この記事のまとめ
- 業界を絞らない方が良い就活生もいるため注意が必要
- 書類選考の時期までに3つ程度の業界に絞ることがおすすめ
- 就活での業界の絞り方は「自己理解」と「業界理解」が必須
就活で業界の絞り方がわからない……。就活を始めて多くの業界を目にする中で、「業界の絞り方が難しい」と頭を悩ませる就活生は少なくありません。「どんな業界が自分に合っているのだろう」「業界を絞って内定ゼロになったらどうしよう」といった悩みの声を就活生からよく聞きます。
絞り方を正しく理解しないまま業界を絞ってしまうと、就活がうまくいかなくなるだけでなく、入社後の後悔にもつながりかねません。自分に合った業界に絞り込むためにも、押さえるべきポイント理解し、就活を成功させましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの上原さん、木村さん、早川さんのアドバイスを交えつつ解説します。就活で業界の絞り方に悩んでいる人はぜひ実践してみてくださいね。
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就活で業界の絞り方を失敗しないためには事前準備が必須!
知識もないままなんとなく業界を絞る就活生も中にはいますが、それは効率的ではありません。そればかりか、せっかく就活を頑張っても内定を貰えない、入社後にミスマッチを感じてしまうなど、後悔する結果となる場合も。正しい準備や絞り方を知ることが大切です。
記事では、まず業界を絞るメリット・デメリットを紹介し、業界を絞ったほうが良い人と絞らないほうが良い人の特徴を解説。そのうえで、絞り方で失敗しないために必ずやるべき3つのことを紹介します。
これを踏まえて、業界の絞り方7選を解説するので、自分に合ったやり方をぜひ実践してくださいね。
さらに、業界を絞るべきでない人や絞りきれない人に向けて、業界以外での企業の絞り方についても解説するため、必ず自分に合った業界や企業の絞り方が見えてきます。就活を成功させるためにも、一つひとつ丁寧に押さえていきましょう。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
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就活で業界を絞るメリット
就活で業界を絞るメリット
- 就活の負担が減り効率的に進められる
- 特定業界に集中できるため書類や面接の精度が上がる
- 一貫性が出て志望動機の説得力が増す
就活での業界の絞り方を押さえる前に、まずはメリットとデメリットを理解しましょう。これらを理解しないで業界をやみくもに絞ってしまうと、業界を絞る良さを活かせないまま、ただ選択肢を狭めるだけになってしまいます。
安易に業界を絞ると決めつけずに、自分にとってどのメリットやデメリットが大きいのかを確認してから判断をしましょう。まずはメリットから解説します。
業界を絞るかどうかは、思い描くキャリアプランや企業側の採用スケジュールを踏まえての判断になるため、絶対的な基準はありません。
だからこそ、業界を絞るメリットとデメリットをよく理解し、時期を含めて自分の意思で判断することが重要です。
メリット①就活の負担が減り効率的に進められる
就活を始めて実感している就活生も多いかもしれませんが、業界は多岐にわたります。業界を絞らずに、その全ての業界の中から自分に合った企業を探そうとするのは時間も労力もかかります。
自分に合った業界に絞っておくことで、最低限の自分の希望には合っている前提のもと企業選びをできるため、効率的に進めることができます。
さらに、同じ業界の企業であれば一度作成した志望動機などを活用できるケースも多いため、選考対策にかける時間も削減することができますね。
メリット②特定業界に集中できるため書類や面接の精度が上がる
志望業界を絞るということは、業界の選択肢を減らすためその志望業界を調べる時間を多く確保できます。そのため、あれやこれもと多くの業界を調べようとするよりも業界研究を深くできるようになり、知識も増えるため書類や面接の精度が上がります。
また、同じ業界であれば面接での質問内容が似ているケースも少なくありません。その結果、選考を重ねることで面接の内容自体もブラッシュアップすることができますよ。
メリット③一貫性が出て志望動機の説得力が増す
業界を絞るということは、就活をする軸に一貫性が出てきます。「○○の業務にチャレンジしたいからこの業界」「○○に魅力を感じているからこの業界」と自分の中で志望業界に対する理由が確固たるものとなっているということです。
「なぜこの業界なのか」「なぜこの会社なのか」を明確に伝えることができるため、入社意欲が伝わりやすくなります。
志望している業界がバラバラだと、この学生はどういう考え方をして会社を選んでいるのかがわからなくなり、自社との適性を疑問に思ってしまいます。
会社選択の軸に一貫性があるという説明ができたほうが面接官には納得してもらいやすいですよ。
業界を絞ると取得するべき資格がわかるため、対策できる時間が長くなりますよ。どんな資格だと就職に有利になるのか押さえたい学生は以下の記事を参考にしてくださいね。
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就活で業界を絞るデメリット
就活で業界を絞るデメリット
- 企業選びの視野が狭くなる
- 社会全体への理解が浅くなる
- 内定ゼロのリスクが高まる
次に、業界を絞るデメリットを解説します。業界を絞るというのは企業選びの選択肢を狭めることになるので、当然デメリットも存在します。
デメリットの影響度は人によって異なるため、まずは業界を絞ることのデメリットをしっかりと理解し、メリットと比較したうえで業界を絞るか判断してくださいね。
業界を絞ることにはデメリットもあります。たとえば自分が希望する働き方や職種が不明確な状態で業界を絞り込むと、本当に自分に合う仕事を見つけられなくなる可能性も。
メリットだけでなくデメリットまで考えることが重要です。
デメリット①企業選びの視野が狭くなる
数多くの業界の中から業界を絞るということは、その分出会える企業の選択肢が減るということでもあります。
「この業界は自分に合わない」と思って選択肢から外したとしても、業界の中には多種多様な企業が存在しています。同じ業界だから、その業界すべての企業が同じ条件というわけではありません。
また、一度業界を絞ってしまうと、その選択肢から外した業界にもう一度目を向ける機会は限りなく少なくなってしまい、企業選びの視野が狭くなる可能性があります。
デメリット②社会全体への理解が浅くなる
業界を絞ると、選択肢から外した業界の研究はあまりしないですよね。業界を絞ると志望業界の理解は深まるものの、他業界の知識が少ないため、志望業界を多角的に捉えることができず結果的に志望業界への知識も浅くなってしまうことがあります。
たとえば、商社とメーカーは違う業界ですが、業務上はかかわりがあります。もし、商社だけの業界研究をおこなうと、メーカーについての知見が薄く、商社の業務理解自体が浅くなってしまいます。
つまり、業界を絞るということは自分の選択肢を狭めるだけでなく、他の業界と志望業界のつながりに対する知見が浅くなり、社会全体としてのビジネスモデルへの理解が難しくなってしまいます。
自分の目から見える範囲の業界でないとなかなか会社は選べないという就活生も少なくありません。しかし、各業界はそれぞれ別個で存在するのではなく、お互いかかわりあってビジネスが成り立っています。
多くの会社や業界はつながっていて、自分が知らないような会社がさまざまな事業を展開し、世の中を支えているのです。書籍「業界地図」を読むなど、ぜひ自分の視野を広げてください。
デメリット③内定ゼロのリスクが高まる
