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人事職志望ですが、面接で答えるキャリアプランが思いつきません。

就職活動中の大学3年生です。人の成長を支えたり、組織をより良くしたりすることに関心があり、人事職を第一志望として考えています。ただ、直近面接を控えているのですが、キャリアプランを伝えることに自信がありません。

人事として、学生や転職者と企業の間を取り持って、自分が所属する会社を良い会社にしたいと思いはありますが、そもそも人事職ってどんなキャリアプランがあるのでしょうか?

キャリアプランの例を参考にして面接で答えたいと思っているので、面接官に刺さるキャリアプランの立て方と伝え方を教えてください。

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キャリアコンサルタント/就活塾「我究館」講師

吉田 隼人

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職種から考える前にまずはその会社でのキャリアビジョンを明確にしよう

結論から言うと、人事職にこだわらず、その企業でのキャリアビジョンを明確にすることが大切です。そもそも人事の仕事というのは、キャリアビジョンを実現するための手段でしかありません。

まずは、人事職を抜きにして、その企業でなにを成し遂げたいのか、何を実現したいのかといったキャリアビジョンを明確にしましょう。それを言語化したうえで、実現のために人事職でどのようなプランを考えていきましょう。

たとえば、今回の相談者の場合だと、「人の成長を支えたり、組織をより良くしたりすることに関心がある」「学生や転職者と企業の間を取り持って、自分が所属する会社を良い会社にしたいと思いはある」という考えがあると思うのですが、それであれば人材業界や組織コンサル業界、教育業界などでもできるはずです。

そうではなく、その企業である理由はなんなのか、その業界である理由はなんなのかを意識して言語化しましょう。その際、就活の軸などを踏まえることも必要になります。それらを言語化したうえで、なぜその会社で人事をやりたいのかを明確にすることが必要です。

ちなみに、そもそも新卒で人事採用をしている会社は、ほかの職種と比べて圧倒的に少ないのが現状です。人事で採用されることもありますが、その後営業やエンジニアなどの現場に異動させられることも多々あるため、人事職にこだわりすぎるのはミスマッチの原因となる可能性があることを考慮しておくことも大切です。

人事職でもどの分野に就きたいのかを理解しておく必要がある

また、人事職のなかでも、具体的にどの領域の業務をやりたいかを理解しておきましょう。人事職と言っても、新卒・中途採用、育成、制度設計、労務管理など仕事内容はさまざまであり、企業によっては分業している場合やすべてをこなしていく必要があるので、行きたい企業がどのような仕事内容なのかをしっかりとリサーチしておくことが大切です。

また、なぜほかの職種ではないのかといった点もおさえておく必要があります。なぜ、人事職が良いのか、なぜほかの職種ではダメなのかといった視点です。

特に人事職は、学生と接点が多いという点から、なんとなく志望していたり、憧れから志望する人も多く見受けられます。だからこそ、しっかりとほかの職種の理解もしたうえで人事職の志望理由を伝えられると、説得力が増します。

上記をまとめると、人事職のキャリアプランを考えるより、その会社でのキャリアプランという観点から考えていきましょう。そのなかで、人事職に就いたらどうしたいのか、というプランを伝えることが大切です。

キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

瀧本博史

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自分の経験や強みを振り返り理想の働き方を明確にすることが重要

人事職のキャリアプランを描く際は、まず自身のこれまでの経験や強み・課題を振り返り、理想とする働き方やキャリアゴールを明確にすることが重要です。

そのうえで、時系列で「どの段階で何を学び、どのような成果を目指すか」を整理することで、現実的かつ具体的なキャリアプランを構築できます。たとえば入社後は、採用アシスタントとして応募者対応や資料作成、説明会運営などの実務を経験し、基礎力を養うケースが一般的です。

キャリアプランは具体的な数値や期間を示すと説得力が増す

企業によっては研修運営など他の人事業務も担当します。3~5年目には新卒・中途採用の企画や実務、面接ファシリテーション、人材データ分析、採用チャネルの最適化など、より専門的な業務に携わることが増え、実績次第でチームリーダーや責任者候補となる場合もあります。

5~8年目には組織開発や評価制度設計など高度な人事企画業務に関与し、10年目以降は中長期的な人事ビジョンの策定や経営層との連携を担うこともあります。

しかしキャリアパスというのは、企業や本人の意向によって多様に変化するものであるため、キャリアプランは労働環境や自身の考えや価値観の変化に応じて柔軟に見直すことが大切なのです。

面接では、キャリアプランを「いつ、どんな経験を積み、何を学び、会社にどう貢献するか」という流れで語り、具体的な数値や期間、成果イメージを示すと説得力が増します。さらに志望企業の人事施策に触れ、自身の経験を活かした貢献意欲をアピールすることで、より印象的なキャリアプランにすることができます。

キャリアプランが思いつかない人は、こちらの記事もチェックしてみてください。キャリアプランを伝えるときの3ステップや、好印象を与える伝え方を紹介しています。

キャリアプランの行き着く先にはキャリアビジョンがあります。以下の記事ではキャリアビジョンについて詳しく解説しているので、キャリアプランを考える際には併せてチェックしてみてくださいね。

人事職を志望する人は、以下の記事も参考にしてください。志望動機の書き方や注意点を詳しく解説しています。

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