隠れ優良企業149社を厳選|探し方から内定獲得のコツまで徹底解説

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この記事にコメントしたアドバイザー

  • 隈本 稔

    職りんく運営者 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号19041711)/性格応用心理士1級/キャリア・デベロップメント・アドバイザー SNS:Facebook

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  • 田邉 健

    なべけんブログ・よちきゃり派遣 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号19005362) SNS:X(旧Twitter)/Instagram

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  • 富岡 順子

    コレカラボ代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16018273)/産業カウンセラー/ワーク・ライフバランス認定コンサルタント/健康経営アドバイザー(認定番号2901967) SNS:instagram/note

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この記事のまとめ

  • 隠れ優良企業の定義は人によって異なる
  • 隠れ優良企業を探すには自己理解から始めよう
  • さまざまな視点から隠れ優良企業149社を紹介

企業選びをするにあたって、「優良企業へ就職して働きたい」と誰もが思うことでしょう。しかし、一般的に知られている優良企業には応募者が殺到してしまい、「他の学生との競争で内定を勝ち取れるか不安……」という人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は就活生からの知名度が低いものの、働きやすい優良企業である「隠れ優良企業」について徹底解説していきます。

ただ、この後にも詳しく解説していきますが、どんな企業が優良企業であるかは人それぞれ異なります。自分に合った「隠れ優良企業」を効率良く見つけて、働きやすい企業からの内定獲得を目指していきましょう。

記事では、キャリアアドバイザーの隈本さん、田邉さん、富岡さんと、隠れ優良企業の探し方や特徴を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

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優良企業の定義は人それぞれ! 自分にとっての優良企業を見つけよう

現在はネットによる検索やSNSで、簡単に隠れ優良企業を知ることができます。しかし、それらの情報をそのまま鵜呑みにしてしまうのは良くありません。なぜそのような企業が優良企業であるのかを自分できちんと調べる必要があります

記事では、まず優良企業の考え方を解説します。そのうえで、さまざまな観点から優良企業の特徴と例を紹介するので、自身の価値観に照らし合わせて企業に求める特徴を見つけていきましょう。

さらに、優良企業を見つける方法を3ステップで解説します。これを実践すれば、誰でも後悔のない隠れ優良企業を選定できるようになりますよ。

今回の記事でもさまざまな観点からたくさんの優良企業を紹介します。それらの企業も参考にしつつ、優良企業の探し方を押さえ、自分自身でも優良企業を探せるようになりましょう。

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そもそも隠れ優良企業とは?

そもそも隠れ優良企業とはどのような企業を指すのでしょうか。先に押さえておいてほしいこととして、全員にとっての優良企業は存在しないということです。

たとえば、残業が少なくプライベートを充実させながら仕事をしたいと思う人もいれば、多少残業が多くても若いうちからキャリアアップができる企業に魅力を感じる人もいます。

ここまで解説してきた通り、優良企業の特徴は人によって異なるのです。この点を理解したうえで、次に隠れ優良企業の考え方である定義について解説します。そして、自分にとっての隠れ優良企業の特徴やそれを満たす基準を明確にしていきましょう。

隠れ優良企業の定義

優良企業とは、「自分が満足感を得ながら働ける特徴を持つ企業」といえます。優良企業を見つけるには、自分が働くうえで企業に何を求めるのかを明確にする必要があるのです。この自分が求める根幹となる価値観を理解し、それに沿って優良企業を探していきましょう。

就活生によって優良の定義は「残業が少ないこと」や「人間関係が良いこと」などさまざまです。

そのため第三者が判断をする「優良」ではなく、あなたがどのような条件を「優良」と感じるのかをきちんと考えましょう。

また、隠れ優良企業の「隠れ」とは、「就活生からの認知度が低く、倍率が低くなりやすい傾向にある企業のこと」を指します。隠れ優良企業は、消費者へ提供される最終製品を直接扱っている訳ではないため、就活生からの認知度は低い傾向にあります。しかし、業界内では言わずと知れたトップシェアを誇る企業の場合も多くあるのです。

隠れ優良企業は、応募が殺到しないうえに経営も安定している働きやすい穴場企業であるとも言い換えられます。

この記事では認知度の高くない隠れ優良企業を中心に解説していきますが、認知度を問わず良い仕事について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
良い仕事とは? 自分に合う働き方や会社が必ず見つかる3ステップ

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隠れ優良企業の特徴・基準

繰り返しになりますが、優良企業は人によって異なり、明確な特徴や基準は存在しません。そのため、自分が満足感を持って働ける企業の特徴を主体的に考えなくてはなりません

しかし、どうしたら満足して働けるのか、何を企業に求めれば良いのか、具体的な特徴や基準が思いつかない人もたくさんいることでしょう。

そこでここからは、多くの人から優良企業として挙げられる具体的な特徴を解説します。まずはこの中から、何が自分にとって重要か考えてみると良いでしょう。しかし、ここで解説する内容はあくまで参考であるということを念頭に置き、ほかにも自分の価値観を満たすものを考えてみてくださいね。

①社員が辞めたくないと思うか

働く社員が辞めたくないと思うかどうかは優良企業であるかを判断する重要な基準となります。なぜなら、多くの社員がその企業を辞めたくないと思える何か働きやすい特徴が隠れているからです。それが残業時間の少なさなのか、年収の高さなのか、福利厚生の充実なのかは企業によって異なります。

ただ、社員が辞めたくならないような特徴を兼ね備える企業は、働く社員を大切にしていることがわかります

企業によって与えられた働きやすさが社員にとって仕事の活力になるだけでなく、一人ひとりが「会社のために」利益を出す努力をおこないます。このような社員と企業との間で良い関係構築ができている組織は優良企業と言えるでしょう。

