この記事のまとめ
- 仕事に行きたくないと感じる人はその原因に向き合うことが不可欠
- 22の対処法で仕事に行きたくない悩みを解消できる
- 仕事に行きたくない人が陥りがちな3つの失敗に注意
- 自己分析ツール
たった3分で面接で使える"あなたの強み"がわかる!
この記事を読んでいる人におすすめ
社会人生活の長い時間を仕事に費やすことになりますが、その中で仕事に行きたくないと悩むタイミングはたくさんあると思います。憂鬱な気持ちを抱えつつ職場に向かい、このままで良いのかと漠然とした不安を抱くこともあるのではないでしょうか。
仕事に行きたくないという気持ちは多くの人が持つ悩みですが、そのままにしているとやがて精神的・身体的に影響が出る場合もあるので、まずは自分の気持ちにしっかり向き合い、その不満を解消できるよう動くことが大切です。
記事では、キャリアアドバイザーの小西さん、谷所さん、平井さんとともに、仕事に行きたくない悩みへの対処法を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
仕事に行きたくない人はその原因に向き合わなければ解決が難しい
仕事に行きたくないと感じる人は、その感情が起こる原因に向き合うことが不可欠です。仕事へのマイナスな感情をそのままにして過ごしてしまうと、ストレスが蓄積して大きくなり、やがて精神を病んでしまうなどよりつらい思いをしてしまうこともあるので、まずは原因に向き合って解決を目指しましょう。
記事では、まず仕事に行きたくないと感じる8つの原因を解決します。自分に該当する原因を探し、対処の方向性を定めましょう。そのうえで、仕事に行きたくない悩みへの対処法22選を説明します。これを把握すれば、仕事へのマイナスな感情を抑え、前向きになることができますよ。
また、仕事に行きたくないとネガティブな感情を持っているときについやりがちな失敗があります。これを把握することで、後悔する判断を避けられるので、ぜひ参考にしてください。
仕事に対してどうしても前向きになれない人には、以下の記事もおすすめです。
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仕事に飽きたときの対処法10選|転職する前にやるべきこととは
誰しも持つ悩み! まずは仕事に行きたくないと思う自分を責めないことが大切
周囲が立派に働いている中、仕事に行きたくないと考える自分に情けなさを感じて落ち込んでしまう人もいるのではないでしょうか。しかし、仕事に行きたくないという感情は誰しも持つ悩みです。
ベクトルが社会人の男女500人を対象にしたアンケートによると、仕事に行きたくないと感じたことがある社会人の割合は約95%と、ほとんどの社会人が同じ悩みを持っていることがわかります。
つまり、「仕事に行きたくない」「仕事をしたくない」というネガティブな感情は誰しも持つ可能性があるのです。仕事に行きたくないと感じる自分を責めるのではなく、まずはここまで頑張ってきた自分を褒めてあげましょう。
仕事に行きたくないと思うことは誰しもあります。
過去には、先輩社員が励ますために言った「もっと頑張らなければだめだ」という一言に傷つき、仕事に行きたくなくなったという新入社員から相談を受けたことがあります。
ただ、先輩社員の発言の意図を理解することで、仕事に行けるようになりました。
そもそもなぜ仕事に行きたくないと感じる? 8の原因
そもそもなぜ仕事に行きたくないと感じる? 8の原因
仕事に行きたくないという悩みは誰しも持つ悩みですが、この悩みをそのままにしていると、大きなストレスとなり精神的に支障をきたしたり、後々もっと自分に合う仕事があったのではないかと後悔する可能性があります。そのため、仕事に行きたくないと感じるのであれば、その感情にしっかり向き合うことが不可欠です。
仕事に行きたくない悩みを解決するためには、その感情の原因を探る必要があります。人によって仕事に行きたくなくなるタイミングはさまざまであり、自分がどんなときに不満を持ちやすいのか客観的に把握することで、対策の方向性をつかめます。
ここからは、仕事に行きたくないと感じる8つの原因を解説するので、自分にあてはまる原因を探してみましょう。
「もう働きたくない」「ニートになろうかな」と考えている人もいますよね。こちらの記事でニートとして生活する方法やリスクについて詳しく解説しているので、参考にしてくださいね。
ニートになりたい人必見! 必要な準備や知っておくべきリスクを解説
既卒就活で適職診断からはじめるのがおすすめ!
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。
①人間関係に悩みを感じているから
仕事のストレスとして挙げられるのは、人間関係に関する悩みです。職場に苦手な人がいる、仕事仲間のハラスメントに耐えられないなど、人間関係に居心地の悪さを感じている人もいるでしょう。
仕事は一人では完結せず、チームワークが不可欠ですが、そこでかかわる人にストレスを感じていると仕事に対しても負の感情を抱き、行きたくないと感じてしまうのです。
- どの会社にも自分に合わない人はいるのでしょうか。
考え方も価値観も違う人なのだから合わないのが当たり前
はい、いると思います。自分と他者とは違います。違うのだから合わないのが当たり前で、気の合う人と出会えたら、それが幸運なのだと思います。
「自分と合わない人がいる」と悩む人は、この点を明確にしていないのではないでしょうか。基本的に、人と人は合わない。なぜなら考え方も価値観も生きてきた経験も違うから。
だから自分をわかってもらおうと伝える努力をするし、相手の話を聴く努力もする。それでうまくいけば良いし、うまくいかなければ仕方ない。それで良いと、私は思います。
人間関係で悩んでいる人は以下の記事を参考にしてみてください。一人でできる仕事と失敗しない選び方を解説しています。
一人でできる仕事50選|失敗しない仕事選びの3ステップも解説!
