この記事のまとめ
- 業務遂行能力の向上に必須の6つの要素とは
- 業務遂行能力を向上させる3つの方法を解説
- 評価される業務遂行能力の自己PRは3ステップで作れる
業務遂行能力は社会人には欠かせない能力の一つです。自己PRでアピールしたいけど、学生のうちから業務遂行能力は身に付くのか、アピールする方法がわからないといった学生も多いのではないでしょうか。
業務遂行能力は、日頃の行動や意識を変えるだけで身に付けることができ、能力の本質を理解し、アピールするポイントを押さえておけば、評価される業務遂行能力の自己PRを作成することができます。
記事では、業務遂行能力を身に付ける方法や、自己PR作成のコツをキャリアアドバイザーの有馬さん、吉野さん、野村さんとともに解説します。業務遂行能力の自己PRでほかの学生と差をつけたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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業務遂行能力が高い人は成果を出している! 今のうちから身に付けよう
業務遂行能力は与えられた業務を最後までやり遂げるために必要な能力です。働くうえで必要不可欠な能力の一つです。業務遂行能力が高い人は、最後まで業務をやり遂げるだけではなく成果も挙げていることが多く、企業の成長に欠かせない人材であるといえます。
学生のうちから業務遂行能力を身に付け、強みとしてしっかりとアピールすることができれば選考を優位に進められるでしょう。
この記事では、まず業務遂行能力とはそもそもどういった能力なのか、なぜ企業は業務遂行能力が高い人を求めるのかを解説します。
次に、業務遂行能力を向上させる方法を解説するのですぐに実践し、今のうちから能力を身に付けておきましょう。
最後には業務遂行能力を自己PRに盛り込む方法の解説と例文を紹介します。業務遂行能力をうまくアピールし採用を突破するための参考にしてくださいね。
業務遂行能力が高い人材は、計画通りに業務を完了して成果を上げます。企業の成長に貢献できるため、信頼感のある存在です。
学生時代に課題やプロジェクトを最後までやり遂げる経験を積むことで、この力は選考での強力なアピールとなるでしょう。
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業務遂行能力とはどういった能力なのか? 正しく理解しよう
業務遂行能力は仕事をするうえで欠かせない能力であるため、業務遂行能力の高さによって仕事の成果や人事評価に差が出てくることもあります。
業務遂行能力を身に付け、向上させるには業務遂行能力とはどういった能力なのかを正しく理解する必要があります。業務遂行能力にはさまざまな能力や要素が含まれているからです。
まずは、業務遂行能力の基本的な概要を理解しましょう。
似たような言葉で、職務遂行能力やテクニカルスキルがありますが、それらは特定の仕事に対しての限定的な能力やスキルとして使われることが多いです。
業務遂行能力はもっと広く、どの企業や仕事でも活用できる力ととらえてください。
そもそも業務遂行能力とは
業務遂行能力とは、与えられた業務を最後までやり遂げるために必要な能力のことです。この能力は、ただ業務をおこなうために必要な知識やスキルを指しているだけではありません。
業務遂行能力には知識やスキルも当然含まれますが、与えられた仕事の目的を理解する考察力や、期日までに業務を完結させるスケジュール・タスク管理の能力や周囲と連携に必要なコミュニケーション力など、さまざまな能力が含まれているのです。
ある特定の能力ではなく、複数の能力の掛け合わせだという点をしっかりと押さえておきましょう。
混同されがちなコンピテンシーとの違い
業務遂行能力はコンピテンシーと混同されることがしばしばあります。コンピテンシーは採用試験の評価項目として活用されることもあるため、耳にしたことがある学生も多いでしょう。
業務遂行能力とコンピテンシーは類似点もありますが、厳密には違うものを指しています。
コンピテンシーとは、特定の職務で高い成果を挙げている人に共通して見られる行動特性を意味し、具体的な行動ではなく、行動の基となる動機や価値観、考え方、性格などに着目する点が特徴です。
また、職務やポジションによって異なるコンピテンシーが設定されるという点も押さえておくべき特徴です。
コンピテンシーの理論は下記の氷山モデルで表わされます。業務遂行能力とコンピテンシーの違いは、この氷山モデルを参考にすると簡単に理解することができます。
氷山の水面より上に出ている知識や行動、技能の部分が業務遂行能力、それを支える水面より下の性格、動機、価値観などがコンピテンシーに該当します。
