調理補助の志望動機は3つの内容がおすすめ! 例文6選付きで解説

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  • キャリアコンサルタント/公認心理師

    Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当

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  • キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

    Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう

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  • キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表

    Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう

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料理が好きであったり、裏方の仕事をしたいという気持ちから調理補助を志望する人は多いと思いますが、いざ選考を受けようとして志望動機でつまずく人は少なくありません。

また、なんとなく志望動機があったとしても、「料理が好きだから」など表面的な理由にとどまり、採用担当者から高評価を得られる内容に仕上げることが難しい人も多くいます。

この記事では、キャリアアドバイザーの吉野さん、柴田さん、谷所さんとともに選考通過率を上げる調理補助の志望動機の書き方を解説します。調理補助の選考対策をしている人はぜひ参考にしてくださいね。

目次

調理補助の志望動機は3パターンの内容で書くと熱意が伝わりやすい

調理補助の志望動機を考えるうえで表面的な内容になってしまう人は多くいます。せっかく頑張って内容を考えたとしても採用担当者に響かず選考に落ちてしまうような事態を避けるためにも、調理補助の志望動機は熱意が伝わる3パターンで書くのがおすすめです。

この記事では、まず調理補助の志望動機を書くうえで欠かせない調理補助の仕事内容を解説します。混同しやすい調理師との違いも説明するので、「調理補助として働きたい」という熱意が伝わるための知識をつけましょう。

中にはまったく志望動機が思いつかない人もいると思います。そこで次に、調理補助の志望動機としておすすめな内容を3つ解説します。どの志望動機もありがちな内容にならずに今後活躍する可能性を示せるので、ぜひ参考にしてくださいね。

ただし、本心から思っていないことを選考で伝えると、面接官にもそれが伝わり、熱意がないと思われる可能性があります。そのため、調理補助の志望動機を自分なりに考える方法を3パターン解説します。イラスト付きで説明したわかりやすい内容になっているので、参考にしてぜひ実践してみてください。

また最後に今すぐ使える調理補助の志望動機の例文を「カフェ」「ホテル」「学校」など就業場所別に5選紹介します。イメージが思いつかない人は、例文から読んでもかまいません。参考にして魅力的な志望動機を作成しましょう。

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志望動機に不可欠! まずは調理補助の仕事内容を正しく理解しよう

調理補助の一日のスケジュールの例(介護施設)

志望動機とは「この仕事をしたい理由」を伝えるものであることから、志望動機を書くなら仕事内容の理解が不可欠です。まずは基礎知識となる調理補助の仕事内容を把握しましょう。

上の画像は福祉施設の調理補助の1日のスケジュールの例ですが、どのような職場でも基本的に以下のような仕事内容になります。

調理補助の仕事内容

  • 調理道具の準備・整備
  • 食材の洗浄・仕込み
  • 簡単な調理
  • 盛り付け
  • 配膳・接客
  • 皿洗い
  • 調理場の清掃

調理場で最も重要なのは衛生的な環境を整えることです。集団感染などを防ぐべく、たとえばウイルスが流行している時期には食品を特にしっかりと加熱して管理しておくなど、調理場の信頼確保のために働く使命があります。

ホテルやレストランなどでは大人数で作業することになり、チームワークが求められる仕事です。

柴田 登子

プロフィール

調理補助は単純作業の繰り返し、しかも立ちっぱなしの仕事なので大変です。

しかし自分が処理をした食材が姿を変えておいしそうな料理になり、それをおいしそうに食べるお客さんを目の当たりにできるため、とてもやりがいを感じられるのだそうです。

調理師との違い

同じく調理をする調理師と混同して仕事内容をイメージしている人は多くいますが、調理師と調理補助は別の職業です。

調理師調理補助
資格必要(国家資格調理師免許)不要
仕事内容メインで調理をおこなう調理師のサポートをする
仕事の進め方経験や知識・スキルをもとに顧客が満足する料理を作る調理師の指示に従い臨機応変に動く
調理師と調理補助の違い

調理補助と調理師の最も大きな違いは資格の有無で、調理師は国家資格の調理師免許を取得するため、調理の2年以上の経験と調理師資格試験への合格、もしくは厚労省が認める調理師養成施設を卒業する必要がありますが、調理補助は学歴や資格は問われません

また調理師は料理のクオリティが求められ、センスを発揮し顧客の喜ぶ料理をする必要がありますが、調理補助がおこなう調理は下ごしらえや簡単な食材カットなどであり、料理の出来栄えを大きく左右する仕事ではないのが特徴です。

志望動機が書けない人は要チェック! 調理補助のおすすめの志望動機3選

調理補助のおすすめの志望動機3選

  • 自分の特徴・強みを活かせるから
  • 調理師になるための基礎スキルを積みたいから
  • 職場見学や調理アルバイトを通して魅力を感じたから

調理補助に関心があっても、いざ応募しようとすると志望動機が思いつかず悩んでいる人もいるでしょう。そこでここからは、調理補助の志望動機におすすめな内容を3つ解説します。

