この記事のまとめ
- 強みを裏付ける具体的なエピソードで自己PR作文を差別化しよう
- 自己PR作文は3つの要素を伝わりやすく盛り込むことが重要
- 強み別に自己PRの作文例を8つ紹介
- ChatGPT 自己PR作成ツール
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エントリーシート(ES)の必須項目とも言える自己PR。自分をアピールするための重要な項目ですが、「作文が苦手でどう書けば良いかわからない」「選考突破できる自己PRのポイントがわからない」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
「自己PR」と聞くと難しく聞こえるかもしれませんが、コツさえ押さえれば誰でも簡単に書けるようになります。また、自己PRは、ESだけでなく面接でも聞かれることが多いため、良い自己PRを完成させることで面接での選考突破にもつながるのです。
この記事では、キャリアアドバイザーの小西さん、有馬さん、上原さんのアドバイスを交えつつ、自己PRを作文する前の準備や差別化のコツ、強み別の例文を紹介します。この記事を読んで、選考を突破できる自己PRを完成させましょう。
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自己PRの作文は具体性のあるエピソードで差別化をはかろう
自己PRを作文するときは「何を強みにするか」ということに意識が向いてしまいがちですが、しかし「強みをどうアピールするか」、つまり、強みを裏付けるエピソードが非常に重要だといえます。
強みだけで他の学生と差別化をはかることはなかなか難しいものですが、エピソードをうまく活用すれば、差別化されたあなたの魅力が伝わる自己PRになります。この記事では、エピソードを書くときのコツも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
また、自己PRの役割や必須要素などの基本的な情報も解説します。自己PRへの理解を深めることで各段に書きやすくなるので、しっかり理解しましょう。
自己PRを作文するときの注意点や字数調整の仕方も紹介するので、最後の見直しに活用してくださいね。
この記事を読んで、選考を突破できる自己PRを完成させましょう。
自己PRの役割とは? 企業が知りたい2つのこと
そもそもなぜ多くのESで自己PRが問われるのでしょうか。企業は自己PRから主に次の2点を知ろうとしています。
自己PRを作文するときは、この2点を意識することが大切です。採用担当者があなたの自己PRを読んだときに、すぐにこの2点の情報を読み取れるのが良い自己PRの条件です。では、2点について詳しく解説していきます。
あなたの人柄・強み
採用では、その人の能力だけでなく、人柄や価値観も重要な要素です。採用担当者は、自己PRに書かれたエピソードから、どういうときに強みが発揮されるのか、そのときどのようなことを考え、どのような行動をとったのかを知ることで、あなたの適性を見極めます。
人柄や強みは、その人を知るうえで重要な要素になるだけでなく、その人が会社で活躍できそうかを判断する材料にもなります。そのため、アピールする人柄や強みは、社会人として必要なものであることが大切です。
単に優しい人柄、穏やかな人柄であることをアピールしても評価にはつながりにくいので注意しましょう。
- 「自己PR」と「学生時代頑張ったこと」が似た内容になってしまうのですが、どう書き分ければ良いですか?
それぞれ何をアピールすべきかを意識しフォーカスする部分を変えてみよう
「自己PR」と「学生時代頑張ったこと」では違う観点であなた自身をアピールできます。
「自己PR」では、自分の特長やスキルにフォーカスして強みや価値観、将来を考えた自身の成長や貢献などを表現するのが一般的です。
「学生時代頑張ったこと」では、学生時代に取り組んだことをエピソードを使ってより具体的に表現することを通じて、自分の興味や成長、工夫したこと、考え方などを示すことが重要です。
学生時代頑張ったこととの書き分けが難しいと感じる人は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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その企業で活躍できる適性があるか
企業は採用した人には「自社で長く活躍してほしい」と考えているため、その会社になじめそうか、活躍できそうかは採用を決めるうえで重要な判断材料になります。
また、新卒採用では、学生は社会人経験がないため、即戦力になることは難しいです。そのため、採用では、その時点での能力や技術というよりは、この会社になじめそうか、活躍できる素質がありそうか、という視点で見られます。
つまり、その人の強みや人柄がどれだけ素晴らしくても、その会社の求める人材像とずれていると、採用にはつながりません。たとえば、新規事業を拡大するために新しいチャレンジをどんどんしていきたいと考えている会社に対して、「時間をかけて丁寧な仕事ができることが強みです」とアピールしても評価にはつながりにくくなります。
アドバイザーコメント
有馬 恵里子
プロフィールを見る自己PRは企業が将来的なミスマッチを防ぐために重要な役割を果たしている
自己PRは、選考においての機会損失と入社してからの認識齟齬を防ぐために大変重要です。
学生の皆さんが自分に合う就職先を決めたいのと同様に、企業も自社で活躍しうる人を確実に採用したいと思っています。
実際は自社に非常にマッチする人であったのにもかかわらず、選考の中で見抜けず採用できなかったという機会損失は企業も避けたいものです。
とはいえ、選考という限られた時間の中でその人のことすべてを知るのは不可能です。そのため、自己PRでいかにその企業にとって魅力的な人材なのかを的確に伝える必要があります。
自己分析を十分におこない等身大の自分をアピールしよう
一方で、自己PRで企業に気に入られたいがために本来の自分より大幅に誇張した魅力付けをしてしまうと、選考が進む中で話が噛み合わなくなります。
仮に選考が通過した場合でも、入社してから企業の期待と本人の力量とのミスマッチを起こすこととなり、結果的に自分自身が辛くなります。
そういったミスマッチを防ぐ意味では、自分自身のことをしっかり理解したうえで等身大の自分をアピールすることが大切です。
文章を作るのが苦手な人にオススメの自己PR作成方法!
自己PRはESや面接でよく聞かれる質問の一つ。
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自己PRを作文する前の準備
いざ自己PRを作文しようと思っても、何から書き始めれば良いかわからない、という人もいるのではないでしょうか。自己PRの作文は、書く前に準備をしっかりとすることで、格段に書きやすくなります。
準備段階ですべきことは、自己分析と企業研究です。自己分析と企業研究が不十分なまま書き始めてしまうと、途中で迷いが生じてしまい一貫した内容にならなかったり、薄い内容になってしまったりと失敗につながりかねません。
ここでは、自己分析と企業研究で押さえておくべき点を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
過去の体験をもとに自己分析をしよう
自己分析というと難しく聞こえますが、就活や自己PRのことはいったん忘れて、過去の自分について振り返ってみましょう。
頭の中で思い出すだけでなく、紙に書き出すのがおすすめです。紙に書くと情報の整理がしやすく、後になって思い出したことがあればどんどん追加できます。自己分析ノートを1冊用意するのも良いですね。
机に向かって自己分析をしていると、行き詰ってしまうこともあるかもしれません。お風呂の中や、散歩をしながらなど、リラックスして自分と向き合えるよう場所を変えてみるのも良いですね。
また、自己分析は一度で終わらせるものではなく、何度も繰り返すことが大切です。時間を見つけて取り組んでみましょう。
強みにつながるエピソードを思い出す
自分の強みと言われてすぐに思い浮かばない人もいると思います。そんなときは、「楽しかったこと」「大変だったこと」「頑張ったこと」を中心に、過去の自分を振り返ってみましょう。
そのときの状況や感情を思い出しながら振り返ることで、強みにつながるエピソードが見つかるはずです。たとえば、次のような質問を自分に投げかけてみましょう。
過去の自分を振り返る質問例
- 学生時代に熱中して取り組んだことは?
