この記事のまとめ
- 能力検査は4つの問題が出題される
- 4つのステップで効率的で高得点を狙える対策に取り組もう
- 能力検査で落ちる人の理解が選考通過の近道となる
多くの企業が就活の選考で適性検査を実施しています。選考を突破するためには適性検査を突破しなければいけません。適性検査についてリサーチするなかで、能力検査という言葉を目にして「能力検査とはどんな問題が出題されるのだろう」と疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。
この記事では、キャリアコンサルタントの西さん、瀧本さん、谷猪さんと一緒に能力検査の出題内容や対策方法などを解説します。多くの企業が実施するテストであるため、確実に選考を突破するためにも能力検査の全体像をつかんでおきましょう。
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能力検査は選考の第一関門! 突破に向けた対策を必ずおこなおう
冒頭のとおり、能力検査は就活の選考で出題されます。能力検査は面接の前、または書類選考の前に実施されるケースが多く、選考を突破するためには必ず通過しなければいけません。そして、確実に通過するためにも全体像の理解と入念な対策が必要になるのです。
そこでこの記事の前半では、能力検査の出題内容や、企業が実施する理由など、基本的な情報を解説します。全体像を把握するためには欠かせない情報となるため、必ずチェックしておきましょう。
そして記事後半では、能力検査の対策方法や落ちる人の特徴など、入念な対策をするために覚えておきたい知識を解説します。能力検査は対策すれば通過できる確率を上げられます。志望企業の内定を勝ち取るためにも、この記事を参考にして対策できるようにしましょう。
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基本を確認! 能力検査とは
基本を確認! 能力検査とは
- 出題内容
- 制限時間
- 出題傾向の高い業界
能力検査は適性検査のSPIで出題されます。出題内容は4つあり、それぞれに制限時間が設けられています。これから能力検査の対策をするためには、出題内容や制限時間などの基本情報は確実に押さえておかなければいけません。
ここからは、能力検査の基本情報を解説します。まずは基本を押さえて能力検査の土台となる情報を押さえておきましょう。
SPIの全体像は以下の記事で解説しています。能力検査で出題される問題の例題も掲載しているので、どのような問題が出題されるのか見ておきましょう。
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①出題内容
能力検査の出題内容
- 言語問題
- 非言語問題
- 英語
- 構造的把握力
能力検査は大きく分けて4つの問題に分けられています。それぞれ出題される問題の特徴が大きく異なるため、出題内容別に対策しなければいけません。適切な対策をするためにも、まずはそれぞれどんな問題が出題されるのかを理解しなければいけないのです。
ここからは、能力検査の出題内容を解説します。能力検査を受検する可能性がある人は確実に押さえておきたい情報であるため、必ずチェックしておきましょう。
言語問題
言語問題は、中学・高校の国語に近い問題が出題され、具体的には以下のような問題が出題されます。
言語問題の出題内容
- 二語の関係
- 語句の意味
- 語句の用法
- 文の並べ替え
- 空欄補充
- 空欄補充(3文)
- 空欄補充(3語)
- 熟語の成り立ち
- 文節の並べ替え
- 長文読解
言葉の意味が成り立つように並べ替えたり、空欄を埋めたりするような問題や、長文を読んでその内容に当てはまる選択肢を選ぶといった問題もあります。なお、出題される問題は出題形式によって異なるのですが、どの形式でも長文読解は出るため、確実に対策をしておかなければいけません。
また、出題内容によって問題を解くのにかかるスピードも異なるため、時間が必要な問題に時間をかけられるような解き方をする対策も求められます。
言語問題の具体的な出題内容や対策方法を知っておきたい人は以下の記事をチェックしておきましょう。
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非言語問題
能力検査の非言語問題は、数学のような問題が出題されます。具体的には、以下のとおりです。
非言語問題の出題内容
- 推論
- 料金
- 損益
- 序列・組み合わせ
- 割合と比
- 仕事算
- 集合
- 代金清算
- 速度算
- 特殊算
- 場合の数
- 分割払い
- 濃度算
- n進数
- 通過算
- 流水算
単純な計算問題が出題されることは少なく、問題文を読んでから計算して、適切な数字を解答するといった問題がほとんどです。
非言語問題のなかには、ぱっと見ると複雑に感じる問題もあります。しかし、多くの問題はパターン化されていたり、公式を活用することで簡単に解答できたりするため、何度も反復練習することが大切です。