苦手な上司がいて悩んでいる人は以下の記事を参考にしてみてください。上手く付き合うコツをまとめています。
上司が嫌いでも上手く付き合うコツ10選|ストレスをためない対処法
②ミスをしてしまったから
仕事での失敗がトラウマになり、もう仕事に行きたくないと感じる人もいると思います。翌日顧客に謝罪をしなければならないなど、ミスによる憂鬱な仕事が控えているのであればなおさらです。
ミスをしたことで周囲に迷惑をかけてしまい気まずさを感じたり、恥ずかしくなったり、会社での自分の存在意義を疑うこともあると思います。そして、仕事に行きたくないという感情につながってしまうのです。
仕事にミスは付き物ですが、ミスをしてしまうと気持ちが沈んだり自分を責めてしまったりする人もいると思います。以下の記事では気持ちを軽くする方法と改善策をまとめているので参考にしてみてください。
仕事のミスで落ち込む気持ちを軽くする方法|次につなげる改善策も
③仕事のプレッシャーに耐えられないから
仕事には必ず責任が発生します。たとえば、営業職であれば目標の売上額を達成する責任、顧客に商品を正しく説明する責任、期日までの商品を納品する責任などが発生します。少しでもミスがありその責任を果たせない場合は、一緒に働く仲間や顧客などに迷惑をかけてしまいます。
そのような仕事上の責任を考えて、「上手く進めることができるだろうか」「失敗したくない」とプレッシャーを感じ、それに耐えることができず仕事に行きたくないと悩んでしまうのです。
④仕事が難しい、もしくは量が多く大変だから
仕事のレベルが高かったり、定時に収められないほどの多くの仕事量を与えられて大変な思いをしている場合もストレスを感じやすく、仕事に行きたくないという感情につながりやすいです。
肉体的にも精神的にも大きな負荷がかかるため疲れも取れにくく、休息を欲するようになり、仕事に行きたくないという感情になります。
仕事を覚えられないという悩みを抱えている方はこちらの記事も合わせて参考にしてみてくださいね。
仕事を覚えられない8つの原因とは? 状況別の解決策も併せて解説
仕事が終わらない……と悩んでいる人は以下の記事を参考にしてみてください。
仕事が終わらない! 今すぐやれる4つの行動と磨くべき力とは
⑤仕事に楽しさややりがいを感じないから
仕事が楽しいと思えなかったり、やりがいを感じられない場合も、前向きに仕事に臨めず仕事に行きたくないと感じてしまいやすくなります。
仕事は趣味とは異なり、ある期限までに一定の質で完了させなければならない義務があります。そのような強制されることには楽しさを感じにくく、やりたくないという思いに至ります。
また、入社前には自分に合っている仕事だと考えていた人も、入社後実際に携わってみるとギャップを感じ、後ろ向きな感情になってしまった人もいるかもしれません。
出勤してもやることがほとんどなく、暇であるが故にやりがいを感じられない人もいるかもしれません。そんな人には、こちらの記事がおすすめです。
仕事が暇なときの対処法10選|転職するべきケースも解説
⑥通勤がストレスだから
仕事そのものというよりも、通勤することがストレスに感じる人も多くいると考えられます。
特に大都市では満員電車を避けられず、車内で人と衝突したり電車の遅延に見舞われたりし、通勤時間が長ければ長いほどつらいと感じやすくなります。
また、会社に行くために決まった時間に起きなければならないのも、特に朝が苦手な人には苦痛であり、仕事に行かず家で寝ていたいと思うのではないでしょうか。
⑦素の自分を出せず窮屈だから
仕事は多くの人と協力して成り立つものですが、会社の人々に気を使い過ぎてしまい、素の自分を出せないことから居心地の悪さを感じている人もいると思います。
当然、自分を取り繕っているときよりもありのままの姿でいる時の方が居心地良く感じます。しかし、会社の人に心を許していなかったり、本心を見せることに抵抗がある人は、つい取り繕ってしまい、その結果窮屈さを感じ、リラックスして過ごせる休日を待ち遠しく思ってしまうのです。
仕事で自分の素を出すメリットとしては、自分が自分であるという自然体でいられることです。緊張から一定程度解放され、落ち着いて働けます。
デメリットは、周囲に誤解を与えかねない点です。社会人の集合体である会社組織で、自分を完全に出すのはかなり難しいかもしれません。
⑧休み明けで気分が乗らないから
休みが続いた後の仕事は誰しも腰が重くなるものです。休みの日は好きなように過ごすことができますが、仕事では決められたルールの中でさまざまなことに気を使わなければならず、休日との差に気が滅入ってしまう人は多いのではないでしょうか。
特に大型連休の後などは、体も心も十分リラックスしきった後の仕事となるためなかなか切り替えられず、仕事が始まる前日から気分が暗くなると感じる人もいると思います。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る仕事に行きたくないと思うのは4つの原因が考えられる
上記以外で仕事に行きたくないと感じる原因になる要素について、考えてみましょう。
朝起きて体調が悪い
特に病気ではないのですが、朝起きて身体がだるい、やる気が起きないなど体調が優れないと仕事に行きたくないと感じます。仕事のことを考えて眠れない日が続くことで、体調を崩してしまうこともあります。
仕事の疲れが取れにくい人も、朝起きると全身がだるいことや頭が痛いなど、体調不良で仕事に行きたくないと感じます。
やりたくない仕事がある
やりたくない仕事があると、仕事に行きたくないと感じます。たとえば会議が苦手な人は、会議の日になるとできれば仕事に行きたくないと考えます。
心が疲れている
心が疲れていると、特に明確な理由もなく仕事に行きたくないと感じます。朝起きただけで涙が出てくるような状況では、通勤電車に乗れないようなケースもあります。
自分に自信が持てない
自己肯定感が低いと、自分に自信を持つことができなくなります。自信を持てない人は、自分は会社で必要とされていないと思い込んだり、何をやってもうまくいかないだろうと考えてしまい、仕事に行きたくないと感じることがあるでしょう。
仕事に行きたくない原因のひとつに「やりたくない仕事」がある人は多いと思います。以下の記事では「やりたくない仕事」を乗り切る対策をまとめているので参考にしてみてください。
やりたくない仕事を乗り切る方法15選|社会人の体験談も交えて解説
1日の大半は仕事をしている時間です。その中でつらいことが多いと働きたくないと感じる人もいると思います。以下の記事では働かないで生きる可能性とリスクをまとめているので参考にしてみてください。
働かないで生きる時代が来る? 可能性の考察と今できる7つの行動
たった30秒であなたが既卒就活で受けないほうがいい職業がわかります
