この記事のまとめ
- 自分がどんな人間関係に悩んでいるのか整理してみよう
- 今すぐできる人間関係を改善する4つの行動
- 人間関係を放置することで考えられるリスクを知ろう
日々働くなかで「この人ちょっと苦手だな……」「人間関係がつらくて仕事に行きたくない」などと職場の人間関係に悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
仕事に行きたくないと思ってしまうほど人間関係の悩みが深刻化している人は、精神状態に影響を与えてしまう前に改善する必要があります。考え方を変えて行動してみたり、誰かに相談したりすることで、今の環境から抜け出すことができる可能性は十分にあるので、できることから取り組んでいきましょう。
この記事では、キャリアコンサルタントの吉野さん、柴田さん、吉田さんとともに、仕事に行きたくないと感じるほどの人間関係の悩みへの対処法について解説します。
なかでも、公認心理師とキャリアコンサルタントの2足の草鞋を履く吉野さんからは、悩みをため込まないための大切な考え方についてアドバイスをもらっているため、職場の人間関係で精神的につらくなってしまっている人にはぜひ読んでほしい内容です。
社会人生活における人間関係の悩みに対し、自分が何をすべきなのか知りたい人は、この記事を最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
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人間関係が嫌で仕事に行きたくない状況は行動と考え方次第で解消できる
さまざまな人が存在する社会では人間関係に悩まされることが多くあります。人間関係が悪化すればするほど、「仕事に行きたくない!」という気持ちが大きくなり、ネガティブな考えから抜け出せなくなってしまうのです。
人間関係を改善するためには、自分の感じている人間関係の悩みの種類を理解することから始めましょう。自分がどんな人間関係に悩んでいるのかを整理することで、自分が取るべき行動がどんなことなのかが見えてきます。
人間関係の悩みは少しの工夫で改善できることもあるのです。自分の悩みと向き合い、少しでも気持ちが軽くなるように前向きに考えていきましょう。
この記事では、まず自分が悩んでいる人間関係がどういうものかを整理したうえで、今の状況を変えるための行動や対処法について理解します。その後、悩みを放置することのリスクについての解説を読むことで行動に移すことの大切さを実感できるはずです。
また、仕事に行きたくない気持ちを軽くするための方法についても紹介しているので、この記事を読んで仕事に対する向き合い方を改めて考え直してみましょう。
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実は職場の人間関係に悩んでいる人はたくさんいる! 周りの状況を知ろう

人間関係についての悩みはあまりオープンにしない人も多いため、「職場の人間関係に悩んでいるのは自分だけ?」と不安を感じている人もいるのではないでしょうか。実際は、人間関係を理由に転職を決めている人は多く存在します。
厚生労働省が発表している令和4年雇用動向調査結果の概況によると、令和4年の1年間で転職をした人496万9千人のなかで「人間関係が好ましくなかった」ことを理由とした人は、全体のうち男女合わせて92万9,203人という調査結果が出ています。
このように職場の人間関係について悩んでいる人は多くいるため、自分だけが悩んでいると不安を感じる必要はありません。
しかし、だからといって人間関係を放置して良いというわけではなく、解決すべき問題として向き合っていくことは大切です。自分がこれからどう行動したら良いのかを知って、少しずつ改善に向けて取り組んでいきましょう。
実際社会人はどんなことで悩んでいるの? リアルな声をプロが解説
社会人として働いている人のなかには、人間関係の悩みから、仕事に対するモチベーションが保てなかったり、後ろ向きな気持ちを抱えていたりする人もいるのではないでしょうか。
実際こうした悩みは多くの人が抱えていますが、ほかの人がどんな悩みを抱えているのか知るタイミングはなかなかありません。
ここからは、就活のプロであるキャリアコンサルタントの吉田さんに、これまでにどんな悩みを聞いてきたのか、またそうした悩みへの対処の方法について聞いてみました。吉田さんのコメントを参考にして、仕事での人間関係に悩む自分の状況に、まずはしっかり目を向けてみましょう。
プロのアドバイザーはこう分析!人間関係の悩みは多岐にわたり複数の悩みが混在している場合もある
吉田 隼人
プロフィールを見るこれまで4,000人以上のキャリア相談に乗ってきましたが、私の肌感覚では、相談者のなかに人間関係に悩んでいない人などほとんどいなかった印象ですね。
アドラー心理学で有名なアドラーも「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」と述べているくらいなので、人間関係に悩んでいるのはあなただけではないのでそこは安心してください。
そのなかでも社会人の人間関係の悩みは多岐にわたります。
よくある人間関係の分類だけを見ても、上司・部下・同僚・取引先・家族・恋愛・子どもなどが挙げられます。さらに人間関係の悩みというのは、上記の分類のなかの1つだけではなく、複数の悩みが混在しているケースも多々見受けられるのも事実です。
他者を変えようとするのではなく自分の課題に向き合っていこう
こうした問題は、基本的に自分一人で解決できるものではほぼないため、まずはキャリアコンサルタントやカウンセラーなど、第三者に相談することが大前提として必要です。
そして、これは前述のアドラー心理学の中にも登場してくる概念ですが、「課題の分離」を意識することによって悩みを極力減らすことができます。
課題の分離とは、他者の課題を切り捨て、自分の課題にフォーカスする考え方です。人間関係で悩んでいる人の多くは、他者を変えようとしていたり変わってほしいと思っている人が少なくありません。それは他者の課題でありあなたの課題ではありません。
他者を変えるのではなく、たとえば問題の相手とのかかわり方やマインドなど、自分の何を変えるかを意識することから始めてみましょう。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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仕事に行きたくない原因はどんな人間関係? 自分の悩みを整理しよう
仕事に行きたくない原因はどんな人間関係? 自分の悩みを整理しよう
仕事に行きたくないと思ってしまうほど人間関係に悩んでいる人のなかには、自分の悩みの原因がどんなことなのかを整理できていない人もいるかもしれません。
人間関係の悩みと一口に言っても、上司や同僚とそりが合わないことやハラスメントを受けているなど、人によって悩みの種になる人間関係は違うはずです。
そのため、自分が何に悩んでいるのかを一度整理してみましょう。そうすることで、今後どのように悩みに対処していくべきなのかが見えてきます。
ここでは、人間関係の悩みとしてよく挙げられる6つについて紹介します。自分の悩みがどれに該当するのか照らし合わせてみましょう。
