」などが軸にマッチしますよ。
また、総合商社では異動によって担当する商材や事業が変わる可能性がありますが、専門商社は取り扱う商材が限られています。そのため、「スペシャリストになりたい」という就活の軸も合っていると言えます。
2種類の特徴を踏まえたうえで就活の軸を定めましょう。
商社の就活の軸
- 流通の力で豊かな社会を実現したい
- 海外事業に携わる仕事がしたい
- 規模の大きな仕事に携わりたい
5大商社と言われる5つの総合商社について詳しく知りたい人はこちらの記事もあわせて参考にしてみてください。
5大商社を徹底比較! 事業や社風の違いから内定への道筋まで解説
商社を志望する学生は「新たな事業を生み出す仕事がしたい」や「仕組みを生み出す仕事をしたい」などの仕事内容に関する軸を持てば、他業界との差別化もしやすいです。
小売
小売業界の仕事は、商社やメーカーからモノを仕入れて、消費者に販売することです。
モノを消費者に直接販売する仕事のため「商品を通じて顧客の日常生活を支えたい」「顧客に喜んでもらいたい」などが軸として考えられます。
小売と聞くと店舗の販売スタッフをイメージしやすいですが、将来的には店舗責任者や本社社員などのポジションに付く可能性もあります。そのため、将来的には「マネジメントにかかわりたい」といった軸も合いますよ。
小売業界の就活の軸
- 顧客に寄り添った仕事がしたい
- 地域に根ざした店作りがしたい
- 日常になくてはならない仕事がしたい
- 自分の好きなものを仕事にしたい
- 人々の生活の質を向上させたい
小売業界の中でもアパレル業界に興味のある人はこちらの記事も参考にしてみてください。アパレル業界での働き方や特徴、志望動機の書き方について詳しく解説しています。
アパレル業界について
アパレル業界の全貌がわかる! 最新の動向から選考対策まで解説
アパレル業界の志望動機
例文11選|アパレル業界の志望動機に必須の準備と書き方を解説
金融
金融業界は、お金にさまざまな形でかかわり、経済を支える仕事です。
融資を通してさまざまな企業のサポートができるため「仕事を通して人を応援したい」という軸が合うといえます。
また、顧客と信頼関係を構築することも重要なため、顧客とのかかわり合いにやりがいを感じたいという軸もマッチします。
金融業界の就活の軸
- 人を応援する仕事がしたい
- 長期的に顧客とかかわる仕事がしたい
- さまざまな業界とかかわりながら働きたい
- 地域を活性化させる仕事がしたい
金融業界に興味がある人は、こちらの記事も参考にしてみてください。金融業界の10の業種について詳しく紹介しています。
金融業界を徹底調査! 押さえておくべきトレンドや対策まで大解剖
金融系の仕事とは、お金自体はもちろん、そのノウハウで企業や個人を支援することです。
したがって上記以外の就活の軸は、「企業の継続的な成長や存続を支援できる」「お金の専門家として人々の資産形成をサポートできる」などがあるでしょう。
サービス
サービス業界は、その企業がおこなっている形のないサービスを消費者に提供することが主な仕事です。
サービス業といってもさまざまなサービス内容があるため、どの分野に興味があるのか明確にすると就活の軸が見つかりやすくなります。
たとえば人材サービスや教育サービスなどは「成長や転機にかかわりたい」といった軸がマッチします。一方で、旅行やレジャーなどの業種では、「喜ばせたい」「笑顔にしたい」といった軸が合いますよ。
サービス業界の就活の軸
- 人をワクワクさせる仕事がしたい
- 人の成長にかかわる仕事がしたい
- 人生の転機にかかわる仕事がしたい
- 顧客を笑顔にできる仕事がしたい
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人材業界に向いてる人の特徴8選! 仕事内容別に徹底解説
人材業界の志望動機
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サービス業界の中でもコンサル業界に興味のある人は、こちらの記事を参考にしてみてください。コンサル業界の動向や分類について詳しく解説しています。
例文12選|コンサルの志望動機で必須のアピール内容とNG例を解説
旅行業界に興味がある人は、こちらの記事をチェックしてみてください。旅行業界の動向や選考対策について、詳しく解説しています。
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社会情勢の影響を受けやすい旅行業界。記事ではキャリアコンサルタントとともに、旅行業界の概要や課題、今後の展望について徹底解説します。メリットとデメリットの両側面を踏まえたうえで志望するかを決めましょう。
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インフラ
インフラ業界は、電気やガスなどのエネルギーや不動産など、人々の生活に欠かせないものを提供しています。
インフラはサービスを提供するための土台や基盤となる公共施設、設備にかかわる仕事のため「生活の根幹を支えたい」「社会貢献がしたい」といった軸がマッチします。
一方で、社会への貢献度が高くやりがいはありますが、職種によっては、夜勤があるなどと体力的に大変な面もあるため、使命感を持って働きたいという思いも軸の一つになります。
インフラ業界の就活の軸
- 人の生活の根幹を支える仕事がしたい
- 便利な生活を守る仕事がしたい
- 人の役に立つ仕事がしたい
- 使命感を持って働きたい
インフラ業界の中でも海運業界に興味がある人は、こちらの記事も参考にしてみてください。企業のトレンドをしっかり押さえた志望動機を作成できます。
海運業界を徹底解説! 理解必須のトレンドから志望動機例まで紹介
ガス会社に興味がある人は、こちらの記事も参考にしてみてください。志望動機の作り方を詳しく解説しています。
ガス会社の志望動機は社会貢献では落ちる! 例文付きで作り方も解説
以下の記事では、人の役に立つ仕事を解説しています。「人の役に立つ仕事がしたい」と考える人は、併せてこちらも参考にしてみてくださいね。
人の役に立つ仕事45選|やりがいや社会貢献を実感しやすい仕事とは
インフラ業界を志望する学生の就活の軸として、「発展途上国のためになりたい」や「地域に貢献したい」などもおすすめです。
特定の地域にかかわりがある就活生であれば、より熱意をアピールすることができます。
IT
ITに付随するサービスを扱い、世の中の課題を解決していくことがIT業界の主な仕事です。
「インターネット・Web業界」「通信業界」「ハードウェア業界」「ソフトウェア業界」「情報処理サービス業界」の5つに分類されます。
IT業界は急速に技術が発達しているため「新しい技術やサービスの開発に積極的に携わりたい」といった軸が考えられます。
また、通信業界は社会のインフラを支える仕事をしているため、インフラ業界同様に「社会貢献がしたい」といった軸を持つ人もいます。
IT業界の就活の軸
- 情報格差のない社会をつくりたい
- 生活をより豊かにしたい
- 最新技術やサービスに携わりたい
IT業界を志望している人はこちらの記事も参考にしてください。IT企業の選び方や、受かる志望動機の書き方を詳しく解説しています。
IT企業の選び方
未経験からIT業界の転職で役立つ5つの実情|企業選びのコツも紹介
IT業界の志望動機
IT業界の受かる志望動機の書き方|職種別の例文10選も紹介
IT業界は、デジタル技術を通して企業のサポートをおこなったり、個人の生活を便利で楽しいものにしたりすることができます。
したがって上記以外の就活の軸は、「企業の経営革新に役立ちたい」「人々に新しい価値を提供したい」といったものがあるでしょう。
広告・出版・マスコミ
広告・出版・マスコミ業界はさまざまな媒体を使って、多くの人に情報を提供しています。
広告代理店であれば「価値あるものを広めたい」、出版社であれば「ベストセラーにかかわりたい」、テレビ局であれば「笑いを提供する番組制作をしたい」、新聞社であれば「正しい情報を届けたい」などの軸が考えられます。
華やかなイメージもありますが、実際は裏方の立場で業界を支える役割を担っていてハードな面も多いです。「情報を届けたい」「誰かを喜ばせたい」などの強い使命感が就活の軸になりえます。
広告・出版・マスコミ業界の就活の軸
- 人々に感動や喜びを与えたい
- 多くの人に商品やサービスの魅力を届けたい
- 生きた情報を届けたい
- 社会問題を解決したい
各業界の志望動機の書き方のコツはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
広告業界
例文7選|広告業界で勝ち抜く志望動機の書き方と差別化のコツ
出版業界
出版社への就職を叶える5つの必須準備|トレンドや選考対策も解説
テレビ業界
テレビ局への就職を有利にする6つの方法|志望動機例文も紹介
官公庁・公社・団体
官公庁とは、市役所や区役所、各省庁、国会などです。公社・団体は、学校や警察、消防、病院などを指します。
地域の人と直接かかわることも多く、傾聴力やコミュニケーション能力を活かして働きたいという気持ちを就活の軸にすることができます。
また、クレームや理不尽なことを言われる可能性もありますが、それにも負けない「地域社会の役に立ちたい」「困っている人を助けたい」という強い気持ちが就活の軸になりえます。
官公庁・公社・団体の就活の軸
- 生まれ育った街に貢献したい
- 日本のためになる仕事がしたい
- 安全や人権を守る仕事がしたい
- 困っている人を助ける仕事がしたい
- 街の魅力を伝える仕事がしたい
- 地域社会に寄り添った仕事がしたい
公務員として働くことを視野に入れている人はこちらの記事も参考にしてください。
公務員と民間企業の併願で共倒れ? 状況別で両立のコツを解説
- 就活の軸が幅広い業界や企業に当てはまってしまいます。業界や企業に関連した具体的な内容にするにはどうしたら良いでしょうか?
