Q

大学3年生
男性

漢検2級は履歴書に書くべきですか?

就職活動中の大学生です。履歴書の資格欄に、高校時代に取得した「日本漢字能力検定 2級」を書くべきか迷っています。

漢検2級は一般的な資格で、ビジネスに直結するわけではないため、履歴書に書いても採用担当者に「ほかに資格がない」と思われてしまうのではないか不安です。

しかし、資格欄を空欄にするよりは、何か努力の証として記載したいとも思っています。

漢検2級を履歴書に書くことで、良い評価につながるケースはありますか? また、事務職を目指す場合、どのように書けば好印象につながるか教えてください。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

瀧本博史

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漢検2級は努力と基礎力の証明として履歴書に書くべき資格

就職活動で「漢検2級を履歴書に書くべきか」と迷う学生は多いです。

私が支援してきたなかでも、一般的すぎて意味がないのではと感じて記載しない人もいます。

しかし、文書を扱う仕事や正確な対応が求められる事務職、公務員、教育関連、営業職などを志望する場合、漢検2級は一定の評価につながる可能性があります。

実際、私が担当した学生の一人は、履歴書に漢検2級を記載していました。面接で取得理由を聞かれた際に、高校時代に文章力を高めたいと思い、努力の成果を形にしたかったと話していました。

この回答が誠実で前向きと受け取られ、着実に努力する姿勢が評価されて事務職に内定しました。

これは資格そのものよりも、学び続ける姿勢や基礎を大切にする姿勢が好印象につながった例です。

履歴書の資格欄には、正式名称の「日本漢字能力検定2級」と記載するだけで十分です。

取得理由を語れると学ぶ姿勢まで伝わり評価につながりやすい

そのうえで、自己PR欄や面接時に「漢字を学ぶ過程で、言葉を丁寧に扱うことの大切さを学んだ」や「正確な文書作成や顧客対応に活かしたい」と具体的に伝えると効果的です。

このように、「自身の学びをどのように実務につなげることができるか」という意識を示すことが大切です。

多くの採用担当者は、資格のレベル以上に、そこから得た学びや意欲を重視します。たとえ国家資格などがなくても、目的を持って挑戦した経験は十分評価されます。

私のこれまでの経験でも、漢検2級を記載してマイナス評価となったケースはありません。何も書かずに空欄のままよりも、努力の証として記載するほうが誠実に映ることが多いです。

資格は能力の証明であると同時に、学びや成長への姿勢を示す手段でもあります。自分の歩みを表す一つの記録として、漢検2級は自信を持って記載して良い資格です。

国家資格キャリアコンサルタント

高橋 拓也

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漢検2級は努力を示す証拠として積極的に履歴書に書くべき!

高校時代に取得された漢検2級を履歴書に書くべきか迷い、ビジネスに直結しないことでかえってマイナス評価になるのではないかというご不安、お察しします。

結論として、漢検2級は履歴書の資格欄に積極的に記載することをおすすめします。

ご自身で認識されている通り、漢検2級はビジネスに直結する専門資格ではありませんが、資格欄を空欄にするのは非常にもったいないです。

資格欄は、専門スキルをアピールする場であると同時に、これまでの努力の証を証明する場でもあります。漢検2級を持っていることは、基礎的な日本語能力と目標を持って努力を継続できる姿勢があることの証明になります。

取得理由や学習過程を語れると評価につながる強みになる

漢検2級を持っていること自体が、直接的な加点ポイントになることはまれです。しかし、面接でその話題に触れられた際、合格までの道のりや努力の仕方をアピールできると、好印象につながります。

・なぜ取ろうと思ったのか:「基本的な読み書き能力を客観的に証明し、文書作成の正確性を高めたいと思ったから」など、仕事につながる理由を述べましょう。

・目標達成までの頑張り:「〇〇という目標を立て、〇〇という方法で学習を継続した」といった具体的な努力のエピソードを話すことで、目標設定力と継続力をアピールできます。

事務職を目指す場合、正確な日本語能力は基礎スキルとして不可欠です。

漢検2級は、その基礎能力を裏付ける材料の一つとなりますので、自信を持って「日本漢字能力検定 2級 合格」と正式名称で記載してください。

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