この記事のまとめ
- 働くとは一般的には「体力や時間を切り売りして対価を得ること」
- 人によって働く意味は異なる! 自分なりの「働くとは」の解を得る方法を解説
- 面接で「あなたにとって働くとは」と聞かれたら3ステップで回答しよう
- 適職診断
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この記事を読んでいる人に
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就活中や就職前、ふと「働くとは何だろう」と働くことの意義がわからなくなる人もいるのではないでしょうか。人間は本当に労働をしなければならないのか、労働に求められることとは何か、深く考えれば考えるほどわからなくなるかもしれません。
働くとは一般的には体力や時間を切り売りして対価を得ることですが、人によって「働く」ことについての考え方は異なります。「働くとは何か」という質問に自分なりの回答を出すことで、就活の選考での回答に説得力が増したり、入社後も納得感を持って働くことができますよ。
記事では、キャリアアドバイザーの遠藤さん、若林さん、田邉さんとともに、「働くとは何か」について、皆さんが納得できる解を得られるよう解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
働くとは? 学生から社会人になる前に働く意味を見つけ出そう
そもそも働くとはどういうことなのでしょうか。就職前に改めて労働の定義を確認することで、就活の方向性を定めやすく、それにより選考も通過しやすくなります。学生から社会人になる前に働くとは何かをしっかり認識したうえで、納得のいく将来を見つけましょう。
記事では、まず働くとは何か、一般的な定義を解説します。そのうえで、実際の社会人であるキャリアコンサルタントに働くとはどういうことかを回答してもらいます。リアルな社会人の声を参考にすれば、自分でも納得感のある答えを見つけやすくなりますよ。
さらに、働くことが持つ10のメリットと4つのリスクを解説します。キャリアコンサルタントとの回答と併せて、働くとは何かを考える際の参考にしてくださいね。
ただ、ここで紹介している内容では納得できない場合もあります。そこで、自分なりの納得のいく解を見つける5つの方法を解説するので、これを参考に自分の中で働くとは何か整理してみてくださいね。
また、面接などで「あなたにとって働くとは何ですか」と聞かれることもあります。その場合の回答の考え方や回答例も解説するので、選考前にチェックしてください。
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働くとは?
働くとは一般的に、会社に自分の時間や体力を切り売りして、対価として金銭を得ることです。
また、働くとは社会貢献でもあります。顧客の日常を支えたり、彩りを添えたり、顧客や自社にとっての利益を生み出したりと、他者への貢献につながります。
もちろん働かなくても他者に貢献できますが、物やサービスなどにより物質的に支えたり、1人の力ではできないサポートを可能にするのが働くということなのです。
働くとは
自分の時間や体力を切り売りして、対価として金銭を得ること。また社会貢献をすること
社会人になると、自分自身で生活を成り立たせなくてはいけません。人生の大きな転換期となるこの時期に働く重要性を考えることで、これから長く続く社会人としての暮らしのコアとなる価値観を構築しましょう。
「働くとは何か」「就職する意味は?」と考えることもありますよね。以下の記事では就職する意味の見出し方についてキャリアの専門家が解説しているので、参考にしてみてください。
就職する意味とは|キャリアの専門家が示す後悔しない考え方
社会人にとって働くとは? キャリアコンサルタントの場合
一般的な働く意味を解説しましたが、人それぞれ「働くとは」の考え方は異なります。たとえば、単にお金を得るものであると捉える人がいる一方、自己実現の場と考える人もいます。
自分なりの「働くとは」の回答を持っておくことで、就職活動の軸が決まり企業選びがスムーズになったり、選考でのアピール内容が固まりやすくなったりします。
では、実際にどのような考え方を持っておくべきでしょうか。ここからは、社会人であるキャリアコンサルタントが考える「働くとは」の回答を紹介します。キャリアに悩む多くの人の相談に乗ってきたからこその、納得感のある考え方なので、ぜひ参考にしてくださいね。
遠藤さんにとって働くとは
遠藤さんはメガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接を経験し、現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をしています。
遠藤さんにとって働くとはどういうことなのかチェックしましょう。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る働くとは他者の役に立つこと
私にとって「働く」とは、「自分の頭や体を使って他の人の役に立とうとすること」だと思います。
たとえば「食事を作ること」が、自分のためだけであれば「働く」とは少し違うような気がします。
家庭での役割として「家族のために食事を作る」のであれば、お給料をもらわなくても家族のために働いているといえます。
作ったものを顧客に食べてもらい、お金をもらうとなると、レストランであれ学園祭の模擬店であれ、仕事として働いているといえますね。
役に立っている相手を考え作業の過程を充実させてみよう
この時に、「適当に作ってとりあえず出す」のではなく、「おいしいと思ってくれますように」「テーブルを囲んでいる人皆に笑顔になってほしい」という気持ちで作って出せば、作って提供するまでの過程も相手の反応も、自分にとってうれしかったり楽しかったりするものです。
「なんのために働いているのかな」ともやもやしている人には、「誰の役に立っているのか」「どういう気持ちで向き合えばこの時間が充実したものになるか」を考えてみるようにおすすめしています。
若林さんにとって働くとは
若林さんは、女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談など幅広く活躍しています。また、ライター経験があり、各種サイトでキャリアについて考えている人に向けた記事を監修しています。
若林さんにとっての働くとは何かをチェックしましょう。
アドバイザーコメント
若林 宏美
プロフィールを見る働くとは世の中に貢献すること
私は自分自身が世帯主で子どもを扶養しているので、子どもたちにより良い環境を与えるために、つまり突き詰めるとお金のために働いているという点は否めません。
もし1人なら、もっとぼーっと生きていると思います(笑)。ですが働く中で常に「世の中の役に立つ仕事なのか」を考えています。
社会的に意義があるという仕事なら、自分の利益が少なくても実行します。たとえば、コロナ渦において飲食店があらゆる面で大きな打撃を受けましたよね。