②社員の自由を尊重しているか

近年ではフリーランス人口が増加していることからも、働くうえでの「自由」を求める人が増えている状況が伺えます。また、強制された場所や時間、仕事範囲内で働くより、自己決定権を持って仕事を進めた方が達成感や働くモチベーションを上げることができる人もいるでしょう

現在では、多くの企業で社員の自由な働き方を進めています。具体的な例として以下のようなものが挙げられます。

社員の自由な働き方を進める企業の取り組み例

  • 1日のうち働かなければならないコアタイム以外の働く時間帯を自由に決められるフレックス制度
  • 働く場所や時間を自由に決められるABW制度
  • オフィス内の席を固定せず自由に席が選択できるフリーアドレス制度

③働くモチベーションが高い社員が多いか

働くモチベーションの高い社員が多いと、企業全体の生産性が向上します。その結果、業績が向上し、社員にさらなる働きやすい環境を還元することができるという好循環を生むことができるのです。

業績の健全化によって働きやすい環境を得られるだけでなく、周囲にいるメンバーのモチベーションが高いと、自分自身のモチベーションを高めることもできます。

モチベーションの高い社員が多いかどうかを見分けるには、インターンシップやOB・OG訪問などで社員とコミュニケーションを取ってみることが良いでしょ

社員のモチベーションが高いかどうかはどうやって調べれば良いですか? 具体的な方法を教えてください。

OB・OG訪問やインターンなどで社員と直接話して見極めよう

やはり、実際に社員に会える場に行って、肌感覚で見極めることが重要です。モチベーションが高いということは、現在の職場に満足しているという状態です。

そのため、OB・OG訪問で社員に会った際に、会社のポジティブな面を笑顔で話せたり、不満点の話が少なかったりすればモチベーションが高いと言えるでしょう。

インターンシップに参加した際には、他の社員の表情や動きを見ると、モチベーションが高い人は笑顔が多く積極的に業務にかかわっていることがわかるはずです。

④社員全員が平等であるか

2015年に国連サミットで採択された「SDGs」の目標5には「ジェンダーの平等を実現しよう」と、目標10には「人や国の不平等を無くそう」と掲げられています。

このことから、日本のみならず世界的に性別や年齢、障がい、人種、マイノリティなどによって差別をしない平等に強い関心が寄せられています。そのため、企業としても社員全員に平等な働く機会の提供が求められているのです

しかし、男性の多い業界では女性がキャリアアップしづらいなど、業界・企業によってジェンダーを始めとした不平等な企業も存在します。その中で、女性管理職を増やそうと推し進める企業や全員が平等な評価を受けられるシステムの導入、障がい者雇用を積極的におこなう企業などは優良企業の1つと言えるでしょう。

⑤将来性・成長性のある事業を展開しているか

会社の事業が社会からの需要があるコトやモノ、サービスを提供している成長性があるかどうかは企業の存続において重要なポイントです。さらに、その成長性が短期的なものではなく、将来的にも持続する事業の展開・再編ができる企業は長く健全な経営を実現することができるでしょう。

将来的に成長力のある企業は、現状に留まらず長期に渡って安定した財源を確保することができるため、社員に対して働きやすい環境をつくることも可能になります。さらに、成長力のある企業では働く社員のモチベーションも高い好循環な組織が構築されるため、優良企業であると言えます。

アドバイザーコメント

隠れ優良企業は社員を「人財」と捉えている

隠れ優良企業の定義として、企業規模がそれほど大きくないのにもかかわらず収益性が高く、将来性があるという点はやはり欠かせない要素です。そのうえで、収益をしっかりと社員の給与に反映し、ステークホルダーに対して配当として還元できているかどうかも重要です。

また、社員を「人財」と捉えているかどうかも隠れ優良企業を判断するポイントです。新卒採用や中途採用が継続的におこなわれているかどうかはもちろん、時間外労働や休日出勤がしっかり管理されながらルール通りにおこなわれていることは、基本ではあるもののやはり重要です。

社員の育成システムにも注目しよう

もちろん有給休暇の取得率も、社員のワークライフバランスに気を配れているかどうかの判断基準になります。さらに、人材育成に積極的に取り組んでおり、キャリアコンサルティングなどの社員のキャリアサポートのシステムがしっかり整っているかという点も重要です。

大企業であれば、社員の育成計画がしっかりしており、研修制度も整っています。しかし、中小企業では感覚的な人材育成になっていることも少なくないため、そのような中で社員の育成システムが整っているのは隠れ優良企業と言えるでしょう。

ベンチャー企業の中にも、隠れ優良企業があるかもしれません。次の記事では、ベンチャー企業について詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
「ベンチャー企業=危ない」は本当? 見極めるためのコツを伝授

隠れ優良の探し方を3ステップで解説

隠れ優良企業の探し方3ステップ

  • 自分にとっての優良企業の定義や特徴、基準を明確にする
  • 企業をリサーチする
  • 自分に合っている企業か吟味する

隠れ優良企業とはどんな企業なのか、またその特徴は人によって異なるということを解説してきました。ここからは、自分にとっての隠れ優良企業の特徴や基準を定め、具体的にそれらの該当する企業を探す方法を解説していきます。

優良企業の探し方を調べると、さまざまな方法がありすぎてどこから手をつけて良いかわからないという人もいるでしょう。たしかに優良企業の探し方はさまざまな方法がありますが、本記事ではそれらを大きく3つの段階に整理してステップ形式でわかりやすく解説していきます。

探すのが難しい隠れ優良企業でも、このステップに沿って忠実におこなうことで効率的に探すことができますよ。

ステップ①自分にとっての優良企業の定義や特徴、基準を明確にする

前述したように、人によって優良企業の特徴は異なるため、自分にとっての優良企業の定義や特徴、基準を明確にする作業から始めていきましょう。これらを明確にするには、「これまでにどんなことによってモチベーションが高まったのか」「これから自分がどんな働き方をしたいのか」という過去・現在・未来から自己理解をすることが大切です