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
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対処法22選で仕事に行きたくない悩みを解消しよう
仕事に行きたくないと感じる原因がわかったら、それを踏まえて仕事に行きたくない悩みを解消しましょう。悩みをそのままにしていると負担が積み重なり、最終的に精神的な病気につながってしまうこともあります。
仕事に行きたくないという悩みは、仕事へのネガティブな感情を抑え、前向きな気持ちを増やすことで解消しやすくなります。ここから仕事に行きたくない悩みの対処法を解説するので、悩みの原因に照らし合わせつつ取り組んでみましょう。
自分や仕事を客観的に捉え不安を解消する方法
自分や仕事を客観的に捉え不安を解消する方法
- 仕事に行きたくなくなる時間を把握して心構えをする
- 仕事に対するマイナスな感情を書き出して自分を俯瞰する
- 仕事の失敗は長期的に見ればプラスになると考える
- やるべきことを具体的に書き出してみる
人間は先行きが見えない将来に対して不安を抱きやすいと言われています。そのため、不透明になっている要素を明らかにしたり、一歩引いた視点で見渡すことで不安が解消され、仕事に行きたくない気持ちを解決しやすくなります。
ここからは、自分や仕事を客観的に捉えて不安を解消する方法を解説するので、参考にして仕事への恐怖心を克服しましょう。
①仕事に行きたくなくなる時間を把握して心構えをする
ベクトルの社会人の男女500人を対象にしたアンケート調査によると、仕事に行きたくないと感じる瞬間は朝が最も多く、仕事に行きたくないと感じたことのある456人中229人が該当しています。
特に朝起きるのが苦手な人は、もっと寝ていたいという思いから仕事に行きたくないと感じると思いますが、それを「毎朝必ず湧く感情なんだ」と捉えれば、冷静になり、苦しい気持ちを緩和しやすくなります。
朝や仕事の前日の夜など、自分が仕事に行きたくなくなる時間を把握し、ネガティブな感情が湧き出れば「これはいつも通りのことで、この時間が過ぎてしまえば楽になる」と考えると、気分が落ち込み過ぎるのを防げますよ。
- 同じ時間帯や曜日に仕事に行きたくなくなるとはわかっていても、気分が底に沈む感覚があり、耐えられません。
しっかり休んで気分が晴れる行動を取ってみよう
「気分が底に沈む感覚」は、黄信号かもしれません。寝起きはどんな感じでしょう。布団から自分の身体を引きはがすように起きているようなら、周囲の協力をもらって仕事を一段落させ、お休みをとってはどうでしょうか。
お休みには少し身体を動かして、好きな趣味に打ち込んだり、いっそ完全休養でゆっくり過ごすのが良いと思います。
そこまで深刻でないなら、気分をそらしてやり過ごすことを考えてみましょう。ネガティブな感情を消すためのルーティン、シャワーを浴びる、好きな音楽を聴く、元気の出る色の服を着るなどして、「これをやれば気持ちが晴れる」と自己暗示をかけるようにします。
ネガティブな感覚が起きるのが仕事中なら、その時間帯には重要な決定にかかわる仕事を入れないなどの工夫が考えられます。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。
②仕事に対するマイナスな感情を書き出して自分を俯瞰する
仕事に行きたくない気持ちを見て見ぬふりをするなど、感情を抑え込んでしまうと、反動でさらに仕事へのネガティブな感情が膨らんでしまう可能性があります。そこで、自分の気持ちに正直になり、仕事に対するマイナスな感情を紙に書き出してみましょう。
思いつくまま書き出すことで、自分が何にネガティブな感情を抱いているのかを客観視できます。「ストレスの種は意外と少ないな」「すぐに解決できそうなことだな」「長期的に見ればメリットかもしれない」と前向きにとらえることができるかもしれません。
人は頭で考えているだけではなかなか思考を整理しにくく、悩みを抱えたままになる傾向にあります。そこで紙に書き出せば、思考を整理することができ、それだけで気持ちが晴れやかになったり、一歩進めたりするのです。
③仕事の失敗は長期的に見ればプラスになると考える
仕事でミスをしてしまい萎縮したり、新しい仕事を任された際に失敗するのが怖いと感じ、次の日に会社に行きたくないと感じる人も多いのではないでしょうか。
失敗を恐れる人は多いかもしれませんが、失敗がなければ成長はありません。人間誰しも必ず失敗するものであり、そこから軌道修正することで成長につながり、仕事で活躍できる人材になるのです。
失敗した次の日に出社するのはなかなか勇気がいることかもしれませんが、その日を乗り越えれば、今までよりも成長し、仕事が進めやすくなっているはずです。
周囲の人が失敗し、その分仕事が増えたとしても、何年も根に持ったりはしないはずです。それと同様、あなたの失敗も一定期間経過すれば誰も気にしないのです。長期的に見れば失敗は成長につながると前向きに捉えましょう。
人は成功体験よりも、失敗から学ぶことが多いと思います。成功ばかりではどうしても慢心が出て、思わぬ落とし穴が待ち構えていることもあります。
「失敗は成功の母」。どんどん失敗しましょうと言うつもりはありませんが、頑張ったうえでの失敗なら、一時的に失うものがあったとしても、長い目で見れば得るものは大きいです。
働くのが怖いと感じる人は、こちらの記事で対処法を解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
働くのが怖い人必見! 怖いと感じる原因と脱却するための方法を伝授
④やるべきことを具体的に書き出してみる
特に休日の最終日など、次の日の仕事を重荷に感じ、仕事に行きたくないと感じるのではないでしょうか。それは、翌日の仕事の負担を過大に捉えている可能性があります。
次に待っている仕事を具体的に書き出してみましょう。以下の順番で考えます。
やるべき仕事を書き出す方法
- 1カ月単位でやるべきことを書き出す
- 1週間単位でやるべきことを書き出す
- 1日単位でやるべきことを書き出す
特に1日単位での仕事内容は、具体的に書くことが重要です。仕事で必要な作業を細分化すると、一つひとつはそれほど大変ではないと気付くかもしれません。
たとえば「プロジェクトを進める」などと大まかに書くのではなく、「提案書の概要を作成し〇〇先輩に相談する」などと具体的に書いてみると、「すぐにできそうだ」と安心感を持てることがあります。できるだけ不透明な部分を解消するため、まずは細かく書いてみましょう。
一定割り切って仕事に向き合い心を整理する方法
仕事にやる気を持つのは素晴らしいことですが、仕事への思い入れが強すぎる場合、効率が悪くなってしまうなどネガティブなことも起こりやすく、仕事に行きたくないという感情に至るケースがあります。
