Q
大学4年生
女性
「生産技術はやめとけ」という意見は信じたほうが良いですか?
現在、就職活動中で、メーカーの生産技術職に興味を持っています。
しかし、ネットの掲示板やSNSで「生産技術やめとけ」という意見をよく見かけます。このように言われている理由は一体何なのでしょうか?
自分で調べたところ、たしかに残業が多い・休日出勤があるなどという情報はありましたが、皆さんのご意見をお伺いしたいです。
生産技術の仕事は、具体的にどういった点が大変なのでしょうか? やりがいを感じられそうな仕事だと思っていたので、そのギャップに戸惑っています。
生産技術職のリアルな働き方や向き・不向きなど、詳しい方がいらっしゃれば教えていただきたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
ネットの噂を信じないで! 自分の足で一次情報を集めよう
インターネット上の「〇〇はやめとけ」といった意見は、あくまで誰かが書いた個人的な感想に過ぎません。誰がどのような意図で書いたかわからないネットの情報と、実際にその仕事で生活している人の生の声とでは、情報の価値がまったく違います。
たとえば「生産技術」は、わかりやすくいうと「効率的にかつ品質高くモノ作りができるようにする」仕事です。工場で今まで5人で作っていたものを3人にして人件費を削減する、今まで1時間で100個作っていたのを40分に短縮する、あるいは不良品や事故が起こった際にどこに原因があったかを見つけ、再発防止策を練るなど、その業務は多岐にわたります。
物事を分析したり、仮説を立てたり、論理的に物事を考えることが得意な人が向いていると言えるでしょう。
しかし実際は、会社から「いつまでに、これをこのように改善しろ」と指示があっても、現場としては簡単にはできないこともよくあります。期限までに結果を出さなければならないというプレッシャーの中で、計画を練り、現場とコミュニケーションを取って調整し、何とか数字を捻り出すという大変さがあるのは事実です。
こうした仕事に対して、「やり切った」「結果を出せた」「実際に生産効率が良くなった」ということにやりがいを感じる人もいれば、「プレッシャーがつらすぎて合わない」という人もいます。
その噂が業界を代表するものだと考えるのは危険! 自分に合うかどうかを大切に
ネット上の「残業が多い」「休日出勤がある」といった情報が一部の職場で事実であったとしても、それが業界のすべてを代表するわけではないように、こうした「つらさ」の部分だけが切り取られて「やめとけ」という情報になっている可能性もあります。そうした情報に振り回されるのはやめましょう。
興味を持ったのであれば、自身で深く調べて判断することが重要です。具体的には、OB・OG訪問、会社説明会への参加、企業のWebサイトの隅々まで読み込むなど、一次情報に触れる機会を増やしましょう。OB・OG訪問のマッチングアプリを使えば、特定の職種の人から直接話を聞くこともできます。
そうすることで、仕事の具体的なイメージが湧き、自身に合うかどうかを主体的に判断できるようになるはずです。ネットの不確かな情報が原因で、あなたの天職になるかもしれない仕事への扉を自ら閉ざしてしまうのは、あまりにももったいないことだと思います。
「やめとけ」の裏にある厳しさとやりがいを両方知ろう!
生産技術職は、製造現場での製品や工程の改善、効率化、新規設備の導入などを担当する仕事で、製品の品質向上やコスト削減に直接かかわる重要な役割を担います。
そのため、ネットで「生産技術はやめとけ」といわれる背景には、実際の業務の厳しさがあることも事実です。
たとえば、製造ラインのトラブル対応や納期対応で残業や休日出勤が発生することが少なくなく、急な対応を求められる場面もあります。また、改善や新規導入には幅広い知識や調整力が求められ、社内外の多くの関係者と折衝する必要があるため、精神的な負担を感じることもあるでしょう。
自分の価値観に合うかが大切! 現場の声も参考に判断しよう
一方で、生産技術職にはやりがいも大きくあります。自分の提案や改善策が目に見える形で製品や工程に反映され、効率化や品質向上に貢献できる点は大きな魅力です。
また、技術力や問題解決力、現場との調整力など、幅広いスキルを身に付けられる仕事でもあります。
向いているのは、課題を分析して改善策を考えることが好きで、製造現場とコミュニケーションを取りながら成果を出すことにやりがいを感じられる人です。逆に、急な対応や残業の負荷にストレスを強く感じる人には厳しい面もあります。
ネットの情報だけで判断せず、実際の現場や社員の声を参考に、自分の働き方や価値観に合うかを確認することが大切です。
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