人間関係にストレスを感じている人の中には、仕事に行けない人もいるかもしれませんが、これは甘えではありません。こちらのQ&Aで詳しく解説しているので、つらい状況を改善させるためのヒントを確認してみてください。
そりの合わない上司や同僚がいる
そりの合わない上司や同僚がいることは、仕事における人間関係の悩みの一つです。意見が合わなかったり、仕事に対しての価値観がずれていたりする人と一緒に仕事をすることでストレスを感じることが多くあります。
たとえば、上司と意見が合わないことで自分の思うように仕事が進められなかったり、相手の考えをうまく汲み取れないことで、業務全体の効率が悪くなったりしてしまうことが考えられるのです。その結果、意図せず残業が発生するなど、身体的なストレスにもつながってしまうかもしれません。
また、相手の意見や価値観に共感ができないと、「なぜそんな考え方になるのか理解できない」「自分が共感できない意見に従いたくない」と嫌悪感やストレスを感じることもあります。
このようなストレスが原因で仕事に対して前向きに取り組むことができなくなり、結果として仕事に行きたくないと感じるようになるのです。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
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また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
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ハラスメントを受けている
職場の人間関係の悩みとして多いものの一つがハラスメントを受けていることです。ハラスメントにはさまざまな種類がありますが、職場で起こり得るものの代表例としては、以下のようなハラスメントが挙げられます。
ハラスメントの種類 | 説明 |
---|---|
セクシャルハラスメント | 相手が不快に感じる身体的な接触や性的な発言をするなどの行為 |
パワーハラスメント | 上の立場の人が、部下に対して度を超えた要求をしたり、強い言葉を発したり、人格を否定するなどの行為 |
モラルハラスメント | 存在を無視したり、強い批判をしたり、見下した発言をするなどの行為 |
上記のようなハラスメントを受けることで、精神的・身体的に大きな苦痛を感じてしまうため、ストレスが蓄積されれば、ハラスメントをしてくる相手がいる職場には行きたくないという気持ちが大きくなってしまうのです。
また、こうしたハラスメントは、人への不信感を強め、自分自身に対する自信を喪失してしまうことにもつながってしまいます。
ハラスメントは放置しておくとさらに状況が悪化していくため、適切な対応を取ることが大切です。「もしかして、自分はハラスメントを受けているかも……? 」と少しでも感じた場合は、人事または外部の機関に相談してみましょう。
ハラスメントは、業務上のコミュニケーションの行き違いで発生すると考えられます。最初は必要な指導訓示であったものが、感情的な対立へと発展したり、職場の気まずい雰囲気が慢性的に続いたりといったことです。
また、職場環境や組織体制といった個人以外の要因も関係します。
職場内の空気が悪く連携がうまくいかない
職場内の空気が悪くてうまく連携ができないことも人間関係の悩みの種になり得ます。
職場の空気が良くないと、社員同士のコミュニケーションに積極的になれないものです。
企業で業務を進めるうえでは、さまざまな人のかかわりが必要不可欠となります。そのため、コミュニケーションの質が悪く連携がうまく取れなければ、業務が円滑に進まず納期の遅れなどにつながるのです。
このように業務が円滑に進まないことが一つのストレスとなり、「自分だけが仕事を頑張っているように感じる」「どうせ期限通りに進めてもどこかで業務が止まってしまう」など、働くことに対してマイナスな気持ちを抱えるようになり、仕事に行きたくなくなってしまいます。
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就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
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自分の意見や考えを聞いてもらえない
職場で自分の意見や考えを聞いてもらえないことも人間関係の悩みの原因の一つになります。
なぜなら、自分の意見や考えを聞いてもらえないことで、自分の存在を否定されているように感じ、気持ちの落ち込みにつながるからです。
このような状況が続くと、「自分はこの会社に必要のない存在なのではないか」「どうせ自分が何を言っても聞いてもらえない」などとマイナス思考に陥りやすくなり、仕事へのモチベーションが失われていきます。そして、結果として、仕事に行きたくないと感じるほどの悩みに発展してしまうのです。
職場での自分の意見が通りにくいことで仕事のモチベーションが低下してしまっている人は、仕事における提案の仕方や企業での自身の評価について振り返ってみる必要があるかもしれません。
- 部署内で自分の意見だけが無視されているように感じるのですが、それは自分に原因があるのでしょうか?
先輩や同僚からフィードバックを受けてみよう
仕事に限らず人間関係では、自分が捉えている自分と周囲が捉えている自分に差は付き物です。
自分ではちゃんとやっているつもりでも周りにはそれが伝わらず評価されない、良かれと思ってやっていることが迷惑と捉えられている、などのズレは日々起きるのです。
だからこそ、自分の意見だけが無視されていると感じているとき、自分であれこれ考えるだけでは解決しません。周囲からのフィードバックを受けるようにしましょう。
最も適任なのは日頃業務を共にし、コミュニケーションをとっている同僚や先輩です。しかしあまり関係が近いと曖昧にしか答えてもらえないケースもあります。その場合は直属の上司に相談してみると良いでしょう。
自分の頑張りを認めてもらえていない
企業で働くうえで、同じ職場の人たちから評価されることはやりがいやモチベーションに直結しますが、これは逆もしかりで、仕事で自分の頑張りを認めてもらえないと人間関係の悩みの原因になり得るのです。
仕事に真面目に取り組んでいても評価されないと、「誰も自分を見てくれていない」「頑張っても無駄だ」などと感じるようになります。そうした気持ちを抱えながらでは意欲的に業務に取り組むことができないのです。
こうした頑張りが評価されない状況を放置してしまっては、いつまでも仕事に行きたくないという悩みを解消することはできません。
皆さんのなかで、評価してもらえていないというモヤモヤが蓄積されていることで「仕事に行きたくない」とまで思ってしまっている人は、今の自分の評価や職場環境を改善するための対処が必要といえます。
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職業選択においてやりたいことはもちろんですが、その中でも適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうため適職への理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業と低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみよう!