また、氷山モデルからは読み取れませんが、コンピテンシーは特定の職務に必要な能力、業務遂行能力は職務全般に必要な能力を指しているといった点も理解しておきましょう。
中途採用では、即戦力となる業務遂行能力が重視されます。
一方で、新卒や若年者の採用では、将来の活躍を見込んだ「コンピテンシー」や「ポテンシャル(潜在能力、将来の可能性)」が注目されるでしょう。
コンピテンシーを採用選考の評価基準にする企業は、コンピテンシー面接を実施することがあります。こちらの記事でコンピテンシー面接の対策法を解説しているので、併せて参考にしてください。
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コンピテンシー面接は、従来の面接と評価基準や実施内容が異なるため別途対策が必要です。この記事では、コンピテンシー面接の流れや質問例をキャリアコンサルタントと解説します。応募企業で実施されても焦らずに済むよう、事前に対策しておきましょう。
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業務遂行能力を構成する2つの能力を理解しよう
業務遂行能力は、保有能力と発揮能力で構成されています。この2つの能力の乗法が業務遂行能力として発揮されるのです。
つまり、どちらか一方の能力がないあるいは著しく欠落していると、いくらもう一方の能力が抜きん出ていても仕事で成果を挙げることは難しいといえます。
2つの能力はどのようなものか認識し、どちらの能力も伸ばすように心掛けましょう。
保有能力
保有能力は、その人が保有している基礎的な能力のことを指し、基礎的習得能力と精神的習得能力の2つの能力で構成されています。
基礎的習得能力とは、実際の業務外での学習や訓練で習得できる能力のことを指し、具体的には業務をおこなううえで必要となる商品や業界に関する知識、作業をおこなうために必要なスキルなどが挙げられます。
一方、精神的習得能力は、判断力や企画力、折衝力など実際の業務経験を通して習得できる能力を意味しています。
保有能力を高めるためには、基礎的習得能力・精神的習得能力の両方を鍛える必要があるのです。
発揮能力
発揮能力は名前の通り、自分の保有能力を最大限に発揮するための能力のことを言います。
発揮能力に分類される能力には、責任感や積極性など個人の行動や成果に直結するようなものから、協調性などの組織としてのパフォーマンスを最大化するようなものが含まれています。
つまり、いくら保有能力が高くても、発揮能力が低ければ宝の持ち腐れとなってしまいます。保有能力を最大限に活かすためには、発揮能力も伸ばしていく必要があるのです。
発揮能力は性格だけでなく、意識や行動で向上します。
たとえば、部活動でリーダーを務めたり、アルバイトで責任ある仕事を経験することなどで、責任感や協調性が自然と備わり、結果としてより良い成果を生み出すあなたへと成長できます。
協調性に自信がありアピールしたい人はこちらの記事も併せて参考にしてください。協調性の自己PRで差別化するコツを解説しています。
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協調性はどの企業でも必要とされる特徴のため、うまく自己PRで伝えられれば高評価をもらえます。企業が求める人物像にリンクした方向性やほかの就活生と差別化されたエピソードを盛り込み、的確にアピールする方法をキャリアコンサルタントとともに解説します。
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業務遂行能力が高い人を企業が求める3つの理由を解説
業務遂行能力が高い人を企業が求める3つの理由
- 生産性の向上や業績アップが期待できる
- 組織の活性化が期待できる
- 役職・業務が変わっても活躍が期待できる
企業が業務遂行能力の高い人材を求めるのは、ただ単に与えられた業務を確実に遂行してくれるからという理由だけではありません。
業務遂行能力が高い人材がいることによって、企業はさまざまなメリットを享受できるのです。企業が求めているものがわかれば、選考時にアピールするべき点が見えてくるはずです。
企業が業務遂行能力が高い人を求める理由を3点解説するので、自己PRを考える参考にしてくださいね。
業務遂行能力が高い人は応用力も高いので、より裁量の大きい業務を任せることが期待できます。
指示を待たずとも自ら考え、経験や知識をもとに周りのサポートをうまく活用しながら業務を前に進めていくことができます。
①生産性の向上や業績アップが期待できる
業務遂行能力が高い人材がいると、既存業務の効率化や新たなアイデアで生産性を高めてくれることが期待されます。
