この記事のまとめ
- 休みが多くて給料がいい業界や職種12選を紹介
- 休みや給料以外の部分も見極めて自分に合うかどうかを判断することが大切
- コツをつかんで休みが多くて給料がいい仕事への就職を実現させよう
「プライベートを大切にしたい」「なるべく給料がいい仕事に就きたい」など、仕事に求める条件は人それぞれです。しかし、働くならばなるべく多くの給料がもらえて、かつ自身の時間をしっかりとれる職業が良いと考える人もいるのではないでしょうか。
しかし、休みが多くて給料がいい仕事を目指したくても、どのような仕事が当てはまるのか、目指し方もわからないと悩む人もいると思います。
この記事では、キャリアコンサルタントの小松さん、柴田さん、永田さんと一緒に、休みが多くて給料がいい仕事の種類や就職・転職のコツを解説します。どの仕事が求める条件を満たしているのか理解して、自分とマッチする職業を見つけましょう。
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休みが多くて給料がいい仕事は業界と職種の見極めが重要
休みが多くて給料がいい仕事といっても、業界や職種によって条件はさまざまです。同じ業界でも、職種が違えば勤務形態が異なり、その仕事が休みが多くて給料がいいといえるかは確実ではありません。
しかし、どのような職業が休みが多く給料がいいのかわからず、「本当にこの仕事で良いのかな」と不安になる人もいると思います。
この記事では、前半で休みが多くて給料がいい仕事といわれる業界や職種を解説します。最初にどのような仕事があるのか把握し、就職先の選択肢を増やしましょう。
その後で、休みが多くて給料がいい仕事に就くメリットや注意点、就職するためのステップを解説します。記事を最後まで読めば、自分にとって正解といえる就職先を見つける方法が理解できますよ。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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基準を確認しよう! 休みが多くて給料がいい仕事の条件
業界や職種への知識を身に付ける前に、どのような仕事が休みが多くて給料がいい仕事なのか理解しておきましょう。事前に自身の転職における条件を明確にしておかないと、入社後に思ったよりも「休みが多くない」「給料が低い」と感じるかもしれません。
国税庁が出している1年を通じて勤務した給与所得では、1年を通じて勤務した給与所得者の一人当たりの平均給与は461万円とされています。そのため、この記事では給料がいい仕事を450万円前後と定義します。
また、厚生労働省が発表した令和4年就労条件総合調査によると、一人あたりの年間休日数の平均は115.3日でした。上記調査の年間休日ごとの割合を見ると、休日が一年に120〜129日ある企業が30.2%と一番多くなっています。どちらも平均ではあるため、この記事では年間休日が120日を超えている仕事を休みが多いという定義にしています。
労働条件は会社や個人の雇用契約によって異なるので一概には言えませんが、有休消化が8割を超えるとそれなりに休みが多いといえるのではないでしょうか。
また、ボーナスの額も基本給が高め設定かそうでないかで変わってきますし、外資などそもそもボーナスの支給がない会社もあります。一般的には月収の4カ月分以上あれば、そこそこ良い条件といえるでしょう。
業界・職種別! 休みが多くて給料がいい仕事12選
休みが多くて給料がいい仕事を探すときは、業界と職種に注目して選びましょう。どのような業界や仕事が休みが多くて給料がいい仕事といえるのか知らないと、就職・転職先を検討する際に、闇雲に仕事を探すことになってしまいます。
また、どれだけ休みが多かったり、給料が良かったとしても、仕事内容への理解もしなければ、就職した際に「仕事が自分に合わない」「業界の雰囲気が好みではない」とミスマッチになる可能性があるのです。せっかく条件の良い企業に入社できても、仕事が合わなければ勤務時間がつらいものになるかもしれません。
後悔しない職種に就けるよう、必要な知識は事前に身に付けておきましょう。
業界別:休みが多くて給料がいい仕事5選
①IT業界
IT業界とは、インターネットの情報技術を活用して顧客の必要とするサービスを提供している業界です。IT業界といっても業務内容は幅広く場で働くのはきついイ、コンピューターを起動させるためのプログラムを作るソフトウェア業界や、Webサイトのデザインを考えシステムを開発するWeb業界などさまざまな分野に分かれます。
IT業界は土日祝日が休みのケースが多く、ワークライフバランスを意識しやすい点が魅力です。
年収は職種によっても異なりますが、2019年12月~2020年5月末の間にマイナビエージェントサービスに登録した人を対象にしたマイナビエージェントの2020年度業界別平均年収ランキングによると390万円で平均より低いです。
しかし、IT業界に勤める人は年齢が上がるにつれて技術や知識が増えると、プロジェクトのマネジメント側に回れるようになり、年収が高くなる傾向があります。同ページによると35歳〜39歳になると平均年収が454万円でした。
長く勤めてスキルアップすれば多くの仕事が任せられ、自身のキャリアにもつながるでしょう。
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②製造業
