この記事のまとめ
- 「就活を何から始めるか」の答えは自己分析と業界・企業研究
- 就活全体のスケジュールとやっておきたい準備も把握しよう
- 就活を何から始めるか迷う人に向けて時期別の進め方も紹介
「就活って何から始めるべき?」「やることが多すぎてよくわからない……」と悩む人も多いですよね。自己分析やインターンシップ、面接対策など内定を得るために必要なステップがたくさんあり、戸惑って当然です。
就活は誰もが初めて経験する活動であり、ゴールまでの道のりも長いので、何から始めるべきかを正しく知らないと的確な対策ができず、希望の結果につながらない恐れがあります。
この記事では就活は何から始めるべきかとそのポイントを、キャリアアドバイザーの遠藤さん、富岡さん、田邉さんとともに解説します。全体スケジュールも紹介するので、ぜひ参考にしてスムーズな就活のスタートを切りましょう。
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就活は何から始めるかを見極めて計画を立てよう
就活は必要な準備を知らずにやみくもに進めてしまうと、選考がうまくいかなかったり、入社後に「こんなはずではなかった」とギャップを感じたりして後悔する恐れがあります。
そのため何をどのように始めるべきかを事前に把握して、的を射た対策を計画する必要があるのです。この記事ではまず就活に不可欠な2つの準備を解説し、そのうえで就活全体の流れと必要な4つの準備を解説します。
後半では就活を始める時期に合わせたおすすめの進め方もキャリアアドバイザーが紹介するので、最後まで読んで万全の態勢で就活を開始してくださいね。
就活を自己流で進めたくなる人もいるかもしれませんが、すでに就活を成功させた先輩たちがスケジュールなどのパターンを確立しています。
我流で取り組むのではなく、やるべきことをステップごとに把握して、計画的に取り組むことが成功のポイントですよ。
そもそも就活が何かわからないと悩んでいる人もいると思います。以下の記事では就活びついて詳しくまとめているので参考にしてみてください。
「就活とは」を専門家が解説! 内定獲得には9つの行動を実践しよう
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
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就活の基礎固め! まずは自己分析と業界・企業研究から始めよう

就活で誰にとっても重要になるのが、「自己分析」と「業界・企業研究」です。この2つの言葉は聞いたことがある人も多いでしょう。
しかし正しい方法や目的を知らないとやったつもりになってしまい、中途半端な準備になってしまうことが多いです。ここでは自己分析と業界・企業研究それぞれのやり方を基礎から説明するので、コツを把握してさっそく取り組んでみましょう。
就活を進めるにあたり、働く上でよく使われる言葉を理解しておきましょう。こちらの記事では間違いやすい言葉と正しい意味を解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
関連記事
業務と仕事の違いを解説! その他理解すべき似た言葉の意味8選
業務と仕事は同じような意味で使われることがありますが、正確には意味が異なります。この記事ではキャリアコンサルタントと一緒に業務と仕事の違いを解説します。それぞれの意味の違いを理解しておくことで就活時に有利に働く可能性があるためぜひ参考にしてください。
記事を読む

①自己分析
就活はまず自分自身をよく振り返ることから始まります。自分の興味や得意なことがわからないと何がやりたいのか判断できず、なかなか就活を進められないからです。
せっかく内定をもらっても、自分の価値観やどんな人と働きたいのか、仕事を通して何を実現したいかなどを分析していないと、「本当にこの会社で良いのかな」と悩むこともあるでしょう。
そのため、就活では自己分析を通して過去の経験や思考を振り返り、自分の性格や価値観などを整理するプロセスが最初に必要なのです。自分のことがわかって初めて、自分に合う就職先を選べます。
大学卒業後の進路を考えるにあたって、どのような生き方・働き方がしたいのか、自分の気持ちを確認して就活をスタートしましょう。
そのためにはまず自分の考え・得意なこと・興味関心のあることを考えることが必要で、その工程を自己分析と言います。
自己分析で見つけるべきポイント
自己分析で明らかにすべきおもなポイントは以下のとおりです。
自己分析で見つけるべきポイント
- 好きなこと
- 嫌いなこと
- 得意なこと
- 苦手なこと
- 性格
- 価値観
- モチベーションの要因
- 働くうえで大事にしたいこと(就活の軸)
これらを分析すると、自分の適性がわかることで合う環境を見つけやすくなるだけでなく、興味・関心が明らかになってやりたいことも見極められるようになります。
得意なことや苦手なこと、性格、価値観などは選考で実際に聞かれることも多いので、振り返って終わりにせず、整理して人にわかりやすく説明できるようにしましょう。
上記の説明の通り、will(やりたいこと)、can(できること)、must(求められていること)を明らかにしておくと、就活をスムーズに進められます。
この3つの輪が重なるところが天職になるとも言われています。
天職については以下の記事で詳しく解説しています。天職に就きたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
天職の本当の意味|仕事を生きがいにすることと幸せをつかむ秘訣
自己分析のやり方
自己分析にはさまざまな方法がありますが、ここでは時間をかけずにすぐ取り組める3つのおすすめの方法を紹介するので、気になるものからやってみましょう。
また自己分析は就活の最初だけすれば良いわけではなく、就活を進める中で迷いが出てきたときや、あらためて選考対策をしたいときなど何度もおこなうことで精度が高まっていきます。すでにやったことがある人も複数の方法を組み合わせてみてください。
①モチベーショングラフ

モチベーショングラフは、自分のこれまでの経験をモチベーションの起伏で表し、上下した原因や出来事から自分の興味や得意・不得意を明らかにする方法です。
上の図のように「縦軸:モチベーション」と「横軸:時間」をノートや紙に設置して、過去を振り返りながらモチベーションの変遷をグラフにしてみましょう。
自分のモチベーションが高かったときはなぜなのか、低いときにはどんな特徴があるかなどを分析して、共通点を見つけるのがポイントです。そこから自分にとってモチベーションを保って働くにはどんなことが大切になるかを考えてみましょう。
