この記事のまとめ
- よくある短所「優柔不断」は伝え方の差別化が重要
- 伝える場面や伝え方でマイナス印象になるリスクもある
- 短所「優柔不断」を使用した例文5選を紹介
- 面接力診断ツール
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この記事を読んでいる人におすすめ
選考で短所を聞かれた際に優柔不断であることを伝えようとする学生は多くいます。その中で「そもそも優柔不断を伝えて良いのかな」「どうすればマイナスイメージを持たれずに伝えられるだろう」と疑問を持つことがありますよね。
優柔不断はよくある短所の一つ。そのため、他の学生とどう差別化するかを考えることが大切です。また優柔不断は伝え方によってはマイナスイメージを強く持たれてしまうことも。そのようなリスクにも備えることが欠かせません。
この記事では、キャリアアドバイザーの早川さん、渡部さん、柴田さんのアドバイスを交えつつ解説します。短所を優柔不断として伝えたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。
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短所「優柔不断」は伝え方の工夫が不可欠
優柔不断を短所として伝える人は多いです。そこで差別化するには、他の就活生よりも「伝え方」を工夫をすることが大切ですよ。
この記事では、まず企業が短所を聞く理由を解説します。それをふまえて、優柔不断によるマイナスイメージを解消しつつ、さらに高評価を得られる方法を紹介します。また、どんなに良い内容であっても、伝え方によってはマイナスの印象が強くなるケースもあるため、そのリスクを避ける方法も説明します。
この記事の内容を踏まえれば、「またよくある短所か」などと思われずに面接官の印象に残ることができますよ。
例文5選も紹介しているので、参考にしてくださいね。
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そもそも企業が短所を聞く理由
そもそも、選考の場である面接で、なぜあえてマイナスな部分を伝えなければならないのかと疑問に思う人もいると思います。
企業は、単にネガティブな面を知りたいわけでも、学生を困らせようとしているわけでもありません。それを理解していないと、マイナスイメージだけを残してしまったり、回りくどい表現をして何も伝わらなくなる可能性があります。
ここからは、そもそも企業が短所を聞く理由について解説していきます。それを踏まえて優柔不断を効果的にアピールできるようにしていきましょう。
「そもそも短所がわからない……」という人は、こちらの一覧表をチェックするのもおすすめです。就活で使える短所60選を紹介しているので、自分に当てはまりそうなものを見つけましょう。
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①企業とマッチするか知りたい
誰にでも短所はあります。しかし、それがその企業で働くうえで致命的なものだと、企業にとってもあなたにとってもストレスが大きくなってしまいます。それを避けるために、短所がその企業の特徴にマッチするかどうかも知ろうとしていますよ。
たとえば短所が「マイペースであること」とします。これをスピード感を求める企業で伝えると、社風に合っていない致命的な短所と判断されてしまうでしょう。反対に一人ひとりの裁量の大きい企業では「自分のペースでも結果が出せれば問題ない」と大きなマイナスにはなりません。
このように、企業の社風や仕事内容などと照らし合わせ、マッチするのかを確認されることとなります。
短所がその企業にとって好ましくない場合はマイナス評価になります。
一方で学生が短所と思っていても、その企業にとっては大きな問題でなければ、マイナス評価にはならないこともあります。つまり評価基準は「自社にとって良くない短所があるかどうか」ということです。
②客観的に自分を見ているか知りたい
また企業は、自分の短所への理解度から、客観的に自身を分析できているのかを知ろうとしています。
短所は何かに「失敗した時」に表れます。その際は、現実から目を背けたくなる人も多いでしょう。しかしそれは、問題だけ解いて答え合わせをしないことと似ています。
