警察官の面接合格者に共通するのは、抽象的な「正義感」ではなく、現場で求められる資質を自ら想像し、具体例で語れるスキルがあることです。

たとえば、深夜帯の対応や相反する住民要望に直面したときの意思決定プロセス、クレームの一次収束経験、権限行使と人権配慮の両立といった「矛盾のなかでの最適解」を言語化できる人が受かりやすいです。

また、体力・睡眠・食事を含む生活設計、運動・相談・睡眠のルーティンなどのストレス対処法を自分の言葉で語れるかも重要です。

回答の内容や順序をあらためて確認しておこう

直前対策として、想定質問への回答の要旨を60秒で読み上げても伝わるか確認し、特殊詐欺・交通死亡事故・SNS由来犯罪など、最近の治安課題への見解を 3つ程度用意しておくようにしましょう。

特に、志望動機は市民の具体課題→自身の経験→貢献方法という順で一貫させることが大切です。

警察官の採用面接では、責任感、誠実さ、礼儀正しさといった人間性がきわめて重要な評価ポイントとなります。

警察組織は階級や指揮命令系統が厳格であるため、上官の指示を素直に受け入れ、誠実かつ責任感を持って職務を遂行できる人柄かどうかが注視されます。

志望動機と礼儀作法への対策が必須

今からできる対策としては、まず志望動機を深く掘り下げることが必要です。

なぜ警察官なのか、なぜ市民のために働きたいのかという強い使命感を、抽象的な言葉だけでなく具体的なエピソードを交えて語れるように準備することが重要です。

また、礼儀作法はとくに厳しくみられるため、面接練習を徹底しましょう。

模擬面接などを活用し、声の大きさや視線、受け答えの仕方などを繰り返し練習し、日頃から礼儀正しい行動を意識することも大切です。