表面的にならず、「自社で活躍できそう」と採用担当者に感じさせる説得力のある内容になっているものをおすすめとして取り上げています。志望動機が思いつかない人はぜひ参考にしてくださいね。

一方、志望動機は自分の頭で考えなければ思いが伝わりにくいため、ここで解説する内容をそのまま真似るのではなく、志望動機を考えるヒントの一つだと捉えましょう。

①自分の特徴・強みを活かせるから

調理補助に求められる強み

  1. マルチタスク能力
  2. 精緻な作業力
  3. 観察力

調理補助の求人に応募する人の中で意外と多いのが、料理自体にはあまり興味がない人です。特に「人と接するのが苦手で裏方の仕事ができるから」などの理由で応募する人は多くいます。

そのような人は、「調理がしたい」といった内容で志望動機を考えようとすると少し難しく感じるかもしれません。そこで、調理補助の特徴をより深く考えてどのような特性が求められるのかを把握し、マッチ度を示すことがおすすめです

ここからは、調理補助に求められる強みを3つ解説します。調理自体に関心がなく志望動機に悩んでいる人は、「これらの強みを活かしたい」といった内容で志望動機を作成することを検討するのがおすすめです。

マルチタスク能力

前述の通り、調理補助の仕事内容は多岐にわたります。また同時並行的にさまざまな仕事をこなすことになり、マルチタスク能力が求められる職場が多いです。

調理補助の仕事内容

  • 調理道具の準備・整備
  • 食材の洗浄・仕込み
  • 簡単な調理
  • 盛り付け
  • 配膳・接客
  • 皿洗い
  • 調理場の清掃

特に人気レストランや入居者が多い施設などで調理補助をする場合は、さまざまなことを同時に、かつ正確にこなすマルチタスク能力がなければ活躍が難しくなります

その点、マルチタスクに物事をこなせる強みがある人は調理補助で活躍できるとして志望動機でアピールできるのです。「マルチタスク能力を活かして組織に貢献したい」などと伝えてみましょう。

精緻な作業力

特に高級レストランなどで調理補助をおこなう場合、食材の見栄えにもかかわる盛り付けの精緻さ、食感を維持するための正確なカット力など、手先の器用さなどが求められます。そのため、手先が器用で精緻に作業できる人は調理補助で活躍できる見込みがあるとしてアピールできるのです

高級レストランでなくとも、分量や茹で時間、食材の大きさなどを間違えれば味が変わりクレームにつながったり、介護施設などでは利用者ののどに詰まって取り返しのつかないことにつながる可能性があります。

人の生活に欠かせない、また特別な時間を彩る役割を持つ食の仕事だからこそ、精緻な作業力が求められるのです。

そのため、手先が器用でかつ正確に物事をこなせる強みがあれば、調理補助として活躍できる見込みがあるとしてアピールできるので、志望動機に盛り込んでみましょう。

谷所 健一郎

プロフィール

確かに日本料理やフレンチなどは器用さが求められますが、器用だからと胡坐をかき、調理補助の仕事が飽きてしまい数カ月で辞めた人がいました。

一方器用でなくても人一倍努力して、調理補助から調理師になって活躍している人もいるので、器用でない人も安心してくださいね。

観察力

調理補助の仕事は調理師のサポートになると解説しましたが、調理師の指示を待ってから動くのでは遅いことがあります。特に繊細な味付けが求められる料理では、調理時間を秒単位で守ることが求められ、その分調理補助の行動にも素早さ・臨機応変さが求められるのです。

調理師のサポートとして適切に動くためには、調理師や調理場の動きを見て、自分が次に取るべき行動を予想する観察力が求められます

調理師が求めるタイミングで周囲と協力しながら働くための観察力は調理補助として必須の力であり、そのような観察力に強みを持つ人は志望動機に盛り込んでみると効果的です。

観察力の自己PR法は以下の記事で詳しく解説しているので、併せて確認してください。
観察力は必須スキル? ビジネスにおける重要性を徹底解説!

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相手の立場に立ったコミュニケーション能力

調理師をサポートするためには、調理師の意図を汲み取って話すことでスムーズに仕事を進めることができます。そのため、相手の立場に立ったコミュニケーション能力を持つ人は調理師と円滑にコミュニケーションを取り仕事を回せる見込みがあると考えられます。

また、調理補助の仕事として配膳や接客が必要になることもあります。その場合、顧客や施設利用者が知りたいこと、求めていることを汲み取り丁寧に説明する力も必要になるのです。

仕事内容が多岐にわたる分、さまざまな立場の人や多くの人とやりとりする機会が生まれるため、相手の立場に立ったコミュニケーション能力がある人は活躍できる見込みがあります。強みに持つ人は志望動機に組み込みアピールしてみましょう。

接客をしたくないので調理補助になりたいのですが、接客の機会はどれくらいありますか?