失敗してその現実から逃げずに「何が問題だったのだろうか」と自分自身を客観的に分析できる人は、自分の短所を把握しています。そして次に活かすことができます。つまり、成長できる人材という印象になるのです。
人が自分の短所や弱点を見る時は、長所を見る時よりも感情の影響が大きくなります。つまり、必要以上にネガティブにとらえていたり、事実を直視できずに都合の良い解釈をしていたりする可能性があります。
そのため短所をしっかり分析できているかどうかで、客観的な自己分析ができているかがわかりますよ。
③短所とどのように向き合うのか知りたい
企業は、短所を自覚した後にどう対応するのか、その向き合い方も知ろうとしています。入社後も、困難なことや大変なことが起きる可能性は十分あります。そのような場合にも、真摯に向き合って努力できるのかを知ろうとしているのです。
たとえば新入社員は細かい事務作業を任されるケースが多いです。その際、短所が「大雑把」な人が、短所に向き合わずおざなりに仕事を終えてしまうと、組織として仕事が回らなくなってしまいます。その社員が今後成長できるという見込みも持てなくなります。
組織として必要な人材なのか、もしくは今後必要とされる人材になれるかという点で、短所との向き合い方を知ろうとしていますよ。
「改善」は今や日本語ではなく、ビジネスにおいて世界で使われています。改善なくして進歩や発展はありえないからです。
改善には短所や失敗に向き合い、どう行動変容するかを知ることが大切です。そのため、学生が短所と向き合えるかどうかを確認することは、企業にとって重要な評価基準だと言えます。
アドバイザーコメント
早川 峻
プロフィールを見る他者評価から人物像を見極めるケースもある
他に企業が短所をたずねるケースとして、自己評価ではなく他者評価として聞くこともあります。たとえば「あなたの友人はあなたの短所をどう考えていますか?」といったものです。
就職活動では短所といいながら自分を良く見せようとする学生がいるのも事実。あまりにも良いことばかり話していては面接官にとって参考になりません。
そのためできれば「他人から自分はどのように見られているのか」といった客観的な視点についても話せるようにすると、「自分を良く見せようとしている」とは思われにくいでしょう。事前に友人や家族に聞いてみることをおすすめします。
最重要なのは「短所との向き合い方」
またこれまで解説した内容で特に重要なのは、3つ目の「短所とどのように向き合ってきたのか」です。
誰にでも短所はあるもので、面接官もその点は十分理解しています。しかし入社すれば苦手な仕事や向いていない仕事もそれなりにこなす必要があるでしょう。たとえば人の助けを借りたり、苦手なりに自分で練習をするなどしてなんとか対処する努力が求められます。
短所に対して真摯に向き合える人材にはそれが期待できるからこそ、面接官は短所についてたずねているのだと考えてくださいね。
自分の短所を知ってアピールできることもあります。以下の記事では短所の伝え方やアピールできることをまとめているので参考にしてみてください。
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「優柔不断」な人から連想される3つのイメージと対処法

では実際に、短所を優柔不断と伝える際の対策をおこなっていきましょう。
企業が短所を見る目的の1つに「短所が企業とマッチするか」があると解説しました。マッチするかどうかは、その短所から連想される印象が企業に合っているかという観点で判断されるケースが多いです。
そのために、まずは優柔不断という言葉からどのようなイメージを連想されるか確認していきましょう。そしてそのイメージをもとに、どのように伝えれば良いのか対処法をチェックしてくださいね。
①仕事のスピードが遅いのではないか
優柔不断ということは、決断に時間がかかってしまうということです。仕事は「どのように進めれば良いか」「誰に相談すれば良いのか」など、判断の連続で成り立っています。つまり決断に時間がかかるということは、仕事のスピードが遅いという印象につながります。