仕事に対して一定割り切ることで、心が軽くなり、その結果仕事が上手く回り、前向きに仕事を進められることがあるのです。
ここからは、一定割り切って仕事に向き合う方法を解説するので、つい仕事を頑張り過ぎてしまい悩みが大きくなってしまう人は参考にしてください。
仕事を頑張るのは、悪いことではありません。がんばりすぎて疲弊しないことが大事なのです。「やるだけはやった」と思えたらその仕事は手放して、次の仕事に目をむけましょう。
①働くことの目的を考える
仕事をする目的を明確にすると、どんなに嫌なことがあっても「目的を遂行するため」と割り切ることができ、ストレスを感じにくくなります。
働くことの目的の例
- お金を稼ぐため
- スキルを成長させ市場価値を高めるため
- 他者に貢献するため
- 夢を実現させるため
- 人とのつながりを感じるため
- 世界に変革をもたらすため
- 身近な幸せを作るため
たとえば、人間関係でつらい思いをしている人は「仕事はお金を稼ぐためのものだ」「スキルを成長させるためのものだ」などと割り切ると、人間関係での悩みはあまり気にならなくなり、仕事に集中しやすくなると考えられます。
どうしても譲れない仕事の目的を1、2個設定し、それ以外がかなえられなくても仕方ないと捉えると、多くの悩みを軽く捉えられますよ。
自分にとっての仕事の目的を考える方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。新卒向けの内容ですが、既卒・第二新卒でも十分参考になりますよ。
例文10選|「あなたにとって仕事とは」の答えが見つかる5つの方法
アドバイザーコメント
小西 一禎
プロフィールを見る明確な目標があると仕事に行きたくないときも踏ん張ることができる
私にとって、働くことの目的は次第に変わってきているというのが実情です。一刻も早く社会の一員となることを目指していた20代の当時は、とにかく仕事を覚え、上司など周囲に認められ、将来的に目指していた社内の部署に行くことを考えていました。
人のためというよりは、自分の成長のためという目的が強かった記憶があります。お金を稼ぐことによって、社会的に自立したいとも思っていたので、お金も目的の一つでした。
つらいことも数多くあった修行期間ではありましたが、中長期的な目標を自分なりにしっかりと抱いていたことで乗り越えられたのではないかと、今は思えます。
30代以降の働く目的は社会貢献に比重が高まっている
30代となり、念願が叶って希望の部署に行けた後は、日々夢中で働いていました。
自分のためという意識は若干減り、社会貢献という目的の比重が高まってきました。背景には、報道という仕事柄、国民の知る権利に応えるという社会的使命があります。
私の場合、皆さんとは少し事情が特別かもしれませんが、目標があるとつらくても頑張れるというケースはあると思います。
②一定の期限まで仕事を続けると考える
「3年経ったら辞める」などと一定の期限まで仕事を続ければ良いと考えると、気が軽くなり、また今やるべきことに集中できるので、仕事に行きたくない思いを軽減できます。
定年まで働くと考えると、長期間嫌なことに耐えなければならないと幻滅してしまうかもしれませんが、働くのはある一定期間までで良いと捉えれば、たとえ嫌なことがあっても数年後には辞めるからと気が軽くなり、耐えることができると考えられます。
ただし、その後の計画もなく辞めるのはリスクがともないます。キャリアプランを立てて、今の会社で身に付けるべきことや到達したい姿を明らかにしたうえで、辞める時期を考えられるとベストです。
この記事では、キャリア形成の方法を解説しているので、長期的なキャリアを考えられていない人はぜひ参考にしてください。
キャリア形成とは? 4ステップでこの時代を生き抜く方法を考えよう
③事前にいつでも休める体制を作っておく
責任感が強く、自分がいなくなると仕事が回らないのではないかと感じている人は、そのプレッシャーが負担で仕事に行きたくないと感じやすくなります。そこで、事前にいつでも休める体制を作っておくことで、プレッシャーが軽くなり、仕事に行きたくない思いが軽減されることがあります。
具体的には、報連相を徹底し、上司や先輩に自分の仕事の状態を把握してもらうようにしましょう。自分の仕事に関するマニュアルを作っておくなども、休める体制を作るには効果的です。
会社員の場合、真にその人にしかできない仕事は少なく、しっかり連携しておけば誰かに引き継ぐことができます。その心構えと、実際にいつ辞めても良いような体制を作っておくことで、プレッシャーが軽くなり仕事に行きたくないネガティブな感情が軽減すると考えられます。
仕事に楽しさを感じる工夫の方法
仕事へのマイナスな感情を抑えると同時に、前向きな感情を膨らませる工夫をすることで、仕事に行きたくないという気持ちはかなり軽減させることができます。
ここからは、仕事が楽しいと感じられる工夫の方法を解説します。日々小さなことから工夫すれば、明るく仕事に向き合えるようになるので、ぜひ参考にしてください。
①誰かと雑談してみる
雑談は気分転換かつ、人との距離を縮める有益な手段となります。いきなり人に話しかけるのは躊躇するかもしれませんが、忙しいときでなければ、話しかけられるのを嫌がる人は案外少ないものです。
雑談の例
- 季節や天候
- その日の食事
- 仕事のスケジュール
- 最近のニュース
- 身に着けているもの
- 最近の自分のこと
たとえば、仕事が大変そうな人に小さなお菓子を差し入れしたりするなど、コミュニケーションの機会を増やすことで気分転換になり楽しいと感じやすいので、ぜひ試してみてください。
②職場の好きな人に会うことを楽しみにする
職場に仲の良い同僚や憧れる先輩が一人はいるのではないでしょうか。そのような好感を持つ人と会えることを楽しみにすれば、友人と楽しく過ごしたときのような前向きな感情になりやすいです。
仲の良い、心を許せる人が一人でもいると、仕事のストレスも軽減すると言われています。週1回は昼休みにご飯に行く約束をするなど、好感を持つ人との楽しい時間を少しでも設けると、仕事に行くのが楽しみになり、ストレスも軽減されますよ。
- 職場の人の年代が離れていて、同期もほとんどおらず、仲良くなれる人がいません。
この人と仕事するとうまくいくと思われることを目的にしよう
仕事の人間関係は仕事が円滑にできて、成果を出すための関係です。友達になることが目的ではありません。
これは私の考えですが、「この人と仕事するとうまくいく」と思われるようになることが、職場の人間関係のポイントです。
極端な例だと、どんなに良い人でもミスや思い違いが多く、その人と組むとどうも仕事がうまくできない、と思われていたら、職場で良い人間関係を築くことは難しいと思います。