業界を絞った結果、その業界が自分の適性に合っていなかったり、企業が求める人材像に自分がマッチしていなかったりする可能性もあります。また、人気業界だけに絞ってしまうと、競争倍率が非常に高く、合格を掴むことが難しい状況になるかもしれません。
つまり業界を絞ることによって、自分と業界とのマッチ度や競争倍率の観点から内定ゼロのリスクが高まることがあります。
どういう風に業界を絞るべきか悩んでいる人は以下の記事を参考にしてくださいね。就職先の決め方について解説しています。
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アドバイザーコメント
早川 峻
プロフィールを見る「業界は絞るべき」と思い込まないことが大切
これまで私が見てきた就活生は、業界を絞らない人が多い傾向にあります。
就職活動における会社選びには軸というものがあります。たとえば、職種や地域、企業規模、組織風土などこれらは全て、軸にあたります。そして業界もその中の1つ。
つまり業界も1つの軸に過ぎないため、必ずしも業界で絞る必要はないのです。
業界への強い希望がなければ自分に合った企業選びを考えてみよう
逆に最初から業界を絞り込む学生は、もともとその分野に興味があり、関連する学部や学科で勉強してきた人が多い印象です。特に理系学生はその傾向にあります。こうした学生は業界を絞ったほうが効率的に就職活動ができるのでおすすめです。
繰り返しますが、よほど強く特定の業界を希望する場合を除けば、無理に業界を絞り込む必要はありません。どちらが良い・悪いということではなく、ここまで解説したメリットとデメリットをしっかりと理解したうえで判断してくださいね。
就活は、適職診断から始めてください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶことが大事です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する企業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
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就活で業界を絞る必要はある?
業界を絞ったほうが良い人 | 業界を絞らないほうが良い人 | |
---|---|---|
就活の時期 | 就活が本格化して時間が無い人 | 就活を始めたばかりの人 |
企業選びの 決め手 | かかわりたい事業や分野がある人 | 事業領域ではない決め手を持っている人 |
就活では「業界を絞らなくてはいけない」と考える就活生も少なくありません。しかし、「業界を絞ったほうが良い人」と「業界を絞らないほうが良い人」のどちらのタイプも存在します。
今から解説する内容を踏まえて、自分は業界を絞ったほうが良いのか、絞らないほうが良いのかを判断してみてください。企業選びで失敗しないためには、まずは自分に当てはまるタイプを知ることが不可欠です。
エントリー数は何社が最適なのか悩んでいる人は、以下の記事を参考にしてくださいね。正しい選び方と間違った選び方を解説しています。
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業界を絞ったほうが良い人
まずは業界を絞ったほうが良い人です。ここまで、業界を絞ることのメリットを解説してきましたが、これらのメリットを最大限得るためには、今から紹介する特徴に自分に当てはまっているか照らし合わせながら考えていきましょう。
就活が本格化して時間が無い人
「書類選考の締め切りまでもう時間がそんなに無い」「面接の予定がたくさん詰まってきて対策の時間が足りない」など、就活が本格化して時間が無い人は業界を絞ることをおすすめします。
無理に多くの業界の対策をするよりも、業界を絞って深く対策をした方が精度が上がるため、効率よく選考対策を進めることができます。
就活に焦っている就活生は以下の記事を参考にしてください。焦ってしまう理由と対策方法をまとめています。
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かかわりたい事業や分野がある人
かかわりたい事業や分野がある人の例
- 石油採掘にかかわりたい
- 大学の専攻である化学分野にかかわりたい
- 好きを仕事にしたいから化粧品にかかわりたい
「この分野に携わりたい」「この領域でチャレンジをしたい」というかかわりたい事業や分野、領域が決まっている人は業界を絞ったほうが良い人でしょう。
営業などの仕事内容に関しては多くの業界でもある程度共通しているかもしれません。しかし、事業や分野であればその業界でなければかかわれないことがあるため、「何に携わりたいか」が決まっている人は業界を絞ると自分の希望に合った仕事ができますね。
IT業界に絞っている人にはこちらの記事がおすすめです。IT業界の志望動機について、盛り込むべきポイントや業種・職種別の例文などを解説していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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文系の大学院生で、卒業後も専攻分野に携わりたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。文系の大学院生の就活の進め方を解説しています。
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日本企業では、配属部署が希望と違うことや、後で異動を命じられることも珍しくありません。
そのため、かかわりたい事業や分野が決まっている学生は、希望と異なる業務内容になる可能性も考慮してくださいね。
業界を絞らないほうが良い人
「業界」を簡単に言うと「事業領域」のことです。当然、企業は事業領域だけでは語れませんよね。そのため、業界を絞ることを前提として考えていても、もしかしたらあなたは業界を絞らないほうが良い人かもしれません。
業界を絞らなくても良い学生の特徴を押さえて、後悔がないように就活を進めましょう。
就活を始めたばかりの人
就活を始めたばかりの人は、自分の価値観や就活の軸がまだあまり理解できていない人も少なくありません。また、価値観は日々少しずつ変化していくものです。当然、「就活」という初めての経験をするため、価値観は変わっていく可能性があります。
そのため、就活を始めたばかりの人は業界を絞ることにこだわらず、さまざまな業界を見ることをおすすめします。
入社後のミスマッチを防ぎたい人は以下の記事をチェックしてください。自分に合った仕事の見つけ方を解説しています。
就活を始めたばかりのときに業界を絞ってしまうと、本来自分に合っている仕事と出会えない可能性があります。
仮に同じ業界であっても会社によって風土や働き方は異なるため、業界を絞ることでミスマッチを起こす危険性が高まります。
事業領域ではない決め手を持っている人
事業領域ではない決め手を持っている人の例
- 裁量権が大きい環境で働きたい
- 年収が高い会社で働きたい
- 扱う商材にこだわりはないが営業がしたい
業界にこだわりがなく、価値観や職種、条件など事業領域以外の決め手を持っている人は業界を絞らないほうが良いかもしれません。
たとえば、「営業をやりたい」「地元で働きたい」「とにかく早く成長をしたい」などの決め手は事業領域ではないですよね。
事業領域ではない決め手を持っているにもかかわらず業界で絞ってしまうと、上手く自分に合った企業を見つけられず、入社後の後悔にもつながります。
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
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就活で業界はいつ・何個程度に絞るべき?