will・can・mustのフレームワークで考えてみよう
「人の役に立ちたい」「チームワークで仕事をしたい」といったことを軸にしていると、どの業界にも当てはまるので困ってしまいますよね。
そんなときは、will・can・mustのフレームワークを用いながら、自分の強みやスキルは何であるかを考えてみてください。
今軸となっている部分は、「willのしたいこと」がメインになっていると思います。人の天職はさらに「canのできること」「mustの社会から求められていること」が重なった部分と言われています。
たとえば私は、仕事を通じて奉仕・社会貢献がしたいという価値観を持っています。キャリアコンサルタント、産業カウンセラーとして傾聴スキルを磨いてきたこともあり、人の話を聴くことで誰かの役に立ちたいと日々感じています。
大学の勉強、研究、アルバイトや部活などで身につけてきたスキルを掛け算することで具体的な軸が見えてきますよ。
天職と耳にしたことはあっても本当の意味や、どれだけの人が天職に就いているのか気になる人もいると思います。以下の記事では天職について解説しているので参考にしてみてください。
天職の本当の意味|仕事を生きがいにすることと幸せをつかむ秘訣
職種別の就活の軸
職種別の就活の軸
- 企画系職種
- 営業系職種職
- 技術・研究系職種
- 販売・サービス系職種
- 専門系職種
- 金融系職種
- クリエイティブ系職種
- IT系職種
- 医療・福祉系職種
- 官公庁系職種
希望の職種がある人もいるかもしれませんが、その場合職種の特徴から就活の軸を見出すことも可能です。
ここからは、各職種にマッチする就活の軸を解説します。その仕事に携わりたいという希望がどのような思いをもとにしたものなのか、深掘りして考えてみましょう。
各職種の特徴を詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。向いている職種の選び方や、職種の種類について詳しく解説しています。
職種の種類一覧を徹底解説! 業種・業界・職業との違いも押さえよう
事務・管理系職種
事務・管理系職種は総務や人事、経理、財務、法務、受付などの仕事で、他の部署を支える役割を担っています。
一般的に企業の規模が大きいほど業務が細分化されている傾向にあります。一方で、中小企業では複数の業務を1人で担う場合もあります。
特定の資格やスキルが必要になる場合もあるため、「スキルを身につけたい」などの軸が考えられます。
また、基本的に周囲のサポートが主な仕事になるため、「縁の下の力持ちでありたい」などを就活の軸もありますよ。
事務・管理系職種の就活の軸
- 作業を黙々とこなす仕事がしたい
- 周囲の人が気持ち良く働くためのサポートがしたい
- PCスキルを活かしたい
事務職を希望している人は、こちらの記事も参考にしてみてください。仕事内容を詳しく紹介しています。
例文20選|事務職の志望動機を職種別・業界別に徹底解説
総務や人事などは社内の人材育成を担当することもあるので、人の成長をサポートしたいという軸もおすすめです。
また、財務であれば、「細かい数字を考えるのが好きなので財政面から会社に貢献したい」と伝えても良いですね。
企画系職種
情報を集めたり分析したりして社会のニーズを捉えた商品を考える職種です。
「自分のアイデアを形にしたい」や、「周囲に影響を与えたい」といった就活の軸が考えられます。また。企画のプレゼンテーションや開発、制作などで、他の部署とかかわる機会が多いため、「多くの人とかかわる仕事」も軸としてマッチしています。
一方で、なかなか企画が通らないことや、思うような結果が出ないこともあり、厳しい面もあります。そのため「自分の努力次第で成長できる環境で働きたい」などの成長に関する軸や、「新しい商品作りに携わりたい」などの軸も合っています。
企画系職種の就活の軸
- 自分のアイデアを商品やサービスなどの形にしたい
- 世の中のトレンドを意識して働きたい
営業系職種
自社の製品やサービスを、個人や法人に販売する職種です。
取り扱うのは形ある「モノ」なのか目に見えない「サービス」なのか、誰を相手にするのかで仕事内容はさまざまですが、「自社のモノやサービスの魅力を伝えたい」や「最適な提案をして喜ばせたい」などの軸を持っている人がマッチします。
また、モノやサービスを売って終わりではなく、契約手続きやアフターフォローまで担当する場合もあるため、「長く顧客とかかわる仕事」といった軸も合います。
営業系職種の就活の軸
- 幅広い人脈を構築したい
- 顧客に頼られる存在になりたい
営業は直接的に企業や個人にかかわる存在なので、「素晴らしい製品やサービスを世界に広げたい」「ワンストップで顧客の悩みを解決したい」「売上に貢献して企業を成長させたい」といった就活の軸もあるでしょう。
営業職に興味がある人は、以下の記事も参考にしましょう。営業職の仕事内容から選考通過のコツまで解説しています。
例文18選|営業職の志望動機で採用担当者を惹きつけるコツ
現時点で「営業は向いていないかも……」と考えている人は、こちらの記事も確認してみてください。営業職の適性をチェックすると視野が広がるケースも多くあります。
営業に向いてない人の16の特徴|不向きな人におすすめの道も解説
技術・研究系職種
技術系職種は、個人や企業からの要望に基づいて、設計や施工をおこなう仕事です。
研究系職種は、企業が製品を開発するための研究をおこなう仕事です。
研究職には将来的な製品化や実用化を目指して研究をおこなう「基礎研究」と実用化に向けた研究をおこなう「応用研究」があります。
「自分が今まで培ってきたスキルを活かしたい」といった軸が根底にある人が多いのではないでしょうか。
技術・研究系職種の就活の軸
- スキルを磨きたい
- 新しい技術を研究して開発したい
- こだわりを持って仕事がしたい
研究職に興味のある人は。こちらの記事も参考にしてください。仕事内容や適性について詳しく解説しています。
研究職ってどんな仕事? 狭き門を勝ち抜くための志望動機例も紹介!
販売・サービス系職種
販売・サービス系職種と営業職との違いがよくわかっていない人も多いかもしれませんが、販売・サービス系職種は「提案スタイル」にあります。販売職は顧客のニーズを満たすために、最適な提案をおこなうことが求められています。
人と直接かかわる職種のため、「人を喜ばせたい」や「対人関係にまつわるスキルを活かしたい」といった軸がマッチします。
さらに細かく考えると、美容部員であれば「美容の悩みを親身になって解決したい」、アパレル販売スタッフであれば「自分が魅力を感じる商品を扱いたい」、調理師ならば「食を通して多くの人を笑顔にしたい」、客室乗務員なら「旅に出る人に安心を提供したい」などが合います。
販売・サービス系職種の就活の軸
- 自分が魅力に感じる商品を扱いたい
- 提案力を活かしたい
- コミュニケーション能力を活かしたい
販売職に興味がある人は、こちらの記事をチェックしてみてください。販売職の仕事内容や選考対策を詳しく解説しています。
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専門系職種
スペシャリストや専門職と呼ばれる職種です。中には資格や免許を取得しなければ就けない仕事もあります。
専門系職種は多岐にわたり、たとえばMRI、コンサルタント、講師、保育士、栄養士、税理士、インストラクターなどです。
資格やスキルを活かして、「人をサポートしたい」「人を助けたい」といった軸がマッチします。
専門系職種の就活の軸
- コツコツ努力をして自分の能力を高めたい
- 専門性を発揮できる仕事がしたい
- 資格を活かして働きたい
専門系職種を志望する学生の就活の軸としては「組織をサポートしたい」や「専門性を高めて社会貢献したい」などが挙げられます。
自分のスキルを高めるだけでは、すぐに離職すると思われる可能性もあるため注意しましょう。
金融系職種
金融系職種とは、証券会社や銀行などでお金を取り扱うことにかかわる仕事です。金融について高い専門知識が求められるため、日々の自己研鑽は必須と言えます。
具体的には、為替ディーラー・トレーダー、融資・資産運用マネージャー、証券アナリスト、ファイナンシャルアドバイザー、アクチュアリーといった金融系特有の職種を指します。
大きな金額が動く取引にかかわることも多く、プレッシャーは大きいです。根底には「顧客の問題を解決したい」や「経営について学びたい」などの軸があるのではないでしょうか。
金融系職種の就活の軸
- 特定の商品を売るのではなく、自分の提案そのものを商品にしたい
- 長期的に顧客とかかわる仕事がしたい
- 得た知識を活かして働きたい
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クリエイティブ系職種
クリエイティブ系職種は、企業や個人の依頼に応じた商品や作品を制作する仕事です。何を制作するかによって大きく仕事内容も変わります。
「自分で何かを作り出したい」といった軸が合います。加えて、他の職種と共同作業で仕事をおこなうケースも多いため、「人々と協力し合って一つの作品を作りたい」という軸も合います。
クリエイティブ系職種の就活の軸
- 働き方や服が自由な環境で働きたい
- スペシャリストになりたい
- 自分の功績が残る仕事がしたい
クリエイティブ系の職種は、人の目に直接触れるものにかかわることが多いので、「人の心を揺さぶるものを作りたい」「自由な発想を否定されない仕事がしたい」「感性が活かせる仕事がしたい」といった就活の軸もあるでしょう。
IT系職種
コンピューターシステムの企画・開発・保守・運用をおこなう仕事です。現代はほとんどの企業でITのスキルが欠かせないため、需要も高くなっている職種になります。
ITの力を駆使して「新しいサービスを生み出したい」や「世の中を変えたい」といった軸を持っている人が多いです。また、海外展開している企業や、海外進出を目指す企業も多くあるため、「語学力を活かしたい」「ワールドワイドな仕事がしたい」などの軸を持っている人もいます。
IT系職種の就活の軸