非言語問題の具体的な出題内容や対策方法を知っておきたい人は以下の記事をチェックしておきましょう。
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- 文章を読むのに時間がかかってしまい、かつ数学が苦手なのですが、素早く読むコツなどはあるのでしょうか。
非言語問題を素早く読むためには、4つのポイントがあります。
1つめは、問題文の長さについてをまずは把握することです。問題文が長い場合は、じっくりと読み込むのではなく、一度、全体を見てから重点的に読むと効率よく読めます。
2つめは、キーワードを把握することです。問題文のなかから、重要なキーワードや数字を見つけ、それをもとに、問題の本質を把握すると効果的です。
3つめは、図や図形を重点的に見る。非言語問題は、図や図形が多く使われるので、それらを重点的に見て、問題を理解すると良いです。
4つめは、慣れることです。繰り返し練習することで、素早く問題を読む能力が向上していきます。
英語
すべての企業が当てはまるわけではありませんが、能力検査として英語が出題されるケースがあります。総合商社や外資系企業、航空会社などの海外企業・顧客との取引が多い企業で実施されることがあり、これらの企業を目指す人は対策しておかなければいけません。
そして、具体的には以下のような問題が出題されます。
英語の出題内容
- 同意語・反意語
- 空欄補充
- 英英辞典
- 誤文訂正
- 和文英訳
- 長文読解
上記の問題を通して、語彙力と文法の理解力、文章の読解力の3つが測定されます。
なお、問題の難易度はセンター試験レベルといわれていて、ハイレベルなわけではありません。そのため、しっかり対策をしておくことで高得点を狙える可能性が高まります。
英語問題が出題される可能性がある人は、以下の記事をチェックしておきましょう。具体的な出題内容や対策方法を解説しています。
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構造的把握力
構造把握力は、出題された文章を読み解いて、構造が似ている文章同士で分類するテストを指します。内容が異なる文章を仕分けする言語系と、計算の構造がにている文章を仕分けする非言語系の2種類が出題されます。
構造的把握力を出題する企業は多くはありません。そのなかで、コンサルティング会社など、物事の全体像を正しく整理整頓して、ロジカルな思考で判断するといった能力が求められる企業を志望する人は受検する可能性があります。
決して難易度が高いわけではありませんが、初見の場合は混乱する可能性があるため、事前に対策をして慣れておくことがおすすめです。
構造的把握力が出題される可能性がある人は、以下の記事を確認しておきましょう。具体的にどのような問題が出題されるのか、どう対策するべきなのかを例題付きで解説しています。
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もうWEBテストは受けた?模試で実力をチェックしよう!
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②制限時間
能力検査の制限時間は約35分です。35分間で言語問題や非言語問題など、すべての問題に解答します。問題数は企業によって異なり、正式な数は公開されていませんが、決して少なくない問題数が出題されると覚えておくのが良いでしょう。
なお、英語と構造的把握力が出題される場合は、それぞれ20分の制限時間が設けられます。
このように、能力検査は短い制限時間のなかで問題に解答しなければいけません。そのため、素早くかつ正確に解答するための対策が必要になるのです。
また、自身の得意分野・苦手分野を明確にして、問題を解き切るための時間配分をすることも求められます。
同じ年でも企業によって問題数が変わることがあります。各企業で採用方針が毎年変わるためです。求める人物像や、必要とされるスキルも年々変わる可能性があるので、その影響で問題数も変わります。
③出題傾向の高い業界
能力検査が含まれるSPIは1万3000以上の企業が採用している適性検査で、出題傾向の高い業界も幅広いのが特徴的です。具体的には総合商社やメーカー、広告業界など、応募人数の多い人気業界で出題される傾向が高いです。
ただ、上記に限らずさまざまな企業で出題される可能性があるため、就活をする人は対策しておくのが無難です。結果的にほかの適性検査を受検することになっても、SPIの能力検査の対策が無駄になることはありません。
このように、SPIの能力検査は幅広い業界で出題され、誰もが受検する可能性がある適性検査ということを覚えておきましょう。
能力検査が特に重要とされる業界には、金融、コンサルティング、IT、製薬などが挙げられます。これらの業界では、高い論理的思考能力や数値処理能力、コミュニケーション力を重視する傾向があります。