時期 | 書類提出の時期までに絞ることがおすすめ |
数 | 3つ程度の業界に絞ろう |
「業界を絞ったほうが良いと判断したけど、絞る時期や数がわからない」「業界を絞りたいけど全部落ちて内定ゼロになってしまうリスクを避けたい」と感じる就活生は多いのではないでしょうか。
ここでは、業界を絞るおすすめな時期と数を解説するので、自分が今考えている業界の絞り方が適切か考えてみてください。
時期:書類提出の時期までに絞ることがおすすめ
一概に「この時期までに絞らなければならない」と明確な時期は決まっていませんが、書類提出の時期までに絞ることがおすすめです。
なぜなら、書類作成をするためには業界研究の時間を多く要するため、業界を絞っておけば効率的に対策ができます。
複数業界に書類提出をして面接の段階で業界を絞っていくことも考えられますが、より効率的に就活を進めたいのであれば書類提出の時期を目安にしましょう。
書類提出の時期の目安
- 外資系:3年生の夏頃
- ベンチャー:3年生の秋頃
- その他日系企業:3年生の冬以降
自分の知る範囲でしか業界を見ることができない学生も多いため、業界は早すぎる時期から絞らないことが大切です。自分自身で可能性を狭めないようにしてくださいね。
本を読んだり説明会に参加したりと、一見興味がないと思える会社も覗いてみましょう。そして自分自身で確信が持てたときが絞る時期とも言えます。
数:3つ程度の業界に絞ろう
- 1つの業界にしか興味がありません。その場合1つに絞っても大丈夫ですか?
1つに固執せずに視野を広げて考えよう
なぜ興味があると思っているのでしょうか。単に他の会社のことを知らないだけかも知れません。
外から学生視点で見ている場合と会社の中からでは、大きく印象が異なるものです。今まで説明してきた通り、視野を広げていろいろな業界や会社を見るようにして下さい。
社員と直接話をすることで、想像以上に興味を持てる業界があるかもしれませんよ。
たとえば「お菓子が好きだからお菓子業界に絞る」も良いとは思いますが、会社ではお菓子を食べるわけではありません。どんな仕事がしたいのか、どんな働き方がしたいのかと幅を広げて考えてみましょう。
絞る業界の数に明確な決まりはありませんが、選択肢を狭めすぎないという観点から3つ程度の業界に絞ることがおすすめです。
就活をするみなさんにとって、基本的にこれが初めての仕事選びとなります。そのため、就活を進める中で価値観が変わったり、自分が想像していたものとは違うなどといったことが起こりやすいです。
そのため、3つ程度に業界を絞り、自分との相性を見極めながら進めると失敗しにくくなります。
業界だけでなく、選考を受ける企業数について気になる人もいるのではないでしょうか。次の記事では、就活生が平均何社の選考を受けているのか、全落ちしないコツとともに解説しています。
関連記事
就活で10社しか受けないのは危険? 全落ちを回避する方法とは
就活で10社しか受けないメリットとデメリットについて、キャリアコンサルタントが解説。学生の平均や10社でも問題ないとされるケースも踏まえて、自分が何社受けるべきなのか判断しましょう。
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アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る優先順位を付けるイメージで業界を絞ろう
業界を絞るというと、何か1つに決めなければいけないように感じるかも知れませんが、実際はそれほど極端に考える必要はありません。
たとえば「人と直接かかわる仕事をしたい」という場合、小売業やサービス業、その他多くの業界と業種に存在します。
そのため絞り方のコツとしては、就活の対象としない業界を切り捨てるような考え方ではなく、ざっくりと優先順位をつけるイメージで、積極的にアプローチする業界や業種を分類するのです。
自分や企業の変化を受け止めて柔軟に考えることも大切
さらに、その優先順位も就活を進めながら入れ替え可能だと考える柔軟な思考が大切です。
就活は企業という相手があって進めていくものですが、事業方針や社会情勢などで企業自体も変化する可能性があります。また、自分自身の企業に対する想いや興味のある分野も、就活が進む中で変化していくことは珍しくありません。
業界を絞る場合は、絞ることで自分の可能性を理由なく狭めてしまうことにならないかを良く考え、自分が納得したうえで判断しましょう。
就活で業界を絞る前に必ずやるべき3つのこと
実際に業界を絞る前に、まずみなさんに必ずおこなってほしい3つのことがあります。今から紹介する3つを押さえることで、企業選びの視野を広く持ち、また自分自身への理解も深めることができるため業界・企業選びの失敗を防げるようになります。
また、就活後、つまり入社後に後悔する可能性を減らすためにも必ずこの3つを実践してくださいね。
①自己分析をして自分の価値観や就活の軸を明確にする
給料、勤務地、業務内容、興味関心など人はさまざまな判断軸を持っています。
自分の価値観や就活の軸が定まってないと「自分にとって何がいいか」が言語化できません。そのまま業界を絞ってしまうと、自分に合った業界を選べないだけでなく、書類選考や面接でうまくアピールできないという壁に直面することになってしまいます。
自分の価値観や就活の軸を明確にしないデメリット
- 応募企業を選べなくて時間ばかり要してしまう
- 書類選考でアピールするべき内容が決まらない
- 面接で深掘り質問をされたときに答えられない
- 内定を複数もらえたときに決められない
- 就職後、悪いギャップに直面し早期離職の可能性がある
そのため、自己分析をして自分の価値観や就活の軸を明確にすることで、何が「自分にとって良い業界なのか」を判断できるようにしましょう。自己分析を初めておこなう人は、以下の難易度が低いものからおこなうこともおすすめです。
自己分析のやり方を詳しく押さえたい人は、以下の記事を参考にしてくださいね。正しいやり方を解説しています。
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- 興味のある業界はなんとなく決まっています。この場合、わざわざ自己分析をしなくても良いですか?