その際に、とある銀行から「飲食店が元気になる取り組みを一緒にやってくれないか?」という相談を受けました。
そこで過去の経験を活かして、スタンプラリーの企画、無料のガイドブックの発行、飲食フェスの開催といったイベントを手掛けました。
正直、自分自身の利益は本当に少ないのですが、新たな人と出会いつながることで、別の仕事の依頼があったり、仲間もできたので結果的には人の役にも立ち、自分も楽しむことができています。
キャリアコンサルタントをしているのも「人の役に立ちたい」という思いから
実はキャリアコンサルタントの資格も、最初は仕事になるとはまったく思っておらず「一緒に働くスタッフや面接に来てくれる人に適切なアドバイスをしたい」といった思いから取得しました。
結果的に、今キャリアコンサルタントとして仕事をしているのも「世の中に役に立つか」を考えて行動した結果だと思います。
田邉さんにとって働くとは
田邉さんは大手人材会社へ入社後、人材コーディネーターや採用、育成などを担当しました。現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わっています。
田邉さんにとっての働くとは何か、参考にしてみましょう。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る働くとは自己成長すること
学生によっては「働くこととはお金をもらうこと」と捉えているかもしれません。たしかに、生活をするためにお金は欠かせないですよね。しかし、お金は社会の課題を解決したり誰かの悩みを解消したりした結果に得られるものですよね。
そして、課題解決をするためには、今の自分よりも成長しなければいけません。この成長が、私にとって働く意義だと考えています。
この価値観を持っていることがきっかけで、システムエンジニアとしてキャリアチェンジをすることができました。
不安を感じた時は成長の機会だと捉えてチャレンジしている
新卒で入社した企業では、人材コーディネーター志望で入社して、チームリーダーまで務めました。
しかし、人事異動で志望していなかったシステムエンジニアになりました。志望していない仕事でしたが、この価値観を再認識してプロジェクトマネージャーに挑戦しました。そして、数千万円規模のプロジェクトを無事にリリースすることができました。
普段の仕事でもこの価値観を活かして、「失敗したら嫌だな」や「やったことがないから不安だな」と感じたときには、成長の機会だと捉えてチャレンジしています。
システムエンジニアに関心がある人は、以下の記事でシステムエンジニアの仕事を詳しく解説しているので、参考にすると就活対策に役立ちます。
システムエンジニアとは? 仕事内容から未経験の就職方法まで解説
働くことが持つ10のメリット
働くことが持つ10のメリット
キャリアコンサルタントにとっての「働くとは」を解説しましたが、そのほかにも働く意味は多様にあります。
ここからは、働くことが持つ10のメリットを解説します。この中にも、自分にとってメリットと感じられるものとそうでないものがあると思いますが、魅力的に感じるメリットを探し、「働くとは」の疑問への回答を得るヒントにしてくださいね。
①経済的に安定する
働くことの基本的な目的は収入を得ることです。被扶養者でない限り、働かなければ収入は得られません。働くことによって生活するための資金を得られます。
マズローの欲求5段階説によると、人間の欲求は5段階で構成されています。
マズローの欲求5段階説
- 第1段階:生理的欲求
生きていくために必要な、食事・睡眠・排せつなどの基本的な欲求 - 第2段階:安全の欲求
心身ともに健康、経済的にも安定した生活への欲求 - 第3段階:社会的欲求
友人や家庭、会社などの組織から受け入れられたい欲求 - 第4段階:承認の欲求
他者から認められたい欲求 - 第5段階:自己実現の欲求
自分の世界観・人生観に基づいて「あるべき自分」になりたいと願う欲求
働くとは安全の欲求などの最低限の欲求を満たすために、経済的な安定をもたらすものと考える人は多くいます。
②将来の不安を解消できる
「老後暮らしていけるのかな」「家族を養えるだろうか」など、先の見えない未来には不安を抱く人が多いと思います。しかし、正社員として働けば、基本的には労働契約期間の定めがなく定年まで働き続けることができ、将来の不安を一定解消できます。
つまり、現在だけでなく将来も経済的に安定した生活を送れる安心感があり、安全の欲求が満たされるのです。
将来の不安を解消できることで、「ローンを組んで家を買う」「結婚をする」など長い将来を見すえた選択をできるようになります。
- 先行き不透明な今の時代、働いただけで将来の不安を解消できるのでしょうか?
目の前のことに一生懸命取り組んでいれば不安が薄れる
将来の不安にもいろいろありますね。お金のこと、健康のこと、家族のこと……。お金で解決できることもあれば、お金がなくても何とかなることもあります。
人生に絶対確実な見通しというのはないと思うので、不安に感じたらそれを解消するために今できることから手を着けて、一歩一歩前に進んでいく。
目の前に働ける場や仕事があれば、それに一生懸命取り組んでいるうちに不安が薄れるかもしれませんね。
将来に不安を抱いている人はこちらの記事を参考にしてみてください。不安に感じる要素と解消法をまとめています。
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将来の不安を解消したい! 人生を豊かにするキャリア形成のコツ
多くの人が一度は感じたことのある将来の不安において、その要因や具体的な解消法をキャリアコンサルタントとともに解説します。自分の人生の解像度を高めて、将来への不安を払拭していきましょう。
記事を読む
かんたん3分!受けない方がいい職種がわかる適職診断
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
③社会に所属している安心感を得られる
一般的に、人には友人や家族、組織から受け入れられたいという欲求があると言われています。たとえば、学生時代クラスの人から仲間外れにされると悲しい気持ちになったり、仲の良い友人や頼れる家族がいない状況では孤独を感じたりしますよね。
会社に入ることで、一つの社会に所属しているという安心感を得られます。また、会社だけでなく、社会という大きな輪の中に入っているという所属意識も安心につながります。
多くの人が学生から社会人になる中、同じように道を歩み進めているということも自分を安心させる材料となります。
集団に所属したいという欲求は「帰属欲求」ともいわれます。この欲求が満たされないと、人は社会的不安感や孤独を感じてしまいます。
この欲求には個人差がありますが、帰属欲求が満たされないと、気分が落ち込んだり精神的につらいと感じる要因にもなってしまうのです。
④社会的ステータスを得られる