仕事には必ず締切が発生します。その期限さえも間に合わなさそうという印象を持たれてしまうと、「仕事を任せられない」といった低い評価になりかねません。また、期限には間に合うとしても、周囲を不安にさせるようなスピード感でしか動けないと思われても同様です。
そこで、面接で優柔不断を伝える際は、以下のような方針で伝えられると良いですよ。
仕事のスピードが遅いというイメージへの対処法
- 期限は厳守していると伝える
- スピードアップのための対策をしていると伝える
- 遅れそうなときは報告・連絡・相談をしっかりとおこなえることを伝える
優柔不断というのは主に意思決定の段階のことなので、決まる前は慎重だけれど、決まった後はしっかり期限通りにこなしている、という実績を併せて伝えれば、仕事のスピードについての不安感を払拭できるでしょう。
②周囲を振り回すのではないか
優柔不断な人は、自分が下した決断に自信が持てず、何度も意見を変更してしまうことがありますよね。そこから、入社後も意見をたびたび変更し周囲を困惑させるのではないかと思われる可能性があります。
特に顧客と対峙する職種では、顧客に迷惑をかける存在ではないかと懸念されるでしょう。また管理職になった際、部下を困惑させる存在と思われるかもしれません。
そこで、以下の方針で伝えることでそのマイナスイメージを払拭するよう心掛けましょう。
周囲を振り回すというイメージへの対処法
- 自分の中では何度も悩むが最終決断が出るまで口に出さないよう心掛けていると伝える
- もし意見を変えたくなったら早めに連携するようにしていると伝える
- 判断を変えないように軸を持つ努力をしていると伝える
「一度下した自分の決断はあとで気になっても決して変えない」と伝えるのも手です。仕事で求められる対応には意外と100%の正解というものがありません。
同じ結論でもプロセスによっては正しくなくなることもあります。自分を信じてやり抜く姿勢を伝えると良いでしょう。
③周囲に流されやすいのではないか
優柔不断な人は、自分の決断に確固たる自信を持てていない人が多いです。そこから、周囲の意見に流されやすいという印象を持たれる可能性もあります。
そのため、特にさまざまな立場の人の中心に立ちリーダーシップを発揮する必要がある企業では、活躍しづらいのではないかと思われる可能性があります。たとえば商社や出版社といった業界や、経営企画・営業企画などの職種です。
そこで、以下の方針で伝えてこのイメージを払拭できるようにしましょう。
周囲に流れやすいというイメージへの対処法
- 周囲の意見は聞くが最終判断は自分でする意識を伝える
- 自分の意見に自信を持つために主張の根拠を複数持つようにしていることを伝える
自分の意見はなるべく最初に周りへ伝えるようにする、というのも良い対処法です。
最後に自分の意見を伝えると、つい周りに遠慮してしまう場合があります。だからこそ最初に伝えることで周囲に流されやすいというイメージを払拭できます。
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一工夫が大切! 短所「優柔不断」で差別化するコツ
ここまで、短所が優柔不断であることのイメージと、それを払拭する方法について解説しました。しかし、優柔不断であることを面接で伝える人は多いです。そのため、さらに他の学生と差別化する工夫をする必要があります。
差別化できていれば、「よく聞く短所にもかかわらず個性が伝わるな」と良いギャップを残すことができ、印象に残りやすくなりますよ。
具体的にどう差別化できるのか、その伝え方を確認し、人柄をアピールできるようにしましょう。
優柔不断を別の表現に言い換える
個性を出すには、より具体的な表現に置き換えると効果的です。たとえば「明るい」よりも「集団を盛り上げられるムードメーカー」と聞いたほうが、人柄がわかりやすいですよね。
優柔不断についても同様に、より具体的に表現することで企業の印象に残りやすくなり差別化できます。具体的な表現方法を考える際は、5W1Hの観点を持つことがおすすめですよ。
5W1H
「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」の英単語の頭文字を取ったもの
たとえば以下の通り考えてみましょう。
5W1Hの観点で分析する例
- When:どのようなときに優柔不断になるのか→判断材料が多い時