「なんとなく」を言語化しよう
その「なんとなく」を深堀りして、自分自身がなぜその業界に「なんとなく」興味を持っているのかを見つけてみましょう。
「なんとなく」のその裏には、あなたが興味を示さない業界との違いが必ずあります。なぜ、自分が興味を持つ業界と持たない業界があるのでしょうか。その感覚の違いがどこからきているのかを知ることが、まさに自己分析です。
その違いに自分で気づくことができれば、就活自体がやりやすくなるはずです。エントリーシート(ES)や面接の準備にも活きるので、自己分析はしっかりおこないましょう。
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就活で大切なのは、自分の職務適性を知ることです。「適職診断」では、あなたの性格や価値観を踏まえて、適性が高い職業・低い職業を診断します。
就職後のミスマッチを避けたい人は、適職診断で自分に合う職種・合わない職業を見つけましょう。
- 自分に合う職業がわからない人
- 入社後のミスマッチを避けたい人
- 自分の強みを活かせる職業を知りたい人
②業界ごとの特徴を理解する
業界ごとに得られるスキルや年収、市場価値などは異なります。就活生の中には、表向きの事業内容だけで業界を判断してしまい、スキルや年収、市場価値など細かな部分を理解していない人もいるかもしれませんね。
事業内容だけでなく、「その業界で得られるものは何なのか」を調べて、「自分がどうなりたいか」を含めて絞ることが大切です。まずはどんな業界があるのか、業界ごとの特徴を押さえていきましょう。今から代表的な8業界について解説します。
より詳しく業界の特徴を押さえたい就活生は、書籍やニュースをチェックすることもおすすめです。
業界への理解を深めるために見るべきポイントの例
- 選考の時期
- 就活時の競争倍率
- 仕事内容
- 配属部署
- 給料
- 労働時間
- 転勤頻度
- 福利厚生
- 離職率
- 今後の業界展望
就活情報サイトや企業のホームページ(HP)の情報には、企業にとって好ましいものが中心になっています。印象良く書かれた仕事のやりがいや福利厚生の情報だけで決めるのは大変危険です。
自分で信頼できる情報を調べて、その業界と職場のリアルをできるだけ理解して決めるようにしましょう。また、「やりがいだけ」など1つの判断基準で業界を絞らないようにしてくださいね。
福利厚生についてもっと詳しく知りたい人は次の記事を読んでみてください。福利厚生で企業を選び注意点や、福利厚生の種類について解説しています。
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福利厚生人気ランキング20|ホワイトな企業を調べる方法やリスクも解説
就活生向けに多くの企業で導入されている福利厚生や人気の福利厚生をランキング形式で紹介し、福利厚生に着目した企業選びについて解説します。キャリアアドバイザーによる企業側の視点も解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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メーカー福利厚生についてもっと詳しく知りたい人は次の記事
小分類 | 食品 農林 水産 建設 住宅 インテリア 繊維 化学 薬品 化粧品 ゴム ガラス セラミックス 鉄鋼 金属 鉱業 機械 プラント 電子 電気機器 自動車 輸送用機器 精密 医療機器 印刷 事務機器関連 スポーツ 玩具 |
主な職種 | 営業 資材調達・購買 企画・商品開発 基礎研究 品質・生産管理 マーケティング |
主な大手企業 | 明治ホールディングス 資生堂 トヨタ自動車 パナソニック 三菱ケミカルホールディングス |
平均年収 | 455万円 |
(参考:転職サービスdoda「平均年収ランキング(96業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」)
メーカーは大きく分けると化学品などの「素材メーカー」、自動車部品や電子部品などの「部品メーカー」、医薬品や化粧品などの「加工メーカー」、電化製品などの「総合メーカー」があります。
メーカー全てに共通していることは、モノを作って販売していることです。顧客は一般消費者から企業、政府機関など幅広いですよ。
メーカーにはBtoB企業も多く存在します。BtoB企業については以下の記事で詳しく解説しているため、参考にしてくださいね。
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BtoBとは顧客が法人のビジネスモデルです。BtoCとの相違点やBtoBの魅力を知りましょう。この記事ではBtoB企業の探し方や向いている人の特徴などをキャリアコンサルタントが解説します。
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メーカーの魅力は、自社で作った製品やサービスを顧客に提供できることです。顧客のニーズを捉えてそれに応えていく、また世の中の流れを先取りして製品を自らの手で開発していく事ができます。
メーカーといっても文系から理系までさまざまな職種があるため、多くの種類の仕事を1つの会社の中で経験できるという特徴もあります。
文系学生がどんな職業に就けるのか気になる人は、以下の記事を参考にしてくださいね。就職しやすい職業や専門性を活かせる職業などをまとめています。
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上記リストで紹介されている鉄鋼業界について、次の記事で解説しているのでぜひチェックしてみてくださいね。
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商社
小分類 | 総合商社 専門商社 |
主な職種 | 営業 貿易事務・海外事務 システムエンジニア 物流・在庫管理 カスタマーサポート |
主な大手企業 | 三菱商事 伊藤忠商事 三井物産 メディパルホールディングス アルフレッサ ホールディングス |
平均年収 | 421万円 |
(参考:転職サービスdoda「平均年収ランキング(96業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」)
商社は、メーカーからモノを仕入れて、小売りに販売して、仲介手数料を得る業界です。
商社の仕事内容について「カップラーメンからロケットまで」と表現されることもあり、あらゆるモノを扱っています。専門商社は文字の通り、特定の分野で専門性を持ってビジネスに取り組んでいます。
商社の中でも5大商社について興味を抱いている人は、以下の記事を参考にしてくださいね。違いや特徴をまとめています。
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5大商社を徹底比較! 事業や社風の違いから内定への道筋まで解説
5大商社の入社難易度は高いため各社の違いを押さえることが必須です。5大商社の特徴や魅力を理解しましょう。この記事では自分に合った5大商社の見つけ方や内定に向けた対策などをキャリアコンサルタントが解説します。
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大手の商社であれば取り扱う商品のボリュームや金額も大きいため、スケールの大きな仕事をしているという実感を得られるでしょう。海外転勤の機会も多いため、若いうちから外国で働きたい人にはおすすめです。
小売
小分類 | 百貨店 スーパー コンビニ 専門店 |
主な職種 | 販売・接客 バイヤー スーパーバイザー 店舗運営 |
主な大手企業 | 三越伊勢丹ホールディングス イオン セブン&アイ・ホールディングス ウエルシアホールディングス ヤマダホールディングス |
平均年収 | 351万円 |
(参考:転職サービスdoda「平均年収ランキング(96業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」)
小売り業界は、私たち一般消費者にとって身近な業界ですよね。メーカーや商社からモノを仕入れて、消費者に販売をしています。
消費者と接する仕事だけではなく、バイヤーなどバックオフィスの仕事もありますよ。
商品が顧客に必要とされている、喜ばれている、期待されている、ということを実感できる業界ですね。
目の前の顧客を喜ばせるためには、もちろん多くの苦労があるはずです。しかし、喜んでもらえたときは何にも代えがたい達成感とやりがいを肌で感じることができますよ。
金融
小分類 | 銀行 証券 保険 クレジット 資産運用会社 政府系金融機関 PEファンド ベンチャーキャピタル 投資銀行 |
主な職種 | 営業 融資・資産運用マネージャー ファイナンシャルアドバイザー 証券アナリスト アクチュアリー |
主な大手企業 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ 野村ホールディングス 第一生命ホールディングス 東京海上ホールディングス イオンフィナンシャルサービス |
平均年収 | 455万円 |
(参考:転職サービスdoda「平均年収ランキング(96業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」)
社会になくてはならない「お金」にさまざまな形でかかわり、経済を支えているのが金融業界です。金融業はお金に限らず、株や証券、債権、保険なども取り扱っています。
営業ばかりに目が行きがちですが、融資・資産運用マネージャー、ファイナンシャルアドバイザー、証券アナリスト、アクチュアリーなどの専門職も数多くあります。
社会人は誰でも経済や投資に関する知識を持ったほうが良いと言われますが、金融業界では入社時からそうした知識を徹底的に叩き込まれます。
その知識と経験を次のキャリアや自分の将来設計に活かせるのもメリットです。
金融業界に興味がある人は、こちらの記事で詳しく解説しているので併せてチェックしてくださいね。
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ESで悩んだら就活準備プロンプト集がおすすめ!