また、周囲とのコミュニケーションをしっかりと取ることができ、チームや部署をまたぐような業務でも円滑に遂行できるでしょう。
さらに、何か問題やトラブルがあった際にも、高い判断力や応用力で適切に対応することも可能です。
このように、業務遂行能力が高い人材がいる場合、業績アップにつながる生産性の向上が大いに期待できるのです。
対応力も業務遂行能力には欠かせない要素の一つです。対応力を自己PRでアピールしたい人はこちらの記事で、アピールするコツを学びましょう。
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②組織の活性化が期待できる
コミュニケーション力が高い点も業務遂行能力が高い人材の持つ特徴の一つです。組織のなかに積極的に意見交換やアドバイスなどをおこなう人間がいると、組織の活性化につながります。
また、業務遂行能力が高い人は業務に必要な知識やスキルを高レベルで習得しています。業務遂行能力が高い人のノウハウが共有されることにより、ほかの社員のレベルやモチベーションの向上も期待できるでしょう。
業務遂行能力の高い人材がいると、育成担当者との良好な関係や、素直な向上心が組織への貢献につながります。「人に教えることは最大の学び」といわれます。
新入社員が入ることで中堅社員が指導・育成役を担い、その過程で中堅社員自身も成長します。これが組織の活性化につながるのです。
③役職・業務が変わっても活躍が期待できる
業務遂行能力の大きな特徴は、業務全般をおこなうのに必要な能力であるという点です。特定の業務にのみ活かせる能力ではありません。
つまり、業務遂行能力が高い人は役職や業務が変わっても与えられた業務を遂行し、高い成果を挙げることが期待できるのです。
役職や業務が変わることは珍しくありません。企業は、新たな環境でもすぐに成果を挙げてくれる社員は当然重宝するでしょう。
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業務遂行能力の向上に必須! 押さえておくべき6つの要素
業務遂行能力には6つの要素が大きくかかわっています。この6つの要素を培い鍛えることで、業務遂行能力を高めることができるのです。
6つの要素について詳しく解説するので、今のうちから身に付け、選考時にアピールできるようにしておいてくださいね。
①考察力
考察力は仕事の効率性や成果に直結する重要な要素で、与えられた業務の目的を理解し、遂行するために必要なことを考える力のことを指しています。
社会人になると答えのない業務をおこなうことがほとんどです。売上や顧客の満足度を上げるにはどうしたら良いか、作業の効率性や正確性を上げるにはどうしたら良いかなど、さまざまな課題に対して自分で考え業務を遂行していかなければならないのです。
考察力は感覚だけでなく、身の回りの日々の経験のなかで身に付けられる力です。
たとえば、授業や部活動で問題解決を試みることで、自分で考える力が磨かれ、最終的に効率的な業務パフォーマンスと成果の向上へとつながります。
②ビジネスマナー
業務を遂行するうえでビジネスマナーも欠かせない要素の一つです。
いくら仕事ができても、身だしなみや言葉遣いが悪かったり、ビジネス上で無礼とされるおこないをしてしまったりすると評価や信頼の低下につながりかねません。
社外の人間に対してビジネスマナーを欠いてしまうと、売上の低下や最悪の場合には取引中止につながってしまうことも考えられます。ビジネスマナーは、良くも悪くも成果に影響することを頭に入れておきましょう。
ビジネスマナーは書籍や講座などで簡単に習得することができるので、すぐにでも身に付けるためのアクションをおこしましょう。
③コミュニケーション
コミュニケーションは言うまでもなく業務を遂行するために重要な要素です。業務を遂行するうえで、社内・社外のさまざまな人とのコミュニケーションが必要になることが多くあります。
コミュニケーションが円滑に取れない人は、伝えるべきことが伝えられなかったり、相手の要望や要求が聞けなかったりと、業務を遂行することが難しくなってしまうでしょう。
コミュニケーションは意思疎通や情報伝達を意味しています。誰とでも話せるなど、ただ話ができるといった能力はコミュニケーション力とは言いません。
自分のコミュニケーション力について一度見直し、日頃から会話をするときは、意思疎通や情報伝達が正しくできているかを意識しましょう。
顧客のニーズを汲み取ったり、上司の曖昧な指示から的確な作業につなげるには聞く力が大変重要です。
適切な質問をしたり、言葉の行間を読んだりする力があると、相手が本当に望むことに気づけ、業務の質も上がります。
④チームワーク