言い換え表現は「情報の優先順位をつけられない」 - What:何に対して優柔不断になるのか→自分の決断が周囲の人に影響を与えるもの
言い換え表現は「責任感が強すぎる」 - How:どのように優柔不断になるのか→自分で考えられなくなり他人の意見をすべて鵜呑みにしてしまう
言い換え表現は「他人に流されやすい」
具体的な表現方法が思いつかない場合は、以下の中から自分に合った言い換え表現を探してみてくださいね。
言い換え表現の例
- 行動を起こすのが遅い
- すぐに思い悩んでしまう
- 空気を読み過ぎてしまう
- 慎重すぎる
- 他人の意見に流されやすい
- 自己主張が苦手
- 情報の優先順位を付けられない
- 責任感が強すぎる
場面にもよりますが、他にも相手の立場を考えすぎてしまう、人からどう見られるのかが気になる、場を和ませたい、どのアイデアも良く思えてしまう、相手に合わせる気持ちが強い、好奇心が強い、も言い換えとしておすすめです。
優柔不断の良い面をふまえて伝える
短所に対して「克服しなければならないもの」と考える人が多いです。それを逆手に取り、優柔不断による良い面を伸ばして行動したことを伝えることでも差別化が可能ですよ。
特に、短所を改善するのではなく長所として伸ばそうとする教育方針の企業からは高評価を受けられる可能性が高いです。たとえばプリマベーラは「長所伸展」を教育方針としています。企業の教育方針は、企業HPの業務運営の方針などで確認することができますよ。
優柔不断は以下の長所になりえます。面接で伝える際に参考にしましょう。具体的な伝え方は後半で紹介する例文を参考にしてください。
優柔不断を長所に置き換える例
- 慎重
- 何事にも注意深い
- 思慮深い
- 観察力が高い
- 短絡的な決断に流されない
- 状況を見ながら待つことができる
- いろいろな可能性に配慮できる
- 根気強く熟慮することができる
- 謙虚
- 内省力がある
- 素直に人の話を聞くことができる
- 自分の意見に固執しない
- 相手に配慮ができる
- 思いやりがある
- 気配りができる
ただ、開き直っているという印象を持たれないように、謙虚な姿勢で伝えることが大切ですよ。「短所と認識し改善しつつも、長所として伸ばそうとしている」といった伝え方をすることがおすすめです。
自分の長所と短所で悩む学生もいると思います。以下の記事では短所を長所に言い換える例を紹介しているので参考にしてくださいね。
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また優柔不断を「気配りができる」という強みとして自己PRにする場合はこちらの記事もチェックしてみましょう。
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克服のための努力を具体的に伝える
もちろん、短所を克服するための努力を伝えることも問題ありません。ただ、それを伝える学生は多いため、伝え方に差別化の工夫が必要です。
たとえば、努力の量や努力の仕方を具体的に伝えて差別化してみましょう。人並み以上に努力をしていたり、自分に合った方法を探して努力していることを伝えると印象に残りやすいです。
「入社後も工夫して努力を重ねてくれそうだ」「困難があっても粘り強く頑張ってくれそうだ」という好印象になりますよ。
たとえば以下のような形で、優柔不断を克服した努力を伝えてみましょう。
努力の量や努力の仕方で差別化する例
- 努力の量を具体的にする
→数字を用いて努力の量を伝える
例:毎日10個決断したことをノートに書き出し自分の決断に自信を持てるようになる努力を半年間続けた - 努力の仕方を具体的にする
→自分に合った方法を探して努力していることを伝える
例:ゼミやサークルなどのグループの長に立候補し、日々決断を迫られる環境に身を置いて克服した
取り組みの結果について他者評価を示し、客観性を持たせることも効果的です。
たとえば「すぐ決断できるようになったことがアルバイト先の顧客を喜ばせたことにもつながった」「自信を持って判断できるようになったことで担当教授から『信頼性あるデータを示せた』とのコメントを得られた」などと伝えます。
できたことは自分で言うのではなく他人の口を借りて伝えると、説得力アップにつながりますよ。
