この記事のまとめ
- 仕事のモチベーションがまったくない際はまず原因を突き止めよう
- モチベーションがまったくない状態で仕事を辞めるリスクも紹介
- 仕事のモチベーションを高める4つのステップを順番に試してみよう
- 自己分析ツール
たった3分で面接で使える"あなたの強み"がわかる!
この記事を読んでいる人におすすめ
就活を乗り越えて新卒入社したものの「仕事のモチベーションがまったくない」「この仕事は向いてなかったかも」などと考えて、転職を検討している人もいるのではないでしょうか。
前向きな理由で転職することは理想のキャリアを実現するために有効ですが、入社した企業をモチベーションの有無ですぐに辞めることにはリスクもあります。次のキャリアを考える前に、まずはモチベーションがまったくない原因を理解することが重要です。
この記事では、キャリアアドバイザーの若林さん、永田さん、瀧本さんのアドバイスを交えつつ仕事でモチベーションがまったくない際の対処法について解説します。モチベーションを高めたい人やその原因を探りたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
仕事のモチベーションがまったくない際はすぐに辞めずに原因整理から始めよう!
学生と社会人では生活が大きく変わるので、入社して間もないときは誰でもやる気が上下しやすいでしょう。そのため、仕事のモチベーションがまったくないからといって、状況によっては会社を辞める決断をする必要がない場合もあります。
そこでこの記事では、まず仕事のモチベーションがまったくないと感じる理由や、その対処法などを解説します。モチベーションがまったくない原因を明確にして、どんな解決策があるか把握しましょう。
また、仕事のモチベーションがないまま仕事を続けるリスクも解説します。リスクを理解することで自身の状況や働き方を見直すきっかけになりますよ。
記事の後半では、仕事のモチベーションがまったくない状態が続くときの選択肢も紹介します。自身のキャリアの方向性を決めて、より満足感のある毎日を実現しましょう。
モチベーションがまったくない場合でも、やる気低下の原因を特定して対策を講じることで、再び仕事に意欲を持つことができます。目標設定を明確にし、小さな成功体験を積み重ねましょう。
また、自己成長の機会として興味のある分野に積極的にかかわることもおすすめです。定期的なコミュニケーションやフィードバックもモチベーション維持に効果がありますよ。
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そもそも原因は? 仕事のモチベーションがまったくない状態になる10の理由
仕事のモチベーションがまったくないときには、必ず原因があります。やる気が出ない状況を改善するためには、原因を把握することが重要です。
ここからは仕事のモチベーションがまったくない状態になる10の理由を解説します。外的要因と内的要因に分けて紹介するので、自身に当てはまるものがないか確認しながら見ていきましょう。
変えることは難しいかも? 仕事のモチベーションがなくなる外的要因
変えることは難しいかも? 仕事のモチベーションがなくなる外的要因
仕事のモチベーションがなくなる理由が外的要因の場合、自身の行動で改善できない可能性もあります。自分の努力で変えられないことは、異なるアプローチをする必要があるため、まず悩みの原因が外的要因であるかを知っておくことが大切です。
ここでは仕事のモチベーションがなくなる外的要因を解説するので、自身に関連するものがあるか探してみましょう。
①給与が低い
自身の業務内容や求められることに対して給与が低いと、仕事のモチベーションは下がってしまうこともあります。たとえば、営業職で年間の目標契約件数に対して2倍以上の契約を獲得できても、給与にまったく反映されなければ仕事のモチベーションは下がってしまうこともあるでしょう。
さらに、会社員である限り、自身の給与は自分の意志で簡単に上げられるものではありません。また近年では保険料のような各種税金も増加傾向にあるため、給与が上がったとしても手取り額が増えづらいのも事実です。
なお、単純に給与や手取り額を上げることは難しいですが、たとえば手当が出る資格を取ることで、給与を上げることは可能です。現状を改善するために、自分にできることを探してみましょう。
まずは取りやすい資格から挑戦してみたいという人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