働くことで、社会的に影響力がある人材になれたり、名声を得ることもあります。たとえば誰もが知る大手企業に入社したり、昇進をしたり、高い成果を出したりすれば、人々から一目置かれる存在になります。つまり、承認欲求を満たすことにつながるのです。
社会的ステータスを得ればその分収入が上がったり、不動産や金融などの審査に通りやすいというメリットもあります。
社会的ステータスを得られると、仕事だけでなく、私生活でもチャンスをつかめる可能性が広がるケースがあります。たとえば「自慢の友人」として人を紹介してもらい、人脈を広げられる機会があるのです。
社会的なステータスを得ることで可能性が広がることは事実です。
しかし、たとえ社会的ステータスを得られたとしても、スキルや刺激しあえる人間関係などの資産が残らないのであれば、転職をしたときにキャリアにマイナスな影響を与えてしまう可能性があり、注意が必要です。
⑤他者からの承認を得られる
仕事をすることで、成果を認められたり、昇給、昇進したりと、他者からの承認を得ることもできます。社内の人からだけでなく、顧客から感謝をされたり、家族や友人からもすごいと認められることもあります。
他者からの承認を得られると、自分に自信がつき、さまざまなことに挑戦できるようになります。また、「この組織にいて良いのだ」と所属欲求を満たすことにもつながります。
働くとは「多くの人に認められたい」「求められたい」という思いを満たすものと捉えられるのです。
⑥社会貢献への欲求を満たせる
生理的欲求、安全の欲求、社会的欲求、承認の欲求を満たせると、「価値観に基づいてあるべき自分になりたい」という自己実現の欲求が湧くと言われています。たとえば、「困っている人の役に立ちたい」「身近な人を笑顔にしたい」という気持ちです。
働くことで、1人ではなしえなかった大きな規模での社会貢献も可能です。たとえばSDGsに積極的に取り組み、地球規模の社会貢献をしている会社もあります。
SDGsとは
「持続可能な開発目標」のことで、世界中にある環境問題・差別・貧困・人権問題などの課題を2030年までに解決しようという取り組み
また、どんな仕事も人の役に立つものです。たとえば食品業界は日々の生活に欠かせない食事を提供し、エンターテインメント業界は人々の笑顔を作り出します。仕事をすることで、多くの人に貢献することができ、社会貢献への欲求を満たすことができるのです。
自分以外の人の役に立つと、相手が喜んでくれたり、感謝してくれたりします。それが自分の幸せややりがいにもつながってきますね。
広く社会に貢献するということはより多くの人の役に立つことなので、やりがいもよりいっそう感じられるのではないでしょうか。
社会貢献ができる、人の役に立つ仕事は以下の記事で詳しく解説しているので、働くことを通して人の役に立ちたい人はぜひ参考にしてくださいね。
人の役に立つ仕事45選|やりがいや社会貢献を実感しやすい仕事とは
⑦自分の理想ややりたいことが実現できる
仕事を通して、プライベートではできなかった理想ややりたいことを実現できることもあります。「人々の心を動かす小説を書きたい」「宇宙開発をしたい」「自分の料理を多くの人に食べてもらいたい」など、なんとなくやりたいことがある人はいるのではないでしょうか。
自分がやりたいことを仕事にすれば、スキルアップしつつその夢をかなえられます。
特に、多くの人を巻きこむ夢は、プライベートでは実現させることが難しいですが、仕事を通してであれば達成させられることが多く、仕事は理想ややりたいことを実現するための手段だと考える人は多いのです。
- 仕事で理想ややりたいことを実現するためにはどうすれば良いですか?
社内コンペ・異動・起業・社内ベンチャーなどが考えられる
会社に属したまま実現させたいなら、社内コンペやアイデアコンテストなどで自分のアイデアを発表したり、自分の理想を叶えたい部署に社内FAなどを利用して異動する方法があります。
ですが会社の方針によっては理想が実現されないケースも多く、自分で起業する人もいます。起業は自分の理想を叶える手段である反面、すべてが自己責任になってしまいます。
最近では社内ベンチャーとして、会社に所属しながらある程度の裁量で自分でプロジェクトを進める方法もあります。
社内FAとは
他部署に自ら自分を売り込み異動すること
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
⑧理想のライフスタイルを実現できる
仕事で実現したいことがなくても、憧れの私生活はあるかもしれません。たとえば「おしゃれな部屋に住みたい」「家族とペットに囲まれて暮らしたい」「定期的に旅行に行ける暮らしをしたい」など、私生活の理想のスタイルはさまざまあると思います。
理想のライフスタイルを手に入れるためには、一定の資金や地位を手に入れなければならないことが多くあります。たとえば「家族とペットに囲まれて暮らしたい」と考えるなら、家族やペットを養う資金をたくわえなければなりません。
理想のライフスタイルの実現、つまり自分の価値観に沿ってありたい姿になるため、仕事があると考えている人も多くいるのです。
⑨困難を乗り越え成長できる
仕事を通して人は大きく成長できます。会社は組織なので、人々とのかかわりが不可欠です。人とのかかわりの中で、他人を思いやった行動ができるようになったり、他者を巻き込んだ取り組みができるようになります。
また、仕事には困難やトラブルがつきものですが、一つひとつ逃げずに向き合うことで問題解決能力をつけることができ、私生活でも難しい問題に立ち向かえるようになるのです。
仕事は義務であり、果たす責任があります。その分強制的に困難に立ち向かわなければならないケースも多く、そのような機会を通して成長することができます。
- 困難を乗り越える前に挫折しそうです……。
挫折しそうな人は協働して乗り越えよう
仕事によっては責任が大きく、1人で乗り越えられる自信がないこともありますよね。そのようなときには、1人で困難を乗り越えるのではなく上司や同僚などから協力を得ることが重要です。
企業に就職すると、さまざまな強みを持った人がお互いを補完することができます。そのため、苦手なことを得意としている人からの協力を仰ぐことで、挫折せずに乗り越えることができるのです。
フリーランスは1人で仕事をすることが多く協力しづらいですが、就職すれば上司や同僚と協力できます。
⑩さまざまな人とかかわりを持てる
仕事を通して、プライベートでは会うことのなかったさまざまなタイプの人と会うことができます。
プライベートでは似た者同士でかかわることが多いかもしれません。しかし、会社ではさまざまな人がいて、かかわる人を選べません。
その分今まで知らなかった価値観などに触れることができ、意見交換することで人間的に成長することができるのです。
特に外国人や障がい者など、ダイバーシティ採用を進めている会社であれば、より多様な考え方や価値観、生き方や文化を知り、視野を広げることができます。
- 内気な性格でさまざまな人とかかわると疲れてしまうのですが、仕事で多くの人とかかわる必要はありますか?
