Q

大学3年生
女性

化粧品会社の隠れ優良企業ってどこですか?

就職活動を控えている大学生です。

私は化粧品業界に興味があるのですが、有名な大手企業は競争率が高く、自分には難しいのではないかと不安を感じています。そこで、「隠れ優良企業」と呼ばれるような、規模は小さくても安定していて働きやすい会社を探したいと考えています。

しかし、ネットで調べても大手企業の情報ばかり出てきて、具体的にどのように小さな優良企業を探せば良いのか、情報収集をおこなうべきか迷っています。

化粧品業界の「隠れ優良企業」に共通する特徴や、どのような視点を持って企業を探し、情報収集をおこなうと良いか、具体的なアドバイスをお願いします。

2人のアドバイザーが回答しています

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国家資格キャリアコンサルタント/キャリアデベロップメントアドバイザー

前田 解子

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「良い企業」や「働きやすさ」の定義で企業選びは変わる

化粧品業界に興味があるとのことですが、まずは準備の第一段階として、あなた自身にとっての「良い企業」や「働きやすさ」の定義がどのようなものなのか、具体的に考えてみることから始めましょう。

業態や職種を絞り込み、目指すべき方向を明確にしよう

化粧品業界と言っても、自社ブランドを持つ「メーカー」をはじめ、他社製品の製造を請け負う「OEMメーカー」、あるいは「化粧用具専門のメーカー」といった製造系のほか、商品を流通させる「卸売業」や「販売会社」など、その業態は非常に幅広いためです。

また、志望する会社が決まったとしても、応募する枠が「総合職」「一般職」「専門職」のどれにあたるのかによって、入社後の仕事内容やキャリアステップは大きく異なります。

まずは、化粧品業界のどのポジションで、どのような仕事をしたいのかを明確にしておくことが、納得のいく就職活動につながります。

業界紙と四季報を活用し、客観的なデータで会社を分析しよう

化粧品会社について詳しく知りたければ、まずは「粧業(しょうぎょう)」などの業界サイトや業界紙をチェックしてみましょう。業界全体のトレンドや、今勢いのある企業などの最新情報を得ることができます。

その中から気になる会社を見つけたら、次は『就職四季報』で会社の詳細情報を調べます。四季報には、Webサイトだけでは見えにくい以下のような客観的な数値が記載されています。

・社員の平均年齢や平均勤続年数(長く安定して働ける環境か)

・有給休暇の平均取得日数(ワークライフバランスが取れているか)

・離職率や採用実績

あなたが理想とする「働きやすさ」に合致しているかどうかを、これらのデータから判断してみるのが良いでしょう。

大企業と小規模企業の違いを理解し、自分に合う環境を選ぼう

企業選びの際、注意しておきたいのは「小規模=安定」とは限らないという点です。長年経営を続けている大企業は、多くの社員が働き続けられるよう、福利厚生などの仕組みを長い時間をかけて整えてきています。

また、大企業と中小企業では採用人数そのものが大きく異なるため、「規模が小さいからといって、必ずしも採用される確率が高い(入りやすい)とは限らない」という現実もあります。

少数精鋭の会社では、高い専門性や広範なスキルが求められる

たとえば、少数精鋭で運営している小規模な会社では、一人ひとりに任される業務範囲が非常に広く、多角的な能力や高い専門性を最初から求められるケースも少なくありません。

大企業で整った制度の中で働くのがいいのか、小規模な環境で幅広く経験を積むのがいいのか、こうした企業規模による働き方の違いもしっかりと踏まえたうえで、自己分析と業界・企業研究を進めていくことをおすすめします。

キャリアコンサルタント/勉強カフェ札幌大通スタジオ代表

渡邊 裕樹

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理想の化粧品会社を見つけるための3ステップを実践しよう

化粧品業界で自分に合った会社を見つけるために、以下の3つのステップで探してみることをおすすめします。

1. 「自分なりの優良企業の定義」を明確にしよう

まずは情報収集の基準を作るために、自分にとって譲れない条件を具体化してください。就職四季報などの客観的なデータを参考にしながら、以下のような項目で「これだけはクリアしていてほしい」という数値を決めておきましょう。

・給与水準や昇給制度

・ワークライフバランス(例:有給消化率80%以上、年間休日120日以上)

・待遇面(例:賞与が年4カ月分以上支給されているか)

2. ドラッグストアの店頭で「製造販売元」を地道に調査しよう

条件が決まったら、実際にドラッグストアや薬局の化粧品コーナーへ足を運び、実地調査をおこないましょう。

棚に並んでいる商品のパッケージ裏を確認し、そこに記載されている「製造販売元」の会社名を片っ端からメモ、あるいは写真に撮って記録してください。

テレビCMで見かけるような有名企業だけでなく、今まで名前を聞いたことがなかった会社もすべてリストアップすることがポイントです。

3. リストアップした会社と自分の定義を照合しよう

調査が終わったら、メモした会社名を一社ずつインターネットで検索していきます。その会社の採用情報や企業データを確認し、最初にステップ1で決めた「自分なりの定義(譲れない条件)」と照らし合わせていきましょう。

この地道な作業を繰り返すことで、世間一般の知名度には隠れているけれど、自分の希望にピッタリ合う「隠れた優良企業」に出会える確率が格段に高まります。

以下の記事では化粧品会社の特徴や向いている人などを解説しています。化粧品会社への就職を視野に入れている人は、事前にチェックしておきましょう。

あなたが受けないほうがいい業界・職種を診断しよう

就活では、自分に合った業界・職種が見つからず悩むことも多いでしょう。

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自分が目指す業界や職種を理解して、自信を持って就活を進めましょう。

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