製造業には工場で働いている従業員だけでなく、営業や広報などの仕事があります。
製造業は日々の生活で必要な家電や移動に便利な車など、幅広い分野に精通しているのが魅力です。自身の興味があるジャンルの仕事を探しやすく、好きな分野だからこそ長く続けられる可能性が高まります。
また、工場で働くとなると過酷な労働環境を想像する人もいるかもしれません。しかし、近年は、現場で働く人の労働環境は整っている場合が多く、2交代制や3交代制でシフトも決まっているため、残業が少ない傾向にあります。
休日も土日が休みの場合が多く、プライベートと両立しやすくなっているのです。
夜勤があれば割増賃金を得られ、高収入を目指すことも可能です。希望の働き方を選びやすく、求人の多さも魅力となっています。
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- 休みが多くて給料が良くても、工場で働くのはきついイメージがあります……
勤務時間が管理されていて生活リズムを整えやすい
工場勤務の場合、朝は早くなりますが、その分早めに退社することができ、生活リズムは整えやすいことが多いです。
時間外労働は会社によってまちまちなので一概に言えませんが、全体としては近年の働き方改革の一環で減少傾向にあり、他業種と同等以下の水準にあります。
製造業は、ITやサービス系にくらべると、勤務時間がしっかり管理できていて、むしろ残業は少ない方でしょう。
また、工場勤務といっても、実際に加工や組み立ての加工をおこなうのは非正規雇用の方である場合もあり、その場合、正社員はキャリアの浅いうちからマネジメント業務に従事することになります。
自分のスケジュールを自分で組み立てることができ、一般的な工場勤務のイメージとは違って、オフィス系仕事と変わらない柔軟な働き方ができます。
③建築業界
建築業界の仕事内容は幅広く、現場で働く大工や施工管理、設計を担当する建築士などさまざまです。
建築業は建設業のなかに含まれますが、国税庁の業種別および年齢階層別の給与所得者数・給与額によると、建設業の年収は509万円となっています。20代後半から400万円を超える年収のため、給料が多いといえるでしょう。
給料の高さは仕事のモチベーションにつながる場合も多いため、若いうちからなるべく高い年収を目指している人にもおすすめです。
また、工事の進捗に問題がなければ予定通りの休日がとれるケースが多く、土日祝日は休める傾向が高くなっています。
建築業界へ興味がある場合は、こちらの記事も目を通してみましょう。
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④金融業界
人々の生活に密接した仕事を考えている、かつ休みが多くて給料がいい仕事を志望するなら金融業界もおすすめです。
金融業界はお金を取り扱う責任の重い仕事のため、給与が高い傾向にあります。また、休日も土日祝日となり休日出勤もあまりないことから、多めです。
金融業界には、おもに下記の3つの種類があります。
金融業界の種類
- 銀行
- 証券会社
- 保険会社
金融業界のビジネスモデルは、職業によっても異なります。それぞれのビジネスモデルを理解しておくと、仕事の内容が明確になり就きたい仕事を選びやすくなりますよ。
銀行 | 企業や個人より得た預金利息と融資利息 金融商品の成約 |
証券会社 | 株式取引の仲介 株式の運用 |
保険会社 | 契約者から払い込まれる保険料 |
どの企業でも自身の努力が成績として反映されやすく、やりがいのある仕事を探している人にも向いている業界です。
下記の記事では、金融業界についてさらに詳しく解説しています。
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基本的には休日出勤も残業も少ないのが特徴です。ただ、銀行や信用金庫ごとに異なるとは思うのですが、社員のスキルアップ研修や地域との交流のためのイベントが合ったりと何かと休日に返上する場合もあります。
⑤教育業界
教育業界は、小学校や中学校などの公教育以外の、学習塾や通信教育といった学習支援をおこなっている業界です。ほかにも、社会人を対象とした語学スクールや企業の社内研修をサポートするサービスを展開する会社もあります。
2019年12月~2020年5月末の間にマイナビエージェントサービスに登録した人をもとに作った2020年度業界別平均年収ランキングによると教育業界の平均年収は370万円ですが、30代の平均年収は448万円です。20代から仕事を続けていれば、徐々に給料が良くなっていく傾向にあります。
なお、企業によっても平均年収は大きく異なり、求人ボックスによるとベネッセホールディングスの年収は940万円です。教育業界に勤める場合は企業ごとの平均年収まで目を向けると、より給料の高い会社に勤められますよ。
また、休日は提供しているサービスによっても異なるため、教材制作や営業などの職種であれば土日祝日が休みも場合も多くなっています。
教育業界についてさらに詳しく知りたい人は、こちらを参考にしてください。
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公務員や政府系機関は休みが多くて給料がいい仕事としてよく挙げられます。ほかにも法律系(弁護士や特許事務所)、航空業界、不動産業界(特に高額物件取扱)なども挙げられます。
