Q
大学3年生
回答しない
合同会社がやばいというのは本当ですか?
就職活動中の大学3年生です。最近合同会社という形態の企業を見かけるのですが、ネット上では「合同会社はやばい」という意見もあり、就職先の候補にすべきではないのかなと感じ始めました。
実際のところ、合同会社がやばいというのは本当なのでしょうか? そもそも、合同会社は一般的な企業と比べてどんな違いがあるのかよくわかっていません。
ただ、現在気になっている企業のなかに合同会社に属する企業があるため、合同会社の給与や待遇、キャリアアップや働き方などについても詳しくお聞きしたいです。アドバイスのほどよろしくお願いいたします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
「合同会社だからやばい」は誤解
キャリアコンサルタントとしての個人的見解として、「合同会社だからやばい」という意見にはまったく同意できません。
たとえば、Apple Japanやアマゾン・ジャパン、シスコシステムズやDMM.comなど、有名企業も合同会社として存在しているのです。
就職活動において禁物なのは、根拠のない先入観や思い込みによって自ら選択肢を狭め、自分にマッチするかもしれない多くの企業に目を向けられなくなってしまうことです。合同会社でも株式会社でもそれぞれのメリット・デメリットはあります。
私がこれまで多くの学生に指導してきた経験から、合同会社の特徴の一つとして、「出資者が経営者」というものがあります。株式会社は出資者が株主である会社のことですが、株主=経営者とは限りません。
つまり、お金を出した人がそのまま会社の代表になって経営をしているのが合同会社で、株式会社は外部の人がお金を出して、経営は別の人がするという形なのです。
株式会社は経営に関する決定事項は、株主の同意を得なければなりませんが、合同会社はその必要はありません。そのため、自由度の高い経営がしやすいという特徴があります。
経営の仕方を比べて自分に合う会社形態を見極めよう
ただし、合同会社は資金調達の難易度が高いという面もあり、株式市場に上場することもできません。一方株式会社は、株式を発行することで世間から広く資金を調達することができます。上場すればさらに資金調達をしやすくなりますが、その分株主の目を意識した経営を求められるのです。
それぞれ自分たちがどのような戦略を持って会社を経営したいのかによって、株式会社にするか合同会社にするかを選択しているわけです。給与や待遇、キャリアアップなどの違いがあるとすれば、合同会社か株式会社かという「法人格の違い」による差ではなく、単にその会社の経営方針による違いだと思います。
「合同会社だからやばそう」という先入観だけで選択肢を狭めてしまうのではなく、自分に合う会社かどうかは会社の中身をしっかりと見て判断していきましょう。
合同会社は成長性を望む人には合っている
会社を起業する場合のハードルの高さが基準になります。合同会社は起業しやすいので、スタート時は少人数で小規模であったかもしれませんが、成長の過程でに変更する場合もあるので、一概に「やばい」とはいえません。
合同会社からへの組織変更は、企業の成長を示す指標の一つととらえられます。会社の成長度や将来性、おこなっている事業内容に魅力を感じているのであれば、選択肢の一つとして検討しても良いのではないでしょうか。
また一つの考え方として、合同会社を成長させて株式会社にすることを目標に働いてみるのも良いと思います。売り上げが上がり規模が大きくなれば達成できる目標なので、自分が仕事をするうえでのやりがいにも直結するはずです。将来性のリスクや不安はありますが、自分の興味・関心が強く、やりたいことに近いのであれば満足度は高いものになると思います。
「安定志向」か「やりがい重視」かを考えたうえで企業を選ぼう
また合同会社は、ある意味ベンチャー企業と同じようなとらえ方もできますね。私がこれまで学生指導をした経験からは、目標を持って仕事に取り組むことは、モチベーションの維持につながりやすいと感じています。
自分は企業に何を優先して求めるのか「安定性・将来性」なのか、それとも「やりがい・興味・関心」なのか、自分に合った企業選びをするには、自己分析や企業研究を充分におこなったうえで選択していくことで、満足度の高い職業人生を歩んでいけると思います。
自己分析と企業研究を丁寧におこない、後悔のない企業選びをしていきましょう。
ベンチャー企業について詳しく知りたい人はこちらの記事もチェックしてみましょう。ベンチャー企業の概要や特性、メリット・デメリットを解説しています。
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