人とのかかわりは必須! 疲れないかかわり方を探そう
1人で完結できる仕事であれば、自分と顧客との関係だけでも済みそうですが、何十年もごくわずかの顧客との取引だけで食べていけるということはまれだと思います。
多くの仕事は他の人と協力し合って商品やサービスを提供していくものなので、何らかの形でかかわりが必要になります。
内気な性格でも疲れない形のかかわり方をぜひ探してみてください。
どうしても人とかかわりたくないという人は、以下の記事で人とのかかわりが少ない仕事を紹介しているのでぜひ参考にしてください。ただし、人とのかかわりがまったくない仕事というのはないので注意してくださいね。
人とかかわらない仕事35選! 求める条件別におすすめの職種を紹介
ポジティブなことばかりではない? 働くことの4つのリスク
ポジティブなことばかりではない? 働くことの4つのリスク
- 時間や行動の自由が利きにくい
- やりたい仕事ができるとは限らない
- 必ずしも将来安泰とは限らない
- 心身ともにストレスを感じやすい
ここまで働くことのポジティブな面を解説しましたが、何事も表裏一体であり、働くことにもネガティブな面やリスクがあります。
ここからは、働くことの4つのリスクについて解説します。「働くことにはどんな壁が待っているのだろう」と疑問に思う人、「あらかじめ働くことのリスクを知って覚悟しておきたい」と考える人は、ここから解説する内容を参考に心構えをしておきましょう。
①時間や行動の自由が利きにくい
社会人になると、基本的には1日8時間以上拘束され、休みは週に2回です。つまり、自由な時間が少なくなり、子育てや介護など、私生活も忙しい人は自分の時間が少なくストレスを感じるかもしれません。
また、学生の時は長期留学や長期インターンに行ったりと長期的に自由な行動ができますが、社会人になると1週間以上の長期休暇を取るのは基本的には難しくなります。
休日返上で働いたり、夜遅くまで残業をする社会人もいます。このように、仕事とは自由な時間が減少することともいえます。
②やりたい仕事ができるとは限らない
会社に所属すれば、基本的には上司から任された仕事をおこなう必要があります。時には不本意な仕事を任され、不満を抱えるかもしれません。
特に、やりたい仕事があり、その仕事ができると思って入社した人は、入社後そのギャップに苦しむケースがあります。
会社員の使命は、会社の方向性にしたがい、会社の売り上げにつながるために成果を挙げることです。そのため、自由にやりたい仕事ができるケースは少なく、息苦しさを感じる人はいるかもしれません。
③必ずしも将来安泰とは限らない
会社に就職したとしても、その会社が倒産したり、解雇されたりするリスクがあります。特に、年を重ねてから解雇になった場合は、再就職先を見つけるのが難しい傾向にあり、「長い期間働いていたために将来が見えなくなってしまった」というケースもあるのです。
会社では1日の長い時間を過ごすことになり、つまり人生の大半を捧げることになります。
そこで将来性・汎用性のあるスキルを身に付けられないまま突如会社を離れることになったりすれば、将来が不安定になるといえるのです。
新型コロナウイルス感染症の蔓延や、リーマンショックなどの情勢の変化によって、雇用されていても将来安泰とはいえません。
さらに事業縮小などで職を辞さざるを得ないケースも想定されるため、会社に所属しているから安泰という世の中ではなくなってきています。
④心身ともにストレスを感じやすい
仕事で失敗し上司に怒られたり、仕事仲間とうまく関係を築けなかったり、苦情をもらい精神的に疲弊したり……と、働くことで受けるストレスは多くあります。
また、1日8時間以上労働に時間を割くということは、それだけ体力も使います。通勤だけでも疲弊する人は多く、肉体的にストレスも感じるのです。
仕事によって精神病になり、長期間の治療が必要となる人も多くいます。仕事とは心身ともにストレスを感じ、ときに病気になるほど大変なものとも言うことができます。
こちらのQ&Aでは社会人になりたくないときの考えをキャリアコンサルタントが回答しています。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る責任を過度に意識すると働くことがストレスに感じやすい
人によっては学生生活ですらストレスを感じているのに、社会人になって責任が課されるとストレスを感じて疲弊するのではと不安を抱いているかもしれません。
たしかに、責任を強く意識するとストレスを感じてしまいます。特に営業職などのノルマが課される仕事では、目標が達成できるかどうかでストレスを感じやすいです。
ストレスを成長機会のサインと捉えてストレスマネジメントをしよう
ただし、「◯◯を解決すれば目標を達成できる」や「◯◯を活かせば目標達成に近づく」と言語化できているとやるべきことが明確になり、ストレス軽減につながります。
このように自分の強みや弱みを言語化できていない人は、責任を意識してストレスを感じる人が多いです。つまりストレスを感じたときに「やるべきことが明確ではないサイン」と捉えることで、成長する機会になるのです。
ただし、過度に自分を追い込むとメンタル不調に陥る可能性があります。無理な負担をかけずに、仕事と向き合うことも意識しましょう。
納得のいく就活にするために! 自分にとっての「働くとは」を考えよう
納得のいく就活にするために! 自分にとっての「働くとは」を考えよう
- 自己分析をして仕事に求めることを考える
- キャリア理論の「14の労働価値」からマッチするものを探す
- 身近な社会人に働く目的を聞いてみる
- 将来どうなりたいかを考える
- 憧れのロールモデルを見つける
ここまで、働くことのポジティブな面とネガティブ面を解説してきましたが、これらの中でも納得感のある「働くとは」の回答を得られなかった人もいるかもしれません。
そのような人は、自分の価値観を見つめたり、より多くの考え方に触れることで納得のいく解を見つけることができます。
ここからは、自分にとって納得のいく「働くとは」の解を見つける方法を解説するので、参考にして就活前に何のために働くのか、仕事の軸を見つけましょう。
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自己分析をして仕事に求めることを考える
「働くとは」の回答を見つけるためには、自分の中にある仕事に求める価値観を見つけることが有効です。社会人になってからは働いている時間が人生の大半を占めることになり、つまり仕事の価値観=人生の価値観になる可能性があります。
そこで、自分の人生の価値観を見つけるために自分史を活用してみましょう。自分史は過去の出来事を洗い出す自己分析法で、論理的に人生の価値観を見つけ出すことができます。
横の項目に年齢や共通点、縦の項目に出来事を設定し、年齢に合わせた出来事を書きます。そのうえで、出来事に共通してどのような価値観で動いたのかを考えてみましょう。
特に重点的に考えるべきなのは、活動中の考え方と行動です。特に、大変なことに当たった場合どのように工夫したのか思い出してみましょう。
過去の考え方と行動を振り返る例
部活動
部長などにはならなかったが、リーダーの補佐的な役割として、リーダー、後輩双方の意見をくみ取り、皆が気持ちよく過ごせるよう意識して取り組んでいた
サークル活動
皆が納得感を持って活動することが大切だと考え、異なる意見の人の共通点を探し、双方が納得のいく結論を見つけるよう努力した
上の例の共通点を探してみると、かかわる人が気持ちよく前向きでいることが重要だと考えていることがわかります。これを仕事に置き換えてみると、「組織全員が気持ちよく活動できる場を作ること」、ひいては「快適な組織づくりへの貢献」などと考えられますね。
自己分析の方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る前向きな気持ちでプラスの意味を見出した経験を思い出してみよう
「働くとは何か」の答えが見つからない時は、自分の「働いた経験」を洗い出してみます。
小さい時のお手伝いや、小学校での係活動、中学高校の部活動や委員会での役割、運動会や文化祭の実行委員としての活動、大学でのアルバイトなど、何かしら出てきませんか?