医療やコンサルは給料は良いですが、労働時間は長くなるケースが多いでしょう。
就活は、適職診断から始めてください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶことが大事です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する企業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
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職種別:休みが多くて給料がいい仕事7選
業界に縛られず、職種でも休みが多くて給料がいい仕事は探せます。「志望する業界は決まっていないけど、やりたい職種はある」という人は職業から目指す方向性を決めましょう。
また、休みが多くて給料がいい職種の実務経験を積んでおけば、万が一転職することになっても次の企業で現職の経験が活かせることがあります。継続して休みが多くて給料がいい仕事に就きやすく、ワークライフバランスがとりやすくなりますよ。
ここからは、職種別に休みが多くて給料がいい仕事を解説します。
①営業職
企業が自社のサービスを顧客に提案する方法の一つとして営業があり、その役割を担うのが営業職です。顧客の抱える問題を解消するために、ニーズを聞き出すヒアリング力や自社製品を売り込む提案力が必要な職業です。
企業にもよりますが、営業職は契約した件数に応じてインセンティブが発生することもあります。自身の努力がそのまま給与として反映されるため、やりがいを感じる人も多いです。仕事で成果を上げられれば、その分給与が高くなります。
また、顧客が個人ではなく企業の営業職は、休みも土日祝日になる傾向があります。顧客が休みだからこそ、休日に働く必要がなくなり休みが多くなるのです。
しかし、個人を対象とした営業職の場合は、顧客の休みに合わせて土日祝日に仕事をする必要があるかもしれません。休みの取り方は企業の取り扱う商材やサービスによっても異なるため、入社前に確認しておくと安心です。
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②企画職
企画職は、企業の新しい商品やサービスを考える仕事です。前述した営業職に比べると外部の人とかかわる機会は少なく、休日出勤もそこまで多くありません。
マイナビエージェントの職種別平均年収ランキングによると、企画職の平均年収は490万円です。また、休日の日数はdodaの休みが多い仕事は? 職種別の年間休日数ランキングによると130日前後になります。なおこちらは25〜34歳のビジネスパーソン5,000人を対象にした調査となっています。
企業が成長していくためには、企画職が他社にはない新しいアイデアを考える必要があるため、部門内でも重要な存在となるのです。市場価値があり、ほかにないアイデアを考えられれば、企業の成長に大きく貢献できるため、給与も高くなります。
また、顧客に直接接する仕事ではない分、休みもカレンダー通りにとりやすく、多く休める傾向があるのです。
仕事内容は企業によっても異なりますが、事業の促進や開発したサービスの広報も担当する可能性があります。自分で第三者の役に立つアイデアを考えた経験があれば、就活の場面でも役立ちますよ。
企画職の仕事については、下記の記事で詳しく解説しています。
企画が通らなければ給与が減るシステムを採用している会社は実際に存在します。給与体系にインセンティブを導入している、あるいは歩合制を採用している、といったところです。
良い換えれば良い企画をたくさん生み出せる人であれば収入もかなり高くなるので、自分の実力に自信のある人にはおすすめです。
③コンサルタント
コンサルタントとは、顧客の持つ課題を解決するための方法を考え、提案し、支援をする職業です。外部のある分野を専門とする人の意見を取り入れることで、自社の社員だけでは気付けなかった問題点や解決方法を導き出すのが目的です。
顧客の課題を解決する方法を考えるには、論理的な思考が必要不可欠になります。さらに、提案した方法を納得してもらえるプレゼンテーション能力も重要です。
コンサルタントは難易度の高い仕事であることから、年収は高めです。顧客が企業のため、休みも同じ土日祝日である場合が多くなっています。
一方で、激務の企業も多くあるため、コンサルタントを目指す場合は口コミサイトで企業情報をしっかり確認し、実際の就労状況を確認しましょう。
コンサルタントの業務内容をより明確にしたい人は、下記の記事がおすすめです。
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コンサルタントに役立つ論理的な思考を持つには、問題解決能力を身に付けるには、下記の記事を参考にしましょう。
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自己PR例文付き|問題解決能力を鍛えるコツと就活でのアピール方法
激務といっても会社員の場合は週休2日で稼働するため、労働時間がほかの職種に比べて過度に多いというわけではありません。抱えているプロジェクトによって休日の取り方も変化してきますが年間休日120日前後が基本であるといえます。
④研究職
メーカーでの新製品の研究や、既存商品の改善をおこなう研究職も、休みが多くて給料がいい仕事の一つです。専門性の高さから、給与は高めになる傾向があります。学生時代に研究していた分野を仕事にする人が多く、興味があるからこそやりがいを持って仕事できるでしょう。
