Q
大学3年生
男性
理系大学って、学歴フィルターないですよね……?
現在、理系の学部に通っているのですが、就活で学歴フィルターがあるのかが気になっています。
理系は専門性で評価されると聞きますが、正直、自分の大学は偏差値が高い大学ではありません。
このレベルの大学だと、特に大手メーカーや人気企業の場合、エントリーシート(ES)の時点で学歴フィルターに引っかかってしまうのでしょうか?
研究内容や専門性が重視されるとしても、結局は大学名で足切りされてしまうのかと不安で、就活のモチベーションが下がっています。
理系の就活における学歴フィルターのリアルな現状や、もしフィルターがある場合に自分の大学でも突破できる具体的な対策があれば、ぜひアドバイスをいただきたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
ある場合も! ただし理系就活は大学名より活かし方が大切
理系の学生から「学歴フィルターってありますか?」とよく聞かれます。私が企業人事として採用にかかわっていたときも、確かに人気大手ほど応募が殺到し、最初の段階で大学群ごとにふるい分けをするケースはありました。
ただ、それは「効率的に処理するための入口管理」であり、学歴=採用基準ではありません。
研究内容を企業の技術領域と結び付けて語れれば学歴以上の説得力に
実際、地方の理系大学からトヨタや日立などの大手メーカーに進んだ学生を見てきました。共通していたのは「研究内容を自分の言葉で、企業の技術領域とどう結び付くか説明できた」点です。
たとえば、材料工学を学んだ学生が「自分の研究が車体の軽量化技術に応用できる」と自分の言葉で語ることができたとき、企業側の学生への興味度合いがグッと上がったりします。
理系就活の本質は、「何を学んだか」よりも「どう活かせるか」。ESや面接では「研究概要」「課題設定力」「データ分析力」「論理的説明力」を意識し、自分の強みを社会課題とつなげて語ることがカギです。
大手だからといって最初からあきらめる必要はありません。あなたの研究や経験を「企業が欲しい人材像」と結び付けて伝えられれば、大学名以上に強い説得力を持ちます。
学歴ではなく、学びの深さで勝負しましょう。
フィルター「ゼロ」ではない! 理系は証拠で覆せる
「まったくない」とは言い切れないです。
たとえば、一部の外資コンサル/投資銀、キー局、総合商社、超有名メガベンチャーの一部など、人気が集中する超大手・採用少数の企業などは応募管理のために入口を絞ることがあるため、大学名の影響が出やすいのは事実です。
ただし理系は証拠で覆せる余地が大きいです。
「できること」で勝負! 準備をコツコツ進めよう
いまできる実戦対策としては、以下が挙げられます。
研究・授業の見える化:課題・方法・結果・使った技術を記載した研究概要A4・1枚+設計図面・コード・実験レポ1枚要約などの授業成果を用意します。
募集要項のキーワード直結:「熱・材料・制御・信号処理・回路」など求人で見つけられるキーワードと自分の学習・実験を結び付けてESに書きます。
基礎力の証拠:成績上位科目、基本情報やTOEICなど取りやすい資格で土台を示します。
成績の要約、資格なら基本情報・危険物・TOEICなどスコアで示せるものがあれば。微積・線形・確率と、C言語かPythonの基礎、Excel関数などは主張する価値ありです。
推薦やOB・OGの活用:キャリアセンターと指導教員に推薦枠の時期を確認し、OB・OGに面接で高評価だったエピソードや説明の型を聞いておきます。
併願の幅:本命に加え、一次請け・装置メーカー・地方案件も並行し、早期選考企業を混ぜることで選考に慣れておきましょう。
「大学名」ではなく「できること」「やったこと」で勝つ構成にすると通過率が上がります。まずは学内でできる準備をコツコツ進めるのが最短ルートです。
以下の記事では学歴フィルターの実態について解説しています。自分の学歴に自信がなく、学歴フィルターの実態について知っておきたいという人はぜひ参考にしてください。
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