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学生生活や就活の合間を縫って資格を取得するためには、取りやすい資格を選定することが重要です。この記事では取りやすい資格の基準や資格勉強の進め方、取得する際の注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。
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②労働時間が長い
労働時間が長いと、心身が疲れてモチベーションが上がりづらくなることもあるでしょう。業務内容自体はやりたいことであったとしても、残業が多いと疲労が溜まっていくものです。
厚生労働省の毎月勤労統計調査 令和6年3月分結果確報によると、パートタイム労働者を除く一般労働者の所定外労働時間は10.5時間でした。
つまり、残業が月10.5時間より多いと、日本全体で比較したときに労働時間が長いと言えます。ただし、人によって適切な労働時間は異なるものです。残業時間が10.5時間より少なくても、精神的にきつかったり、体調を崩しがちだったりするようであれば、モチベーションが出ない理由の一つと考えられます。
あなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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③業務における裁量権が少ない
特に仕事に必要なスキルや経験が一定以上ある人の場合、業務において自分で物事を決められなかったりできる仕事が少なかったりすると、主体的に仕事に取り組みにくくなりやる気が出づらくなります。
日本企業はまだ年功序列の傾向が強いケースもあり、入社して数年程度では裁量権が与えられにくいケースも多くあります。裁量権が増えることでモチベーションが上がる人は、若手社員が多い企業や外回り中心の営業職のような、自身で物事を判断して行動できる環境への転職や部署異動を検討するのも一つの手段として覚えておきましょう。
裁量権に関して、日本は年功序列のイメージがありますが、実際ITやコンサル業界では入社1年目から活躍している人も多いと感じます。
もちろん大企業などでは年功序列を感じることもありますが、実際に大きな仕事を任されている人は仕事ができる人が多いので、年齢というよりは実力が重視されている印象です。
IT業界やコンサル業界に興味がある人は、以下の記事も併せて参考にしてください。
IT業界
ITの仕事って何があるの? 仕事の種類や働く魅力を詳しく解説!
コンサル業界
例文12選|コンサルの志望動機で必須のアピール内容とNG例を解説
④会社からの評価が公平ではない
会社からの自分に対する評価が不公平に感じられてしまうと、モチベーションが下がってしまうこともあります。特に、同期のなかで出世や評価に差が出てきたタイミングで、自分に対する評価の納得感が薄く感じる人も多いです。
評価の判断が特定の社員に依存していると、上司との相性が悪いことでスキルや成果が公平に評価されない可能性もあります。この場合、同僚や他部署の先輩などへ相談してみるのがおすすめです。
なお、前提として評価は自分以外の人からしてもらうものです。そのため、まずは自身が評価されるような行動をとれているかを客観的に振り返ってみましょう。
それでも納得感なくモチベーションが下がってしまう場合は、営業など定量的な結果で評価されるような職種や業界に転職を検討するのも選択肢の一つです。
⑤社内の人間関係で悩みがある
仕事はチームでおこなうケースが多いため、社内の人間関係は仕事のモチベーションに直接影響します。
厚生労働省の令和4年雇用動向調査結果の概況によると、令和4年の転職入職者が前職を辞めた理由として「職場の人間関係が好ましくなかった」と答えた男性は8.3%、女性は10.4%でした。
これは男性・女性ともに「定年・契約期間の満了」「労働時間、休日などの労働条件が悪かった」に次ぐ3位で、人間関係の悩みで転職する人が多いことが読み取れます。
つまり、転職を決める理由になるほど、人間関係の問題は仕事に大きく影響するということです。社内の人間関係で悩みがありモチベーションが低下しているという人は、まずは部署異動の希望を出して、それでも働く環境を変えられない場合は転職を検討するのも選択肢の一つです。
- 社内の人間関係で疲れやすく、仕事のモチベーションが上がりづらいです。
仕事の人間関係を気にしすぎずできることから取り組んでみよう