研究職の給与は、2019年12月~2020年5月末の間にマイナビエージェントサービスに登録した人をもとに作った2020年度職種別平均年収ランキングによると449万円です。また、dodaの休みが多い仕事は? 職種別の年間休日数ランキングによると製造系研究職の休日の日数は134日となっています。
専門分野であることから年収は高く、顧客対応がないため休日がとりやすいのが魅力です。研究の佳境や社内発表の時期は残業する場合があるものの、通常時はプライベートと両立しやすくなっています。
ただし、研究職の仕事は専門性の高さから未経験でいきなり目指すのは簡単ではありません。最終学歴で大学院を指定される場合もあり、今まで研究していた実績がないと就職は難しい可能性があることは把握しておきましょう。
こちらの記事では、研究職の仕事についてより深く解説しています。
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研究職を志望する場合は、仕事内容や適性の理解が必須です。また研究職のメリットデメリットも押さえておきましょう。この記事では研究職に向いている人の特徴や研究職に就くコツをキャリアコンサルタントが解説します。志望動機例文も紹介するので参考にしてください。
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研究所に就くメリットや就活対策であれば、こちらも参考になります。
⑤秘書
求人ボックスによると役員秘書の平均年収は428万円です。
企業の重役は社内外でおこなわれる会議も多く、まとまった時間を確保するのが難しいため、スケジュール管理や来客対応をしてくれる秘書の存在が大切になります。そのため、年収も高めに設定されているのです。
秘書の仕事は就業時間が固定されている場合が多く、休日出勤や残業は多くない傾向にあります。当然、担当する上司の働き方にもよりますが、比較的自分のプライベートを優先しやすい仕事です。
また、秘書の仕事に特別な資格は必要ありません。一方で、秘書検定を持っていると、ビジネスマナーを持っている点をアピールできます。未経験でも目指せる職業であるため、興味が出たら調べてみるのがおすすめです。
秘書検定が就活のどのような点に活きるのか知りたい人は、こちらの記事もチェックしておきましょう。
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秘書検定は就活で役立つスキルを身に着けられる資格です。取得すれば自信を持って就職活動を進められるようになります。まずは就職における秘書検定取得のメリットを押さえましょう。この記事では秘書検定の勉強方法や問題例をキャリアコンサルタントが解説します。
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秘書の仕事は非常に幅広いです。仕事の目的は経営者の時間を削減することであり、広義ではそのために必要なことは雑務も含めてすべて秘書の業務に該当します。
そのため、スケジュール管理や問い合わせ対応だけではなく、書類やデータの整理や管理、利害関係者への根回しなどの経営者にとってかゆいところに手が届く仕事をすれば、離せない人材として重宝されて処遇も上がることでしょう。
⑥公務員
「公務員は安定している」というイメージを持つ人もいるのではないのでしょうか。公務員の休日は基本的にはカレンダー通りとなっていて、過度な残業や休日出勤は少ない傾向にあります。また、給与やボーナスは業績に左右されずに支給され、年功序列の風習が残っていることから勤続年数に応じて年収も上がっていきます。
そのため、勤続年数に合わせて年収が上がっていき、給料がいい仕事といえるのです。
公務員として勤めるには公務員試験に合格する必要があるものの、業績による収入やボーナスの低下がないため、合格後は安定して働けるでしょう。
また、公務員は新卒でなくても目指せる職業です。自治体によって公務員試験を受けられる年齢は異なりますが、在職しながら試験勉強して合格するのも不可能ではありません。
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⑦フリーランス
フリーランスは、特定企業に就職せず個人で仕事を受けて技術や知識を提供している人です。仕事内容はさまざまですが、IT分野で活躍できるプログラマーやWebデザイナー、雑誌や写真集の撮影をするカメラマン、依頼された文章を執筆するライターなどで働く人がいます。
フリーランスとして働けば、休日は自身の予定に合わせられるため休日を多くでき、働く場所も自由に選べます。年収は自身がどの程度働くかで異なりますが、報酬額も自分で設定して交渉できることから技術を認められれば高い収入が得られます。
ただし、企業に属さない分収入は安定しません。休めばその分収入が減るため、自己管理は欠かせない仕事といえます。
- フリーランスは自分のペースで働けると聞きますが、実際はどのくらい休むことができるのでしょうか。
仕事量や休日は自分で調整できるがペースをつかむのに経験と実績が必要
フリーランスの良さは自分で仕事量を調節できるところにあります。ある程度受注が増えてきたのであれば、単価の高い仕事を選び、休みを多めに取ることもできます。
