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就活を乗り切る強いメンタルを身に付けたいです。

私は高校も大学も第一志望に合格し、成績もそれなりによく、今まで本当の挫折というのを知らずに生きてきました。

ところが、就活は全くうまくいきません。周りと自分を比べ劣等感も日増しに強くなります。志望度の低い企業に一社落選しただけでも、ひどく落ち込んでモチベーションが低下してしまいます。

今にして思えば、就活以前にほとんど挫折経験がなかったことで、メンタルが弱いままきてしまったのでしょう。
今は第一志望の選考結果を待っているのですが「落ちていたら」と不安で眠れません。

先日「ほとんどの企業は学生のメンタルの強さを高く評価している」という記事を目にしました。それ自体にも、強いショックを受け、ますます自信をなくしてしまいました。たしかに、一社落選した程度でくよくよしているような人材はお呼びではないのかもしれません。でも今さら簡単に性格も変えられません。

どうすれば、就活をクリアできるような強靭なメンタルを身につけられるのでしょうか。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/勉強カフェ札幌大通スタジオ代表

渡邊 裕樹

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メンタルは精神的負荷がかかる経験を繰り返すことで強化される

質問者さんが考えている「メンタルの強さ」とは、近年よく言われる「レジリエンス」ということかと思います。これは「回復力」や「復元力」「耐久力」を意味しており、逆境やストレスに晒された時にそこから回復する力のことです。

人生で挫折や失敗に直面したとき、「どうしよう」「もうダメだ」と考えや行動が停止してしまうのではなく、失敗を前向きにとらえ、次の行動へ活かせる人がレジリエンスが高い、もしくはレジリエントな人といえます。

これは考え方の癖でもあります。この癖は筋肉と似ていて、負荷をかけてそこから回復すると強くなり、それを繰り返すことでさらに強化されていきます。レジリエンスが高い人は、元々そうだったのではなく、そのような精神的負荷がかかる場面を何度も経験し、レジリエンスを高めてきた経緯があるはずです(本人にその意識があるかどうは別です)。

まずは就活ノートを作成して自分の考え方の癖を知ろう

質問者さんは「今まで本当の挫折というものを知らずに生きてきた」という言葉からも、レジリエンスを高めるような、負荷がかかる経験が少なかったのかもしれません。

その場合「失敗した時はこう考えたらいいよ」と立ち直るための考え方を聞いたとしても、すぐその通りに考えられるようにはなるのは難しいです。

レジリエンスを高めるための考え方を知り、今までは「どうしよう」「もうダメだ」とぐるぐるしていたところから「あ、でもこう考えたら良いのかもしれない…でも…。」という、行ったり来たりを繰り返しながら、少しずつメンタルを強くしていきましょう。

この「あ、でもこう考えたら良いのかも…」が一瞬浮かぶだけでも大きな変化なのです。レジリエンスが高い人の特徴として「考え方が多様」「他人との関係づくりがうまい」「自分の長所を理解している」などが挙げられます。

つまり「嫌なことがあったけど、でもそれってこういう捉え方もできるよね」と、ものごとを別の切り口で考えることが出来たり、「ちょっと相談があるんだけど、これってどうかな」と他人とのつながりを積極的に持てたり、「今回はうまくいかなかったけど、自分にはこういう長所があるのは事実だ」と良い面にフォーカスを当てられることなどです。

レジリエンスが低い人はこの逆で「考え方が限定的」「自分一人で閉じてしまう」「自分の短所ばかり見てしまう」などが挙げられます。これに陥らないための取り組みとして、自分の考えをノートに記録するのがオススメです。「就活ノート」とタイトルを付けてもいいかもしれません。

これに自分が就活の時に考えたこと、自己分析したこと、落ち込んだ時に考えていること、でもこうも考えられると思い浮かんだことなど、頭の中にあることをどんどん記録していってください。質問内容にあるような「落ちたらどうしよう」という思いもそのまま正直に書きましょう。

そうすることで自分の考え方の癖が目に見えるようになり、目に見えると「あれ、でも落ちたらどうしようと思うけど、どうなるのかな?別の会社にエントリーすれば良いだけの話かも…」のように、逆の考え方も少しずつわかってきます。

この「就活ノート」をどんどん書いて増やしていき、10冊にもなる頃には、最初の頃とは考え方に変化が生まれているはずです。決して楽な特効薬ではありませんが、今後も使えるとても効果的な方法です、是非取り組んでみてください。

就活ノートの作り方はこちらの記事を参考にしてください。就活ノートに書くべき内容や、作成するメリット、おすすめの作り方を詳しく解説しています。

キャリアコンサルタント/公認心理師

吉野 郁子

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企業は「落ち込まない力」ではなく「落ち込んでも回復する力」を求めている

メンタルの強靭さを高めていきたいのですね。ステキな目標です。就活を成功させたころには、その目標も叶っていると思います。

最近注目されている心理学の概念で「レジリエンス」という言葉があります。「回復力」「しなやかさ」などと訳されますが、これは単に「落ち込まない力」でなく、「落ち込んでも回復する力」のことです。

つまり「くよくよしないこと」より、「くよくよしても、やらなきゃいけない行動が実行できる」ということですね。企業がいう「メンタルの強さ」もこのことを指します。

レジリエンスを高めるためには3行日記がおすすめ

「レジリエンス+高め方」とネット検索すると、実際どんなことに取り組めば良いのかのヒントがいろいろ出てきます。

その中でも私のおすすめは、「3行日記」です。
①今日一番よかったこと 
②今日一番ダメだったこと 
③明日の目標 
の3点を1行ずつ、書いていきます。そうすると、良いことばかりではないけど、悪いことばかりでもない、くらいのバランス感覚が掴めるでしょう。不安にはなるけど、不安なことが実際すべて起こるわけでもありません。

「明日の目標」で決めた、小さな取り組みをコツコツ続けることで、就活の成功も、レジリエンスも、やがては叶えられるでしょう。

メンタルが弱いと悩む人に向けたアドバイスやおすすめのキャリアは、こちらの記事を参考にしてください。

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