社内の人間関係で疲れやすく、モチベーションが上がらない場合、まず自分自身のストレス要因を特定することが重要です。具体的に自分が何に対してストレスを感じているのかを書き出し、原因を明確にしましょう。
また、オープンなコミュニケーションを心掛け、感謝の気持ちやフィードバックを積極的に伝えることで人間関係を改善できる可能性もあります。
とはいえ、無理にすべての同僚と親しくなる必要はありません。仕事とプライベートの境界を明確にすることも大切です。
最後に、社内のカウンセラーや外部のメンタルヘルス専門家に相談することも検討してください。これらの対策を通じて、少しずつモチベーションを取り戻すことができてくると前向きに仕事に取り組むことができるでしょう。
上司との人間関係で悩みがある人はこちらの記事もおすすめです。うまく付き合うコツやストレスをためない対処法を解説しています。
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上司が嫌いで毎日悩まされている人は、11の方法を試してみると上手く付き合えるかもしれません。キャリアコンサルタントと、嫌いな上司と上手に付き合う方法や注意点を解説するので、嫌いでたまらず悩んでいる人は参考にしてください。
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職場の人間関係で悩んでいる人はこちらの記事を参考にしてみてください。対処法を詳しく解説しています。
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意識で変えられる! 仕事のモチベーションがなくなる内的要因
意識で変えられる! 仕事のモチベーションがなくなる内的要因
仕事のモチベーションがなくなる内的要因は、外的要因に比べて自身の力で変えられるものが多くあります。おもに精神的な内容なので、意識や行動次第で改善できる可能性もあるのです。
ここでは仕事のモチベーションがなくなる内的要因を解説します。自身の現状と照らし合わせて解決策を探りましょう。
①仕事の目標がない
仕事の具体的な目標がないと、毎日の業務が単純な作業のようになってしまうため、仕事のモチベーションが上がりづらくなってしまいます。
仕事の目的としてお金を稼ぐことを挙げる人も多いですが、それ以外にも会社の売上に貢献したり、顧客を喜ばせたりするような目標があると、業務にやりがいが生まれやすくなる可能性もあります。
たとえば、待遇を最優先して入社を決めたとしても、「このプロジェクトを成功させてチームに貢献する」「新しいスキルを習得して業務に活かす」「顧客満足度を向上させる」などの目標が少しでもあったほうが毎日が充実するのではないでしょうか。
仕事は長い時間を費やすものなので、モチベーションを上げるためにも目標を立てましょう。
仕事の目標が思いつかない人は、まずは短期的な目標から考えてみることからおこなってみましょう。
今するべき仕事は必ずあると思うので、まずはその日ごとに目標を定めて、慣れてきたら1週間、1カ月、半年、1年と延ばしていきながら長期目標を定めると良いと思います。
②同期や友達との差を感じている
同期や友達との仕事の成果や待遇で差を感じると、これまでやってきたことや自身のキャリアが心配になることもありますよね。
学生から社会人になるなど、環境が大きく変化したことでギャップを感じやすくなるのは当たり前です。学生のうちは大学の友人などスキルや能力が近い人と中心的に交流するため、周囲との差を感じることは少ないのではないでしょうか。
一方、会社員は業務で成果を上げていると、新事業に挑戦するチャンスがもらえたり、案件を多く任せてもらえたりすることもあるため、差を感じやすくなってしまいます。
なお、人によって成果が出るタイミングや成果が出やすい環境は異なります。今は成果が出ていなくても、努力を続けていれば数年後にいきなり成果が出る可能性もあります。
まずは周囲の人と比べるのではなく、「なぜこの会社に入社したのか」「自分の強みをどう活かしたいと考えたのか」を思い返してみましょう。初心を思い出すことでモチベーションが芽生えるかもしれません。
③仕事に燃え尽きてしまった
携わった大きなプロジェクトや案件に一区切りがついたり、繁忙期が終わったりすると、仕事に燃え尽きてしまうこともあるのではないでしょうか。
仕事に燃え尽きてしまうということは、本気で取り組んでいた証拠です。一時的にモチベーションがなくなっている可能性が高いため、まずは休むなどの対策を取ってみると自然と回復することもあるかもしれません。
