計数理解テストの攻略法は?  講師直伝の高得点を取るコツを解説

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    Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる

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    Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める

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    Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう

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この記事のまとめ

就活の適性検査の一種である玉手箱。玉手箱には数学のような問題が出題される計数理解テストがあります。

しかし、「数学や計算と聞いただけで苦手意識が出てくる」や「どんな問題が出題されるかわからない」「対策方法が知りたい」など、計数理解テストに関して不安や悩みを抱える人もいますよね。

この記事では、キャリアコンサルタントの田邉さん、瀧本さん、古田さんと一緒に、計数理解テストの対策方法やコツなどを例題付きで解説します。数学や計算に苦手意識がある人はぜひ参考にしてください。

目次

計数理解テストのコツを押さえて確実に高得点を狙おう!

計数理解テストに苦手意識を持っている人もいるのではないでしょうか。ただ、計数理解テストはコツを押さえれば高得点を狙えます。

しかし、「計数理解テストのコツとは」や「何を重点的に対策すれば良いかわからない」など、疑問を抱える人もいるでしょう。

この記事では、前半で計数理解テストの基本や実施される目的、出題内容など、前提となる情報を解説します。まずは基本や前提を押さえて、計数理解テストに関する理解を深めましょう。

そして、記事後半で対策方法やコツ、時間配分のテクニックなど、高得点を狙うための方法を解説します。最後まで読むことで計数理解テストへの苦手意識が薄まり、かつ攻略法も理解することができますよ。

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前提を確認! 計数理解テストの基本情報

計数理解テストの対策方法やコツを知る前に、問題数や制限時間、難易度などの基本情報を理解しておきましょう。基本を理解しておくことで、スムーズに対策できるようになります。

ここからは、計数理解テストの基本情報を解説します。すでに知っている人も、振り返りの意味も含めて確認してください。

出題される適性検査

計数理解テストが出題される適性検査は日本エス・エイチ・エル社が提供する玉手箱です。玉手箱で出題されるのは計数問題だけではありません。以下の問題が出題される可能性があります。

問題形式出題内容
言語問題論理的読解
言語問題趣旨判定
計数問題図表の読み取り
計数問題四則逆算
計数問題表の空欄の推測
英語長文読解
英語論理的読解
玉手箱の出題内容

そして、自宅や大学のパソコン(PC)から受検するWebテスティング、テストセンターで受検するテストセンター方式の2種類の方式があります。どちらの方法で受検するかは応募先企業によって異なるでしょう。

玉手箱について、より詳細を知りたい人は以下の記事を参考にしてください。

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テストセンター方式
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問題数・制限時間

計数理解テストの問題数と制限時間は、以下のように出題内容によって異なります。

出題内容問題数/制限時間
図表の読み取り40問/35分または29問/15分
四則逆算50問/9分
表推測35問/35分または20問/20分
計数理解テストの問題数と制限時間

計数理解テストは問題数に対する制限時間が短いのが特徴的です。四則逆算は1問10秒ほど、表推測や図表の読み取りは1問1分前後で回答しなければいけません。

このように、計数理解テストは時間との勝負となります。「どうやったら素早く回答できるようになるのだろう」と疑問や不安を抱える人もいるのではないでしょうか。計数理解テストの時間配分のテクニックは後ほど解説します。

難易度

計数理解テストの難易度はほかの適性検査と比べると高めといわれています。その理由は、前述のとおり、問題数に対する制限時間が短いからです。

とはいえ、問題自体は中学から高校レベルが出題されるため、しっかり対策すれば高得点は狙えます。やはり、カギは素早く解答することや時間配分であるため、時間を意識した対策は必要不可欠です。

計数理解テストでは、電卓を使って問題を解くことができます。そのため、問題や時間に慣れるだけでなく、電卓を使った計算に慣れておくことも重要です。

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計数理解テストが実施される目的・意味

計数理解テストが実施される目的・意味

  • 論理的思考力が身に付いているか確認するため
  • 基本的な数学能力があるか知るため
  • ストレス耐性があるかを確認するため

「学校に入学するわけでもないのに、なぜまた数学のような勉強をしなければいけないのだろう」と疑問を感じたことがある人もいるのではないでしょうか。就活の適性検査で計数理解テストが出題されることには目的や意味があります。

