この記事のまとめ
- 英語を使った仕事を探す前に自身の英語力がどれくらいか理解しよう
- 必要な英語のレベルごとに英語を使った仕事を紹介
- 未経験でも英語を使った仕事に就けるチャンスがある
英語を使った仕事に興味がある人のなかには「どのような仕事があるの?」「どれくらい英語力が必要?」と悩む人もいるのではないでしょうか。
英語を使った仕事というと、通訳や翻訳などを思い浮かべる人が多いようですが、実際にはさまざまな職種や業界で英語スキルを活かせる機会があります。
また、英語力に応じて選べる仕事も多いので、自分の現在のレベルに合わせて検討できることもポイントです。
この記事では、キャリアアドバイザーの西さん、加藤さん、吉田さんのアドバイスを交えつつ、英語を使った仕事について解説します。英語を活かしたキャリアを検討している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【完全無料】
大学3年生(26卒)におすすめ!
就活準備で必ず使ってほしい厳選ツール
1位:適職診断
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
2位:面接力診断
39点以下は要注意!あなたの面接力を今のうちに診断しましょう
3位:自己分析ツール
選考で使えるあなたの強み・弱みがわかります
4位:WEBテスト対策問題集
SPI、玉手箱、TG-WEBなどの頻出問題をこれ1つで効率的に対策できます
5位:内定者ES100選
大手内定者のESが見放題!100種類の事例から受かるESの作り方がわかります
【併せて活用したい!】
選考前に必ず使ってほしい厳選ツール
①自己PR作成ツール
自己PRがまとまらない人は、ツールを活用して自己PRを完成させよう
②志望動機作成ツール
5つの質問に答えるだけで、受かる志望動機を自動で作成します
英語を使った仕事に就くには英語を使ってどのように価値提供できるかが鍵
英語を使った仕事は、単に英語が話せるだけでなく、その英語力を活かしてどのように価値を提供できるかが重要です。職種や業界によって求められる英語スキルは異なるため、自分の英語力と興味のある分野を慎重に検討し、最適な進路を見つけることが大切です。
この記事では英語を使った仕事の種類や、英語力のレベル別におすすめの職種、未経験者でも就職するためのコツなどを解説します。まずは自分の英語力を客観的に把握することで、目指せる職種や必要な準備が明確になりますよ。
記事の後半では、英語を使った仕事に就くための具体的な準備方法や選考対策についても解説します。希望の職種を見つけたら、準備や選考対策を進めて就職を目指しましょう。
まずはあなたが受けないほうがいい職業を確認してみよう
自分に合う職業・合わない職業を知ることは、就活において非常に重要です。しかし、見つけるのが難しいという人も多いでしょう。
そんな人におすすめしたいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、自分の強みや性格に合った職業がわかります。
今すぐ診断を受けて、自分に合う職業・合わない職業をチェックしてみましょう。
まずは自分の英語力を知ろう! TOEICスコア別のレベル一覧
英語を使った仕事には、それぞれ必要な英語力が異なるため、まずは自身の英語力がどれくらいか知る必要があります。一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会によると、TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルは以下のように相関しています。
レベル | TOEICスコア | 評価(ガイドライン) |
A | 860 | Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる ・自己の経験の範囲内では、専門外の分野の話題に対しても十分な理解とふさわしい表現ができる ・Native Speakerの域には一歩隔たりがある ・語彙・文法・構文のいずれをも正確に把握し、流暢に駆使する力を持っている |
B | 730 | どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている ・通常会話は完全に理解でき、応答もはやい ・話題が特定分野にわたっても対応できる力を持っている ・業務上も大きな支障はない ・正確さと流暢さに個人差がある ・文法・構文上の誤りが見受けられる場合もあるが、意思疎通を妨げるほどではない |
C | 470 | 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる ・通常会話であれば要点を理解し、応答にも支障はない ・複雑な場面における的確な対応や意思疎通になると、巧拙の差が見られる ・基本的な文法・構文は身についている ・表現力の不足はあっても、ともかく自己の意思を伝える語彙を備えている |
D | 220 | 通常会話で最低限のコミュニケーションができる ・ゆっくり話してもらうか、繰り返しや言い換えをしてもらえば、簡単な会話は理解できる ・身近な話題であれば応答も可能である ・語彙・文法・構文ともに不十分なところは多い ・相手がNon-Nativeに特別な配慮をしてくれる場合には、意思疎通を図ることができる |
E | 0〜219 | コミュニケーションができるまでに至っていない ・単純な会話をゆっくり話してもらっても、部分的にしか理解できない ・断片的に単語を並べる程度で、実質的な意思疎通の役には立たない |
自身のTOEICスコアや英語力を上記のレベルと照らし合わせることで、現在の英語力を客観的に把握できます。そして、目標とする職種に必要な英語力まで、どの程度学習が必要かを見極めることが重要です。
しかし、TOEICスコアだけで英語力を判断するのは十分ではありません。TOEICはリスニングとリーディングのみを測定するテストであり、実際の仕事で必要となるスピーキングやライティング能力は評価されないからです。
また、スコアがリスニングかリーディングのどちらかに偏っている場合、総合スコアが高くても実際の英語力とは乖離がある可能性があるので、TOEICスコアは自身の英語力を知るための参考程度にとらえておきましょう。
- 学生のとき以来、TOEICを受けていません。英語を使った仕事に就くには、最近のTOEICスコアは必須ですか?
TOEICスコアは必須ではないが英語力のアピールには有効
基本的にはTOEIC取得後はいつまでもスコアを履歴書に記載可能なので、最近のTOEICスコアは必須ではありません。ただし、特に2年以上受けていない場合は、最近のスコアがあったほうが英語力のアピールにつながります。
採用担当の立場になったつもりで考えるとわかりやすいのではないでしょうか。応募者のTOEICのスコアがあまりに昔のものだと、今もそれだけの英語力があるのか不安になると思います。
英語を使った仕事に就きたいのであれば、面倒くさがらずにTOEICを受けておきましょう。
TOEICのスコアが就職活動に与える影響をもっと知りたい人は、以下の記事もチェックしておきましょう。状況別に就職で必要なスコアや、TOEICを特に重視する企業や職種について解説しています。
関連記事
TOEICのスコアは就職活動に影響大! 目安の点数を大公開
TOEICのスコアは就職のためのマストアイテムとなりつつあります。この記事ではTOEICを取得するメリットや、就活で必要なレベル、それを目指すための勉強法、ガクチカなどで伝える方法などをキャリアコンサルタントが解説します。
記事を読む

TOEICとは別に英語力の証明として「英検」があります。次の記事では、英検1級の就活における価値や効果的なアピール方法について解説しています。気になる人は、チェックしてみてくださいね。
関連記事
英検1級を就職活動でアピールする方法! 企業からの評価や注意点も
英検1級はアピールの仕方次第で就職活動で強力な武器になります。この記事では、英検1級の就活での活かし方や注意点をキャリアアドバイザーとともに徹底解説します。英検1級を取得した就活生向けのアピール方法や、活躍しやすい業界も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
記事を読む
あなたが受けないほうがいい職業を診断しましょう
就活を進めていると、自分に合う職業がわからず悩んでしまうことも多いでしょう。
そんな時は「適職診断」がおすすめです。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強みや性格、価値観を分析して適職や適さない職業を特定してくれます。
自分の適職や適さない職業を理解して、自信を持って就活を進めましょう。
自身の英語力と照らし合わせよう! レベル別の英語を使った仕事40選
自身の英語力の目安がわかったら、どのような英語を使った仕事があるのか一通りチェックしましょう。英語を使った仕事には、それぞれ必要な英語力が異なります。そのため、自分がどのように英語を使って仕事がしたいかによっても適切な職種が変わります。
ここではレベル別の英語を使った仕事40選を紹介するので、自身の英語力と照らし合わせてキャリアの方向性を検討してみてください。
初級レベルの英語力で目指せる英語を使った仕事10選
初級レベルの英語力で目指せる英語を使った仕事10選
英語を使った仕事には、高度な英語力が必要なものが目立ちやすい傾向にありますが、初級レベル(TOEIC470点まで)の英語力でも十分に活躍できる職種が多くあります。将来的なキャリアアップをみすえて選ぶなら、英語力を活かしながら徐々にスキルアップできる仕事を選びたいところです。
英語初級レベルの人や、これから英語力を伸ばしていきたい人は、今から解説する初級レベルの英語力で目指せる仕事10選に目を通しておきましょう。
それぞれの仕事における英語の使用頻度や、自身が実現したいキャリアで活かせるかという視点で、職種を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
あなたが受けないほうがいい職業を知っておこう
就活を成功させるためには、自分に合う職業・合わない職業を早めに知ることが不可欠です。しかし、それがわからずに悩む人も多いでしょう。
そんな人に活用してほしいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたに合う職業・合わない職業を特定できます。
早いうちに自分に合う職業・合わない職業を知って、就活を成功させましょう。
テーマパークスタッフ
テーマパークスタッフとは
園内を訪れる人々に体験型のエンターテインメントを提供する仕事
テーマパークスタッフには、アトラクション案内やチケット販売・ショーの進行など、さまざまな役割があります。テーマパークスタッフは海外からの観光客と話すケースが多いため、道案内や施設の説明を問題なくできるような英語力が必要です。
また、常に笑顔で接客し、パーク全体の雰囲気を盛り上げる役割も担うため、英語力に加えて明るい振る舞いができる人や、コミュニケーション能力が高い人に向いています。テーマパークスタッフは、基本的な日常会話ができる程度の英語力があれば未経験でも応募可能です。
基本的な日常会話以外にも、テーマパークで働くうえで、必要な英語力も身に付けると良いでしょう。たとえば、道案内の仕方やアトラクションの注意事項を英語で説明できると海外の顧客と接する際に困りません。
ホテルスタッフ
ホテルスタッフとは
ホテルスタッフは旅行者に快適な滞在を提供する仕事
ホテルスタッフにはフロント業務・コンシェルジュ・レストランサービスなど、多岐にわたる役割があります。ホテルスタッフは外国人宿泊者に対して、チェックイン手続きや宿泊に関する詳細な説明、周辺観光案内などを英語でスムーズにおこなう必要があるので、初級レベルの英語力が必須です。
さらに、異文化への理解や柔軟な対応力も必要で、緊急時の対応や苦情処理など、臨機応変な判断力が求められます。なお、ホテルスタッフはビジネス場面で使用する英語表現にも慣れていることが望ましいですが、ホテルによっては未経験者も募集しています。そのため初級レベルの英語力で就職を目指し、入社後に英語力を鍛えていくことも可能です。
- ホテルスタッフは、就職先や配属された現場によって必要な英語力のレベルが異なりますか?
英語での接客の機会が多いほど求められる英語力は上がる
ホテルの種類や部門や立地、ターゲットなる顧客の層によって必要な英語力レベルは異なります。接客をともなわないバックオフィスでの勤務では英語を使う機会はそれほど多くありません。
一方で、空港や観光地に近いホテルや都心部では相対的に外国人観光客が多いため、一定以上の英語力が求められます。特にフロントスタッフやコンシェルジュ、また、予約に対して電話やメールで対応することが求められるスタッフは比較的高い英語力が求められます。
外資系ホテルでは採用時からTOEICのスコアが求められることが多いようですが、日系ホテルでは採用時に英語力についてそれほど重視していないホテルもあり、そういった場合は採用後の研修でスキルアップを図る機会が設けられています。
旅行会社カウンタースタッフ
旅行会社カウンタースタッフとは
顧客の希望を聞きながら旅行プランを企画・提案する仕事
旅行会社カウンタースタッフは、海外旅行の相談・航空券やホテルの予約・ビザ申請のサポートなど、幅広い業務を担当します。そのため、海外の旅行情報を英語で収集し、顧客にわかりやすく説明できる能力が求められます。
また、異文化に関する知識や、緻密なプランニング力も重要です。企業によっては英語で海外の提携先とメールしたり、ビデオ通話でやりとりしたりするケースもあるでしょう。旅行会社カウンタースタッフは、旅行に関する専門用語を使いこなせるレベルの英語力が求められるので、海外渡航に関する知識が豊富な人や、海外旅行が好きな人・留学経験がある人にぴったりです。
旅行会社カウンタースタッフには、旅行で必要な英語力が問われます。しかし、旅行英語の場合、目的地や交通手段などがある程度予測可能なため、そこまで高度な英語力は求められないのが現実です。
また、旅行者が英語を使えない場合もあるので、多言語でも対応できる総合的なコミュニケーション能力も必要です。
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
ツアープランナー
ツアープランナーとは
国内外の旅行ツアーを企画する仕事
ツアープランナーは、パッケージツアーの企画立案から・現地との交渉・添乗員への指示出しまで、幅広い業務を担当します。現地のホテルや交通機関、観光施設などと英語でやりとりする機会が多いため、日常会話ができるほどの英語力が求められます。また、時差のある海外とのコミュニケーションや緊急時の対応など、柔軟な働き方も必要なので、体力がある人に向いています。
ツアープランナーは、海外の観光地や文化に関する知識が必要なので、旅行業界の経験がある人材が求められることが多いのが特徴です。ただし、英語力と旅行への関心があれば、未経験からのキャリアチェンジも目指せるでしょう。
旅行業界の仕事をもっと知りたい人は、以下の記事もおすすめです。旅行業界の動向や旅行業界の選考でアピールに効果的なスキルや経験を解説しています。
関連記事
旅行業界の全貌が丸わかり! 課題・動向・選考対策のコツまで解説
社会情勢の影響を受けやすい旅行業界。記事ではキャリアコンサルタントとともに、旅行業界の概要や課題、今後の展望について徹底解説します。メリットとデメリットの両側面を踏まえたうえで志望するかを決めましょう。
記事を読む

