Q
大学4年生
女性
文系でも海外で働ける仕事はあるのでしょうか?
将来は海外で働きたいと漠然と考えているのですが、専門スキルのない文系には難しいのではないかと不安に思っています。語学の勉強はしてきましたが、語学力だけをアピールして通用するものかわかりません。
また、海外で働ける仕事と言っても商社やメーカーの海外支店で働くという道しか浮かばず、海外で働ける仕事の種類が非常に少ないように思います。
色々な選択肢について知りたいと思っており、文系出身で海外で働いている先輩はどんな業界や職種に就いているか教えていただきたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
文系でも海外で働く道はある! まずは定義を明確にしよう
文系から海外で働くことを目指す場合、まずは海外で働くことの定義を明確にする必要があります。大きく分けて2つのパターンがあり、難易度はまったく異なります。
①日本企業から派遣される 「海外駐在」
日本の企業に入社し、海外支社へ送られる形です。文系出身者がキャリアをつなげながら海外を目指すなら、現実的にはこちらが王道でありチャンスも多いです。
②海外企業に直接雇用される「現地採用」
こちらは非常にハードルが高いです。 海外の企業が日本人を雇う場合、ビザの発行という時間とコストが発生します。
そのため、企業側は「現地に住んでいる日本人を雇うよりも、わざわざコストをかけて採用する価値があるのか?」と考えます。
ただ語学ができるだけでは、すでに現地に住んでいる日本人には勝てません。「ビザを出してでも欲しい」と思わせるだけの専門性や価値を証明できるかがカギとなります。
文系でも海外で働ける! 言語×実務力の掛け合わせが道を開く
文系でも海外で働ける仕事はあります。
海外で働く入口は「理系スキルの有無」より「事業」×「言語」×「役割の適合」で広がります。
文系出身の先輩が実際に就いているのは、商社・メーカーの海外営業やロジスティクス、SaaSのカスタマーサクセス/サポート、ホテル・旅行・航空の運営、現地法人の管理部門(人事・総務・経理のブリッジ)、リサーチや通訳コーディネーション、越境EC運営、スタートアップの現地立ち上げなど、多岐にわたります。
また、そのために語学力は入口にすぎません。
評価されるのは語学力より「異文化で段取り・調整できる力」
語学は入り口としては機能しますが、実際に評価されるのは「異文化状況での段取り力・情報整理・関係構築・合意形成」といった普遍的なスキルです。
海外で働くことを念頭に置いて準備する場合、
①志望地域・業界を仮決めして求人票・現地の働き方ブログ・ビザ要件などの一次情報を集める
②日本で長期インターン、CS/営業補助、貿易実務の基礎講座や貿易英検など同職種の実務に近い経験を積む
③英語は試験点だけでなく、メール/議事録/クレーム対応の定型表現を強化する
の三本柱で攻めるのが現実的です。
最初から海外を目指すのではなく、国内配属→海外担当→駐在という段階的ルートも有効です。
文系だから難しいのではなく、「翻訳可能な実務力+言語」の掛け合わせを早めに作った人から、チャンスを拾っています。
また、イメージに踊らされず、意外と身近にある機会を探ってみる姿勢も大切です。
以下の記事では文系におすすめの就職先や選び方などを解説しています。「文系出身でどこに就職すべきか迷っている」と悩みを抱えている人は、視野を広げるためにもぜひ参考にしてください。
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