ここからは、計数理解テストが実施される目的・意味を解説します。目的・意味を把握しておくことで、対策の必要性をより実感することができるでしょう。

論理的思考力が身に付いているか確認するため

計数理解テストを実施することには、論理的思考力が身に付いているか確認するという目的もあります。

論理的思考力とは

網羅的に論点を整理して考える力。複雑なことをシンプルに整理して考える力ともいわれている。

特に計数理解テストの図表の読み取りや表の空欄の推測では、複雑な問題が出題されます。この複雑な問題をスムーズに解答するには、与えられた情報を論理的に整理し、シンプルな状態にすることが大切です

論理的思考力は社会人として働く際、必要不可欠な能力です。顧客や社内などの状況を論理的に整理し、課題を明確にして解決策を考える機会は少なくありません。そのため、計数理解テストでも確認されるのです。

計数理解テストで必要な論理的思考力はどのようにして身に付けられますか。

古田 文子

プロフィール

論理的思考力はアウトプット練習や考察ゲームで楽しみながら鍛えよう

一般的に論理的思考力を鍛える方法としてよくいわれている中からおすすめしたい1点目は読書です。読むだけでなく、読んだ内容を「筋道を立てて」「要約」し、「誰かに話す」と良いトレーニングになります。

その際、話した相手が「どんな内容だったのかさっぱりわからない」「何が言いたいのかわからない」とならないよう考えて話してみましょう。

2点目は、一人でも簡単にできる方法として、論理的思考力がアップするアプリゲームで遊んでみることです。ゲームのジャンルはパズルやミステリーといった「考察する」ものがおすすめです。

楽しみながら鍛えられるので、比較的身に付きやすいのではないでしょうか。

基本的な数学能力があるか知るため

計数理解テストから、基本的な数学能力があるかどうかも確かめられます。

たとえば、代金の計算や時間の管理、備品の発注などの場面で基本的な計算力は必要になります。

基本的な計算ができない場合、日常業務に大きな支障をきたす可能性が考えられるため、企業側にとっては採用するのがリスクとなってしまいます

このように、計数理解テストから基本的な数学能力が確かめられていることも把握しておきましょう。

数学に苦手意識のある人はこちらの記事を参考にしてみてください。適性検査の数学についてプロが詳しく解説しています。

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ストレス耐性があるかを確認するため

計数理解テストを実施することには、ストレス耐性があるかどうかを確かめるという目的もあります。

短い時間で難易度の高い問題を解くことは、多くの人にとってはストレスに感じると思います。このようなストレスは社会人になっても存在します。たとえば、短い期間で成果物を納品しなければいけなかったり、苦手な作業に取り組まなければいけなかったりなどが考えられます。

ストレスはできる限り避けたいところですが、若手時代は多くの人が経験することになります。そのため、計数理解テストの結果からストレス耐性の有無を予測し、自社に合っているかどうかを見極めているのです。

瀧本博史

プロフィール

計数理解テストは、ほかにも問題解決能力、情報処理能力、集中力と時間管理能力を総合的に評価し、応募者が実務で求められる多様なスキルを持っているかを見極めるために実施されます。

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例題付き! 計数理解テストの出題内容と解答方法

「計数理解テストでは実際にどんな問題が出題されるのだろう」と出題内容が気になる人もいますよね。また、各問題の解答方法に疑問や不安を抱えている人もいると思います。

ここからは、計数理解テストの出題内容とその解答方法を例題付きで解説します。スムーズに対策するためにも、計数理解テストの出題内容を把握しておきましょう。

四則逆算①

四則逆算①

以下の設問の□に当てはまる数字を答えなさい。

10+□=51

□ー3=-19

5×□=150

答え

①:41
②:-16
③:30

四則逆算は設問の□に当てはまる数字を解答する問題です。

四則逆算では難易度の高い問題は出題されない傾向にあります。ただ、50問を9分という短時間で解答しなければいけないため、素早く解くことがカギとなります

四則逆算のおすすめの練習方法は、とにかくたくさん練習問題を解いて解答スピードを上げること。計算に慣れることで自ずとスピードも上げられますよ。

四則逆算②

四則逆算②

以下の設問の□に当てはまる数字を答えなさい。

75+□=□×4

□÷5+□×5ー21=□

答え

①:25
②:5

計数理解テストの四則逆算では、上記の例題のように□が2つ以上の問題が出題されるケースがあります。□が2つ以上の場合、□に入る数字は同じになります。

□が2つ以上の問題は、□を左辺に、それ以外を右辺に移動させて方程式のようにして解答するのがおすすめです。□をXなどのわかりやすい文字に置き換えるなどして考えてみましょう。