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
指示に一貫性がなく振り回されている
仕事の人間関係の悩みの一つに、上司の指示に一貫性がなく振り回されてしまうというのが挙げられます。
指示に一貫性がないと、結局何からやるべきなのか業務の優先順位がわからなくなり、業務が滞ってしまうこともあるかもしれません。また、一貫性のない指示は納得感も感じにくいため、業務に向き合う意識が下がり、働く意欲さえもなくなってしまうのです。
たとえば、指示通りに業務を進めていたのに、また一から別のことを進めるように指示されると、「今まで自分が時間をかけていた仕事は何だったのか」「これまでの頑張りは無駄だった」などと感じてしまいます。
このようなストレスが積み重なってしまっている人は、その蓄積されたストレスが、結果として仕事に行きたくないほどの人間関係の悩みに発展している可能性があります。
まずはやってみよう! 人間関係が悪い状況を変えるための4つの行動
まずはやってみよう! 人間関係が悪い状況を変えるための4つの行動
人間関係が原因で仕事に行きたくないと思い始めると、毎日がつらくて現実から逃げ出したいと思ってしまうこともあるでしょう。皆さんのなかには、人間関係の悩みが深刻化し、何をどうしたら解決に向かうのかわからないことで、行動に移せていないという人もいるのではないでしょうか。
しかし、人間関係が悪い状況は少しの行動で改善できる可能性があります。自分から行動したことで良い方向に向かうと、それが自信となり人とのコミュニケーションにも積極的になれるのです。
ここでは、人間関係を改善するための4つの行動を紹介します。明日からすぐ試せることばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
①自分の意見を伝えてみる
職場の人間関係が悪い場合は、自分の意見を声に出し伝えてみることを心掛けてみましょう。
人間関係が悪くなるときの原因の一つはコミュニケーション不足です。自分の意見をうまく相手に伝えることができないと、言いたいことが言えないことへの不満を抱えてしまいます。
また、気持ちを伝えないことでお互いに誤解をして余計に人間関係を悪化させてしまう可能性もあるのです。そうならないためには、自分の意見を相手に伝えようとする努力が必要になります。
たとえば、先輩にAのプランとBのプランどちらが良いと思うかと意見を聞かれた際は「私は○○という理由でAのプランが良いと思っています。ですが、ほかの角度からの視点も大切だと思うので先輩の意見も聞かせてください」などと伝えてみましょう。
そうすることで、自分の意見を一方的に述べた言い方にならないため角が立ちません。また、相手の意見も尊重できる姿勢を示すことができるため、コミュニケーションの質が高まり、人間関係を良好にすることにもつながるのです。
相手次第では、意見を聞いてもらえない場合も考えられますが、諦めずに時間をかけて伝えてみてください。そうした小さな努力が職場の人間関係の改善につながります。
- 人とのコミュニケーションが苦手です。そのため、自分の意見を伝えることを諦めてしまうことが多いです……。
結論ファーストとメモを活用することの2点のコツを押さえよう
相手にうまく伝えるコツは2点あります。
1つは結論ファーストです。普段のコミュニケーションはもちろん、ビジネスでのコミュニケーションや面接などでも必須のテクニックですが、とにかく結論から話すことを意識しましょう。
コミュニケーションが苦手な人の多くが、話しているうちにどんどんいろいろな話をしてしまって結局なんの話をしているかわからなくなってしまうという事態に陥ります。まず「結論から言いますと……」などと結論から話す癖をつけましょう。
2つ目は、メモを利用することです。上記でも伝えましたが、何を話して良いかわからなくなってしまう場合は、メモを用いてコミュニケーションをとりましょう。
普段のコミュニケーションであれば小さいメモや付箋などで良いですし、ビジネスシーンであればペライチの資料などでも良いでしょう。
メモがあると、自分自身も何を話すのかが明確になりますし、聞いている側もメモを見ながら会話できるので内容が伝わりやすくなります。
②共通の話題を探してコミュニケーションを増やす
職場の人間関係を改善するために、相手との共通の話題を探してコミュニケーションを増やすのも効果的な方法の一つです。
共通の話題は、好きな映画や休日の過ごし方、推し活についてなど何でも問題ありません。仕事以外で話せることを見つけてみましょう。
共通の話題を見つけることができると、自然と会話が広がり話す内容に困ることがなくなります。共通の話題でコミュニケーションが取れるようになると、相手に心を開いてもらえるようになり、少しずつ信頼関係を築けるので、業務での相談などもしやすい関係性になります。
自分の好きなことと相手の好きなことがまったく違い、共通点がどうしても見つからないときは、相手の趣味や興味関心のある出来事について知ることから始めてみましょう。相手のことを知りたい、教えてほしいという姿勢を持つことは良い人間関係の構築のためには必要不可欠です。少しずつ距離を縮めていきましょう。
③仕事だと割り切って最低限のコミュニケーションにする
職場の人間関係に悩んでいる人は、思い切って仕事だと割り切ることも一つの方法です。もちろん職場の人と仲良くできるのが一番望ましいことですが、無理に深く関係性を築く必要はありません。
業務に関係することでのみコミュニケーションを取るようにすると、最低限のかかわりになるので、悩みの原因を最小限にできます。
職場の人間関係でストレスを感じる場面を極力減らすことができれば、業務に集中して臨めるようになる可能性があるのです。
ただし、相手が不快に思うほど露骨に避けるような態度を取るのではなく、業務を円滑に進めるためのコミュニケーションについてはしっかりと取るように心掛けましょう。適度な距離感を維持することで、ストレスを最小限に抑えた快適な環境で業務をおこなうことができます。
仕事だと割り切るために「ドラマのこういうシーンを演じている」と考えてみましょう。自分事だと考えるとどうしても感情に左右され、割り切ることができません。
しかし、人は「他人を演じている」と考えると、途端に思考が客観的になり、私情を挟まずに行動できるようになります。
④一緒に働く人の良いところを探す