自己分析とともに、自分の中で大切にしたい優良企業の定義や特徴、基準を明確にする具体的な方法を以下に解説します。

まず、残業時間、有給休暇、自由な環境、綺麗なオフィス、事業の成長性・将来性など優良企業として挙げられる特徴を列挙し、各項目別に自分がどれほど重視するのかを1(重要度が低い)〜5点(高い)の間で点数化します。

優良企業の定義や特徴、基準自分がどれだけ重視しているか
残業時間5
有給休暇4
自由な環境5
綺麗なオフィス2
事業の成長性・将来性4
優良企業の定義や特徴、基準を明確にするための項目とその評価

この方法を実践することで、優良企業の定義や特徴、基準を明確化するだけではなく、優先順位も明確になり企業選びにも役立ちます。企業へそのまま伝える訳ではないので、自分の本来の求める素の思いで点数化していきましょう。

自分の中で大切にしたい優良企業の定義や特徴、基準を明確にする土台として自己分析が重要です。自己分析に自信のない人は以下の記事も参考にしてみてくださいね。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

自己分析をするなら自己分析ツールが一番おすすめ!

自分の弱みはわかっていても、強みは思いつかないものですよね。「それ、強みって言えないよ」と思われたくない人も多いはず。

そんな時は「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば簡単な質問に答えていくだけで、あなたの強み・弱みが簡単にわかります。

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ステップ②企業をリサーチする

企業をリサーチする方法

  1. 就職四季報で調べる
  2. 会社四季報で調べる
  3. ビジネスニュースやその企業のニュースをチェックする
  4. OB・OG訪問をおこなう
  5. 口コミサイトを参照する

ステップ①で明確にした自分にとっての優良企業の定義や特徴、基準を満たす企業をリサーチしていきます。ここからは、自分が企業に求める特徴を満たす企業を探す具体的な方法を5つ解説していきます。

企業のリサーチには時間がかかりますが、自分に合った優良企業を探すうえでは、とても大切な作業です。また、これらのリサーチを通じて、業界・企業理解が深まり、就活対策も同時におこなうことができます

一つひとつ丁寧に実践していきましょう。

富岡 順子

プロフィール

同じ業界、業種でも企業によって会社の雰囲気、働き方はさまざまです。

業務内容が合っていたとしても、働き方でミスマッチが起きて離職につながるというケースもあるので、しっかりとリサーチしましょう。

優良企業と似た言葉にホワイト企業があります。こちらの記事ではホワイト企業の探し方を解説しているので、併せて参考にしましょう。
ホワイト企業とは? 入社後に絶対後悔しない企業選びの方法を徹底解説

就職四季報で調べる

東洋経済新報社が出版する就職四季報では以下のような就活生が働きやすい優良企業を見つけるのに知りたい情報が掲載されています。

就職四季報で得られる情報

  • 平均年収・初任給とその内訳・ボーナス
  • 昇給・給与格差(35歳最高・最低・平均賃金)
  • 海外赴任先とその人数
  • 配属勤務地・部署
  • 新卒3年後離職率・全従業員の離職率
  • 従業員数・平均年齢・平均勤続年数
  • 有給取得状況・年末年始休暇
  • 残業時間・残業代

他にも選考情報や中立的な立場からの記者評価を読むことができ、就活生には必携の1冊です。また、就職四季報には「総合版」「優良・中堅企業版」「女子版」「企業研究・インターンシップ版」の4種類があります。隠れ優良企業を探すのに、「優良・中堅企業版」を活用してみると良いでしょう

自分の興味のある企業は情報の開示をあまりしていません。これは優良企業であるとは言い難いのでしょうか?

優良企業でないとは言い切れないため、直接聞いてみよう

企業によっては、情報開示のタイミングが他社とずれている可能性があります。そのため、情報の開示をあまりしていないからと言って、必ずしも優良企業でないとは言い切れません。

もしリサーチをしても志望企業の情報が手に入らなければ、面接や説明会で質問をしてみましょう。

ただし「過去3年間の新卒採用者数・離職者数」は、全ての企業に情報を開示することが義務付けられています。この情報について質問をしても公開されない場合には、優良企業ではない可能性があるため注意してください。

就職四季報で調べられる勤続年数ですが、良い企業なのかを判断する材料のひとつになるかもしれません。次の記事で、勤続年数について詳しく解説しているのでぜひ読んでみてくださいね。
平均勤続年数の目安は重要? 企業選びに役立つのかを徹底解説!

会社四季報で調べる

東洋経済新報社が年4回発行する会社四季報では、上場している企業の情報を知ることができます。投資家向けであるこの情報誌では、企業の業績や財務状況を把握するために用いることが有効的です

中身を開くと、さまざまな数字が並んでいてどの数字を見れば良いかわからないという人も多いでしょう。そこで、就活生が見るべきポイントは以下の4点です。

就活生が会社四季報で見るべき4つのポイント

  • 営業利益:企業の営業活動による売上高においてかかったコストを差し引いた割合。売上高だけが上がっていても営業利益が上がっていないと業績が良いとは言えません。過去5期分と今後の予想が記載されているので、過去の推移と今後も成長力が続くのかを知ることができます。
  • ROE:株主から預かった資金をどの程度利回りで運用できているかを表す指標。優良企業と言われる一般的な目安は10〜20%程度。
  • ROA:負債も含めたすべての資産をどれだけ効率的に運用できているかを表す指標。優良企業と言われる一般的な目安は5%程度。
  • 自己資本比率:企業の総資本のうち自己資本の比率を表す指標。優良企業と言われる一般的な目安は10〜20%程度。