複雑なように見えますが、整理するとシンプルな形で計算できます。何度も練習して、解答パターンを身に付けてくださいね。

古田 文子

プロフィール

四則逆算は、ひたすら問題集などで練習するほかありません。繰り返し解くことで出題形式に慣れておくのが有効です。繰り返すうちに、苦手な出題形式がわかってくるので、そこを重点的に解いて克服しておくと良いでしょう。

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志望度が高い企業にWEBテストで落ちてしまうのは本当にもったいないです。しかし何冊も問題集を解くのは時間が足りないですよね。

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また本番形式の模試も付いているので、前もって本番の感覚をつかむことができますよ。

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図表読取①

図表読取①

以下はある会社の事業別売上高の比率を示している。

株式会社〇〇の事業別売上高

事業①の売上高が1000万円のとき、株式会社〇〇の全体の売上高はいくらになるか。最も近いものを以下の選択肢から一つ選びなさい。

1.1億万円
2.6000万円
3.5000万円
4.4000万円

答え

3

図表読取は、図表を読み取って情報を整理し、問いに答えるという問題です。図表読取のおすすめの対策方法は、求めるべき数値をXなどの文字に置き換えて計算式を作成することです。

図表にはさまざまな数値が散りばめられており、それらをもとにして問いの数値を求めます。まずは何を求めるべきなのかを明確にし、その数値を求めるために必要な情報を整理しましょう

図表読取②

図表読取②

以下の表を見て問いに答えなさい。

ある企業の製品の月別売上数

1月のチョコレートの売上数はこの企業の全体の売上数の何%になるか。

1.21.5%
2.9.8%
3.15.6%
4.14.2%

答え

4

図表読取で出題されるのは円グラフだけではありません。上記のような棒グラフやその他の図表も出題される可能性があるため、しっかり練習しておきましょう。

ただ、図表が変わってもやるべきことは変わりません。求めるべき数値を明確にしてそれをXなどの文字に置き換え、その数値を求めるために必要な情報を整理して計算します

図表読取を解答する際は、図表の形式に惑わされず、求めるべき数値の明確化とその数値を求めるための計算式を組み立てることが大切です。

図表の読み取りに強くなるためには、練習問題を繰り返し解くことがおすすめです。出題される問題のパターンは限られています。繰り返し練習問題を解くことで、スムーズに問題が解けるようになりますよ。

表推測①

表推測①

アーティスト別のCDの売上枚数とライブの応募者数を集計した表がこちらです。

 アーティスト①アーティスト②アーティスト③アーティスト④
CDの売上枚数(枚)5,0002,0004,5003,700
ライブの応募者数(人)500200450
アーティスト別のCDの売上枚数とライブの応募者数

表推測①

アーティスト④のライブの応募者数は何人と予測されますか?

1.450人
2.37人
3.370人
4.300人

答え

3

表推測は、表の空欄に当てはまる数値を推測して解答するという問題です。表推測の対策方法は、表のほかの数値の関係性を見出すことです。

上記の例題の場合は、CDの売上枚数とライブの応募者数が比例関係にあることがわかります。この法則性にしたがうと、CDの売上枚数の1/10がライブに応募することが推測でき、アーティスト④のライブの応募者数が370人とわかります。