一人で業務が完結する仕事はほとんどありません。業務を遂行するためには周囲との連携、チームワークが必ずと言って良いほど必要になってくるものです。
チームで業務のパフォーマンスを上げるには、適切な人員配置や公平性などのさまざまな調整が重要です。
チームワークは学生のうちから十分身に付けることができます。アルバイトや部活動など所属しているチームで、人の適性や特徴を見極める力や思いやる力を意識して身に付けておくと良いでしょう。
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⑤チャレンジ精神
社会人になると、今まで経験をしたことがないことにも取り組んでいかなければなりません。
また、働いているなかでも新規事業やプロジェクトなど、前例のない業務に挑戦することになる可能性もあります。
チャレンジする姿勢は評価されることが多く、挑戦から新たな学びも得てスキルアップにもつながります。
チャレンジ精神を鍛えるには、何事にも挑戦してみることです。失敗することもありますが、得るものが必ずあります。学生のうちからさまざまなことにチャレンジし、学んだ経験は自己PRに活かすことができます。
⑥責任感
責任感は業務遂行能力の根幹の要素といえます。責任感を持って業務を最後までやり遂げられるかは評価の大前提になります。
途中で仕事を投げ出してしまったり、だれかに任せてしまうような人は信頼されず、仕事を任せてもらえなくなるでしょう。
責任感は、資格取得や部活動、アルバイトなど嫌なことがあったり、困難に感じることでも最後までやり遂げることで鍛えられます。
人材価値を高めよう! 業務遂行能力を向上させる3つの方法を解説
業務遂行能力を向上させる3つの方法
- 課題・目標を設定して行動する
- 行動に対する振り返りをおこなう
- セミナーや研修に参加する
業務遂行能力が高い人材は企業に重宝されます。学生のうちから業務遂行能力を高め、選考でアピールできれば採用に有利に働くこともあるでしょう。
ここでは、業務遂行能力を向上させる3つの方法を解説します。すぐに実践し、選考の前に人材価値を高めアピールできる能力を身に付けておきましょう。
①課題・目標を設定して行動する
課題・目標を設定して行動することで、考察力や、やり遂げる力の向上につながります。
しかし、ただ課題や目標を設定し行動するだけでは能力の向上は期待できません。
資格の取得やアルバイトなど何でも良いですが、課題解決、目標達成するためには、何が必要なのか・最適化や効率化できないかなどを常に考え、実際に行動してみることが重要です。
そして、うまくいかなかったり諦めたくなったりしても最後までやり遂げましょう。
②行動に対する振り返りをおこなう
目標や課題解決に対して行動をおこなっても、振り返り、結果を分析し改善点を見つけなければ業務遂行能力の向上は期待できません。
できなかったことや、原因を明確にし、改善点を見つけることで業務を遂行する能力は向上していくのです。
うまくいった場合でもそうでない場合でも、行動と結果の関係性を分析する癖をつけておきましょう。
③セミナーや研修に参加する
ビジネスマナーや基礎的な業務スキルはセミナーや研修で学ぶことができます。新入社員はビジネスマナーや基礎的なスキルなどを学ぶために社外のセミナーや研修に参加することがあります。
学生のうちにこのようなセミナーなどに参加しておけば、ほかの学生よりも実践的な知識やスキルを身に付けることができるでしょう。
多くの場所でさまざまな分野のセミナーが開催されているので、インターネットなどで情報を得て、積極的に参加しましょう。
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評価される業務遂行能力の自己PR作成には3つのステップが不可欠
業務遂行能力は社会人に必要不可欠な能力なので、うまくアピールできれば採用に有利に働きます。
しかし、伝え方によってはアピールする点がブレてしまったり、説得力がなかったりと、評価されない自己PRになってしまうこともあります。
評価される業務遂行能力の自己PRを作成する方法を3ステップで解説するので、このステップに沿って実際に作成してみましょう。
①アピールする要素を6つのなかから選択する
業務遂行能力は複数の能力や要素で構成されているため、アピールする点を選択する必要があります。
アピールする点は、前述した以下の6つの要素のなかから選択しましょう。
業務遂行能力の6つの要素
- 考察力
- ビジネスマナー
- コミュニケーション
- チームワーク
- チャレンジ精神
- 責任感
アピールする要素を選択する際は、企業や職種によって重要視される要素が異なるということを頭に入れておきましょう。