仲良くなることを目的にしないでください。周りの人から「〇〇さんと仕事をしたい」と思われるようになってください。
仕事は力を合わせて目標を達成するものであり、ともに仕事で成果を出し続けることで、結果的に良い人間関係を築けるでしょう。
③仕事への視点を変えてポジティブな部分を見つけ出す
仕事は嫌なものとの固定観念がある人も多いかもしれませんが、仕事への視点を変え、ポジティブな部分を見つけ出すと前向きに取り組みやすくなります。
たとえば顧客の苦情を受ける仕事がつらいと感じている人は、苦情対応の経験により交渉力がつき、プライベートでもさまざまな人に動じずコミュニケーションをする力がつくメリットがあると捉えると「今はつらいけど頑張ろう」と思えるのではないでしょうか。
特に慣れていない仕事をしている間は、慣れるまでストレスがかかり、仕事に行きたくないと感じやすくなりますが、できるだけ長期的な視野を持ちポジティブな部分を見つけ出してみると、今だけの我慢だと前向きに取り組めると考えられます。
どんな仕事でも無駄な仕事などないので、自分の仕事が人のために役立っていると考えてみると、仕事が楽しくなるでしょう。
日頃あまり考えないかもしれませんが、自分の仕事がどんな人のためになっているのか考えてみるのも良いでしょう。
自己肯定感を上げて仕事に前向きに取り組む方法
自己肯定感を上げて仕事に前向きに取り組む方法
- 仕事に活かせる自分の強みを書き出してみる
- 仕事での成功体験を書き出してみる
- 規則正しい生活習慣を送る
仕事に行きたくない感情には、仕事を達成できる自信がないなど、自己肯定感が低いことも原因として考えられます。
自己肯定感が上がれば、仕事への向き合い方も変わり、行きたくないネガティブな感情も払拭されることがあります。ここから自己肯定感を上げる方法を解説するので、自分に自信がなく仕事に行きたくない人は、ぜひ参考にしてください。
①仕事に活かせる自分の強みを書き出してみる
仕事ができないと思い込んでいる人がいるかもしれませんが、誰しも強みはあり、知らない間に誰かの役に立っていることも多くあります。仕事上の自分の強みを思いつく限り書き出してみると、自信につながり、やる気が出るためおすすめです。
これまでの社会人人生を振り返り、誰かに感謝されたり、褒められた経験を書き出してみましょう。自分では大したことがないと捉えていても、あなたのその特徴に救われている他者もいるはずです。
他者から褒められた経験がなくても、自覚している強みでも問題ありません。以下の例も参考に自分の強みを洗い出し、仕事に活かそうと心掛けると、楽しいと感じやすくなります。
仕事上の強みの例
- 頼りがいがある
- 作業が丁寧
- 柔軟性がある
- 主体性がある
- 向上心がある
- コミュニケーション能力が高い
- 問題解決能力が高い
この記事では、長所一覧表を紹介しています。自分に当てはまる長所を見つけられるので、ぜひ参考にしてください。新卒向けの内容になりますが、第二新卒や既卒でも十分参考になります。
長所一覧表50選|自分に合うアピールポイントを受ける職種別に解説
強みを見つける自己分析の方法はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
問題解決能力をアピールするコツは以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
自己PR例文付き|問題解決能力を鍛えるコツと就活でのアピール方法
うまくいった仕事を思い出し、その時発揮していた自分の良いところを書き出してみましょう。
今の仕事がうまくいっていないなら、書き出した自分の良いところを今の仕事で発揮できないか、発揮できるとしたらどんなところかを考えてみてください。
②仕事での成功体験を書き出してみる
具体的な長所が思い付かない人は、仕事で成功した経験を洗い出すことも効果的です。人はつい失敗経験に目が向きがちで、ネガティブな記憶ほど残りやすいと言われています。そこで、意識的に成功体験に目を向けてみると、自信を持てる可能性があります。
仕事での成功体験の例
- 一緒に仕事をしている人に「ありがとう」と言われた
- Excelなどで使う関数を覚えることができた
- 目標を達成できた
個人での成功でなくても、チームでの成功経験があれば、それも含めて書き出してみましょう。どこかにあなたの活躍があるはずです。
また、最終的には失敗に終わったとしても成功といえる経験はあります。たとえば、売り上げは達成できなかったものの先月よりも今月の方が達成率が上がったなど、過去の自分と比較して成長したといえる経験があれば、成功といえます。
他者と比較せず、自分の中で成長が見られる経験から、成功体験を書き出してみましょう。
③規則正しい生活習慣を送る
日常の生活習慣を見直すことでも、ネガティブな思考を改善しポジティブになれる効果があります。生活習慣が不規則な人は自律神経が乱れ、ネガティブな感情になりやすいです。まずは以下のような規則正しい生活習慣を送ることを目指しましょう。
規則正しい生活習慣の内容
- 昼間に眠気を感じない程度の睡眠時間を確保する
- 1日3食摂取する
- 1日15分以上の運動をする
また、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンを増やす、ビタミンB6やマグネシウム、亜鉛が含まれる食べ物もポジティブな思考に効果的なので、以下の食べ物を積極的に摂取することもおすすめです。
セロトニンを増やす栄養素が含まれる食材の例
- にんにく
- あおさ
- ひじき
- ごま
- 大豆
- まぐろ
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る3つの方法で前向きに仕事に取り組めるようになる
上記以外の自己肯定感を上げて前向きに仕事に取り組める方法について、考えてみましょう。
自己肯定感が高い人と付き合う
自己肯定感が高い人と付き合うことで、考え方や行動が変わり、会話もポジティブな内容になります。
一方自己肯定感が低い人と付き合うと、どうしてもネガティブな会話が多くなります。自己肯定感が高い人と意識的に付き合うことで、前向きに仕事に取り組めるようになります。
自分の考えを伝えるようにする
相手の意見を尊重するだけでなく、自分の考えをしっかり相手に伝えることを意識しましょう。
違うと思うことはしっかり相手に伝えることも大切で、嫌だと思うことはしっかり断るようにして、少しずつでも構わないので、自分の意志で判断し行動していくようにすると良いでしょう。
自分の考えをしっかり伝えるためには、周囲からどう思われようと、気にし過ぎないようにすることもポイントです。
運動をする