貿易事務
貿易事務とは
輸出入に関する書類作成や通関の手配などの事務作業をおこなう仕事
貿易事務は、国際的な商取引に必要な契約書や通関書類の作成、海外取引先とのコミュニケーション、為替管理などがおもな業務です。
貿易事務は、貿易実務に関する専門知識と共に、英語での書類作成能力が必須です。海外取引先や運送会社とのメールのやりとり、ときには電話での交渉をおこなうため、ビジネス英語に精通していることが求められます。
また、各国の規制や文化の違いを理解し、顧客に合わせて適切に対応する能力も重要です。貿易事務は、英語を使いながら輸出入に関する事務作業をおこなうので、一定の英語力があり、細かい作業が得意な人に向いています。
貿易事務へのキャリアを検討している人は、以下の記事もチェックしておきましょう。貿易事務の志望動機でアピールすべきことや例文を紹介しています。
関連記事
例文6選|貿易事務の志望動機でスキルを活かして熱意を伝える方法
貿易事務の志望動機では、まず仕事内容について理解を深めたうえで自分自身をアピールする必要があります。この記事では、キャリアコンサルタントとともに志望動機の書き方を事例を通して説明しているので、志望動機に何を書けばいいかわからないと困っている人でも役に立つでしょう。
記事を読む

児童英語講師
児童英語講師とは
幼児から12歳以下の児童に英語を教える仕事
児童英語講師は、幼児から小学生を対象に、歌やゲーム、絵本の読み聞かせなどを通じて英語を教えます。児童英語講師は、英語でのコミュニケーション能力はもちろん、子どもの興味を引き出し、楽しみながら学べる環境を作る能力が必要です。
授業中はほぼ英語のみを使用するため、ネイティブスピーカーに近い発音が求められます。また、子どもの成長段階に合わせた教育方法や、保護者とのコミュニケーション能力も必要です。
児童英語講師は、英語力があれば未経験でも応募可能な場合が多いようです。選考では英語力に加えて、子どもとのコミュニケーション能力が重視されるため、英語でのコミュニケーションが得意で、子どもが好きな人にぴったりです。
児童英語講師として働く場合、英語力の前に、子どもとのコミュニケーション力が必要です。また、子どもの発達段階を理解し適切に指導できるようにしなければなりません。
「発音・語彙・文法」の正しさや異文化理解も欠かせませんが、先の2つがより重視されます。
児童英語講師への就職を検討しているなら、以下の記事もチェックしておきましょう。教育業界の志望動機でアピールすべき点や、志望動機の例文まで解説しています。
関連記事
教育業界の志望動機はこう書く! アピールポイントやトレンドも解説
教育業界の志望動機は、業界のトレンドを意識して書くと採用担当者に業界への理解が伝わります。この記事では、教育業界の志望動機の書き方や注意点をキャリアコンサルタントと解説します。教育業界への理解を深めて、志望動機作成へ役立ててください。
記事を読む

所要時間はたったの3分!
受けない方がいい職業を診断しよう
就活で大切なのは、自分の職務適性を知ることです。「適職診断」では、あなたの性格や価値観を踏まえて、適性が高い職業・低い職業を診断します。
就職後のミスマッチを避けたい人は、適職診断で自分に合う職種・合わない職業を見つけましょう。
- 自分に合う職業がわからない人
- 入社後のミスマッチを避けたい人
- 自分の強みを活かせる職業を知りたい人
英文事務
英文事務とは
英語を使用した事務業務をおこなう仕事
英文事務は、海外とのやりとりが多い企業で、英語を使用して文書作成やメールの対応、データ入力などをおこないます。ビジネス文書の作成や海外取引先とのメールのやり取りなど、英語を使用する機会が多いため、ビジネス英語の読み書き能力が求められます。
また、一般的な事務スキルに加えて、異文化コミュニケーション能力も重要です。英文事務は多くの場合、英語力があれば未経験でも応募可能ですが、TOEICなどの資格を持っていると有利です。
英文事務は、事務作業や取引先とのやりとりでリーディングやライティング・スピーキングなど幅広い英語力が必要なので、英語でのコミュニケーション能力が高い人や英語での事務作業をこなせる人に向いている職種と言えるでしょう。
通関士
通関士とは
輸出入される貨物の通関手続きを代行する仕事
通関士は、税関への輸出入申告書の作成・提出、関税の計算、必要書類の準備など、通関にかかわる一連の業務を担当します。
また、関税法や貿易実務に関する専門知識と英会話がスムーズにできるレベルの英語力が求められます。海外の取引先や運送会社とのやりとりが多いため、貿易に関する英語の専門用語を理解し、使いこなせる英語力が必要です。
通関士は英語力と法律や貿易に関する知識が豊富で、正確かつ迅速な事務処理能力を持つ人に適した職種です。なお、通関士になるには国家資格に合格する必要があるので、キャリアを実現するために一定の時間がかかることを理解しておきましょう。
通関士には、どのような荷物が輸出入されようとしているのかなどを書類やメールから読み取る力が求められるので、高度なリーディング力が必要でしょう。
また、書類やメール作成のライティング力や英語での会話のやりとりなどもあるので、全般的な英語力が必要です。
日本語教師
日本語教師とは
外国人に日本語を教える仕事
日本語教師は、日本語を母語としない人々に対して、日本語の文法、会話、読み書きなどを教えます。日本語教師は、日本語に関する深い知識と、英語で日常会話が問題なくできるレベルの英語力が必要です。特に初級レベルの学習者に対しては、英語を介して日本語を説明することが多いため、英語でのコミュニケーション力が求められます。
日本語教師は、日本語教育能力検定試験に合格しているか、大学で日本語教育主専攻・副専攻を修了していることが望ましいです。授業を通して外国人と会話する機会が多いので、異文化理解能力が高く、コミュニケーション力のある人に向いています。
ESで悩んだら就活準備プロンプト集がおすすめ!
『就活準備をもっと効率よく進めたい...!』と思っていませんか?「就活準備プロンプト集」は、生成AIを活用して自己PRや志望動機をスムーズに作成できるサポートツールです。
簡単な入力でプロが使うような回答例が出せるため、悩まずに就活準備を進められます。生成AIを活用して効率良く就活準備を進めたい人におすすめです。
- 自己PR、ガクチカ、志望動機作成プロンプト
- チャットを使用した、模擬面接プロンプト
- 自己PRで使える強み診断プロンプト
クルーズ船スタッフ
クルーズ船スタッフとは
クルーズ船内でサービスを提供する仕事
クルーズ船スタッフは、船内のレストラン・バー・客室サービス・エンターテインメントなど、さまざまな部門で乗客へのサービスを提供します。
クルーズ船スタッフは、世界中の乗客に対応するため、英語でのコミュニケーション能力が不可欠です。日常会話はもちろん、緊急時の対応や専門的な用語も英語で理解し、説明できる能力が求められます。また、同僚も外国人が多くなりやすいので、長期間の乗船勤務を考慮すると、英語でのコミュニケーションがスムーズにできるほうが充実した働き方ができるでしょう。
クルーズ船スタッフは、英語力があれば未経験でも応募可能な場合が多いようですが、ホテルやサービス業での経験があると有利です。さまざまな国の人々と接する機会が多いため、異文化に興味があり、サービス精神の高い人に向いている職種です。
クルーズ船スタッフのような海外に行ける仕事に就きたい人は、以下の記事もチェックしておきましょう。海外の仕事の実態や、海外に行ける仕事に就職する5つの方法を解説しています。
関連記事
海外に行ける仕事29選! 就職の可能性を高める秘訣も公開
海外に行ける仕事は多くあります。海外でしたいことを明確にし、納得のキャリアをつかみましょう。キャリアコンサルタントと、海外に行ける仕事を紹介し、また海外に行ける仕事に就く方法を解説するので、ぜひ参考にしてください。
記事を読む