『就活準備をもっと効率よく進めたい...!』と思っていませんか?「就活準備プロンプト集」は、生成AIを活用して自己PRや志望動機をスムーズに作成できるサポートツールです。
簡単な入力でプロが使うような回答例が出せるため、悩まずに就活準備を進められます。生成AIを活用して効率良く就活準備を進めたい人におすすめです。
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サービス・インフラ
小分類 | 不動産 鉄道 航空 陸運 海運 物流 電力 ガス エネルギー レストラン飲食サー ビス ホテル 旅行 医療 福祉 アミューズメント レジャー 冠婚葬祭 コンサルティング シンクタンク 人材サービス 教育 |
主な職種 | 店舗運営 宣伝・広報 販売・接客 介護福祉士 営業 |
主な大手企業 | 野村総合研究所 ゼンショーホールディングス ベネッセホールディングス ENEOSホールディングス JR東日本 |
平均年収 | 367万円 |
(参考:転職サービスdoda「平均年収ランキング(96業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」)
情報や環境など無形商材を取り扱うのがサービス・インフラ業界です。個人や企業に対してサービスを提供することで利益を得ています。
たとえば、サービス・インフラ業界に含まれる「コンサルティング」では、情報というサービスを提供して顧客からコンサルティング料という対価を得ています。
「鉄道」では電車などの経営資源を活かして、乗客から運賃という形で対価を得ています。このようにサービス・インフラ業界は多くの分野が含まれているため、ビジネスモデルも多彩です。
社会のインフラを支えている実感を得られることも特徴です。
会社によっては、自分が全く知らない事業を展開していることもあります。幅広い業務に携われるような会社もあるので、企業研究はしっかりおこなってくださいね。
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広告・出版・マスコミ
小分類 | 放送 新聞 出版 広告 芸能 映画 音楽 |
主な職種 | 営業 編集・制作 記者・ライター デザイナー 調査研究・マーケティング |
主な大手企業 | 電通グループ フジ・メディア・ホールディングス 日本経済新聞社 集英社 東宝 |
平均年収 | 405万円 |
(参考:転職サービスdoda「平均年収ランキング(96業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」)
インターネットやテレビ、ラジオ、新聞など、さまざまなメディアを通じて情報を届ける広告・出版・マスコミ業界。
広告・出版・マスコミ業界は、広告費が主な収益源です。たとえば、メディアの持つ広告枠を販売することで収益を得ています。
近年では、出版において電子出版市場が活発となったりと、流通の在り方は変化しつつありますよ。
有名人とかかわる機会もあり、就活生には毎年人気が高い業界の1つです。実際は縁の下の力持ちのような立場や役割でこの業界を支えている人たちもたくさんいます。
活字が好きな人や情報社会の成長に興味を持っている人は、業界を支える人として活躍するのも選択肢の1つですね。
マスコミ業界の中でもテレビ局に興味がある人は、以下の記事も参考にしましょう。テレビ局のトレンドや求められるスキル、対策などを解説しています。
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ソフトウエア・通信
小分類 | ソフトウエア 情報処理 ネット関連 ゲーム 通信 |
主な職種 | 営業 セールスエンジニア システムエンジニア データサイエンティスト ゲームクリエイター |
主な大手企業 | 日本オラクル 富士通 楽天 NTT ソニーグループ |
平均年収 | 433万円 |
(参考:転職サービスdoda「平均年収ランキング(96業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」)
ソフトウエア・通信業界は、システムやソフトウエアを提供して企業経営にかかわる悩みや課題を解決しています。たとえば、「伝票処理を効率化したい」「社内コミュケーションをスムーズにしたい」などといった悩みをITの力で解決します。
また、固定電話やスマートフォンなどの通信インフラの維持・管理・運営もおこなうほか、インターネットに関するあらゆるサービスを提供している企業もあります。
今後もソフトウェアや通信業界が社会にもたらす影響は計り知れません。今後のキャリアを考えた時に、ITの基礎知識があるだけで幅広い仕事に活かすことができます。
最初の就職先としてこの業界を選ぶと、先々に大いに役立つことでしょう。
官公庁・公社・団体
小分類 | 役所 警察 消防 裁判所 公立学校 公立病院 |
主な職種 | 行政事務 専門スタッフ職 研究官 自衛官 公立学校教員 事務 営業 |
主な団体・機関 | 中央官庁 地方自治体 公益社団法人 独立行政法人 NPO法人 |
平均年収 | 421万円 |
(参考:転職サービスdoda「平均年収ランキング(96業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」)
公官庁・公社・団体は、役所や警察、消防、裁判所、公立の学校や病院が含まれます。また、営利を第一目的としない農協や社団法人、公益財団法人、独立行政法人などがあります。
社会の役に立つという目的は公官庁・公社・団体業界に共通していますが、その業務内容は多岐にわたります。公務員試験の合格が採用の条件となることもあるため、民間企業と両立して就活を進める場合はスケジュール管理を徹底する必要があります。
公務員と民間企業の併願を考えている人は、以下の記事を参考にしてください。効率よく進めるコツをまとめています。
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社会を支える基盤に貢献しているという実感が持てます。景気の変動を受けにくく仕事が安定しているので最近人気がありますが、自分に合う仕事かどうか適性をよく確認することが大切です。
それぞれの業界の特徴はこちらの記事で詳しく解説しているので、さらに業界理解を深めたい人は、併せて参考にしましょう。
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③業界の雰囲気や実際の働き方を知る
業界ごとの特徴を押さえたら、次はその調べた内容を実際に肌で感じ、業界の雰囲気や働き方を掴むことが大切です。
紙やWeb上で調べることも大切ですが、実際に現場に行き自分がどう感じるのかその空気感を掴みましょう。「リアル」に業界に触れることで、入社後の「こんなはずじゃなかった……」を防ぐことができますよ。
説明会やインターンに参加する
知識がない業界や興味のない業界も含めて、説明会やインターンには積極的に参加してみましょう。なんとなく「自分には合わない」と感じていた業界でも、新しい気づきや発見があるはずです。