なお、仕事に燃え尽きてしまっているときは、正常な判断がしづらくなります。いわゆる「燃え尽き症候群」は誰にでも起こり得るものです。そのため勢いで転職してしまったり、退職してしまったりしないように、大きな決断は冷静になれるまで時間をあけてからおこないましょう。
燃え尽き症候群とは
熱心に仕事に取り組んでいた人が、いきなりやる気を失ってしまう様態。1970年代に精神心理学者のハーバート・フロイデンバーガーが定義した
こちらのQ&Aでも、仕事のモチベーションがない状態を抜け出す方法についてキャリアコンサルタントが回答しています。気になる人は併せてチェックしてみてください。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
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④仕事に対する興味が薄れてきている
仕事に対する興味や関心が薄れると、あらゆる業務でモチベーションが上がりづらくなります。特に単純作業が多い仕事で起こりやすいでしょう。
たとえば、毎日同じルーティンワークをこなす仕事だと、新しい学びや変化がないと飽きやすくなります。また、仕事においてスキルアップしている感覚がないと、どんな人でも充実感が感じにくくなります。
なお、社会的な意味や誰かの役に立っているという感覚があると、達成感や使命感を感じやすくなり、モチベーションにつながりやすいです。まずは受け身の姿勢で指示を待っているのではなく能動的に仕事に取り組んでみて、それでもモチベーションが上がらなければ転職することを検討しても良いかもしれません。
- 今の仕事への興味が薄れてきてしまっています。その場合、転職するしかないでしょうか?
モチベーションがないときの転職は要注意! 冷静に判断しよう
私も仕事に興味がなくなってしまい、モチベーションが上がらないことがあります。そんなときは、休日にリフレッシュして「今日楽しんだ分、頑張ろう!」と、自分を奮い立たせています。
もちろん、興味が薄れてしまってやりがいも感じられない、今の仕事を続けるのは苦痛だと感じたら転職するのも一つの方法です。
ただ、興味がなくなって転職を繰り返す人も一定数存在し、短期間で転職を繰り返すと「またすぐに離職するのではないか」と思われて就職が難しくなるのも事実です。
自分のモチベーションが一番下がっているようなネガティブなときの転職は、個人的にはあまりおすすめしません。少し気持ちが回復して、それでも無理だと感じたら転職を検討してみてはどうでしょうか。
仕事に対する興味が薄れてきている人には、こちらの記事もおすすめです。飽き性におすすめの業界・職種を解説しています。
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飽き性に向いている仕事20選|長く続けられる仕事選びの秘訣とは?
飽き性な人におすすめの仕事20選をキャリアコンサルタントとともに紹介。飽き性な人の仕事選びの方法や注意点、また仕事に飽きてしまった場合の対処法も解説します。飽き性ならではの強みを活かして、意欲を保ちながら長く続けられる仕事を見つけましょう。
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⑤プライベートで悩みを抱えている
プライベートで悩みがあると、勤務中に思い出したりネガティブな気持ちになったりして、仕事のモチベーションが落ちやすくなります。仕事のことを考えられないほどの悩みは、業務中の集中力が落ちやすくなるので、可能な限り解決することに時間をかけてみましょう。
なお、プライベートの出来事は、仕事のモチベーションに良い影響を与えることもあります。たとえば、休日に友人と旅行する予定があると、それをモチベーションに仕事が捗る人もいます。
このように、良くも悪くもプライベートは仕事に影響を与えるので、悩みがあるならできる範囲で解決したり、必要に応じて休んだりしてみましょう。
仕事のモチベーションがないまま仕事を続けるリスク
モチベーションがないまま仕事を続けると、不健康になったり成長できなかったりするリスクがあります。惰性で続けてしまうと心身や今後のキャリアに悪い影響が出る可能性があるため、リスクを理解することが大切です。
ここでは仕事のモチベーションがないまま仕事を続けるリスクを解説していきます。どんなリスクがあるか理解することで、自身が実現したい仕事像を想像しやすくなりますよ。
毎日の仕事がきつくなり心身ともに不健康になる