- 自分のアイデアで世の中を変えたい
- 新しい価値を生み出したい
- 社会にインパクトを与えたい
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医療・福祉系職種
医師や看護師などの患者に直接かかわる仕事や、医療機器を扱う医療技術系の職種が挙げられます。
また高齢化社会の進む日本では、介護福祉士や社会福祉士などの仕事の需要も高くなっています。
人の役に立っていることの喜びを実感できる職種ですが、人手不足で業務量が多い面や、精神的に辛い面もあります。「人々の力になりたい」など、使命感を感じる軸がマッチします。
医療・福祉系職種の就活の軸
- 病気に苦しむ人々の力になりたい
- 心と体の両方から人をケアしたい
- 人々の健康を支えたい
官公庁系職種
国家公務員・地方公務員・警察官・自衛官・消防士がこの職種にあたります。
「人のために働きたい」や「地域を活性化させる仕事がしたい」などといった軸を持っている人が多いです。
一歩踏み込んで、なぜ民間企業ではなく官公庁系職種なのかといった視点を持って就活の軸を考えると、より入社後に納得感を持って働くことができます。
官公庁系職種の就活の軸
- 日本のためになる仕事がしたい
- 市民の要望を反映したまちづくりをしたい
- 命を守る仕事がしたい
地方公務員はスペシャリストが少なく、いろいろな課を経験することになるので「幅広い知識を身につけたい」という軸があるとミスマッチが防げます。
なかなかチャレンジが難しい職場ですが、解雇というリスクもないので「安定して働きたい」という軸も当てはまります。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る職種別で就活の軸を考える場合は情報収集から始めよう
職種別に就活の軸を考える際に注意してほしいのは、自分のこれまでの経験や自己分析で導き出された仕事への価値観だけで軸を決めようとしないことです。
職種別に考える際には、まずその職種についての情報をしっかりと集めなければいけません。その職種の特徴や業務内容を最初は簡単でも良いので理解し、求められるスキル・適性や性格について本も参考にしながら調べてみましょう。
最初に調べる職種は、自分のこれまでの経験にマッチするものや、興味を持っているもので良いです。
自分とマッチ度の高い仕事が見つかるキャリアインサイトもおすすめ
何を調べれば良いかまったく検討がつかないならば、「能力」「職業興味」「価値観」「行動特性」という4つの適性評価から、自分とマッチ度が高い仕事を見つけられるキャリア・インサイトを利用してみましょう。
また、ハローワークならば無料で受けられるので、窓口で相談してみてください。もちろん、VPI職業興味検査など、その他のアセスメントを受けても良いでしょう。
職種に対するざっとした理解ができれば、自己分析の結果との関連性が高いものに徐々に絞り込んでいきます。ある程度まで絞り込めたら、優先順位が高いものを軸に据えて、企業を絞り込んでいきましょう。
納得できる基準を見つけよう! 就活の軸の見つけ方8選
就活の軸の見つけ方8選
- 自己分析で自分への理解を深める
- 他己分析で未知の自分を知ることで多角的に考える
- 魅力に感じた企業の共通点から考える
- OB・OG訪問やインターンに参加する
- なりたい自分から逆算して考える
- 消去法で考える
- 得意なことや好きなことを書き出す
- アルバイトで働いて見つける
就活の軸を考えるメリットやパターンを知っても「しっくり当てはまる就活の軸がわからない」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
納得できる基準を見つけるには、その見つけ方を知る必要があります。就活の軸の見つけ方について8つの方法を解説するので、参考にしてみてください。
①自己分析で自分への理解を深める
自分の価値観を探るには、まずは自分への理解を深めることからはじめましょう。自分への理解を深めるには「自己分析」がおすすめです。
自己分析は自分の過去や思考を整理して、自分の強み・弱みや価値観を分析する作業です。
次で解説する、就活の軸を見つける際におすすめの自己分析の方法を、すでに取り組んだことのある人もいるかもしれません。
しかし自己分析は1度おこなえば完結するものではありません。改めて取り組むことで自己理解が深まり、就活の軸を見つけるヒントになります。
就活の軸とは、自分の性格やこれまでに培ってきた経験やスキルを、就職した後にどのように活かしていきたいかを決めて、活き活きと働ける環境を考えることでもあります。
軸を決めるためには自己分析が欠かせません。
自己分析のわかりやすいやり方はこちらの記事で解説しています。就活での活用法もまとめているので参考にしてみてください。
自己分析とは? わかりやすいやり方と選考での6つの活用法を解説
過去の経験をもとに軸を決める! 自分史を作る
自分史は「自分の半生を時系列にまとめて整理したもの」です。
過去の経験を深掘りしていくことで、自分の価値観を明確にすることができます。分析した結果をもとに、向いている環境や重視したい価値観を把握していきましょう。
自分史の作り方
- 小学校から現在までの出来事を書き出していく
- 過去の出来事を喜怒哀楽に分類する
- まとめた内容から価値観や行動パターンを導き出す
- 「自分がどのような働き方が合うのか」を考える
たとえば「誰かのためだとより頑張れる」といった価値観が導き出せたら、「直接顧客とかかわる仕事」や「チームでおこなう仕事」を就活の軸に選ぶことができます。
自分史の詳しい作成方法や就活で活かすための方法は以下の記事にまとめているので参考にしてみてください。
自分史を最大限就活に活かす方法とは? 記入例付きで作り方から解説
モチベーションの源泉をもとに軸を決める! モチベーショングラフを作る
モチベーショングラフは「過去の自分の出来事や経験をもとに、モチベーションの揺れ動きをグラフで表したもの」です。
自分のモチベーションが上下する原因を視覚化することができ、自分の価値観や自分に適した環境の傾向が明確になります。
たとえばモチベーションが上がったタイミングとして「自分の行動が誰かに喜ばれた経験」が複数あったとします。その場合「人を喜ばせる仕事」や「人をサポートする仕事」を就活の軸に検討することができます。
行動の共通点をもとに軸を決める! マインドマップを作る
マインドマップとは
考えていることを脳内に近い形で描き出し、思考を整理したり新たな発想を得るもの
マインドマップを作ることで自分の頭の中を整理することができ、自分の考えていることや行動原理を深掘りすることができます。
マインドマップの作り方
- 中央にメインテーマを書く
- メインテーマにあわせてキーワードを書く
- キーワードからさらに関連するキーワードを書く
- 掘り下げたキーワードをもとに価値観を導き出す
たとえば、過去に組織の中で活動した経験をマインドマップを活用して深掘りすることで、就活の軸を考えることもおすすめです。
深掘りした結果「縁の下の力持ち的な役割をしてきた」や「傾聴力を意識してきた」と組織の中での自分像が明確に見えたとします。その経験を活かして「誰かをサポートする仕事」を就活の軸にするなどと考えられますね。
マインドマップの作成方法を詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
自己分析は就活を成功させるために必須です。自己分析のやり方について詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る就活の軸を見つけるためには「ライフラインチャート」もおすすめ
同じグラフでも人生の幸福度、満足度を表すライフラインチャートもおすすめです。時間があれば自分史をいったん作ってみて、そこで思い出した内容を元にライフラインチャート作成に移ると、さまざまな経験を漏れなく記載できるので良いですね。
モチベーショングラフと似ていますが、「モチベーションは低いけど満足度、幸福度は高い」こともあるので、両方作って見比べるのも新たな気づきがあって面白いと思います。
ライフラインチャートで自分が大切にしたい価値観が見えてくる
ライフラインチャートの「自分にとって満足度が高くなる時、低くなる時」「幸せを感じる時、感じられない時」には、それぞれ必ず共通点があります。
「どんなときに高いのか」「どんなときに低いのか」を具体的な経験として書き出したあとは、その状況を抽象化していきます。
そうすると「人とのつながりがあるときに幸せを感じる」「難しい問題にチャレンジし乗り越えられたときに満足度が上がる」「お金は稼げても人の役に立っている実感がないときは満足度が低い」「人間関係が上手くいかないときに幸福度が下がる」といった自分の価値観や大切にしたい思いが見えてきます。
②他己分析で未知の自分を知ることで多角的に考える
自己分析をより説得力のあるものにするには「他己分析」も併せておこなうことがおすすめです。
他己分析は、自分の性格や長所・短所を、他の人に聞いて分析していく作業です。他己分析をおこなうことで、就活の軸を決めるヒントが見つかるかもしれません。
他己分析のメリット
- より客観的に分析できる
- 自分の知らない一面を知ることができる
- 自分の把握している特性と客観的な特性のズレを認識できる
他己分析の質問例
- 長所はどんなところか
- 短所はどんなところか
- 第一印象はどうだったか
- どんな仕事が向いてそうか
他己分析をおこなった結果、自己分析では気がつかなかった自分像が見えてくるかと思います。そこで新しく気がついたことを書き足して、「なぜ?」でさらに深掘りしていくことにより「就職するときに譲れない条件は何なのか」や「何を大切にしたいのか」など、就活の軸に必要な根本的な価値観を考えることができます。
他己分析は関係性・年齢・環境が異なる人に質問し、さまざまな視点から分析するとより効果的です。
- 他己分析をやるのに抵抗があります。他に自分を客観的に知る方法はありますか?