モチベーショングラフは「人生曲線」や「ライフラインチャート」とも呼ばれます。こちらのQ&Aコンテンツで人生曲線の書き方をキャリアアドバイザーが解説しているので、併せて確認してくださいね。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
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②マインドマップ

マインドマップでは、中心にテーマを置いて思い付くことを何でも書き出し、数珠式につないでいきます。マップの広がりや出てきた言葉から、自分の興味関心や強み、価値観などが見えてきます。
たとえば上の例では、「主体的にリーダーシップを発揮することが得意」「ルーチンワークや地味な作業が苦手」「人とかかわり新しい環境に挑戦するのが好き」「長時間労働や成長につながらないことは避けたい」などの特徴がわかります。
テーマに決まりはありませんが、仕事、自分、やりたいこと、長所などが就活に活かしやすくおすすめです。テーマを決めたら「なぜ?」「どんなふうに?」などと思考を深めて、出てきた言葉をさらに派生させていきましょう。マップが完成したら、そこから自分の特徴や大事な価値観などを見つけてください。
③Will・Can・Must

Will・Can・Mustは「したいこと、できること、求められていること」の3つを考え、その共通点から自分に合う仕事や環境を見つけ出す方法です。
上の図のように3つそれぞれの丸をノートや紙に書いたら、まずは思い付くかぎり何でも書いていきます。書き終わったら、それぞれの丸の中で特に重要なものに印を付けて整理して、3つの項目すべてを満たす仕事にはどんなものがあるかを考えてみましょう。
Will・Can・Mustで自己分析をする例
・Will:海外で働いてみたい
・Can:英語、人と仲良くなる、プログラミング
・Must:IT化への対応
↓
3つすべてを満たしそうな仕事
「海外支社や海外とのやり取りがあるIT企業のエンジニア」
上記の例のように考えていくと、興味がありかつ得意で、社会からのニーズもあるぴったりの仕事を見つけやすくなります。
またここまで紹介してきた3つの方法以外にも、他己分析といって家族や友人など自分のことをよく知っている人に、自分の長所・短所や強み・弱みについて客観的な意見をもらう方法もあります。
自分では気付いていない一面を知ることができ、自己分析がより深まるので試してみてください。
他己分析の具体的な方法はこちらの記事で解説しています。ポイントや質問例20選も紹介しているので、ぜひ併せて活用してみましょう。
他己分析の質問例20選|やり方から選考への活かし方まで徹底解説
自己分析のより詳しいやり方はこちらの記事で解説しています。内定につなげるコツも紹介しているので併せて読んでみてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
自己分析には上記で紹介した方法以外にもさまざまな方法があります。おすすめのフォーマット6選を紹介しているのでチェックしてみましょう。
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選
②業界・企業研究
業界・企業研究は自己分析と併せて不可欠な準備です。まずは意味を理解しましょう。
業界研究とは
業界ごとのビジネス構造や仕事内容、代表的企業などを調べて自分に合う業界を探すこと
企業研究とは
興味を持った業界の中から気になる企業をピックアップし、具体的な事業内容や職種、企業理念、給料や勤務地などの働き方を調べること
就活ではつい知っている業界や有名企業ばかり受けてしまいがちですが、知っている範囲の企業しか受けないのはとてももったいないです。調べてみたら興味を引かれる業界を見つけたり、無名であっても自分にぴったり合う企業に出会えたりすることがあるからです。
また人気業界・人気企業であっても、なんとなく「かっこいいから」「自慢できるから」のような理由で選んでしまうと、入社後に仕事内容や働き方にギャップを感じて悩む可能性もあります。
まずは業界・企業研究を幅広くおこない、自分に本当に合う仕事を見極めることが納得のいくファーストキャリアを作る秘訣なのです。
業界研究や企業研究を就活の序盤にすることで、あなたに向いている仕事が見つかる可能性が広がります。
序盤におこなわないと「本当は向いているのに気づいていない仕事」が出てきてしまい、選択肢が狭まるのです。
まずはいきなり1つの道に絞るのではなく、選択肢を広げることから取り組みましょう。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。
業界・企業研究のやり方
調べる際にはさまざまな手段があります。まずは就活サイトや企業ホームページ(HP)などからざっくりとした情報を集めて、ある程度イメージがついたら説明会やOB・OG訪問などでさらに理解を深めるのがおすすめです。
以下が業界・企業研究に使えるおもな手段なので参考にしてください。
業界・企業研究の手段
業界研究のより詳しいやり方はこちらの記事でも解説しています。業界研究が深まるツールの使い方も説明しているので併せて確認しましょう。
業界研究のやり方|業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう
企業研究はノートにまとめるといつでも振り返りができて効果的です。企業研究ノートの作り方をこちらの記事で解説しています。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
業界・企業研究で明確にすべきポイント
業界・企業研究では以下の項目に焦点を当てて調べていきましょう。これらの項目は仕事を理解するうえで重要なだけでなく、選考で知っているか聞かれることもあれば、自分自身に合う企業を選ぶための参考にもなります。
業界研究で明確にすべきポイント
- 業界のビジネスモデル
- その業界のおもな仕事内容
- 求められる知識や能力
- その業界の代表的な企業
企業研究で明確にすべきポイント
- 基本情報(設立年、社員数、事業所など)
- 経営理念や代表メッセージ
- 事業内容
- 具体的な仕事内容や職種
- 企業ならではの特徴や強み
- 社風や働く人の特徴
- 求める人物像
- 業績や将来性
- 給与・年収などの福利厚生
- 休日や転勤などの働き方
- 選考フロー
- 疑問点
業界・企業研究で見るべきポイントはたくさんありますが、まずはどのような顧客にどのような商品やサービスを提供して収益を上げているのかという、業界のビジネスモデルを確認しましょう。