- 大変だったが、諦めなかったことは?
- 頑張って継続して取り組めたことは?
「他の人にはない強みにしなくては!」と無理に誇張する必要はありません。強みは、他の人と比べて秀でている部分ではなく、自分の中で優れている部分なので、気負いせず、まずは思いつくだけエピソードを挙げていきましょう。
エピソードを深掘りして具体性を持たせる
次に、一つのエピソードに対して「なぜ?」を繰り返して深掘りしていきます。
たとえば、「部活でキャプテンを務めて大変だった」というエピソードに対して、「なぜキャプテンをやろうと思ったの?」「なぜ嫌だったのに断らなかったの?」「なぜ大変だったけど頑張れたの?」というように、なぜを繰り返すことで、自分の価値観や大切にしていること、強みが見えてきます。
深掘りが十分でないと、エピソードが具体性に欠けてしまい、「本当にその強みがあるのかな?」と採用担当者は不安になってしまいます。エピソードは徹底的に深掘りをして、強みを裏付けられる説得力のあるものにしましょう。
また、深掘りした過程は書き留めておくことがおすすめです。面接では、あなたのエピソードに対して、「なぜその時諦めなかったのですか?」というように深掘りする質問が来ることもあります。面接前に確認できるよう、エピソードの背景はいつでも見直せるようにしておきましょう。
これまで歩んできた自らの人生と、正面から向き合い、自分の短所や嫌なところも直視することは苦痛だと思います。
しかし、それを乗り越えて、しっかりと自己分析をおこなえば、自分で自分を「360度評価」できるぐらいに昇華し、自己PRが浮き彫りになってきます。
自己分析については、こちらの記事で詳しく紹介しています。自己分析のステップや分析方法を参考にしてみましょう。
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さまざまな角度から企業研究をする
企業研究は、企業のサイトだけでなく、複数媒体を確認してさまざまな角度からおこなうことが大切です。その会社にまつわるインターネット記事や会社説明会、四季報、OB・OG訪問などを活用しましょう。
企業研究が不十分だと、志望度が低いと判断されかねません。また、入社してからのミスマッチを防ぐためにも企業研究は重要です。ここでは、自己PRにつながる内容に絞って、企業研究で確認すべきことを解説します。
会社説明会、四季報、OB・OG訪問については、こちらの記事を読んで事前準備をしましょう。
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企業が求める人材像を把握する
企業が求める人材像を把握することで、自分の特性や強みが企業とマッチしているかを確認できます。
自分の強みが企業が求める人材像とぴったり合っていないからといって、無理に寄せる必要はありませんが、少し言い換えたり、いくつかある強みの中からよりマッチしているものに変えたりすることを検討してみましょう。
たとえば、新規事業を拡大するために新しいチャレンジをどんどんしていきたいと考えている会社に対しては、「負けず嫌い」という強みは、「向上心がある」「失敗から学ぶ姿勢がある」と言い換えるのがおすすめです。
企業の求める人物像は、採用ページの募集要項や社員インタビューが参考になります。また、働いている人から話が聞ける機会があれば、ぜひ積極的に参加しましょう。会社説明会で、その会社ではどんな人が活躍できそうか、どんな人と働きたいかを質問してみるのもおすすめです。
負けず嫌いを自己PRでアピールしたい人は以下の記事を参考にしてみてください。作り方や伝え方を詳しく解説しています。
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携わりたい業務を見つける
自分の強みを活かせそうな業務を見つけましょう。自己PRの最後で、具体的にどのような業務で強みを活かせるかを書くと、読んでいる採用担当者はあなたが活躍しているシーンを想像しやすく、ぐっと選考突破に近づきます。
採用ページなどを見て、具体的な仕事内容やキャリアプランを把握しましょう。自己分析で見えてきた自分の価値観や特性に合いそうか、強みを活かせそうか、成長できそうか、という視点で見ると良いでしょう。
入社後の業務のイメージがつかない人は、こちらの記事も参考にしてみましょう。
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企業研究をする際は、こちらの記事で紹介している方法も参考にしてみましょう。
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会社のビジョンや方向性も忘れずにチェックしましょう。会社のビジョンや方向性に共感できる人が会社の求めている人材像ともいえます。
自分が大切にしている価値観や自分の強みと一致するのならぜひPRしてください。
伝わる文章の構成のコツ! 自己PR作文もPREP法を活用しよう
どれだけ良い内容でも、構成次第では読み手にとって読みづらく、伝わりづらいものになってしまいます。
そこで、自己PRの作文では、PREP法をの使用がおすすめです。PREP法を使えば、作文に苦手意識がある人でも伝わりやすい文章が簡単に書けるので、ぜひ実践してみましょう。
PREP法とは
Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の頭文字を取った文章の構成法
まず冒頭で一番言いたいこと、つまり「結論」を言い切ってしまいましょう。結論がないまま具体例から始めてしまうと、読者は「結局何が言いたいんだろう?」とストレスを感じてしまいます。
次に、その結論の根拠となる「理由」を説明し、「具体例」で補足します。ここで結論に至った経緯を詳しく説明することで、読者を納得させることができます。
最後にだめ押しでもう一度「結論」を言いましょう。説得力が高まった状態で一番言いたいことを再提示することで印象に残りやすくなります。
PREP法を使った自己PRの書き方はこの後紹介するので、参考にしてみてくださいね。
抽象的な表現を使うのみで、具体性が乏しい場合があります。よくある例ですが「コミュニケーション能力が高い」ということだけでは、どんなことをアピールしたいのかが十分には伝わりません。
自己PRの構成についてはこちらの記事でも解説しています。作文に自信がない人はぜひ参考にしてみてください。
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自己PRの構成作成ガイド|PREP・STAR法を使う作成法を伝授
伝わる自己PRを書くために重要な構成。構成をしっかり考えることで、採用担当者に響く自己PRが作成できます。今回は構成の組み立て方からエピソードの書き方、さらに自己PRを魅力的にするコツまで幅広く解説しています。最後には例文も豊富に紹介しています。
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ポイントを押さえよう! 自己PRに盛り込む3つの要素
ポイントを押さえよう! 自己PRに盛り込む3つの要素
- Point(結論):あなたの強み
- Reason(理由)・Example(具体例):強みを裏付けるエピソード
- Point(結論):強みと仕事への活かし方
自己PRでは、PREP法に則って次の3つの要素を盛り込みましょう。
「アピールするためにいろいろと書かなければ!」と考えてしまいがちですが、自己PRの作文は、必要な情報をわかりやすく簡潔に伝えることが重要です。3つの要素に書くべき内容を詳しく紹介するので、自分にあてはめてイメージしてみましょう。
①あなたの強み
まずは、あなたの強みを簡潔に書きましょう。採用担当者は大量に送られてくるESを読む必要があり、一つひとつをゆっくり読む余裕はありません。冒頭で強みを言わないままだらだらと文章が続いてしまうと、読む側にとってはストレスになってしまいます。また、文章力がないと判断されかねません。
「強みを短くまとめると平易になってしまうのでは」と心配になるかもしれませんが、後に続くエピソードで具体的に根拠を示すことができるので問題ありません。
たとえば、チャレンジ精神をアピールしたい場合は、「私の強みは、初めてのことにも臆することなく挑戦できるチャレンジ精神です」のように簡潔に言い切りましょう。
- 他の人と同じような平凡な強みになってしまって不安です。大丈夫でしょうか?