職場で一緒に働いている人の良いところを見つけることは、人間関係を改善するための第一歩です。人は一度その人の嫌な部分を感じてしまうと、そのマイナスな気持ちを払拭することができず、良い部分が見えなくなってしまうことが多くあります。
そのため、現在自分が相手にどんな感情を抱いているのかをいったん忘れて、真っ新な気持ちで相手の良いところを探してみましょう。たとえば、仕事に対しての向き合い方や持っているスキル、経験値の高さなど相手の長所を探してみることで、相手に対してポジティブな印象を抱くことができます。
良いところを探すことができたら、思い切って相手に伝えてみましょう。「あなたはここが素敵ですね」と伝えられて嫌な気持ちになる人は滅多にいません。そうすることで、相手にポジティブな気持ちが伝わり、気軽に話せるようになったり、業務で協力できるようになったりするなど、人間関係が改善される可能性があります。
相手に対するマイナスな感情を塗り替えられるように、一度試してみてください。
職場の人間関係の悩みはどんな人でも抱えています。こちらの記事では、人間関係の対処法5つと気持ちを楽にさせる心得を解説しているので、さらに対処法について知りたい人は参考にしてみてください。
解決しないときは周りに頼ろう! 自分だけでどうにもならないときの対処法2選
上記で解説したように職場の人間関係は自分の行動一つで改善できる場合もあります。
とはいえ、仕事に行きたくないと感じるほどの人間関係の問題は自分だけではどうにもできない場合も考えられるのです。そんなときは一人で抱え込まず、誰かに頼る方法を取り入れてみましょう。
ここでは自分で解決できない人間関係の悩みに対しての対処法を2選紹介します。「自分なりにいろいろ頑張ってみたけどうまくいかなかった……」と悩んでいる人は、こちらの対処法も試してみてください。
信頼できる第三者に相談する
自分でどうにもならない人間関係は、信頼できる第三者に相談することが一番の対処法です。一人で悩んでいると、視野が狭まり解決に向かわないことがありますが、ほかの人に相談することで新しい考えや意見が加わり、突破口を見つけられる可能性があります。
ここで言う信頼できる第三者とは、社内の人事担当者や上司、同僚や家族などです。自分が気を許せる人に相談してみましょう。
場合によっては解決まではいかないかもしれません。それでも誰かに悩みを打ち明けることで、心の負担を減らせる可能性もあります。一人で抱え込まずまずは誰かに悩みを聞いてもらいましょう。
とはいえ皆さんのなかには、社内に自分の悩みを相談できる人がいない、顔見知りの人には相談しにくいという人もいるかもしれません。
その場合は、外部の相談窓口でカウンセラーに相談してみることがおすすめです。外部の相談窓口は、厚生労働省がハラスメント悩み相談室としていくつかの相談機関を紹介しているので、利用しやすい機関を探してみましょう。
外部の相談窓口の一例
- 上司からパワハラを受けています。誰かに相談したいと思っているのですが、立場が悪くなるのではないかと不安です……。
社内で相談できない場合は外部機関を利用して相談してみよう
社内に知られることが不安な場合は、外部機関に相談しましょう。守秘義務があるため、相談内容が所属先に伝わることはありません。また、今後どのように社内で協力者を増やしていくかについても、アドバイスを受けると良いですね。
「相談すること」もスキルの一つです。他人の力を上手に活用し、信頼できる人を増やしていくことは、今後の人生においても大いに役立ちます。
部署異動を希望する
職場の人間関係がどうしても改善できない場合は、部署異動を希望することも一つの方法です。
人間関係の悩みが深刻化していくと、仕事へのモチベーションが保てなかったり、精神的なストレスから身体の不調につながったりするなど、悪い影響が出てしまいます。その結果、仕事を続けることができないという最悪の事態につながる可能性もあるのです。
ただし、部署異動はどんな場合でもかなうわけではなく、異動を希望する理由は必ず聞かれます。
正直に人間関係が原因であることだけを伝えるのではなく、異動先の部署でどんなことをしたいのか、どんな自分を目指しているのかなど前向きな理由を伝えるようにしましょう。
たとえば、「嫌いな人がいるので部署異動したい」とそのままストレートに伝えるのではなく、「今の部署で身に付けたスキルを活かして自分のキャリアの幅を広げていきたいと思ったので、この部署への異動を希望しています」などと伝えることで、業務への意欲をアピールできて人事担当にポジティブな理由であることを示すことができます。
- 異動先でまた同じように人間関係に悩むのではないかと不安です。異動先でどんなことに気を付けて行動すれば良いか教えてください。
信頼関係を築けなかった理由を振り返り改善点を把握しよう
これまでの部署でうまくいかなかった人がいたのなら、なぜうまく信頼関係が構築できなかったのか、どうすれば良かったのかをしっかり振り返っておきましょう。
しかし、そういうポイントは自分ではなかなか気づけないものなので、周囲からもフィードバックをもらっておきます。
それらの振り返りによって得た改善点を次の部署で実践していきましょう。以前うまくいかなかった相手と似たタイプの人がその部署にもいる場合は、特にその改善点を意識して行動できると良いですね。
コミュニケーションにおいても前と同じアプローチではなく、常に成長を意識するようにすると良いでしょう。
人間関係は自分の受け止め方次第! 悩みを貯め込まないコツを就活のプロが解説
仕事に行きたくないほどの人間関係の悩みを抱えている人のなかには、「この職場にいる以上、ずっとこの悩みと付き合っていかないといけないのかな」と先の見えない不安が大きくなってしまっている人もいるかもしれません。
しかし、人間関係の悩みは、意外にも自分の受け止め方次第で状況を好転させられる場合もあるのです。すべてをマイナスな感情で受け止めてしまうと、職場での悩みが尽きず大きなストレスを抱え続けることになるため、自分なりに物事の受け止め方を工夫できないか試してみましょう。
ここからは、キャリアコンサルタントでありながら公認心理師としても活躍している吉野さんに、人間関係の悩みをため込まないコツについて解説してもらいます。職場での悩みが尽きず、しんどい思いをしている人には参考になる内容なのでぜひ最後まで読んでみてください。
アドバイザーのリアル・アドバイス!