柴田 登子

プロフィール

店によるため求人情報を確認のうえ面接などで聞いてみよう

調理補助で接客の機会があるかどうかは店の規模にもよります。大規模の店舗であれば分業が徹底され、調理担当者がフロアに出ることはまずありません。

一方で小さい店ではキッチンが一段落し、フロアが忙しくなったときにサポートに入るよう指示される場合があります。

どうしても接客を避けたいのであれば求人情報をよく確認し、また面接時に質問するなどしておきましょう。

相手の立場に立ったコミュニケーション能力をアピールする方法は以下の記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
例文5選! 相手の立場に立って考える力を魅力的に伝える3ステップ

吉野 郁子

プロフィール

効率化・スピードへの意識も求められる強みです。食材は、作業速度でおいしさ、見た目が変わります。

また、空腹の顧客は素早い提供を求めています。

給食調理も、時間期限がしっかりあるものです。

②調理師になるための基礎スキルを積みたいから

調理補助を目指す理由として、将来的に調理師を目指すことを考えている人もいるでしょう。そのような人は、「調理師になるための基礎スキルを積みたい」とあなたのキャリアプランについて述べることで、採用担当者は会社での長期的な活躍イメージを抱くことができるため効果的です

調理師になるためには、当然調理の基本スキルを身に付けていなければなりません。また、調理補助として調理現場の忙しさを経験していれば、調理師になったときも落ち着いて対応することができます。そのようなスキルを身に付けたいと伝えれば、向上心を持って仕事に取り組んでくれそうという好印象にもつながるのです。

そのため、「調理師になるために調理師養成施設で学ぶ知識の理解度をより上げたいと思った」「調理師試験に合格するための知識を実際の経験を通して確実に付けたいと思った」などと伝えてみましょう。

ただし、調理師になって独立したいなどと伝えると企業側は短期離職するのではないかとリスクを考え採用を踏みとどまる可能性があります。採用・育成コストは多大にかかるため、早期離職をされた場合企業にとって大きな損失になるためです。そのため調理師を目指して長期的に会社に貢献したいという姿勢を見せることがおすすめです。

調理補助から調理師を目指すのはどれくらい難しいですか?

谷所 健一郎

プロフィール

強い思いを持って目指せば難しくはない

調理師養成施設で勉強をして調理師免許を取得して調理師になるだけでなく、飲食店などで調理補助として調理業務に携わり、勤務条件などを満たして実務経験2年以上あれば、調理師免許の受験が可能になります。

私が以前勤務していた外食企業では、大卒の学生を毎年採用していますが、店舗で調理補助やホールスタッフとして経験を積み、多くの社員が調理師免許を取得していました。

調理師になりたいという強い思いがあれば、調理補助の経験を積んで調理師を目指すことは難しくありません。

③職場見学や調理アルバイトを通して魅力を感じたから

職場見学や調理のアルバイトをしたことがあれば、その経験をもとに魅力に感じた点について志望動機に盛り込むことで、より熱意の伝わる志望動機を作成できます。

たとえば以下のような内容を考えることができるのです。

職場見学や調理アルバイトの経験を通した志望動機の例

  • 調理やサポートの経験を通し人の役に立っていることにやりがいを感じた
  • 職場見学をした際に働いている人のいきいきとした表情を見て自分も同じように前向きに働きたいと思った
  • 調理補助のアルバイトを通じ「仕事ぶりが信頼できる」と社員に言っていただきやりがいを感じた

実体験をもとにしたアピールであれば、その話を聞く採用担当者はよりあなたが職場で活躍しているイメージを持ちやすくなります。調理補助に近い経験をしたのであればそれを踏まえて今後活躍できることをアピールしてみましょう。

柴田 登子

プロフィール

調理補助として募集はされていても「ゆくゆくはメインで調理をしたい」「調理師の資格を取ってさまざまなメニューを提供できるようになりたい」などその職種にとどまらず、さらなるキャリアアップを目指していることも併せて伝えると、より熱意が伝わります。

職場見学の際に気を付けるべきポイントはこちらのQ&Aでキャリアコンサルタントが解説しているので、併せてチェックしてくださいね。

自分の言葉で伝えることが大切! 自分なりの調理補助の志望動機を考える方法

自分なりの調理補助の志望動機を考える方法

  • 調理補助の仕事内容から活かせる強みを考える
  • 過去の経験を振り返り調理補助との関連性を見いだす
  • 調理補助に近い経験をしてみる

ここまで調理補助の志望動機としておすすめな内容を3つ解説しましたが、深く考えないままにこれらをそのまま選考で伝えると気持ちがこもらず、採用担当者にとっては熱意が伝わらないと感じられてしまう可能性があります。

そのため、できれば自分で調理補助の魅力を感じる部分を考え、自分の言葉で伝えるべきなのです。

そこでここからは、自分なりの調理補助の志望動機を考える方法を解説します。少し時間はかかりますが、調理補助の適性を見極めることにもつながるのでぜひ実践してくださいね。

まだ志望動機で悩んでいる人はAIツールを活用して完成させよう!