これらの点を確認して、業績の向上や財務状況の健全な優良企業を探しましょう。

上記で紹介している4点の中でも、特に「ROE」は確認しましょう。

ROEは企業の成長スピードの指標にもなるため、入社後に成長機会があるかどうかを判断する軸になります。ROEが10%を超えているかは必ずチェックしてくださいね。

ビジネスニュースやその企業のニュースをチェックする

まずは、業界問わずビジネスニュースをチェックしましょう。すると、今まで知らなかったその業界内でトップシェアを誇る企業名が挙げられていることに気づくと思います。このようにビジネスニュースを確認することで、就活生からの認知度は低いけれど、社会に大きな影響を与える隠れ優良企業を発見することができます

さらに、ビジネスニュースを読むことで、面接で「最近気になるニュースは何ですか?」という質問をされた際に堂々と答えることができ、業界・企業理解にも役立ちます。

ある程度自分の中で隠れ優良企業を絞り始めたら、その企業に焦点を当ててニュースをチェックしてみましょう。

ビジネスニュースをチェックするには、音声アプリがおすすめです。

ポッドキャストなどの音声配信なら、移動中やスキマ時間に効率良くビジネス情報をインプットすることができます。無料で利用できるので、ぜひ活用してみましょう

ニュースのチェック方法はこちらの記事でも解説しているので、併せて参考にしましょう。面接で聞かれた際の回答まで準備できるようになります。
例文10選|面接で最近のニュースを話すなら「自分の意見」が重要!

OB・OG訪問をおこなう

OB・OG訪問をおこなうことで、企業のリアルな状況を聞くことができ、優良企業かどうかを見分けるのに役立ちます。

一見、人との会話から優良企業であるかどうかを判断することは難しいと感じるかもしれません。しかし、文字情報では得られない情報を得る絶好のチャンスです。OB・OG訪問では、聞くべきことを事前にまとめつつ、その会話をした社員の仕事へのモチベーションの高さを観察してみると良いでしょう

志望度の高い企業では、複数人の社員とOB・OG訪問をしたり、他社の社員と比較検討したりして視野を広く持つことが大切です。

優良企業かどうかを知るためには、OB・OG訪問でどんなことを質問すれば良いですか?

富岡 順子

プロフィール

職場の風通しや仕事の属人化についてチェックしよう

仕事の悩みの8割は人間関係と言われるくらいなので、「職場内での風通しの良さ」について質問してみてください。

業務の際に職場内で十分にコミュニケーションが取れているのかという点に加えて、会議では部下が上司に遠慮して意見が言えないことがないような、「対話」を意識した話し合いができているかは知っておきたいポイントです。

もう1つ確認しておくと良いのは「仕事が属人化していないか」という点です。自分にしかできない仕事があるというのは嬉しいことですが、実は危険な状態でもあります。

男性の産育休の取得でも問題となりますが、仕事が属人化すると何らかの事情があるときに休むことが困難な状況が生まれてしまいます。

一人ひとりが働きやすい職場を目指す企業は、チームワークを重視し、誰が休んでも問題のない職場づくりをしています。

OB・OG訪問の具体的な質問事項やマナー、事前準備を知りたい学生は以下の記事を参考にしてくださいね。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅

口コミサイトを参照する

優良企業かどうかの材料として、口コミサイトを参照し企業の働き方を知るのも1つの方法です。

口コミサイトは匿名であるため、本音で書かれていることが多いです。その分、ネガティブな内容や誇張表現が含まれていたりと、信憑性の低いものもあるので、すべて受け止めてしまうのは良くありません。しかし、多くの人が共通して述べていることは信頼性の高い情報であるケースが多いです

企業の働き方がわかる口コミサイトの例

ステップ③自分に合っている企業か吟味する

優良企業の定義や特徴、基準を明確にしたうえで、それを満たす企業を探してきました。最後に、ここまでリサーチした隠れ優良企業が自分に合っている企業なのかを吟味しましょう。

たとえば、残業が少ない企業が優良企業であると定義したとします。たしかに残業を最小限に抑え、充実したプライベートの時間を確保できる企業で働くことで満足度は高まることでしょう。

しかし、その企業の事業内容にまったく興味の持てないことや自分の適性に合わない仕事内容だったらどうでしょうか。自分にとって仕事に対する満足度は下がってしまいます。

少しくらい残業時間が増えたとしても自分の得意なことを活かせる仕事や自分の人柄とマッチした会社で働く方があなたの満足度は高くなるかもしれません。この働きやすさと仕事で成し遂げたいことのバランスを考えて企業選びをおこなうことが大切です

企業が自分にあっているかどうかを考えるときは「その基準をなぜ重視したいのか」を過去の経験を交えて考えましょう。

過去の経験を交えて説明ができない場合には、根拠のない憧れの可能性があるため注意してくださいね。

どんな仕事が自分に合っているかわからない人は、こちらの記事で自己理解を深めましょう。
自分に合った仕事を簡単4ステップで発見! 後悔しない方法を解説

自分に合う企業を見つけよう!さまざまな観点からの隠れ優良企業149選

ここからは、さまざまな観点からの隠れ優良企業を紹介していきます。全部で149社紹介していくので、自分の志向する特徴を持つ企業から優先的に見てみてください。

また、具体的な隠れ優良企業を知るだけでなく、「優良企業の特徴としてこのような観点・切り口もあるのか」という視点を持って見てくださいね。

離職率が低い企業11選

離職率が低く社員が長く勤める企業は、労働環境や仕事内容に不満を持つ社員が少ないと捉えることができます

東京経済ONLINEが発表する新卒の「3年内離職率」が低い300社ランキングから、11社を紹介します。以下11社は、新卒定着率が3年以上連続(上から4社は4年連続)で100%を記録しています。

厚生労働省の発表によると、就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者36.9%、新規大卒就職者31.2%であることから、定着率100%というのは優良企業の象徴であると言えます。

離職率が低い企業11選

気になっている企業の離職率が平均よりも高かったです……。その場合、優良企業とは言えないのでしょうか? 辞めておいた方が良いですか?