自分の悩んでいることを10点満点で評価して整理してみよう
吉野 郁子
プロフィールを見る人間関係に限らず、悩みを軽くする方法の一つに、「スケーリング(数値化)」という考え方があります。
たとえば、今の人間関係のつらさや仕事に行きたくない気持ちを10点満点で評価すると何点でしょうか? そして、理想的な状態は何点でしょうか? その点数が実現されたとき、自分はどんなふうに感じどのように過ごしているでしょうか?
このように整理することで、悩みの程度を具体的にとらえやすくなります。
自分の気持ちを数値化することで日々の変化を管理できる
また、仕事に行きたくない気持ちについても、「今日は何点?」「合格点は何点?」と分析することで、日々の変化を管理することができます。「嫌々
でも出勤できたから今日は合格! 」と前向きに考えたり、「〇点が続いているから、そろそろ何か行動を起こそう」と分析したりすることもできるのです。
人間関係やモチベーションは、いつも晴れの日ばかりとは限りません。しかし、退職や転職は人生で何度も繰り返せるものではないため、焦らず、自分の状態を見極めながら、適切な対応を考えていきましょう。
何もしないのは危険! 職場の人間関係を放置するリスクとは
何もしないのは危険! 職場の人間関係を放置するリスクとは
職場の人間関係に悩んでいる人のなかには、「行動を起こすことで余計に状況が悪化したらどうしよう」「結局自分が我慢すれば丸く収まる」などと考え、何も行動に移さない人もいるのではないでしょうか。
しかし、人間関係を放置することで引き起こされるリスクがあります。ここでは、そのリスクを4つ紹介しているので、どんなリスクがあるのかを把握して、行動する勇気を持ちましょう。
仕事へのモチベーションが維持できない
職場の人間関係を放置してしまうと、今よりもさらに仕事へのやる気が低下していきモチベーションの維持が困難になります。
仕事を円滑に進めるうえで社内の人とのコミュニケーションは必要不可欠です。しかし、職場の人間関係の悩みが深まっていくと、コミュニケーションを取ることに消極的になり、一人で仕事を進めていく方が楽だと感じてしまいます。
このように、ストレスから職場の人とかかわることを避け続けてしまうと、社内のチームワークがどんどん悪くなるため、さらに仕事自体へのモチベーションが下がってしまうという悪循環につながりかねないのです。
またあなたがコミュニケーションに消極的な態度では、周囲の人から「仕事に対してやる気がない人だ」と思われている可能性があり、より職場での居心地が悪くなってしまいます。さらに状況が悪化していく前に、人間関係の改善に取り組んでいきましょう。
仕事へのモチベーションを維持するのは意外と大変です。こちらの記事では、モチベーションがまったくなくなってしまった際の対処法について解説しています。気になる人は参考にしてみてください。
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仕事でモチベーションがまったくない際の対処法5つ|原因と注意点も
仕事のモチベーションがまったくないときは、その理由を突き止めることが大切です。この記事では、仕事のやる気が出ないときの対処法をキャリアコンサルタントとともに解説します。モチベーションを高める手順を紹介するので、今の状況を改善するうえで参考にしてみてください。
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心身のストレスを感じやすくなる
仕事に行きたくないほどの職場の人間関係の問題に何も行動を起こさなければ、状況が改善されません。そのため、心身のストレスが増大していき、仕事そのものにも影響が出てしまう可能性があります。
たとえば、職場での人間関係がうまくいっていない場合、周囲と協力し合いながら仕事を進めることが難しくなるのです。仕事そのものも思うように進められなくなることで、人間関係の問題だけでなく仕事にも焦りやイライラを感じやすくなるなど、よりストレスが深刻化していきます。
特に、心と身体のつながりは強いため、精神的なストレスが身体の異変として現れることがあり、睡眠障害やうつ症状などを引き起こす可能性があるのです。
このように人間関係の問題のような精神的なストレスは、結果として自分の健康や仕事のパフォーマンスに支障をきたすことになりかねないため、放置するのではなく、きちんと対処することが大切なのです。
人間関係の悩みは自分でコントロールできる要素が少ない分、心身のストレスを感じやすく、また回復しにくい傾向にあります。
重症化させないためにも、早めに相談するなどの改善アクションが大切です。
自分に自信が持てずネガティブ思考になりやすくなる
人間関係に悩みがあることで、仕事をしていても常に自分だけが孤立しているように感じてしまい周囲との溝が深まってしまいます。こうした状況になると、「自分はこの職場に必要のない人間なのではないか」「居ないほうが良いのではないか」などとネガティブな考えが大きくなり、徐々に自信を失っていってしまうのです。
また、ネガティブ思考が強くなると、仕事に対してのやる気がなくなり、思うように成果を残すことができなくなるかもしれません。そして、仕事で結果を出せない自分に対してさらに焦りやマイナスな感情を抱き、心の安定を保てなくなってしまうのです。
自信を失いネガティブな思考になることは、精神的につらいだけでなく、仕事の成果にも影響を与えます。その結果、仕事に行きたくないという気持ちを増大させていくため、放置せず人間関係の改善に取り組んでいきましょう。
仕事に対してネガティブな気持ちになってしまい、「仕事がつらい……」と悩んでいる人もいるかもしれません。こちらの記事では、心を軽くする方法を10選紹介しています。仕事がつらくて、どうしようもない人はぜひ参考にしてみてください。