「この業界に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか相手により伝わるように説明できないと悩む学生は多いです。

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調理補助の仕事内容から活かせる強みを考える

調理補助の仕事内容から考えを派生させて志望動機を作ることで、自分自身納得感のある志望動機に仕上がります。

たとえば志望動機の仕事の一つである「盛り付け」から、以下のように派生させられます。

調理補助の仕事内容から派生させる例

盛り付け→手先の器用さが求められる→手先の器用さをアピールする

以下の調理補助の仕事内容に加え、志望している就職場所の特徴から派生させるのもおすすめです。たとえば学校の食堂で働きたいのであれば、「学校→衛生的に安心感のある食事を届ける必要がある→衛生管理の知識を活かせる」などと考えられるのです。

調理補助の仕事内容

  • 調理道具の準備・整備
  • 食材の洗浄・仕込み
  • 簡単な調理
  • 盛り付け
  • 配膳・接客
  • 皿洗い
  • 調理場の清掃

調理補助の仕事内容を改めて把握し、そこから派生して会社の特徴や求められることを考えると、志望動機も考えやすくなります

過去の経験を振り返り調理補助との関連性を見いだす

自分史のフォーマット

自分史を使い過去の自分の特徴を洗い出すことで、自分ならではの調理補助の志望動機を伝えることができます

自分史を作るには、上記の画像をダウンロードし、そこに記入していきましょう。たとえば以下のような内容で自分史に書き込むと、手先の器用さが強みにあるとわかります。

小学生のとき

夏休みの自由研究で裁縫をした。もともと裁縫が好きだったので難易度の高いボタニカル柄のランチョンマットを作ったところ、先生から褒めてもらい、廊下に飾り出された。

中学生のとき

美術の授業で彫刻を作った。彫刻の経験はなかったクラスの中でも素早く作業を進めることができ、また出来栄えについても先生に評価され5段階中4の成績をもらうことができた。

調理補助に求められる強みとして「マルチタスク能力」「精緻な作業力」「観察力」があると解説しましたが、このうち「精緻な作業力」が自身の特徴に合うことがわかるため、志望動機でアピールすることができるのです。

自分史を作成し共通点を見いだし、調理補助で活かせる強みや調理補助の特徴にマッチする自分の特徴を探してみましょう。

調理補助に近い経験をしてみる

調理補助の求人の中には職場見学付きのものも多く、「調理補助 職場見学」で検索してみるとそのような求人を見つけることができます。

調理補助の魅力をイメージしにくい、志望動機を考えられない場合は職場見学をして、働く人の様子を見たり話を聞いたりすることで魅力がわかり、志望動機を考えることができます

また、調理補助はアルバイトを募集しているところも多くあります。短期アルバイトで履歴書なしで働けるケースもあるので、実際に調理補助として働いてみましょう。そうすることでやりがいや楽しさを感じられる部分が見つかり、志望動機を考えやすくなるのです。

「調理補助として働いている人の言葉を聞いてやりがいの大きい仕事だと思い、自分も挑戦したくなった」など、経験を通じてアピールしてみましょう。

いつも家で料理していますが、その経験を調理補助の志望動機に盛り込んでも良いのでしょうか?

吉野 郁子

プロフィール

もちろんOK! さらに家庭とプロの違いを踏まえてアピールしよう

もちろん、良いアピールです。ぜひ盛り込みましょう。

さらに付け加えるなら、家庭料理とプロの料理の違いについての考えを述べましょう。作業量やスピード感、クオリティへの違いなど、さまざまな点に違いがあります。

プロと一緒に働くにあたって、どんなことを意識していきたいですか。こういったことを頑張りたい・吸収していきたい、などの意欲を伝えると、より良い志望動機になります。

キャリアコンサルタントが採用目線で解説! 調理師の志望動機で書くべき内容は?

調理補助の志望動機のコツを解説してきましたが、ここで就活や採用のプロであるキャリアコンサルタントに好印象な調理補助の志望動機について聞いてみましょう。

ここでは採用経験のある谷所さんに調理補助の志望動機で書くべき内容をアドバイスしてもらいます。貴重な採用現場の声を読んで、どのような志望動機を構成すべきかイメージを膨らませてください。

アドバイザーコメント

調理補助の志望動機は「3つの思い」を盛り込もう

調理補助の志望動機を書くコツは、調理への思い、企業(業態)への思い、将来への思いをしっかり伝えることです。

調理への思い

調理補助の採用では調理経験は問いませんが、調理や食に対する思いを重視しました。マニュアル本を丸写ししたような内容は評価せず、具体的な調理や食に関するエピソードが書かれていて、調理補助に就きたい素直な気持ちが伝わってくる志望動機は、好印象を持ちました。

たとえば家族のためによくオムライスを作るが、家族のおいしいという言葉と笑顔を見て調理の喜びを感じ、調理補助から調理師を目指し、多くの人から「おいしかった、また来るよ」と言われるような調理師になりたくて志望したなどです。