また、納期を調整するなどして長期間バケーションを取ることも可能です。一方で、しっかり稼ぎたいからと休まず働き続け高収入を狙うのも良いでしょう。
ただし、駆け出しの時期などは働きたくても仕事が来ないので、結果的に休日(何もしない日)が多くなる場合もあります。自分のペースで休日を調整できるようになるには、ある程度の経験と実績を積むのが必須です。
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就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
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ここが魅力! 休みが多くて給料がいい仕事に就くメリット
休みが多くて給料がいい仕事に関して、働くうえで良い条件が揃っていると感じる人もいるかもしれません。しかし、休みが多くて給料がいい仕事のメリットはほかにもあります。メリットをきちんと理解しておけば、より自分の望むライフスタイルをかなえられるでしょう。
この章では、休みが多くて給料がいい仕事に就くメリットを解説します。休みと給料以外のメリットも把握して、自身にとって本当にやりがいにつながるかどうかをチェックしましょう。
仕事の量や時間を自分でコントロールしやすい
休みが多くて給料がいい仕事は、自身の技術や知識を活かした仕事が多い傾向にあります。希少価値が高く、専門的なスキルが必要な仕事が多いため、自身で仕事の量をコントロールしやすいのです。
仕事の量を自分でコントロールできれば残業を減らすことができ、ストレスが溜まりづらくなります。仕事によってはフレックスタイム制や裁量労働制を導入している場合もあり、働く時間も自身で決められるのが魅力です。
休みが多くて給料がいい仕事は、スキルや知識の豊富さから裁量の大きな仕事を任せられることも多いです。裁量が多ければ自信で判断して仕事を進められ、仕事の進捗も管理しやすくなりますよ。
- 休みが多くて給料がいい仕事のなかでも、どの仕事が仕事量や時間を調節しやすいのか知りたいです。
IT系の仕事は比較的仕事量や時間の調整がしやすい
企業によって働き方にばらつきがあるので特定のこの業種というのは断定できないのですが、まず休みが多くて給料がいい仕事といえばIT関連の仕事が思い浮かぶのではないでしょうか。
職種にもよるのですが平均年収としてはSEで450万円前後であり、コンサルタントや営業であれば600万円前後と他業界に比較して多いかと思います。
また、遠隔で業務が完結できることもあり、ベンチャー企業や外資系企業では成果さえ出せていれば勤務時間や休日も自己管理しながら仕事を進めることもできるので自分の裁量で決めることができる点はメリットが大きいのではないでしょうか。
趣味にお金や時間をかけられる
休みが多くて給料がいい仕事に就けば、忙しい仕事に比べてプライベートに割ける時間が増えます。忙しい仕事に就いていると、休日出勤や残業でイベントに参加が難しい場合もあるかと思います。
休みが多くて給料がいい仕事であれば、収入が安定し趣味に当てられるお金が増える点も魅力です。ライブや推し活をはじめとした趣味は、どのようなものでも多少の金銭的負担が発生するからです。
当然ですが、趣味がない人でもでも、休日を休息に当てられ次の仕事へ向けて英気を養うことができます。
事前に知っておこう! 休みが多くて給料がいい仕事の注意点
休みが多くて給料がいい仕事の注意点
休みが多くて給料がいい仕事は、仕事の量を自分でコントロールしてプライベートを充実させることが可能です。一方で、求められる仕事の質やスキルが高く、誰でも簡単に就けるものではないのです。
ここからは、休みが多くて給料がいい仕事の注意点を解説します。ただ漠然と休みが多くて給料がいい仕事を目指しても、必要なスキルを身に付けていなければ就職先がなかなか見つからず苦労するかもしれないため、就職する際の注意点も把握しておきましょう。
求められる仕事の質が高い
休みが多く取得できるのは、決められた期間内に顧客や上司が納得できる質の高い仕事ができるという前提があるからです。必要な成果を挙げられるからこそ、残業や休日出勤せずに済むのです。
営業やフリーランスは自身の仕事内容がそのまま報酬に反映される場合も多く、仕事の質がともなわなければ契約の獲得にはつながりません。そのため、今あるスキルで満足せず、常に成長し続けることが大切です。
休みが多くて給料がいい仕事に就きたい理由が、「楽に働きたい」という考えだけだと、自身のスキルが足りずに採用まで至らない可能性があります。企業が求める仕事のクオリティを理解して、必要なスキルや知識を身に付ける努力をしましょう。
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成果を出さないと給与が上がらない可能性がある
休みが多くて給料がいい仕事はあくまで傾向であり、すべての仕事の基本給が高いとは限りません。たとえば、営業の仕事はインセンティブが設定されている場合もあり、契約数に応じて収入が上がるシステムの可能性もあるのです。
また、フリーランスであれば、顧客が満足いくクオリティの成果物を納品しなければ継続的な仕事を受注するのは難しいでしょう。決められた納期を守りつつ、企業が求める成果物を提供する必要があります。
