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面接で家族構成を聞かれるのは良くないフラグですか?
大学4年生の就活生です。先日、ある企業の面接を受けた際に、家族構成について質問されたのですが、これはあまり良くないフラグでしょうか?
質問されたのは「ご両親はどんなお仕事をされていますか? 」とか「ご兄弟はいらっしゃいますか? 」といった内容で、正直に答えるべきか少し迷ってしまいました。プライベートなことなので、なぜ聞かれるのか疑問に感じています。
圧迫面接という感じではなかったのですが、この質問をされたことで選考に不利になるのではないか、あるいは入社後も何か影響があるのではないかと心配です。ちょっと調べてみたら、本当は聞いてはいけない質問のようです。
面接で家族構成について尋ねられるのは、やはり何かのフラグなのでしょうか?
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
アイスブレイクの一環として聞いている可能性がある
面接で家族構成について質問することは、厚生労働省のガイドラインで不適切とされています。
今回のケースは、面接官がその事実を知らずに聞いてしまったか、あるいは中小企業などでコンプライアンス意識が比較的低く、世間話の延長として悪気なく尋ねてしまった可能性が考えられるのです。
どのような規模の企業で質問されたかにもよりますが、多くの場合、深い意図はなく軽い気持ちで尋ねるケースが多いのではないでしょうか。基本的には、この質問の回答が合否に直接的にかかわることは少ないです。
ただ、過去には家族構成などを理由に採用を見送るケースが実際にあったため、質問者さんが受けた企業が非常に古い体質の企業である可能性もゼロではないと思います。
事前知識を持ったうえで面接に臨み企業を見極めることが大切
私のこれまでの学生指導の経験からいえるのは、学生の皆さんにとっては、そのような質問をされた時点で、「この会社はコンプライアンス意識があまり高くないのかもしれない」「少し古い体質なのかもしれない」と、企業を見極めるための一つの判断材料にはなるということです。
学生側が企業を評価する一つの指標としてとらえることもできるかもしれませんね。
採用するかどうかの判断材料として聞いている場合も考えられる
面接で家族構成を尋ねられることは、私がこれまで学生指導をした経験からも、一部の企業で見られるケースがあります。しかし、厚生労働省のガイドラインでは「家族構成」や「両親の職業」などの質問は就職差別につながる恐れがあるため、原則として禁止されているのです。
それにもかかわらず現場では、雑談やコミュニケーションの一環として、あるいは応募者の生活背景や価値観、転勤・残業への適応度、早期離職リスクなどを探る目的で質問されることがあります。
こうした質問が必ずしも「あなたにマイナス評価を下している」という意味とは限りませんが、私の経験上、採用判断やリスク確認の材料として使われる場合も残念ながら存在するのです。
そのため、質問の意図を冷静に見極めることが大切だと、私は学生にアドバイスしています。もし答える場合は、必要最低限の情報のみ、できるだけ簡潔に答えるようにしましょう。
また、プライバシーにかかわる質問に不快感を覚えたり、答えたくない場合は、「申し訳ありませんが、個人的なことなので差し控えさせていただきます」といった形で丁寧に断ることも対処法の一つです。
入社後に不利益を受けるリスクがあることも認識しておこう
なお、家族構成などガイドラインで禁止されている個人情報を面接で聞いてくる企業には、コンプライアンス意識の低さや、無自覚な差別・ハラスメントにつながる社内風土が懸念されると、私は多くの事例を見てきて感じています。
こうした企業では、入社後に「家庭の事情だから」と業務上の扱いに不当な制限が加えられたり、将来の異動や評価で不利益を受けるリスクも考えられると、私は警鐘を鳴らしたいです。
もし不安を感じた場合は、面接の後半や内定後のオファー面談などで「御社では社員一人ひとりの家庭事情にどのように配慮されていますか」といった質問をしてみると、企業の姿勢を知る手がかりになると思います。
家族構成を聞かれたからといって、過度に落ち込む必要はありません。
しかし、質問者さんの価値観やライフプランを大切にしたいと考えるのであれば、無理に答える必要はないこと、そして企業側の姿勢をしっかり見極めることが重要だということを、覚えておいてください。
建設的かつ冷静に対応し、ご自身に合った職場かどうかを判断する材料にしましょう。
万が一、面接で家族構成について聞かれた際もスムーズに回答できるように、以下の記事を参考にして準備をしておきましょう。
以下のQ&Aでも面接で家族構成を聞かれる意図を回答しています。併せてチェックしてみましょう。
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