Q
大学3年生
男性
ディスプレイ業界のホワイト企業はどこですか?
就職活動を控えている大学3年生です。ディスプレイ業界に興味があるのですが華やかなイメージの反面激務であるという話もよく聞くため、少し不安に感じています。
できればワークライフバランスが取れていて、社員の定着率が高いホワイト企業を探したいのですが具体的にどのような会社があるのでしょうか?
大手企業だけではなく中小企業にも働きやすい優良企業があれば教えていただきたいです。またホワイト企業を見極めるためのポイントや、業界全体での働き方の実情について何かアドバイスをお願いいたします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
視点を変えよう! 狙い目は素材・製造装置メーカー
ディスプレイの最終製品分野(たとえばジャパンディスプレイが想起されます)は、現在、日本企業が非常に弱くなっている分野です。日本国内で最終製品を扱っている企業は非常に少なくなっています。仮に存在したとしても、ソニーのディスプレイ部門のように、高収益かつ非常にニッチな市場に特化しているケースが考えられます。
むしろ日本国内で狙い目となるのは、液晶パネルそのものではなく、それらを製造するための「製造装置」や「材料」のメーカーです。
過度な価格競争に巻き込まれないトップ企業がホワイトな環境となっている
「ホワイト企業」とは、過度な価格競争に巻き込まれない企業と定義できるかと思います。ディスプレイの最終製品分野は、まさにその価格競争に巻き込まれた結果、労働環境が悪化(ブラック化)し、最終的に日本企業が国際的な存在感を示せなくなった経緯があります。
その象徴的な例がジャパンディスプレイであり、この分野はホワイト企業と呼ぶのが難しいどころか、企業の存続自体が厳しい状況にあると言えます。
したがって、大企業であればソニーの一部門のように、需要は限定的でも高性能でトップシェアを持つようなニッチな分野が考えられます。それ以外では、企業規模にかかわらず「素材」や「製造装置」といった分野で世界トップクラスの強みを持つ企業を検討するのが良いでしょう。
日本には、中小企業であっても世界トップの技術を持つ企業が多々存在します。働き方として「ホワイト」であることを重視するのであれば、そうした企業まで視野を広げて検討することをおすすめします。
業界共通! ホワイト企業の見極め方をマスターしよう
ディスプレイ業界に特化した情報ではありませんが、どの業界にも通じる「ホワイト企業」を見極めるポイントについてお話しします。大手企業ほど福利厚生などが整っている傾向はありますが、中小企業でも働きやすい環境の会社はたくさんあります。
小人数だからこそチームワークを発揮して、裁量を持って働ける環境があったりするので、それぞれメリット・デメリットはあるでしょう。
公式情報だけでなくリアルな情報を確認しよう
見極める際のポイントは求人票などの企業が公式に出す情報だけでなく、社員のインタビューや口コミサイトといった「リアルな情報」を参考にすることです。
特に「残業時間の実態」「有給休暇の取得率」「産休・育休の取得状況」「定着率」といった点は、働きやすさを測る重要な指標になるので、可能な範囲で確認することをおすすめします。
次の記事では化学メーカーについて詳しく解説しています。電子材料メーカーについても説明しているので、ディスプレイ材料の分野に興味がある人はチェックしてみてください。
こちらの記事ではホワイト企業の特徴を業界・職種別に徹底解説しています。おすすめの企業も紹介しているので、ホワイト企業に就職したいと考えている人は要チェックです。
以下のQ&Aでは、超ホワイト企業で働きたい相談者に向けてキャリアコンサルタントがアドバイスをしています。ホワイト企業で働きたい人は、併せて参考にしてみてください。
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