仕事のモチベーションがないまま無理して続けると、心身ともに負担がかかります。仕事は一日の大半の時間を費やすものであるため、ストレスが積み重なり心身のバランスを崩してしまうリスクもあります。
また心や身体に不調をきたしてしまうと、完治するまでに長期的な休暇が必要になる可能性もあります。そのため、心身の健康を維持しつつ長期的に働くためにも、モチベーションが下がっている状態を無視せずに、原因を突き止めたり解決を図ったりして自身の状況としっかり向き合いましょう。
仕事のストレスがたまった状態で放置するリスクについては、以下の記事でも解説しています。併せてストレス解消法も紹介しているので参考にしてみてください。
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成長できない
モチベーションがないまま仕事を続けると、新しいスキルや知識を得ようという気持ちも徐々に薄れていってしまうため、成長もしづらくなります。またスキルアップしないまま単純に毎日出勤しているだけでは、成果も出にくくなっていきます。
さらに、スキルや経験が付かないままだと、将来的に転職もしづらくなる可能性もあります。モチベーションがまったくない人にとって転職は選択肢の一つですが、モチベーションがないまま成長していない期間が長いほど、転職市場における需要が下がるケースもあるのです。
なお、仕事のモチベーションがまったくなくても、次のキャリアや将来的に役立つスキルが身に付いていれば問題ありません。モチベーションがない人は、今の仕事を続けてスキルや経験が身に付くかという観点でも考えてみましょう。
成長が感じられない仕事に就き続けることのリスクは、モチベーション低下やストレスの増加によるメンタルヘルスの悪化、スキルの停滞によるキャリアの停滞、長期的な職場不満足などです。
このような状態を放置せず、早期に原因を見極めて対処することが重要です。
順番に試そう! 仕事のモチベーションを高める4つのステップ
順番に試そう! 仕事のモチベーションを高める4つのステップ
- 一定期間休暇をとる
- 自己分析をしてモチベーションの変化を理解する
- 仕事の適切な目標を設定する
- ポジティブな言葉を意識する
仕事のモチベーションがないまま仕事を続けるリスクを理解できても、モチベーションを高めるには具体的に何をすればいいのかわからない人もいるかもしれません。
ここでは仕事のモチベーションを高める4つのステップを解説するので、一つずつ試していきましょう。
①一定期間休暇をとる
まず、一定期間の休暇をとることで、心身の疲れをとることが最優先です。仕事のモチベーションがまったくないのは一時的なことかもしれないため、自身の疲れをとって冷静な判断ができるようになる必要があります。
可能であれば有給休暇を取ってまとまった休日を作り、日頃の疲れやストレスを解消しましょう。まとまった休日が作れない人には、以下の方法がおすすめです。
長期休暇がとれないときに疲れやストレスを解消する方法
- 趣味を楽しむ時間を設ける
- 睡眠時間を長くする
- 退勤後に予定を作らない
一定期間休んでも仕事のモチベーションが上がらないなら、一時的なものではないため、根本的な働き方やキャリアチェンジが必要かもしれません。なお、休日明けで仕事に行けないほど精神的に疲れを感じるなら、無理をせず休職することも選択肢の一つです。自分のメンタルや健康を最優先にしましょう。
仕事を休むことに抵抗がある人は、こちらの記事もおすすめです。仕事を休むときに必ず守りたい鉄則も解説しています。
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②自己分析をしてモチベーションの変化を理解する
休暇を取って心身ともに疲れがとれてきたら、何がモチベーションに影響しやすいか自己分析しましょう。
すでに学生時代に自己分析をおこなった人も多いかもしれませんが、入社前と入社後では、価値観が変わっている可能性があります。
たとえば、入社時には感じられていたやりがいが感じられなくなっていたり、社会人生活を経験してから理想とする働き方が変わったりしているかもしれません。
また、社内で不満を感じる部分があるのであれば、具体的に職場の何が自身に合わないのか、何を職場に求めているかを明確にすることが重要です。そして、それらを解決するためにどのような行動が必要かを考えてみましょう。
自己分析は、自分の価値観について考える方法でもあります。価値観は、出会った人や職場環境、仕事内容などによって変化していくものなので、就活時の自分とは変わっているものです。