このように、まずは与えられた情報にどのような関係性があるかを見いだすことが大切です。練習では、法則性や関係性を瞬時に見出すことを意識しましょう。

表推測②

表推測②

以下の表はあるバイクの走行距離と所要時間の関係性を示したものである。

 A宅B宅C宅D宅
走行距離(m)100070005000
所要時間(分)214107
走行距離と所要時間

表推測②

バイクがD宅に向かう際の走行距離は何mと推測できるか。

1.7000m
2.3500m
3.350m
4.4000m

答え

2

上記の例題の場合、表にある数値の関係性を見いだすのと同時に、走行距離を計算するために分速何m進むかを求めなければいけません。なお、速度を求める公式はこちら。

速度を求める公式

  • 速度 = 距離 ÷ 時間

この公式から、バイクは分速500mで進むことがわかります。そして、分速500mで7分間かかることから、走行距離が3500mと求められます。

このように、表にはない数値を求めてから、問いに解答しなければいけないケースもあります。求める数値をどのようにしたら求められるかを考えてから、実際に計算するようにしましょう。

瀧本博史

プロフィール

表推測の対策には、問題をしっかり読み、図式化して整理し、過去問や問題集で練習することが重要です。SPI頻出問題集などを使って練習すると、短期間で効率的な対策が可能となります。

高得点を狙う! 計数理解テストを対策する際のコツ

計数理解テストを対策する際のコツ

  • 解答に必要なデータや数値を見極める
  • 出題内容のパターンを把握しておく
  • 何度も計算式を組み直す練習をする
  • 自分に合った時間配分を意識する

計数理解テストの出題内容や各問題の解き方を解説しましたが、「具体的にどう対策勉強を進めれば良いかわからない」と悩む人もいますよね。

ここからは、計数理解テストを対策する際のコツを解説します。対策を始める前に対策のコツをつかむことで、効率良く学習できるようになりますよ。

解答に必要なデータや数値を見極める

計数理解テストの対策をする際、まずは解答に必要なデータや数値を見極める練習をしましょう。特に図表読取や表推測ではさまざまな数値が記載されています。

しかし、これらのすべてが解答に必要な数値とは限りません。素早く解答するには、解答に必要な数値かどうかを見極める必要があるのです。

そして、それには、答えを導き出すための計算式を組み立てることも大切です。計算式を組み立てられるようになると、素早くどのデータ・数値が必要になるかが判断できるようになります。

瞬時に計算式を組み立てられるようになるためのコツはありますでしょうか。

求めることから逆算して計算式を立てるトレーニングをしよう

学生の中には、問題の数値に着目をして計算式を立てて解いている人がいるかもしれません。たしかに、問題によっては、数値を並べるだけで計算式が立てられることもあります。

しかし、最も大切なことは「求める値から逆算をして考えること」です。

本文で解説されているとおり、回答をするために不必要なデータが与えられているケースもあります。計数理解テストは、そのような数値にだまされない力があるかどうかを試しているとも考えられます。

与えられた情報に惑わされるのではなく、常に目的から逆算して考えるトレーニングをすると、瞬時に計算式を組み立てられるようになりますよ。

出題内容のパターンを把握しておく

計数問題テストの問題内容はある程度パターン化されています。このパターンを把握しておくことで、スムーズに解答できるようになります。

たとえば、表推測であれば表に記載されている数値が比例関係にあるケースが多いです。また、図表読取であれば一つのデータから全体の数値を求めたり、全体の数値から一つのデータを求めたりするケースがよくあります

このようなパターンを把握しておくことで、ゼロから解答方法を考える必要がなくなるため、素早く答えを導き出せるようになります。

古田 文子

プロフィール

表推測では、項目同士がたす・ひく・かける・わるの関係性にあるパターンもあります。また、表示されていない数値があり、ひっかけ問題のパターンもあるでしょう。それらに気付けるように何度も練習しておくことがおすすめです。

何度も計算式を組み直す練習をする

計数理解テストの四則逆算は一見複雑に見えることがあります。しかし、計算式を「◻️=〇〇 + △△」と組み直すことで計算式がシンプルになり、素早く解答できるようになります

ただ、かけ算やわり算、少数、分数が含まれている場合、式の組み直しが少し複雑になります。計算式が複雑な場合でも素早く組み直すためには何度も練習することが大切です。

そのため、四則逆算の対策をする際は、素早く計算式を組み直すことを意識すると、解答スピードを上げられますよ。

自分に合った時間配分を意識する

前述のとおり、計数理解テストは問題数に対する制限時間が短いため、時間との勝負ともいえます。そして、時間内に全問題を解答するためには、自分に合った時間配分を意識することが大切なのです