その次に、同じ業界内で各企業の違いは何かなど、同業他社の比較をおこなってみてください。
調べた内容は後から振り返ったり客観的に比較して検討したりするためにも、ノートやパソコンにまとめるのがおすすめです。
年収や休日などの条件面ももちろん大切ですが、その企業で働く人にはどんな特徴があるか、どんな性格や能力が求められているかを見ると、より雰囲気をつかむことができますよ。
そもそもどのように業界を絞れば良いのかわからない人もいますよね。こちらの記事では後悔しない業界の絞り方を解説しています。
業界の絞り方で就活失敗? 後悔しない絞り方7選と必須の準備を解説
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る自己分析・業界研究・企業研究が就活の土台を作る
就活における自己分析・業界研究・企業研究は、将来働きたいと思う企業を選び、その企業の選考のステップに進む、つまりエントリーするために必要なものです。
自己分析であれば、これまでどのような経験をしてきたかを振り返りながら、自分の問題解決パターンやチームで働くときの役割、仕事で活かせそうな力は何なのかをつかみます。
それらをもとにエントリーシート(ES)のガクチカや自己PRを作成したり、面接で自分についてアピールしたりしていくことになります。
就活の軸や志望動機もこの3つの準備でスムーズに作れる
また自己分析で自分のモチベーションのもとは何なのか、どのように社会の役に立ちたいか、誰を喜ばせたいかなどを考えることで「就活の軸」が定まります。
その軸に沿って業界を選び、自分のイメージしているとおりの仕事ができそうかを研究し、数ある同業他社の中からなぜこの企業に魅力を感じるのかを言語化できれば、「志望動機」が書けます。
特にやりたいことがないからといって自己分析を諦めたり、休暇や残業といった労働条件や福利厚生だけで企業を選んだりせずに、就活の最初のステップに丁寧に取り組んでみてください。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活では、限られた選択肢の中から自分に合った仕事を見つけることが重要です。しかし、本当に自分に合った仕事とは何か、見つけるのは簡単ではありませんよね?
そこでおすすめなのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの個性や強みに最適な仕事、そして、あなたが就活でアピールできるポイントが分かります。
自分に合った仕事を見つけ、自信を持って就活を進めるためにも、 ぜひ就活を始める前に「適職診断」を試してみてください。
就活のスタートからゴールまで! 全体スケジュールとやること
就活全体のスケジュールとやること

就活でまず始めにやるべき準備を解説しましたが、単に自己分析と業界・企業研究だけを深めれば良いわけではなく、その先の目的を理解しておく必要があります。
その先を意識しておかないと、どのようにスタートを切れば良いのか明確にイメージしにくくなります。また就活はやるべきことが多く時間もかかるため、全体の流れを理解していないとなんとなく行動するだけで満足してしまい、失敗につながる可能性があります。
ここでは就活の一般的なスケジュールを時期ごとに解説するので、自分が今どの段階にあり、いつまでに何をすべきかを把握しましょう。
就活を始める前に必ず全体のスケジュールを理解しておきましょう。
それぞれの段階で何ができている必要があるのか把握し、逆算して実施しておかないと、やらなければいけないことが漏れてしまい、後で時間が足りなくなってしまいます。
またインターンなどの機会を逃すリスクもありますよ。
ここで紹介するスケジュールは絶対ではなく、早期選考などイレギュラーな場合もあるため、自分が応募したい会社の情報はしっかりと押さえておいてくださいね。
早期選考の合格率や対策方法はこちらの記事で詳しく解説しているので併せて参考にしてみてください。
関連記事
早期選考の合格率は? 就活を勝ちとるための対策や注意点を徹底解説
この記事を読めば、早期選考の合格率や落ちた場合の対策方法がわかります。 そのほかにもキャリアコンサルタントとともに、早期選考をおこなう企業一覧を解説しているので、ぜひ早期選考を勝ち取りたい人は参考にしてみてください!
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①大学3年生の4月~:自己分析や業界・企業研究を開始
就活は大学3年生の春頃から始めるのがおすすめです。この時期からスタートすることで自己分析や業界・企業研究にしっかり時間をかけることができます。
また5〜6月にはサマーインターンの募集も始まるので、春のうちにある程度気になる業界を絞っておくことが大切です。
この時期にはリクルートスーツや証明写真を用意したりなど、就活アイテムの準備も始めると、急な就活イベントにもスムーズに対応できます。同時に就活サイトなどに登録して就活情報をチェックできるようにすると、1人で進めていても乗り遅れることがなく安心です。
就活で用意すべきアイテムやおすすめの就活サイトについては、後ほど詳しく説明します。
履歴書に必要な証明写真ですがなぜ必要なのか疑問に思う人もいると思います。以下の記事では証明写真の重要性を解説しているので参考にしてみてください。
履歴書を写真なしで提出すると落ちる? 重要性や4つのリスクを解説
②大学3年生の7月~9月:サマーインターンに参加

大学3年生の7~9月頃にかけてはサマーインターンが開催されます。マイナビの2024年卒 大学生 インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)によると、大学3年生の8月にインターンに初めて参加する人がもっとも多いです。
サマーインターンの参加方法はこちらの記事で解説しています。選考を通過するコツをつかみましょう。
サマーインターンは参加すべき? 参加方法から選考対策まで完全網羅
インターンに参加すると仕事内容や企業の雰囲気をリアルにつかめて企業理解が深まり、気になることを質問するチャンスも増えるので積極的に参加しましょう。実務型のインターンでは自分の能力や企業への意欲をアピールできるというメリットもありますよ。
実務型のインターン
説明会やセミナーではなく、学生が実践的に業務を体験できるインターン。社員からフィードバックをもらえることもある。
就職みらい研究所の就職白書2023によると、2023卒の学生は75.0%がインターンに参加し、平均参加数は7.82社でした。平均データを目安に興味のある業界のインターンに参加して、仕事理解・企業理解を深めておきましょう。
- インターンには必ず参加すべきですか?