その変化を認識して、自分がなぜモチベーションが下がってしまったのかを分析し、解決法を探してみてください。
モチベーションの変化を振り返るためにも、モチベーショングラフを作成してみるのがおすすめです。以下の記事を参考に実践してみましょう。
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さらに自己分析を深めたい人にはこちらの記事も確認してみましょう。マインドマップを活用して自身の考え方や価値観を明確にする方法を解説しています。
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③仕事の適切な目標を設定する
自己分析ができたら、次はキャリアを進めるために仕事の目標を決めましょう。今の仕事を続けるか、転職するかによって適切な目標は異なりますが、目標があれば毎日の仕事が充実しやすくなります。
たとえば、営業職の人で現職を続けるなら「半年間以内に月の契約ノルマに対して1.5倍の契約を達成する」など具体的な目標を決めるのがおすすめです。そして、目標を達成するために毎日できることを積み重ねていきましょう。
なお目標を設定するときは、現実的に達成可能な範囲で考えましょう。高すぎる目標を掲げてしまうと、いつまでも達成できずモチベーションを下げることにつながる恐れがあるので注意してください。
④ポジティブな言葉を意識する
仕事のやる気がないときは、無意識的にネガティブな言葉が出やすくなります。言葉は声に出すことで良くも悪くも自身の考え方に影響を与えます。たとえば「早く帰りたい」「働きたくない」のようにネガティブな言葉ばかり考えていると、余計にやる気が上がりづらくなるのです。
逆に、「この仕事が終われば山場は超えられる」「もう木曜日だからあと1日頑張ろう」のようにポジティブな言葉を意識するだけでも、メンタルは変わる可能性があります。
特に、職場でネガティブな言葉を口に出してしまうと、周りの人に聞かれてしまい、チームのメンバーや同僚からネガティブな人間と認識されてしまうこともあります。そうなると仕事において良い影響を及ぼさないので、特に職場ではポジティブな言葉を意識するように心掛けましょう。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る小さな成功体験を積み重ねてモチベーションアップにつなげよう
仕事に対するモチベーションが低下している場合、まずその原因を明確にすることが重要です。将来への不安や精神的・身体的な疲労、人間関係の問題、適切な評価の欠如などがおもな原因として挙げられます。これらを自己分析や上司との面談を通じて把握しましょう。
次に、具体的な目標を設定することが必要です。頑張れば達成できるレベル感の具体的な目標を設定し、それに向かって少しずつ進むことで自己成長を感じられるよう、小さな成功体験を積み重ねることも重要です。
また、自分の成果に対して正当な評価を得られていないと感じる場合は、上司や同僚にフィードバックを求めましょう。
自分に合った仕事のモチベーションを上げる方法を見つけよう
さらに、同僚や上司と信頼関係を築くことも重要です。職場での人間関係が良好であれば、困難な状況でも乗り越えられる力にもなるので、積極的にコミュニケーションを取るように意識してみても良いかもしれません。
精神的・身体的な健康はモチベーションに直結するため、適度な休息とリフレッシュも必要です。会社が提供する研修やサポート制度を活用し、自分のスキルを高めることもモチベーションアップにつながります。
自分に合った方法を見つけ、それを実践することができれば、仕事へのモチベーションを徐々に取り戻し、やりがいを感じられるようになるでしょう。
長期的な目線で考えよう! 仕事のモチベーションがまったくない状態が続くときの選択肢
仕事のモチベーションがまったくない状態が続くときの選択肢
- 異動の相談をする
- 割り切って今の仕事を続ける
- 別の企業へ転職する
仕事のモチベーションがまったくない状態が続くと、この先どうしたら良いかわからなくなってしまうこともありますよね。モチベーションがなくなる理由や自己分析ができたら、現状を変えるためにまずは行動する必要があります。
ここでは仕事のモチベーションがまったくない状態が続くときの選択肢を解説するので、今後のキャリアを決めるきっかけをつかみましょう。
- 仕事へのモチベーションが上がらず、この先どうしたら良いのか悩んでいます。どうするべきか判断基準があれば教えてください。
一人で抱え込まずに社内の状況がわかる人に相談してみよう