中級レベルの英語力で目指せる英語を使った仕事15選
中級レベルの英語力で目指せる英語を使った仕事15選
英語を使った仕事のなかでも、中級レベル(TOEIC 470〜729点)の英語力があれば挑戦できる職種は多岐にわたります。将来をみすえて職業を選ぶなら、英語力を活かしながらキャリアアップできる仕事を選びたいと考える人も多いのではないでしょうか。
中級レベルの英語力を持つ人や、さらに英語力を伸ばしていきたい人は、これから解説する15の職種に目を通しておきましょう。それぞれの仕事における英語の使用頻度や、自身が実現したいキャリアで活かせるかという視点で、職種を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
キャビンアテンダント
キャビンアテンダントとは
航空機内で乗客の安全と快適さを提供する仕事
キャビンアテンダントは、機内での安全確認、食事や飲み物の提供、緊急時の対応など、幅広い業務を担当します。
キャビンアテンダントは、特に国際線を中心にさまざまな国籍の乗客と接するため、英語でのコミュニケーション能力が必須です。機内アナウンスや乗客からの質問対応、緊急時の指示など、明確な英語での意思疎通が求められます。
業務では長時間のフライトや笑顔を絶やさない接客力が必要なので、コミュニケーション能力が高く、体力がある人に向いています。なお、英語での日常会話と航空業界特有の用語を英語で理解できる語学力があれば、キャリアチェンジを目指せるでしょう。
グランドスタッフ
グランドスタッフとは
空港で搭乗手続きや案内などの地上業務を担当する仕事
グランドスタッフは、チェックイン・搭乗案内・手荷物の取り扱い・搭乗口での対応など、空港でのさまざまな業務を担当します。特に国際線の対応において、英語でのコミュニケーション能力は不可欠です。搭乗手続きの説明や質問対応、アナウンスなど、明確で丁寧な英語での対応が求められます。
また、多様な文化背景を持つ旅行者に対応するため、異文化理解力も重要です。グランドスタッフは、英語での意思疎通がスムーズにできれば、未経験でも目指せる仕事です。サービス業のような接客マナーが必要な仕事の経験があると、選考で有利になるでしょう。
グランドスタッフの仕事はある程度ルーティン業務なので、英語も使うシーンや状況が限定されます。つまり、そこまで高度な英会話力は必要ありません。
むしろ、英語以外の言語を使う世界中の旅行客やビジネスマンを相手にするので、総合的なコミュニケーション力がのほうが重要です。
航空会社への就職を検討しているなら、以下の記事がおすすめです。航空会社の基礎知識や航空会社で大切なアピール方法・職種別の志望動機の例文まで解説しています。
就職術
航空会社の就職術とは? 基本の就活対策から成功の秘訣まで解説
志望動機
刺さる航空業界の志望動機のコツ|職種別18例文付き
航空管制官
航空管制官とは
航空機の安全な運航を地上から支援する仕事
航空英語とは
民間航空で使われる共通の国際言語
航空管制官は、空港や空域での航空機の動きを監視し、パイロットに対して離着陸や飛行経路の指示を出します。航空管制官は、国際線のパイロットとのコミュニケーションが必須であるため、航空英語に精通していることが求められます。
空港や航空機内の乗客の安全にかかわる仕事であるため、緊急時や天候不良時など、状況に応じた適切な英語を正しく話せるレベルの英語力が必須です。また、高度な集中力と瞬時の判断力も重要といえます。
なお、航空管制官になるには、国家試験に合格し、専門的な訓練を受ける必要があります。国家試験では英語のリスニング試験や英語面接がおこなわれるため難易度が高く、長期的に勉強して目指していく職種であることを覚えておきましょう。
海外添乗員
海外添乗員とは
海外旅行ツアーに同行し、旅行者を案内する仕事
海外添乗員は、出発から帰国までツアー客に同行し、移動や宿泊・観光などに必要な手配や案内を担当します。海外添乗員は、現地でのさまざまな状況に対応するため、実用的な英語力が必要です。たとえば、ホテルや観光地でのやりとりや緊急時の対応など、幅広い場面で英語を使用します。
海外添乗員は、英語でのコミュニケーション能力と旅行業務に関する知識があれば、未経験でも応募できる場合があります。海外の観光地でツアー客に同行し、日をまたいで旅行をサポートするので、海外旅行が好きな人や体力がある人におすすめです。
海外添乗員は現地スタッフやホテル、レストランとのやりとりだけでなく、緊急時に警察や病院とのやりとりでも高い英語力が求められます。
加えて、観光地や歴史、文化などを英語でプレゼンテーションする能力も必要です。
中学・高校の英語教員
中学・高校の英語教員とは
中学校・高等学校で英語を教える仕事
中学・高校の英語教員は、カリキュラムにもとづいて英語の授業をおこない、生徒の英語力向上を支援します。具体的には、授業の準備や試験の作成・採点、生徒の進路指導なども担当します。
中学・高校の英語教員は、英語の文法・読解・会話・ライティングなどを教えるため、幅広い英語力が必要です。授業はおもに日本語でおこないますが、英語の正しい発音を伝えるために英語での説明や会話も求められます。
英語教員になるには、大学で教職課程を履修し、教員免許を取得する必要があります。英語力に加えて、生徒とのコミュニケーション能力が求められます。中学・高校の英語教員は、教育に情熱を持ち、生徒の成長を支援したい人に向いている職種です。
2021〜2022年にかけて、中学・高校の英語教育の方針が変わり、ただカリキュラムにもとづいて英語知識を教えるだけでなく、生徒がワークやディスカッションなどを通して自分の考えや気持ちを表現できるよう工夫していくことが必要となりました。
そのために、現在の教員にはファシリテーション力と、「使える英語」を生徒が身に付けられるだけの英語力・指導力が求められています。
英語教員になることを検討している人は、以下の記事もチェックしておきましょう。学校種別で活かせる強みや、志望動機の例文を解説しています。
関連記事
教員の志望動機で自分らしさを出すコツとは? 小中高の例文も紹介
教員の志望動機を作成する際は、なぜその学校にこだわるのかを自分の言葉で伝えることがポイントになります。この記事では、キャリアコンサルタントのアドバイスとともに学校種別の例文付きで志望動機作成時のコツを解説します。押さえておくべき注意点も紹介しているので、教員志望している人はぜひ参考にしてみてください。
記事を読む

英語教材の企画営業職
英語教材の企画営業職とは
英語学習教材の企画・開発および販売促進をおこなう仕事
英語教材の企画営業職は、市場ニーズを分析し、新しい教材の企画・開発をおこなうとともに、学校や教育機関への営業活動も担当します。
英語教材の企画営業職は、英語教育に関する深い知識と、教材の内容を英語で理解・説明できる能力が必要です。職場によっては、海外の出版社やコンテンツ提供者とのやりとりもあるため、ビジネス英語でのコミュニケーション能力も求められます。
英語教材の企画営業職は、英語力と教育に関する知識があれば、未経験でも応募できるチャンスがあります。また、英語教育の経験やマーケティングに関する知見があるとキャリアチェンジの際に有利です。
企画営業に興味がある人はこちらの記事も参考にしてみてください。仕事内容や向いている人を解説しています。
関連記事
企画営業とはどんな仕事? 就活のプロが解説する働き方のリアル
営業職について調べるなかで「企画営業」という職業を見つけ、仕事内容や向いている人などに疑問を持つ人もいるでしょう。企画営業とは通常の営業の仕事に加えて企画の要素も加わる仕事です。この記事ではキャリアコンサルタントと一緒に企画営業職とはどのような仕事なのかを解説します。
記事を読む

英会話スクール講師
英会話スクール講師とは
英会話スクールで生徒に英語を教える仕事
英会話スクール講師は、おもに会話力向上を目的とした英語レッスンをおこないます。個人レッスンやグループレッスン・ビジネス英語クラスなど、さまざまな形態で指導をおこないます。
英会話スクール講師は、流暢な英会話と効果的な指導法が求められます。レッスンは基本的に英語でおこなわれるため、幅広い話題について英語でコミュニケーションをとる能力が必要です。また、生徒のレベルや目的に合わせて英語を使うような指導力も重要です。
英会話スクール講師は、英語でのコミュニケーション能力が高く、顧客に何かを教える仕事の経験があれば、内定を獲得できるチャンスがあります。授業は英語で会話をすることをメインとして進むため、人と接するのが好きな人や、英語で会話することが好きな人に向いている職種です。
カスタマーサポート
カスタマーサポートとは
製品やサービスに関する顧客からの問い合わせに対応する仕事
カスタマーサポートは電話やメール・チャットなどを通じて、顧客からの問い合わせに対応し、問題解決を図ります。カスタマーサポートには英語を使用する現場もあるので、海外顧客や在日外国人との英語でのコミュニケーションが必要です。製品やサービスに関する専門用語を理解し、わかりやすく英語で説明する能力が求められます。
カスタマーサポートは、顧客からの意見や要望を聞くことが重要であるため、共感性が高い人やストレス耐性のある人に向いています。なおカスタマーサポートの業務は、顧客の対応方法について細かくマニュアルが用意されているため、英語でのコミュニケーション能力があれば、未経験でも応募しやすいのが特徴です。
カスタマーサポートは電話やチャットなどが多く、反射的に対応する能力が求められます。そのため、TOEICなど理論的な英語力よりも、英会話力や海外経験などの実践的な英語力を求められる傾向が強いです。
カスタマーサポートへのキャリアを検討している人は、以下の記事もチェックしておきましょう。コールセンターで求められるスキルやアピール内容別の志望動機の例文を紹介しています。
関連記事
例文8選|コールセンターの志望動機で絶対盛り込むべき4要素
人気職種であるコールセンターの選考を突破するには志望動機が鍵を握ります。記事では、キャリアコンサルタントが志望動機に有効なアピールポイントを紹介。業務内容を理解し、採用担当者に刺さる志望動機を完成させましょう。
記事を読む