理解が深まるだけでなくモチベーションも上がるので参加がおすすめ
スケジュールが合えば、できるだけ多くのインターンに参加してみることをおすすめします。
参加しなくても本選考を受けることはでき、参加したからといって必ず内定がもらえるわけではありませんが、実際に働く人の話を聞くことで企業への理解が深まり、就活へのモチベーションも上がりますよ。
最近ではインターン制度の変更によりインターンの呼び方や分類が変更になったものの、説明会や職場体験で企業について知るという目的は変わりません。ぜひ参加を検討してみてください。
インターンに参加すべきか迷う人は、こちらの記事でメリットを把握して検討してみてください。自分に合うインターンの選び方も詳しく解説しています。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説
インターンに参加するには応募書類を魅力的に仕上げることがポイントです。こちらの記事で参加をつかむESの書き方を理解しましょう。
インターンシップ参加を掴むESの書き方|例文あり
こちらの記事もインターン応募前に読むのがおすすめです。インターンに参加する目的や就活への活かし方を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
インターンシップの目的とは? 応募書類の作成4ステップと例文も解説
③大学3年生の10月~2月:秋冬インターンに参加
サマーインターンを逃してしまってもまだチャンスはあります。大学3年生の10〜12月には秋インターンが、1〜2月には冬インターンが開催されます。サマーインターンより倍率が低い場合もあるので、見逃した業界や企業があればこの機会に参加しましょう。
ただしこの時期はすでに学校の授業も始まっていて自由な時間が取れるわけではないので、あらかじめ授業やテスト、アルバイトなどのスケジュールを確認したうえで無理のない範囲で応募してくださいね。
④大学3年生の12月~:書類の準備や適性検査対策を開始
大学3年生の12月頃からは本格的な選考対策を始めましょう。3月から一気にエントリーや説明会が始まり忙しくなり、選考対策の時間を取りづらくなるからです。
おもな選考対策
- 履歴書やESの作成・添削
- SPIや玉手箱などの適性検査の対策
- 面接練習
履歴書やESの内容は、友人や先輩、教授など周囲の人に読んでもらって客観的なアドバイスをもらうのが効果的です。特に自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)などは重視されるので、説得力のある内容に仕上げましょう。
適性検査はおもに学力試験と性格テストからなり、多くの企業で実施されます。適性検査に通らないと面接に進めないことがほとんどなので、必ず事前に参考書を1冊程度買って練習してください。中学〜高校レベルの国語・計数問題がメインですが、独特の出題形式もあり、初見では時間内に解くのが難しいです。
面接練習も早めに取り組むと安心なので、よく聞かれる質問だけでも答えを考えてみて、友人や家族と模擬面接をやってみてください。
履歴書はマナーや見られるポイントを知らないと失敗につながる可能性が高いです。こちらの記事で正しい書き方をつかんでください。
新卒用履歴書の書き方完全版|よくある失敗や受け渡しのマナーも解説
自己PRは少しのコツで企業の目を引く内容に仕上げることができます。こちらの記事でESに自己PRをまとめる方法を把握しましょう。
例文15選|エントリーシートの自己PRで人事を惹き込むコツを解説
ガクチカは良いエピソードが思い浮かばないという人もいますよね。こちらの記事で誰でも魅力的なガクチカを作る方法を解説しているのでぜひ参考にしてください。
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
適性検査の性格テストは就活で初めて目にする人が多いです。どう対策すれば良いかをこちらの記事で解説しています。
性格適性検査マニュアル|問題例付きで選考を有利に進める対策を解説
Webテストにはさまざまな種類があり、出題も幅広いです。対策せずに挑むのは危険なので、こちらの記事で効率的な準備方法をつかみましょう。
WEBテスト対策完全版|効率重視で準備する方法を徹底解説
インターン終了後から3月までのこの時期には、ほかにもOB・OG訪問をすると就活のイメージがしやすくなりますよ。
業界や企業について理解が深められるだけでなく、就活のアドバイスがもらえるため、3月以降に良いスタートができるきっかけになります。
⑤大学3年生の3月~:エントリーを進める・説明会に参加
大学3年生末の3月1日は、いよいよ企業の広報解禁日です。各企業の説明会の日程や選考フロー、募集要項などの情報が正式に公開されるので、気になる企業を確認してエントリーを進めましょう。
一般的に、企業に必要な情報を送ってエントリーの意思を示すことを「プレエントリー」、その後実際に応募書類を提出することを「本エントリー」と呼びます。プレエントリーをしても必ず本エントリーする必要はないので、積極的にプレエントリーしてその後の流れや必要な情報を受け取れるようにしてください。
就職みらい研究所の就職白書2023によると、2023卒のプレエントリー数は平均30.98 社、本エントリー数は平均16.02 社だったので、エントリー数の参考にしましょう。
こちらのQ&Aでも「プレエントリーは何社すべき?」という質問にキャリアコンサルタントが回答しているので、迷っている人は併せて確認してみてください。
また3月になると企業説明会も多数開催されます。気になる業界や企業の説明会には積極的に参加して、志望企業を絞っていってくださいね。
プレエントリーについては以下の記事で詳しく解説しているので、就活のスケジュールを立てる際の参考にしてみてください。
プレエントリーとは就活に重要? やっておくべき理由や方法を解説