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対人関係に対して極度な警戒心を持ってしまう
職場の人間関係を放置することで、対人関係に対して極度な警戒心を持ってしまう可能性があります。
対人関係に警戒心を持つことで、「自分が何か話すと誤解が生まれてしまうのではないか」「自分のことを周りはどう思っているのだろうか」などの不安を抱えるようになり、仕事を含めたあらゆる人とのかかわりを避けたいという気持ちが強まるのです。
仮に頑張って仕事に出向いたとしても、他者への強い警戒心により、人間関係の悩みの原因となっている相手以外の人ともうまくコミュニケーションが取れなくなるかもしれません。
このように、職場の人間関係の悩みを一人で抱え続けて警戒心を強めてしまうことは、余計に自分自身を孤立させ、職場での立場を悪くしてしまうことも考えられます。そのため、悩みやストレスが深刻化する前に信頼できる人に相談するなど、人間関係の改善に向けて動いてみましょう。
こんな行動は逆にNG! 職場の人間関係に悩む人がすべきではないこと

こんな行動は逆にNG! 職場の人間関係に悩む人がすべきではないこと
- 無断欠勤をする
- 計画なしの退職をする
- 何も行動せず一人で我慢する
人間関係に悩んでいると、冷静に考えることができず突発的な行動を起こしてしまうことがあります。気持ちが不安定なときはその場からとにかく早く逃げ出したいと思うかもしれません。
しかし、後で「もっと考えてから行動すればよかった」と後悔することがないように、慎重に行動していくことが大切です。
ここでは、職場の人間関係に悩む人がすべきではないことを3つ解説します。なぜNGなのか理由も解説しているので、よく理解しておきましょう。
無断欠勤をする
職場の人間関係に悩みを抱えていると、仕事に行きたくなくて休みたいと思うこともあるかもしれませんが、職場に無断で欠勤することは適切な行動ではないためやめましょう。
無断欠勤をすると、休んだ本人は仕事に行かなくて済むので気持ちが軽くなるかもしれません。
しかし、周りの人が代わりに業務を進める必要があるなど大きな迷惑をかけることになるため、人としての信頼を失うことにつながります。一度失った信頼を取り戻すのは難しいため、今後同じ職場で活躍していくことが難しくなり、さらにストレスを増やす原因にもなります。
人間関係の悩みから仕事に行きたくないと思っていても、無断欠勤をしてその場から逃げるのではなく、自分の状況と向き合い改善するための行動を起こすことが大切です。問題を先延ばしにしてもいつかは向き合わなければならないときはくるため、後ではなく今行動に移していきましょう。
計画なしの退職をする
職場の人間関係が原因で仕事に行きたくないと悩んでいる人のなかには「とりあえず今の職場を退職してこのストレスから解放されたい」と考えている人もいるかもしれません。
しかし計画性のない退職をしてしまうと、退職後に経済的な不安を抱えることになったり、今後のキャリアにも悪い影響を与えたりすることが考えられます。そうすることで、退職前とは異なるストレスを抱える可能性があるのです。
仕事に行きたくない気持ちが大きくなると今すぐ辞めたいと思ってしまうのもわかりますが、一度冷静になり今の状況を変えられる方法がないかを考えてみましょう。
さまざまな選択肢を考慮したうえでどうしても退職を選ぶ場合は、退職後の生活費の計算や転職活動の計画などをしっかりと練って行動に移すことを意識してください。
退職自体が悪いことではありません。むしろ計画性のある退職であれば新しい自分の人生を歩み始める第一歩となる素晴らしい決断です。冷静さを大切に決断を下していきましょう。
人間関係のストレスが身体に影響を及ぼし始めたら、医師に相談し、職場を離れるべきか助言を求めましょう。
また、信頼できる複数の人に悩みを打ち明け、退職すべきかについて意見を聞いてみるのも一つの方法です。
社会人は多くのストレスにさらされるため、さまざまな理由から会社を辞めたいと感じている人もいるかもしれません。こちらの記事では、会社を辞めたいというネガティブな気持ちを解消するための方法を解説しています。今すぐ辞めたいと感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。
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何も行動せず一人で我慢する
職場の人間関係が理由で仕事に行きたくないと悩んでいる人のなかには、特に行動に移すこともなく一人でただその環境に耐えている人もいるのではないでしょうか。これは根本的な問題の解決にはならず、一人で抱え込むことで、さらに心身の負担やストレスの増大につながります。
職場で波風を立たせたくない、これ以上人間関係を悪くしたくない、との思いから行動に移すことができない人もいるかもしれませんが、何もせず放置していると仕事へのパフォーマンスにも悪影響がではじめ、精神的な不調を引き起こす場合もあるのです。
自分一人だと何もアクションを起こせない場合は、信頼できる人に相談してみましょう。仕事に行きたくないと思うほどの人間関係は、その悩みを理解してもらえるだけでも気持ちが軽くなることがあります。また、自分の悩みに対する客観的な意見を聞けたり、適切なアドバイスをもらえたりするので、人間関係の改善に近づくことができるのです。
問題を長引かせないためにも、一人で我慢せず行動に移してみましょう。
「仕事に行きたくない……」ネガティブな心を軽くする方法3選
「仕事に行きたくない……」ネガティブな心を軽くする方法3選
- 好きな音楽を聞いて気持ちを高める
- 1日の始まりに小さな目標を立てる
- 仕事後の楽しみや趣味を見つける