エピソードで差別化できるため問題ない! 自信を持ってアピールしよう
結論から言えば、大丈夫です。他人と差が付けられないような平凡な強みだと思ったとしても、あなた独自のエピソードを交えることによって、平凡なものではなくなります。
経験は、あなただけのものです。強みと経験をうまく結びつける作業に注力してください。
やや精神論になりますが、自分自身で「平凡だな」と思ってしまうと、言葉にも力が入らず、自信がない態度になりがちです。仕事とはいえ、それを聞かされる面接官は乗り気にならず、心証にも大きく影響を与えます。
強みがなかなか見つからない人は、こちらの記事で紹介している強みの例も参考にしてみましょう。
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強み一覧付き|自分の強みが必ず見つかる方法9選とアピール方法
就活で自分の強みを何て答えれば良いかわからない、そもそも自分の強みが浮かばない人に向けて、キャリアコンサルタントが自分の強みを見つける方法やアピールのコツを解説していきます。強みを伝える例文も紹介するので、参考にしてください。
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チャレンジ精神を強みに持つ人は、以下の記事で自己PRの作り方・伝え方を解説しているので、併せてチェックしてください。
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例文22選|チャレンジ精神の自己PRは4つのポイントで敵なし!
多くの企業がチャレンジ精神のある人材を求めているため、アピールすること自体は効果的です。しかし、チャレンジ精神をアピールする就活生は多くいるため、差別化が大切です。記事では、周囲と差をつけるチャレンジ精神のアピール方法をキャリアコンサルタントと解説します。
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自己PRでのアピール方法がわからない……と悩む学生は多いと思います。以下の記事では強み別に自己PRの例文をまとめているので参考にしてみてください。
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強み別の自己PR例文17選|63の言い換えも活用して選考突破
この記事では、就活生向けに自己PRの例文を強み別で紹介する記事です。キャリアコンサルタントの解説を交えつつ構成の作成方法や書き方・話し方も解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
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②強みを裏付けるエピソード
たとえばチャレンジ精神の自己PRでは、冒頭部分を読んだ採用担当者は「本当かな? なんでチャレンジ精神なんだろう?」と強みの根拠が気になるはずです。そこで、強みを裏付けるエピソードで説得力を持たせる必要があります。
自己PRというと、強みに意識がいきがちですが、実は最も重要なのはエピソードです。強みだけで他の学生と差別化をするのは難しいので、あなたらしさが伝わる具体的なエピソードで補足しましょう。
先ほどの例であれば、以下のようにその時の思いと交えて具体的に書きましょう。
強みを裏付けるエピソードの例
大学時代に所属していたゼミで、ゼミ生として初めて学会発表をした経験があるからです。
教授から打診された時は不安が大きく、前例がないような大役が自分に務まるのだろうかと悩みました。
しかし、たとえ失敗したとしてもこの経験を通して必ず成長できるはずだと前向きに捉え、引き受けることにしました。結果として、他のゼミ生や教授の協力のもと無事に発表を成功させることができ、他では得難い貴重な経験を積むことができました。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見るエピソードを通して自分をアピールするという視点を忘れないようにしよう
大切なことは、採用担当者はエピソードの内容自体に興味があるのではないということです。
エピソードを通じてあなた自身を知ろうとしていることを忘れないでください。
そのためエピソードを書く際には、できるだけ具体的な事例や経験を挙げることが重要です。
漠然とした説明だけでは、内容が読み手によく伝わらず、何のためのエピソードかわからなくなってしまいます。
具体的な場面や行動を記述することで、読み手に状況をイメージしてもらいやすくなるので、自分が述べたいことをより鮮明にアピールすることができます。
どんなきっかけで取り組むことになったのか、何を考えてどんな行動を取ったのか。
自分の役割は何か、そして他人をどのように巻き込んでいったのかなど、自分と他者の関係性を含めて書いていくことが大切です。
思考の過程や価値観を示し将来貢献できることを示そう
自分の思考の過程や価値観を示すことで、読み手に共感を生み理解を深めます。エピソードを通じて自身がどのように成長することができたか、入社後に企業にどんな貢献ができると考えているのかが示せるとなお良いでしょう。
エピソードを使うことで、述べたいことをよりわかりやすく、かつ印象深くすることができます。
③仕事への活かし方
最後に、もう一度強みを書きつつ、その強みの仕事への活かし方を書きましょう。仕事への活かし方を書くことで、その会社での具体的なキャリアを思い描けていることが伝わり、志望度の高さをアピールすることができます。
また、強みと仕事を結びつけて書くことで、採用担当者は「この人なら会社に貢献してくれそうだ」と納得しやすくなります。
先ほどの例であれば、以下のように強みを念押ししたうえで、仕事への活かし方を書きましょう。
仕事への活かし方の例
以上の理由から、私はチャレンジ精神があると考えています。御社は、今後新規事業にも積極的に参画していくと伺いました。持ち前のチャレンジ精神を活かして、新入社員でも臆することなく事業に挑戦し貢献したいです。
仕事への活かし方をうまく書けないという人は、こちらの記事も参考にしてみてください。締め方のコツも紹介しています。
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自己PRの締め方に必須の3大要素を解説! 強みが届くコツも伝授
自己PRの締め方で採用担当者の印象はがらりと変わります。この記事ではキャリアコンサルタントと自己PRの締め方に必要な3つの要素を解説するので、自己PRの締めに必ず盛り込みましょう。また自己PRの締めに使いやすい6つの型と、やらない方が良い締め方4選も紹介していきます。
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自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
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作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
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選考突破の鍵! 自己PRを作文するときの4つのコツ
自己PRを作文するときの4つのコツ
- 企業のニーズを意識する
- 強みは一つに絞る
- エピソードに具体性を持たせる
- 第三者からフィードバックをもらう
