Q

大学2年生
男性

組み込み系エンジニアになるなら、どの言語を勉強すべきですか?

私は現在大学で情報系の勉強をしており、将来は組み込み系エンジニアになりたいです。

いろいろと調べているうちに、組み込み系ではC言語やC++がよく使われると知ったのですが、ほかにもPythonやアセンブリ言語なども関連しているようで、どれから手を付けて、どこまで深掘りすれば良いのか迷っています。

特に、就職活動に向けてどのような言語をどれくらいのレベルで習得しておけば有利になるのか知りたいです。また、ほかに学んでおくと役立つ言語や技術があれば教えてください。

組み込み系エンジニアを目指すうえで「まずこれをやるべき!」という、言語習得のロードマップ的なアドバイスをいただけますと幸いです。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント

高尾 有沙

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Cを軸にC++やPythonを組み合わせ習得しよう!

組み込み系エンジニアへの最短経路はCを軸に、C++で抽象化、Pythonで検証・自動化、アセンブリは読解レベルをおこなうことです。

まずCでポインタ・配列・構造体・bit演算・メモリモデル(スタック/ヒープ/静的)を体に入れ、割込み・タイマ・DMA・GPIO・UART/I2C/SPI制御を実機で動かします。

次にモダンC++(RAII/constexpr/テンプレート/型安全)でドライバ層上のアプリを安全に組む設計を習得しましょう。

Pythonはユニットテスト、プロトタイピング、ログ解析、ファームのE2E試験に有効なので、ぜひ使いこなしておきましょう。アセンブリはデータシートと併読し、デバッグでレジスタとコールスタックを追える程度で十分です。

就活の決め手は動く成果物をGitHubで明確に可視化すること!

併走で身に付ける技術は、RTOS(FreeRTOSなど)または組み込みLinux(Yocto/デバイスツリー)、Git/CI、静的解析(MISRA-C)、JTAG/SWDデバッグ、オシロ/ロジアナの基本などです。

ロードマップ例としては、以下の流れでユーザ空間↔カーネル間のInput/Outputをしておきましょう。

①C基礎

②Atollic/Keil/VSCode+gcc環境構築

③STM32やRP2040で点滅・UARTログ、センサー読み出し

④割込み駆動

⑤リングバッファ、FreeRTOSでタスク/キュー/優先度制御、C++17でHALラッパと抽象化、Pythonでテスト自動化、必要なら組み込みLinux

就活の決め手は動く成果物が実際にあることです。

GitHubに回路図(KiCad可)、回路写真、測定波形、ログ、「要件→設計→テスト→既知課題」の流れで設計したREADMEを公開し、コード規約とレビュー履歴を残すことで、明確に可視化されます。

言語習得の点ではなく、「要求→設計→実装→検証」の一連を説明できることが最大の加点になります。

キャリアコンサルタント / システムエンジニア

小峰 一朗

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組み込み系エンジニアを目指すならC言語が最優先になる

将来は組み込み系エンジニアになりたいという明確な目標があって良いですね。目標が明確にあると、そこに向けた道をデザインすることもできるのでとても素晴らしいと思います。

ただ、目標に向けてどのような一歩を踏み出せば良いのかというのも、いろんなルートがあるのでとても難しい選択になりますね。

ただ、どんな目標であっても基本的・標準的なルートはありますので、まずはそこから進んでいきつつ自分らしい道を模索していくとよいと思います。

基礎言語を固めたうえで次の選択肢を広げていこう

組み込み系エンジニアであれば、まずはC言語の習得が基本的・標準的な入口になります。

ほとんどの組み込み系機器のマイコンやOSはC言語で書かれているためです。C言語の特徴を理解しながら実践し、習得していきましょう。

C言語の次は、開発の現場で広く使われているC++か近年利用が増えているPythonを学ぶと良いでしょう。どちらか一方でも良いですし、周りに差を付けたいなら両方に触れておくととても有利になると思います。

そして、さらには組み込み系特有の概念や知識をしっかり学んでおくとかなり有利になると思います。

リアルタイムOSの概念やLinuxのスキル、基本的な電子回路の知識、通信プロトコルの動作原理、ツールの使い方、などですね。

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