これらの経験をした時に、何があるから頑張れたのか、モチベーションのもとや動機について考えてみてください。
自分から手を挙げて楽しみながら取り組んだこともあれば、誰かにやるように言われてしぶしぶやったこともあるかもしれません。
「働くとは」を考えるにあたっては、前向きな気持ちで取り組んだ時のことを意識してみましょう。その時は働くことにプラスの意味を見出せていたはずで、プラスの意味はやりがいや大切にしている価値観につながります。
働くことは何かを得られるものとポジティブに考えてみよう
これから先、皆さんが長く働いていくうえで、ネガティブな気持ちよりはポジティブな気持ちで働いた方が精神的にも良く、成果も出やすくなることは想像できますね。
こうしたことをふまえ、働くことを何かが得られる、何かを満たすものだと考えてみてはいかがでしょうか。
キャリア理論の「14の労働価値」からマッチするものを探す
アメリカの教育学者のドナルド・E・スーパーは、「仕事とは、自分の能力や興味、価値観を表現するものであり、そうでなければ、仕事は退屈で無意味になってしまう」とし、キャリア理論の「14の労働価値」を唱えました。
キャリア理論の「14の労働価値」
- 能力の活用ー自分の能力を発揮できること
- 達成―良い結果が生まれたという実感
- 美的追求―美しいものを創りだせること
- 愛他性―人の役に立てること
- 自律性―自律できること
- 創造性―新しいものや考え方を創りだせること
- 経済的価値―たくさんのお金を稼ぎ、高水準の生活を送れること
- ライフスタイル―自分の望むペース、生活ができること
- 身体的活動―身体を動かす機会が持てること
- 社会的評価―社会に仕事の成果を認めてもらえること
- 危険性、冒険性―わくわくするような体験ができること
- 社会的交流性―いろいろな人と接点を持ちながら仕事ができること
- 多様性―多様な活動ができること
- 環境―仕事環境が心地良いこと
ドナルド・E・スーパーは、この中の1つ、もしくはいくつかの価値観が組み合わさり仕事の基盤になっていると伝えています。
働くとは何かわからなくなった場合、これらのさまざまな角度から仕事をとらえてみると、自分なりの解が得られるかもしれません。
14の労働価値のうち、私に当てはまるのは「多様性」です。自分の仕事を考えてみると、キャリアコンサルタント、プランナー、アドバイザー、ライターなどいろいろな分野の仕事をしています。
いろいろな仕事をしていると、さまざまな人とかかわることができるのがとても楽しいです。
身近な社会人に働く目的を聞いてみる
家族や親族、先輩など、身近に尊敬できる社会人がいるのであれば、その人に働く目的を聞いてみるのも一つの方法です。
特に、感覚が似ている人であれば、より納得感のある回答を得られる可能性があります。
もし身近に聞ける人がいなければ、OB・OG訪問をしてみるのも良いでしょう。気になる業界や職種のOB・OGに、「〇〇さんにとって働くとは何ですか」と聞いてみてください。
働くとは何かという回答を得られるとともに、その会社の社員の人柄を知ることができ、企業研究にもなります。
OB・OG訪問のやり方はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
OB・OG訪問は質問選びが鍵! おすすめ質問100選を紹介
働く目的を聞くとしたら、実際に働いている人、自分より社会人経験が豊富な人に聞いてみることをおすすめします。
中でも楽しそうに働いている人や、先のことを考えていそうな人に話を聞くと、働くことに前向きになれると思います。
将来どうなりたいかを考える
現在の価値観から働くとは何かを考えにくいのであれば、理想の将来像から考えてみましょう。「良い家を買って穏やかに暮らしたい」「誰もが憧れるビジネスパーソンになりたい」「歴史に名を残したい」など、抽象的であっても良いのです。
たとえば「歴史に名を残したい」と考えるのであれば、知名度を上げる必要があり、そのためには自身の名を広げるマーケティング力を身に付けたり、多くの人に影響を与える事業をする必要があると考えられますよね。
その人にとって働くとは「歴史に名を残すために必要なこと」であり、それを軸にキャリアを選択していくことになります。
なんとなくの憧れでも良いので、自分の夢や目標を見つけ、働くとはそれを叶える手段とすると、自分にとっての働く意味が見つかりやすくなります。
将来的なキャリアを考える、キャリア形成の方法はこちらの記事で解説しています。将来像が上手く考えられない人はぜひ参考にしてくださいね。
キャリア形成とは? 4ステップでこの時代を生き抜く方法を考えよう
憧れのロールモデルを見つける
憧れのロールモデルを見つけ、働くとはその人に近づくための手段と捉えるのも考えやすく、おすすめです。ビジネスパーソンでも良ければ、アニメのキャラクターやドラマの主人公でもかまいません。
また、小さい頃に好きだったキャラクターをいくつか考え、そのキャラクターの共通点を探してみてもロールモデルを見つけやすくなります。たとえば悪役と戦うヒーローが好きだったのであれば、リーダーシップを発揮し何事にも勇敢に立ち向かう人に憧れているのかもしれません。
そのような人は、働くとはそのヒーローキャラクターのような人になるために、マネジメントスキルを身に付けたり影響力を持つことと考えることができます。
アドバイザーコメント
若林 宏美
プロフィールを見る「働くとは」の回答は自分の価値観に照らし合わせて考えてみよう
「働くとは」の回答は、もちろん人によって変わりますよね。
なぜ違うのか。それは人によって価値観や、何を重視するかといった考え方が異なるからです。
「自分のキャリアを形成する根源となる、何かの選択を迫られた時に最も放棄したがらない欲求、価値観、能力(コアコンピタンス)」のことを「キャリアアンカー」といいます。
これは自分の自己像の中心を表すものなので、あなたがどのタイプに当てはまるかを考えることによって「働くこと」の意義が見いだせるかもしれません。
キャリアアンカーの8つの分類から働くことに対する価値観を考えてみよう
以下にキャリアアンカーの8つの分類についてまとめてみます。
① 専門・職能別コアコンピタンス
専門性を高めたい。
② 経営管理コアコンピタンス
出世することが働く意義だと感じたり、管理職として人をまとめたい。
③ 自律・独立
集団行動や規則に束縛されたくない、自分が納得できる方法で仕事がしたい。
④ 安定
仕事も給料も、とにかく安定を重視したい。
⑤ 起業家的創造性
何か新しいことを生み出したい、自分の工夫で仕事を進めたい。
⑥ 社会への貢献
世の中を良くしたい、自分の仕事でそれを実現したい。
⑦ ライフスタイル
家族や友人といったプライベートの時間と、会社での自分のバランスを大切にしたい。
⑧ 純粋な挑戦
不可能だと思えることにでも挑戦したい。
皆さんはどのタイプに当てはまりましたか?
