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社会福祉士に向いてない人の特徴は何ですか?

社会福祉士の資格取得を目指して勉強していますが、最近「自分はこの仕事に向いているのだろうか」と不安を感じています。

人の話を聞くのは好きですが、感情移入しすぎてしまう傾向があり、利用者の悩みを抱え込みすぎて自分が疲れてしまうのではないかと心配です。また、書類作成などの事務作業が苦手で、幅広い業務を正確にこなせるか不安もあります。

キャリアコンサルタントの方から見て、「社会福祉士に向いていない人」とはどんな特徴を持つ人でしょうか?

また、もし自分にそうした傾向があっても、社会福祉士として長く働くために今から意識すべきことや、身につけておくと良いスキルについてアドバイスをいただけると嬉しいです。

2人のアドバイザーが回答しています

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国家資格キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャル・プランニング技能士

山田 圭佑

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自己決定の尊重とチームプレーが重要!

一般的に社会福祉士に向いていない人の特徴として、能力の有無よりも対人支援の姿勢や感情のコントロールに課題があるケースが多いです。

たとえば、施設利用者に対し自分の価値観を押し付けがちな人には適正がありません。

利用者の自己決定を尊重できず、「こうすべきだ」と自分の正義や価値観で判断し、指示してしまうようなパターンです。 支援の基本は傾聴と受容にあると、改めて心掛けましょう。

また、「自分一人でなんとかしよう」として、仕事を抱え込んでしまう人も向きません。

福祉はチームプレーですので、行政・医療機関・家族などの関係者と連携せず、問題を一人で抱え込むと、パンクしてしまいます。 周囲に対し、適切にヘルプを求めることができる人になってください。

傾聴力を活かし客観視する視点を持とう!

あなたの持つ「人の話を聞くのが好き」という特徴は、社会福祉士として非常にプラスに働く能力です。

これを施設利用者に対して同調するのではなく、共感しつつも「これは相手の課題であり、私の人生の課題ではない」と客観視するという視点を持つことを今から意識してみてください。

また事務作業が難しく感じるのであれば、できる限り事務作業が得意な先輩の作成した資料などをよく観察し、真似をしていくことから始めてみましょう。

先輩が作成した仕事の型を真似て、そこから自分なりにアレンジすることで、かなり負担を抑えられるでしょう。

国家資格キャリアコンサルタント/国家検定2級キャリアコンサルティング技能士

平野 裕一

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感情移入のしすぎに注意! 客観性を身に付けよう

社会福祉士としてのキャリアを継続させるためには、専門職としての客観性と効率的なマネジメント能力の獲得が必要となってきます。

この仕事は、利用者の感情に深く寄り添う一方で、制度に基づいた公的な支援の枠組みのなかで動くこととなるためです。

質問文にあるように、過度な感情移入は利用者の問題と自分自身を同一化させる境界線の喪失を招き、専門的なアセスメントを阻害する可能性があります。

また、事務作業を苦手として後回しにすることは、必要な情報共有の遅れや記録の不備を生み、利用者が受ける支援の質を低下させます。

だからこそ、社会福祉士として長く活躍し続けるためには、専門知識だけでなく、自分自身を守りながら業務を遂行する具体的な技術を身に付けることが不可欠です。

まずは「客観的共感」の習得を目指しましょう。利用者の感情に寄り添い、真摯に受け止めることは大切ですが、同時に相手の課題と自分自身の人生を明確に切り離す技術を訓練してください。

徹底したセルフケアを実践し、心理的な境界線を保つことは、燃え尽き症候群を防ぐ専門職としての重要なスキルとなります。

質を高めるには事務作業の効率化がカギ

また、対人支援の質を高めるためにも、事務作業の効率化を疎かにしてはいけません。Excelの活用や報告書のテンプレート化などを積極的に取り入れ、事務に忙殺されない環境を自ら構築してください。

業務時間を適正にマネジメントする能力を養うことは、結果として利用者と向き合う心の余裕を生み、支援の質の向上に直結します。

あなたの支援に対する揺るぎない熱意は、こうした実務的なスキルを伴うことで、はじめて専門職としての強固な力となります。目の前の課題を一つずつクリアし、持続可能な働き方を確立していきましょう。

あなたが受けないほうがいい業界・職種を診断しよう

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