あまり時間が取れない場合は、さまざまな業界が集まる合同説明会に参加して1日にいくつもの業界を見れるようにすると良いですね。
また、自己分析で整理した自分の軸や特性と一致する業界を選んで説明会やインターンに参加すると、効率的に業界を見ることができます。
2年生からインターン参加について考えている人もいるかもしれませんね。気になる人は、以下の記事を参考にしてくださいね。
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業界を絞る前提で就活を進めるのであれば、日程が許す限りあえて自分があまり知らない業界の会社説明会やインターンに参加するのがおすすめです。
そこで新しい自分の可能性を発見できるチャンスに出会うかもしれません。また、自分の求めていることと業界の特徴が違えば自信を持って対象から外す決断ができます。
次の記事では、業界が決まっていない場合、いくつのインターンに参加するのが好ましいのかについて解説しています。ぜひあわせて読んでみてくださいね。
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OB・OG訪問をする
自分で業界の特徴を調べ、実際に説明会やインターンに参加することで業界の全貌が見えてきます。しかし、そこで理解できたのは業界の良いところばかりかもしれません。
仕事をするうえで、辛いことや大変なことは必ずあるはずです。こういった業界や企業のマイナス面は、OB・OG訪問をすることで実際に働く姿をイメージしながら話を聞くことができます。
実際に働く社員は何が大変で、何をやりがいに感じているのかを聞くためにOB・OG訪問をすることは非常に有効です。
就活における効率的な業界の絞り方7選
ここでは、就活を効率的に進められるように業界の絞り方7選を紹介します。この7つの絞り方によって、自分にぴったりの業界を絞り込み、書類選考や面接を突破しやすくなります。
さらに、入社後も「イメージと違った」と後悔しないように多角的な視点から業界を絞り込めるようになっています。前の章で解説した就活で業界を絞る前に必ずやるべき3つのことを実践したうえで、今から紹介する業界の絞り方7選をおこなってくださいね。
何からおこなうべきかわからない人は、上記の難易度も参考に自分にあったやり方を探してみてください。
①就活の軸と照らし合わせる
就活で業界を絞る前に必ずやるべきことの1つとして、自己分析をして自分の価値観や就活の軸を明確にすることを解説しました。明確にした価値観や就活の軸と業界の特徴を照らし合わせることで業界を絞っていきましょう。
たとえば、就活の軸として「海外とかかわりながら働きたい」とします。そうであれば、海外にかかわる業界として商社やメーカーが考えられますね。また他にも海運や航空、エネルギーなどもあげられます。
自分の「やりたいこと」「やりたくないこと」「譲れない条件」「避けたい条件」などを基準に、どの業界であればこの基準を満たしていくのか照らし合わせながら考えていきましょう。
業界や企業の情報だけでなく、就活サイトやOB・OG訪問を通じてそこで働く先輩社員の働き方が自分の軸に近いかどうか確認することもおすすめです。
なお、会社規模が大きいと部署や勤務エリアで大きく仕事が異なることもあるため注意しましょう。
②自分の将来像と照らし合わせる
就活をするうえでキャリアプランを考える就活生は多くいますが、ライフプランを考える就活生はあまり多くありません。人生において、「仕事」は時間の大部分を占める重要なものですが、「遊び」や「家族」「健康」「お金」などさまざまな要素があります。
そのため、自分は将来仕事において、プライベートにおいてどうなりたいのかという将来像と業界の特徴を照らし合わせながら業界を絞りましょう。
たとえば、仕事内容や待遇、成長性などを俯瞰的にとらえ、こういう将来を歩みたいから「全国転勤は嫌だな」「早期のキャリアアップを目指せる環境が良いな」などと考えてみましょう。
③大学の専攻から考える
大学の選考にかかわる業界を考えることも絞り方の1つです。たとえば、電子工学や情報工学を専攻している就活生は、メーカーなどと考えることができますね。
自分がなぜ大学の専攻に興味を持ったのかという理由を言語化して、業界の特徴との共通点が見いだせればその業界に絞ることができます。
自分の大学の専攻から考えると、志望動機に一貫性が出やすくなります。また、「大学で専門的に学んできた学生の方が自社の仕事をよく理解できていてミスマッチが少ないだろう」という印象にもつながりますよ。
④Will・Can・Mustのフレームワークで考える
Will・Can・Mustのフレームワークとは?
Will(自分がやりたいこと):今の自分が描く将来像のこと
Can(自分ができること):今の自分のスキルでできること
Must(自分がやらなければならないこと):優先的に取り組むべき課題のこと
現在自分がやりたいこと、できること、やらなければならないことから考えるWill・Can・Mustのフレームワークで業界を絞る方法があります。
Will・Can・Mustの3つは輪であり、それぞれの重なりがある部分がモチベーション維持ややりがいにつながります。
たとえば、「世の中に広く貢献したい」というWillと、「コミュニケーション能力」というCanがあるとします。そうであれば、営業職の比率が高く、一般消費者から中小企業経営者や大企業の担当者までとかかわる可能性のある、そして生活に欠かせないお金を扱う金融業界が業界として自分に合っていると絞り込むことができますね。
⑤希望の条件を元に業界を点数化する
なかなか業界を絞り切れないという人は、自分が必須と感じる条件や項目を表にして、各業界を点数化すると比較しやすくおすすめです。各業界の合計点数が見えて、自分が求めている条件に合うのかどうかを視覚的にわかりやすく判断できます。
A業界 | B業界 | C業界 | D業界 | |
やりたい仕事 | 4 | 2 | 5 | 2 |
給与 | 2 | 3 | 3 | 1 |
裁量権 | 3 | 4 | 4 | 4 |
勤務地 | 2 | 3 | 2 | 2 |
残業時間 | 3 | 3 | 4 | 1 |
将来性 | 5 | 2 | 5 | 3 |
合計点数 | 19 | 17 | 23 | 13 |
業界を点数化する方法
- 1番左に自分にとって重要な条件を書く
- 1番上に業界を複数書く
- 5点満点評価をする
- 各業界の合計点を算出する
- 最も合計点が高い業界が自分の希望に合っている可能性が高い
条件を書く際には、それが必須(MUST)なのかあれば良いな(WANT)なのかを考えてくださいね。必須(MUST)とあれば良いな(WANT)で分けた表を作成するとより精密な点数がわかりますよ。
点数化するときのコツは、中心点(3点)はなるべく避け、自分の譲れない項目には1や5といった高低のある点数をつけることです。そうでないと、点数差が見えにくくなり評価が難しくなります。
⑥業界の募集時期で考える
業界によって募集時期は異なります。そのため、業界の募集時期で考えることも業界の絞り方として挙げられます。
募集の早い業界と遅い業界であれば対策の時間を分散することができるため、1つの業界に割く時間を増やすことも可能です。