運動をすることも、自己肯定感を上げて前向きに仕事に取り組むために大切です。特に自分に自信がない人は、運動をすることで体力が付くだけでなく、見た目も良くなり明るくなります。
またしっかり睡眠を取ることで体調が良くなり、その結果自己肯定感を上げて仕事に取り組めるようになるでしょう。
仕事の周辺でモチベーションを上げて前向きになる方法
仕事の周辺でモチベーションを上げて前向きになる方法
- 朝ご飯を楽しむ
- 通勤時間に楽しみを作る
- 仕事後にご褒美を用意する
- 有給休暇を取得する
仕事自体にどうしても関心が向かない人は、仕事の周辺でモチベーションを上げることで行きたくない気持ちをかなり和らげることができます。
ここからは、仕事の周辺でモチベーションを上げる方法を解説します。今すぐでき、「この予定があるから仕事を頑張ろう」と前向きに仕事に励めるようになるので、ぜひ参考にしてください。
①朝食を楽しむ
朝食を楽しむことができれば、気分が上がり、明るい気持ちで出勤することができます。前日のうちから好きな食べ物を用意したり、見栄え良く盛りつけたりして、朝食を楽しんでみましょう。
また、栄養バランスのとれた朝食を食べることで、疲労感が少なくなる、集中力が高まる、作業効率が上がるメリットがあると言われています。できればご飯一杯などの簡単な朝食ではなく、5大栄養素である炭水化物、脂質、たんぱく質、ミネラル、ビタミンを満遍なく摂れるような、バランスの良い朝食を食べましょう。
以下の内容でも栄養が摂れるので、まずは以下が含まれた朝食を楽しんでみてください。
栄養バランスの良い朝食の例
- ゆで卵
- 玄米おにぎり
- シリアル+ヨーグルト+バナナ
②通勤時間に楽しみを作る
通勤が苦痛で仕事に行きたくないと感じる人は、通勤時間に楽しみを作ることで前向きに仕事に行けると考えられます。
通勤時間の楽しみの例
- 音楽を聴く
- 電子書籍を読む
- 映画を見る
- ニュースアプリで情報収集する
- 景色を眺める
満員電車などでつらい思いをする人も多いかもしれませんが、苦しみを忘れられるほどの没頭できることがあれば、仕事に行きたくない気持ちも軽減されます。映画や音楽を楽しむのであれば、あらかじめ前日のうちにダウンロードして楽しみを作っておきましょう。
また、資格の勉強など自己研鑽に充てることでスキルアップにつながり、仕事で活躍できる機会が増え、長期的に見ると仕事を楽しめる効果もあります。
③仕事後にご褒美を用意する
食事や映画を予約しておいたり、好きなアイドルのイベントに参加したり、お笑いライブを観覧したり、スイーツを買っておいたりと、仕事後にご褒美を用意することでその日の仕事を頑張ろうという気持ちになれます。
就業後に予定があれば仕事を早く終わらせるモチベーションにもなり、結果効率的に仕事を進められるかもしれません。
ワクワクするような予定を入れ、仕事を頑張る励みにしてネガティブな感情を払拭しましょう。
④有給休暇を取得する
有給休暇を取得し、思い切って気分転換するのも一つの方法です。自然のある場所に遊びに行ったり、心を許せる友人と旅行をしたり、家で趣味に没頭したりと、仕事を完全に忘れられる日を一日でも作ることで、リフレッシュになり、次の仕事も頑張ろうというモチベーションにもつながります。
特に仕事が難しかったり量が多く大変な人は、十分な休みを取れていないと考えられます。休むことで仕事が間に合わないのではないかと不安になってしまうかもしれませんが、定期的に休息を取った方が効率的に仕事を進めやすい傾向にあります。
有給休暇を励みに、仕事を頑張るモチベーションも上がります。自分へのご褒美として、有給休暇を取得してみましょう。
仕事を休んでしまうと周囲の迷惑や罪悪感などを抱いてしまう人もいると思います。以下の記事では周囲に迷惑をかけず休める方法を解説しています。
仕事を休むのは甘えではない! 休む理由と伝え方のいろはを解説
アドバイザーコメント
小西 一禎
プロフィールを見る新しいことへのチャレンジと変化で仕事が楽しくなる
私は、1日1つでも良い、それは仕事でなくても構わないのですが、何か新しいことを実践するように心掛けています。その小さな目標を達成することによって、向上意識を抱くことができ、楽しむことにつながります。
一日一日はあっという間に過ぎていきます。ともすれば、仕事は惰性になってしまいがちなので、自分で何かしらの「変化」を付けていくことが必要ではないでしょうか。
あくまでもたとえばですが、通勤時間に「この本の、この章を今日、必ず読み終える」でも良いですし、「最低でも、1日〇枚は名刺を交換する」でも良いでしょう。
長期休みでしっかりリフレッシュ期間を設けるのも効果的
上でも述べられていますが、長期休みをモチベーションにすることは極めて効果的です。
私の周りには「この仕事をやり終えればハワイが待ってる」「来週いっぱい頑張った後温泉に行くぞ」などと、楽しいゴールを見すえて働いている人が一定数いました。
自己犠牲とその後の楽しみを引き換えにしているかもしれませんが、楽しい目標地点を明確に定めることで、一定割り切って仕事ができるのではないかと思います。
仕事に行きたくない状態を長期間継続するのは危険! 3つのリスク
仕事に行きたくない状態を長期間継続するのは危険! 3つのリスク
- 集中できず成果を残せなくなる
- 周囲となじめなくなる
- 精神的・身体的な支障を来たす可能性がある
ここまで、仕事に行きたくない気持ちを解消する方法を解説していますが、仕事に行きたくない思いが強い場合は、それを長期間我慢するのは良くありません。
我慢し続けると、ストレスが蓄積し結果的に精神的な病気につながってしまうケースもあります。
ここからは、仕事に行きたくない状態を長期間継続する3つのリスクを解説するので、参考にし、無理に我慢している人は対応策を考えていきましょう。
集中できず成果を残せなくなる
仕事に行きたくないという感情を抱えたまま無理をして長期間働き続けると、その仕事への嫌悪感が溜まり、仕事にしっかり向き合うことができなくなり、最終的に思うように成果を残せなくなってしまいます。
成果を残せなければ仕事に面白味を感じず、さらに仕事に行きたくないという気持ちが強くなりやすいです。
また、成果を残せないことで会社での存在意義を感じられず、仕事に行きたくなくなるという悪循環が起きます。
周囲となじめなくなる
会社で仕事を頑張っている人を見て、前向きに取り組めない自分に引け目を感じ、うまくなじめなくなってしまうリスクもあります。
仕事はチームワークを発揮して進める必要があり、仕事仲間とは同じ目標に向かってサポートし合わなければなりません。
そこで一人士気が低いと、チーム全体の士気を下げる存在となってしまい、疎まれてしまったり、最悪の場合チームを外されてしまうこともあるのです。
精神的・身体的な支障を来たす可能性がある