他己分析はキャリアコンサルタントに頼るのがおすすめ
キャリアコンサルタントによるキャリアコンサルティングを受けてみてください。
キャリアコンサルティングはその響きから「コンサルティングをされる、アドバイスをされる、企業を紹介される」と勘違いする人がいますが、相談者の話にじっくりと耳を傾け、気づきを促し、自己理解を促進させます。
自分1人で考えていてはなかなか自己分析が進まなかったが、面談を通して改めて自分という人間に気づくことができます。
また、キャリアコンサルタントからポジティブなフィードバックをもらうことも客観的に自分を見つめるのに効果的です。
③魅力に感じた企業の共通点から考える
業界研究や企業研究をしていると、「この企業良さそうだな」「魅力的だな」と感じることがあるかと思います。どこに魅力を感じたのか、共通する点を見つけることも就活の軸づくりのヒントになります。
「人の悩みを解決してあげられる仕事だから」「取り扱う商品が好きだから」など興味を持った企業の魅力的だと感じた点を、具体的に書き出してみてください。
共通点を見つけたら、それが就活の軸になりうるのです。
④OB・OG訪問やインターンに参加する
自己分析や他己分析である程度就活の軸になりそうな候補が見つかったら、OB・OG訪問やインターンに参加することもおすすめです。
OB・OG訪問やインターンに参加することで、リアルな情報を手に入れることができます。また、会社の雰囲気や働いている人の様子を知ることで、実際に働くイメージを持ちやすくなります。
OB・OG訪問やインターンで、「どのようなこだわりを持って就活に取り組んだか」や「やりがいに感じる瞬間はどんなときか」など先輩に直接質問してみるのもおすすめです。
実際に働く人の価値観を知ることで、その企業が自分の価値観と合っているかを確認したり、新たな就活の軸を見つけたりすることができます。
また、「想像と違っていた」という場合でも、就活の方向性を軌道修正することができます。なぜ想像と違ったのか、違う部分は自分にとって譲れるのかなど改めて考えることにより、新しい就活の軸が見つかる可能性もあります。
OB・OG訪問のやり方については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
OB・OG訪問は質問選びが鍵! おすすめ質問100選を紹介
インターンについては、こちらの記事でインターンの情報を網羅的に解説しているので、併せてチェックしてみてください。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説
⑤なりたい自分から逆算して考える
未来の自分を想像して、自分の将来の理想を実現するにはどうしたら良いか逆算して考えるのも一つの方法です。
たとえば、将来自分のお店を持ちたいと考えているのであれば、「社長・経営者の近くで働きたい」「顧客と直接かかわる仕事で提案力を身につけたい」などが就活の軸の候補になります。
なりたい自分から逆算して考えることにより、自分の目標やするべきことが明確に定まるため、就職後に納得感や目的意識を持って働ける就活の軸が見つけられるのです。
キャリア形成について明確にすると、なりたい自分を見つけやすくなります。あわせて参考にしてみてください。
キャリア形成とは? 4ステップでこの時代を生き抜く方法を考えよう
- ゆるく働きたい気持ちもあれば、バリバリ働いてお金を稼ぎたい気持ちもあり……。なりたい像がいくつもある場合は、どのように就活の軸を考えたら良いのでしょうか?
就活の軸は最初から1つにせず少しずつ絞り込んでみよう
なりたい像がいくつもある場合は、最初から1つに絞り込む必要はありません。就活では軸を決めるための自己分析と同様に、どのような仕事があるかという仕事理解も重要です。
軸を絞り込むのに注力し過ぎずに、一度興味のある分野の仕事について調べてみて、自分が興味の湧いた仕事をある程度絞り込んでから、自分の価値観とマッチするものを少しずつ絞り込んで軸を考えてみましょう。
⑥消去法で考える
避けたい仕事や条件を書き出し、消去法で考えることも効果的です。
どのような仕事に就きたいか具体的に考えられない場合でも、避けたい仕事や条件を挙げて効率的に選択肢を減らすことができます。また、避けたい環境を逆の環境に変換して考えると就活の軸を見つけることもできます。
消去法で就活の軸を考える例
- 残業や休日出勤をしたくない→ワークライフバランスが整った環境が良い
- ノルマに追われる仕事は避けたい→自分のペースでコツコツ働ける仕事が良い
- 成果を実感できないと嫌だ→成果が数字で出る仕事が良い
- 個人主義の仕事は避けたい→チームワークを重視した仕事が良い
⑦得意なことや好きなことを書き出す
自分の能力を活かせる環境や、自分が楽しいと感じる環境を就活の軸にすることもできます。
まずは自分の得意なこと、好きなことを書き出してみましょう。他者と比べる必要はなく、自分の中で得意なことや好きなことを振り返れば問題ありません。
書き出した内容をもとに「自分の能力を活かせる環境はどんなところか」「自分が楽しく働ける環境はどんなところか」を考えてみてください。
得意なことや好きなことから就活の軸を見いだせれば、長く働ける企業を見つけることができる可能性が高くなります。
好きなことを仕事にしたい人は以下の記事を参考にしてみてください。メリット・デメリットや目指すうえでの注意点を詳しく解説しています。
好きなことを仕事にするのはあり? 効果的な選び方をプロが解説
⑧アルバイトで働いて見つける
アルバイトの経験から就活の軸を見つけるのも効果的です。
アルバイトを通して「自分が仕事でやりがいを感じるのはどんなときか」「どんなときに辛いと感じたか」を考えてみましょう。
アルバイトでの経験は実際に働く姿をイメージしやすいため、より現実的に就活の軸を考えることができます。
- アルバイトの仕事が一度も好きだと感じたことはないのですが、その場合どのように就活の軸を見つければ良いのでしょうか?
アルバイトを継続している理由を考えよう
アルバイト経験を通じて就活の軸を見つける方法は、必ずしも「仕事が好きな理由の深掘り」だけではありません。アルバイトを継続している理由を探すことで、働くうえで重視することを考えるきっかけになります。
たとえば、アルバイトの人間関係が理由で仕事を継続している就活生もいますよね。このような就活生は「人・文化」に関連した内容を就活の軸に設定することができます。
このように、アルバイト自体が好きでなくてもアルバイト経験から就活の軸を考えるきっかけが作れますよ。
「就活をしながらアルバイトをするのは大変そう」と感じている人もいるかもしれません。こちらの記事では就活とアルバイトを両立するコツを解説しているので、参考にしてみてくださいね。
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就活とバイトを両立するのは危険? よくある不安と対策を徹底解説
就活とバイトは両立することができます。就活中にアルバイトをするメリットデメリットや両立するコツを押さえましょう。この記事では就活とアルバイトを両立するときの不安や対処法などについてキャリアコンサルタントが解説するので参考にしてください。
記事を読む
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る就活の軸を見つけるならアセスメントツールもおすすめ
前でも紹介しましたが、VPI職業興味検査やキャリア・インサイトのような、仕事の適性や興味度を調べるためのアセスメントツールを活用するのもおすすめです。
就活の軸を決めるという段階で、漠然としたイメージはあるものの、自分の特性がよくわからずに言語化できないという学生は多くいます。そのときに、アセスメントツールの結果を参考にすることで、軸を言語化する助けになります。
アセスメントツールを使って就活の軸を言語化しよう
たとえばVPI検査ならば、現実的、研究的、芸術的、社会的、企業的、慣習的の「6つの興味領域」で、自分が興味のある領域が数値化されます。興味の高い分野が見つかったらその分野について調べて、マッチ度を経験や価値観をもとに振り返ることができます。
キャリア・インサイトならばさらに詳細な分析結果が出るため、軸を考えるための足がかりとすることができます。
もちろん、アセスメントツールは足がかりに過ぎません。その全てを信じるのではなく、その結果をもとに自分の経験や価値観を見直すための材料に使って、最終的に就活の軸の言語化に役立てましょう。
就活の軸が定まったら、それをもとに就職先を決めていきましょう。こちらの記事で就職先の決め方を詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね。
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あなたが受けない方がいい職業を確認して下さい
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
就活の軸は面接でも聞かれる! 好印象を残す回答法
就活の軸は企業選びの際に重宝するだけでなく、面接でも頻出の質問であり、対策は必須です。
企業選びの際に活用した就活の軸をそのまま伝えるだけでは、効果が乏しく印象に残りづらいです。より効果的に伝える方法を理解して、好印象を残しましょう。
オリジナリティを出す! 過去の経験と一致させる
就活の軸は、過去の経験を交えて伝えましょう。裏付けをする具体的なエピソードがなければ「私の就活の軸は〇〇です」といっても根拠がなく、説得力がありません。
自分の感情や思考を交えて伝えることで、よりエピソードに具体性が増し、あなたらしいオリジナリティが出ます。そうすると面接官もあなたの経験がイメージできて、印象に残りやすいためおすすめです。
「将来●という自分になりたいから、▲という軸で行動しています」というように、過去ではなく将来的な目線でのアプローチも有効です。
その際には、理由を聞かれると思うので、経験から今につながる価値観を伝えると良いでしょう。
熱意を示す! 企業の特徴と一致させる