バイリンガルセクレタリー
バイリンガルセクレタリーとは
2カ国の言語を使用して秘書業務をおこなう仕事
バイリンガルセクレタリーは、外資系企業や国際部門でおもに上司のスケジュール管理・海外とのやりとり・文書作成・会議の準備などをおこないます。
バイリンガルセクレタリーは、日本語と英語の両方で高いコミュニケーション能力が求められます。電話対応やメールのやりとり・文書の翻訳など、さまざまな場面で両言語を使い分ける必要があるので、細やかな気配りができ、臨機応変な対応力を持つ人に向いている職種です。
なお、上司の語学力によって必要な英語力が変わるため、ときには通訳できるレベルの英語力が求められるかもしれません。そのため、働く職場によって求められる英語力が変わる点に注意しましょう。
ランドオペレーター
ランドオペレーターとは
海外からの旅行者向けに現地での旅行サービスを提供する仕事
ランドオペレーターは、ホテルや交通機関の手配・観光ガイドの手配・旅程の管理など、旅行者が現地で必要とするサービスを総合的に提供します。
業務では、海外の旅行会社や個人旅行者と英語でコミュニケーションすることが中心となるので、旅行に関する専門用語を理解し、円滑に交渉や手配をおこなえる英語力が求められます。
旅行者からの要望や緊急の対応が必要となるケースがあるため、英語力があり、問題解決能力の高い人に向いている職種です。
国際物流コーディネーター
国際物流コーディネーターとは
国際的な貨物の輸送を企画・管理する仕事
国際物流コーディネーターは、最適な輸送ルートの選定・コスト管理・通関手続きの手配など、国際貨物輸送にかかわる業務全般をおこないます。
業務では海外の取引先や運送会社とのやりとりすることが多いため、輸送や通関に関する専門用語を理解し、スムーズにやりとりできるほどの英語力が求められます。国際物流コーディネーターは、輸出入に伴う貨物輸送の最善ルートを考える必要があるので、論理的思考力がある人に向いている職種です。
国際物流コーディネーターは専門用語を理解しているだけでなく、ビジネス英語に精通している必要があります。契約書、電話、メールの内容を理解し、適切なコミュニケーションがとれるようにしなければなりません。
さらには、物流上のトラブルにも対応できる高い英語力が求められます。
国際物流コーディネーターを目指したい人は、以下の記事もチェックしておきましょう。志望動機を考える前に知るべき業界の基礎知識や、志望動機の例文を紹介しています。
関連記事
例文8選|物流業界の志望動機は2つのコツで差別化しよう
物流業界の志望動機は、業界理解を深めてから書くことが重要です。しかし、ビジネスモデルは複雑な部分があります。記事では、キャリアコンサルタントと、物流業界の仕組みとそれを踏まえた志望動機を丁寧に解説します。
記事を読む

特許事務員
特許事務員とは
特許の出願や管理に関する事務作業をおこなう仕事
特許事務員は、特許出願書類の作成補助や翻訳・特許の管理・特許庁とのやりとりなど、知的財産に関するさまざまな業務を担当します。業務では、技術文書や法律文書を英語で理解し、適切に翻訳する能力が求められます。特許に関する専門用語や法律用語を理解し、正確に使用することが必要です。
特許に関する文書は高度な専門性と正確さが要求されるので、細部まで注意を払い、法律や技術に興味がある人に向いている職種といえます。特許事務員は、英語力と知的財産に関する基礎知識があれば、未経験でも応募可能な場合があります。また理系の学歴や知的財産管理技能検定などの資格があると応募しやすいでしょう。
ITエンジニア
ITエンジニアとは
情報技術を用いてシステムやソフトウェアの開発・運用をおこなう仕事
ITエンジニアは、プログラミングやシステム設計・ネットワーク構築・データベース管理など、IT関連の幅広い業務を担当します。現場によってはグローバル企業や海外クライアントと協働することも多いため、技術文書の読解や海外チームとのコミュニケーションに英語力が必要です。
ITエンジニアは、プログラミングスキルと基本的な英語力があれば、未経験でも応募可能な場合があります。またIT関連の資格や実務経験があると、より有利になります。技術の進歩が速い分野なので、常に新しい知識を吸収する意欲が高く、論理的思考力のある人に向いている職種といえるでしょう。
- ITエンジニアとして英語を使う海外案件に携われる企業に就職したいのですが、未経験からでも可能ですか?
英語力よりもエンジニアとしてのキャリアを築くことが優先
ITエンジニア未経験で英語を使う海外案件に携わりたい場合、まず国内でエンジニアとしてのキャリアを築き、その後最低限の英語力を磨きましょう。
実際に、日本進出を目指している海外企業などは、英語不要で業務をおこなうことができることもあります。
しかし、最低限のスキルがなければ、すぐに案件から外されてしまう可能性があります。エンジニアは、特にスキルや経験が問われるので、ある程度覚悟をもって臨まないとその後のキャリアアップは難しいでしょう。
ITエンジニアを目指したい人には、以下の記事もおすすめです。ITエンジニアの種類や、未経験からエンジニアを目指す前に決めておくべきことを解説しています。
ITエンジニアの種類
ITエンジニア20選! 必要なスキルと業務内容をわかりやすく解説
未経験からエンジニアを目指す
未経験でもエンジニア転職は可能? おすすめ職種や求人の見極め方
外資系企業の社員
外資系企業の社員とは
海外資本の企業で働く従業員のこと
外資系企業の社員は、営業・マーケティング・人事など、配属先部署ごとに関連する業務をおこないます。海外本社や他国の支社とのやりとりが多いため、日常的に英語を使用する機会があるのが特徴です。そのため、ビジネス英語でのコミュニケーション能力や、異文化理解力が求められます。
外資系企業の社員は、職種によって求められる経験やスキルが異なりますが、一定以上の英語力があれば未経験でも挑戦できます。グローバルな環境で働くことになるので、異文化に対する柔軟性があり、積極的にコミュニケーションをとれる人に向いている職種です。
従事している職種によって英語を使用するかしないかは異なります。たとえば、アパレル業の販売員の場合であれば、外国人の顧客が来た際しか英語は使用しません。事務書類やメールも基本、日本語でのやり取りです。
MDやバイヤーといった本部職の場合は、本国とのやりとりもあるため、会話やメールなど英語でのやりとりになります。
国際NGO・NPOスタッフ
国際NGO・NPOスタッフとは
国際的な非政府組織や非営利組織で働く職員のこと
国際NGO・NPOスタッフは、国際協力や環境保護・人権擁護などの分野で、プロジェクトの企画・運営・資金調達・広報活動などをおこないます。海外の組織や現地スタッフとの協働が多いため、英語でのコミュニケーション能力が不可欠です。また、活動地域の言語や文化への理解も重要です。
国際NGO・NPOスタッフは、英語力と該当分野への深い関心があれば、未経験でもキャリアチェンジするチャンスがあります。なお、海外でのボランティア経験や、関連分野の学位があると選考で有利です。
国際NGO・NPOスタッフは、世界の課題解決に取り組む仕事なので、社会問題に関心が高く、異文化環境での活動に適応できる人に向いている職種といえます。
国際NGO・NPOスタッフのように人の役に立つ仕事に就きたい人には、以下の記事がおすすめです。パターン別の人の役に立てる仕事や、ミスマッチを避ける方法を紹介しています。
関連記事
人の役に立つ仕事45選|やりがいや社会貢献を実感しやすい仕事とは
「困っている人を助けたい」「サポートするのが好き」という人は、人の役に立つ仕事を選ぶことを検討してみましょう。この記事では、人の役に立つ仕事について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。
記事を読む