離職率が平均より高い場合も優良企業の可能性はある

たしかに離職率は優良企業かどうかを判断する1つの指標になります。しかし、どんなに離職率が低くても「自分にあった職場」であれば長く勤められる職場の可能性もありますよね。

そのため、離職率だけが理由でエントリーを取りやめてしまうことは自分のキャリアを狭めてしまうことになりかねません。他の条件とあわせて検討したうえで、自分にあった企業かどうか判断しましょう。

ワークライフバランスが整っている企業7選

ワークライフバランス推進会議による第10回ワークライフバランス大賞で以下の7社が受賞しました。

富岡 順子

プロフィール

ワークライフバランスが整っている企業とは、慢性的な長時間労働を是正し、一人ひとりのワークの時間とライフの時間を大切にできる企業です。

ワークライフバランスと聞くと女性が働きやすい職場というイメージが強いかもしれないですが、女性だけでなく多様な人材が働きやすくなるように、男性の働き方改革もおこなっている企業と考えてください。

ワークライフバランスが整っている企業7選

また、将来子育てや介護を安心してできるような職場環境もワークライフバランスの1つですよね。

厚生労働省が子育て支援に積極的に取り組む企業に付与するくるみんマークや、働きながら介護も両立できる職場環境の整備に努める企業に付与するトモニンマークを取得しているかも1つのチェックポイントにすると良いでしょう

残業時間が少ない企業10選

東京経済ONLINEが発表する最新!これが「残業時間の少ない」トップ100社だから、残業時間が少ない上位10社は以下の通りです。

残業時間が少ない企業10選

上位10社は平均残業時間が2時間以内と驚異的な短さですが、100位となった企業でも8時間以下に留まっています。厚生労働省の毎月勤労統計調査 令和4年9月速報では所定外労働時間の平均は10.1時間であり、トップ100に選出された企業はいずれも一般的に残業時間が少ないことがわかります

企業の残業時間を見るうえで、公表している残業時間はあくまでも企業全体の平均となる点に注意しましょう。

部署や役職によっては残業時間が多い可能性もあるため、応募をするときには応募職種の残業時間もリサーチすることをおすすめします。

年収が高い会社10選

東京経済ONLINEが発表する経営が安定的で平均年収が高い中堅企業136社から、従業員数1000人未満で残業時間が少ない上位10社は以下の通りです。

年収が高い会社10選

ランキングに抽出されている企業は自己資本比率50%超の企業であり、財務状況も健全です。財務状況が安定している分、社員の給与に還元することができるということがわかりますね。優良企業を探すときは、財務状況の確認も合わせておこないましょう。

給与の高さは、企業だけでなく職種によっても異なります。給与の高い仕事に興味がある人は、こちらの記事も参考にしましょう。
給料が高い仕事TOP100|特徴から就活のコツまで徹底解説

働きがいのある企業10選

Great Place to Work® Institute Japan(GPTWジャパン)が発表する2022年版 日本における「働きがいのある会社」ランキング ベスト100の結果のうち、中規模部門・小規模部門でそれぞれ上位5社は以下の通りです。上から5社は中規模部門の上位5社、それ以降が小規模部門上位5社です。

働きがいのある企業10選

働きがいは、仕事をするモチベーションの大きな要因となります。いきいきと仕事をしたい人にとっては、重要視したいポイントです

働きがいにつながる要因としては、「達成感が得られる」「成長を感じられる」「昇進(評価される)」といったものが挙げられます。

働きがいがある企業とは、社員の成長をサポートし、結果を適正に評価する仕組みが整っている企業と考えられるでしょう。

有給休暇が取得しやすい企業11選

東京経済ONLINEが発表する「有給休暇」の取得率が高い200社最新ランキングから、3年間の平均有給取得率が高い上位11社は以下の通りです。

有給休暇が取得しやすい企業11選

有給休暇は付与日から2年以内であれば未消化分の日数を引き継ぐことのできる繰越制度が労働基準法で定められています。しかし、2年という猶予があっても消化しきれない人が多いのが現状です。

有給休暇を取得しプライベートも充実したいと考えている人は、付与日数だけではなく、平均取得率も合わせて確認することが大切です。企業によっては、半日・1時間から有給を利用するなど柔軟な働き方を進めている場合もあります。

女性がキャリアアップしやすい企業10選

東京経済ONLINEが発表する「女性管理職の比率が高い」企業ランキング200から、女性管理職比率が高い上位10社は以下の通りです。

女性がキャリアアップしやすい企業10選

日本政府は女性管理職の割合を2020年代の可能な限り早期に30%程度とすることを目指しています。一方、帝国データバンクの女性登用に対する企業の意識調査(2022年)によると、調査企業のうち管理職に占める女性の割合は平均9.4%と目標の約1割に留まっています。

ランキングのうち、45位以下は女性管理職比率が30%を下回っていることから、日本企業全体として女性のキャリアアップへの姿勢が課題となっています。

帝国データバンクの同調査によると、「小売」 「農・林・水産」「不動産」「サービス」などで女性管理職割合が多く、大企業より中企業、中企業より小企業の方が女性管理職割合が高いことがわかりました。業界や企業規模によって、女性のキャリアアップのしやすさは異なる点も押さえて企業探しをおこないましょう。

将来は管理職などを目指してバリバリ働きたいです。女性がキャリアアップしやすい企業に就職するには、どんな観点で企業を見れば良いでしょうか?