努力ができず悩んでいる人はこちらの記事を参考にしてみてください。努力ができない状況の打破する方法を解説しています。
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短所「優柔不断」を伝える3つのステップ
短所「優柔不断」を伝える3つのステップ
- 短所が優柔不断であること
- 短所がわかる具体的なエピソード
- 克服した例や取り組み
ここからは、具体的な話す順番を説明します。
どんなに良い内容であったとしても、伝える順番によっては面接官が理解できず、アピールにつながらなくなってしまいます。
また情報を整理して伝えることは、社会人の基本的な能力です。それができていないと基礎的なコミュニケーション能力に懸念を持たれてしまいます。
優柔不断な人は、話している間にも何を伝えようか迷いが出てしまうかもしれません。そうならないように、話す順番や伝える内容を理解していきましょう。
①短所が優柔不断であること
まずは面接官が最も聞きたい結論から伝えることが大切です。そのため最初に端的に短所を伝えるようにしましょう。先に紹介したように、言い換え表現を用いて具体的に伝えると他の学生と差別化することができますよ。
言い換え表現の例
- 行動を起こすのが遅い
- すぐに思い悩んでしまう
- 空気を読み過ぎてしまう
- 慎重すぎる
- 他人の意見に流されやすい
- 自己主張が苦手
- 情報の優先順位を付けられない
- 責任感が強すぎる
②短所がわかる具体的なエピソード
次に、優柔不断であることがわかるエピソードを伝えるようにしましょう。エピソードにより、なぜ優柔不断なのか、どのように優柔不断なのかを面接官が知ることができます。
具体的なエピソードがないまま自分の短所を伝えたとしても、あくまで印象論で終わってしまいます。
話を聞く側の面接官も本当にそれがあなたの短所なのかわからないので、エピソードは忘れずに伝えるようにしましょう。
③克服した例や取り組み
最後に、優柔不断であることを克服した例や、優柔不断を伸ばして長所にした取り組みなどを話すようにしましょう。
企業は短所との向き合い方も知ろうとしていると解説しました。ここで向き合った努力を伝えます。そして入社後も前向きに努力できる人材という印象を残せるようにしましょう。
- まだ克服し切れていなくても取り組みを伝えて良いのでしょうか?
継続して改善しようとしているのであれば問題ない
もちろん、現在も取り組んでいることであれば、伝えて構いません。そもそも、どの時点で克服できたかの明確な基準などないのです。
また、一度克服できたと思っても、無意識に身についている行動や考え方の癖は自覚できないので、環境や場面が変われば違う行動になることもないとは言えません。
そう考えると「すでに克服しました」と断言する人よりも、自覚できないところで短所が出ている可能性も考えて、「今後も、より改善できるよう取り組んでいきます」などという方が、より客観的で信頼できる答え方ではないかと思います。
短所「優柔不断」を伝えるときの注意点
ここまで高評価を得るための優柔不断の伝え方を解説してきました。しかし、どんなにここまでの点を踏まえていたとしても、あることに気を付けなければ、優柔不断のマイナスイメージが強く残ってしまうことも。
ここからは、優柔不断を伝える際に気を付けるべき注意点について紹介していきます。これまでの対策が無駄にならないようにしっかりチェックしていきましょう。
長所と矛盾しないようにする
自己PRや長所で伝えたことが優柔不断と矛盾していると、いずれの説得力もなくなってしまいます。そうなると、面接官は学生の人柄がつかめず、また、自己分析不足という印象を持たれてしまいます。
長所との矛盾があれば、面接官はその学生の発言に一貫性がないと感じるでしょう。
また、想定質問を場当たり的に準備しただけでツメが甘いとも捉えられます。そのような学生が入社しても「信頼できる仕事振りは期待できないかも」という懸念につながりかねません。
そのため、強みや長所との矛盾がないか確認するようにしましょう。具体的に、以下の強みは矛盾していると思われる可能性があるので注意してくださいね。
矛盾しやすい強みや長所
- 行動力がある
- 統率力がある
- 決断力がある