上級レベルの英語力で目指せる英語を使った仕事15選
上級レベルの英語力で目指せる英語を使った仕事15選
上級レベルの英語力とは、TOEIC860点以上に相当する能力を指します。上級レベルの英語力があると、ビジネスや専門分野において英語を駆使し、高度なコミュニケーションをおこなうことができるので、グローバルな舞台で活躍できる多様なキャリアの可能性が広がります。
ここでは、上級レベルの英語力で目指せる英語を使った仕事を紹介します。ここで紹介する職業は、単に英語が堪能であるだけでなく、それぞれの分野における専門知識や技能も要求されるので、自身のこれまでのキャリアを活かして活躍できるかという観点で参考にしてくださいね。
- 働きながら英語を勉強して、上級レベルの英語が必要な仕事への就職を目指すことは可能ですか?
日常生活の一部として楽しみながら実用英語の習得を目指そう
時間はかかるかもしれませんが、憧れの仕事に対するモチベーションを保ち続けることができれば可能です。仕事終わり、早朝、すき間時間などを有効的に活用しましょう。
英語の勉強方法は、今やテキストを使った座学だけではありません。動画を見たり、英語を使ったコミュニティに入ったりしながら、生活の一部として楽しみながら英語を勉強することが重要です。
たしかに、TOEICの勉強は英語のスコアを客観的に把握できるという点で有効かもしれません。しかし、実際は英語を使ったコミュニケーションや臨機応変な対応力が求められます。そのため、学んだ英語を活かす工夫を考えてみてください。
外国人観光客に対するボランティア活動なども良いかもしれませんね。
同時通訳者
同時通訳者とは
話者の発言をリアルタイムでほかの言語に訳す専門職
同時通訳者は、国際会議やビジネス交渉・記者会見など、さまざまな場面で話者の発言を即座に他言語に訳します。英語を中心とした高度な言語能力に加え、瞬時の判断力・集中力・幅広い一般知識が求められます。そのため、同時通訳者は常に最新の情報にアンテナを張り、幅広い分野の知識を外国語と母国語両方で吸収し続けられる人に向いている職種といえます。
同時通訳者になるには、母語と外国語の両方できわめて高い語学力が必要です。また、専門的な通訳技術を習得するための訓練も不可欠です。特に大学院での通訳翻訳学の学位や、専門的な通訳者養成コースを修了していると、選考で有利になります。
翻訳者
翻訳者とは
文書や音声をほかの言語に訳す専門職
翻訳者は書籍や論文・ビジネス文書・字幕など、さまざまな媒体の文章を他言語に翻訳します。単なる言葉の置き換えではなく、原文の意図や文脈を正確に理解し、目標言語の文化に適した形で表現することが求められます。
翻訳者になるには、英語を中心とした外国語と日本語の高度な理解力と表現力が必要です。言葉の細かいニュアンスや文化的背景を理解し、適切に表現する必要があるので、読書や文章を書くことが好きな人や、言葉の使い方にこだわりを持つ人に向いているでしょう。
翻訳者となるには、英語に関する理解はもちろん、日本語の理解力も問われます。それぞれの背景や文脈、価値観などを考慮しながら翻訳する必要があるので、より高度な言語に対する理解が求められます。
海外留学サポート
海外留学サポートとは
留学を希望する学生に対して、手続きや現地での生活をサポートする仕事
海外留学サポートスタッフは、留学先の選定や出願手続き・ビザ取得のサポート・現地での生活アドバイスなど、留学に関する総合的なサービスを提供します。英語圏以外の国への留学支援もおこなうため、英語を中心とした高度な語学力が求められます。
学生一人ひとりの希望や不安に寄り添いながら、適切なアドバイスを提供する必要があるので、留学経験があり、コミュニケーション能力が高い人が向いています。海外留学サポートスタッフになるための就職先としては、留学エージェントや旅行会社・学校の進路相談担当などがあるため、幅広いキャリアの選択肢があるのもポイントです。
全国通訳案内士
全国通訳案内士とは
訪日外国人観光客に対して、通訳ガイドをおこなう国家資格保持者
全国通訳案内士は、外国人観光客に対して日本の歴史・文化・自然などを外国語で案内し、通訳をおこないます。単なる言葉の通訳だけでなく、日本文化の魅力を外国人にわかりやすく伝える役割も担います。
全国通訳案内士は、高度な語学力に加えて、日本の歴史・文化・地理など幅広い知識が必要です。また、異文化コミュニケーション能力や観光客を案内するうえでのホスピタリティも求められます。そのため、国家資格である全国通訳案内士を取得するためには、語学力だけでなく地理や文化・歴史に関する知識も勉強する必要があります。
日本の文化や歴史を外国人の視点に立ってわかりやすく説明する必要があるので、日本の文化や歴史に深い造詣があり、それを外国人に伝えることに喜びを感じる人に向いている職種です。
商社マン
商社マンとは
総合商社や専門商社で国際的な取引を担当する営業職
商社マンは、商品やサービスの輸出入・投資・プロジェクト開発など、幅広い業務を担当します。海外の取引先や現地法人とのやりとりが多く、プレゼンテーションを英語でおこなうこともあるため、顧客を説得できるような高度な英語力が求められます。また、経済や法律・取り扱う商材に関する知識など、多岐にわたる知識も必要です。
商社マンは、グローバルな視点でビジネスを展開する必要があるため、英語力に加えて異文化理解力や交渉力が重要です。常に新しい市場やビジネスチャンスを探る必要があるので、好奇心旺盛がある人や、チャレンジ精神のある人に向いている職種といえます。
商社マンといわれると、外国人と英語で商談をしている場面を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。実際、商品説明、売り込み、価格交渉、ビジネスメールやビジネス文書の作成など、専門的な英語力が求められます。
商社への就職を検討している人は、以下の記事もチェックしておきましょう。商社に求められる英語力や、総合商社の仕事について詳しく解説しています。
商社で求められる英語力
商社への就職は英語がカギ! 求められるレベルとアピール方法を解説
総合商社の就職術
総合商社の仕事が丸わかり! 7大商社の違いと就活術もプロが解説
仕入れバイヤー
仕入れバイヤーとは
小売業やメーカーなどで商品の仕入れを担当する職種
仕入れバイヤーは、市場調査や商品選定・価格交渉・発注管理など、商品仕入れに関する一連の業務をおこないます。海外からの仕入れも多いため、英語でのコミュニケーション能力が必要です。
仕入れバイヤーは、海外の取引先と直接交渉をおこなうことが多いため、価格交渉できるレベルの英語力が必要です。また、常に新しい商品やトレンドを見極める必要があるので、市場動向に敏感で数字に強く、決断力のある人に向いています。
パイロット
パイロットとは
航空機を操縦する仕事
パイロットは、航空機の安全な運航を担います。国際線では、管制塔やほかの航空機との英語でのコミュニケーション、乗客へのアナウンスなど、英語を使用する機会が多くあります。また、航空法や気象学などの専門知識も必要です。
パイロットは、高度な英語力に加えて、緊急時にも冷静に対応できる判断力が求められます。常に安全を最優先に考え、迅速かつ的確な判断をおこなう必要があるので、責任感が強く、チームワークを重視できる人に向いている仕事といえます。
パイロットには、何かしらトラブルがあった場合でもスピーディーかつ的確に英語での発信をおこなったり、顧客が何を求められているかを理解でしたりできる、ハイレベルな英語力(スピーキング力・リスニング力・リーディング力)が必要です。
こちらのQ&Aでは、パイロットになるために必要な英語力についてキャリアコンサルタントが解説しています。併せてチェックして理解を深めましょう。
大使館職員
大使館職員とは
外国に駐在する自国の外交機関で働く職員
大使館職員は外交業務や領事業務・文化交流活動など、幅広い業務を担当します。駐在国の言語に加えて、外交言語として英語が必須です。
大使館職員は、高度な語学力と共に、外交や国際関係に関する深い知識が求められます。自国と駐在国の間の橋渡し役として重要な役割を果たすため、コミュニケーション能力に優れ、国際情勢に強い関心を持つ人に向いている仕事です。
大使館職員になるには、管理部や政治部・広報部など募集求人によって必要なスキルが異なります。英語力に加えて、職種や配属先部門に関連するスキルが必須になることを覚えておきましょう。
大学の英語教員
大学の英語教員とは
大学で英語教育や英語学、英文学などを教える専門職
大学の英語教員は講義やゼミの実施・研究指導・学術論文の執筆など、教育と研究の両面で活動します。高度な英語力はもちろん、専門分野における深い知識と研究能力が求められます。また、国際学会での発表や海外の研究者との交流も重要な仕事の一部です。
大学の英語教員は、英語に関する専門知識を学生にわかりやすく伝える必要があるため、高度な英語力と教育能力の両方が求められます。常に最新の研究動向を追い、自身の研究を発展させていく必要があるので、探究心が強い人や学問を研究をし続けられる人に向いている仕事です。
国際会議コーディネーター
国際会議コーディネーターとは
国際的な会議やイベントの企画・運営を担当する仕事
国際会議コーディネーターは、会議の企画立案や参加者の招聘・会場の手配・当日の運営など、国際会議に関する全般的な業務を担当します。多国籍の関係者とのコミュニケーションが必要なため、高度な英語力が求められます。また、異文化理解力やプロジェクトマネジメント能力も重要です。
国際会議コーディネーターは、さまざまな国の人々と協力しながら大規模なイベントを成功させる必要があるため、高いコミュニケーション能力と細やかな気配りが求められます。常に予期せぬ事態に対応する必要があるので、柔軟性がある人や多文化環境での調整能力に長けた人に向いている仕事です。
ファンドマネージャー
ファンドマネージャーとは
投資信託などの資産運用を担当する専門職
ファンドマネージャーは、市場分析や投資戦略の立案・ポートフォリオの管理など、資産運用に関する重要な判断をおこないます。グローバルな投資をおこなううえで、英語での情報収集や海外の関係者とのコミュニケーションが必須となるため、高度な英語力が必要です。
ファンドマネージャーは、世界中の経済情勢や企業動向を分析し、迅速な意思決定をおこなう必要があるので、高度な分析力と判断力が求められます。常に最新の金融情報を追い、リスクと利益のバランスを考慮しながら運用する必要があるため、数字に強い人や冷静な判断力がある人、高いストレス耐性を持つ人に向いている仕事です。
ファンドマネージャーは、特に金融業界や投資に関する専門用語、世界経済や市場の動向の情報を英語で理解する必要があります。また、異なる国のメンバーとのコミュニケーションもおこなうので、多文化理解や柔軟な対応力なども必要です。
国際ジャーナリスト
国際ジャーナリストとは
国際的な出来事や問題を取材・報道する職業
国際ジャーナリストは、複雑な国際情勢を理解し、客観的に分析・報道する能力が求められます。常に最新の国際情勢に敏感でなければならず、時には危険な地域での取材も必要です。そのため、好奇心旺盛で強い使命感を持っている人や、予期せぬ事態にも柔軟に対応できる人に向いている仕事です。
国際ジャーナリストは、世界各地で起こる重要なニュースや社会問題を取材し、記事や番組を通じて報道します。現地取材や海外の情報源との交渉など、英語を駆使してコミュニケーションをおこなう機会が多いため、高度な英語力が必要不可欠です。
国際弁護士
国際弁護士とは
国際的な法律問題を扱う専門弁護士
国際弁護士は、国際取引や国際訴訟・国際仲裁など、複数の国にまたがる法律問題を扱います。異なる国の法律システムを理解し、英語で法的文書を作成したり、交渉をおこなったりするため、高度な英語力と法律知識が求められます。
国際弁護士は、複雑な国際法や各国の法律を理解し、クライアントの利益を守るために戦略を立てる必要があるため、高度な分析力と交渉力を要します。常に変化する国際法の動向を追い、異なる法体系間の調整をおこなう必要があるので、論理的思考力に優れ、異文化理解力が高く、粘り強く交渉できる人に向いている仕事です。
コンサルタント
コンサルタントとは
企業や組織に専門的なアドバイスを提供する職業
コンサルタントは、経営戦略やIT・人事などさまざまな分野で、クライアントの課題解決を支援します。グローバル企業を相手にする場合、英語でのプレゼンテーションや報告書作成が必要となるため、高度な英語力が求められます。また、各分野の専門知識や分析力も必須です。
コンサルタントは、クライアントの複雑な問題を分析し、効果的な解決策を提案する職種です。そのため、高度な問題解決能力とコミュニケーション能力が求められます。常に新しい業界動向や経営手法を学び、クライアントに最適なアドバイスを提供する必要があるので、学習意欲が高く、クライアントのニーズを的確に把握できる人に向いている仕事です。
コンサルタント英語以前に、クライアントの課題を把握して効果的な解決策を考える論理的思考が必要です。また、クライアントが属する文化についても理解が求められます。
それらを英語を使ってクライアントにとって価値ある情報を提供できるかがコンサルタントの腕の見せ所ですね。
コンサルタントを目指したい人は、以下の記事もおすすめです。志望動機で差をつけるための業界知識や、コンサル業界の志望動機の例文を紹介しています。
関連記事
例文12選|コンサルの志望動機で必須のアピール内容とNG例を解説
コンサル業界は志望する学生が多いため、周囲と差別化できる志望動機を作れるかがポイントです。この記事では、まずコンサル業界の魅力を解説。そのうえで、それを盛り込んだ志望動機を作成する方法を説明します。ほかにもアピールすべき要素や避けたい点など、キャリアコンサルタントとともに解説するので、参考にして周囲と差別化しましょう。
記事を読む