エントリーはどれくらいすれば良いのか迷う人もいますよね。こちらの記事では自分に合うエントリー数の決め方を紹介しているので事前に確認しましょう。
就活のエントリー数で間違うと悲惨! あなたに合った選び方を解説
説明会はWebで実施されることも増えています。オンラインならではの注意点を知らないと悪目立ちする可能性があるので、こちらの記事でマナーをつかんでください。
Web説明会参加マニュアル|服装やメール送信例まで完全網羅
エントリー受付開始の時期は業界によって異なるので、受けたい企業に強いこだわりがなければ視野を広げて、3年生の年明け頃からエントリーできる業界に先にESを提出するのもおすすめです。
また併せて企業のHPで企業研究を進めておけば、3月の忙しさが緩和されますよ。
⑥大学4年生の4月~:選考を受ける
大学4年生の4月以降は選考が本格化していきます。選考の流れは一般的に以下の通りです。
選考のおもな流れ
- 一次選考:集団面接やグループディスカッションが多い。基本的な能力や人柄を見られる。
- 二次選考:人事や現場の社員との個人面接が多い。これまでの経験や志望動機をより詳しく聞かれる。
- 役員面接:人事部長や役員との個人面接が多い。二次選考の内容をもとに深掘りされる。
- 最終面接:役員か社長との個人面接が多い。企業とのマッチ度や入社の覚悟を確かめられる。
選考が終わるまでは平均的に1〜2カ月程度かかります。人気企業や大企業など応募人数が多い場合は選考回数が5〜6回と多く、結果が出るまで時間がかかることもあります。
学生にとっては長く大変な時期になりますが、あまり気負いすぎず、自分と企業のマッチングの場と捉えて前向きに選考を受けていきましょう。
面接で聞かれる質問にはある程度傾向があり、事前によくある質問を知ることで十分対策ができます。こちらの記事で質問の傾向や回答方法をつかみましょう。
就活の面接の質問70選! 完全攻略できる準備や回答方法を解説
面接のフェーズや形式によって、それぞれ企業が見ているポイントが異なることが多いです。以下の記事で聞かれやすい質問や突破するコツをつかみましょう。
一次面接
一次面接を突破する4つの秘訣|頻出質問や落ちる人の特徴も解説
集団面接
グループ面接を確実に攻略する8つの極意! 陥りがちな失敗も解説
グループディスカッション
グループディスカッションが初めての人必見! すぐに実践できるコツ
二次面接
二次面接は深掘り質問に注意! 回答例や失敗する学生の特徴を解説
最終面接
最終面接の合格率を高める6つの対策|頻出質問と回答例文で徹底解説
役員面接
役員面接だからこその7質問と逆質問例|合格基準や必須対策も
何社の選考を受けるべきなのか迷っている人もいるのではないでしょうか。次の記事では、就活生は平均何社受けているのかについて、全落ちしないコツとともに解説しているので、チェックしてみてくださいね。
就活で10社しか受けないのは危険? 全落ちを回避する方法とは
⑦大学4年生の6月~:内々定が出始める
最終面接まで順調に進むと、大学4年生の6月頃には徐々に選考が終わり、内々定が出始めます。内々定は内定とは厳密には異なります。
内々定と内定の違い
- 内々定
内定の前段階で、「これから内定を出す」という口約束のようなもの。経団連により正式な内定通達は10月1日以降というルールがあるため。 - 内定
正式な労働契約で、基本的には10月1日以降に通達される。
内々定は承諾後に辞退することも可能ですが、企業側は入社に向けて準備を進めていくので、承諾は慎重に考えましょう。もし就活を続けたいなら企業に承諾期限の延長などを相談できます。オフィス見学や先輩社員との面談を設けてくれる場合もありますよ。
無事に納得のいく企業から内定を得れば就活は終了です。その後は一般的に10月に内定式がおこなわれ、ほかの内定者との交流や社員との座談会などが実施されます。
10月以降も採用を続ける企業も当然あるので、内定が出なくても諦めず、学校のキャリアセンターや就職エージェントなどに相談して合う求人を見つけましょう。
自分のやりたいことなのかどうかわからない、譲れない部分の条件が合わないなどモヤモヤが残る場合は、納得できるまで就活を続けましょう。
内定は早く出れば良いというものではありません。
内定と内々定の違いは正しく理解できていない人もいるためこちらの記事で定義を押さえましょう。承諾時や辞退する際の連絡方法も解説しています。
内定とは? 内々定との違いから承諾・辞退の連絡まで徹底解説
内定承諾後の辞退は不可能ではないですが、トラブルになりやすいのも事実です。こちらの記事でリスクや企業とのやり取りの注意点を解説しているので確認しておきましょう。
内定承諾後の辞退で大惨事? 断り例文付きで不安別の対処法を解説
座談会とはどんなもので何を話すのか気になる人も多いですよね。こちらの記事で聞くべき質問や好印象を残すコツをつかんでから参加するのがおすすめです。
座談会とは? 質問例50選と本選考への活かし方を企業目線で解説
内定後の就活の進め方についてはこちらのQ&Aコンテンツでもキャリアアドバイザーが解説しています。注意すべきポイントを事前に把握しておきましょう。
就活をスムーズに始めるために! やっておくと安心な4つの準備
やっておくと安心な4つの準備
- 就活に必要なアイテムの用意
- 就活サイトやスカウトアプリへの登録
- 説明会やインターンに関する情報収集
- OB・OG訪問など経験者への相談
就活の全体像のイメージがついたら、早めの準備を進めるのがおすすめです。就活が本格化してくると説明会や選考で忙しくなり、学校の授業やアルバイトとも両立しながら準備の時間をたっぷり取るのが難しくなるからです。
ここではやっておきたい4つの大切な準備を解説します。家にいながらすぐにできるものもあるので、少しずつ取り組んでいき周囲と差を付けましょう。
こちらの記事では時期別にやるべきことを一覧で解説しています。自分が今何をすべきか、併せて確認してみてください。
就活で必ずやること一覧|時期・状況別で必須の対策を厳選!