②応募企業への思い

飲食店だけでなく、学校、介護施設、社員食堂などで調理補助の求人募集がありますが、なぜ応募企業なのかという理由が書かれているかどうかも重視します。

飲食店であれば、なぜ和食なのか、イタリアンなのか、フレンチなのかという理由と、応募企業だからこそ入社したい理由が書かれている志望動機は評価されるでしょう。

③将来への思い

調理補助として就職をして、どういった将来像を描いているのかも見極めています。

店長を目指したい、エリアマネージャーを目指したい、調理の指導者になりたいなど、目指す方向が明確であれば、調理補助の厳しさも乗り越えていけると考えられるのです。

応募企業で実現できるキャリアプランを把握したうえで、なりたい自分について具体的に書くといいでしょう。

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 実際にツールで作成した志望動機例文 
 (IT業界の場合) 
私は貴社が掲げる顧客維持率向上に貢献し、日本企業のIT化の一助になりたいと考えています。私は飲食店でアルバイトをしているのですが、感染症の増加により新しい施策に取り組むことを余儀なくされていました。このとき、新しいシステムを導入してオンライン販売を開始すると、常連客の注文率が60%以上になりました。この経験から、リピーターをつくることとシステム導入の大切さを実感しています。貴社は、先端技術を活用したSaaSを提供しているだけではなく、顧客維持率の向上を事業戦略に掲げており魅力に感じております。入社した際には、営業職として企業へのSaaSの提案・リピート顧客獲得で貢献したいと思っています。

調理補助の志望動機の構成

調理補助の志望動機の構成

  • この会社で調理補助を志望する理由
  • 根拠となる具体的なエピソード
  • 調理補助としてこの会社でどう貢献できるか

どんなに良い内容を考えたとしても、伝え方に配慮できず面接官が理解しづらい内容の場合、評価の対象になりにくくなります。そのため、内容を考えたらそれが面接官に適切に伝わるように伝え方を考えなくてはなりません。

そこでここからは、調理補助の志望動機を組み立てる構成を3ステップで解説します。調理補助として働きたいという意図が伝わるようにここで解説する内容を参考に考え内容を組み立ててみましょう。

①この会社で調理補助を志望する理由

まずはなぜこの会社で調理補助を志望するのかという結論から述べましょう。結論から伝えるコミュニケーションはビジネスでは基本とされていて、結論から話していないと採用担当者は話のゴールが見えずに話の内容を理解できなくなってしまいます。

そこで、まずは「私が御社の調理補助を志望する理由はマルチタスク能力を活かせると考えたためです」などと結論から伝える必要があるのです

その際に気を付けたいのは、どこの団体でも通じる内容になっていないかということです。たとえばレストラン、カフェ、ホテルなど調理補助が活躍できる場所はさまざまありますが、それぞれで求められる強みや働き方は異なります。

自分が応募する職場の特徴をホームページ(HP)や職場見学などを通して確認し、この会社を志望する理由を明確にしましょう。

志望動機の書き出しはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて確認してください。
例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法

②根拠となる具体的なエピソード

調理補助を志望する理由を伝えたとしても、なぜその理由で志望するのか、本音なのかは採用担当者はわかりません。そこで、志望理由の根拠となる具体的なエピソードを伝えましょう。

たとえば志望理由が「マルチタスク能力を活かしたい」なのであれば、実際にマルチタスクに物事をこなした例を挙げることで、採用担当者は入社後どのように活躍できるのか想像しやすくなります。

マルチタスク能力を活かしたい場合のエピソードの例

私には病気で寝たきりの祖父がおり、母と2人で家で介護をしています。

また年の離れた弟が2人おり、母は仕事で遅い時間まで帰ってこないため私が弟の世話も含めた家事全般をこなしています。

小さい頃はずいぶんと大変に感じましたが、今となっては段取り良く、かつ弟や祖父に何かあれば瞬時に応じつつ計画を組み直して対応することができています。また母が帰宅後に愚は母の愚痴を聞くなどし、母との関係も良好に維持しています。

このような経験からさまざまなことを同時にこなすことには自信があり、御社に入社後も活かせるのではないかと感じています。

志望動機に説得力を持たせるためにも、自分が志望する理由を抱くに至ったきっかけとなるエピソードを提示しましょう

柴田 登子

プロフィール

これまでの経験における、調理に対して情熱を抱くようになったきっかけを具体的に述べるようにしましょう。

料理の出来栄えに何を感じたか、それを食べた人がどのような感想を持ち、それを聞いてどうモチベーションが上がったか、などを詳しく伝えます。

③調理補助としてこの会社でどう貢献できるか

企業側が求めるのは、入社後活躍してくれる人材です。そのため、調理補助として企業にどのように貢献できるのかを示すことが重要です。志望動機ですが、最後に活躍できるポテンシャルがあることを示し、企業での活躍イメージを伝えましょう。

以下のような調理補助に求められる強みを会社で発揮できることを示したり、調理補助のアルバイトや似たような経験を活かせることを伝えるなどして、調理補助としてこの会社でどう貢献できるのかをアピールしてください。

調理補助に求められる強み

  • マルチタスク能力
  • 精緻な作業力
  • 観察力

調理補助としてこの会社でどう貢献できるかを伝える例

私の強みのマルチタスク能力を活かし、調理師の方の指示に瞬時に応え、調理師の方に技術的にも精神的にも信頼されるような調理補助となって貢献したいです。

志望動機の締め方はこちらの記事でより詳しくコツを解説しているので、確認し好印象に仕上げましょう。
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介

入社後やりたいことの伝え方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?