英文速記者
英文速記者とは
英語での会議や講演の内容を高速かつ正確に記録する専門職
英文速記者は、国際会議や法廷・ビジネスミーティングなどで、英語での発言を即座に文字化します。高速で話される英語を正確に聞き取り、専門用語を含めて迅速に入力する能力が求められます。また、最終的な文書作成のための編集スキルも必要です。
英文速記者は、高度な英語のリスニング力ときわめて速い入力速度が要求されるため、英語に対する深い理解と集中力・正確性などが求められます。長時間にわたって高度な集中力を維持し、さまざまな分野の専門用語を理解する必要があるので、ストレス耐性が高い人や、幅広い知識を勉強し続けられる人に向いている仕事です。
迷ったらチェック! 英語力以外の要素から英語を使った仕事を選ぶ3つの方法
迷ったらチェック! 英語力以外の要素から英語を使った仕事を選ぶ3つの方法
- なぜ英語の仕事をしたいか理由を明確にする
- 英語力以外の自身の強みを活かせる仕事から選ぶ
- 興味のある業界から選ぶ
英語を使った仕事を紹介しましたが、目指す仕事をまだ決められない人もいるのではないでしょうか。英語を使った仕事を選ぶ際は、英語力だけでなく自身の強みや興味などほかの要素からも検討する必要があります。
ここでは英語力以外の要素から英語を使った仕事を選ぶ3つの方法を解説するので、自身に合う仕事を探すためにチェックしましょう。
新卒で海外就職を目指している人はこちらの記事も併せて参考にしてみてください。成功させるコツをプロが詳しく解説しています。
関連記事
新卒で海外就職を成功させるためのポイント|働きやすい国も紹介
新卒で海外就職を成功させるためのポイントや働きやすい国、海外で働く魅力などをキャリアコンサルタントの視点で解説しています。需要のある仕事や新卒の海外就職における注意点にも言及しているので、ぜひ参考にしてください。
記事を読む

①なぜ英語の仕事をしたいか理由を明確にする
英語を使った仕事を選ぶ際、単に「英語を話すのが好きだから」という漠然とした理由ではなく、より具体的な動機を見つけることが重要です。たとえば、「海外の人々と直接コミュニケーションをとりたい」「国際的な環境で働きたい」「英語力を活かして社会貢献したい」など、自分の価値観や目標に基づいた理由を考えましょう。
このように、英語を使った仕事をしたい理由が明確になれば、それに合致する職種を絞りやすくなります。また、将来のキャリアプランとの関連性も考慮しましょう。英語を使った仕事が、長期的なキャリア目標にどのようにつながるのかを考えることで、より的確な職業選択ができますよ。
英語を使った仕事に就きたい理由をうまく説明できない人は、自分自身に「どうして英語を使った仕事がしたいのか?」「英語を使った仕事を通して自分はどうなりたいと感じているのか?」と問いかけてみましょう。
そして、その問いかけに対して出てきた気持ちや思いを紙にすべて書いてみてください。紙を見返し、どうしてそう感じているのかを新たに深め、深めたことも紙に書きます。この作業を繰り返すことで、思いが言語化されていくでしょう。
②英語力以外の自身の強みを活かせる仕事から選ぶ
英語力だけでなく、自分のほかの強みや特技を活かせる仕事を選ぶことで、その後のキャリアで実績を残しやすくなります。たとえば、コミュニケーション能力が高い人であれば、キャビンアテンダントやカスタマーサポートなど、人との対話が多い職種が向いているかもしれません。
また、論理的思考力が強みの人であれば、ITエンジニアや特許事務員など、分析力や問題解決能力を要する職種が適しているでしょう。さらに、すでに自身が持っている専門知識や、これまでの経験などを活かせるかという観点でも仕事を探すのがおすすめです。
ほかにも自分の性格や価値観も重要な要素といえます。たとえば、チームワークを重視する人であれば、現地スタッフやさまざまな国の人々と交流する国際NGO・NPOスタッフのような協調性が求められる職種が向いているでしょう。
自己分析をおこない、自身の強みや性格と職種のマッチングを考えることで、より満足度の高い仕事を選びやすくなります。
英語力以外の自分の強みを見つけたい人には、こちらの記事もおすすめです。自己分析をして自分の強みを見つける方法や、強みをアピールする例文まで解説しています。
関連記事
強み一覧付き|自分の強みが必ず見つかる方法9選とアピール方法
就活で自分の強みを何て答えれば良いかわからない、そもそも自分の強みが浮かばない人に向けて、キャリアコンサルタントが自分の強みを見つける方法やアピールのコツを解説していきます。強みを伝える例文も紹介するので、参考にしてください。
記事を読む

③興味のある業界から選ぶ
英語を使った仕事は多岐にわたるため、興味のある業界から職種を選ぶのも良い方法といえます。たとえば、旅行が好きな人であれば、海外添乗員やランドオペレーターなどの観光業界の仕事が向いているかもしれません。
また教育に関心がある人は、英語教員や英会話スクール講師などの教育業界の仕事、テクノロジーに興味がある人であればITエンジニアなどが選択肢に入れられます。
興味のある業界で働くことで仕事へのモチベーションも高まり、長期的なキャリア形成にもつながります。さらに、その業界特有の専門知識や経験を積むことで、将来的により高度な英語力を要するキャリアへとステップアップできる可能性が広がる点もポイントです。
キャリアアドバイザーが解説! 英語を使った仕事に就くコツ
英語を使った仕事の種類や魅力について解説しましたが、「実際に就職するのは難しいのでは?」と不安に思う人もいるでしょう。そこでここでは多くの求職者を支援し、英語を使った仕事に関する豊富な知見を持つキャリアアドバイザーに、英語を使った仕事に就くためのコツについて聞きました。
求人を探す前に実践的なアドバイスを得ることでより効果的な準備ができ、希望の職種に就くチャンスを高めやすくなるので、ぜひ参考にしてくださいね。
アドバイザーコメント
西 雄一
プロフィールを見る英語を使って働くには英語を業務で使えるようになる必要がある
英語を使う仕事に就くにはまず、英語力を高める必要があります。TOEICなどを受けて、自分の力を客観的に把握し、弱点を補強していきます。また就きたい仕事が決まっているならば、専門用語を学ぶ機会を得るために、オンライン講座などを有効活用してください。
なお、英語の知識を持っているだけでなく、実際にそれを運用できなければ意味がないので、英語を使う環境を作りましょう。ボランティア活動や副業などで経験を積むのもおすすめです。
それぞれの仕事で求められる英語力やスキルを把握するのも大切
具体的な職種が決まっていない場合は、自己分析をおこなって、自分が何に向いているのかを洗い出しましょう。そして、職務経歴書を書いて自分のこれまでのキャリアを見直してください。キャリアコンサルティングを受けることも将来のための手助けとなるかもしれません。
また、定期的に求人サイトで英語を使った仕事にどのようなものがあるのかリサーチするのも大切です。
それぞれの仕事でどのくらいの英語力が必要とされているのか、英語力以外にはどのようなスキルが求められているのかを確認し、スキルアップの参考にしましょう。実務経験が必要な場合もありますので、その準備も怠らないようにしてください。
5ステップ! 英語を使った仕事に就くための準備
5ステップ! 英語を使った仕事に就くための準備
目指したいキャリアの方向性が決まったら、選考突破に向けた準備を始めましょう。特に未経験から英語を使った仕事に就くためには、計画的な準備が欠かせません。
そこでここでは英語を使った仕事に就くための準備を5つのステップでご紹介します。これらのステップを順を追って実践することで、希望の職種に就くチャンスを広げることができますよ。
①自分の英語力を正確に把握する
まずは自分の英語力を客観的に評価することから始めましょう。TOEICのような標準化されたテストを受けることで、自分の英語力を数値化できます。また、オンライン英会話や英語学校でのレベルチェックを利用するのも良いでしょう。
これらのテストや評価を通じて、リーディングやリスニング・スピーキング・ライティングの各スキルにおける自分の強みと弱みを明確にすることが重要です。自己評価だけでなく、第三者による評価を得ることで、より正確な現状把握ができます。このように、自分の英語力における強みと弱みを正確に把握することで、効率的な学習計画を立てやすくなります。
②志望職種に必要な英語力・スキルを調べる
志望する職種によって、求められる英語力やスキルは異なります。そのため、目標とする職種で必要とされる具体的な能力を詳細に調査することが重要です。
たとえば、読み書きが中心の仕事なのか、スピーキングやリスニング力が重視される仕事なのかを明確にしましょう。また、業務で使用される専門用語や、必要とされる英語のレベルも確認します。
さらに、英語以外に求められるITスキルやビジネススキル・業界知識など、職種に応じて必要なものも忘れずに把握しましょう。求人情報や企業のウェブサイト、業界関係者へのインタビューなどを通じて、具体的に何が求められているのかを理解することが大切です。
③英語力向上のための具体的な学習計画を立てる
自身の英語力と志望職種に必要な英語力のギャップがある場合、それを埋めるための具体的な学習計画を立てることが重要です。まず、短期的な目標と長期的な目標を設定しましょう。たとえば、「3ヶ月後にTOEICスコアを100点上げる」「1年後には英語でのプレゼンテーションができるようになる」など、具体的な目標を立てます。
次に、これらの目標を達成するための具体的な学習方法を決めます。
目標を達成するための英語学習方法の例
- 毎日30分以上英語のポッドキャストを聞く
- 週3回のオンライン英会話
- 月1回の英語プレゼンテーション練習
学習方法を決める際は、無理なく実行できる範囲で計画を立てましょう。また、定期的に進捗を確認し、必要に応じて計画を調整することも重要です。自分のペースと生活スタイルに合わせた計画を立てることが、継続的な学習の鍵となります。
ゆっくりとPCや机に向かって勉強する時間も作りにくいと思うので、通勤時間などにポットキャストを聞く、バスタイムにプレゼンの練習をするなど、生活時間をうまく活用して英語の勉強時間を捻出していきましょう。
④英語以外のスキルも磨く
英語を使った仕事に就くためには、英語力だけでなく、職種に必要な専門スキルや一般的なビジネススキルも磨いていくことが重要です。まず、志望職種で求められる専門スキルを付けるための具体的な行動計画を立てましょう。
たとえば、ITスキルが必要であれば、プログラミングに関するオンラインコースを受講したり、IT業界の知識を深めるために専門書を読んだりすることが考えられます。また、コミュニケーション能力・問題解決能力・チームワーク・リーダーシップなどの仕事の基礎となる能力であれば、日々の生活や仕事を続けていくなかで意識的に磨いていくことも可能です。
⑤インターンシップや留学で実践経験を積む
インターンシップや留学プログラムへの参加は、英語を使った仕事に就くうえで直接役立ちます。たとえば、海外でのインターンは、語学力の向上だけでなく、異文化理解やグローバルなビジネス環境での経験を得られます。また、短期や長期の留学プログラムも効果的です。
これらの経験は、英語力の飛躍的な向上につながるだけでなく、国際的な視野の獲得や自己成長の機会となります。さらに、これらの経験は就職活動時のアピールポイントとなり、英語を使った仕事への就職チャンスを高められるでしょう。実践経験を通じて得た具体的なエピソードや成果は、面接でも効果的に活用できますよ。
留学経験を選考でアピールしたい人には、以下の記事がおすすめです。自己PRで留学経験をうまく活かす方法や、留学期間別の自己PRの例文を解説しています。
関連記事
自己PRで留学経験を無駄なく活かすコツ! 長期・短期別の7例文も
自己PRで留学を題材にする際、学生が陥りやすい穴があります。この記事ではキャリアコンサルタントとともに、自己PRに留学経験を最大限活かすコツや注意点を解説します。期間別の例文7選も紹介するので、留学をもとに魅力的な自己PRを作成しましょう。
記事を読む