①就活に必要なアイテムの用意
まず簡単にできることとして、就活アイテムの用意があります。就活に必要なアイテムはおもに以下のとおりです。
リクルートスーツ | ・黒いスーツに、白・水色・ピンクなどのシンプルなシャツを合わせる ・レディーススーツではブラウスも可能 ・メンズスーツの場合はネクタイも用意する |
靴 | ・メンズスーツには革靴が基本 ・レディーススーツの場合はパンプスが一般的で、 高すぎない3〜5cm程度のヒールが歩きやすい |
カバン | ・自立するタイプの黒いビジネスバッグが便利 ・リュックはNGではないがくだけた印象になる |
身だしなみグッズ | ・手鏡、ワックス、リップクリーム、ハンカチなど ・髪が長い人は暗い色のヘアゴムやヘアピン ・レディーススーツでは予備のストッキングも用意しておくと安心 |
手帳・ノート、ペン | ・説明会や選考の日程を手帳で管理する ・小さいノートとペンを持ち歩くといつでもメモできる |
証明写真 | ・スーツを着用し、背景は無地 ・スタジオで撮影してもらいデータをもらうと便利 |
オンライン選考に必要なもの | ・パソコンやタブレット、イヤホンかヘッドフォン、 Webで会話ができる速度の通信(10Mbps程度~)、 デスクライトなどを用意 |
就活に役立つ書籍 | ・日経業界地図:幅広い業界研究に便利 ・就職四季報:細かい企業研究に便利 ・朝日キーワード就職:ニュースや社会問題について学べる ・就職試験 これだけ覚える一般常識・時事:一般教養や常識、時事を確認できる |
これらのアイテムは就活期間全体を通して使うことになるため、できるだけ早めに用意しておくと安心です。
スーツや靴、カバンなどは高級なものを用意する必要はありませんが、自分の体に合ったサイズを選ぶことで、ビジネスパーソンらしいきちんとした印象をつくることができますよ。
就活に必要なアイテムの中でも、「就活に役立つ書籍」は早めに準備しましょう。
書籍の内容を理解するには時間がかかるうえに、一般常識や時事問題は普段からの対策が重要です。早期から就活の知識を付けることで、ほかの学生に大きな差を付けられますよ。
就活ではどんな服装をすれば良いのか迷う人も多いですよね。こちらの記事では知っておきたい基本マナーから私服の対策まで解説しています。
面接の服装に迷う就活生必見! 基本マナーから私服対策まで完全網羅
上記で紹介した「就職四季報」は情報量が多いので、読み方のコツを押さえる必要があります。こちらの記事でポイントを確認して就活に最大限活かしましょう。
就職四季報の活用方法! 就活を有利にするポイントや読み方を伝授
面接で時事問題を質問する企業も増えています。以下の記事では時事問題の答え方を業界別で解説しているので参考にしてみてください。
面接で時事問題に答えるための5ステップ! 業界別の例文12選付き
②就活サイトやスカウトアプリへの登録
就活サイトでは企業の説明会やインターンの情報、募集要項などを多数見ることができ、そのままエントリーできる企業もあります。
就活に役立つコラムがあったり、個人情報を入力して簡単にESを作成したりできるサイトもあるので、就活を始める際に必ず登録しておきましょう。
また近年では逆オファー型のスカウトアプリを利用する企業も増えています。企業が学生情報をもとにスカウトすることでマッチした人材に絞り込んでアプローチしたり、優秀な学生を特別選考に案内したりして採用の効率化を図るアプリです。
学生にとっても知らなかった企業に出会えたり、選考で有利になりやすかったりなどのメリットがあるため、登録して気になる企業があるかチェックしてみるのがおすすめです。
おすすめのスカウトアプリ
スカウトアプリは楽に就活が進むイメージがあるかもしれませんが、自分が受けたい企業からオファーが来るとは限らないことは理解しておきましょう。
望まない連絡が頻繁に来るケースもあるようなので、登録前にどのようなサービスかしっかりと見定めてください。
③説明会やインターンに関する情報収集
説明会は3月1日の情報解禁を待たずに実施されることも多いので、早めの情報収集が不可欠です。上記で説明した就活サイトや企業の採用ページなどを定期的に確認して、気になる企業の説明会を逃さないようにしましょう。
インターンも同様に早めの準備が必要です。応募すれば必ず参加できるわけではなく、書類や適性検査、面接などの選考が設けられていることが多いからです。特に人気企業であれば100倍以上の倍率になることもあり、場合によっては本選考より難しいとも言われています。
そのため応募時期になってから動き始めるのではなく、大学3年生の春頃から早めに情報収集を始めて、志望企業ではどのような選考フローなのか確認しておきましょう。参加できるインターンがないという状況にならないように、中小企業や選考のないインターンの情報も調べてみるのがおすすめです。
インターンの情報サイトの例
- インターンシップガイド:掲載数が多く全国47都道府県の企業を扱う
- ユアターン:長期インターンの情報が豊富
- インターンの選考対策はいつから何をすれば良いですか?
大学3年生前の春休みから面接を中心に対策しよう
多くのインターンが大学3年生の夏に実施されるため、4〜5カ月前となる大学2年生の春休みから取り組めると良いですね。
インターンには「企業説明型」「ワークショップ・プロジェクト型」「実務体験型」の3種類があります。それぞれのインターンに参加する目的と、参加することで得られること(得たいこと)を整理しておいてください。
インターン選考では本選考と同じような面接がおこなわれるので、自己分析と企業分析は必須です。自己PRやインターンへの志望動機を答えられるようにしておきましょう。
こちらの記事でもインターン参加までのスケジュールを解説しています。いつからどのように行動すれば良いかわからない人はぜひ参考にしてください。
インターンはいつから参加? 応募から選考までのスケジュールを解説
インターンに参加する意義やメリットがわからないと、正しく選べず選考に十分に活かせない可能性もあります。こちらのQ&Aコンテンツでキャリアアドバイザーわかりやすく解説しているので、併せて確認してみてください。
④OB・OG訪問など経験者への相談
長期休暇などの時間のあるタイミングに、OB・OG訪問を実施するのもおすすめです。実際に働いている人からしか聞けないリアルな情報を得ることができ、場合によっては選考のアドバイスも教えてもらえます。積極的に訪問すれば選考で熱意もアピールできます。
OB・OG訪問とは
志望企業で働いている人に実際に話を聞きにいき、詳しい仕事内容や社内の雰囲気など、調べるだけではわからない情報を教えてもらうこと
OB・OG訪問をするには、学校のキャリアセンターで先輩社員にコンタクトが取れるか相談してみたり、企業の採用HPなどから直接依頼してみる方法があります。
自分の学校のOB・OGが見つからない人や、できるだけいろいろな企業の人に話を聞きたい場合は、OB・OG訪問アプリを使って幅広く探してみるという手もありますよ。
おすすめのOB・OG訪問アプリ
就活をスムーズに進めるためには、企業の社風や雰囲気を知ることが大切です。HPやパンフレットだけでは読み取りにくいので、実際に働いているOB・OGの声を聞いて参考にしましょう。
OB・OG訪問アプリは大学の先輩以外の人と話ができるものもあり、学生を狙うトラブルも多いため、会う場所や時間帯などに注意して活用するようにしてください。
- OB・OG訪問をするのは早ければ早いほど良いのでしょうか?