理解しておこう! 能力検査と性格検査の違い

能力検査が出題されるSPIでは、性格検査も出題されます。それぞれの大きな違いは、知識が問われるか、価値観や考えを深掘りするかにあるのです。
能力検査は言語問題や非言語問題などによって知識があるかどうかを見極めます。一方で、性格検査はあらゆる質問に対して、自分の考えに近い選択肢を選んで、価値観を深掘りするといった内容になります。
能力検査は知識が問われるため、知識を蓄えるための対策が必要です。一方で、性格検査はすでに自身の内側にある考えや価値観を引き出すものであるため、特別な対策は不要です。
なお、性格検査は約30分で実施され、自身の考えに近い選択肢を直感的に選んでいくという作業をおこないます。
背景を知っておこう! 企業が能力検査を実施する理由
背景を知っておこう! 企業が能力検査を実施する理由
- 面接に進める人を絞って採用活動を効率化するため
- 書類からはわからない志望者の能力を確かめるため
- 入社後の人材配置に活かすため
- 自社で活躍できる人材の傾向を見出すため
「能力検査は選考の一つだからとりあえず対策しておく」と考える人もいるかもしれません。そのような考えでも対策は可能ですが、企業側がなぜ能力検査を実施するのかを理解しておくことで、より目的が明確な対策ができるようになります。
ここからは、企業が能力検査を実施する理由を解説します。知っているのと知っていないのとでは、対策の重要性の理解度も変わるため、事前に把握しておくことがおすすめです。
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面接に進める人を絞って採用活動を効率化するため
知名度の高い企業や人気企業になるほど、毎年多くの人が新卒採用に向けて応募します。このなかから厳選して採用する人を決めていくのですが、全員と面接していては膨大な時間がかかり、時間が足りなくなる可能性が考えられます。
そこで、面接に進める人を絞って採用活動を効率化するためにも能力検査を実施するのです。前述のとおり、能力検査では知識や常識の有無などが見られます。これらは社会人として働くうえで必須とも言えるため、面接前に身に付けているかどうかを見極めているのです。
ただ、企業によって面接に進めるボーダーラインは異なるため、できる限り高得点を狙えるような対策をしておくことが求められます。
書類からはわからない志望者の能力を確かめるため
入社後のミスマッチを防ぐために、企業側は選考時に各志望者の人柄や能力などを理解しておきたいと考えます。ただ、面接前に書類選考をする企業は多くありますが、志望者について書類からすべてを理解することは不可能です。
また、書類に記載していることのすべてが真実とも限りません。そこで、書類からはわからない能力を見極めるためにも能力検査を実施しているのです。
このように、書類だけでなく能力検査の結果も参考にすることで、より自社に合う人材を確保できるようになります。
能力検査でわかる具体的な能力は、記憶力、集中力、理解力、コミュニケーション能力、問題解決力、判断力といったスキルがあるかどうかがわかります。
入社後の人材配置に活かすため
企業側にとって、就活は採用して終わりではありません。採用後の人材配置も重要になります。人材配置が適切でなければ、その人の能力や才能を活かしきれず、結果的にミスマッチとなる可能性があるからです。
能力検査からは、「読解力に長けている」や「計算能力が高い」などの能力を読み解くことができます。能力検査によって明確になった能力を参考にすることで、その人に合った人材配置が可能になり、企業側と従業員の両方が満足する状態で仕事に取り組めるようになります。
自社で活躍できる人材の傾向を見出すため
多くの企業は、各応募者の能力検査の結果を毎年蓄積しています。そして、採用に至った人が能力検査でどのような結果を出していたかを分析することで、自社で活躍できる人材の傾向を見出せるようになるのです。
新卒社員の採用や採用・育成コストがかかるため、企業側も入念におこないたいものです。そのなかで、自社で活躍できる人材の傾向を見出すことで、今後も活躍できる可能性が高い人材を採用できるようになるため、早期退職のリスクを下げることができるようになります。
このように、効率的、かつ自社に必要な人材を採用するためにも、毎年能力検査を実施して、データを蓄えているのです。
- 志望企業がこれまで実施した能力検査のデータはどこかで確認することはできるのでしょうか。
実際に企業に勤める人に聞くのが確実
就職活動に関する口コミサイト(「就活会議」など)でどのような内容だったのかなどを閲覧することができると聞いたことがありますが、ただ、すべての企業ではないので、自分が目指す企業についてはデータが掲載されていないかもしれません。
もっとも確実なのが、企業に勤めている先輩に話を伺ったり、また、企業が開催する説明会などで情報を得たりすることです。
時間がない人におすすめ!