異なる点が多い! 英語を使った選考の準備
英語を使った仕事に応募する際の選考プロセスは、日本語での選考とは異なる可能性があります。特に英文履歴書が必要だったり、英語面接がおこなわれたりする場合、それぞれ準備が必要です。
ここでは英語を使った選考の準備方法について解説するので、自身の英語力やスキルを選考で正しくアピールするためにも備えておきましょう。
英文履歴書を準備する
日本語の履歴書とは異なり、英文履歴書には決まったフォーマットがありません。英文履歴書は自由度が高い反面、作成には細心の注意が必要です。まず、使用する言語はもちろん英語ですが、アメリカ英語とイギリス英語では表現が異なる場合があるので、応募先に合わせて適切な英語を使用することが重要です。
また、内容面では自己アピールを強調し、数値や具体的な成果を盛り込むことで、自身の能力や経験を効果的に伝えることができます。さらに、レイアウトや見やすさにも気を配り、採用担当者の目に留まりやすい履歴書を作成することが大切です。
英文履歴書をこれから準備する人は、以下の記事もチェックしておきましょう。英語履歴書のマニュアルや志望動機を作るうえで大切なことをまとめています。
マニュアル
英語の履歴書マニュアル! 基本7項目の受かる書き方を例文付きで解説
志望動機の作り方
例文3選|英語の志望動機を簡単に作成する方法を4ステップで大公開
英文履歴書は3種類の形式から選んで書く
英文履歴書の例
TARO TANAKA
123 Main Street, Tokyo, Japan 100-0001
Phone: +81 90-1234-5678 | Email: TAROTANAKA@email.com
SUMMARY(職務要約)
Sales professional with 3 years of IT industry experience, seeking transition to hospitality sector. Skilled in building client relationships, meeting sales targets, and adapting to new technologies. Fluent in English and Japanese.
CORE COMPETENCIES(主要能力)
– Customer Relations Management
– Sales Strategy Development
– Cross-cultural Communication
PROFESSIONAL EXPERIENCE(職務経験)
Sales Representative
ABC Tech Solutions, Tokyo, Japan
April 2020 – Present
– Exceeded quarterly sales targets by an average of 15%
– Managed a portfolio of 50+ key accounts
– Collaborated with cross-functional teams to create tailored IT solutions
EDUCATION(学歴)
Bachelor of Business Administration
XYZ University, Tokyo, Japan
April 2016 – March 2020
– Relevant coursework: Marketing, International Business, Business Communication
– Participated in a semester abroad program at University of California, Los Angeles
ADDITIONAL SKILLS AND CERTIFICATIONS(追加スキルと資格)
– Microsoft Office Suite (Advanced)
LANGUAGES(言語)
– Japanese: Native
– English: Fluent (TOEIC Score: 600)
INTERESTS(興味・関心)
– International cuisine and culinary arts
– Travel and cultural exploration
– Hospitality industry trends and innovations
英文履歴書にはおもに以下3つの形式があり、それぞれ特徴が異なります。
形式 | 適した人 | |
Chronological Resume(クロノロジカル・レジュメ) | 時系列順に学歴・経歴を記載する形式 | 一貫したキャリアを持つ人 |
Functional Resume(ファンクショナル・レジュメ) | スキルや業績を中心にまとめる形式 | キャリアチェンジを考えている人や経歴に空白期間がある人 |
Combination Resume(コンビネーション・レジュメ) | スキルや業績をまとめた後に、学歴・経歴を記載する形式 | 多様な経験やスキルをアピールしたい人 |
応募先の企業や職種、自身のキャリアに合わせて最適な形式を選択することが重要です。また、どの形式を選ぶ場合も、簡潔で読みやすい文章や、数値を用いた具体的な実績の記載、キーワードの効果的な使用などを心掛けましょう。
カバーレターを添える
カバーレターは英文履歴書とともに送付する書類で、自己アピールと応募動機を簡潔に伝える役割があります。通常3〜4段落で構成され、1段落目で応募の目的と動機を述べ、2〜3段落目で自身のスキルや経験が職務にどう適しているかを説明し、最後の段落で面接の希望と謝辞を述べます。
カバーレター作成時のポイントは、以下のとおりです。
カバーレター作成時のポイント
- 採用担当者の名前を正確に記載する
- 応募するポジションに合わせた内容にする
- 履歴書の要約ではなく自分を積極的に売り込む
なお、カバーレターの長さは1ページ以内に収めて、文章は簡潔に仕上げることが大切です。最後は誤字脱字がないよう注意深くチェックしましょう。
英語面接の対策をする
英語面接の対策は、スピーキングと発言内容の両面からおこなう必要があります。まず、英語力向上のために、リスニングとスピーキングの練習を重点的におこないましょう。ニュースや映画などさまざまな英語音声に触れ、発音やイントネーションを磨くことが大切です。
発言内容の準備としては、自己紹介や職歴・志望動機などの基本的な質問への回答を準備し、流暢な英語で答えられるよう練習します。また、業界や企業に関する知識も深めておくことが重要です。
さらに、「あなたの強みと弱みは?」「5年後のキャリアプランは?」など、面接で質問されやすいことに、英語で答えられるように備えておきましょう。加えて、アイコンタクトや姿勢・表情などの非言語コミュニケーションにも注意しながら練習することで、より実践的な準備ができます。
英語面接の準備としては、日本語の面接と同様、想定される質問に対する答えを作成することが第一です。
面接は、個人、集団、グループによって対応が変わるので、模擬面接で実践的な練習をすることも重要です。面接官役に、自分では気付かない弱点を指摘してもらえます。
英語面接をもっと対策したい人は、以下の記事もおすすめです。よく聞かれる質問パターン別に質問とその回答例や、自己PRは英語力と他の強みを掛け合わせてアピールする方法を紹介しています。
質問例
英語面接を完全対策! 絶対に欠かせない3つの鉄則と質問例60選
自己PR
自己PRで英語力を最大限アピールするには? 英語面接対策も解説
未経験でも英語を使った仕事に就くためのポイント3つ
未経験でも英語を使った仕事に就くためのポイント3つ
- 資格や留学経験で確かな英語力を示す
- 英語を使ってどのように貢献できるか伝える
- 将来のキャリアビジョンまで考える
英語を使った仕事に就きたいけれど、未経験から応募するために不安を感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、適切な準備と戦略があれば、未経験でも英語を使った仕事に就くチャンスは十分にあります。
ここでは、未経験でも英語を使った仕事に就くためのポイントを3つ解説するので、一通りチェックして選考に備えましょう。
①資格や留学経験で確かな英語力を示す
未経験で英語を使った仕事に応募する際、重要なのは自身の英語力を客観的に証明することです。TOEICのような国際的に認知された英語資格で高得点を獲得することで、ビジネスレベルの英語力があることをアピールできます。
また、海外留学をした経験も大きな強みとなります。留学中に培った語学力だけでなく、異文化理解力やコミュニケーション能力も評価されるでしょう。
なお、短期留学であっても、その間にどのような経験をし、何を学んだかを具体的に説明できれば、十分なアピールポイントとなります。さらに、英語を使ったボランティア活動や国際交流イベントへの参加経験なども、実践的な英語力を示す手段として最適です。
- 英語の資格や留学経験もない場合、英語を使った仕事に就くことは難しいですか?
英語力のアピールは資格や留学経験以外でも十分可能
資格や留学経験がないと、応募先企業に「実践的な英語力がないのではないか?」と思われそうで不安になるかもしれませんが、アピールできることはほかにもたくさんあります。
アピールする際は、自分の英語レベルや実践活用レベルとともに、どのように応募企業に貢献できるかを具体的に伝えたり、将来のキャリアビジョンをしっかりと練り上げたりすることを意識しましょう。
②英語を使ってどのように貢献できるか伝える
英語を使った仕事の選考では、英語力があることを示すだけでなく、その英語力を使って企業にどのように貢献できるかを具体的に伝えることが重要です。
たとえば、「海外顧客とのコミュニケーションを円滑におこない、取引の拡大に貢献できる」や、「英語の資料や報告書を作成し、海外拠点との情報共有を効率化できる」のように、自身の英語力を活かして事業の貢献する方法を、具体的に示すことが求められます。
また、自身の専門知識や経験と英語力を組み合わせて、付加価値を生み出す方法を説明できると、独自の強みをアピールできるので効果的です。
③将来のキャリアビジョンまで考える
英語を使った仕事に就くためには、短期的な目標だけでなく、長期的なキャリアビジョンを持つことも重要です。たとえば、「5年後には海外拠点のマネジメントを担当したい」「10年後にはグローバル展開のプロジェクトリーダーになりたい」など、具体的な目標を設定しましょう。
このような目標を持つことで、英語を使った仕事への熱意や意欲が伝わり、採用担当者にアピールできます。また、自身のキャリアプランと企業の成長戦略がどのように合致するかを説明できれば、なお良いでしょう。
さらに、英語力を活かしてどのようにスキルアップを図り、キャリアを発展させていくかについても説明できると、採用担当者から評価されやすくなります。現時点でおこなっている英語力を鍛えるための自己研鑽や、その成果を伝えることで、自己成長への意欲と将来性をアピールできますよ。
将来のキャリアビジョンが決まっていない人には、以下の記事もおすすめです。就活のプロがキャリアビジョンを描く必要性を解説しています。
関連記事
キャリアビジョンとは|就活のプロが意義と描き方を徹底解説!
キャリアビジョンは自分らしく就活を進めるために考えておく必要があります。この記事ではキャリアコンサルタントと一緒に、キャリアビジョンの意味や必要性を解説します。また、キャリアビジョンの描き方や企業への回答方法も説明するので役立ててください。
記事を読む