具体的な時間配分のテクニックは後述しますが、特に重要なのが自分に合った時間配分を見つけることです。時間配分は苦手分野や得意分野によって左右されるため、人それぞれです。基本的には得意分野は短時間で解答し、苦手分野は時間をかけて解答することを意識しましょう。

何度も模擬テストを受検して時間配分に慣れる

自分に合った時間配分は、模擬テストを何度も受検することで自然と見つけられるようになります。模擬テストを何度も受検することで、自分の得意分野と苦手分野が明確になるからです。

なお、前述のとおり、基本的な時間配分は得意分野は短時間で、苦手分野は時間をかけて解答するのがおすすめです

模擬テストは、ただ高得点を狙うだけでなく、自分に合った時間配分を見つけたり、その時間配分に慣れたりするなど、さまざまな目的を持って取り組むのがおすすめです。

計数理解テストを解くためには、同じ問題を何度も解くことが対策のコツです。

学生の中には、問題を解く量を重視する人がいますが、量をこなしても同じような問題で間違えてしまいます。確実に解ける問題を1つでも増やせるように、同じ問題集を繰り返し解きましょう。

適性検査講師直伝! 計数理解テストで高得点を取るコツは?

「計数理解テストでより高得点を取るためのコツを知りたい」と、高いレベルでの突破を目指す人もいるのではないでしょうか。

そこで、適性検査の講師としても活動するキャリアコンサルタントの古田さんに、計数理解テストで高得点を取るためのコツを聞いてみました。実際に講師として活動している古田さん直伝のコツを参考にして、高得点を狙いましょう。

アドバイザーコメント

3つのポイントを押さえて繰り返し練習してみよう

計数理解の対策では以下の3点を意識してみましょう。

①出題形式のパターンを素早く認識する

このポイントをクリアするためには繰り返し練習する必要があります。どのパターンが出ても問題に慣れておけば落ち着くことができます。そうすることで時間を無駄にすることなく取り組めるでしょう。

②スピード感をもって時間を意識して解答する

短い時間制限の中で少しでも多くの問題を解くためには、やはり何度も練習しておくことが重要です。解答の速度を上げるためにも、問題集などを使った練習はしておく方が良いでしょう。

③電卓を使いこなす

パーセンテージや小数点が入った数値の計算は暗算では限界があります。使用する電卓に慣れておくためにも、やはり前もって練習しておくことが大切です。

繰り返しになりますが、高得点を出すためには少しでも多く練習することです。計数理解テストや玉手箱の点数だけで採用が決まるわけではありませんが、苦手なことは少ないに越したことはないでしょう。面接の練習の合間にでも参考書を見るようにしてくださいね。

計数理解テストの時間配分のテクニック

計数理解テストの時間配分のテクニック

前述のとおり、計数理解テストの攻略のカギは時間配分にあります。自分に合った時間配分を見つけられると、わからない問題があった場合でも高得点を狙える可能性もあるほど重要なのです。

ここからは、計数理解テストの時間配分のテクニックを解説します。確実に実力を発揮するためにも時間配分のテクニックを押さえておきましょう。

①解答する前に全問題を一読して難易度を把握する

自分なりの時間配分を判断するためにも、解答する前に簡単に全問題一読して難易度を把握するのがおすすめです。

前述のとおり、計数理解テストは得意分野を短時間で、苦手分野は時間をかけて解答するのが基本的な時間配分です。得意分野と苦手分野がそれぞれどのくらい出題されているのかを把握するためにも、全問題を一読すると時間配分をつかめるようになります。

なお、ここでは時間をかけて問題を読み込む必要はありません。簡単で構わないので、解答する前に出題内容と難易度を確認しておきましょう。

②問題別で目標解答時間を設定する

対策に取り組むときから問題別で目標解答時間を設定するのがおすすめです。目標を設定し、その目標を意識しながら対策に取り組むことで、「目標解答時間を切るためにどうするべきか」や「別の解答方法の方が時間が短縮されるのではないか」など、目標解答時間を切るために違った視点から対策方法を考えられるようになります

なお、目標解答時間は、実際の制限時間よりも短めに設定することがポイントです。解答時間が短くなると新たな発想が生まれて効率的に解答できるようになったり、本番で焦らずに解答できるようになったりします。