富岡 順子

プロフィール

社内に女性の管理者がいるかどうかは要チェック

現時点で女性の管理職がいるかどうかは社内の考え方がわかる重要なポイントです。

また、自身の希望にもよりますが、子育てをしながらキャリアアップをしたいと考えているのであれば、子育てをしながらも昇進などのキャリアを目指せるか、という点も含めた企業リサーチが必要です。

私が新卒で会社に入った頃は、女性で管理職についている人は独身の人が多く、仕事と家庭を天秤にかける選択が多くみられました。

時代も変わってきていますが、ライフキャリアを大切にしながら仕事のキャリアもステップアップできる環境かどうかはチェックしておきましょう。

女性が働きやすい企業10選

ダイヤモンドONLINEが発表する女性が働きやすい企業ランキング2020【全20位・完全版】から、女性の働きやすさで高評価を受けた上位10社は以下の通りです。

女性が働きやすい企業10選

この調査では、最終製品である消費財メーカーや小売・外食の業界が多く、やや知名度の低い「隠れ」優良企業とは言い難いかもしれません。

しかし、このような業界では女性が働きやすい企業が多い傾向にあるということを理解をしつつ、厚生労働省の女性の活躍推進企業データベースで自分の気になる企業の女性活躍における取り組みについて調べてみると良いでしょう

ニッチな分野でトップシェアを誇る企業13選

経済産業省が発表する2020年版「グローバルニッチトップ企業100選」 選定企業⼀覧から、連続受賞を誇る13社は以下の通りです。

ニッチな分野でトップシェアを誇る企業13選

ニッチな分野で活躍している企業は、他社が真似できない寡占状態となる優れた技術力を誇っています。ニッチな市場の多くは最終製品の上流工程を担っていることが多く、その企業がいないと最終製品を製造できないという体制を確立していることから、参入障壁が高く安定性が強固なものとなっているのです。

経営状態が良好な企業10選


経済産業省が発表する健康経営優良法人2022の中小規模法人部門12,255法人のうち、上位法人に付与される「ブライト500」に選出された企業の中から一部企業を以下に示します。

経営状態が良好な企業10選

経営状況の良好さは、その会社の将来性においてとても重要な要素の1つです。とはいえ、自分で経営状況の良い企業を見つけ出すのはかなり大変ですよね。

そこで、今回紹介した「健康経営優良法人2022」のように公的機関が公表している受賞企業から発見するという絞り込みを上手く活用するのがおすすめですよ

富岡 順子

プロフィール

企業の経営状態を調べる方法として、有価証券報告書や決算書を公開している場合はぜひチェックしてみましょう。

また新聞を読むことを習慣づけておくと、世の中の経済の動きや、企業の経営状況の流れを掴めるようになります。電子媒体も良いですが、関心の薄い分野の情報も拾える紙媒体をおすすめします。

成長性・将来性のある企業10選

東京経済ONLINEが発表する成長力があって居心地も良い中小企業83社から、上位10社は以下の通りです。

成長力があって居心地も良い中小企業10選

業界によって、今後成長が見込める業界や衰退しやすい業界があることは事実です。しかし、同じ業界であっても成長性や将来性の有無は企業によっても大きく異なります。成長性・将来性があるということは、社会から求められている企業であることに他なりません。

つまり、変化する社会のニーズに対応し、その姿勢を常に追求し続けている企業が成長性・将来性のある企業だと言うことができます。この視点を持って、企業理念や企業の取り組み、事業内容、ニューリリース、ビジネスニュースなどを確認しましょう

将来性のある仕事はこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
将来性のある仕事13選! これから需要が高くなる仕事とは?

イノベーションや先進的な取り組みをおこなう企業9選

BtoBビジネスメディアの「イノベーションズアイ」が発表する革新ビジネスアワード2021にて表彰された企業は以下の9社です。

イノベーションや先進的な取り組みをおこなう企業9選

社会のニーズは時代とともに変化していきます。そのため、社会のニーズに対応して新たな価値を提供していくことが必要なのです。既存の事業やビジネスモデルに留まらず、新たなイノベーションや先進的な取り組みをおこなうことが企業の成長性に大きな影響を与えます

IT活用に積極的な企業8選

公益社団法人企業情報化協会が発表する2021年度第39回IT賞受賞企業のIT最優秀賞、IT賞、IT奨励賞受賞企業の中から従業員数1000名以下の8社を以下に示します。

IT活用に積極的な企業8選

AIやIoTなどを始めとしたデジタル技術が加速化している現代において、IT人材への投資やIT技術の活用を避けては通れなくなりつつあります。

このようなIT活用に遅れを取る企業は、業界を問わず将来性に大きな悪影響を与えてしまうのです。IT活用における企業の向き合い方や取り組みについても企業研究の見るべき大事なポイントとなるでしょう

オフィスが綺麗な企業14選

東京経済ONLINEが発表する「オフィスがきれいな会社」100社ランキングから、上位14社は以下の通りです。

オフィスが綺麗な企業14選

オシャレなカフェで勉強していたら、普段よりも捗ったという経験はありませんか? 綺麗な環境だと仕事に対するモチベーションも上がりますよね。企業はオフィスを綺麗な環境へと整えることで働く社員へ投資し、社内全体の生産性を上げているのです

多くの時間を過ごす場となるため、綺麗な環境の職場は働く満足度を高める1つの重要なポイントとなるでしょう。

在宅勤務ができる企業6選

総務省が発表するテレワーク先駆者百選の団体から、特に模範とすべき優れた取り組みをおこなう団体へ付与される「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」を受賞した6社を以下に示します。

在宅勤務ができる企業6選

新型コロナウイルス感染症の影響により多くの企業でテレワークが普及しました。テレワークや在宅勤務を望む人もいれば出社する方が良い人もいるでしょう。自分に合った働き方はどのようなものなのか検討してみましょう

在宅勤務が多い業界として、パソコンと通信環境があれば仕事を完結させられるIT業界や金融・保険業などが挙げられます。

職種としては、ITエンジニアや事務職などのバックオフィス業務が代表的でしょう。

隠れ優良企業から内定を獲得する5つのコツ

隠れ優良企業から内定を獲得する5つのコツ

  • 自分の中で優良企業の基準を明確にする
  • 入社後に何をしたいか説明できるようにする
  • 企業を知ったきっかけを説明できるようにする
  • 関連性のある業界を受ける
  • 細かい対策まで徹底して差別化する