選考で「就活の軸は何ですか」と聞かれ回答するときは、企業の特徴と一致する内容を述べましょう。就職の軸が応募企業とズレていては「他の企業にしたほうが良いのではないか」と面接官に懸念されてしまいます。
「自分の叶えたいこと」と「企業で実現できること」を一致させてくださいね。
志望企業の特徴と一致させるためには、企業の事業内容や社風、求める人材などを整理し、自分の価値観と合う部分をすり合わせていきます。
「他社でもできるのではないか?」と質問される場合もあるので、その企業だからこその理由も考えましょう。たとえば「社員の人柄に憧れた」や「商品に救われた経験がある」などの企業への思い入れが伝わる内容がおすすめです。
より熱意をアピールするためには「自分の叶えたいこと」の原体験を詳しく伝えましょう。
なぜ叶えたいのかを具体的に伝えることで、働く熱意をアピールすることもできるため、より好印象になりますよ。
こちらの記事では、事業内容を調べる方法を紹介しています。応募先企業への理解を深めるために、記事を参考にして企業分析を進めてみてくださいね。
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アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る面接官の心を掴むならオリジナリティを意識しよう
就活の軸で好印象を残すためには、オリジナリティを出すことがとても有効です。
就活で聞かれる頻出質問は対策方法が出回っていることもあり、型にはまったものになっていたり、同じような回答になっていたりすることがしばしばあります。面接官が話を聞いて、「この人もそのパターンね」と思われてしまうと非常にもったいないですよね。
具体的に話すことでオリジナリティを出すことができる
オリジナリティを出すコツは具体的に話すことです。緊張していたり、慣れていないと「こんなことを細かに話すと長くなってしまうから迷惑かな」「面接官はこんなことは聞きたいと思っていないんじゃないか」と不安になるあまり、抽象的にざっくりと回答してしまいます。
しかし、それだとあなたという人柄が全然見えてこず、結果的に印象に残らず終わってしまいます。
軸を話す際にはそれが自分の軸だと感じた実際の体験談があるはずなので、面接ではそのときの様子を思い出し、感動や喜びも一緒に面接官に伝えるつもりで話してください。
自然と身振り手振りが生まれ、声にも思いが乗り、表情もイキイキとしてくるでしょう。表情豊かな人の話は聞いていてとても魅力を感じますが、やはり延々と話されると困ってしまうので1分〜1分半くらいで話せるように練習してみてください。
ネガティブな印象を持たれることも! 就活の軸を答える際の注意点
就活の軸を答える際の注意点
- 優先順位を決める
- ポジティブな言葉に変換する
- 具体的な理由を添える
- 企業の一員として何がしたいのか伝える
就活の軸は企業に熱意を伝えるチャンスでもありますが、選び方や伝え方を間違えてしまうとネガティブな印象を持たれてしまうこともあります。
就活の軸を答えるうえでの注意点を理解して、マイナスな評価にならないように注意しましょう。
優先順位を決める
働くうえで考慮する観点は複数あるため、就活の軸を一つに絞るのは難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。無理に選択肢を狭める必要はなく、就活の軸は複数あっても問題ありません。
しかし、すべての軸を満たしている企業を見つけるのは困難なため、複数軸がある場合は「この軸は絶対に譲れない」「この軸は別の軸を満たしていれば可能」などと優先順位をつけましょう。
優先順位が明確であれば、応募する際や入社を決める際に、優先順位に従って迷わず決断することができます。
- 就活の軸は何個あることがベストでしょうか?
就活の軸は5〜10個見つけておこう
人によってベストは異なりますが、5〜10個見つけておくと良いでしょう。そうすると複数内定をもらい、自分に合った企業はどこかを考えるときに役立ちます。その際はやはり優先順位をつけておくこともポイントになります。
「就活でどこの企業の採用試験を受ければ良いのか」は悩むところですが、実は内定を複数もらって「どの企業に入社するかを決める方が悩む」という人が多くいます。
一般的に内定承諾の返事は期限が決まっているため、内定を複数もらった場合はスピーディーな判断が求められます。就活の軸を複数持っておけば、「内定先を決められない」という事態を避けられます。
ポジティブな言葉に変換する
「好きな企業だから」「雇用条件が良いから」といった軸は、自分が応募企業を考える際の軸としては問題ありませんが、面接での回答としては「仕事への熱意がなさそう」や「会社に貢献してくれなさそう」といったマイナスな印象を残しかねません。
本音の軸をそのまま伝えるのではなく、本音の軸を叶えることができると何が実現できるのかまで考え、ポジティブな印象の言葉に変換して伝えましょう。
ポジティブな言葉への変換例
- 忙しくても待遇の良い企業→早く経験を積んで成長できる企業
- 福利厚生が充実した企業→長く働ける環境がある企業
- 単調な仕事ができる企業→正確さが求められる仕事がある企業
- そもそも働くことにあまり関心がないので、ポジティブな言葉に変換するのが難しいです。どう考えれば良いですか?
自分の強みに絡めて考えよう
紹介されているような「ポジティブな言葉への変換」は、働くことに興味がある人ならスムーズに考えられるように感じますよね。
しかし、働くことに高いモチベーションがない就活生であっても、自分の強みと絡めることでポジティブな言葉に変換することができますよ。
たとえば、継続力が強みの就活生であれば「福利厚生が充実した企業」は、紹介されている通り「長く働ける環境で貢献したい」と表せます。また、リーダーシップが強みの就活生は「後輩育成にも長く貢献できる環境で働きたい」などと言い換えられます。
このように強みと絡めて就活の軸をポジティブな言葉に変えましょう。
継続力が強みの学生は、こちらの記事で自己PRの方法を解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
例文13選|「継続力」を魅せる自己PRの鉄則を職種・業界別に解説
具体的な理由を添える
どの企業でも当てはまるような就活の軸だと「他の企業でも良いのでは」と採用担当者に思われてしまい、熱意が伝わりにくくなってしまいます。
なぜその企業が良いと思ったのか、具体的な理由を添えたり企業との接点を伝えられたりすると説得力が増します。
応募企業で働くイメージをして、将来どうなりたいかやその企業だからこそ実現できることを考えてみるのも一つの方法です。
たとえば「OB・OG訪問で出会った〇〇さんのように、新しいアイディアで企画立案して会社に貢献したい」や「御社の〇〇のサービスに自分は助けられたため、多くの人に伝えたい」などと伝えるのがおすすめです。
企業の一員として何がしたいのか伝える
「その企業に憧れている」や「その企業の商品のファン」というだけの軸では、意欲が伝わりません。
憧れや好きといった気持ちを就活の軸にする場合は、きっかけだけに留まらず「その企業の一員として何を実現したいのか」「その企業で自分は何ができるのか」まで掘り下げて伝えるようにしましょう。
純粋にファンであることは企業側にとって嬉しいことですが、それだけで採用するかというとそれはまた別問題です。
企業は給与という対価を払うこともあり、あなたがどんな価値を提供できるのかが伝わってこないと魅力を感じません。
他の回答と矛盾しないか確認する
就活の軸が明確でなくあやふやなままで選考に突き進んでしまうと、他の回答と矛盾してしまう恐れがあります。
矛盾が生じると回答に説得力がなくなり、評価を大きく下げてしまう可能性があるため、志望動機や自己PRなど他の回答と矛盾がないように確認しましょう。
ほかの回答との整合性がない就活の軸を設定している学生は、「自己分析が足りないのではないか」という印象になりかねません。
すると、強みや志望動機に対する信頼性がなくなる可能性もあるので注意しましょう。
業界別の就活の軸回答例45選
実際に面接の場で「就活の軸」について質問された際の回答について、業界別に例文を解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
業界分類①メーカー
メーカーは、純粋にものづくりが好きでメーカーを志望するケースもあると思いますが、作っているものが社会にどのような影響を与えているのか、どのような役割を担っているかをしっかりと理解し、なぜそれを作りたいかを合わせて言えるようにしてください。
メーカーの就活の軸例文①
私は「人々の生活を豊かにすること」を就活の軸にしています。
私は日頃から時短家電などの便利な製品によって、暮らしが豊かになっていると実感しています。
御社の説明会に参加した際、毎日使うものの利便性や実用性を向上させることが、人々の日々の暮らしを豊かにすることにつながるのだと確信しました。
世界中の人々の暮らしを豊かにしていくことをビジョンに取り入れている御社の一員として、人々の暮らしをより豊かにするものづくりに携わりたいと考えています。
メーカーの就活の軸例文②
私の就活の軸は「農業の発展を支える仕事」です。
私は、環境問題について興味があり、大学は農学部で勉強しています。ゼミの活動を通して、農業の脆弱化が問題になっていると知り、日本の農業の成長に貢献したいと考えるようになりました。
インターシップに参加した際、農家の負担を減らす取り組みや体験型のファーム運営など、御社独自の農家サポート体制や環境への取り組みに感銘を受けました。
御社に入社後は、環境に配慮した事業運営にかかわりたいと考えています。
メーカーの就活の軸例文③
私の就活の軸は「ものづくりにかかわる仕事」です。
私はサークルでアクセサリーを作成し、文化祭で販売するといった経験をしました。アクセサリーを作ること自体も楽しかったのですが、なによりも購入した人がとても嬉しそうに身に付けてくれたのを見て、自分の作ったものが喜んでもらえたことに感動しました。