自己PRの内容はイメージできたでしょうか。自己PRを書き始めた人の中には、「とりあえず書けたけど、ブラッシュアップすべき点がないか知りたい」「他の学生と似たような内容になっていないか心配……」と考えている人もいるのではないでしょうか。
ここでは、より確実に選考を突破できる自己PRにするための4つのコツを紹介します。
自己PRは、書いた後も何度も再考しブラッシュアップすることが大切です。4つのコツを確認しながら修正を繰り返し、より良い自己PRを完成させましょう。
①企業のニーズを意識する
自己PRを作文するときは、企業研究で把握した求める人材像を常に頭の片隅に置いておきましょう。求める人材像に無理に自分を寄せる必要はありませんが、企業のニーズの中で自分が満たせそうな部分はどこかという視点を持つことは非常に重要です。
たとえば、企業理念や採用ページで何度も出てきている言葉があれば、自分とその言葉との接点はないか、その言葉に関連するエピソードはないか、と考えてみると良いでしょう。
企業のニーズを意識することで、その会社に合わせたオリジナルの自己PRになり、志望度の高さも印象付けることができます。
「自社とフィットする学生かどうか」という点を、面接官は相当意識しています。
企業が求める人材であることを伝えるべく、企業の社風や歴史、最近の動向を調べて、自身との関連性をアピールするのが重要です。
②強みは一つに絞る
強みは複数アピールした方が良い印象につながるのでは、と考える人もいるかもしれませんが、強みは一つに絞る方が効果的です。強みを複数書いてしまうと、一つずつのエピソードの内容が薄くなってしまい、説得力に欠けてしまうことがあります。
採用担当者は、応募者がどんな人なのか深く知りたいと思っているため、薄い内容で無理に2つの強みをアピールするよりも一つに絞った方が良い印象につながります。
また、2つのエピソードを書いてしまうと、論点がずれてしまうこともあります。字数内で2つの内容を上手くまとめることは難易度が高いので、一つに絞って深く情報を伝えることを意識しましょう。
一つに絞る際は、企業のニーズに最もマッチしたものを選ぶのがおすすめです。
③エピソードに具体性を持たせる
採用担当者は、自己PRから、その人の強みや人柄、価値観を知ることで適性があるかどうかの判断をします。主にエピソードが判断材料となるため、エピソードはできるだけ具体的に書くことが大切です。
自己PRを書き終わった後も、そのエピソードからあなたの強みや人柄が十分に伝わるか、という視点で見直してみましょう。
また、他の学生と差別化するという点でもエピソードを具体的に書くことは非常に重要です。面接に進んだ際に、「ESでゼミでの苦労話をしていた学生だな」と思ってもらえるくらい印象に残る内容にできると良いですね。
- 印象に残りやすいエピソードってどんなものなのでしょうか?
自分なりの想いや考え、行動が明確なもの
自分でどう考えてどう行動したかを具体的に伝えると印象に残ります。
「忙しいことで有名なゼミでゼミ長を務めました」という事実ベースだけでは、よく見かけるエピソードとして流されてしまいます。
「想像以上に忙しいゼミで当初はやっていけるか不安になりましたが、入ったからには主体的に取り組もうと思い、ゼミ長に立候補しました」というように、同じエピソードの中でも自分の想いや考え、行動を入れるとその人らしさが伝わります。
④第三者からフィードバックをもらう
自己PRを書き終わったら、第三者に見てもらうことをおすすめします。自分以外の人に見てもらうことで、客観的な意見をもらえるので完成度が高まります。また、自分では気づかなかった細かいミスやわかりづらい部分も見つかるかもしれません。
見てもらう相手は、友人や親でも問題ないですが、大学のキャリアセンターの担当者や就活を経験した社会人の先輩など、学生側だけでなく、企業側の視点でもアドバイスをもらえる人が望ましいです。
自己PRの作文は字数に合わせて内容を調整しよう
自己PRの作文では、字数が指定されていない場合は300〜400字程度で書くのがおすすめです。
300~400字あればエピソードの詳細まで伝えることができ、読み手の負担にもならない長さです。字数が指定されている場合は、制限字数の9割以上を目安に書きましょう。制限字数より大幅に短いと、志望度が低いと判断されかねません。
字数が指定されている場合、字数が少ないと情報を上手くまとめるのが難しかったり、字数が多いとどの情報を膨らませれば良いか、判断に迷ったりしますよね。字数に合わせた調整のコツを紹介するので、悩んでいる人は参考にしてください。
200字で書く場合
200字で書く場合、情報を削る作業が必要になります。自己PRの基本形となる盛り込むべき3つの要素をPREP法を使って書く、という点は変えないようにしましょう。
また、最初から200字以内に収めようとせず、まずは字数を気にせず書いてみて、後から削れる箇所を検討するのが良いでしょう。
主に削るポイントとしては、エピソード部分です。エピソードの細かい説明や、結果に至るまでのプロセスは、書かなくても意味が伝わる場合は思い切って削除しましょう。そのほか、語尾を調整したり、不要な形容詞を削ったりすることでも文字数調整が可能です。
200字に収めるためのコツ
- エピソードの細かい説明を削除する
- 語尾を調整する
- 不要な形容詞を削除する
- 200字に収めようとすると薄い内容になってしまう気がします……。上手くまとめるためのコツを教えてください。
細部の情報を含めず強調したいポイントを絞って考えよう
伝えたいことや強調したいポイントが何なのか絞ってみましょう。
そして文章を短縮する際にそれらを逃さないように注意します。不要な修飾語や細かい情報を含めるのではなく、訴えたいことにフォーカスしましょう。
重複していたり不必要に長かったりする部分や余計な修飾語を削ることで、主題を外さずに文章を短くまとめることができます。
400字で書く場合
自己PRは、300~400字で書くことが多く、400字は自己PRの基本の長さといえます。
200字に比べると字数に余裕があるため、エピソードと仕事への活かし方の内容を膨らませてください。エピソードは、結果に至るまでのプロセスを詳しく書くと良いでしょう。
その際、ダラダラと事象を並べただけの内容にしないことが大切です。なぜその行動に至ったのか、その時どう考えたのかを中心に膨らませると、強みを裏付ける根拠になり、アピールにつながります。
仕事への活かし方の部分も、字数に余裕があれば、具体的にどのような業務で強みを活かしたいか書いてみましょう。具体的に書くことで、あなたが活躍する姿をイメージしてもらいやすくなります。
400字で書くためのコツ
- エピソードは結果に至るまでのプロセスを詳しく書く
- なぜその行動に至ったかを中心に膨らませる
- 仕事への活かし方を具体的な業務に落とし込んで書く
800字で書く場合
800字で書く場合、文字数に余裕があるからといって、強みを複数盛り込むことはできるだけ避けましょう。
一つひとつの内容が薄くなってしまったり、一貫性がなくなってしまったりします。
また、文字数を稼ぐために不要な内容を盛り込みすぎて内容が薄くなってしまわないように注意する必要があります。書いた後に必ず、話が脱線している箇所はないか、最初から最後まで一貫した流れができているか確認してみましょう。
エピソード部分は詳細まで書けるので、その時の心情や周りの人の反応などを思い出して、より強みや人柄が伝わりやすい内容になるよう工夫しましょう。
800字に膨らませるためのコツ
- 強みは一つに絞り、一つについて詳細に説明する
- エピソードの背景やプロセスを書く
- エピソード当時の心情や周りの人の反応を書く
- 800字も書く内容がありません……。どうやって膨らませればいいでしょうか?