ここからは、隠れ優良企業から内定を獲得するためのコツを5つ解説していきます。

いくら隠れ優良企業を探すことができても、それらの企業から内定を得られるような対策をしていかなくてはなりません。以下で紹介する5つのコツをばっちり押さえて、優良企業からの内定をぐっと近づけていきましょう。

①自分の中で優良企業の基準を明確にする

前述している通り、優良企業を探すには自分の中で優良企業の基準が明確化していることが大前提になります。

さまざまな観点から企業を探していくうえで、その定義や特徴、基準が変わってくることがあります。それは、今まで自分の知らなかった領域を知ることで、自分が魅力と感じる点の視野が広がったことの表れです。

そのため、就活をスタートさせる段階で定義や特徴、基準を明確にしつつも、適宜「自分にとっての優良企業とはどんな企業?」と問いかけてみましょう

自分の中の優良企業の基準がないと、企業に対して漠然とした理想を求め続けて妥協ができなくなる恐れがあります。

少しでも満足できない点があれば選考を辞退して他の企業に応募するという行動を続けてしまい、なかなか内定を得られずに就職活動が長引くかもしれません。

②入社後に何をしたいか説明できるようにする

隠れ優良企業にかかわらず、入社後に成し遂げたい展望について自分の言葉できちんと説明できるようにしておきましょう。

隠れ優良企業から内定をもらうということが目的化してしまい、その企業でやりたいことは見つかっていないけど選考を受けているという就活生を見かけます。しかし、それでは企業が学生を採用をする理由を見いだすことはできず、選考に通過することは難しいでしょう。

隠れ優良企業は今まで知らなかった企業であることから、理解が浅く入社後にしたいことまで伝えられないという人も多いです。自分がその企業でどんなことを通して活躍していきたいのかという視点に立って、企業研究をしていきましょう

入社後にやりたいことが浮かばない人は、こちらの記事を参考に自分の目指すべき姿を考えてみましょう。
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?

アドバイザーコメント

興味のある分野を深掘りするとやりたいことが見えてくる

キャリアコンストラクションインタビューというものがあり、その中で、「普段見る雑誌、テレビ番組、ウェブサイトは何?」という質問があります。

これに答えることで現在自分が興味のある分野や、どんな環境で活躍したいと考えているかに気づくことができます。なぜそれが好きなのかを深掘りしていくことでやりたいことが見えてきます。深掘りしていくうえで、志望する会社との共通点を探していきましょう。

過去を振り返ることも非常に重要

また、過去を振り返ることでも、自分のやりたいことや興味関心がある分野を知ることができます。自分史やモチベーショングラフを作成し、どんな場面で幸せを感じるのか、自分にとって大切にしていることは何なのか、それぞれの経験から今どんなことを考えているのかについて整理してみましょう。

就活では必ずしも「やりたいこと=will」からスタートする必要はありません。今までの経験で身につけてきた「強み=can」を考えていくことも非常に大切です。「自分の強みが世の中にどのように役に立つか=need」という視点からやりたいことが見つかったというケースも多くありますよ。

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。

既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。

③企業を知ったきっかけを説明できるようにする

就活生からの知名度が低い企業の選考では、「当社を知ったきっかけを教えてください」という質問をされることがあります。この質問は単にアンケートの要素として聞いていることもありますが、学生がどんなことに興味を持っているのか、情報収集力がある人材なのかを見るために聞いているという質問意図も混在しています。

そのため、その企業を知った媒体を伝えるとともに、「就職先を決めるうえで、その企業のどのような点に注目したのか」という点と、さらに「自分の持つ価値観とその企業で成し遂げられること」まで合わせて伝えましょう

志望動機と内容が被ってしまうと思うかもしれないですが問題ありません。むしろ、一貫性を担保することができるので、志望動機の内容を強化するような役割として答えましょう。

富岡 順子

プロフィール

「当社を知ったきっかけを教えてください」という質問に対する回答として、上記の情報でも十分伝わりますが、さらに聞き手の面接官が理解しやすいようにストーリーを組み立てていきましょう。

また知名度の低い企業は、どうやって就活生にアプローチするかを悩み、さまざまなことを考えています。企業側が誇りに思っている点に共感することも好印象につながるポイントです。

④関連性のある業界を受ける

優良企業ばかりに目をつけているあまりに、業界の関連性を無視してただ優良企業ばかり受けようとする人がいます。

しかし、軸を決めずにむやみやたらと優良企業ばかり受けていると、自分に合った企業を見つけることはできません。当然、選考で志望動機や軸を深堀りされても適切に受け答えできず、一貫性も感じられないことから選考通過することも難しいでしょう。

優良企業を探す前に自分の中できちんと就職活動の軸や成し遂げたいことを定めることが大前提です。そして、それらを満たすことができる優良企業の特徴を挙げることで、受ける業界がバラバラで一貫性のない状態とならないようにしましょう。

就活を進めるうえで、方向性である業界を絞ることはとても大切なフェーズです。業界の絞り方がわからない人は以下の記事を参考にしてみてください。
業界の絞り方で就活失敗? 後悔しない絞り方7選と必須の準備を解説

何を軸にして就活を進めればわからない人は、こちらの記事を参考に、自分にとっての企業選びの軸を考えてみましょう。
意欲が伝わる「企業選びの軸」の回答例50選|見つけ方も解説

⑤細かい対策まで徹底して差別化する

他の就活生が手を抜いてしまいそうなことに時間と手間を掛けることで、企業の担当者から自分の存在を認知してもらい、内定を獲得できるチャンスを上げることができます。細かい点まで配慮した差別化の具体的な方法として以下のようなことが挙げられます。