たとえば、募集時期の比較的早いマスコミ業界と、募集時期の比較的遅いメーカー業界であれば対策をする時期が被りづらい傾向にあります。そのため、それぞれの業界研究や企業研究を深めることができますね。
自分にとっては本命の企業でも、企業が別の就活生を選ぶことも当然あり得ます。
そのため、自分が興味を持っている業界が比較的遅い時期に選考があるのであれば、本命のためのリハーサルと思って先に募集時期の早い業界を受けておくことをおすすめします。
⑦就活のプロからアドバイスをもらう
自分の考えだけではどうしても業界を絞れないという就活生もいるかもしれませんね。そんなときは、就活のプロからアドバイスをもらうことで業界を絞りましょう。大学のキャリアセンターの職員やキャリアアドバイザーに相談する方法があります。
友人や家族からの他己分析をしてもらうだけでは「あなたは○○な人だよね」「あなたは○○が得意だよね」といった人物像の分析に留まり、業界を絞れないかもしれません。
しかし、就活のプロからの視点であれば、価値観などを深掘りしてもらえるため自分に合った業界を絞る手だてとなりますよ。
キャリアアドバイザーへの相談はハードルが高いと感じる就活生もいるかもしれません。
しかし無料で相談できることも多く、キャリアアドバイザーは就活の知識も豊富なため、結果的に自分の就職活動を容易にしてくれる効果もあります。まずは気軽に相談してみましょう。
業界を絞るときの注意点
業界を絞るときの注意点
- 「好き」という理由だけで選ばない
- イメージだけで業界を絞らない
- 早すぎる時期から業界を絞らない
- 一度絞り込んだ業界にこだわりすぎない
やみくもに業界を絞ってしまうと、書類選考や面接でうまく熱意がアピールできなくなる可能性があります。
今から紹介する業界を絞るときの注意点と、自分の業界の絞り方が当てはまっていないか確認してくださいね。
「好き」という理由だけで選ばない
仕事を決めるうえで「好き」という感情は大切です。しかし、「好き」という理由だけで業界を選んでしまうと視野が狭く、マイナス面を冷静に見れない状態で業界を絞ってしまうことになりかねません。
たとえば、旅行が好きだから旅行会社を選んだとしても、実際の業務は旅行をするのではなく営業となるかもしれません。また「好き」は拘束されないからであって、仕事として課される義務として全うしようとすると「辛い」と感じてしまう可能性もあります。
好きというのは、会社の外観だけを捉えている場合が多いものです。
「好き」には何かしらの理由があるはず。どんな仕事がしたいのか、どんな働き方がしたいのかという観点で幅を広げて考えてみましょう。
次の記事では、旅行業界について詳しく解説しています。旅行業界にどんな仕事があるのかや、業績について知りたい人はぜひ読んでみてくださいね。
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イメージだけで業界を絞らない
やりたいことが決まっていないのに、なんとなくのイメージだけで業界を絞らないようにしましょう。たとえば、「(なんとなく)商社がかっこいい」「(なんとなく)広告業界いきたい」と思って、自分の適性ややりたいことが見えていないとこのような状態に陥りやすいです。
また、「周りが○○業界は良いと言っているから」など周囲の業界に対するイメージや考えに流されすぎないようにしましょう。同時に、ネットの口コミサイトなどのネガティブな情報ばかりに流されないことも大切です。
早すぎる時期から業界を絞らない
業界を絞り込むことは、選択肢を減らすことでもあります。そのため、あまりにも早い時期から業界を絞ってしまうと、自分の可能性を狭めてしまうことにつながるため避けましょう。
また比較的早い時期から業界を絞るときは、突然「食品メーカー」などと狭い分野から見るのではなく「メーカー」などと大枠の業界で絞り込むようにしましょう。
まずは大きい分類の業界である「メーカー」で絞り、その中から「食品メーカー」「化学メーカー」「部品メーカー」などと小分類を見ていくようにすることが、絞りすぎないようにするコツです。
会社説明会に参加するかどうかを決める時点で業界を絞ってしまうのは、少し早すぎると言えます。
会社説明会では就活生に多くの情報が提供されるため、その時点で外してしまっていると、あとで対象にしようとしても他の就活生と手元の情報量に大きな差がついてしまいますよ。
業界を絞る時期を決めるには、就活の流れをしっかりと把握する必要があります。こちらの記事では業界を絞る時期を解説しているので参考にしてくださいね。
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一度絞り込んだ業界にこだわりすぎない
自分の価値観や就活の軸を整理して「この業界は○○の点で自分に合っている」と一度業界を絞り込んだとしても、その業界にこだわりすぎないようにしましょう。
一度絞り込んだ業界でも、その後業界研究を進めるにあたって違和感を持つことはよくあることです。
業界と自分とのマッチ度に関する違和感を抱えたままでは、希望の業界に入れたとしても入社後のミスマッチや早期離職につながります。「入社後にいきいきと働くこと」を目的に、業界や企業選びは柔軟に進めましょう。
業界以外の応募企業の絞り方
業界以外の応募企業の絞り方
- 職種で絞る
- 価値観で絞る
- 待遇や条件で絞る
業界を絞らないほうが良い人として「就活を始めたばかりの人」「事業領域ではない決め手を持っている人」がいると解説していきました。これを踏まえて、業界では絞れなかった人のために業界以外の絞り方を解説します。
これらの絞り方を押さえることで、より自分に合った企業選びができるようになります。業界以外で絞る場合も、事前に自己理解をして自分の価値観を明確にしてくださいね。
職種で絞る
職種の例
- 営業職
- 企画・管理
- 事務・アシスタント
- 販売・サービス
- 開発・技術
- 専門職(コンサルティント)
- 金融系専門職
- エンジニア
- 医療系専門職
- クリエイター
- 経理
- 人事
- 店舗経営
- バイヤー
「業界」は大きな枠組みであるため、自分がやりたいことが決まっているのであれば「職種」で応募企業を絞ることができます。
業界の中にはさまざまな職種がありますが、業界によって同じ職種でも扱うものが異なります。そのため、職務を決めたうえで何を扱いたいかで業界を絞っていくと良いですね。
以下の記事では、さらに詳しく職種の種類を解説しています。どんな職種があるか網羅的に知りたい人は参考にしましょう。
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就活の軸を決めるために、さまざまな職種の種類について理解を深めましょう。この記事では職種の種類を紹介するだけでなく、向いている職種の選び方をキャリアコンサルタントが解説します。自分のキャリアを明確にして職種を選択するカギにしてください。
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価値観で絞る
価値観の例
- 若手のうちから裁量を持って働きたい