まず社内にて相談できる環境や人間関係がある場合は相談しましょう。通常は上司ですが、それが難しい場合は先輩社員や同僚などに今の気持ちを打ち明けることが先決だと思います。
友人などに相談するのも客観的な意見で気持ちはスッキリするので良いとは思うのですが、詳しく会社の事情がわからないので結局自分で考えることになります。
社内の状況がわかる人に相談したうえで参考にし、それを自分なりに考えて整理していくことで、何がモチベーション低下の要因になっているのか探っていくのが良いと思います。
異動の相談をする
今の仕事を続けることは難しくても、会社を退職するのは気が引ける人も多いのではないでしょうか。そんなときは、部署異動や職種を変更できないか、会社に相談してみるのも一つの方法です。
社員が辞めることは、会社にとってもマイナスな影響が大きくあります。特に入社して間もない社員の場合、採用・教育コストや入社1年以内離職率にかかわるので、離職されることは避けたいと考えているケースがほとんどと言えます。
そのため、直属の上司や人事部に相談することで、部署異動や職種変更の希望を受け入れてもらえるかもしれません。いわゆる社内転職ができれば、会社を退職せずに職場環境を変えて新しい仕事を経験できるので、選択肢の一つとして検討しましょう。
- まだ入社して間もないのですが、部署異動を希望しています。申し出ることは問題ないでしょうか?
申し出ることは可能だがすぐに希望が通る可能性は低い
「入社して間もない」ということは、まだその部署のすべての業務や状況を把握しきれていない時期だと思います。そうした時期に「自分には合わない」と感じる人がいるのも事実なので、異動願を出すことは可能です。
ただしすぐに希望が叶う可能性は低いのが実情です。どうして異動したいのか、理由によっては可能な場合もあるので、上司や先輩に相談してみても良いかもしれません。
割り切って今の仕事を続ける
今の仕事を辞められない理由がある場合、仕事を割り切って続けるのも選択肢の一つです。仕事とやりたいことは必ずしもイコールである必要はありません。興味のある業界や職種でなくても、生活のために仕事を続けている人も多くいます。
また会社に入社できている時点で、その会社に必要な人材として認められています。つまり、会社が求めるポテンシャルやスキルを持っていることになるので、続けているうちに自身の特性を活かして働くことに意義を感じられるかもしれません。
モチベーションがなくなったとしても、退職しなければ解決できないというわけではないことは覚えておきましょう。
割り切って仕事を続けることで、あれこれ悩むことを一旦脇に置いておくという「保留しておく力」が備わってきます。これにより、感情的にその場で判断し後悔するリスクを負わないようにすることができます。
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別の企業へ転職する
モチベーションを向上させるために試行錯誤してみても今の会社でモチベーションが上がらないのであれば、転職も検討しましょう。ただし、現職での不満が転職先で解消されることが前提です。
たとえば、仕事の裁量が少ないことが原因でモチベーションが上がらず転職を決めたのであれば、前職よりも業務上の決定権を一任してもらえるような企業に転職しなくては、また同じようにモチベーションが上がらずに悩むことになるかもしれません。
また現職の仕事内容が自身に合わないと感じたなら、未経験職種へのキャリアチェンジが良いかもしれません。ただ会社を変えるだけでは問題が解決されないので、現状の何を変えたいのかをしっかり把握し、そのうえで転職先を選択しましょう。
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アドバイザーコメント
若林 宏美
プロフィールを見る「モチベーションが上がらない」と諦めずに気分が上がる方法を探そう
学生時代とは打って変わって、仕事をはじめると拘束時間が長く、毎日疲れ果ててモチベーションが下がってしまうこともありますよね。私の周りの学生からも「月曜日から金曜日まで働くのがつらい」「希望以外の部署に回されてもう辞めたい」といった声を聞くことがあります。
そうした人の話を聞いてみると、「就職する前の理想が高かった」「希望している部署、仕事ではなかった」という人が多い気がします。つまり、学生時代の予想とのギャップで、モチベーションが下がってしまっているケースですね。