自分が伝えたい強みを絞り、図で整理してみよう
400字詰め原稿用紙2枚ですね。上述されていますが、書くことを絞れば、一気に書き上げられる字数です。
むしろ、字数が足りなくなり、もっと書きたくなるようになるかもしれません。
まずは、自分が最も伝えやすい強み、表現しやすい、書きやすい強みを一つに絞り込むことが肝要です。そして、文章を書く前に、図を書いてみてはいかがでしょうか。
紙の真ん中に、絞りこんだ強みを書いてみます。その周りに、関連するエピソードや自分の思い、他人から言われた言葉、得られた教訓、どのように実社会で活かせるかなどを思い浮かべて、書いてみてください。
その後、図に表したイメージに沿って内容を組み立てるのです。具体的なカギカッコも交えると、臨場感が出てきて、読ませる文章になりますよ。
自己PRを作文するときの3つの注意点
自己PRを作文するときの3つの注意点
- あいまいな表現はしない
- ネガティブな内容は避ける
- 誇張しすぎない
書類選考では、採用担当者は一日に何枚ものESを読むため、読んですぐに内容が伝わる文章にすることが大切です。また、同程度の評価の学生が複数いた場合は、減点方式になってしまうこともあるかもしれません。マイナスな印象を極力与えないよう注意したいですね。
自己PRを書き終わったら、次の3つの点に注意しながら見直してみましょう。
①あいまいな表現はしない
あいまいな表現が続くと、読んでいる人は「本当かな?」「具体的にどういうことなんだろう?」と疑問に感じてしまいます。伝わりやすい文章にするためには、あいまいな表現はせず、できるだけ具体的に書くことを意識しましょう。
また、あいまいな表現は、自信がない印象を与えてしまうこともあります。
たとえば、「入社後は営業担当として、御社の利益に貢献できると思います」と書くよりも、「入社後は営業担当として、御社の利益に貢献します」と言い切ってしまいましょう。言い切ってしまうことに不安があるかもしれませんが、まったく問題ありません。自信を持って自分をアピールしましょう。
あいまいな表現は回りくどく、頼りない印象を与えます。「貢献したいと思っています」とすると、思っているだけで弱い印象ですが、「貢献します」と言い切ると、意思があり、行動につなげてくれそうな印象です。
②ネガティブな内容は避ける
ネガティブな内容とは、弱みとも捉えられるような内容のことを指します。
たとえば、「自分の意見を言うことが苦手です」「一人で黙々と仕事をする方が好きです」と書いてあると、読んでいる人は不安になってしまうかもしれません。ポジティブな表現に変えられないか検討してみましょう。
また、弱みを強みに変えたというエピソードもできるだけ避けましょう。弱みの部分が強調されてしまうと、弱みが印象に残ってしまう可能性もあります。
どうしても書きたい場合は、弱みの部分の表現を少し変えてみたり、弱みと捉えられないように工夫すると良いですね。
弱みの伝え方は以下の記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
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就活における弱みは面接官が重視する項目ですが、しっかり伝えられる学生は少ないものです。記事では、キャリアコンサルタントとともに、就活で伝えるべき弱みの見つけ方や例文などを解説するので、ぜひ参考にしてください。
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③誇張しすぎない
「もっとアピールしないと!」「他の学生と差をつけないと!」という思いから、エピソードを誇張しすぎてしまう人もいますが、得策ではありません。
企業はあなたらしさを知りたいと思っているので、無理に大きく見せたり、取り繕う必要はありません。
特に新卒採用では、その人に伸びしろがありそうか、その会社で成長できそうか、という視点で判断されます。必ずしも即戦力をアピールする必要はないので、無理に誇張しすぎないようにしましょう。
採用担当者はエピソード自体に興味があるのではなく、エピソードを通じてあなた自身を理解しようとしていることを忘れないでください。
エピソードを誇張する必要はなく、その出来事に何を感じてどんな行動をしたのかや、自分自身が得たもの、成長したことを丁寧に書きましょう。
自己PRに書く強みが見つからない時の対処法
自己PRに書く強みが見つからない時の対処法
- もう一度自己分析をする
- 他己分析をする
- 弱みを強みに変換できないか考える
「自己PRに書く強みがみつからない」「どれも強みといえるほどではない気がする……」と悩んでいる人もいるかもしれません。
強みと聞くと特別な力のように捉えてしまいがちですが、企業はあなたがどういう時に力を発揮できるのか、どういうときにモチベーション高く取り組めるのかを知りたくて強みを聞いているので、あなたの得意なことを自信を持ってアピールしましょう。
とはいえ、強みが見つからないと焦ってしまいますよね。強みが見つからず行き詰ってしまったときは、ここで紹介する3つの方法を試してみましょう。
もう一度自己分析をする
原点に立ち返り、もう一度自己分析をしてみましょう。自分史やモチベーショングラフを作成するのがおすすめです。
自分史は、幼少期から今に至るまでの出来事を年表にまとめたものです。自分史を作成することで、見落としていた出来事を思い出せるかもしれません。自分史が完成したら、継続して取り組んでいたことや、成果が得られた経験がないか見直してみましょう。
モチベーショングラフは、幼少期から今に至るまでのモチベーションの変化をグラフ化したものです。
モチベーションと強みは大きくかかわっています。モチベーション高く取り組めたのはどういうときか、逆にモチベーションが低かったときはどのように対処したかを振り返ることで、強みにつながるヒントが見つかります。
たとえば、アルバイトで急な人員削減で仕事が忙しくなりモチベーションが下がったという経験があれば、その時どのように対処したか思い出してみましょう。少ない人員で回せるよう工夫したのであれば、責任感やリーダーシップをアピールするエピソードになりますよね。
自分史やモチベーショングラフの作り方は以下の記事で解説しているので、併せてチェックしてください。
自分史
自分史を最大限就活に活かす方法とは? 記入例付きで作り方から解説
モチベーショングラフ
テンプレ付き|モチベーショングラフを駆使して自己分析を深めるコツ
他己分析をする
他己分析とは、「他者から見た自分の印象や評価を知ること」です。
他己分析をすることで、自分では気づいていなかった部分に気づいたり、自己理解が深まったりすることがメリットです。他己分析をお願いするのは少し勇気がいりますが、親しい間柄の人にお願いしてみましょう。
注意したいのは、他己分析の結果をすべて鵜呑みにする必要はないということです。自己分析の結果と照らし合わせて、強みを見つけ出すための材料にしましょう。できれば一人だけでなく、複数人に他己分析をお願いできると良いですね。
他己分析で「何か怖いことや、気にしていることを言われるんじゃないか」。そんな不安を抱く気持ちは、よく理解できます。
しかし、会社に入れば毎日、他人からの評価にさらされます。社会に出るための予行演習を、学生レベルで実践しているぐらいの感覚で臨みましょう。相互に他己分析をし合うのもおすすめです。
他己分析の詳しい方法はこちらの記事で紹介しています。質問例も参考にしてみてくださいね。