企業が重要視していそうな要素を取り入れると、自社に合っていると判断され採用に前向きになることも考えられます。
- 企業が重要視している能力を理解するためには、どのような点に着目すれば良いのでしょうか。
素直に自分が一番持っている能力をアピールしよう
まずは会社資料を丁寧に読み込んでください。資料に登場する先輩社員は、「こんな人に入社してほしい」という模範的ロールモデルとして紹介されています。
先輩社員との共通点や共感できる価値観を見つけ、それをアピールすると良いでしょう。
とはいえ、応募先ごとにアピールポイントをころころ変えるのは得策ではありません。6つの能力はどれも重要であり、さまざまな強みを持つ人々が集まって協力することが組織の本質です。
「自分に合った仕事に受かり、合わない仕事には落ちる」と考え、自分らしさを素直に表現することがおすすめです。
②能力を発揮した具体的なエピソードを伝える
自己PRのなかに具体的なエピソードは必ず入れるようにしましょう。
具体的なエピソードがなければ、根拠のないアピールだと判断され説得力がなくなってしまいます。
エピソードを伝える際は、出来事を伝えるだけではなく、成果が出た理由や、どのように考えどう行動したのかなど、結果では見えないところを詳しく伝えましょう。
③業務にどのように活かせるかを伝える
最後に、保有している能力が業務にどう活かせるかを伝えましょう。
採用担当者は応募者が入社後に活躍してくれるかどうかを重要視しています。
「〇〇で身に付けた〇〇の能力で、御社の〇〇職で〇〇を実現したいと思っています」のように、具体的に自分の保有している能力が業務にどう活かせるを伝え、入社後に活躍するイメージを持ってもらうことが重要なのです。
要素別! 業務遂行能力の自己PR例文をプロのアドバイスとともに紹介
実際に業務遂行能力の自己PRの例文を、6つの要素別に紹介していきます。自己PRの作成につまずいている人はぜひ参考にしてください。
例文ごとにキャリアアドバイザーからのアドバイスも紹介しているので、参考にして自分の自己PR分にも取り入れてくださいね。
①考察力の例文
考察力の例文
私の強みは、課題解決に向けた最適な行動を考察し実行できることです。
私は、大学2年生から3年生のときまで家庭教師のアルバイトをしていました。当初は担当している生徒全員に同じように指導していました。
しかし、成績が伸びる子と伸びない子の差が顕著になってきたため、生徒一人ひとりの学習状況を分析し、成績向上に向けた最適な指導方法を考え、実践してきました。
特に、成績が伸び悩んでいた生徒に対しては、単に知識を教えるだけでなく、なぜ理解が進まないのかを考え、学習習慣や取り組み方を改善する提案をおこないました。
その結果、生徒の成績は次第に向上し、最終的には志望校への合格を達成することができました。
御社に入社後は、営業職として顧客それぞれに最適なサービスを提案し課題解決に貢献していきたいと考えています。
この経験や強みは、コンサルティング営業、ルート営業および提案型営業などの職種で活かせると思います。
顧客のニーズを分析し、最適な解決策を提案することで、信頼関係を強固にし、長期的な成果や顧客満足度向上が期待できます。
②ビジネスマナーの例文
ビジネスマナーの例文
私はマナーや誠実な対応を重要視し、常に円滑なコミュニケーションと信頼関係の構築を意識して行動しています。
私は、大学3年生のときにコンサル会社でインターン生として働いていました。そのときに、迅速かつ丁寧な対応を心掛けていました。たとえば、顧客からの問い合わせに対しては、常に正確で丁寧な対応をおこない、問題の早期解決に努めました。
また、メールや電話でのやり取りにおいても、正しい敬語の使用や相手の立場に配慮した対応を徹底していたため、多くの顧客から信頼を得ることができ、「学生なのにしっかりしているね」とお褒めの言葉をいただきました。
御社に入社後もこうしたマナーを守った誠実な対応を積み重ね、顧客からの信頼を獲得し成果につなげていきたいと思っています。
マナーを実践するのは、最初は勇気がいりますね。それを乗り越え、礼儀を実践したことはアピールになります。
きっとたくさんの失敗も経験したでしょう。失敗を乗り越えたエピソードも加えると、説得力が高まりますよ。
ビジネスマナーをアピールする際は、面接時のマナーも守らなければ説得力は失われてしまいます。こちらの記事で面接時のマナーについて詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。
関連記事
絶対に落とせない面接のマナー! 「即不合格」にならないための作法
面接のマナーは合否をわける重要要素。念入りな対策が欠かせません。面接時の一連のマナーから身だしなみのマナーまでキャリアコンサルタントが徹底解説します。集団面接やWEB面接のマナーも紹介するので、参考にしてください。