WEBテスト対策問題集&模試が受け取れます
志望度が高い企業にWEBテストで落ちてしまうのは本当にもったいないです。しかし何冊も問題集を解くのは時間が足りないですよね。
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事前準備が必須! 能力検査の対策4ステップ
事前準備が必須! 能力検査の対策4ステップ
- 無料のWebサイトを活用して実力を把握する
- 問題集やアプリを活用して実践問題に取り組む
- 実践からわかった苦手分野を重点的に潰す
- 制限時間を意識しながら模擬試験を受ける
能力検査では中学・高校レベルの問題が出題されるものの、通過するためには事前に対策しておくことが必須です。慣れない形式で問題が出題されたり、制限時間が短かったりして、初見ではスムーズに問題を解くことが難しいからです。
ここからは、能力検査の対策方法を4ステップで解説します。これから対策を始める人や、始めてみたけどやり方が合っているかわからないと悩む人は参考にしてください。
①無料のWebサイトを活用して実力を把握する
能力検査の対策を始める前に、現時点での実力を把握しておきましょう。対策前に実力を把握しておくことで、「これから対策をどう進めるべきか」という自分ならではの手順を組み立てやすくなるからです。
たとえば、最初から素早く、かつ正確に問題を解けた人は、網羅的に問題を解いて慣れておくという対策で十分です。一方で、時間がかかった人は、問題の解き方から理解し、素早く解答するための練習も必要になります。
そして、実力試しをする際はWebサイトに掲載している無料の模擬試験や練習問題で構いません。まずは能力検査の問題を解いてみて、ざっくりでかまわないので実力を把握しておきましょう。
②問題集やアプリを活用して実践問題に取り組む
現時点での実力を把握できたら、本格的な練習に移っていきます。実践問題に取り組む際は問題集やアプリを活用するのがおすすめです。
問題集は、過去問が掲載されているだけでなく、「そもそも能力検査とは何か」や各問題の解説など、詳しい解説まで掲載されています。また、1冊を購入すれば能力検査について網羅的、かつ深く対策できるようになるため、購入するのがおすすめです。
また、能力検査の問題が解答でき、解説まで掲載しているアプリも存在します。能力検査の対策にしっかり時間を確保することはできないが、隙間時間を活用して対策したいと考える人はアプリを活用するのが良いでしょう。
アプリはスキマ時間を活用して効率的に学習できる点で優れています。
一方、問題集は最新の傾向に対応し、広範囲な内容を網羅しているため、より深い理解や実践的な演習に適しています。そのため、優劣よりも使い分けることで効率性と質を両立することが良いでしょう。
おすすめの問題集
能力検査に関する問題集は数多く販売されています。「書店やインターネットで見ただけでは何を購入すれば良いかわからない」と悩む人もいるのではないでしょうか。
これから能力検査の対策を始める人は、以下の問題集がおすすめです。
問題集 | 著者 | 特徴 |
---|---|---|
大手・人気企業突破 SPI3問題集≪完全版≫ | SPI3対策研究所 | 各科目をLEVEL1・LEVEL2の2段階で練習でき、満点を狙えるレベルまで対策できる |
これが本当のSPI3だ! | SPIノートの会 | 掲載問題数が業界最大級で、網羅的に対策できる |
文系学生のためのSPI3完全攻略問題集 | 尾藤 健 | 数学が苦手な人向けに、手厚い解説が掲載されている |
おすすめのアプリ
前述のとおり、移動時間や隙間時間などを活用して能力検査の対策を進めたい人は、アプリを使うのがおすすめです。スマホがあればどこでも対策できるため、場所関係なく対策できます。
そして、能力検査の対策におすすめのアプリはこちらです。どちらも全問題解説付きで、スマホ一台で網羅的な対策が可能になります。
アプリ | ストア |
---|---|
SPI言語・非言語 一問一答 | App Store |
SPI言語・非言語 就活問題集 -適性検査SPI3対応- | Google Play |
③実践からわかった苦手分野を重点的に潰す
