Q

大学2年生
男性

広告代理店はやめとけといわれるのはなぜですか?

現在就職活動で、広告代理店に強い興味を持っています。クリエイティブで世の中に影響を与える仕事に魅力を感じているからです。

しかし、ネットやSNSで検索すると「広告代理店はやめとけ」といった意見や、激務・ブラックといったネガティブな情報が多く出てきて、本当に目指して大丈夫か不安になっています。

なぜ広告代理店はそういわれてしまうのでしょうか? 具体的な理由と、その職場で長く働くことのメリットとデメリットを知りたいです。

正直なところ華やかなイメージがあって憧れもあるのですが、実際は違うのでしょうか......? 現役で働いている方や業界に詳しい方がいましたら、リアルなアドバイスをお願いします。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/ヒトノビ代表

小関 珠緒

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華やかさの裏にある激務や重圧が「やめとけ」といわれる理由

私自身もコピーライターとして広告代理店の業務を受けたり、知人が勤務していたりするのを見てきましたが、華やかなイメージとは裏腹に、非常に大変な面があるのは事実です。

クライアントやイベントによって労働時間が変化する

理由の1つ目は、激務・長時間労働になりやすいことです。

クライアントの要望や修正依頼に応えるため、厳しい納期が設定されています。その結果、深夜までの作業や休日出勤が発生しやすいことは確かです。

また、イベントやキャンペーンの前後は特に拘束時間が長くなり、体力的に非常にきつい面があることも否めません。

即時対応と精神力が求められる

2つ目は、強いプレッシャーです。

クリエイティブさを求められると同時に、広告の反響という数字・結果に対する責任も負います。反響がなければ即座に対応をおこなわねばなりません。

クライアントの社長や役員相手にプレゼンをおこなう機会も多く、提案が採用されないどころか、厳しいダメ出しを受けることもあり、精神的なショックを受けることもあります。

かかわる人によって、競争や作業が生まれる

3つ目は、競争の激しい環境です。個性の強い人が多く、切磋琢磨できる環境である一方、社内の競争は激しいです。体育会系のような「結果がすべて」という雰囲気がある会社も少なくありません。

4つ目は、地味で緻密な裏方作業の多さです。CMやタレントを起用した華やかな仕事の裏で、ロケ地や撮影スケジュールの調整、膨大な修正作業など、泥臭く地味で緻密な作業が非常に多くあります。

大変さの先にある、成果や喜びがやりがい

一方で、メリットもあります。

社会やトレンドの最前線にいられること、企画力やプレゼン力が磨かれること、幅広い業界知識や人脈が形成できることが挙げられます。さらに、成果がCMなどとして形になる瞬間のよろこびは大きいです。

キャリアコンサルタント

高尾 有沙

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負荷の高さが理由! 合う人にとっては魅力の多い仕事

広告代理店はやめとけといわれる理由には「負荷が高い」ことが挙げられます。ただし、「合う人には成長機会が大きい」という実態も確かです。

ハードな点として、5つの例を挙げます。

①納期至上主義による夜間・休日・突発対応の多さ

②関係者が多い進行管理によるストレス

③成果が数値で可視化されるプレッシャー

④炎上時の心理負担の大きさ

⑤飲みの機会の多さによる健康面への影響

これを見ると、心身の頑丈さが重要といわれるのも頷けます。実際、働き盛りの年齢で突然亡くなってしまう人もいることは事実です。

魅力は裁量と成長! 学生のうちに適性を検証することが必要

一方、魅力な点も多いです。例として以下のようなものを挙げます。

①事業や社会の変化点に近くにいることができる

②企画、運用、検証の打席が多い

③若手でも裁量が増えやすい

職種によりますが、コンペや大会、表彰などの機会も多くあり、やりがいにつながります。

学生のうちは、自分が仕事に求めることはどのようなものなのかを考えるだけでなく、学内で広告研究会・ゼミの企画書、SNS運用の仮説検証などを通じて実務に近い思考と検証の型をやってみてください。

それらを通して自分への適性の理解を進めましょう。

以下の記事では広告代理店の具体的な仕事内容を解説しています。広告代理店への就職に興味がある人は事前にチェックしておきましょう。

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