「日常に喜びを」というコンセプトで服やアクセサリーを製造している御社であれば、顧客一人ひとりの日常に喜びを届けるものづくりができると考えています。
メーカーの就活の軸例文④
私の就活の軸は「人々の悩みを解決する製品に携わること」です。私は化粧品の販売員のアルバイトをしています。
肌の赤みに悩んでいる顧客に、おすすめの商品とメイク方法を紹介したところ、後日「自分に自信が持てるようになった」と感想をいただきました。その際に、化粧品は外見を美しくするだけでなく、悩みを解決し内面を豊かにする力があると思うようになりました。
「顧客の幸せを実現する」を企業理念に掲げている御社で、人々の悩みを解決し自信につながる商品開発に貢献できると考えています。
こちらの記事では化粧品会社に就職するためのコツを解説しています。化粧品会社への就職を目指している人や興味がある人は、併せてチェックしておきましょう。
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メーカーの就活の軸例文⑤
私の就活の軸は「チャレンジ精神を発揮できる環境かどうか」です。私は大学時代サークルやボランティア活動、海外留学などさまざまなことに意識的に挑戦してきました。
新しいことに挑戦するのは勇気がいることですが、挑戦により得ることはとても多く、自分が成長したことを実感しています。
御社でインターンをさせていただいた際に、挑戦を支援する制度や風土があると感じました。御社で恐れずにさまざまなことに挑戦して、今までにない新技術の開発に携わりたいと考えています。
チャレンジ精神を強みとしてアピールしたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。企業が求めるチャレンジ精神や、自己PRのコツなどを解説しています。
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業界分類②商社
商社を志望する学生は「ほかの企業に当てはまる軸になっていないか」を常に考えましょう。
仕事内容はいずれの会社も似ていることが多いので、他社との違いを把握したうえで就活の軸を設定してください。
商社の就活の軸例文①
私の就活の軸は「流通の力で豊かな社会を実現すること」です。
私はボランティアで訪れたカンボジアで、必要なものが行き届いておらず不便な生活をしている人が多くいることを知りました。その経験から、行き届いていない場所にも必要なものを届けて、生活を豊かにしたいと考えるようになりました。
御社は多岐にわたる分野で事業を展開し、世界中にネットワークを広げています。
優れた商品を世の中に流通させることにより、人々の暮らしが少しでも豊かになるよう貢献していきたいと考えています。
商社の就活の軸例文②
私の就活の軸は「海外事業に携わること」です。
私は大学入学当初から海外でビジネスに携わりたいという思いがあり、2年間アメリカの大学に留学しました。またゼミでは、アジア諸国の経済発展について研究し、発展途上国にも強い興味を持っています。
御社の先進国だけでなく、発展途上の国に対してもサービスを展開している点に特に魅力を感じています。
入社後は語学力を生かして、海外企業と積極的に取引をおこないビジネスを展開することで、御社に貢献したいと考えています。
就活での英語力の活かし方や、語学力のアピール方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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商社の就活の軸例文③
私の就活の軸は「チームワークを重視して働けること」です。
私は大学でバレー部に所属しています。バレー経験者が多く、全体的に個々のレベルは高いのですが、チームの連携がうまくいかずに大会に負けてしまうこともたびたびありました。
そこで、チーム全体で話し合い、個人練習の時間を減らしチームワークを重視した練習内容に変更したところ、試合で勝ち続けることができるようになりました。この経験から、大きな成果を出すにはチームワークが重要であることを学びました。
御社のインターシップに参加し、チームワークを大切にして業務をおこなう姿勢を感じました。私もその一員となり御社の発展に貢献したいと考えています。
商社の就活の軸例文④
私の企業選びの軸は、「コミュ二ケーション能力を活かせるかどうか」です。
相手が何を求めているのか把握して提案できるコミュニケーション能力を活かし、多くの契約を獲得したいと考えています。
私は、昔から人とコミュニケーションを取ることが得意です。靴屋でのアルバイトでも、顧客との信頼関係を構築し、店舗1位の売上成績を収めました。
御社では、国内外のさまざまな企業とかかわり合いがあると伺っています。御社に入社後は、相手のニーズを汲み取るコミュニケーション能力で契約数の拡大に貢献します。
商社の就活の軸例文⑤
私の就活の軸は「若手の裁量が大きいこと」です。
私は学生時代飲食店でのアルバイトでアルバイトリーダーを任されました。最初は責任も大きくプレッシャーに感じていましたが、次第に店舗の運営に携われることにやりがいを感じ、主体的に仕事に取り組むことができました。
御社の説明会に参加し、若手も重要な戦力として位置付け、早くから責任ある仕事を任せてもらえる環境があると伺いました。御社に入社後は、責任ある仕事にも積極的に挑戦し、成果を出していきたいと考えています。
業界分類③小売
小売の就活の軸例文①
私の就活の軸は「顧客に一番近い環境で商品を取り扱うことができる仕事」です。
学生時代のスーパーマーケットのアルバイトで、顧客と会話してニーズに合った商品を販売することに喜びを感じたからです。
御社では、顧客との信頼関係構築を主軸とした経営をされています。顧客が何を求められているか常に考え、顧客に寄り添い信頼関係を構築することで、期待以上のおもてなしや商品を提供したいと考えています。
小売の就活の軸例文②
私の就活の軸は「結果が数字であらわれる仕事」です。売り上げ達成に向けて試行錯誤して、成果を出すことにやりがいを感じるからです。
私はアパレルのアルバイトで、商品を魅力的に見せる方法を研究したり季節感やトレンドも考慮したりすることで、想定の倍以上の売り上げを記録した経験があります。この時、店長やマネージャーから高く評価された嬉しさや達成感とともに、商品が売れることの面白さを感じました。
御社に入社した際には、顧客のニーズに答え、売り上げ達成に向けて試行錯誤して、成果を出すことに尽力します。
小売の就活の軸例文③
私の就活の軸は「地域に根ざしたお店づくりができるか」です。
大学時代のアルバイト経験を通して、コンビニエンスストアは老若男女から愛され、必要不可欠な存在だと感じました。
また、調剤薬局併設型の店舗や女性をターゲットにした店舗など、御社の既存の形にとらわれずに、柔軟な形で地域に密着している点に魅力を感じています。
御社の一員になり、地域の人々に愛される地域に根ざしたお店づくりに貢献したいと考えています。
小売業と一言で言ってもその地域に本社がある店、違う都市に本社がある店、チェーン店の直営店、フランチャイズなど種類がいろいろあります。
小売業で、もし「地域に根ざしたお店づくり」を軸に志望する際は、地域でお金が回る仕組みになっているかも確認しておきたいポイントです。
小売の就活の軸例文④
私の就活の軸は、「若いうちからリーダーとして活躍できるかどうか」です。
中学から大学まで吹奏楽部の部長を務め、常にリーダーとしてより良い演奏をするにはどうすべきかや、円滑に部活動をおこなうにはどうすべきか考えて行動してきました。リーダーとして仲間と信頼関係を構築し、チームの成長を実感できることにやりがいを感じます。
御社では、若いうちから店長を務め、リーダーとして活躍されている人がたくさんいます。入社後、周囲から信頼されるリーダーを目指して、まずは店舗スタッフとして成果をあげられるよう努力します。
小売の就活の軸例文⑤
私の就活の軸は「強みである傾聴力を活かして働ける環境」です。
家具屋でのアルバイト経験から、相手の言葉に耳を傾け、一人ひとりのニーズに合ったものを引き出すことにやりがいを感じるからです。
御社でも傾聴力を活かし、顧客のニーズを丁寧にヒアリングし、一人ひとりに合った適切な提案をすることで、利益に貢献します。
業界分類④金融
金融を志望する人は、企業ごとの強みを理解したうえで就活の軸を考えましょう。
たとえば地方銀行であれば、地域の特色についても把握することで、ほかの金融機関に当てはまらない説得力ある「就活の軸」がアピールできますよ。
金融の就活の軸例文①
私の就活の軸は「人を応援する仕事」です。
ゼミの活動で商店街の活性化について研究し、地域の中小企業や商店を、資金面から支援していきたいと考えるようになりました。
御社は、この地域で多くの中小企業や商店に融資や経営アドバイスをおこない、信頼関係を築かれています。
私もその一員となり、長所であるコミュニケーション能力やフットワークの軽さを活かして、多くの企業のビジネスを成長させることに力を注ぎたいと考えています。
金融の就活の軸例文②
私の就活の軸は「人と社会を豊かにする仕事」です。
ゼミの活動で、日本ではまだ投資に対して、不安感が強く投資を避けている人も多いと知り、投資の活用を促すことで人と社会が豊かになるような働きがしたいと考えるようになりました。
証券業界の中でも、御社の顧客が本当に求めているものを提案し、安心して投資できるような信頼関係づくりを掲げている点に共感しました。
入社後は、常に向上心を忘れずに業務に取り組むことで、自身の付加価値を向上させ、さまざまな課題を抱えている顧客の人生を豊かにすることに貢献したいと考えています。
金融の就活の軸例文③
私の就活の軸は、「自分の知識で顧客の課題を解決できるか」です。
私は好奇心旺盛で、自分の知らないことを知ることが好きです。
学生時代、書店のアルバイトで顧客に最適な提案ができるよう、本の知識をつけて販売に活かした経験があります。その際に、自分が知識をつけることで人の役に立つことにやりがいを感じました。