- 提案力がある
優柔不断の悪影響が大きい仕事では伝えない
企業は短所を通して、学生とのマッチ度を測っていると解説しました。つまり、優柔不断であることがマイナスになるような仕事内容の場合、ミスマッチだと判断され、入社後の働き方に懸念を持たれてしまいます。
ここからは、伝えることを避けるべき具体的な仕事を紹介していきます。志望企業に当てはまっていないか確認しましょう。
これから解説する企業では優柔不断を伝えない方が良いことはもちろんですが、そもそも短所の部分で適性がなければ入社後苦労する可能性が高いことも忘れないでくださいね。
具体的には、その仕事のスキルを習得するのに通常より時間がかかる可能性があります。またそれによりミスが続いたり、周囲から評価を得られないと心理的ストレスにもつながります。
スピードを求められる仕事
まずは、スピードを求められる仕事です。優柔不断とは、判断が遅いということだと解説しました。そのため、スピード感を求められる仕事では致命傷になりかねません。
具体的には以下のような業界・職種で伝える際は注意しましょう。実際の仕事内容を調べて、優柔不断の影響度を考えてみてくださいね。
スピード感を求められる業界・職種の例
- 金融業界
- ソフトウェア業界
- 営業系職種
- 販売・サービス系職種
- コンサルティング系職種
他には、業界では物流や商社などもスピード感があります。また、業界、職種という観点のほかに、ベンチャーや急成長している企業などは、1人当たりの業務量と業務範囲が大きいので、正確性よりスピード重視という傾向があります。
統括的な立場になる仕事
自分の判断に自信を持つ必要がある、統括的な立場の仕事も、優柔不断さが致命傷になるかもしれません。統括する立場にもかかわらず優柔不断であると、周囲への指示があいまいになり、仕事に悪影響を及ぼしてしまいます。
具体的には以下のような業界・職種では、実際の仕事内容を調べるなどして影響が大きくないか注意してください。
統括的な立場になる業界・職種の例
- 商社業界
- 広告・出版・マスコミ業界
- 官公庁業界
- 企画系職種
入札やコンペなどで受注をする際に価格を決定する人も、優柔不断が致命的になる可能性があります。判断に迷っていると契約を取るタイミングを逃す可能性があるためです。
さまざまな背景や要素に振り回されず、思い切って値付けをする決断力が必要だと言えますね。
交渉が必要になる仕事
自分の立場を明確にして交渉が必要になる仕事も、優柔不断さが致命的になるでしょう。相手の意見に左右され決断を出せない可能性があるためです。
交渉が必要になるのは、利害がかかわるケースが多いです。そのため優柔不断だと企業に損失を与えかねない存在と危惧される可能性があります。
以下の業界や職種を受ける場合も、優柔不断を伝えても問題ないのか、しっかり仕事内容や求められるスキルを調べてくださいね。
交渉が必要になる業界・職種の例
- メーカー業界
- 商社業界
- 小売業界
- 広告・出版・マスコミ業界
- コンサルティング業界
- 営業系職種
建設業界やIT業界では、1つの仕事を複数の会社や部署を巻き込んで進めることが多く、その過程で交渉ごとが出てくるケースがよくあります。1つのプロジェクトの規模が大きい場合は優柔不断さが大きな損失につながる場合もあります。
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短所が優柔不断であることを伝える例文
では、実際に短所が優柔不断であることを伝える例文を紹介していきます。具体的にどのように伝えれば効果的なアピールになるのか参考にしてくださいね。
例文①すぐに意見が変わってしまう
以下は努力の仕方で他の学生と差別化を図った例文です。優柔不断の短所と向き合い、自分を追い込んで改善しようとしている姿勢を伝えているものです。また、優柔不断を別の具体的な言葉に言い換えています。
優柔不断を伝える例文①
私の短所は他人の意見に左右されてしまうところです。
私は自分の意見があっても、他人の意見を聞くとそれが正しいものに思えてしまい、すぐに意見を変えてしまうところがあります。
たとえば所属するオーケストラサークルでは、自分が演奏したい曲があっても、他のメンバーが候補として出した曲の方が良いものに思え、自分の意見をすぐに変えていました。