時期の早さは関係ない! 何を聞けるかが重要
OB・OG訪問をすることが目的になっている学生が毎年いますが、OB・OG訪問をするだけでは時間の無駄になってしまいます。さらにOB・OGからの評価が下がってしまう可能性もあるため注意が必要です。
双方にとって有意義な時間にするためには、「訪問を通じて何を知りたいか」を明確にすることがポイントです。
そのためOB・OG訪問をするタイミングが早いかどうかは就活の良し悪しに影響しません。訪問する目的を明確にして、双方にとって良い時間になるようにしましょう。
実際の訪問時のマナーやおすすめの質問などはこちらの記事で解説しています。OB・OG訪問をすべきか迷っている人もぜひ参考にして考えてみてください。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
企業のOB・OGは忙しい業務の合間を縫って学生のために時間を割いてくれています。OB・OG訪問は必ず当日までに質問を用意しておきましょう。
OB・OG訪問は質問選びが鍵! おすすめ質問100選を紹介
キャリアのプロが時期別に解説! 就活のおすすめの始め方
キャリアのプロが時期別に解説! 就活のおすすめの始め方
- 遠藤さんに質問! 大学1~2年生からの就活の始め方
- 富岡さんに質問! 大学3年生春~秋からの就活の始め方
- 田邉さんに質問! 大学3年生冬~大学4年生からの就活の始め方
就活で早めに取り組みたい準備を紹介しました。しかしすべてじっくり取り組む余裕のある人もいれば、焦っていて何から手を着ければ良いかわからない人もいますよね。
すべての人に当てはまる正解というのはなく、自分自身の状況やスケジュール、志望業界などに合わせて計画的に進めていく必要があります。ここでは就活を始める時期別におすすめの進め方をキャリアアドバイザーに聞いたので、自分の状況に合わせて参考にしてみてください。
遠藤さんに質問! 大学1~2年生からの就活の始め方
近年では就活の早期化が進み、大学1〜2年生から就活の情報を調べ始める学生も増えてきました。早めに就活に向けて動き出したい1〜2年生は、まずどんなことから始めれば良いのでしょうか。キャリアアドバイザーの遠藤さんにおすすめの就活の進め方を聞いてみました。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る大学1~2年生は学生生活でやりたいことに精一杯取り組んでほしい
大学1~2年生で就活を始めようとする人の多くは、「納得のいく卒業後の進路選びをしたい」「乗り遅れないよう早く準備しておきたい」「親の時代と様子が違うのでしっかり情報を集めないといけない」といった気持ちや事情があるようです。
おすすめは、大学のキャリアセンターに行き、就活の流れややるべきことを直接聞いてみることです。焦らなくて良いことや、今からできることについて教えてもらえます。
私としては、まずは始まったばかりの学生生活を存分に満喫し、充実した毎日を送ってほしいと思います。
学生の本分である学業はもとより、部活動やサークル、留学やボランティア、アルバイトといった課外活動も、目的意識や目標を持って取り組むことで活動の広がりや身に付くものが変わってきます。受け身ではなく主体的に物事に取り組むということを意識してみてください。
興味があれば長期インターンに挑戦するのもあり
また本選考まで時間があるので、1〜2年生でも参加が可能な長期インターンなどに挑戦してみるのも良いでしょう。
いずれの活動も、「就活のネタ作り」という感覚ではなく、「やってみたい」という素直な気持ちに従って取り組んでみてくださいね。
大学1~2年生がインターンに応募する場合、どのように探せば良いかわからないこともありますよね。以下の記事で具体的な探し方や参加時のコツを解説しています。
1年生向け
大学1年生もインターンに参加するべき? メリットや探し方を解説
2年生向け
大学2年生もインターン参加が常識? 本選考が有利になるコツを解説
「長期インターンに興味があるけど学業と両立できるか不安……」という人は、こちらのQ&Aを確認しましょう。キャリアコンサルタントが参加するメリットや選び方を解説しています。
富岡さんに質問! 大学3年生春~秋からの就活の始め方
就活は大学3年生の春頃から秋にかけて始める人が多く、就職みらい研究所の『就職白書2023』データ集によると、2023卒では大学3年生9月までに活動を開始した人が59.6%と半数以上でした。
この一般的な時期に就活をスタートする人にも注意点はあるのでしょうか。キャリアアドバイザーの富岡さんが3年生の春〜秋頃の就活の始め方を解説します。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る学生の味方であるキャリアセンターを上手に活用しよう
多くの学生が就活をスタートする大学3年生の春〜秋。大学のキャリアセンター主催のイベントや講座もこの時期にスタートすることが多いので、一度足を運んでみましょう。
キャリアセンターには合同説明会の情報や、首都圏や地方でおこなわれる就活イベント情報、先輩方の就活記録、OB・OG紹介など有益な情報がたくさんあります。
また職員の人も履歴書の書き方や面接指導などさまざまな相談に乗ってくれるので、どんな場所なのか知っておくと今後の就活の強い味方になります。
作業だけで就活を進めている気にならないように注意
一般的な時期に就活をスタートする際の注意点は、企業説明会に参加する、就活サイト・就職エージェントに登録するのはもちろんですが、それだけで就活をやった気にならないようにすることです。
就活の基礎となる部分は自己分析と企業分析です。自分がどんな人間なのか、今後どんなことをやりたいと思っているのか、世の中にはどのような企業があり、どんな仕事があるのか。この部分を能動的に分析していかないと、自分が本当にやりたい仕事は何か気づくことが難しいです。
この時期にスタートを切れた人は時間もたっぷりあるので、計画的に自己分析や企業分析を進めてみてください。
3年生になってもまだ就活に取り組んでいない人は、進め方に注意が必要です。何をすべきかこちらの記事で併せて確認しましょう。