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③コミュニケーションの例文
コミュニケーションの例文
私はコミュニケーション力が強みです。
大学生活を通じて、グループワークや学外の行事に積極的に参加し、相手の意見を尊重しながら自分の考えを的確に伝えることを意識してきました。
特にゼミの発表会では、メンバーの意見をまとめ、全員が納得できる形でプレゼンテーションを作成する役割を担いました。
また、学園祭の実行委員会では、異なる学年や学部の人たちや、ほかの大学の生徒との調整をおこない、スムーズなイベント運営に貢献しました。
こうした経験を通じて培ったコミュニケーション力は、他部署との連携が常に必要な御社の職場でも役立てられると考えています。
「コミュニケーション力」とまとめてしまうとどのようなコミュニケーションなのかが曖昧になってしまいます。
仲間との協調性や年齢・性別が異なるさまざまな人との調整力が発揮されているので、明確な言葉でアピールしましょう。
コミュニケーション能力をアピールしたい人は以下の記事も併せて参考にしてください。うまくアピールするコツを解説しています。
コミュニケーション能力の12個の言い換え
コミュニケーション能力は12個の言い換えで勝負しよう! 例文つき
コミュニケーション能力の自己PR作成の3ステップ
例文12選| コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説
④チームワークの例文
チームワークの例文
私は、大学のサッカー部でチームワークを大切にし活動してきました。
大学では、サッカー部に所属し、練習や試合を通じてチーム全体の目標達成に向けて尽力してきました。
特に、キャプテンとしてチームメンバーの個々の強みや特性を理解し、最適と思われる役割分担をおこないながら、全員がベストを尽くせる環境を作ることに注力しました。
また、試合前後にはメンバーと積極的にコミュニケーションを取り、士気を高めたり、戦術の改善点を共有することで、チームとしての連携力を向上させました。
この経験から、どんな状況でも仲間と協力し合い、目標達成に向けて一丸となって取り組む大切さを学びました。
御社に入社した後も、社内の方や顧客、メーカー様とのチームワークを大切にし、チームとして最大限パフォーマンスを発揮できるように努めていきたいと考えています。
キャプテンとしてだけでなく、後輩、雑用係、コーチから指導を受けるときなど、違う立場からも「チームのために常に大切にしていたこと」を伝えると良いでしょう。
チームメンバーの強みや特性理解のために、具体的にやっていたことも知りたいです。
チームワーク力をアピールしようと考えている人はこちらの記事を参考にしてください。チームワーク力の高さを効果的に伝える方法を解説しています。
関連記事
例文8選|自己PRでチームワーク力の高さを効果的に伝える方法
効果的なチームワーク力の自己PRに欠かせない条件を、キャリアコンサルタントとともに解説。そもそもチームワーク力とは何なのかをわかりやすく説明したうえで、考え方のコツ、OK例文やNG例文を紹介します。
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⑤チャレンジ精神の例文
チャレンジ精神の例文
私は、チャレンジ精神を持って、新しいことに積極的に取り組むことができます。
大学では、初心者ながらも興味のあったフットサル部に入部し、練習を重ねて試合に出られるまでになりました。技術面での困難や挫折もありましたが、チームのメンバーやコーチのアドバイスを受けながら、自分に足りない部分を克服するために努力を続けました。
また、学業面でも、難易度の高いゼミや新しい分野の講義に挑戦し、積極的に課題や発表に取り組むことで、成長を実感しました。
御社に入社後もこのチャレンジ精神を活かし、営業職でさまざまな個人・法人の顧客にアプローチし、新規顧客の獲得に貢献したいと考えています。
チャレンジ精神がいろいろな場で発揮できることをアピールするために、部活動と学業面の2つの事例を伝えるのは良いと思います。
もともと興味がないものや苦手なものなどにあえてチャレンジした事例を伝えられるとなお良いです。
チャレンジ精神をアピールしたい人はこちらの記事も併せて参考にしてください。チャレンジ精神を効果的にアピールするための4つのポイントを解説しています。
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例文22選|チャレンジ精神の自己PRは4つのポイントで敵なし!