まだ志望動機で悩んでいる人はAIツールを活用して完成させよう!

「この業界に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか相手により伝わるように説明できないと悩む学生は多いです。

そのなときは無料の「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、納得感のある志望動機が完成します。

ぜひ活用して、志望業界の選考を突破しましょう。

調理補助の志望動機の3つの注意点

調理補助の志望動機の3つの注意点

  • 調理以外の仕事も想定した内容にする
  • 料理好きのアピールにとどまらない
  • どの店や施設にも当てはまる内容にしない

調理補助の志望動機の書き方がイメージできた人は、実際に志望動機を書く前についやってしまいがちな失敗に注意してください。

どんなに内容が良くてもここから解説するポイントを網羅していなければ「会社理解が浅い」「内定辞退のリスクがある」など懸念され、採用に至りにくくなってしまうことがあるのです。

ここからは、調理補助の志望動機の3つの注意点を解説します。ここで解説する内容を踏まえることで好印象を残せる可能性が高い志望動機が完成するので、実際に作成する前に必ずチェックしておきましょう。

①調理以外の仕事も想定した内容にする

調理補助を志望する人の多くは料理が得意で料理スキルを上げたい、料理をしたいからといった内容の志望動機にしてしまう人がいますが、「仕事理解が進んでいない」といった印象になることがあるのです。

繰り返しになりますが、調理補助の仕事は調理以外にも多岐にわたります。また、調理補助がおこなう調理についても基礎的な作業が多くなり、さらに分業することになります。たとえばハンバーグをこねる人、焼く人、切る人、というように役割が分かれ、「料理をしている」という実感が感じられない職場もあるのです。

そのため、調理がしたいという内容を伝えると、希望する仕事内容とのミスマッチを懸念されるケースがあるので、たとえば「さまざまな仕事を頭の中で組み立ててこなす計画力を活かして働きたい」など、調理以外の仕事があること、多いことも想定して志望動機を作成しましょう

谷所 健一郎

プロフィール

調理以外の仕事を想定できていない応募者に対して、仕事内容を理解していないといった印象を持ちます。

入社後すぐに調理がしたいという考えが強ければ、採用してもミスマッチングが生じて定着しないと判断するケースもあるでしょう。

②料理好きのアピールにとどまらない

調理補助を志望する人の中には料理好きの人も多くいるでしょう。しかし、単に「料理が好きだから」と伝えると、「自分が楽しみたいから調理補助を志望しているのか」と独りよがりな印象を持たれることがあります。

繰り返しになりますが、会社が求めるのは企業に貢献する人材であるため、自分が料理が好きだからということにとどまるのではなく、料理好きを活かしてどのように会社に貢献できるのかを伝えましょう

たとえば「高い料理スキルを活かして正確な作業をおこない現場をスムーズに回せるよう貢献したいです」などと伝えられます。

料理が好きだから調理補助をしたいという志望動機は実際どんな評価を受けますか?

吉野 郁子

プロフィール

成長見込みは感じられる! 向上心や他者貢献意識も併せて伝えよう

基本を押さえた志望動機だと評価されます。

「好き」は向上心の源。これからさらにいろいろな料理が作れるようになったり、調理技術を身に付けることに喜びを感じたり、頑張ってくれそうだな、と感じます。

そのため、これからこのように向上していきたい、という意欲もセットで伝えると良いですね。

また、自分が作る・食べるのが好きなだけでなく、人に作ってあげて、喜んでもらうのも好き、といった他者貢献の視点も入れられると良いでしょう。

向上心の自己PR法は以下の記事で詳しく解説しているので、「料理が好き」が調理補助の志望動機である人は、併せて確認し、より成長見込みをアピールできる内容に仕上げましょう。
例文12選|向上心の自己PRでアピール必須の3要素と注意点

③どの店や施設にも当てはまる内容にしない

調理補助の活躍の場所はカフェ、ホテルなど多岐にわたり、それぞれの職場によって働き方も仕事内容も異なります。また同じカフェでも社風や仕事の進め方など異なる部分が多くあるため、その会社ならではの特徴をつかみ、志望動機に反映させましょう。

どの店や施設にも当てはまる内容になってしまうと、志望度が低いのではないか、ひいては内定を出しても入社してくれないのではないかという印象につながりやすくなります。

その店や施設を実際に利用してみたり、そこで働く調理補助の従業員に話を聞いたりして、具体的にイメージを持ってから志望動機を考えましょう。近年ではSNSで仕事の内容や雰囲気を投稿している会社もあるので、志望する会社がそのような活動をしていないかインターネットで検索してチェックするのも効果的です。