模擬試験や過去問を解くなかで、解き方が理解できない問題や時間がかかってしまう問題などもあると思います。そのような問題は苦手意識がある可能性が高く、本番に向けて重点的に練習する必要があります。
問題集で網羅的に問題を解き終えたら、取り組むなかでわかった苦手意識のある問題を何度も練習するようにしましょう。同じ問題を何度も解いても構いません。ここでは解答パターンや公式の使い方などをつかむのが目的になります。
能力検査で出題される問題のほとんどには、パターンが存在します。特に苦手意識がある問題は「この問題はこういうパターン」と瞬時に考えられるまで練習しましょう。
解けない問題が多い場合は、一つ一つ潰していくしかありません。何度も解いているうちに解けるようになります。それでも解けない問題があれば、それこそ「苦手分野」となります。まずは、テキストで各単元ごとに3~5周解くようにしてください。
④制限時間を意識しながら模擬試験を受ける
能力検査の対策を網羅的にし、苦手意識の練習も完了したら、制限時間を意識しながら模擬試験を受検しましょう。前述のとおり、能力検査の制限時間は約35分です。35分間で問題を正確に解答できるようになることがゴールです。
制限時間内に解答できない場合は、1問ずつ制限時間を設けて練習するのもおすすめです。手元にストップウォッチを置き、各問題1分で解答するといった練習をすることで、解答スピードを上げることができます。
能力検査は時間との勝負でもあります。確実に通過するためにも、制限時間を意識した練習に取り組んでおきましょう。
真似をしてはいけない! 能力検査で落ちる人の特徴
真似をしてはいけない! 能力検査で落ちる人の特徴
- 自身の能力に過信して対策を怠っている
- 未回答な箇所が多い
- 誤答の数が多い
能力検査は誰でも通過できるものではありません。一定数落ちる人がいます。そして、能力検査で落ちる人にはある共通した特徴が見受けられるのです。
ここからは、能力検査で落ちる人の特徴を解説します。落ちる人の特徴を理解して、自分がその道を歩まないようにしましょう。
自身の能力に過信して対策を怠っている
前述のとおり、能力検査で出題される問題は中学から高校レベルです。「中学・高校時代の問題なら対策しなくても大丈夫だろう」や「成績は良かったから解けるはず」など、対策せずに臨もうとする人もいるかもしれません。
しかし、上記のように自分の能力を過信して対策を怠ると落ちる可能性が高まります。能力検査で出題される問題のレベルは中学・高校レベルですが、中学・高校時代に見たことがない形式で問題が出題されることがあります。また、制限時間も短いのも特徴的です。
このように、能力検査を通過するためには、問題への慣れと解答スピードを上げることが求められるのです。そのため、対策なしで臨むと焦りや時間の短さから解答できず、落ちる可能性が高まってしまいます。
最初に高得点が獲得できたとしても、競合者の実力次第によってはまったく勉強しないわけにはいきません。どの程度の人数が応募されるのか情報を集め、継続的な学習をおこないましょう。
未回答な箇所が多い
能力検査の制限時間は約35分と短めで、時間との勝負とも言えます。そのなかで、どうしてもわからない問題は飛ばして、確実に解答できる問題に取り組むのも一つの方法です。
しかし、未回答な箇所が多すぎると、自ずと得点も低くなります。そのため、能力検査で落ちてしまう可能性が高まってしまうのです。
このように、能力検査を突破するには解答スピードを上げることが重要になります。練習の段階から制限時間を意識して、本番でも1問1分以内には解答できるように練習を積み重ねましょう。
誤答の数が多い
誤答の数が多いことも得点を低くする要因の一つです。全問解答できたとしても、誤答の数が多ければ得点は低くなってしまいます。
誤答の数が多くなる原因は、対策不足が考えられます。苦手分野が潰せていなかったり、解答パターンや公式をつかめていなかったりした場合、解答の正確性が下がり、間違いにつながる可能性が高まってしまうのです。
素早く解答することも重要ですが、土台として正確に解答することが最重要です。そのため、まずは確実に正解を解答できるように対策をすることが必要になります。
採用経験者が解説! 能力検査で時間切れになった際の評価への影響