大学3年生で就活を何もしてない人は要注意! 今すべきことを解説
田邉さんに質問! 大学3年生冬~大学4年生からの就活の始め方
部活動や留学などで忙しかったり、なかなか就活への意欲が出なかったりして就活を始めるのが遅くなる人もいますよね。先述の『就職白書2023』データ集によると、大学3年生の3月以降に就活を始めた人も19.3%と2割弱いるので安心してください。
とはいえ周りがすでに就活をある程度進めている中、どのように始めれば良いのか知りたい人も多いはずです。ここではキャリアアドバイザーの田邉さんに、大学3年生の冬以降に就活を始める場合の進め方を聞いてみました。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る大学3年生冬〜大学4年生からの就活は効率が大切
周りがすでに就活をしている中で、自分だけ対策ができていなくて焦っている人もかもしれません。
しかし大学3年生冬〜大学4年生からの就活でも、各種サービスを活用すれば自分に合った企業からの内定獲得を目指せます。サービスを活用することで、限られた就活の期間でも効率的に情報収集し、対策することができるのです。
情報は多すぎてもわからなくなるのでしっかり見極めよう
たとえば合同説明会に参加すれば、業界の特徴や企業の特徴を数時間で把握することができますよね。
また記事で紹介したような無料のスカウトサービスを活用すると、自分の性格に合った企業の紹介を受けられるのでリサーチ時間を最低限に済ませられます。
さらに就職エージェントを活用すれば、自己分析や面接対策のサポートを受けることもできます。
ただし便利であるがゆえにサービスに登録しすぎてしまうと、逆に情報過多になってしまいます。そのため自分に何が足りないのかを把握して、必要なサービスだけに登録するように注意してくださいね。
自分の就活を「やばい」と感じる人は多くいます。焦るのではなく、こちらの記事で何をすべきか把握して順番に取り組んでいきましょう。
あなたの就活は本当にやばい? 今からできる14の対策を解説
こちらのQ&Aコンテンツでも、就活の準備が遅れている人の不安にキャリアアドバイザーが回答しています。まだ何もできていないという人は併せて確認しましょう。
「自分の就活は何から始めるべき?」1人で不安な人は相談しよう
「うまくいかなかったらどうしよう……」「これで大丈夫なのかな……」と、初めての就活にはつい不安になってしまいますよね。どうしても不安な場合は、1人で悩まず信頼できる人に相談することが大切です。
自分の知識だけで就活を進めていると、業界知識や面接マナーなどについて思わぬ勘違いをしていることもあります。悩んでいたことでも経験者や社会人に聞いてみるとすぐに解決することもあるので、周囲に積極的に話を聞いてみましょう。
周囲に仲の良い先輩や大人がいないという場合でも、実は就活の相談先はたくさんあります。こちらの記事で相談先14選とよくある相談20選を解説しているのでぜひ確認しましょう。
就活の相談先14選! 良い決断ができる相談相手の選び方も解説
たとえば学校のキャリアセンターでは就活の相談に乗ってもらったり、説明会やインターンの情報をもらえたりします。学生同士の交流会を開催していることもありますよ。
就職エージェントでも、就活の相談だけでなく書類の添削や非公開の求人紹介、面接練習などを無料で受けられるのでおすすめです。自分の性格や経験からマッチする業界や仕事を教えてもらうこともできるので、就活をこれから始める人にはとても有効です。
就職エージェントを利用すると、支援実績があるアドバイザーが自己分析をサポートしてくれたり、自分の分析結果に合った企業を紹介してくれたりします。
やるべきことが明確になるため、就活を何から始めるのか不安な人は活用するのがおすすめです。
就活は何から始めるか明確に理解して焦らず進めていこう!
就活を何から始めるべきか解説しました。就活は長い道のりで、やみくもに進めるとうまくいかない可能性があります。まずは記事で解説した就活の全体スケジュールをもとに、正しい情報を頭に入れることが大切です。
納得のいく就活にするためにはどんな人でも自己分析と業界・企業研究が不可欠なので、迷ったらこの2つだけでも始めてみましょう。
また悩んでいる人に向けて時期別の始め方も解説したので、選考対策やインターン参加など、自分の状況に合わせた準備を進めていってください。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る就活はスケジュールを立てて計画的に進めていこう
就活はやることが多く、何から始めたら良いのか悩んでしまいますよね。
頭の中だけで考えていると、「あれもやらなくては、これもやらなくては」とぐちゃぐちゃになってしまうことがあります。そこでおすすめなのが可視化です。
①計画を立ててやるべきことのスケジュールを立てる、②進捗をチェックする、これを徹底してやっていけば大丈夫です。
この記事を読んで就活でやることが理解できたと思うので、まず自分なりの年間スケジュールを考えましょう。いつまでに何を終えている必要があるか考えたら、それを1カ月、1週間、1日のスケジュールへと落としていきます。
余裕を持った計画と振り返りで実行力が上がっていく
スケジュールが終わった時点で予定より進んだ、進まなかったと振り返り、進捗状況によって計画を変更していきましょう。
スケジュールはスマホのカレンダーやTo Do機能を使うか、手書きの手帳で管理するのでもOKです。急な体調不良なども考慮して、余裕を持った計画を立てられると良いですね。
自分で「このときまでにこれをやる」「この時間はこれに取り組む」と決めることで実行力が上がっていきます。
一見面倒に思うかもしれませんが、これを習慣化することで生産性が上がり、就活だけでなく就職した後にも活きてくるので、ぜひトライしてみてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
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