調理補助の志望動機の例文

ここまで解説した内容を読んでも、具体的にどのように志望動機を書けば良いかイメージできていない人もいるかもしれません。そこで最後に、調理補助の志望動機の例文を紹介します。

調理補助の志望動機が書けない人で多いのは「カフェに特化した調理補助の志望動機の書き方がわからない」など、就業場所ごとの志望動機の書き方に悩むケースです。そこで、以下より就業場所別の調理補助の志望動機の例文を紹介します。

自分が志望する就業場所に合うものを参考に、志望動機を考えてくださいね。

①ホテルの調理補助

①ホテルの調理補助

私が貴館を志望する理由は私のマルチタスク能力を活かせると考えたためです。

私には病気で寝たきりの祖父がおり、母と2人で家で介護をしています。

また年の離れた弟が2人おり、母は仕事で遅い時間まで帰ってこないため私が弟の世話も含めた家事全般をこなしています。

小さい頃はずいぶんと大変に感じましたが、今となっては段取り良く、かつ弟や祖父に何かあれば瞬時に応じつつ計画を組み直して対応することができています。また母が帰宅後には母の愚痴を聞くなどし、母との関係も良好に維持しています。

このような経験からさまざまなことを同時にこなすことには自信があり、特に料理の腕には定評があります。

調理補助の仕事では臨機応変に複数の仕事を同時にこなしていく必要があると伺っており、私のマルチタスク能力を活かして御社に貢献できるのではないかと思い志望します。

谷所 健一郎

プロフィール

ホテルの調理補助の志望動機は、その会社に就きたい理由とともに、ホテルの調理補助で求められるチームワークやマルチタスクな能力などを、発揮したい能力として盛り込みましょう。

そして数多くあるホテルのなかで、応募するホテルを選択した理由を伝えると良いですね。

②旅館の調理補助

②旅館の調理補助

私が貴館の調理補助を志望する理由は、強みである「先回り力」を活かせると考えたからです。

昨年、地元のフードフェスティバルで友人たちと一緒にクレープ屋を運営しました。当日はかなりの来場者が予想されたため、私は混雑を想定して人気メニューを中心にトッピングセットを事前に用意しました。その結果、注文が殺到した際にも顧客を待たせることなく、会計後すぐに提供することができました。

また、顧客に心から楽しんでもらいたい一心から、クレープにまつわるクイズやプレゼント企画を取り入れたことにより、顧客とのコミュニケーションが深まり、フェスティバル全体の雰囲気を盛り上げることに貢献しました。

この経験を糧に貴館が最も大切にしているおもてなしの心を常に忘れず、調理現場での経験から貪欲に学び、顧客に素晴らしい時間と空間を提供できる存在になりたいと思い、志望しました。

③カフェの調理補助

③カフェの調理補助

私はアルバイト経験を通じて、品質とスピードを同時に確保できる強みが活かせると思い、調理補助を志望しました。

ハンバーガーショップでのアルバイトでは、ピーク時のランチタイムやディナータイムにおいて、スムーズで質の高いサービスを提供することが求められました。そのため、「段取り八分」をモットーに、営業開始前に材料のカットから配置まで効率的なオペレーションができるように段取りをおこないました。

ある日、店長が私の調理に対する姿勢や仕事の中で細部にまで気を配る様子を見て、「君は調理に向いている。手際がよく、品質にも気を使っている。将来的にはもっと大きなキッチンで活躍できるよ」と評価してくれました。この言葉が私の調理への道に進む自信と志望意欲を一段と高めてくれました。

貴店の顧客の期待を超える多彩な料理は私にとって魅力的であり、その調理現場で私の強みをさらに伸ばしながら、チームで顧客に特別なひとときを提供したいと思い、志望します。

吉野 郁子

プロフィール

カフェの志望動機では、応募先カフェに実際に行ったことがあると、より強い志望動機が書けます。ぜひ一度、行ってみましょう。

その時に感じたことについて、フードだけでなく、雰囲気、そこで過ごす時間の快適さ、すてきなカフェ運営に貢献したいことなどが述べられると良いですね。

④レストランの調理補助

④レストランの調理補助

私は調理師になるための基礎スキルを積み上げたいと思い、貴レストランを志望します。

以前、地元の料理教室に参加し、基礎的な調理技術の学びを通じて、調理の奥深さと技巧性に魅了され、この技術をより深めたいという思いが芽生えました。

また、自宅での料理実践を通じて、食材の扱いや料理プロセスを学びたいという意欲がいっそう高まりました。

最近では友人たちを招待し、自家製の料理をふるまう機会がありましたが、味覚の感想を共有し合いながら、自分の成長を感じたところです。

ただし、これらの経験はまだ基礎的なスキルに過ぎず、自己満足のレベルにあるため、さらなる高みを目指して、プロのキッチンで経験を積み、確かなスキルを身に付けたいと考えています。

貴レストランは名高い高級レストランとして高品質な料理を提供されており、私はその調理現場で誰にも負けない向上心と熱意で日々精進し、チームと協力しながら顧客においしい食事体験を提供したいと考えています。

