まずはこれまでのご経験で培ったスキルを棚卸しすることから始めましょう。

自身がオペレーターとして携わってきた図面を振り返り、転職活動に活かすためのポートフォリオを作成してみましょう。

正確にCADを使いこなせるという技術はもちろんですが、どのような分野の図面を扱ってきたか（建築、機械など）、図面を読み解く力や納期管理能力といったスキルも、ほかの職種で活かせる大きな強みになります。

インストラクターの道も！ 視点を変えてキャリアを拓こう

具体的なキャリアとしては自身の専門分野を活かしてメーカーの設計職や生産管理、品質管理といった職種へステップアップする道が考えられます。

またまったく違う視点として、自身の経験を活かしてCADソフトのインストラクター（講師）になるというキャリアチェンジも有力な選択肢の一つです。

辞めたいという気持ちが強まっているんですね。

まずこれまでのお仕事のなかでの経験や自分の「得意／不得意」「好き／嫌い」の棚卸しをしてみましょう。

扱ったソフト、分野（建築/機械/電気）、おこなった作業、図面点数、品質指標（手戻り率/ミス率）、自動化実績（LISP、VBAなど）をまずは書き出し、数値にできるものは数値化しましょう。

また仕事の要素を書き出しそれらに「得意／不得意」「好き／嫌い」のラベルを付けてみて、自分がこれまでの経験のなかで獲得したこと好きで続けられそうな要素を抽出してみましょう。

これまでの経験を活かせる転職先のヒントになります。

経験が活きる道は多い！ 強みを異業種にも活かせる

たとえばCADオペレーターの経験が生きるお仕事で言うと下記の5つなどが考えられます。

①BIM/CIMコーディネーター

②設計補助から設計者見習いになる

③製造業の生産技術・図面管理

④建設Tech・製造DXのCS/導入支援

⑤設備メンテ・保守で図面読解を武器にする

どれが候補となりうるかは上記で書き出した「得意／不得意」「好き／嫌い」のラベルが役立ちます。

異業種なら構造化・正確性・手順化の強みを品質管理やテクニカルライターに活かすこともできます。

在職中にポートフォリオ、実務課題の改善提案書、同僚や上司からの仕事への評価などをもらい、自分の仕事の成果を可視化しておきましょう。