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就活ではよく自己分析の重要性が取り挙げられますが、他己分析をすることで自己分析の精度を上げることができます。記事では、キャリアコンサルタントの解説を交えながら、他己分析をおこなう具体的な方法や質問例、面接への活かし方などを解説するので、ぜひ参考にしてください。
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弱みを強みに変換できないか考える
強みと弱みは表裏一体のため、弱みを強みに言い換えることも有効です。弱みも角度を変えてみると、強みに変わることはよくあります。「弱みばかり思いつく……」と落胆せず、前向きに捉えなおしてみましょう。たとえば、次のような言い換えが可能です。
弱みを強みに言い換える例
- 深く考えず行動してしまう⇒行動力がある・チャレンジ精神がある
- マイペースで行動に時間がかかる⇒落ち着きがある・冷静に対処できる
- 頑固なところがある⇒芯が強い・自分の軸を持っている
- 一人で抱え込んでしまう⇒責任感が強い
- 心配性なところがある⇒注意深い・慎重に判断できる
弱みが思いつくのであれば、その弱みへの対処も日頃からできているのではないでしょうか。
心配性なので、事前に準備して(=計画性)極力ミスをしない(=正確性)というように、弱みを補っているものが強みとも言えます。
弱みを強みに言い換える例はこちらの記事でたくさん紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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慎重な性格は長所にも短所にもなります。以下の記事では慎重な性格を自己PRでアピールする方法をまとめているので参考にしてみてください。
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提出前に確認しよう! 自己PRの作文の3つのチェックポイント
自己PRの作文の3つのチェックポイント
- 一貫性があるか
- 熱意が伝わるか
- 読みやすいか
自己PRができあがったらすぐに提出せず、何度も読み直してみましょう。少し時間を空けて見直すと、小さなミスに気づいたり、より良い表現が見つかったりすることがよくあります。
書類選考は、当然ですが文面だけで判断されてしまいます。小さなミスがあるだけでも、「注意力がない人なのかな?」と思われかねません。
ここでは、より選考突破に近づくために押さえておきたい3つのポイントを紹介します。3つのポイントをクリアできているか確認してみましょう。
①一貫性があるか
強み・エピソード・仕事への活かし方に一貫性があるか確認しましょう。
たとえば、冒頭で強みは「行動力」と書いているのに、最後の一文が「周りの人の意見を聞きながら慎重に業務に取り組みたいです」となっていると、読んでいる人は混乱してしまうでしょう。
構想段階では一貫した流れになっていても、書いているうちに少しずつずれていってしまうことがあるので、注意しましょう。
②熱意が伝わるか
自己PRでは、単に自分の強みをアピールするだけでなく、入社への決意・思いをアピールすることも大切です。
熱意や志望度の高さが伝わると入社後も前向きに業務に励んでくれるのではないかという高評価につながる可能性が高くなります。自分の強みをどう仕事に活かしていきたいのか、どう成長していきたいのかを明確に書きましょう。
また、論理的に書こうとするあまり文章が堅苦しくなりすぎる場合もあります。読んでいる人に思いが伝わる文章になっているか、という視点で見直してみると良いですね。
熱意を伝えるためのポイント
- 仕事への活かし方を具体的に書く
- 活躍したい・成長したいという意欲が伝わる言い回しにする
- 言い切り表現で簡潔に伝える
熱意を感じさせることにより、たとえば企業や業界への興味や関心など自分が表現していることの真剣さや意気込みをより強く印象的にアピールすることができます。熱意を感じてもらえる文章は大切です。
③読みやすいか
読みづらい文章は、言いたいことが伝わりづらくなるだけでなく、文章力が足りないという印象を与えかねません。次のポイントを確認してみましょう。
読みやすい文章にするためのポイント
- 手書きの場合、文字の大きさが揃っているか、スペースに対して文字の大きさが適切か
- 適度に改行がされているか
- 一文が長すぎないか
- 句読点が適切に使われているか
- 文末表現にバラエティーがあるか
- 一文が長くなってしまいがちです。うまくまとめるコツを教えてください。
要点を絞り文の区切れや繰り返しになっている表現がないか意識しよう
要点を絞ることを意識しましょう。一文の中にあれこれ盛り込まず、一文には一要素とするとまとまりが良くなります。
読み返してみて、一文の中に前半の話と後半の話の境目があれば、話題が変わるところで思い切って文を切るとスッキリします。
また、一文が長い時には繰り返し表現を使っている場合もあります。一度触れた内容をもう一度書いていないか、無駄な情報を入れていないか見直すようにしましょう。
声に出して読んでみて、息継ぎがしたくなる箇所が一文の区切りのヒントにもなります。
強み別に紹介! 自己PRの作文例
強み別に紹介! 自己PRの作文例
エピソードを具体的に書く必要があることはわかったものの、「どのくらい詳しく書けば良いのかわからない」「どうやって内容を膨らませば良いかわからない」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
ここでは、8つの強み別に自己PRの作文例を紹介するので、エピソードの書き方や全体の流れを参考にしてみてください。すべて自己PRの基本の長さに近づけるため300字程度の例文にしてあります。
①リーダーシップ
リーダーシップをアピールする自己PRの作文例
私の強みは、メンバーをまとめることができるリーダーシップです。
大学3年次に硬式テニス部の主将を務めました。後輩部員が先輩に意見を言いづらい雰囲気があることに課題を感じていたため、全体ミーティングの回数を増やし、一人ひとりが考えていることを発言するよう促しました。
また、練習メニューの立案や大会出場選手の選考など、部の運営に関する重要な決定に際しては、部員の意見を幅広く取り入れるようにしました。
その結果、部員の士気が高まり、同じ目標に対して団結して努力することができました。
このリーダーシップを活かして、チームメンバーがお互いを高め合いながら団結してプロジェクトに取り組める環境づくりに尽力したいです。
主将に就任した前後における、部内の変わりぶりがよく伝わり、統率力ある人物であることが分かる内容です。
部を変化させていった過程で、反対する人の存在や悩みなどはなかったのでしょうか。そうした困難を乗り切ったうえでのリーダーシップであれば、面接官はうなることでしょう。
リーダーシップは大きな強みですが、伝え方を間違えるとリスクになることも。リーダーシップをアピールしたい人はこちらの記事もあわせて読んでみましょう。
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例文17選|自己PRでリーダーシップを最強の強みとして伝える方法
自己PRでリーダーシップをアピールする際の注意点や効果的な構成をキャリアコンサルタントとともに解説します。さらに、例文17選も紹介。仕事に活かせる強みとして、リーダーシップをアピールしましょう。