- 実力で評価される環境が良い
- 人の役に立ってる実感を得たい
- 成長スピードの早い環境で働きたい
- 長く働きたい
- プライベートも充実させたい
- 子育てと両立したい
「業界」を簡単に言うと「事業領域」のことです。事業領域にこだわりは無くとも自分がこだわりたい価値観はあるかもしれませんね。
たとえば、「早いうちから成長をして市場価値をあげたい」ということであれば業界で選ぶというよりも、「企業として成長しているかどうか」「スキルアップができる環境があるか」などの軸で絞ることになります。
業界、つまりは領域的な絞り方が難しい場合もあるため、自分の価値観のもと応募企業を絞っていきましょう。もちろん、そこから「なぜその価値観なのか」「その価値観が叶うのであれば本当に事業は何でも良いのか」と深掘りをしていく必要がありますよ。
待遇や条件で絞る
待遇や条件で絞るときの例
- 全国転勤なし
- 海外転勤・海外駐在あり
- 平均年収800万円以上
- ボーナス5か月以上支給
- 退職金制度あり
- 育児に関する福利厚生が整っている
- リモートワークができる
業界以外での応募企業の絞り方として、待遇や条件で絞ることもできます。たとえば、「地元で働きたい」「転勤したくない」のであれば転勤のない会社や一般職を募集している企業に絞れますね。
総合職や地域総合職、一般職などでは歩むキャリアが異なってきます。自分の価値観や就活の軸を見つけたうえで、待遇や条件で絞るようにしましょう。
総合職や一般職という制度は法的に明確な定義があるわけではありません。
各企業ごとでそれぞれ基準が異なるため、自分の志望企業はどのような違いで総合職や一般職を設定しているのか注意深く確認しましょう。一般職でも異動や転勤があるケースもあるため、安易に決めつけないようにしてください。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る「人で絞る」ことも1つの方法
業界で企業を絞らない場合、「人で絞る」という方法もあります。OB・OG訪問、会社説明会などで多くの社員と直接話をしてみましょう。
業界ごとに、働く人の性格やタイプは大きく異なります。なるべく多くの業界の社員と会ってみて、自分との相性を確認することをおすすめします。
自分がなりたい姿を社員に重ねてみよう
自分がその集団に入って楽しくいきいきと仕事をする姿が想像できるかどうかで、業界や会社、職種との適性が判断できます。自分の数年先の姿を重ねてその社員を観察してみてください。
自分が一緒にいて楽しく感じる人、いきいき働いていると感じる人、一緒にいてわくわくさを感じる人と働きたいと感じるはずです。「ああいう人になりたい」と思わせるような、ロールモデルになる先輩社員がいる会社は魅力的に映るでしょう。
ただし、会社説明会などのイベントでは社員ではないスタッフが学生対応をしていることもあるので、その企業の社員かどうかは確認してくださいね。
業界を絞った後に自分に合わないと感じてしまった時は?
自分の価値観や就活の軸を定め、業界の特徴を押さえて業界を絞ったとしても、自分に合わないと感じてしまうときもあるかもしれません。そんなときは、焦らずに再度自己分析をしてみましょう。
就活が進む中で、さまざまな業界や企業、社会人と出会い、価値観に変化がもたらされたのかもしれません。変わりゆく自分を素直に受け止め、本当に自分が求めていることは何か、どんな業界でどのようなことを成し遂げたいのか考えてみましょう。
- もう面接に進んでしまいました。業界が自分に合わないと感じてしまったときはどうすれば良いですか?
固執することなく、柔軟な思考を持つことが大切
自分に合わないと感じているのであれば、なるべく早く他の業界を見るようにしましょう。就活サイトを活用すればまだ募集をしている企業を見つけることも難しくありません。
始めから思い通りの業界が見つからなくても気にしなくて大丈夫です。
「せっかくここまで選考に進んだのだから」と変に固執することなく、「合わないと感じたら次」という柔軟な思考で就職活動をするようにしてください。
業界を絞らず「働きやすさ」の観点で企業を選ぶ方法もあります。働きやすいホワイト企業についてはこちらの記事で紹介しているのでチェックしてくださいね。
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おすすめ企業40選| ホワイト企業の特徴を業界・職種別に徹底解説
ホワイト企業といってもさまざまな会社があります。記事では、キャリアコンサルタントと社労士とともに、ホワイト企業の定義や条件を解説します。そのうえで、自分に合ったホワイト企業を探せるよう見つけ方を説明します。さらに、実際のホワイト企業の例を紹介するので、企業選びの参考にしてくださいね。
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自分に合った業界の絞り方で就活を成功させよう!
ここまで解説してきた通り、業界を絞る際は安易に絞るのではなく、必ず絞る前に自己理解と業界理解をすることが大切です。そして、さまざまな視点から自分に合った業界を絞り込んでいきましょう。
「なぜその業界を選ぶのか」ということが言語化できると、業界を絞りやすくなるだけに限らず、書類選考や面接でうまく熱意をアピールできるようになりぐっと合格に近付きます。
今回紹介した業界の絞り方7選を参考に、自分に合った業界に絞り込み、効率的にそして熱意をもってアピールをできるようにして就活を進めましょう。
アドバイザーコメント
早川 峻
プロフィールを見る決して焦らずに業界の絞り方を見ていこう
就職活動における業界の絞り方について理解できたでしょうか。業界を絞ることでより自分の就活軸にマッチする企業を見つけやすくなり、さらに企業選びや選考準備を効率化させることもできます。
自分の興味関心のある業界がすでに明確な人や、好きなサービスや商品にかかわりたいという強い思いがある人は早い段階で業界を絞り込むのも良いですね。
一方でまだどんな会社や職種、働き方が自分に合っているかわからないという人は、無理に業界を絞る必要はありません。むしろ最初のうちはいろんな業界の企業を見て、どんな仕事をしているのか調べてみるのが良いでしょう。最初は全く興味がなかった業界が少しずつ面白く感じるようになったり、入社意欲が湧いてくる可能性もあります。
思いもよらない企業が自分にピッタリのことも
実は私自身も新卒で入社した会社は就職活動開始当初には全く見向きもしていなかった会社です。しかし就活を進めている中で興味を持ち、実際に入社してみると先輩たちも素晴らしく、社風も雰囲気も自分にマッチしていると実感しました。
業界を絞り込んで就職活動をすることのメリットとデメリット、どちらもしっかり理解したうえで、自分に合った就職活動をするようにしてくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/留学カウンセラー
Shun Hayakawa〇大手就活メディアの営業を経て、現在は留学支援をおこなうアナザーストーリーの代表取締役を務める。キャリアコンサルタントとして学生の強みの発見から選考対策など幅広く支援
プロフィール詳細