こちらの記事では、働く意味について解説しています。ここで解説する内容の中でも納得のある答えを見つけられなかった場合は、こちらの記事も併せてチェックし、自分なりの働く意味を見つけてみてくださいね。
働く意味ってあるの? 納得して就活を進める考え方を解説
選考で聞かれることもある! 「働くとは何ですか」の質問に備えよう
就活の選考で「あなたにとって働くとは何ですか」と聞かれることもあります。
この質問は価値観に関する深い質問です。回答によっては会社にミスマッチであることが明らかになり、大きく評価を落とすこともあります。そのため、「働くとは何ですか」という質問にはしっかり回答を準備しておきましょう。
ここからは、「働くとは何ですか」の質問に備えるため、企業がこの質問を聞く意図や回答方法、回答例を解説するので、参考にして回答を作成してみてくださいね。
企業が「働くとは何ですか」と聞く意図
そもそも企業はなぜ「あなたにとって働くとは何ですか」と聞くのでしょうか。企業の意図を把握しなければ、的外れな回答をしてしまい、評価の対象にならなくなってしまうかもしれません。
ここからは、企業が「あなたにとって働くとは何ですか」と質問する意図を解説するので、参考にして回答の方向性を定めましょう。
価値観が会社とマッチしているかを知るため
「働くとは何ですか」の回答には、仕事に対する根本的な価値観が表れます。それが企業の文化にマッチしているかを見ようとしているのです。
たとえば人の成長を重視している会社にとって、「働くとは成長すること」と考えている人はマッチしますが、「働くとは最低限生活をするためのお金をもらうこと」と感じている人はミスマッチになると考えられます。
入社後、前者は会社の方針に違和感を感じにくいですが、後者は求められることに答えられない居心地の悪さを感じてしまうかもしれません。
価値観が会社とマッチしていなければ、社員はつらさを感じ、会社側も人材の育てにくさを感じてしまうリスクがあります。場合によっては早期離職につながることもあるので、価値観が会社とマッチしているかを測ろうとしているのです。
企業で活躍できる素地があるかを見るため
働くとは何かという回答から、企業で活躍できる素地の有無を見ている傾向もあります。たとえば、医療業界の面接で「働くとは困っている人を助けることだ」と答えた人は、入社後、生活に困っている患者を救うために力を発揮してくれそうですよね。
一方で、広告業界で同様の回答をしても、広告業界は「困っている人を助けること」がメインのビジネスではないので、本人の意向とのミスマッチを懸念される可能性があります。
思いの強さや方向性が企業にマッチしていて、入社後活躍できそうかということを知るために、「働くとは何か」という質問をしていると考えられます。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る企業は「あなたにとって働くとは」を通じて働くモチベーションを測っている
本文では企業とのマッチングを測ることが説明されています。たしかに、働く意義の質問を通じて企業で活躍できる人材かどうかを測っていることは事実です。
ただし、企業とのマッチングだけでなく「社会人として成長し続ける人材かどうか」など働くモチベーションを測ることも目的の一つです。
具体的なエピソードを通してモチベーションの高さを伝えよう
本文で例に挙げられている「困っている人を助けること」は誰でも言うことができますが、このような価値観を抱くようになったエピソードを具体的に伝えられると、仕事に対する熱意が伝えられます。
たとえば、「塾のアルバイトで進路相談に乗った生徒が、今では進学先の高等学校の部活で部長として活躍しています。この経験から、キャリアに困っている人がより活躍できる場所を見つける一助になりたいと考えています」などと回答されたら熱意を感じますよね。
このように、入社をした後に高いモチベーションで仕事に取り組めるかどうかを判断されていることも意識しましょう。
「働くとは何ですか」と聞かれたときの回答方法3ステップ
「働くとは何ですか」と聞かれたときの回答方法3ステップ
- 自分なりの価値観を端的に述べる
- その価値観を持った理由を述べる
- 入社後その価値観をどう活かすか伝える
では、実際に「働くとは何ですか」と聞かれた際は、どのように回答したら良いのでしょうか。ここからは、回答の構成を3ステップで解説します。
どんなに良い内容を考えても、それが企業に伝わらなければ意味がありません。ここから解説する、伝わりやすい「働くとは何ですか」と聞かれたときの構成を参考に、回答を組み立てましょう。
①自分なりの価値観を端的に述べる
まずは、働くとは何かという自分なりの価値観を端的に述べましょう。面接官が最も聞きたいのは結論です。
たとえば、以下の文章では結論が先に来ていないので、「働くとは何か」という問いへの回答を得るまでに時間がかかってしまいますよね。
自分なりの価値観が端的に伝わらない例
私は小学生の頃から成長することを大事にしてきて、特に10年続けていたサッカーでは、常に自分の記録を塗り替えようと成長してきました。
このように私は成長を大事にしていたので、働く際も自身の成長を大事にしたいです。
人は、話している間にも次々と言いたいことが頭に浮かんでくるものですが、まずは相手が聞きたい最小限の情報を提供することで、スムーズにコミュニケーションすることができますよ。
自分なりの価値観を端的に述べる例
私にとって働くとは成長をすることです。
②その価値観を持った理由を述べる
働くとは何かという結論を伝えたら、面接官はその価値観を持つに至るまでの理由が気になります。その理由に人柄が出るので、しっかり述べましょう。
たとえば「働くとは成長することだ」と感じるのであれば、成長を実感することがモチベーションになったエピソードなど、その価値観に至るまでの経験を思い出してみてください。
その価値観を持った理由を思い出すにはマインドマップがおすすめです。「成長すること」が働く意味なら、その周辺に成長を実感した経験を思い付くままに書き、さらにその周辺にどんな成長があったのか、なぜモチベーションが上がったのかなど書いていきましょう。
マインドマップで整理することで、それぞれの関係性が見えてきたり、脳が整理され新たな発想が思い付きやすくなりますよ。
マインドマップで自己分析する方法は以下の記事で詳しく解説しているので、まだ作ったことがない人は記事で解説している必須のポイントを見ながら作ってみましょう。
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
- その価値観を持つまでにどんな理由があると印象が強いですか?