⑤結婚式の調理補助

⑤結婚式の調理補助

私が志望する理由は、結婚式場でのアルバイトを通じて、2人の人生の門出に感動的な食事体験を提供することに、何よりもやりがいを感じたからです。

その結婚式場でキッチンの雰囲気や仕事の流れを学び、顧客のニーズに合わせた料理の仕込みや提供、美しい盛り付けなど、プロの調理師が持つ高度なスキルとクオリティに感嘆しました。

また、結婚式のアフターパーティーでゲストが楽しんでいる姿を拝見し、食事がどれほど大切な時間を彩っているかを痛感しました。

結婚式は人生の中で特別な瞬間であり、その瞬間においしい料理がともにあることで、お2人やゲストに花を添えることができます。私は結婚式場のキッチンでの経験を通じて培ったスキルと柔軟性を活かし、顧客の思い出となる最高の食体験を提供できるようにたゆまぬ努力を積み重ねたいと思い、志望します。

結婚式の調理補助はかっこよくて憧れますが、そんな憧れを志望動機にしても良いのでしょうか?

柴田 登子

プロフィール

良い部分だけでなく厳しい面への理解と覚悟も示そう

「結婚式は晴れの舞台だから」「誰かの大切な日にかかわりたい」という気持ちももちろん大切です。しかしそのような日の当たる部分だけに目を向けていると仕事理解ができていないとみなされます。

ハレの日だからこそ、求められる料理の質が高く、そしてほんの小さな失敗も決して許されません。

緊張感を持ち、より厳しい環境に身を置くことをあえて望み、そこからハイレベルの技術を身に付けたいといった内容を伝え、あこがれだけではなくしっかり仕事理解ができていることをアピールしましょう。

ブライダル業界の志望動機の書き方はこちらの記事で解説しています。業界理解を深めてより熱意を伝えられるので、ぜひ参考にしてください。
例文8選|ブライダル業界の選考を制す志望動機を作成する方法

⑥学校の調理補助

⑥学校の調理補助

学校の調理補助を志望する理由は、学び舎における食事で学生たちを体力や栄養面から支えたいという強い思いがあるからです。

学び舎で提供される食事は、学生たちが健康的に成長し、学業に集中できる基盤を作るうえで不可欠なものだと考えています。

以前、学校の食堂でのアルバイトで、学生たちが「今日も昼食楽しみ」といって喜びながら給食を運搬している姿を目の当たりにしました。この姿を見て、学生たちの精神や活動に重要な役割を担っていると痛感すると同時にやりがいも感じました。

このことから、私は学校の調理補助として健康的でバラエティ豊かな食事を提供し、学生たちが元気に学び舎生活を送れるようサポートしていきたいと考えています。

また、食育の一環として、栄養や食材について深く学び、学生たちに食に対する興味を引き出す工夫を凝らしながら、食事を通じてコミュニケーションを促進できる環境を作り上げる存在になりたいと思い、志望します。

調理補助の志望動機は3つの注意点に留意し選考を突破しよう

調理補助の志望動機が書けずに悩む人は、まず3つのおすすめの内容を検討してみましょう。ただし自分の言葉で説明できるのがベストなので、自分なりの志望動機を考える方法も参考にして熱意を込めて伝えてくださいね。

志望動機が浮かんだ際に気を付けたいのが、記事終盤で解説した3つの注意点です。これを踏まえなければ表面的になってしまったり、会社で活躍しているイメージを残せなくなってしまいます。

注意点に留意しつつ自分なりに調理補助を志望する理由を考え、魅力的な志望動機を作成して選考を突破しましょう。

アドバイザーコメント

豊かな価値を提供する調理補助の魅力を深掘ろう

職種名に「補助」とつくと、簡単だろう、楽だろう、言われただけのことをしていればいいだろう……なんて油断をしがちです。そうならないように、志望動機作成段階から、しっかり考えて臨むのはとても良いことですね。

飲食は、単に空腹を満たすだけでなく、そこで過ごす時間、食事をともにする人との関係、人生の「ご褒美」の出来事、と、豊かな価値を提供します。衣食住は人間に不可欠なので、なくならない仕事の一つでしょう。それを支える一人として、調理補助スタッフの活躍は欠かせません。

食文化の奥深さへの探究心・挑戦心を志望動機で示そう

料理が得意になって、自分の人生に損なことは一つもありません。「始めたころは卵一つ割れなかったのが、今は包丁研ぎも覚えました」なんて話を聞くと、とてもすてきなことだと思います。

食文化はとても豊かなもの。珍しい外国料理店で母国スタッフと一緒に働いたり、伝統料理で誰かの一世一代のセレモニーを支えたり。

調理補助の求人を実際に探してみると、予想外のユニーク求人に出会うことができます。どんな仕事も、自分次第で吸収できるものが変わります。奥深い飲食の世界、調理補助職から挑戦してみることを伝えるのも良いですね。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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