一度設定した目標を達成できたら、目標解答時間をさらに縮めていくのもおすすめです。

目標解答時間は実力に対してどのくらいで設定するのが良いのでしょうか。

瀧本博史

プロフィール

まずは各問題の平均解答時間に設定して練習してみよう

計数理解テストでは、問題ごとに適切な解答時間を設定することが重要です。たとえば、玉手箱の計数問題「四則逆算」は50問を9分で解く必要があります。

これは、1問あたり約10.8秒という計算になります。実力に応じて目標解答時間を設定する際は、まずは各問題形式の平均解答時間を把握し、その後、練習を重ねることで時間を短縮していくことが理想的です。

時間配分のコツをつかむためには、実際にタイマーを使って練習することが効果的です。最初は問題形式ごとの平均解答時間を目安にし、徐々にスピードアップを図りましょう。

これにより、実際のテストでの時間配分に慣れ、効率的に問題を解くことができるようになります。

③簡単な問題から解答して確実に得点を積み上げる

計数理解テストは簡単な問題から解答するのがおすすめです。全問題を解答できずに制限時間に達した場合でも、確実に得点を積み上げられて高得点を狙えるからです

計数理解テストは制限時間が短いため、わからない問題を長時間かけて解答するのはおすすめしません。わからないと思った時点ですぐに飛ばして、わかる問題を確実に解答する方が高得点を狙えます。

最初はわからない問題を飛ばすことに躊躇する人もいると思います。ただ、わからない問題を飛ばすことも対策の中で慣れていきます。わからない問題を飛ばし、わかる問題から解答するのも練習の一つです。

④目標解答時間を超えた場合は保留して次の問題に進む

前述のとおり、問題別で目標解答時間を設定して対策することで、より短時間での解答が目指せるようになります。しかし、本番で目標解答時間を超えてしまう場合もありますよね。目標解答時間を超えた場合は、その問題は保留して次の問題に進むのがおすすめです

入念に対策に取り組んだうえで目標解答時間を超えるということは、その問題は難易度が高いことが考えられます。その問題を解答し続けるよりも一旦保留して次の問題に進んだ方が高得点を狙える可能性があるのです。

なお、すべての問題を一通り解答して時間が余った場合は保留していた問題に再度取り組むのがおすすめです。

アドバイザーコメント

適切な時間配分をするためには解かない問題を決めよう

目標解答時間を設定したとしても、回答を保留するときに「残りのすべての問題がわからなかったらどうしよう」と不安になりますよね。

このように解答時間が足りなくなる不安がある学生は、あらかじめ「解かない問題」を決めることがおすすめです。ほとんどの企業では、すべての問題で正答する必要はなく、基本的な問題で正答することが重要です。

全てに回答することよりも基本の問題に正答することが重要

「解かない問題」を設定することで、基本的な問題にかける時間が増えるため、正答率を上げられる可能性がありますよ。

たとえば、表推測は四則逆算と図表読取に比べると難易度が高いことが多いです。また、パターンを覚えていないと、回答に時間がかかるケースもあります。表推測の対策を十分にできていないときには、ひとまず回答して後回しにし、時間が余ったら解くようにするなどです。

玉手箱のように時間が限られているテストでは、このように戦略的に時間配分を考えることが重要です。自分が解かなければならない問題を把握して、問題ごとの優先度をつけて時間管理をおこないましょう。

計数理解テスト対策におすすめの参考書やWebサイト・アプリ

計数理解テストの対策をする際、参考書やWebサイト・アプリを活用するのがおすすめです。しかし、「どれを使えば良いかわからない」と疑問を持つ人もいるでしょう。

ここからは、計数理解テスト対策におすすめの参考書やWebサイト・アプリを紹介します。無料で利用できるものもあるため、ぜひ試してみてください。

おすすめの参考書

計数理解テスト対策におすすめの参考書はこちらです。

参考書著者内容
​​これが本当のWebテストだ!(1) 2026年度版 【玉手箱・C-GAB編】SPIノートの会玉手箱と玉手箱のテストセンター方式であるC-GABを一冊で対策できる参考書。すべての科目に対応しており、各問題の攻略方法やコツを丁寧に解説している。
Webテスト1【玉手箱シリーズ】完全対策 2026年度版就活ネットワーク本番と同等の難易度の問題を収録。難しい問題に慣れることで本番も焦らず解答できるようになる。
1日10分、「玉手箱」完全突破!Webテスト最強問題集’26年版柳本新二最新の過去問を忠実に再現した問題を収録。実践的な練習ができることに加えて、解説も充実しているため、数学に苦手意識がある人でもわかりやすい。
計数理解テスト対策におすすめの参考書