自分自身で納得していて自信が伝わる理由
自分の中で「なぜかよくわからないけれど……」というあやふやな状態だったり、一般的に良いと思われる価値観を挙げたりしただけでは説得力に欠けてしまいます。
特にドラマチックなエピソードがなくても、小さな出来事の積み重ねでもあなたが納得して自信を持って伝えれば、面接官は「なるほど」と思い、理由がしっかりしているという印象を持ちます。
③入社後その価値観をどう活かすか伝える
企業は会社で貢献できる人材を求めています。そのため、働くことの価値観を入社後どう活かすか伝えましょう。それを示せれば、採用担当者は会社で活躍しているイメージを持つことができ、好印象が残ります。
たとえば働くとは「成長すること」だと考えているなら以下のように伝えることができます。
入社後その価値観をどう活かすか伝える例
この成長意欲を活かして、御社の営業職としてまずは同期内の売り上げトップを目指します。そのうえで、支店、全国と売り上げトップを獲得し、御社の成長に貢献したいです。
入社後の価値観をどう活かすかの内容は、企業の価値観や目標とミスマッチがないようにしましょう。
たとえば幹部候補の育成に注力している会社で「将来的に専門職としてスキルを身に付けたいです」などと伝えると、会社の方向性とミスマッチになってしまいます。一方「将来的にマネージャーを目指して頑張りたいです」と伝えると会社の方向性にマッチしているため、好印象が残りやすいです。
入社後やりたいことの考え方・伝え方はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
「働くとは」を回答する際の注意点
「働くとは」を回答する際の注意点
- 消極的過ぎる理由は避ける
- 志望動機などと矛盾がないようにする
- 抽象的にならないようにする
「あなたにとって働くとは何ですか」の質問に回答する際についやりがちな失敗があります。しっかり考えた内容が企業にマイナスイメージを残してしまってはもったいないですよね。
ここからは、「あなたにとって働くとは何ですか」の質問に回答する際にやりがちな失敗と注意点を解説するので、参考にして、好印象を残せるようにしてくださいね。
消極的過ぎる理由は避ける
働くことのメリットの一つとして、経済的に安定できると解説しました。しかし、「生活に困らないためです」などと回答してしまうと、仕事自体には後ろ向きと判断されるリスクがあります。
「働くとは何か」という回答に対し素直に答えるのは問題ありませんが、前向きな理由や、その価値観を抱いた背景まで具体的に伝えましょう。
たとえば、単に収入を得るという理由であっても「将来的に家族が欲しいと考えていて、養うためのお金が欲しいから」などと理由があると、消極的な印象はなくなり、人柄も伝わります。
「なぜその価値観に至ったのか」を深掘りし、働くことに対する前向きな価値観を伝えるようにしましょう。
私が学生やスタッフによく伝えるのは「常にポジティブ変換」する癖をつけること。
たとえば「将来が不安だから働く」をポジティブ変換すると「将来のためにしっかりと地に足がついた仕事ができる人になりたい」とも変換できます。
皆さんもぜひ、ポジティブ変換の癖をつけてみてくださいね。
志望動機などと矛盾がないようにする
「あなたにとって働くとは」の回答でやってしまいがちなのが、志望動機との矛盾です。たとえば以下の志望動機と「あなたにとって働くとは」の回答は矛盾していて、どちらの回答も説得力が低くなってしまいます。
志望動機
私が御社を志望した理由は、「周りの人を大切にする」という御社のカルチャーに共感したためです。
あなたにとって働くとは
私にとって働くとは、周囲に負けないよう力をつけてお金を稼ぐことです。
志望動機では「周りの人を大切にする」と言っているのに対し、「働くとは」の回答では「周囲に負けない」と周囲よりも自分の成長を重視していると捉えられます。
回答を矛盾させないために、どの回答も、自己分析を徹底したうえで本心を伝えましょう。自分を良く見せようとし過ぎるとかえってマイナスの印象になるので、注意してください。
志望動機の考え方、作り方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG
抽象的にならないようにする
「あなたにとって働くとは何ですか」という質問は抽象的なため、回答も抽象的になってしまいがちです。
しかし、抽象的な回答だと面接官との認識の齟齬が生じたり、回答の意図を理解しきれなかったりするため、回答はできるだけ具体的にしましょう。
たとえば、以下の抽象的な回答と具体的な回答を見比べると、具体的な回答の方がその人の人柄がわかり、熱意や会社とのマッチ度を判断しやすくなります。
「あなたにとって働くとは」の抽象的な回答例
私にとって働くとは社会貢献することです。
「あなたにとって働くとは」の具体的な回答例
私にとって働くとは、人生のターニングポイントに立っている人が、自分にとって最適な選択ができるようサポートすることです。
たとえば受験や就職、転職など、人生の大きなターニングポイントでサポートしたいと考えています。
5W1Hで考えると、回答を具体的にすることができます。
5W1Hとは
「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」の英単語の頭文字
5W1Hで考える例
社会貢献すること
→When(いつ):人生の重要な瞬間に
Where(どこで):日常的にアクセスできるWeb上などで
Who(だれが・だれに):人生の岐路に立っている人に
What(なにを・なにで):相手の本心を聞き出し後悔のない選択肢を提示することで
Why(なぜ):人の役に立つことにやりがいを感じるから
How(どのように):強みの傾聴力を活かして
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る具体性はエピソードを用いてアピールしよう
本文で解説されている「『働くとは』を回答する際の注意点」の中でも、「抽象的にならないようにする」が特に重要なので注意しましょう。
このときに追加で注意すべきポイントとして、自分の経験を用いて具体性をアピールすることが挙げられます。
本文で解説されている通り、5W1Hを活用することで具体的に回答できます。しかし、エピソードを使って価値観を持った理由を説明しないと、「インターネットから引用しただけなのでは」と思われてしまいかねません。
そのため、具体性を持たせるポイントは「働くとは」の結論だけでなく根拠となるエピソードでも意識しましょう。
エピソードは初めて聞いた人も想像できるかを考え具体化しよう
エピソードに具体性を持たせるポイントは、誰もが想像できるように数字やセリフなどを使うことです。
たとえば、「傾聴ボランティアで90歳の女性の話を3時間ほど聞いた」や「『自分の考えを聞いてくれてありがとう』と感謝をされた」などです。
経験を具体的にわかりやすく伝えることで、熱意と価値観を同時にアピールしましょう。
ES・面接で使える! 「働くとは」の回答例5選
ES・面接で使える! 「働くとは」の回答例5選
- 経済的に安定すること
- 社会に所属すること
- 自分の理想ややりたいことを実現すること
- 成長すること
- さまざまな人とのかかわりを持つこと
面接での回答方法を理解しても、どのように回答すれば良いのかイメージしきれていない人もいると思います。そこでここからは、実際にESや面接で使える「働くとは」の回答例5選を紹介します。
自分の価値観にマッチするものを選び、面接でわかりやすく伝えられるように回答例文を参考にしてくださいね。
経済的に安定すること
経済的に安定すること
私にとって働くということは、経済的に安定することです。私は兄弟が多いのですが、母親が苦労して大学まで進学させてくれました。働くことで母に恩返しをしたいという思いがあります。