仕事の成果で給料が上がることを楽しみにできる人であれば、やりがいを持って望めるでしょう。しかし、「同じ仕事内容で一定以上の給料をもらえればいい」という考え方の人は、入社できても成果が挙げられず苦労する可能性があるため、注意が必要です。
休みが多くて給与が高い仕事というのは往々にして高いスキルを求められる専門職だったり、企業だと外資や大手だったりするため、たいていは最初から給与が高いケースがほとんどです。
しかし、そのための技術を得る、あるいは入社試験を突破するハードルはとても高いということも併せて認識しておきましょう。
スキルや知識が必要
休みが多くて給料がいい仕事のなかには、IT業界や研究職など専門知識が必要になる職業も多くあります。勤めたい仕事に必要な知識を持っていない場合は、独学やスクールに通って勉強する必要あるのです。
一方で、コンサルタントや営業職など未経験からでもチャレンジできる職業はありますが、企業が求めるスキルを持っていなければ選考突破は難しくなります。それぞれの仕事にどのようなスキルが求められているのか理解して、自身になければ身に付ける必要があります。
また、学生時代に身に付けていても、数年経てば新しい技術が主流になっている場合も少なくありません。目指す職業に合わせて、自身の知識やスキルをブラッシュアップしていくことが大切です。
成績や企業によって待遇が異なる
この記事で紹介した業界や職種は、必ずしも休みが多くて給料がいい仕事とは限りません。あくまでも傾向となります。
同じ業界でも企業によって待遇が異なるため、求人票や企業の口コミなどを入念に確認しておくことが大切です。
また、求人票には年間休日120日と記載されていても、実際は休日出勤が多く所定の日数休めないという企業も存在するため、入念なリサーチが必要になります。
業界や職種だけに着目して仕事を選んでしまうと、「イメージと違った」と後悔する可能性があります。努力して得た知識やスキルを無駄にしないためにも、企業研究は欠かさないようにしましょう。
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残業時間が長い可能性がある
休みが多くて給料のいい仕事のなかには、休日出勤は少ないが残業は求められる企業も存在します。残業時間が長くなれば仕事の日にプライベートの時間が取りづらく、人によってはストレスを感じるかもしれません。
そのため、企業の情報を調べるときは、月の残業時間がどの程度なのかまで確認しておきましょう。月の残業時間が20時間の企業であれば、1日1時間程度の残業であると予測できます。
残業時間が増える分、給料が高くなる可能性がありますが、ワークライフバランスを意識している人であれば残業が多い仕事は向いていないかもしれません。
月の残業時間が15時間〜20時間程度であれば比較的働きやすい労働環境であるといえます。時間外の労働時間は労使協定で定められているので、月間45時間を超えてくるとなると選択から除外した方が賢明といえます。
人気が高くライバルが多いため就職が難しい
休みが多くて給料がいい仕事は、ワークライフバランスが実現しやすく、ほかの就活・転職者からも人気の職業です。このように、ライバルが多くなり、企業が求めるスキルや知識を身に付けていないと選考突破は難しくなります。
また、未経験の仕事であれば業界や企業への理解を深め、どのような人材を求めているのか的確に把握しなければなりません。どちらも、企業はたくさんの転職・就活者から採用者を選べるため、必然的にスキルや知識を高いレベルで身に付けている人を採用するからです。
また、必要なスキルを持っていなければ、身に付ける努力もしましょう。
就職する難易度が高いからこそ、計画的に準備を進めて選考突破することが必要になります。
業界研究のやり方は、下記の記事で詳しく解説しています。
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- 休みが多くて給料がいい仕事は条件が良く就職や転職を志望するライバルも多いと思います。どのようにすればほかの志望者と差別化できますか。
ほかの学生よりも優秀かつ熱意がなければいけない
休みが多く給料がいい仕事は必然的に倍率も高くなるため、それをゲットしようと思うなら、誰よりも優秀で熱意がなければほかの志望者とは差別化できません。
とは言え、優秀=学校の成績が良いというわけではありません。学生時代を有意義に過ごし、その経験から明確なキャリアプランや人生の目標を立て、そのために必要なスキルを身に着ける努力をしている必要があります。
また、仕事だけではなく人生を豊かにするためのコミュニケーションや自己啓発も欠かせません。これらのことを早いうちから意識し、就職活動に臨むことが大切です。
条件だけで仕事を選ぶのではなく、なぜその会社または職種でなければならないのかという熱意を具体化することも忘れないでください。
就活のプロが解説! 休みが多くて給料がいい仕事に就くコツ
ここまでで、休みが多くて給料がいい仕事の種類やメリット・デメリットへの知識を深めてきました。しかし、実際に勤めたいとなってもどのように努力すればいいかわからない人もいますよね。
ここでは、キャリアコンサルタントの永田さんに休みが多くて給料がいい仕事に就くコツを解説してもらいます。今の自分がどのように行動したら休みが多くて給料がいい仕事に就けるのかを知って、次の行動に役立てましょう。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見るなぜ休みが多くて給料がいいのか背景を理解することが大切