なお、参考書を購入する場合は1冊のみで十分です。ほとんどの参考書は1冊で計数理解テストが含まれる玉手箱の対策を網羅しています。1冊を何度も解いて慣れることが大切です。

瀧本博史

プロフィール

問題集は以下の2つもおすすめですよ。ぜひ活用してみてください。

2026年度版 SPI3をひとつひとつわかりやすく。
(就活をひとつひとつシリーズ)
山口卓(監修)

2026年度版 5日でできる!WEBテスト玉手箱必勝トレーニング
就職対策研究会(編集)

おすすめのWebサイト・アプリ

計数理解テスト対策におすすめのWebサイト・アプリはこちらです。

サービス名形式特徴
一般常識一問一答.comWebサイト適性検査だけでなく、さまざまな問題が一問一答形式で掲載されている。SPI系というカテゴリー内に玉手箱の問題が収録されている。
WTI(WebTest for Internship)Webサイト1,500円/12カ月でSPIや玉手箱、TG-WEBを対策できる。本番と同じ環境で実践可能。無料体験版テストも用意されている。
CAB(WEB-CAB) 一問一答アプリ(App StoreGoogle Playベネッセコーポレーションと連携して開発されたアプリ。学習記録が蓄積されて、苦手問題が自動的に抽出される。
計数理解テスト対策におすすめのWebサイト・アプリ

無料のものから有料のものまでさまざまありますが、まずは無料のサービスで力試しするのもおすすめです。実力を把握してから、本格的に対策するためにも有料のサービスを利用するのも良いでしょう。

古田 文子

プロフィール

スマホアプリで700円と有料ですが、玉手箱の計数問題110問、学習モードやテストモードがあり、習得度合いの推移がグラフ表示され、操作性も良く評価が高いMOAKLYの「玉手箱対策 計数 就活・転職対策アプリ」がおすすめです。

時間配分がカギ! 計数理解テストを攻略して適性検査を突破しよう

計数理解テストは問題数に対する制限時間が短いのが特徴的。また、難易度が高い問題が出題されることもあるため、時間配分を入念に検討し、それにしたがって問題を解くことが大切になります。

計数理解テストの時間配分にはテクニックがあります。この記事の内容を参考にして自分なりの時間配分を見つけ、適性検査を突破しましょう。

アドバイザーコメント

計数理解テストは対策次第で大きく得点を伸ばせる

計数理解テストの対策を始めるにあたり、まずは問題の種類と対策のポイントを理解しましょう。計数理解テストでは、おもに「四則逆算」「図表の読み取り」「表の空欄の推測」の3種類の問題が出題されます。これらの問題は、短時間で多くの問題を解く能力が求められるため、効率的な解法を身に付けることが重要です。

四則逆算では、方程式の未知数を求める問題が出題され、問題ごとに約10秒の解答時間が与えられます。素因数分解や移項を用いることで、迅速に答えを導き出すことができます。

図表の読み取りでは、与えられたデータから問題の答えを導き出す能力が試されます。計算の桁数が多いため、電卓の使用や概算での解答が有効です。

表の空欄の推測では、表の規則性に気づき、空欄に当てはまる数値を推測する問題です。過去問を解くことで、問題の傾向と対策を把握することができます。

対策としては、まずは各問題タイプに慣れることが重要です。過去問題集やオンラインの練習問題を利用して、問題解決のスピードと正確性を高めましょう。

本番を意識した練習や問題ごとの効果的な練習法で対策しよう

また、時間管理の練習も重要です。実際のテストと同じ時間制限を設けて練習することで、試験本番でのパフォーマンス向上につながります。計数理解テストは、準備と練習によって得点を大きく伸ばすことが可能です。今からコツコツと対策を進め、自信を持って試験に臨みましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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