仕事でつらい日々を送り続けていると、ストレスが蓄積し、それが長期にわたるとうつ病などの精神的な病気になってしまうことがあります。また、心と体はつながっていると言われるように、ストレスは身体的な支障も引き起こすことがあります。
精神的・身体的な支障の例
- 腹痛が続く
- 吐き気がする
- 不安で眠れない
- 仕事に行く前毎朝涙が出る
- 働きたくない、死ぬしかないと感じる
- 仕事が嫌で趣味や楽しみへの興味が薄れてしまう
- 無気力になる
精神的な病気は完治までに時間がかかると言われています。我慢をし続けて自己犠牲をするのではなく、自分が楽になれる方法を探していくことが大切ですよ。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る長期的なストレスをそのままにすると心身共に不健康になるリスクがある
仕事の長期的なストレスをそのままにするリスクはやはり、心身の体調を崩してしまうことです。
「朝起きられない」「仕事が億劫な気持ちが強い」「寝付けない」「夜中に目が覚める」「起床時間よりかなり早く目が覚める」「出勤しようとするとお腹が痛くなる」などの症状があれば、モチベーションや気持ちの問題ではなくなってきています。
ストレスを感じたら3つのことを避けるようにしよう
こんなときにやってはいけないことは、以下の3点です。
①無断で休む
②がんばり続ける
③衝動的に退職する
①「今日、休みます」の連絡は、意外とエネルギーがいります。だからといって無断欠勤はいけません。翌日からますます行きにくくなります。
②上記のような症状出ていたら、少し心配な状態です。さらにがんばっては本当に身体を壊しかねません。
③毎日出社するのがつらくて「もう無理」と結論を出して退職するのも、危険です。こうなる前に専門家に相談してください。
どうしてもつらい人向け! 仕事に行きたくないと感じる人が自分を守る方法
どうしてもつらい人向け! 仕事に行きたくないと感じる人が自分を守る方法
- 長期休暇を取る
- 休職する
- 異動する
- 転職する
- 退職する
仕事に行きたくない感情が長期的に続いていたり、仕事のことを考えると多大なストレスを感じ日常生活に支障が出る人は、無理をせず自分を楽にする方法を模索しましょう。
長期的に我慢すると、精神疾患などさらに苦しい思いをすることになってしまいます。
ここからは、長い間仕事に苦しめられている人が自分を守る5つの方法を解説します。環境の変化がともなうため躊躇する人もいるかもしれませんが、現状よりは状況が好転する可能性が高いので、ぜひ検討してみてください。
なお、それでもつらい場合は厚生労働省のまもろうよこころで相談してみてください。電話やチャットなどさまざまな方法で相談できますよ。
①長期休暇を取る
連続5日間などの長期休暇を取り、仕事を忘れられるよう徹底的にリフレッシュをすることで、自分を見つめ直すきっかけになります。会社に長期休暇を取れる制度がない人も、有給を連日申請するなどで長期休暇を取れる可能性があるので、会社の制度を調べてみましょう。
長期休暇では、できるだけ仕事を思い出さない環境に身を置けるよう、普段は行けない場所で過ごすことをおすすめします。
自然が感じられる場所への旅行をしたり、新しい趣味を始めてみたりと、長期休暇を取り自分の根本にある願望に向き合いましょう。現職で頑張るのか、他の仕事に挑戦すべきなのか、目指す道も見えてくると考えられます。
- 長期休暇取得中にミスが発覚したりしそうでなかなか長期休暇を取る勇気が出ません。
仕事はチームでやるもの! 事前に連携してしっかり休暇を取ろう
長期休暇を取り仕事から離れてリフレッシュすることは、健康面だけでなく自分を見つめ直すためにも必要です。仕事で迷惑をかけるから休めないという理由で、この先ずっと長期休暇を取るつもりはないのでしょうか。
仕事は個人ではなく、チームでおこなうものです。迷惑をかけたくないという気持ちも大切ですが、お互いにフォローし合いながら仕事はおこなっていくものなので、長期休暇中に必要な業務があれば、事前に伝達しておけば大丈夫です。
自分がいなければ仕事が回らないと考えている人がいますが、いなくても意外とうまく回るものです。安心して長期休暇を取りましょう。
ミスが発覚したりしてという点がやや気になります。ミスは隠していてもいずれ発覚するものです。もし発覚したくないミスがあるならば、この機会に上司に報告することも考えてみましょう。
②休職する
長期休暇を経てもリフレッシュできなかったり、仕事へのつらい思いをぬぐえない場合は、休職制度を利用しましょう。休職のメリット、デメリットは以下の通りです。
休職のメリット
・留学などの長期的なプランの活動ができる
・心理的な余裕がありネガティブな感情が収まりやすい
・時間的に余裕が生まれ将来を考えやすい
休職のデメリット
・収入が減る可能性がある
・キャリアや昇進に影響が出る可能性がある
・仕事をしていないことの罪悪感が生まれることがある
特に給与面が気になるかもしれませんが、条件を満たせば傷病手当金が給付されることもあります。仕事に追い詰められている人は、その状態を放置してしまうとさらにつらい気持ちになることがあるので、休職も検討してください。
また、休職中も定期的に会社の同僚や上司と接触しておくことで、復帰しやすくなりますよ。
休職中に転職活動をしたいと考える人もいるかもしれません。こちらの記事では、休職中の転職活動の可否を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
休職中に転職活動をしたいなら? リスクや注意点を徹底解説
③異動する
人間関係や仕事内容のミスマッチで悩んでいる人は、異動を検討してみることもおすすめです。異動することにより、かかわる人も仕事内容も大きく変わり、転職と同じような感覚になるでしょう。
仕事に行きたくない、つらいと感じるのであれば、上司との面談の機会などで、異動を相談してみましょう。
ただし、企業理念や社風とのミスマッチを感じていたり、事業内容に関心を持てない場合は、異動しても同じ悩みを抱える可能性があることには注意してください。
異動は新しい環境で新たな役割と目標を与えられ、成長するチャンスです。半面、不慣れな場所でこれまでとは異なる人たちと働くので、ストレスも大きいです。
仕事がつらくて他部署に移るのもリスクがある点には注意しましょう。
④転職する
企業理念や社風、事業内容や待遇面などに不満を感じ仕事に行きたくないと思う人は、転職を考えてみることもおすすめです。環境が変わることで、仕事に対するイメージが大きく変わり、楽しめることがあります。
転職をするなら、まずは仕事に行きたくないと感じる原因を洗い出しましょう。仕事に行きたくない原因は、この記事のそもそもなぜ仕事に行きたくないと感じる? 8の原因も参考にしてください。