現在、能力検査の対策を進めている人のなかには、なかなか解答スピードが上がらず、「本番で時間切れになってしまうのではないか」と心配になる人もいるのではないでしょうか。また、時間切れになったことが評価に悪影響を及ぼすのではないかと心配になる人もいると思います。
そこで、ここからは採用経験のあるキャリアコンサルタントの瀧本さんに、能力検査で時間切れになった際の評価への影響について聞いてみました。時間切れになった際のことを理解して、解答スピードを高めるか、正確性を高めるかなどの判断をしていきましょう。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る「プレッシャーに弱い」と判断される可能性がある
能力検査で時間切れになった場合、評価に与える影響は大きくなり得ます。企業が適性検査を導入する目的は、応募者の基礎能力や問題解決能力、スピード感を把握することです。
したがって、時間内に全問回答できない場合、特に未回答が多いほど「時間管理能力やプレッシャー下での思考力が不足している」とみなされる可能性があります。これは、特に判断力やスピード感が重視される職種において、評価に大きく影響を及ぼします。
解答の精度が高いことも評価対象に含まれる
しかし、時間切れが必ずしも合否に直結するわけではありません。多くの企業では検査全体を総合的に評価します。たとえば、解けた問題の精度やほかの評価項目(性格検査や面接での印象)とのバランスも加味されます。
ただし、時間切れを防ぐ対策をおこなわないと、相対評価で不利になる可能性が高いです。このため、時間切れを防ぐための事前準備が重要です。
模擬試験を通じた練習や解答時間を意識したトレーニングを積むことで、本番に向けた準備を万全にすることが推奨されます。また、難しい問題に固執せず、見切りをつける戦略的な判断が求められます。
能力検査の出題内容や対策方法を理解して選考突破を実現しよう
能力検査で出題される問題の難易度は決して高くありません。そのため、入念な対策をすれば多くの人が突破できるものとなっています。
一方で、中学・高校では見たことがない形式で問題が出題されることもあるため、対策なしで臨むと落ちる可能性が高まってしまうのです。そのため、能力検査は対策が必須です。
この記事では能力検査の出題内容や対策方法などに関して解説しました。この記事を参考にして対策を積み重ね、選考を突破して志望企業の内定をつかみ取りましょう。
アドバイザーコメント
西 雄一
プロフィールを見る少なくとも3カ月前から対策を始めよう
「能力検査で落ちるのはもったいない」と私は学生に伝えています。そのため、入念に対策を練る必要があります。少なくとも3カ月前から準備を始めてください。
言語分野のように暗記中心のものもあれば、非言語分野のように公式をうまく運用する問題もあります。暗記は時間がかかるので、繰り返し学習して完全に定着させてください。
非言語分野については、「どの公式を使うのか」の見極めをすることと、ケアレスミスを減らすように注意してください。中高で習っていない問題も出題されますから、独学で勉強している場合は、関連する動画を視聴するなどして理解を深めましょう。1ヵ月前からは「時間を測って」解くことを意識してください。
わからない問題をそのままにせず万全な状態で本番に臨もう
模擬テストもあるので、そちらを利用して、本番と同じように解けるかどうか確認することが大切です。大学ではSPI対策の授業を展開しているところが多いなので、そのような場を利用しましょう。
また、わからないところをほったらかしにしないようにしてください。必ず、質問をするなどして疑問点を解決して能力検査に臨みましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/西雄一教育研究所代表
Yuichi Nishi〇大学では就活に関するスキルを身に付けられる実践中心の授業を展開。また、講師として企業で新人や中堅社員に向けてコミュニケーション研修、キャリアコンサルティングをおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Koji Tanii〇大手メーカーで設計、品質管理に従事。キャリアチェンジののち、高校・大学の就職講師として活動。障がい者の就職や恋と仕事の両立を実現させるコンサルティングなど幅広い支援をおこなう
プロフィール詳細