職場の人間関係など、勤務先での問題や悩みを抱えていると「明日仕事行きたくないな……」と思ってしまうのは自然なことと言えます。
とはいえ、「急に休みを取ると職場の人に迷惑をかけてしまう」「出勤しないと仕事が回らない」などさまざまな理由から、仕事に行きたくないと思っていてもどうしても出勤しないといけない場合は多々あるものです。
ここでは、そんな「行きたくない……」というネガティブな気持ちを少しでも軽くするための方法を3つ紹介します。すぐにできる簡単な方法ばかりなので、ぜひ取り入れてみてください。
①好きな音楽を聞いて気持ちを高める
職場での人間関係がうまくいっていないと、仕事に行くことがつらくなり「行きたくないな」という感情になってしまいます。そんなときは、自分の好きな音楽を聞いて気持ちを高めてみましょう。
好きな音楽を聞くことで、仕事に向かう憂うつな満員電車も明るい気持ちで過ごすことができます。通勤時間や休憩時間を活用して、自分の気持ちをリフレッシュさせましょう。
気持ちが落ち込んでいるときは、アップテンポな曲を聞くことで気持ちが高まり仕事に対するやる気につながります。自分の好きな音楽だけを詰め込んだプレイリストを作成しておくと、朝の通勤や仕事に対する憂鬱な気持ちが軽くなり、仕事に向かいやすくなるためおすすめです。
人間関係の悩みは複雑なため、音楽を聞くだけですべてが解決できるわけではありません。ですが、気持ちを前向きにするための方法を自分の中で持っておくだけでもお守りのような存在となり、精神的な支えとなるのです。
②1日の始まりに小さな目標を立てる
仕事に行きたくないと感じている人におすすめなのが、1日の始まりに小さな目標を立てることです。目標は立派なものでなくても構いません。誰かに宣言するための目標ではないため、その日達成できる小さな目標を自分の中で持ちましょう。
たとえば、「今日はこの業務を終わらせる」「今日の会議で自分の意見を発表する」など小さな目標を立ててみてください。
こうすることで、達成感を感じることができ充実した日々を過ごすことができます。目標を達成することは、自分の自信を取り戻すことにもつながるのです。
人間関係に対して焦点を当てるのではなく、自分の中の目標に集中することを意識してみましょう。そうすることで、人間関係の悩みを気にしすぎてしまうのを防げるため、仕事に行きたくない気持ちを軽減することができるかもしれません。
また、目標を達成していくなかで自分に自信を持つことができるようになると、今まで言えなかった自分の気持ちを相手に伝えられるようになったり、人とのコミュニケーションに積極的になれたりするため、人間関係の改善にもつながります。
たとえ小さくても目標を立てそれをクリアするのは「成功体験」と言えます。人は誰でも成功したい、そして成功したら嬉しい、と感じるものです。
そしてその体験が次の行動のモチベーションになります。また成功が積み重なれば自分に自信もつくので、多少のことで悩んだり気に病んだりすることもなくなっていくのです。
③仕事後の楽しみや趣味を見つける
仕事に行きたくない人は、仕事後の楽しみや趣味を見つけてみましょう。仕事を終えた後に楽しみな予定を入れることで、仕事に行きたくないというネガティブな気持ちを軽くすることができます。
仕事後に入れる楽しみや趣味は、どんな内容でも構いません。たとえば、「動画配信サービスで好きな映画を1本見る」「駅の近くのケーキ屋さんで好きなケーキを買う」「この前買った本を読む」「ヨガに行く」など、自分がリラックスできるような時間を確保しましょう。
人間関係に悩んでしまうと、プライベートの時間を楽しむ余裕がなくなりがちですが、仕事とプライベートはきっちりと分けて自分を労わることが大切です。自分の時間を楽しむ心の余裕ができると、仕事に行くことに対しても前向きに考えられるようになります。
仕事での悩みは退勤後に持ち越さず、気持ちを切り替えて乗り越えましょう。
仕事に行きたくないときの対処法についてさらに知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
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仕事に行きたくないときの対処法22選|心が軽くなる方法を解説
後悔しない対処法
仕事に行きたくない・家にいたいときの後悔しない10の対処法
もう無理! 職場の人間関係が解決できないときは転職も検討しよう
ここまで、職場の人間関係を改善するための方法を解説してきました。しかし、どんな行動をしても人間関係が解決できない場合、仕事に行きたくない気持ちがどんどん大きくなってしまいます。
そして、そのまま職場に残ることで、身体的・精神的ストレスを感じて体調を崩すなど、さらなるデメリットに発展する可能性を高めてしまうのです。
何をしてもどうにもならない場合は、転職を検討するのも一つの手段になります。転職は決して逃げではありません。より良い未来を築く最適な方法のため、選択肢の一つとして前向きに検討してみましょう。
転職活動で意識するべきこと
仕事に行きたくないほど人間関係に悩んだ経験が一度でもあると、「次の職場は大丈夫かな……」と不安な気持ちになる人も多いかもしれません。入社後に「思っていたのと違った」とならないためには、入社前にある程度リサーチしておく必要があるのです。
ここからは、人間関係が原因で現職からの転職を検討する際に、就職活動で意識しておきたいことを2つ紹介します。
転職先でも同じような人間関係の悩みを抱くことのないように、しっかりと内容を確認して、自分の転職活動に活かしていきましょう。
①社内見学などを活用して社内の雰囲気や社員の人柄を観察する
職場の人間関係の悩みから転職活動に踏み切った場合は、社内の雰囲気や社員の人柄を観察することが大切です。
