Q
大学4年生
女性
調理師に向いていない人の特徴を教えてもらえますか?
調理師を目指して専門学校への進学を考えているのですが、先日アルバイト先の先輩から「調理師は本当にきつい仕事だ」と聞いて、自分が向いているのか不安になってきました。
私は体力にあまり自信がなく、メンタルが強い方でもありません。調理への関心は強いのですが、自分の適性については改めて考える必要がありそうです。
具体的に、調理師の仕事に向いていない人はどのような特徴がありますか? また、向いていないと感じる人が、この業界で働くためにはどんな心構えが必要か教えていただきたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
体力とメンタルに自信がないと難しいかも
ご質問にある「体力に自信がなく、メンタルも強くない」という点は、調理師にとって避けては通れない基礎の部分になります。
なぜなら、実際の現場は1日中立って歩き回るだけでなく、火や熱を扱うため非常に暑い環境に身を置くことになるからです。この「環境への耐性」はどうしても必要不可欠です。
また、上下関係が厳しい世界でもあるため、厳しく注意されても「なにくそ!」と踏ん張る強さと同時に、先輩やお客様の言葉を貪欲に吸収する「素直さ」の両面が求められます。
「基礎」を補うための「自分だけの武器」を作る
もし、あなたが体力やメンタルに不安を抱えつつも、どうしてもこの道に進みたいのであれば、最低限の体力をつける努力は必須です。
さらに重要になるのが、基礎的な能力を超えた「あなただけの武器」を持つことです。
コミュニケーション能力: お客様や同僚と円滑に連携し、信頼を得る力
突出した技術: 「芸術的な包丁さき」など、誰にも負けない特定のスキル
クリエイティブな能力: 新しいレシピを開発するなど、調理師の枠を超えた企画・開発力
上記のような「この人でないと困る」という専門性や武器を見つけ、磨いていく。それが、あなたが外食産業で生き残っていくための戦略になるでしょう。
体力、段取り、メンタル、衛生管理が苦手な人!
調理師に向いていない人の傾向は下記の4つです。
①長時間・高温多湿・立ち仕事などに極端に弱い
②同時並行や秒単位の段取りが苦手である
③叱責や指示が、たとえ短文でも萎縮しやすい
④衛生基準・重量管理の徹底が苦手
特に体力面に自信のない人にはおすすめできない職種になります。 ただし体力は段階的に慣れる可能性があるので、諦めずにトライしてみるのもありです。
入門としては仕込み量の見える化、タイムログの計測、衛生管理の型であるHACCPの習熟などからはじめていくとよいでしょう。
現場によって負荷は違う! 見学で働くイメージを持とう
また、一口に調理師といっても、その仕事の大変さは現場によってもまちまちです。ホテルや、機械化の進んだセントラルキッチン・病院給食・カフェなどを選ぶと、負荷や教育体制は大きく異なります。
それぞれの会社ごとに、調理師への負担はまちまちであるため、きちんと見学をすることが大切です。
動線・清掃・声かけの質を確認し、自分が働くイメージを持てるか考えてみましょう。最初は補助から入り、段階的に裁量を広げると無理なく定着しやすいですよ。
こちらの記事では、調理補助の志望動機を作成するコツを詳しく解説しています。調理補助の選考対策をしている人は、ぜひ参考にしてみてください。
管理栄養士の就職先を探している人は、次の記事もチェックしてみましょう。管理栄養士の就職先と選び方、注意しておくべきポイント、納得した就職先への内定を目指す方法を解説しています。
調理師の具体的な仕事内容については、以下のQ&Aも参考にしてみてください。キャリアコンサルタントが解説しています。
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