まず、休みが多くて給料がいい仕事に就くためには前提として能力が問われることを頭に入れておかなければなりません。
休みが多い仕事に就くためには会社が「人が稼働していなくても売上が立つ(業務が回る)」状態でなければなりません。良い給料を得るためには人より会社に貢献できる能力がある状態でなければなりません。
まとめると、能力(スキル)を高めて仕事をシステム化するということになります。この条件を自分に備えることができれば求める働き方が可能だと思います。
未経験であるならばまずは自分の能力・スキル向上に専念しよう
しかしこれらのことは言葉で言うほど簡単ではないでしょう。そのため、未経験であるならば、入社前に自分の能力を高めておくことが必要ですし、ある程度の社会人としての経験値が必要になってきます。
学生のうちから何か事業を起こしたり、経営をしてみたりとマネジメントする能力を身に付けておくと会社に入ってからでも良い待遇で働くことができる可能性はあります。
待っているだけでは「休みが多くて給料がいい」という好条件を手に入れることは難しいと思うので行動をしてみることが大切ですね。
すぐに始められる! 休みが多くて給料がいい仕事に就く5ステップ
今まで経験した職種であれば、すでに身に付けている知識やスキルがあるため選考が有利になる可能性があります。一方で、未経験からの転職となると経験者に比べると知識が少ないため、別の角度から価値をアピールする必要があるのです。
一つずつステップを重ねれば就職を成功させることは可能なため、ここからの内容をぜひ参考にしてください。
①どれほどの条件を求めるのか明確にする
はじめに、自身が仕事に求める条件を明確にしておきましょう。一言で休みが多くて給料がいいといっても、求める年間休日や年収の条件は人それぞれだからです。
自分のなかで基準を明確にしておくことで、企業を探すときの指標ができます。指標に当てはまっていない企業は求人票を見るのを後回しにでき、スムーズな会社探しが可能になります。
とは言え、すべての内容を網羅した企業が見つかれば最良ですが、就職にかけられる期間によっては難しい場合もあるため、自分のなかで妥協できるポイントを理解しておくと、決められた期間のなかで良い選択ができるようになりますよ。
そもそも休みの多さや給料の高さを優先すべきかは自己分析で検討しよう
休みが多くて給料がいい仕事は、多くの人にとって喜ばしい就業環境と考えられています。ただし、人によっては必ずしもそうではないかもしれません。
たとえば、休みの日数が少なく、給与もあまり高くない企業でも、仕事内容が好きであったり、その会社が扱う商品やサービスに誇りを持ち、休みの日が多くて給与が高い仕事に就いている人以上にいきいきと働いているケースもたくさんあるのです。
休みが多くて給料がいいからといって、自身がやりたくないと思う仕事に就けば働いている時間を苦痛に感じる可能性があります。
自分に休みが多くて給料がいい仕事が向いているか悩んだ場合は、まずは自己分析をしましょう。自己分析を重ねると自分が仕事に求める条件が明確になり、より良い就職先探しの手助けになりますよ。
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②企業分析や求人票から自分が決めた条件を満たす会社を見つける
休みが多くて給料がいい仕事への就職を目指すと決めたら、企業のホームページ(HP)や求人票に目を通しましょう。前のステップで明確にした条件をまとめて、当てはまる会社を見つけます。
dodaやマイナビエージェントの求人広告や企業の採用ページを確認すれば、企業の条件や働き方が確認できます。条件にマッチした企業をピックアップしておき、口コミサイトや企業情報を見て研究を重ねましょう。
複数の企業で自身が決めた条件が当てはまるのであれば、それぞれのどこに魅力を感じたのかまとめて比較するのもおすすめです。
自分のなかで基準を決めて条件に合致する会社を選ぶのが正攻法ですが、それ以外の方法としては大学OBなどの人脈から紹介を得たり、合同説明会などで効率的に情報収集したりするのが有効でしょう。
ただ、長期的にキャリアの成功を求めるのであれば、短期的には休日を求めすぎず、自ら業務経験を蓄積していくことも必要です。
③希望の仕事で求められるスキルを確認する
目指す業界や企業が明確になったら、どのようなスキルや知識が求められるのかも把握しておきましょう。まだ身に付けていないスキルや知識があれば、応募する前に身に付けておく必要があります。
たとえば、未経験からIT業界でプログラマーとして働きたいと思ったのであれば、プログラミングのスキルを学びましょう。プログラミングで利用する言語は幅広く、自身が目指す会社ではどのようなスキルが必要か理解しておかないと身に付けるスキルを間違えてしまい選考突破が難しくなるため、事前に確認が必須です。
業務に必要な知識を確認するには、求人票の募集要項などに必要なスキルが書いてないか目を通しましょう。
また、前職や学生時代に学んだことが活かせる職場であれば、最新のトレンドや技術をチェックしておくと安心です。企業に即戦力と判断され、選考突破の確率が高まりますよ。
④必要なスキルや知識がなければ身に付ける
休みが多くて給料がいい仕事に就くために必要なスキルが明確になったあとは、実際にどのような形で技術を身に付けるのか考えましょう。