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②コミュニケーション能力
コミュニケーション能力をアピールする自己PRの作文例
私の強みは、相手に合わせて会話を展開できるコミュニケーション能力です。
大学時代、飲食店でのアルバイトを経験しました。初めは中高年の顧客など普段あまりかかわりのない世代の方と会話が続かず悩みました。
そこで、先輩のアドバイスをもとに、相手に合わせた会話の仕方を学びました。顧客の店での過ごし方を観察したり、リピーターの顧客は毎回の会話をメモしたりすることで、そのときどきの顧客のニーズを想像しながら会話をすることができるようになりました。
その結果、スタッフだけでなく、顧客からもお褒めの言葉をいただけるようになり、自信につながりました。
このコミュニケーション能力を活かして、顧客のニーズを汲み取った提案で御社の利益に貢献したいです。
具体的な取り組みが書かれておりイメージしやすいです。ただ、すべて過去形のため、今へのつながりが弱いです。
「顧客のニーズを想像しながら会話しています」というように現在進行形で発揮していることを伝えるとさらに良くなります。
コミュニケーション能力をアピールする学生は多いので、こちらの記事で紹介している差別化ポイントを参考にしてくださいね。
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例文12選|コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説
コミュニケーション能力は企業が学生に最も求める能力といえます。本記事では有効なコミュニケーション能力の自己PR方法について解説しています。
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人と話すことが好きな人は、選考にふさわしい言い方にしてアピールしましょう。以下のQ&Aで人と話すことが好きなことの自己PR法をキャリアコンサルタントが解説しているので、併せてチェックしてください。
③行動力・チャレンジ精神
行動力・チャレンジ精神をアピールする自己PRの作文例
私の強みは、行動力があることです。
私は大学3年次に1年間の留学に挑戦しました。最初は、言語の壁や文化の違いに戸惑うことも多く、外に出ることが億劫になることもありました。
しかし、このままでは留学に来た意味がない、と自分を奮い立たせ、クラスメイトにお願いをしてサークル活動に参加させてもらいました。サークル活動中は積極的に現地の学生と交流し、溶け込もうと努力を重ねました。
留学中は孤独感を感じることも多く、くじけそうになることもありましたが、そうした試練を乗り越えたことで、自らも大きく成長できたと感じています。
この行動力とチャレンジ精神を活かして、新人だからといって臆することなく、積極的にチームメンバーとかかわり、プロジェクトを成功に導けるよう努力したいです。
留学して何を学び、どんなことを考え、自分にとってどのような影響があり、どう変化し成長できたかのかを具体的エピソードを添えて示しましょう。単に語学力が強化されましたとならないように。
行動力・チャレンジ精神をアピールしたい人は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
行動力
自己PRの「行動力」は6つの言い換えで差別化できる! 例文30選
チャレンジ精神
例文22選|チャレンジ精神の自己PRは4つのポイントで敵なし!
④責任感
責任感をアピールする自己PRの作文例
私の強みは、任された仕事を全うする責任感です。
大学3年次に学生団体の幹部を務めました。新入生の募集やイベントの企画運営など、幹部の役割と責任の大きさに最初は自分が務めあげられるか不安になりました。
特に、大きなイベントを控えた時は、予算案作成や会場手配、広報活動など業務は多岐にわたります。万が一の事態にも備え、リスク想定と事前対策にも力を入れました。
当日は何かと突発的なトラブルが起こりましたが、落ち着いて対応することで問題を最小限に食い止められました。結果としてイベントは大成功を収め、主催者として大きな達成感と責任感を得ることができました。
入社後も責任感を持って仕事に取り組み、大きな仕事を任せてもらえるよう努力したいです。
社会人として、一人ひとりが責任ある立場になるのは当然のことです。それがゆえに、他の学生と差別化するのが求められます。
「大きなイベント」や「突発的なトラブル」などについて、もう少し具体的かつ深掘りして表現すれば、聞く側にも、責任感ある人物というのが伝わるでしょう。
⑤向上心
向上心をアピールする自己PRの作文例
私の強みは、向上心があることです。
大学時代から将来を見すえ、自身のスキルアップを意識してさまざまな資格取得に挑戦してきました。TOEIC試験では900点を目標に受験を重ね、最終的に945点を取得できました。
目標点数を上回れた要因は、一つひとつの過去問を徹底的に分析し、苦手分野を確実に克服していったことにあります。また、簿記の資格も、商業簿記3級、2級、1級と着実にステップアップしていきました。
合格への道のりは決して平たんではありませんでしたが、常に高みを目指して、あきらめずに地道に努力を重ねることの大切さを実感しました。
この向上心を活かして、入社後も現状に満足することなく、常に次の目標を見すえて努力を重ねていきたいです。
資格取得への意欲や努力は伝わるのですが、なぜ向上心を持っているのかの裏付けがもう少しほしいです。
資格取得の先に何があるのか、なぜ高みを目指していきたいと思うのか、資格取得以外の場面でも活かせることを伝えましょう。
こちらの記事では、採用担当者に響く向上心のアピール方法を紹介しています。ぜひ参考にしてみましょう。
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例文12選|向上心の自己PRでアピール必須の3要素と注意点
向上心の自己PRは3ステップで簡単に考えることができます。キャリアコンサルタントとともに向上心の自己PRのコツや例文を解説していくので、向上心をアピールしたい人は参考にしましょう。また自己PRの際の注意点も必見です。
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⑥粘り強さ・継続力
粘り強さ・継続力をアピールする自己PRの作文例
私の強みは、粘り強く継続して取り組む力があることです。
大学3年次の夏、約2カ月間にわたる長期インターンシップに参加しました。期間が長かっただけに、モチベーションを維持することが大変でした。
しかし、「この貴重な経験をしっかりと活かさなければ」という気持ちを持ち続けました。研修期間を通して、必死に業務を学び実践に取り組みました。
難しい課題もありましたが、粘り強く取り組み、わからないことは積極的に上司や先輩社員に質問をしました。その結果、研修最終日には先輩社員から仕事に対する姿勢を褒めていただきました。
入社後も、困難な状況に陥ってもすぐに諦めることはせず、粘り強く取り組み、成果につなげたいです。
わかりやすい事例が選択できていると思います。
具体的にどんなことでモチベーションを保つのが大変であったのかや、どんな難しい課題に対して、どのような行動を起こしたのか書けると、述べたいことがより印象深く読み手に伝わります。
具体性について工夫しましょう。