そのうえで、その悩みが解決できる仕事を探しましょう。たとえば通勤が苦痛だと思うなら、リモートワークができる仕事に絞って探せば、次の仕事では不満を感じにくく前向きに働ける可能性が高まります。
ただし、今不満に感じている条件だけに捉われないよう注意してください。自分が大事にしている価値観を考え、転職活動の軸を定めたうえで転職先を見つけなければ、転職後さらに後悔するリスクがあります。
第二新卒の転職の方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。納得のキャリアを見つける方法を説明しているので、ぜひ参考にしてください。
第二新卒の転職必勝法|納得のいくキャリアを見つける3つのコツ
こちらの記事では就職活動の軸の見つけ方を解説しています。転職でも十分参考になるので、併せてチェックしてください。
就活の軸一覧90選! 納得できる企業選びの基準の見つけ方も解説
⑤退職する
精神的に追いつめられていて、毎日涙が出る、吐き気が止まらないなど精神的・身体的な症状が出ているのであれば、退職をするのも一つの方法です。特に、身体的な影響がある場合、これ以上無理はできないという自分からのSOSのサインと考えることができます。
可能であれば、転職先を決めたうえで退職をすることがおすすめです。なぜなら、退職した後で転職活動をすると、次の会社を決めることに焦ってしまい、よく吟味せずに入社を決めてしまうことがあるためです。
ただし、どうしてもつらい場合は、無理をせずに退職をして、それから将来をゆっくり考えるのも一つの方法です。耐えられない環境に身を置き続けてしまうと、精神的・肉体的な負担につながるので、限界を迎えていると感じているのであれば無理はしないようにしましょう。
日系企業は、キャリア中断に対しおよび腰の姿勢を示す傾向があります。転職先を確保した後なら焦りや心配から解放され、気持ちの余裕を持って有休を消化できるでしょう。
とは言え、心身のバランスを失ってまで働き続けるのは、何ら得策ではありません。健康あっての仕事であることを忘れないように。
仕事に行きたくないときこそ注意! リスクのある絶対に避けたい行動
仕事に行きたくないという思いから、ついやってしまいがちな行動があります。衝動で行動してしまうと、一時的には開放感があるかもしれませんが、時間が経過すると大きな後悔になってしまうかもしれません。
ここからは、仕事に行きたくないときにやってしまいがちなリスクのある行動を解説するので、参考にして絶対に避けるようにしましょう。
仕事に行きたくないときこそ冷静な判断力を失い、無断欠勤や突発的に退職する人がいますが、無断欠勤や突発的に退職することが解決方法にはなりません。一人で悩まず信頼のおける先輩や上司に相談をしてみると良いでしょう。
熟考せず辞職する
どのような仕事にも一定のストレスはあり、仕事が嫌だからと熟考せずすぐに辞めてしまっては、仮に転職しても次の会社でも早期離職をしてしまうリスクがあります。
まずは仕事に行きたくないと感じる条件がほかの仕事にも通じる条件なのかを考えましょう。たとえば1日8時間以上仕事をすることを苦痛に感じているとしても、それは基本的にどの会社でも避けられない条件になります。
多少気になるところがあっても、現在の会社は自分とのマッチ度が高く、転職することで大きな不満を感じてしまうかもしれません。
どんな仕事にも必ずストレスは発生するのだと捉え、辞職を検討している人は、仕事を辞めることで本当に解決できる悩みなのか考えましょう。
無断欠勤をする
仕事に行きたくないからといって無断欠勤をすると、多くの人に迷惑がかかるので必ず避けましょう。無断欠勤をすることで以下のようなリスクがあります。
無断欠勤のリスク
- 緊急連絡先や身元保証人に連絡がいき迷惑がかかる
- 周囲からの信頼を失う
- 減給になる
- 解雇になる
どうしても休みたいのであれば、必ず一言連絡を入れて休みましょう。一度失った信用はなかなか取り戻せないので、衝動で自分勝手な行動はしないようにしてくださいね。
以下の記事で、仕事を休みたいときの基準や対処法を解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
仕事がめんどくさいと感じたときの対処法12選! 休む基準も解説
仕事に行きたくないと感じる人は対処法22選を実践し心が軽くなる工夫をしよう
仕事に行きたくないと感じることは誰しもあり、まずはそのように考える自分を甘えなどと責める必要はありません。仕事に行きたくない原因に向き合い、自分に合った対処をしていきましょう。
記事では、仕事に行きたくないという感情への対処法22選を解説しました。自分に合う方法が見つかるはずなので、参考にしてつらい気持ちをそのままにせず、前向きに仕事に取り組んでいきましょう。
アドバイザーコメント
小西 一禎
プロフィールを見る仕事に行きたくないと考えるのはあなただけではない
ゆるい職場(中公新書ラクレ・古屋星斗著)という本が売れています。大手企業の若手社員が数年で辞めてしまうことに気付いた著者が、その謎解きに迫った内容です。
若者の声として「一度も叱られたことがない」「ここにいても成長できるのか?」「学生時代と変わらない」などが紹介され、仕事に嫌気を抱く様子が描写されています。不安に駆られた若者たちが、自らが成長するための新たな環境を求めて転職していく背景が説明されています。
まずは仕事に行きたくないという感情を責めずに対処法を実践してみよう
野球選手などプロのアスリートでも、「好きな野球が苦痛になり、毎日球場に行くのが嫌だった」などと、仕事に行きたくないことを巡る赤裸々な言葉を残している人が数多くいます。
社会に出たばかりの若手のみならず、大金を稼ぐアスリートですら、仕事に行きたくないと感じるのです。あなただけではないので、安心してください。
仕事に行きたくないと思ってしまう自分を責めることなく、追い詰めることなく、自然な感情として受け止めたうえで、記事で説明された22の対処法のうちのどれかを実践すれば、少しでも気分は紛れることと思います。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
ジャーナリスト/キャリアコンサルタント
Kazuyoshi Konishi〇大手メディア政治記者を経て、配偶者の海外転勤に伴いキャリアを一時中断。現在は大学院でキャリア形成を研究する一方、プロの文章力を活かし各メディアで幅広く記事を執筆。
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
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