プログラミングやWebデザインのスキルであれば、独学でも学ぶことができることも可能ですが、専門のスクールもあります。独学のメリットはスクールに通うよりも安価に技術を身に付けられる点ですが、わからないことがあっても質問できません。
一方で、専門のスクールに通うと費用はかかりますが、効率的な学習が可能になります。質問できる環境も整っていて、途中でわからないからと挫折することも減り、目標とする仕事に就ける可能性が高まりますよ。
エンジニアとして働くためのスクールを探している人には、こちらの記事もおすすめです。
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スクールで何を学んだのか、主な科目を詳しく述べるようにしましょう。具体的に学んだ内容がわかれば、採用側は自社に必要な能力を会得できているかどうか把握しやすくなります。
同時に、どの程度までできるかも明確に伝えられるようにしておきましょう。
⑤休みや給料以外で希望とマッチする部分を見つけて面接対策に臨む
休みが多く給料がいい仕事でも、それだけで長く勤めるのは難しい人も多いのではないでしょうか。仕事は1日のなかでも多くの時間を費やすため、やりがいや興味のない仕事では長続きしません。
また、選考に進む場合は志望動機が求められます。年間休日や給与面に魅力を感じたとしても、それだけでは熱意あるほかの候補者と争う際に負けてしまう可能性があります。
企業の仕事内容や企業理念などに目を通し、魅力的を感じる部分を明確にしましょう。「この企業でないとやりがいを持って働けない」「ここだから働きたい」という理由を見つけられれば、採用担当者にも熱意が伝わり選考突破できる可能性が高まります。
休みが多くて給料がいい仕事が正解ではない可能性も! 長期的なキャリアを見すえよう
休みが多くて給料がいい仕事にはメリットも多いですが、人によっては正解の選択肢ではない可能性があります。仕事によっては、自分に合わず、長期的なキャリアを積めずに退職してスキルアップができないという結果に陥る可能性もあるからです。
また、せっかく休みが多くて給料がいい仕事に就いても、ライフスタイルの変化によって、同じ仕事を続けるのが難しい可能性もあります。たとえば、金融業界に含まれる地方銀行に勤めても、結婚や離婚などのライフイベントによって転職を余儀なくされるケースがあります。
そうなれば、次の仕事で同じ休みが多くて給料がいい仕事に就けるとは限りません。将来のプランが決まっているのであれば、それに合わせた仕事の選択も必要になるでしょう。
休みが多くて給料がいいからと公務員を目指す場合は、こちらも知っておくと安心です。
休みが多くて給料がいい仕事の特徴を踏まえた対策で選考を突破しよう!
休みが多くて給料がいい仕事には、プライベートとの両立がしやすく趣味に時間とお金が使えるなどのメリットがあります。一方で、求められる仕事の質は高く、専門的な技術やスキルが必要になる場合もあるのです。
休みが多くて給料がいい仕事に就くには、企業が求めている人物像を的確に把握し自身に足りないものを学ぶことが大切です。自身が目指す業界や職種に適した知識やスキルを身に付け、求める条件を持った企業の選考でアピールして選考突破を目指しましょう。
アドバイザーコメント
小松 茂樹
プロフィールを見る他人よりも優れた武器を見つけてさらに磨いていこう
休みが多い仕事というのは、大きく2つのタイプに分かれます。1つは自分の担当職務が明確になっていて、自分のペースで仕事を進められるタイプの仕事です。もう1つは、チームで仕事をうまく分担し、連携して、お互いが休日を確保できる環境を築けている仕事です。
そして、給料のいい仕事というのは、専門的な知識や能力を求められたり、他人がやりたがらなかったりする、希少性の高い仕事です。
この両方の条件を満たすためには、人よりも優れた自分の武器を磨き上げたうえで、限られた時間のなかで効率的に仕事を進めていくためのマネジメント能力やコミュニケーション能力を発揮していく必要があります。
自己分析をして熱意を持って働ける仕事を見つけることが大切
まずは、自分分析を進めたうえで、自分が会社に対して示せる強みや、情熱を燃やせる対象、そして労働時間や処遇の譲れない条件をを明らかにしていくと良いでしょう。どのような仕事も、自分の進め方次第で素晴らしい仕事になります。
たとえば、プロスポーツ選手でも、トップ選手とファームで終える選手がいるように、同じ仕事でも活躍して良い処遇を受けられる人と、活躍できず悪い条件に甘んじなければならない人に分かれます。
自分の進みたい道が見えてきたら、そこで活躍できる人材になれるように、自分自身を磨き続けていきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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中小企業診断士/キャリアコンサルタント
Shigeki Komatsu○営業企画・マーケティング・情報システム・総務・人事・経営企画室など幅広いキャリア経験を持つ。現在はキャリア形成や能力開発に向けた企業研修や個人面談などを提供している
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
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