粘り強さ・継続力をアピールする場合は、どのような粘り強さ、継続力のことを指しているのか明確にすることが大切です。こちらの記事で紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
粘り強さ
例文11選|粘り強い性格の自己PRで知らないと損する注意点
継続力
例文13選|継続力の自己PRはどう伝える? 書き方や注意点を解説
⑦協調性・気配り
協調性・気配りをアピールする自己PRの作文例
私の強みは、メンバーの意見を尊重しながら物事を進められる協調性があることです。
3年次のゼミでは、6人グループに分かれてプロジェクト研究に取り組みました。メンバーの専攻はさまざまで、価値観やアプローチの仕方も一様ではありませんでした。
しかし、議論を通して相互理解を深め、お互いの長所を最大限に活かせるよう役割分担をおこないました。たとえば調査部分は経済学部の学生に、論文作成は学会発表経験のある学生に分担するなど、それぞれの適性を活かすチーム作りに努めました。
モチベーションの維持が難しい時期もありましたが、定期的に進捗状況を共有し合い、お互いを高め合うことができました。
この協調性を活かして、異なる意見を持つ人とも協力しながら業務を遂行していきたいです。
日系企業では、とりわけ重視されるのが協調性です。ただ、他人とうまく交流できる、譲り合える、折り合えるということだけの協調性アピールでは、主体性なき協調性とも取られかねません。
あくまでも、自分という人間をしっかり据えたうえでの協調性PRに努めましょう。
協調性・気配りをアピールするときは、企業が求める協調性を理解することが大切です。こちらの記事では効果的なアピール方法も紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
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自己PRに気配りを選ぶならアピールのコツがあります。自己PRで気配りをアピールするときに役立つ経験や面接のコツ、気配りの自己PRが評価されやすい業界・職種などをキャリアコンサルタントが解説します。例文も紹介するので参考にしましょう。
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⑧計画性
計画性をアピールする自己PRの作文例
私の強みは、計画性があることです。
大学3年次にサークルの企画局長を務めました。年に一度の大きなイベントである学園祭への出展準備をおこなう際、具体的な計画を綿密に立てました。
まず会場の予約、出店場所・種類の選定、出店者の募集など根幹部分の計画を6カ月前から着手し、その後に備品手配、当日の人員配置、予算管理など詳細部分の計画を3カ月前からおこないました。
期限を区切り、段階を踏んだ計画的な準備を重ねた結果、メンバー全員で円滑に役割分担でき、大盛況のうちにイベントを終えることができました。
入社後もこの計画性を活かして、締め切りから逆算して順序立てて取り組むことで、ミスなく円滑に業務を遂行したいです。
仕事では、計画性を持って取り組み、納期を守ることで信頼につながります。ただ、計画へのこだわりが強いと柔軟性のない印象を与えてしまいます。
突発的なトラブルが起きても計画を立て直して進めたエピソードがあるとさらに良いです。
計画性をアピールしたい人は、こちらの記事も読んでみましょう。計画性が求められる職種についても紹介しています。
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就活で計画性をアピールする際に重要なのは、企業が求める計画性をアピールすること。計画性の自己PR方法をキャリアコンサルタントが解説します。例文も紹介するので、計画性を効果的にアピールして内定を勝ち取りましょう。
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こちらの記事では、職種別の自己PRの書き方を紹介しています。例文も参考にしてみましょう。
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自己PRとは、自分の強みを入社後どのように活かし活躍・貢献できるかを、企業側に伝える項目です。自分の実体験やスキルを企業が求める人物像とリンクさせて論理的に述べなければ、内定を勝ち取ることはできません。この記事では、キャリアコンサルタントの解説とともに質の高い自己PRの作り方を説明します。
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エピソードにこだわって差別化された自己PR作文を完成させよう
自己PR作文は、「企業のニーズを意識した強み」と「具体性のあるエピソード」がポイントです。そのためには、書く前の準備として自己分析と企業研究に時間をかけて取り組みましょう。
また、強みだけで他の学生と差別化をすることは難しいので、エピソードの具体性を挙げ、あなたらしさが伝わる内容になるよう徹底的にこだわってみてください。
自己PRは、ESだけでなく面接でも聞かれることの多い重要な項目です。今回紹介した手法やコツを参考に、良い自己PRを仕上げて、選考突破につなげましょう。
アドバイザーコメント
小西 一禎
プロフィールを見る効果的で印象付けたい内容を選んで人柄を伝えられるよう肉付けしよう
とにもかくにも、あなただけのオリジナルエピソードをわかりやすく、伝わりやすく盛り込むことが大事です。
100人の学生がいれば、100通りの経験があります。あなたがこれまでの人生、とりわけ学生時代において、経験したことをあらん限り思い出したうえで、その中でも極めて効果的で印象付けたい内容をいくつか選び、具体的な中身を肉付けしていくことです。
自己PRはエピソードに人間性と自信をプラスすれば魅力的に伝えられる!
大学時代、ゼミの先輩に元甲子園球児がいました。就活に臨む学生の中でも、今も昔も考えうる限り、最強のエピソードの一つだと思います。
高校時代の経験ではありましたが、彼は3年間の野球部生活で得られた成果と、大学時代の経験をうまく組み合わせてアピール。面接官の「おじさんたち」は、身を乗り出すように彼の話に聞き入り、まさに連戦連勝でした。
こんな例を挙げると、「自分のエピソードは大したことない」と思ってしまうかもしれません。しかし、伝えたいのはそうではなく、人それぞれの経験には重みがあり、価値があるということです。
エピソードに触れながら、自らの人間性や人格、考えや気持ちを真摯に語る。具体的かつ解像度を上げて、表現する。そして、自信を持って伝える。そうすれば、自分では差別化できていないと感じても、面接官の頭の中では十分に差別化できているものです。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細ジャーナリスト/キャリアコンサルタント
Kazuyoshi Konishi〇大手メディア政治記者を経て、配偶者の海外転勤に伴いキャリアを一時中断。現在は大学院でキャリア形成を研究する一方、プロの文章力を活かし各メディアで幅広く記事を執筆。
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/NC Harmony代表
Eriko Arima〇大手人材紹介会社で約5年、転職者や若者、女性のキャリア支援を担当した。その後はIT企業の採用責任者を務め、現在は幅広い世代を対象にキャリアや就職活動の支援もおこなっている
プロフィール詳細