御社の一員となり、顧客に役に立つ知識を積極的に学習し、自分の知識で顧客の課題を解決したいと考えています。
金融の就活の軸例文④
私の就活の軸は「長期的に顧客とかかわる仕事」です。
生命保険の仕事は、一度契約したら終了ではなく、顧客のライフスタイルや思考の変化に対応して、一生涯のパートナーとして顧客に寄り添うことができるため、魅力に感じています。
中でも御社は「新たな発想で顧客一人ひとりの人生をサポートし続ける」という理念を掲げ、新たな価値を創造・提供し続けることを目指しています。御社でなら、どの時代でも常に顧客に最適な提案ができると考えました。
また、セミナーを通じてチームワーク重視の社風にも魅力を感じ、御社であれば私の強みである「挑戦心」と「チームワーク」が最大限に発揮できると考えています。
金融の就活の軸例文⑤
私の就活の軸は「スキルアップを支援する制度があること」です。
私がアルバイトしているカフェでは、研修や資格支援制度がとても充実している環境でした。
そのためかスタッフ同士の意識も高く、「顧客に気持ち良く過ごしてもらうにはどうしたら良いか」や「スキルを磨くにはこんな勉強してみようと思う」などといつも顧客に対して何ができるかを考えて、高め合える職場でした。
この経験から私は仕事をするうえで、職場全体の士気が高いところで自分自身も高めていきたいと考えるようになりました。
御社は資格支援制度やスキルアップ研修が充実しており、社員が意欲的に取り組んでいると座談会に参加した際に伺いました。私も御社の一員となり、スキルを高めることで顧客により良い提案ができるよう努力し続けたいと考えています。
業界分類⑤サービス
サービス業界を志望する人が就活の軸を設定する場合は、原体験を詳しく語れるようになることがポイントです。
サービス業の仕事は他業界でも活かせることが多いので、具体的な実体験を交えて語ると高評価につながります。
サービスの就活の軸例文①
私の就活の軸は「人をワクワクさせる仕事」です。
介護施設でのボランティア経験を通して、「ワクワクする体験は人を元気にしたり、その後も楽しい思い出で幸せになれる」ということを実感したためです。私自身もテーマパークに遊びに行った際、ワクワクする体験をして「明日も頑張ろう」と活力をもらいます。
そのように他者をワクワクさせて、その人のモチベーションアップにつながるような体験を届けられるような仕事がしたいです。
テーマパークでの仕事はそのワクワクに一番近い仕事でもあり、その中でも御社の「人々に夢や感動、やすらぎを提供する」という理念に共感しました。御社の一員となり、誰かの明日の活力になる仕事をしたいと考えています。
サービスの就活の軸例文②
私の就活の軸は「人の成長にかかわる仕事」です。
私は学習塾の講師のアルバイト経験を通して、子どもの成長を応援することが、自分にとっても活力になることを感じ、人の成長を支える仕事がしたいと考えるようになりました。
御社では特に生徒一人ひとりに合わせた指導に強みがあり、生徒の理解度や思考に合わせて授業プランを柔軟に変更している点も素晴らしいと感じました。
御社の一員となり、一人ひとりとしっかり向き合う教育を心掛け、生徒の成長に貢献したいと考えています。
サービスの就活の軸例文③
私の就活の軸は「人生の転機にかかわる仕事」です。
学生時代の野球部のマネージャー経験を通して、自分が行動したことで誰かが喜んでくれることや誰かの支えになることが、自分自身のやりがいにつながるということを感じました。
人をサポートする仕事の中で人材業界を志望した理由は、就職や転職という人生の転機になる瞬間に、一番の相談者でありたいと思ったためです。
その中でも御社は、企業と人材のマッチング度が高く、人材紹介後の企業と人材双方へのサポートも充実している点に魅力を感じています。
御社の一員となり、信頼関係を構築して人生の転機に一番の相談相手になることで、高い満足度を実現し貢献していきたいと考えています。
サービスの就活の軸例文④
私の就活の軸は「顧客を笑顔にできる仕事」です。
私が接客サービスのアルバイトをしている飲食店では、ランチタイムに子ども連れの顧客が多く来店されます。居心地良く過ごしていただきたいと考えて、必要なときにビニール袋やミルク用のお湯は必要かお声がけをしたり、紙エプロンやおもちゃを提供したりしたところ、感謝の声が多数寄せられとてもうれしく思いました。
自分のサービスで顧客を笑顔にできること、「ありがとう」という言葉をいただけることが、自分自身のやりがいにつながると感じました。
御社のホテルには、さまざまな年代や国籍の人が訪れます。顧客一人ひとりに合った上質なおもてなし、レベルの高い接客サービスを提供して、顧客を笑顔にする仕事に携わりたいと考えています。
サービスの就活の軸例文⑤
私の就活の軸は「提案力が活かせる仕事」です。
顧客のニーズを汲み取り、魅力的な旅行プランを提案することで顧客に幸せな時間を過ごしてもらいたいと考えています。
御社は個人の希望に合わせて旅行プランをカスタマイズできることや、カウンター営業に強みがあり、顧客にじっくり向き合って旅行プランが提案できる点に特に魅力を感じています。
私は学生時代アパレルのアルバイト経験を通して、顧客の潜在的なニーズまで汲み取り提案する力を身につけました。
御社でも提案力を活かして、顧客の求めていることを引き出し、一人ひとりに合ったプランの提案で顧客満足度を高めていきたいと考えています。
業界分類⑥インフラ
インフラ業界を志望する際は、インフラが世の中にどのような影響を与えているかを抽象化し、自分の強みとの共通点を話すことができると説得力が増します。
さらに、どうしてその分野なのかということを具体的な経験から語れるようにしておいてください。
インフラの就活の軸例文①
私の就活の軸は「人の生活の根幹を支える仕事」です。
震災のボランティア経験から、インフラが整っていないと人々の生活が成り立たないことを痛感し、重要性を感じました。
カンパニー制をいち早く採用して運営している御社であれば、柔軟かつ迅速な業務運営でより人々が安心できる電力整備ができると考えました。
また、インフラの普及には地域の人々とのコミュニケーションも重要だと感じています。
学生時代カフェのアルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かし、地域の人々に寄り添った営業をしたいと考えています。
インフラの就活の軸例文②
私の就活の軸は「便利な生活を守る仕事」です。
私が住む地域は都市部から離れていますが、御社の電車が通っていることで、生活に不便を感じることはありません。都市部に通勤通学する人も多く、鉄道サービスは生活に欠かせないものだと感じています。
その中でも御社の、公共交通機関の絶対使命である安全を追求するとともに、ホテルや不動産など多方面への挑戦で社会や人々の暮らしを支えている点に魅力を感じています。
御社の一員となり、社会や人々の便利な生活の根底を支える仕事に携わり、人々の便利な生活を守ることに貢献していきたいと考えています。
インフラの就活の軸例文③
私の就活の軸は「責任感の強さを活かせる仕事」です。
水は人々の生活においてなくてはならないものです。大学の授業で、世界には安心できる水が飲めずに苦しむ人が多いことを知り、インフラ業界の中でも、水にかかわる仕事がしたいと考えるようになりました。
御社では海外の発展途上国での水資源の安定供給にも力を入れているので、将来的には発展途上の事業にもかかわりたいと考えています。
私は学生時代ゼミ長の経験から、責任を持って最後までやり抜き、成果を出すことの重要性を学びました。「絶対に守らなくてはならない」商材を扱っていることに責任と誇りを持って働きたいと考えています。
インフラの就活の軸例文④
私の就活の軸は「人の役に立つ仕事」です。
学生時代に営業事務のアルバイトをしており、営業が仕事をしやすいように考え、自分が行動することで、営業の仕事をサポートできることにやりがいを感じました。その経験から人の役に立てる仕事に就きたいと考えています。
御社は再生可能エネルギーの導入をいち早く進め、温暖化対策や環境汚染に対する意識がほかの企業よりも非常に強いと感じています。御社でなら、真の意味で人の役に立てると思い志望しました。
私も環境に優しいエネルギー供給に携わり、社会貢献を諸先輩方と達成していきたいと考えています。
インフラの就活の軸例文⑤
私の就活の軸は「協調性が活かせる仕事」です。
ガスの供給はさまざまな工程を経て、多数の人とかかわりながらおこなわれます。そのため、多くの人の意見をまとめて、問題を解決する力が発揮できると考えています。
大学時代居酒屋のアルバイトで、ホールや調理など異なるポジションの人の意見をまとめる協調性を身につけました。
自分の役割を全うしつつ、周りの人と仕事を成功させるために協力し、地域の豊かな暮らしを根底からサポートしていきたいと思っています。
業界分類⑦IT
IT業界にはハードウェア業界、ソフトウェア業界、情報処理・サービス業界、Web・インターネット業界、通信業界があります。
面接ではIT業界の中でも、なぜその業界を選んだのかを言えるように準備しておいてください。
ITの就活の軸例文①
私の就活の軸は「個性を活かして働ける社風」です。
私は学園祭運営委員会に所属しており、その際に一人ひとりが得意なことで力を合わせれば大きなエネルギーになることを学びました。
多種多様な学生がおり、意見がぶつかることもありましたが、それぞれの得意分野に併せて役割を分けると、スムーズに運営ができ学園祭を成功させることができました。
インターンに参加して、御社は一人ひとりの個性を大切にしている企業だと感じました。私自身も自分の個性を最大限に発揮し、新しいサービスを作りたいと考えています。
ITの就活の軸例文②
私の就活の軸は「暮らしを便利にする仕事」です。
大学のゼミで、過疎化地域の問題点について研究をおこないました。
その際地方はIT化が遅れており、病院や役所などでの手作業でおこなわれている業務が多い現状を知りました。手作業のために待ち時間が長くなったり、ミスも多くなったりすることに地域の人も不便さを感じているようでした。