ただ、それではメンバーとしての役割を放棄することになっているのではと考え、そこであえてメンバーに指示を与える立場となる「学生指揮者」に立候補し、自分の意見を持つ訓練をしました。
最初はメンバーから出される意見に戸惑い指示が曖昧になっていました。しかしすぐに自分の意見を変えないように、事前に曲の勉強をしてから根拠を持って意見を伝えることを意識すると、自分の意見に自信を持てるようになりました。
まだ事前準備をしてから発言しないと他人の意見にすぐ左右されてしまうところがありますが、これを続けることでこの短所を改善できるのではと考えています。
優柔不断の原因が自分の意見の根拠が乏しいことにあると気づき、変化も自覚できているので、職場でも同じように取り組んでくれそうな期待感があります。オーケストラの学生指揮者という立場は難易度が高いので、説得力もありますね。
例文②考えすぎて行動を起こすのが遅い
以下の例文は、努力の仕方を自分なりに工夫した例です。他の人には思いつきにくい努力を伝え、個性や発想力もアピールすることができます。
優柔不断を伝える例文②
私の短所は考え過ぎて行動を起こすのが遅くなるところです。
たとえば、ゼミ選びは、さまざまな情報を吟味しようとし過ぎて締切当日に申し込みました。また留学にいきたいと考えていましたが就活のスタートが遅れるリスクなどを考えて申し込みませんでした。
しかし「やってみなくてはわからないこともあるのではないか」と考え、「3日経ってまだ少しでも興味があるのであれば思い切って行動に移す」ことを意識しました。
そこで、コミュニケーションツールLINEの「リマインくん 」のリマインド機能を使い、思い立ったら3日後に「〇〇をやる」とリマインドしてもらうようにしました。
ついに先日、他に興味があるゼミが出てきたときに、思い切ってゼミの変更を教授に申し出て転ゼミしたりと、今までには考えられなかった行動力を実感しています。今後もまずは行動に移すことを意識して短所を克服しようと思っています。
短所と向き合い自分なりに工夫して、行動力が身についたことがわかりやすく説明できています。
ただ、行動を起こすのが早くなったことでどのようなメリットをもたらしたのかが述べられていないため、転ゼミという行動の結果を明確にするとより良くなりますよ。
例文③他の人の意見に流されやすい
次に、短所を伸ばして長所にしたことをアピールする例文です。個性を重要視する企業などで高評価を狙うことができますよ。
優柔不断を伝える例文③
私の短所は他の人の意見に流されやすいところです。
塾講師のアルバイトで、最年長だったことからアルバイトのリーダーとなりました。他人の意見に流されやすいところから、最初はリーダーとしての役目を果たせるか不安に思いました。
しかし、反対にこの短所を利用することで、皆の意見を吸い上げることができ、より良い組織を作れるのではないかと考えました。
そこで毎日ミーティングを組み、どのように生徒指導をしていくか後輩たちに積極的に意見を聞き、取り入れました。結果的に私の所属する塾は域内合格率1位をかざったため、長所として伸ばしたことが良かったのではないかと考えています。
人の意見に流されるという短所の見方を変えて、人の意見を取り入れるというポジティブな表現にできている点が上手いと思います。合格率1位という具体的な成果も記載できているのが良いですね。
例文④優先順位を付けられない
次の例文も、優柔不断の短所から長所を見出しアピールにつなげたものです。結果的にそれが長所になるということを伝えています。
優柔不断を伝える例文④
私の短所は優先順位を付けられないことです。
たとえば、就職活動も最初はメーカー、商社、通信、銀行と興味を持った業界を幅広く受けていました。そのためそれぞれの対策に時間がかかったうえ、中途半端になり、ESは60社中40社落ちてしまいました。
しかし、最初にこだわりを持たず、幅広く業界を調べたことから、真に入りたい企業はどこなのか見極めることができました。そして今御社を受けています。
この短所により、最初から行動に制限をかけず、結果的に本当に良いものを選択できていると感じています。