幼少期は貧乏な生活で、私は小学生の頃から学校に申請を出してアルバイトをしているような状況でした。
そのような厳しい中でも、母はできるだけ自分の子供に苦しい思いをさせまいと、自分の食事などを我慢して貯金し、子供たち全員を大学まで進学させてくれました。
自分の身を削ってまで支えてくれた母親に恩返ししたく、将来は自分のお金で母を支えたいと思っています。
そのため私のとって働くとは経済的に安定し、家族を支えることだと考えています。
社会に所属すること
社会に所属すること
私にとって働くということは、社会に所属し周囲と助け合いながら大きな成果を積み重ねていくことです。
幼い頃から続けている野球を通じて、一人ひとりの力が集結することにより、より大きなエネルギーを生み出すことを学びました。
高校時代私が所属する野球チームは、他校と比べると群を抜いて能力の高い選手はいませんでした。しかしそれぞれの長所を活かして助け合いながら練習したり、ポジションを工夫したりして選手一丸となって戦うことで、県大会準優勝まで勝ち進みました。
社会人になっても、自分の長所を活かしながら周囲と協力していくことで、大きな成果を挙げていきたいと考えています。
「社会に所属する」と伝える際は、組織にぶら下がっている人という印象にならないよう、一員としてどう貢献したいか、他者とどのようにかかわり将来的にどういう立ち位置をイメージしているかなどを伝えると良いです。
自分の理想ややりたいことを実現すること
自分の理想ややりたいことを実現すること
私にとって働くということは、自分の理想ややりたいことを実現することです。私は幼い頃からものづくりが好きで、自分がデザインした建物や街を作りたいという夢があります。
小学生の頃からこの夢を持ち、勉強の原動力になりました。そして、どのような街を作りたいのか考える時間がとても楽しかったことを覚えています。
御社は都市開発に強みを持ち、多くの実績やノウハウを持っています。御社のノウハウを活かして大規模な都市開発に携わり、多くの人にとって便利で愛着の湧く街を作り出していきたいと考えています。
成長すること
成長すること
私にとって働くということは、自己成長の手段であると考えています。
このように考えるようになったきっかけは、美容部員のアルバイト経験からです。アルバイトを始めた当初は顧客に思うように商品を勧められず、売上目標に到達しないことが多くありました。
しかし、商品や美容成分の詳しい知識があれば、顧客に自信を持って商品を勧められると考え、独学でコスメマイスターの資格を取得しました。知識を得てからは顧客にとって有益な情報を提供できるようになり、自信にもつながりました。
御社でも、どのようにしたら目標を達成できるかという視点を常に持って日々成長を続けます。そして、顧客にとって最適なサービスを提供することで、企業に貢献していきたいと考えています。
上記の例のように「自分が成長する」ことによって、会社にとってどのようなメリットがあるのかを伝えるのが大切です。
この部分がないと、独りよがりの自己成長になってしまうので、両者にとってメリットのある回答を心掛けましょう。
さまざまな人とのかかわりを持つこと
さまざまな人とのかかわりを持つこと
私にとって働くということは、さまざまな人とかかわりを持つことです。
このように考えるようになったきっかけは、ITベンチャー企業のインターンシップに参加した経験からです。インターンシップに参加するまでは、エンジニアの仕事は個々の技術力が重要であると考えていました。
しかし、インターンシップに参加したことで仕事はたくさんの人がかかわり合って成り立っていることや、周囲の人と知識を共有して助け合うことで、大きな成果が得られると学びました。
御社は社員同士のつながりを大切にしていて、異なる部署との意見交換の機会も多くあると伺っています。私も御社で多くの人とかかわり、ノウハウや知識を学びながら、顧客の課題を解決するシステムづくりに貢献していきたいと考えています。
「さまざまな人とのかかわりを持つこと」と回答する際には、「さまざまな人がどのような人なのか」と「かかわりを持つとはどのようなことか」を具体化しましょう。
そうすることで、入社後にどのように協働するのかを面接官はイメージできるようになりますよ。
自分にとっての「働くとは」は定期的に見直すとキャリア形成に役立つ
就職前に「働くとは」の回答を得られたら、就職後も定期的にその回答を考えてみましょう。学生は正社員として働いたことがないため、就業後、働くことのイメージにギャップを感じることがあります。
「これが大切な価値観だと思っていたが違った」「働いているうちに自分の中で大切にしている価値観に気付いた」など、実際に働いてみることで新たな発見がたくさんあります。
就活のゴールは、自分がいきいきと働く環境に出会うことです。いきいきと働くには、「この働き方が合っている」「この仕事が好きだ」などと納得感を感じることが大切です。
定期的に「自分にとって働くとは何だろう」を考えることで、後悔のない社会人人生を送れるようになるので、特にキャリアステップを考えるタイミングなどではしっかり考えてみてくださいね。
「働くとは」を含めた自身のキャリアの見直しを年に1回はおこなうことをおすすめします。
毎年4月でも、年末年始でも、上司との面談のタイミングでも構いません。この1年で自分がどう成長したか、大事にしている価値観や目標に変化はないか、チェックしてみてくださいね。
「働くとは」の答えは十人十色! 自分に合う答えを探し納得のいく就活にしよう
働くとはどういうことなのか、実際の社会人の答えを交えつつ解説してきました。「働くとは」の答えは十人十色であり、他人に合わせる必要はありません。自分が納得のいく働くことの意味を見つけなければ、社会人生活のモチベーションを維持しにくくなってしまいます。
記事で解説した働くことの意味を参考にしつつ、自分なりに納得のいく意義を見つけてみてくださいね。
働くとは何かという納得のいく正解が得られたら、就活の軸も定まります。深い自己分析が必要になりますが、キャリアの土台を作るつもりでしっかり考えましょう。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る働く意味を考えればキャリアが充実する! 働くことに後ろ向きな人こそ考えてみよう
学生から社会人になるタイミングで、皆さんは受け身で学ぶ立場から、能動的に価値を提供する立場に変わります。
これから就活をするにあたり、「働かなくちゃいけないのか……」「なんのために働かないといけないのか」と、気持ちがやや後ろ向きになっている人こそ、働くことの意味をじっくり考えてみてほしいです。
大学を卒業後、就職すると決めたのであれば、心を無にして作業のように働くよりも、何か目的や目標を持って働く方があなた自身にも周囲にも良い影響を与えてくれると思います。働く中で自分は何を大切にしているか、仕事でどうそれを満たすかを考えてみましょう。
働くとは自己満足ではない! 労働が有む価値を意識して自分なりの考えを見つけよう
就活の面接で「働くとは」と聞かれたときには、その職場で誰に何を提供して給料をもらうのかということを意識してみてください。
働く=自己満足、ではありません。働くことが、最終的には自分の成長や欲求を満たすのにつながることでも、その過程で誰かが喜んでくれたり助かったと思ってくれたりする場面が出てくると思います。そういうことに思いを巡らせて、あなたなりの「働くとは」を見つけてくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事
Hiromi Wakabayashi〇女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談に従事。また、ライター経歴を活かし、各種サイトでキャリアについて考えている人に向けた記事を監修
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細