この経験から、暮らしをより便利にすることができるIT化の必要性を感じるようになりました。IT化の導入を積極的に進めている御社でなら、ITの力で暮らしを便利にしていくことができると考えています。
ITの就活の軸例文③
私の就活の軸は「次世代社会を創造する仕事」です。
御社のセミナーに参加した際、最新技術が可能にする新しい社会について知り、未来を考えてとてもワクワクしました。そして御社の製品を通して、多くの人々の生活に新しい価値をもたらしたいと考えるようになりました。
また、経済誌のインタビューで掲載されていた「一人ひとりが会社の代表として、プロ意識を持って仕事に取り組むことを掲げている」点にも感銘を受けました。
私も御社の一員となり、顧客に合った製品を提案し、世の中に広める仕事をしたいと考えています。
ITの就活の軸例文④
私の就活の軸は「高齢者の生活をより豊かにすること」です。
足の悪くなった祖父にインターネットで洋服を一緒に選び購入したところ、大変喜んでもらった経験があります。この経験から、高齢社会を迎えるこれからの時代に、ネット環境によって高齢者をサポートすることは、有意義ではないかと感じるようになりました。
「人に寄り添うテクノロジー」を理念に掲げる御社で、多くの高齢者の生活をより便利に豊かにする取り組みに携わりたいと考えています。
ITの就活の軸例文⑤
私の就活の軸は「スペシャリストを目指せるか」です。
私はサークル活動で、ニュースサイトのアプリを作成しました。1つのことを深掘りし、世にないもの生み出すためには、その分野を極める必要があり、大変多くの時間と努力が必要でした。
しかし、仲間と試行錯誤しアプリが完成した時、今までにないほどのやりがいを感じました。
私は世の中にないものを生み出すことに興味があります。御社でもIT開発のスペシャリストとなり、生活を効率化・最適化する新しいサービスを作り続けたいです。
業界分類⑧広告・出版・マスコミ
広告・出版・マスコミ業界を志望する際には、メディアを通じてどんな情報を誰に届けたいのかという思いが明確になっていることが重要です。
人気の業界なので、どうしてその媒体にこだわるのかも熱弁できて初めて面接官の印象に残ることができます。
広告・出版・マスコミの就活の軸例文①
私の就活の軸は「日々の活力となること」です。
テレビは情報を届けるだけでなく、心を癒やしたり応援したりする役割もあると考えています。
高校時代テニスに打ち込んでいましたが、怪我により入院することになりました。とても落ち込んでしまいましたが、バラエティ番組に元気をもらったり、ドラマの続きが気になってワクワクしたりと、病室で観たテレビで明るい気持ちになることができました。
御社のインターンシップに参加した際、ニュース番組制作の方から「人々の活力になり、1週間が少しでも明るいものになるような番組を目指している」とうかがい、大変共感しました。私も御社の一員となり、誰かの活力になる番組制作に携わりたいと考えています。
広告・出版・マスコミの就活の軸例文②
私の就活の軸は「多くの人に商品やサービスの魅力を届けること」です。
私はアパレルのアルバイト経験を通して、商品の魅力を伝えて顧客に喜んでもらうことにやりがいを感じました。また、もっと多くの人に価値あるものを広げたいと思うようになりました。
御社は新しいサービスの宣伝広告に実績があり、打ち出した広告によって有名になった商品やサービスはたくさんあります。
私も御社の一員となり、アルバイト経験で培ったリサーチ力を活かして、新しく価値のあるものを世の中に広めていく仕事がしたいと考えています。
広告・出版・マスコミの就活の軸例文③
私の就活の軸は「生きた情報を届ける仕事」です。
セブ島でのボランティア経験を通じて、状況を改善するには、まずは現状を知ることが大切だと思うようになりました。
正しい情報がなければ現地で本当に求められていることがわからず、正しい支援ができないと感じたからです。
この経験から、生きた情報を発信したいと思うようになりました。
御社は、日本で一番読まれている新聞であり、影響力も大きいです。新聞という媒体を通して、多くの人に正しい情報を届け、何か気づきやきっかけを与える記者になりたいと考えています。
広告・出版・マスコミの就活の軸例文④
私の就活の軸は「海外に日本の素晴らしい文化を伝えたい」です。
私は書店でアルバイトをしています。書店には常連の外国人の顧客がいて、熱意を持って漫画やアニメの魅力を話してくださいます。目を輝かせて話をしてくださる姿に、世界中に日本のアニメや漫画のファンを作りたいと考えるようになりました。
御社は海外現地法人の展開などの海外事業に力を入れており、「日本だけでなく世界中に日本の素晴らしいアニメや漫画を届ける」といった私の希望が、御社でなら実現できると考えています。
広告・出版・マスコミの就活の軸例文⑤
私の就活の軸は「社会の課題解決につながる仕事」です。
御社の制作したドラマは、社会課題への意識が感じられるものが多くあり、私も子どもの頃からこうしたドラマを視聴することで、社会課題に関心をもつきっかけとなりました。
最近見た御社のドラマでは「待機児童」や「産後うつ」について描かれており、実際に経験しないと大変さがわからないこともドラマを通して考えることで、深刻さがダイレクトに伝わるものがありました。
御社でのドラマ制作を通じて視聴者に社会問題を提起し伝えることで、社会の課題解決に貢献したいと考えています。
業界分類⑨官公庁・公社・団体
公務員は課の異動があるため、働き出すと特定の分野だけの仕事をしていられるということはほとんどありません。
就活の軸を話す際に、やってみたい特定の仕事を伝えることも大事ですが、「他の仕事もできる」「他の仕事もやってみたい」ということが伝わるようにしたいですね。
官公庁・公社・団体の就活の軸例文①
私の就活の軸は「生まれ育った環境に貢献できる仕事」です。
自分の生まれ育った場所で、自分の得意なことを活かして市民のために働きたいという思いがあります。
学生時代、スポーツを通して子どもの体力づくりや高齢者の健康維持について学んだ経験を活かし、地域の健康づくり運動と地域コミュニティの再生に取り組んでいきたいと考えています。
官公庁・公社・団体の就活の軸例文②
私の就活の軸は「日本のためになる仕事」です。
自然に囲まれた祖父母の家が大好きで、幼い頃から将来は自然を守り、魅力を伝えることに貢献したいと思っていました。
また飲食店でのアルバイトで食品ロスの多さを目の当たりにし、より環境を守るためにはどうすべきか考えるようになりました。
環境省で、日本の美しい自然や環境を守り、将来につなげるための取り組みにかかわりたいと思っています。
官公庁・公社・団体の就活の軸例文③
私の就活の軸は「市民の安心・安全を守ること」です。
私は学童のアルバイトをしているのですが、防犯面で子どもたちが安全に遊べる場所が少ないと感じることが多くありました。
この経験から私は、子どもたちが安心安全に外で遊べる環境を作るために尽力したいと考え警察官を志望するようになりました。
また幼い頃から柔道を習っており、柔道経験も市民の命や安全を守るために役立てることができると思っています。
官公庁・公社・団体の就活の軸例文④
私の就活の軸は「困っている人を助ける仕事」です。
私は大学のゼミで「子どもの貧困問題」を研究し、日本でもたくさんの子ども達が苦しんでいることを知りました。この経験を通して、将来は困っている子どもを救い、生活をより良くする仕事にかかわりたいと思うようになりました。
子どもの貧困問題は、親の就労環境の支援や子どもの教育や栄養面での支援など、関連部署と連携して多面的な支援が必要です。
貧困問題だけでなく誰かを助けることは、その問題を取り除けば良いだけでなく、周辺環境も含め総合的に改善する必要があるため、公務員として困っている人を助ける仕事をしたいと考えています。
官公庁・公社・団体の就活の軸例文⑤
私の就活の軸は「街の魅力を伝える仕事」です。
大学時代ゼミの活動の一環で、地域の食の魅力について地域情報誌を作成して発信しました。その際に街の魅力を知ってもらうことに、喜びとやりがいを感じました。
市民の暮らしに密接した多くの業務に携わることのできる職員なら、市民に愛着と誇りを持ってもらえるような魅力的な街づくりや、その取り組みを伝える仕事ができると考えています。
自分も採用担当者も納得できる自分らしい「就活の軸」を見つけて就活を成功させよう
就活の軸を明確にすることは、面接での質問対策だけでなく、迷った際の判断基準となり、応募する企業や入社する企業の選定を、効率的に進められるといったメリットがあります。
自分らしい就活の軸を見つけて、自分に合った企業への内定を手に入れましょう。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る就活の軸と向き合ったかどうかが就職活動の成功を左右する
就活の軸と向き合えば向き合うほど、就活の成功に近づくだけでなく、就職後にファーストキャリアの選択に対する納得感が大きく変わります。そのため、時間をかけて就活の軸と向き合うことがおすすめです。
私がキャリア支援をした人の中で、時間をかけて就活の軸に向き合った人は、就職後にも活躍していますよ。
納得感のある就職先を選ぶためには就活の軸を深掘りすることが重要
納得感ある就職先を選ぶためには、自分の価値観に合った企業を選ぶ必要がありますよね。実は自分に合う企業を選ぶためには、自己PRや志望動機ではなく就活の軸がポイントなのです。
就活の軸の深掘りをする過程で、自分が重視している仕事だけでなく、プライベートに関する価値観と向き合うことができます。
たとえば福利厚生や収入面を考える中で、どのような生活を送りたいかを考えるためですね。このように就職先に求めること・自分が実現したいプライベートまで就活の軸を通じて知ることができるのです。
就活の軸を通して自分の価値観と向き合うことで、納得感ある就職先を見つけ、働くことができます。就活を成功させるためにも、もう一度就活の軸と向き合いましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう
プロフィール詳細