ただ、視野を広く持ちすぎてしまうと時間を無駄にしてしまうため、最近では、最初は視野を広く持ったとしても早い時間で判断軸を持つよう心掛けています。就職活動でも、現在は自身とマッチしないと感じた企業は早めに辞退し、本当に入社させていただきたい企業の選考を受けることを心掛けています。
優柔不断であったことによって、結果的に自分の見る目を養うことができ、さらに今受けている企業に対する志望意欲へと、上手くつなげられています。行動の変化もあり、成長過程も伝えられているので、良くできています。
例文⑤プレッシャーを感じやすい
この例文は、短所を自覚してから改善するまでの行動量をアピールしたものです。実際に取り組んだことを並べ「改善しよう」と努力していることが伝わる内容になっています。
優柔不断を伝える例文⑤
私の短所はプレッシャーを感じすぎて優柔不断になってしまうことです。
たとえば大学受験の時は、大学の選択が今後4年間に大きな影響を与えるというプレッシャーで、結局受ける大学を決めるのが高校3年生の1月になりました。
その結果大学受験は第一志望のところには合格することができませんでした。同じように、サークルやゼミも大学生活を決めるものだと考えるとなかなか決められず、結局2年生の春から始めることとなりました。何かを決めることが及ぼす影響を考え過ぎ、いつも決断が先延ばしになっていました。
しかし大学もサークルもゼミも、始めてみたらすべて「何とかなる」ということを学びました。それからは、「まずは行動を起こす」ということを目標に、被災地へのボランティアや1年間の留学、長期インターンなどさまざまなことに積極的に取り組み、行動を起こすことの成功体験を積み上げようと努力しています。
優柔不断で行動できなかった人が「まずは行動を起こす」という意識を持てるようになり、その成功体験を積み上げようと改善を心掛けていることが伝わっています。あとはその行動が場当たり的ではないことも示せると良いですね。
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
そんなときこそ「面接力診断」を受けましょう。
簡単な質問に答えるだけで自分の弱点がわかり、改善方法も提案してもらえます。ぜひ活用して面接を突破してください。
- 近く面接本番を控えている人
- 自分の面接の改善点を知りたい人
- 過去の面接で力を発揮しきれなかった人
短所「優柔不断」は周囲と差別化した伝え方で選考を突破しよう
優柔不断は学生がよく使う短所の1つです。そのため、伝え方に工夫して差別化するように心掛けましょう。企業に人柄を伝えることを心掛け、好印象を残すことが大切です。
優柔不断と伝えることで致命傷になるケースに留意しつつ、効果的なアピールにつなげ選考を突破しましょう。
アドバイザーコメント
早川 峻
プロフィールを見る短所への対処法を説明できることがカギ
短所というのはネガティブに捉えられがちですが、企業によっては大した問題にならなかったり、工夫1つで長所に変えることもできます。
大前提として人には誰でも短所があり、採用担当者もそのことを十分理解したうえであなたのことを知ろうとしています。
そして優柔不断な人物はどんな組織でも必ず1人や2人はいるものです。短所を無理に隠そうとするのではなく、自分がそれをどのように受け入れ、改善を試み、どう対処していくのか考えてみてください。
仕事に悪影響がないかはしっかり調べておこう
ただし企業とのミスマッチには注意しましょう。特に限られた時間で正確な判断を下さなければならないような仕事、安全面を重視する仕事では、優柔不断な人は大きなミスや事故を招く可能性もあります。結果的に仕事が合わず、自分自身が不幸な結果を招く可能性もゼロではありません。
自分の短所がどれだけ仕事のパフォーマンスに影響しそうか、対処する方法はありそうかどうか、といった点は調べたうえで選考に進んでくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/留学カウンセラー
Shun Hayakawa〇大手就活メディアの営業を経て、現在は留学支援をおこなうアナザーストーリーの代表取締役を務める。キャリアコンサルタントとして学生の強みの発見から選考対策など幅広く支援
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細