Q

大学3年生
女性

「仕事は適当でいい」という気持ちで公務員を目指すのは正しい選択ですか?

「仕事は適当でいい」と割り切り、安定しているという理由だけで公務員を目指すか迷っています。

周囲の友人は民間企業でやりたいことを見つけて熱心に就職活動をしていますが、私は特別な情熱を傾けたい仕事が見つかりません。民間企業のように常に成果を求められず、クビになる心配もない公務員として働き、適当に仕事をこなしながらプライベートを充実させたいと考えています。

しかし、公務員の仕事も適当では務まらないのではないか、そして「仕事は適当でいい」と考えている自分は甘いのではないかという不安もあります。

キャリアコンサルタントの立場から見て、このような考えで公務員を目指すことは賢明な選択と言えるでしょうか? また、後悔しないキャリアを築くために、今のうちに取り組むべきことや考えるべきポイントについてアドバイスをお願いします。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

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キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表

渡部 俊和

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正しいかどうかは自分で決めるもの

仕事選びの条件は人それぞれの価値観によって異なるので、そういう選び方もあってかまいません。公言してはいなくても実際にはそう考えて公務員になっている人もいるはずです。

ただ、それが正しい選択かは他人では答えが出せません。

また、「公務員が安定している」と言われることが多いですが、今後の人口減少社会を考えるとその前提にも疑問があります。これまではそうだったかもしれませんが、これからはわかりません。

実際に地方自治体で、能力不足で解雇された公務員の報道もあったばかりです。

つまり「仕事は適当でいい」という考え方は個人の自由ですが、契約である以上、相手の期待水準以上の仕事の質は提供しなければならないわけです。これは民間企業だろうが公務員だろうが変わりはありません。

人生の約15万時間をその仕事に費やせるのか考えよう

私個人の意見では「仕事は適当でいい」という考え方はおすすめできません。理由はいくつかあるのですが、その一つは、適当なことをやるにはあまりに多くの時間を仕事に割かなければならないことです。

人生を約80年とすると70万時間くらいになりますが、私たちは学生時代までに20万時間くらいを使っており、仕事をしていない老後にも同じくらいの時間が残ります。

残った40万時間のうち、ざっと3分の1は睡眠や身だしなみの時間です。起きている約27万時間のうち、仕事に就くと、65歳までに法定労働時間と通勤などで約15万時間を使う計算になります。

残業を含むともっと増えるかもしれませんが、ざっと計算しても起きている時間の半分以上を仕事に使うのです。その仕事が適当なことでいいのか、ということは考える必要があると思います。

安易に決める前に、世の中の職種を理解しよう

ほかにも、マンネリ化、効力感の低下、スキルアップしにくい、など根本的な理由が複数あるのですが、1つの例を取り上げてもその考え方に問題点があることはご理解いただけるはずです。

情熱を傾けたい仕事が見つからないといいますが、充分に職業を調べたうえでの言葉でしょうか。今まず取り組むべきは、いろいろな職業を理解しようとすることだといえます。

国家資格キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャル・プランニング技能士

山田 圭佑

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「仕事は適当でいい」という姿勢で公務員を続けるのは難しい

元・公務員として断言しますが、そのような気持ちでは公務員として長く勤め上げることは不可能です。

特に最近はそのような適当な仕事をしてしまった結果、大きなスキャンダルにつながってしまうことを公的組織は極端に恐れます。公務員であっても適当な仕事が許される時代は過ぎ去ってしまったと考えてください。

適当でもかまわないが、社会への価値提供が可能な職を選ぶべき

今一度、あなたは何のために働きたいのか、社会とつながりを持っていきたいのか、という根本的な問いを自分に投げかけてみてください。

適当に人生を過ごすことが第一目標であるならば、それでもまったくかまいません。

ただ「自分としては適当に仕事をこなした」という状態でも社会から評価され、生活に困らない一定以上のお金を得られる仕事は何があるのか、視野を広く持って考えてみることをおすすめします。

世の中はシビアなものです。適当な仕事の結果生まれた高品質なものと、真剣に仕事に取り組んだ結果生まれた低品質なものがあれば、前者を高く評価します。

あなたが可能な限り、前者のような仕事をできる職場や業種は何か真剣に考えてみてください。それは何よりの自己分析となるはずです。

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