他の就活生と差別化する具体的な方法の例

  • 中長期ビジョン・経営計画、ニューリリース、IR情報をチェックする
  • インターンシップや面接後に必ずお礼メール・手紙を送る
  • インターンシップや座談会などすべての回に参加し、毎回質問をする
  • ES提出を迅速におこなう
  • 明確なキャリアビジョンを説明できるようにする

これらは、どの企業でもおこなうことが最も望ましいですが、限られた時間の中でどの企業においても全てを実行することは難しいことでしょう。また、応募者が殺到する企業ではこのような差別化行動をしても注目されないこともあります。

一方、倍率が低い隠れ優良企業だと、よりこれらの差別化行動が刺さりやすく、内定獲得に直結する可能性があります

その他にも、志望動機を伝える際に、入社したい熱意をしっかりと言葉にすることは非常に重要です。

また、キャリアビジョンを伝えるだけでなく、その会社に入って活躍するために具体的に今どのような準備(勉強)をしているかも伝えられると、他の就活生との差別化につながります。

隠れ優良企業からの内定を狙う就活生が気をつけたいこと

最後に隠れ優良企業からの内定を狙う就活生が気をつけたいことを2点解説していきます。案外盲点となりやすく、真面目に就活を考えている人こそ陥りやすい点なので、隠れ優良企業からの内定を狙う学生は以下の2点に気をつけましょう。

志望動機は企業説明にならないように注意する

隠れ優良企業を探していると、今まで知らなかったような企業との出会いが多くあります。

普段から馴染みのあるなんとなく知っていた企業とは異なり、聞いたことのない商材を目にすることも多いでしょう。理解するために念入りに企業研究をおこなうことは大切なのですが、志望動機を聞かれた際に企業研究で調べたことをそのまま説明してしまう就活生をよく見かけます。

企業が志望動機を聞く理由は、決して会社説明をおこなってほしいのではありません。入社してどんなことを成し遂げたいのかという動機が知りたいのです。またそれを成し遂げるためにはなぜその会社を選んだのか、どんな利益をもたせるかという採用するメリットを伝えましょう。

隠れ優良企業に囚われすぎない

ここまで隠れ優良企業の特徴や探し方を解説してきましたが、「隠れ優良企業に囚われすぎない」ということは念頭に入れておきましょう。

前述しましたが、自分の中で設定した隠れ優良企業の特徴を満たしているからといって、自分が働くうえで最適な企業とは限りません。最も陥ってはいけないことは、隠れ優良企業に入りたいがために、自分の成し遂げたいことを断念してしまうことです

長い社会人生活を送るうえで、働く環境ももちろん大切ですが、情熱を持って自分が成し遂げたいことができるかどうかも重要です。そのバランスを上手く反映させられるように、企業選びの判断基準における優先順位を設定していきましょう。

アドバイザーコメント

本当に隠れ優良企業かどうかは入社するまでわからない

まず言えることは、たとえ優良企業といわれている大手企業などであっても、実際に入社して働いてみなければ本当に自分にとって優良かどうかわからないということです。

どれだけ会社説明会で質問しても、長期インターンに参加して職場体験をしても、入社して実際に業務に携わらなければ見えてこないこともあります。どれだけ居心地が良い会社であっても、かかわる人間が変わることで居心地が悪くなることも少なくありません。

自分の価値観にマッチする企業を探そう

また、仕事に対して求める価値観がずっと同じのままとは限りません。職業経験を積んだり、生活環境が変わったり、年齢を重ねることで価値観も変化します。

「今、この瞬間」の価値観に囚われ過ぎて会社を探し続ければ、就職活動が長引くのはもちろん、内定をもらえずにますます就職先の選択肢が少なくなってしまう恐れもあります。

働くうちに価値観が変われば、新たなキャリアを構築するために転職することもあるでしょう。隠れ優良企業を探し続けるのではなく、自分の価値観と少しでもマッチする企業に入社して、自分が仕事に対して求めることを時間をかけて明確にしていく意識を持ちましょう。

自分に合った隠れ優良企業を見つけて納得のキャリアを歩もう

ここまで解説してきた通り、隠れ優良企業を見つけるには安易に他の人が開示する情報を鵜呑みにするのではなく、必ず自分に合った隠れ優良企業を見つけるための自己理解をすることが大切です。

優良企業を選定するのにはさまざまな視点があることを理解して、自分に合った隠れ優良企業を見つけていきましょう。

今回紹介した隠れ優良企業の探し方の3ステップを参考に、自分に合った隠れ優良企業を効率的に絞り込み、自分の志望する隠れ優良企業からの内定を獲得できるよう、対策に励んでいきましょう。

アドバイザーコメント

隠れ優良企業を探す前に就活の軸をしっかりと定めよう

選考倍率が高くない「隠れ優良企業」を探すことで、就活に失敗せず働きたいと誰もが思います。たしかに、初めての就活で失敗をすると転職ができるかどうかわからず、不安になりますよね。

しかし、隠れ優良企業を探すうえで最も大切なことは、第三者の評価に流されないことです。そのためには、自己分析をして就活の軸を設定することがポイントです。

第三者からの評価ではなく自分にとっての隠れ優良企業を探そう

どんなに世間や他人が高く評価する企業であっても、すべての就活生が安定して働けるとは限りません。なぜならば、就活生が100名いたら就職先に求めることは100種類あるためです。

もし世間が隠れ優良企業と評価をしていても、自分が就活で重視することがない企業であれば、安心して働くことはできないですよね。

また、就活の軸を設定することで、入社後に乗り越えなければならない壁を乗り越えることができます。第三者の評価を理由に入社先を決めてしまうと「きちんと自分で考えればよかった」と後悔してしまいますよね。

第三者からの評価ではなく自分で考えリサーチをし、自分にとっての隠れ優良企業を見つけましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
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