あらかじめ社内を自分の目で見ておくことで、入社後にどんな人間関係が築けそうか、仕事のモチベーションを維持して働ける環境なのかなどを確認することができるため、社内見学や社員交流会などを活用してみましょう。
ただし、中途採用の場合、社内見学などを実施していない企業もあります。その場合は、電話やメールなどで採用担当者に見学させてもらえないか申し出てみることで対応してもらえる場合もあるため、自発的に希望してみましょう。
社内見学の際は、社員同士のコミュニケーションや仕事の進め方などを観察して雰囲気をつかむことが大切です。何か気になる点や疑問があれば、その場で質問して不安を解消しておきましょう。質問に対しての答え方や対応からも社内の雰囲気を感じ取ることができます。
また、企業のホームページ(HP)やSNSを通して、社風や企業の大切にしている価値観などを把握しておくことも入社後のミスマッチを減らす有効な手段の一つです。
社内見学の際には、自分の苦手なタイプの人がいるかどうか確認しましょう。人間関係の悩みが原因で転職をする人の多くは、自分にとって苦手なタイプの人がいるかと思います。
社内見学の際にはそんな人がいないか、または面談の際には同じ職場にどのような人が多いのかを確認するようにしましょう。
一度精神的なことで悩んだ経験があると、次はもっと気持ちが楽な仕事に就きたいと思う人も多いと思います。人間関係が良い仕事に就きたいという質問にキャリアアドバイザーが回答しているので、気になる人は参考にしてみてください。
②面接などで人間関係を知れる質問をする
転職後に同じような人間関係で仕事に行きたくないと悩んでしまわないためにも、面接では人間関係を知ることができる逆質問をしてみましょう。
面接の場では、「最後に何か質問はありますか? 」と聞かれる可能性が高いです。逆質問の時間を活用して、職場の雰囲気について質問をしてみてください。
たとえば、「チーム内で異なる意見が出た際はどのように解決していますか? 」「活発なコミュニケーションのために工夫しているポイントはありますか?」「上司との関係性はどのようなものですか? 」などの質問をすることで、社内の雰囲気や人間関係を知ることができます。
不安を払拭できるように、気になることは遠慮なく聞いておきましょう。企業の人間関係について理解したうえで、自分が働きやすいと思える職場なのかを判断し、決断することが大切です。そうすることで、転職先で人間関係に悩まされることもなくなります。
上記のような質問をした際に、苦笑いや気まずい雰囲気、不自然な逆ギレなどが見られたら、その話題に触れられたくない、つまり人間関係が良くない可能性があるでしょう。
また、面接時の面接官同士の視線のやりとりや空気感にも、社内の人間関係が反映されることがあります。
職場の人間関係に関するQ&Aまとめ
PORTキャリアには、皆さんと同じように仕事上での人間関係に悩む人からの質問が多く寄せられています。以下では、それぞれの質問に対して、国家資格を持つキャリアコンサルタントが丁寧に回答しているため、他の人の悩みに対するアドバイスも見てみたい人はぜひ併せて読んでみてくださいね。
人間関係に悩んで仕事に行きたくない人は自分にできることから始めてみよう
仕事に行きたくないと思ってしまうほどの人間関係は放置してしまうと、仕事に対してのモチベーションが維持できなくなるだけでなく、ストレスから精神的・身体的な不調が現れることもあります。
身体に異変が出てからでは、健康的な生活を取り戻すのに時間がかかってしまったり、職場への復帰が難しくなったりする可能性があるのです。そのため、深刻化してしまう前に何かアクションを起こしてみましょう。
一人ですべてを抱え込む必要はありません。信頼できる人に頼りながら、自分が前向きに仕事に取り組める環境を作っていきましょう。
アドバイザーからあなたにエールすべての人とうまく人間関係を築くことは難しく誰もが悩んでいる
柴田 登子
プロフィールを見る「どうして自分はこんなにも人間関係がうまくいかないんだろう」と悩んでいませんか。その悩みは自分だけだと考えていませんか。
誰だっていつだって、人間関係には悩まされているものです。日本国内だけで、人口は1億人以上います。そして一人としてまったく同じ性格、まったく同じ経験の人はいません。全員にそれぞれの個性やクセがあるのです。
ある程度他人とうまくやっていくには、それなりの対処法を把握する必要があります。また、相手の性格や背景も理解しておかなければなりません。
自分が人間関係に悩んでいることに気付けている時点で一歩踏み出せている
1億人とは言わないまでも、職場の人や取引先などすべての関係者の人となりを十分把握して円滑に人間関係を構築していくのは、出会う人の数が多い現代社会ではとても難しいです。
さらに、近年では社会構造が複雑化し同じコミュニティの中でも多様な人が集うようになっています。多少ぶつかり合ったり、すれ違ったりするのは当たり前なのです。
そのため、うまくいかないと悩む必要はありません。むしろうまくいかないと気付いている時点で、あなたは一歩踏み出せているといえます。
気付いたからこそどうすれば良いのか、あれこれ悩みながら相手に寄り添い、失敗しながらもかかわっていきましょう。それができればいつしかあなたを信頼し、良い関係を築ける人は増えていきます。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/就活塾「我究館」副館長
Hayato Yoshida〇東証一部上場の人材会社で入社2年半で支店長に抜擢。これまで3,000名以上のキャリアを支援。現在はベストセラー書籍「絶対内定」シリーズを監修する我究館で副館長として従事
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