英語を使った仕事を選ぶ際の注意点
英語を使った仕事を選ぶ際の注意点
- 職種によってAIの進化による影響がある
- 英語力向上のために学び続けることが必要
- 外資系と日系企業のうち自身に合うほうを選ぶ
英語を使った仕事は、グローバルな環境で働けることや、キャリアアップの機会を広げられる点で魅力的ですが、キャリアを選ぶ際にはいくつかの点に注意が必要です。特に、技術の進歩や市場の変化、企業文化の違いなどが、キャリアに大きな影響を与える可能性があります。
ここでは、英語を使った仕事を選ぶ際に押さえておくべき3つの注意点を解説するので、一通りチェックしてキャリア選択に活かしましょう。これらの点を十分に考慮することで、長期的に満足できるキャリアを築きやすくなりますよ。
職種によってAIの進化による影響がある
AI(人工知能)の急速な発展は、英語を使った仕事にも大きな影響を与えています。特に翻訳や通訳、カスタマーサポートなどの分野では、AI技術の導入により人間の役割が変化しつつあります。
たとえば、機械翻訳の精度が向上したことで、単純な翻訳業務はAIにとって代わられる可能性があります。しかし、文化的なニュアンスの理解や創造的な文章作成など、高度な言語スキルを要する業務では、依然として人間の能力が重要視されていることも事実です。
そのため、英語を使った仕事を選ぶ際には、AIとの共存を意識し、人間にしかできない付加価値を提供できる職種や、AIを活用してより効率的に業務を遂行できるスキルを身に付けることが重要です。
また、AIの進化に伴い、新たな職種や専門性が生まれる可能性もあるため、最新の技術動向に注目しながら、自身のスキルをアップデートしていく姿勢が求められます。
翻訳、通訳、カスタマーサポートなどは、AIによって代替される可能性が高いといえます。これからこの仕事を目指す場合は、英語力だけでなく、AIに代替されないようなスキルも同時に身に付けていくことが大切です。
英語力向上のために学び続けることが必要
英語を使った仕事に就いた後でも、継続的な英語力の向上が不可欠です。グローバル化が進むなかで、ビジネス英語の要求水準は年々高まっており、一度獲得した英語力を維持するだけでは不十分かもしれません。
特に、専門用語や業界特有の表現、最新のビジネストレンドに関する語彙など、常に新しい知識を吸収し続ける必要があります。そのため、定期的な英語学習の時間を確保し、オンライン英会話や英語のポッドキャスト視聴、海外のニュース記事の購読など、自分に合った学習方法でスキルアップし続けることが重要です。
また、社内外の英語を使用する機会を積極的に活用し、実践的なコミュニケーション能力を磨くことも大切です。
外資系と日系企業のうち自身に合うほうを選ぶ
英語を使った仕事を選ぶ際、外資系企業と日系企業のどちらが自分に適しているかを慎重に検討することが重要です。外資系企業では一般的に英語使用頻度が高く、グローバルなキャリア構築の機会が多いという利点があります。
しかし、文化の違いによるストレスを受ける可能性もあるでしょう。たとえば、直接的なコミュニケーションスタイルや、成果主義的な評価システム、頻繁な組織変更などは、日本の企業文化に慣れた人にとってはストレス要因となるかもしれません。
一方、日系企業では比較的なじみやすい文化のなかで働けますが、英語を使用する機会が限られる可能性があります。したがって、自身の価値観や働き方の希望、ストレス耐性などを十分に考慮し、長期的に働きやすい環境を選ぶことが大切です。
- 検討している企業のうち、外資系のほうが給与は高いのですが、仕事内容は日系企業のほうが魅力的です。どちらを選ぶべきでしょうか?
自分が働くうえで重視することを順位付けして考えよう
たとえば、仕事内容よりも給与面を重視しているのなら外資系企業を選んだほうが良いでしょう。反対に給与面以上に自身が携わる仕事の内容を重視しているのなら日系企業が合っているかもしれません。
仕事をするうえで、何を一番大切にしたいかは人それぞれです。しっかりと自分の価値観や仕事に対する思いの棚卸しをすることが、まずは必要でしょう。あなたが働くうえで重きを置いている部分を大切にして選択してください。
外資系と日系企業で就職を迷っている人は、以下の記事もチェックしておきましょう。外資系・日系企業それぞれのメリットやデメリット・向いている人の特徴まで解説しています。
外資系と日系の違い
外資系と日系の違いとは? 働く際のメリデメや早期の選考対策も紹介
やめとけと言われる理由
外資系やめとけと言われる理由7選|向いている人の特徴も徹底解説
自身の語学力に合った英語を使った仕事を見つけて着実に準備を進めよう!
英語を使った仕事に就くことで、グローバルな環境での活躍やキャリアの幅を広げる機会を得ることができます。自身の英語力に合った職種を選び、適切な準備を進めることが充実したキャリアを実現する鍵となります。
また初級から上級まで、さまざまなレベルの英語力に適した職種があることを理解し、自分に合った仕事を見つけることが重要です。さらに英文履歴書の作成や英語面接の対策など、選考に向けた準備も怠らないようにしましょう。
記事では英語を使った仕事を選ぶ際の注意点まで解説しました。しっかりと目を通したうえで、自分のキャリアプランに合った選択を検討してください。着実に準備を進め、英語を使った仕事への内定を目指しましょう。
アドバイザーコメント
吉田 隼人
プロフィールを見る英語を使う仕事に挑戦してグローバル人材としての価値を高めよう
英語を使った仕事に挑戦することは、あなたの価値観や視野を広げ、新たな人生へと進む最初の一歩となるでしょう。特に英語力は、グローバルな市場で活躍するために必要不可欠な武器です。
また、英語力はある程度慣れることで最低限の実力が身に付くものでもあります。もちろん向き不向きはありますが、ある程度時間をかければそれなりの英語力は身に付くはずです。
あなたが世界一難しいといわれている日本語をネイティブで話せるのは、日本に何年もいて日本語に慣れているからともいえます。そう考えると、挑戦へのハードルが下がりませんか。ぜひ、恐れずに自分のスキルを磨き続けていきましょう。
英語をつかうビジネスパーソンと渡り合う覚悟も必要
また、英語力はもちろんですが、専門知識や専門スキルも同時に学習することが重要です。英語を使ったマーケットは日本のマーケットの何倍も大きいですが、同時に英語が使える求職者も何倍といるのです。
就活ではそういった人たちとキャリアの競争をしていくことになるので、英語力だけでなく業務上のスキルも磨いていきましょう。あなたの覚悟が試されています。ぜひ頑張ってください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー
記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Yoshiko Kato〇人材会社で約15年間、18,000人以上のキャリア相談を受けてきた。独立後は企業や大学、個人と契約し、キャリア構築の支援をおこなう。キャリアコンサルタント歴は20年以上
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/西雄一教育研究所代表
Yuichi Nishi〇大学では就活に関するスキルを身に付けられる実践中心の授業を展開。また、講師として企業で新人や中堅社員に向けてコミュニケーション研修、キャリアコンサルティングをおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/就活塾「我究館」講師
Hayato Yoshida〇東証一部上場の人材会社で入社2年半で支店長に抜擢。これまで3,000名以上のキャリアを支援。現在はベストセラー書籍「絶対内定」シリーズを監修する我究館でコーチとして従事
プロフィール詳細