多くの企業がチャレンジ精神のある人材を求めているため、アピールすること自体は効果的です。しかし、チャレンジ精神をアピールする就活生は多くいるため、差別化が大切です。記事では、周囲と差をつけるチャレンジ精神のアピール方法をキャリアコンサルタントと解説します。
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⑥責任感の例文
責任感の例文
私は、責任感を持って最後までやり遂げることができます。
私は大学2年生から3年生のときに、システム会社でインターン生として働いていました。私はプログラミングの経験があったのですが、ほかのインターン生と比べると技術力がなく、業務でつまずいてしまうことが何度もありました。
そういった状況のなかで、もう辞めてしまいたいと思うこともありましたが、社会人として働いているんだと何度も自分に言い聞かせ、インターンを続けました。
なんとかしなければと思い、ほかのインターン生や社員の方に、わからない点や効率化するためにおこなっていることなどを聞き実践した結果、インターン生のなかで上位1割の評価をいただくことができました。
御社に入社後も、責任感を持って最後までやり遂げることはもちろん、常に向上心を持って業務に取り組んでいきたいと考えています。
責任感は、困難に直面しても諦めず、周囲の助けを求めて業務を改善したアピールはできています。
しかし、具体的な成果や改善点については不明確ですね。たとえば、プロジェクトでどのような成果や改善ができたかについて触れれば、責任感だけでなく実行力も伝えることができます。
こちらの記事で責任感をアピールする際の注意点や差別化する方法を解説しています。責任感が強みの人は併せて参考にしてくださいね。
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責任感の自己PRは安易に使用すると高評価を得られません。注意点を踏まえて内容を考える必要があります。この記事では仕事で求められる責任感か見極める基準や自己PRでアピールする方法、周囲と差別化するコツをキャリアコンサルタントが解説します。
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業務遂行能力の向上とアピールで選考を通過しよう
業務遂行能力は社会人にとって必要不可欠な能力です。能力を保有していることをアピールできれば高い評価が得られ、ほかの学生と差をつけることができるでしょう
しかし、業務遂行能力はさまざまな能力から形成されているため、どの能力に焦点を当てアピールするのかが重要です。
この記事を参考に業務遂行能力を向上させる方法を実践し、選考時に上手にアピールし、採用をつかみとってくださいね。
アドバイザーコメント
有馬 恵里子
プロフィールを見る学生のときこそ業務遂行能力を身に付ける絶好のチャンス
業務遂行能力と聞くと、まだ仕事をしていない学生時代には身に付かない力のように感じるかもしれませんが、誰かが教えてくれるものではないので、社会人になってゼロから身に付けようと思っても少々遅いです。
幅広い経験ができる学生のうちに業務遂行能力を身に付けておきましょう。
何事にも意思を持って取り組むことで業務遂行能力が身に付く
意識してほしいのは目の前のことに自分の意思を持って取り組むことです。
たとえば、単位を取るためになんとなく授業を受けるのではなく、授業の学びをさらに深めるために自分の意見を教授へ伝えてみたり、友人と勉強会をしたりすることで、考察力やチームワークが鍛えられます。
また、シフトが入っているのでとりあえずバイトに行くのではなく、いかに早く仕事を進めるかを考えたり、バイトリーダーに立候補したりすることで、業務効率や責任感、チャレンジ精神が身に付くのです。
自分の意思を持って取り組むと、うまくいかなかったのはどうしてか、次はどうしたらいいか振り返ることができるようになります。日常を何気なく過ごすのではなく、考えながら行動することで業務遂行能力を養っていきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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キャリアコンサルタント/NC Harmony代表
Eriko Arima〇大手人材紹介会社で約5年、転職者や若者、女性のキャリア支援を担当した。その後はIT企業の採用責任者を務め、現在は幅広い世代を対象にキャリアや就職活動の支援もおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
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