こうしたギャップは、働くうちに慣れていく人もいますが、どうしてもつらい、やりがいを感じられないという人もいます。そんなときには、休みの日にリフレッシュしたり、簡単な目標を設定したりと、自分の気分が上がるように工夫してみてはどうでしょうか。
仕事だと割り切って考えるのも一つの方法
もしくは、仕事だと割り切ったり、スキルアップのための勉強をして転職を意識する人もいます。どういった方法が良いかは結局自分次第です。
周りの大人たちを見ていると「仕事と割り切る」という人が一番多い気がします。「仕事は仕事でがんばって、その分プライベートを充実させよう」と思えば、モチベーションが上がらない仕事でも頑張れるのかもしれません。
しかし、本当につらくなったら、無理はしすぎず迷わずに転職などを検討してみてくださいね。
仕事をすぐ辞めるか迷っている人には、こちらの記事で慎重に検討するのがおすすめです。すぐ辞めるメリット・デメリットや冷静に判断する方法まで解説しています。
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仕事をすぐ辞めるのは甘えではありません。この記事ではキャリアコンサルタントが仕事をすぐ辞めるメリットとデメリットを解説します。そのうえで、仕事をすぐ辞めることを冷静に判断するための7ステップを取り上げています。
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リスクも理解しよう! モチベーションがなくて仕事を辞める際のNGパターン
仕事を辞めるのは生活において大きな決断になるため、いくつかのリスクがあります。特に退職の仕方やタイミングについて注意点があるので、事前に理解しておくことが重要です。
ここではモチベーションがなくて仕事を辞める際のNGパターンを解説するので、仕事を辞める前に目を通しておきましょう。
退職理由を「モチベーションがまったくなかったから」と伝える
仕事を辞めて転職する際に、選考の段階で前職の退職理由を伝える際は注意が必要です。退職理由を「モチベーションがまったくなかったから」と伝えてしまうと、採用担当者からすると「モチベーションがなくなるとすぐ辞めてしまうのではないか」のようにネガティブな印象を与えてしまいます。
モチベーションがなくて前職を辞めたとしても「ほかにやりたい仕事ができたから」「前の職場では成長できないと感じたから」など、ポジティブな理由に置き換えて伝えることが重要です。
なお、モチベーションの有無で転職を繰り返してしまうと、辞め癖がつく可能性があります。転職して数カ月経たないうちに辞めてしまう場合、業務を十分に経験できておらず辞めるための判断材料が足りていないかもしれないので、慎重に行動しましょう。
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その後のキャリアや目標を決めずに退職する
仕事のモチベーションがないために今の仕事を辞めるなら、その後のキャリアや目標を決めてから退職するようにしましょう。
モチベーションが上がらないからと深く考えずに退職してしまうと、転職活動がスムーズに始められないリスクだけでなく、転職先でも同様にモチベーションが上がらずに悩んでしまう可能性があります。
さらに可能であれば、次の転職先を決めてから退職するのがおすすめです。転職活動を始めてから志望する企業の内定をもらえるまで、どれくらいの期間がかかるかはわからないので、早めに行動できるようにしておくことが大切です。
なお、精神的に追い込まれていたり病気が発覚したりして退職する場合、この限りではありません。心身の健康は最も優先すべきことなので、無理に次のキャリアを決める必要がないことも覚えておきましょう。
退職前に内定を獲得し、その後のキャリアを決めておくことは非常に重要です。
もし転職活動を始める前に退職する場合は、まず3~6カ月分の生活費を準備し、その後のための経済的な安定を確保しておきましょう。
加えて、自身のキャリア目標を見直して価値観に合った仕事を探し、人脈やハローワークなどの求職者支援施設を活用しつつ次のステップへ進むと良いでしょう。
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仕事のモチベーションがまったくないことに思い詰めずに長い目でキャリアを考えよう
仕事のモチベーションがまったくなくなるのは、誰にでも起こり得ることです。特に入社して間もないなら、生活の変化からストレスを感じやすい時期でもあるため思い詰める必要はありません。
この記事では仕事のモチベーションがないまま仕事を続けるリスクや、仕事のモチベーションがまったくない状態が続くときの選択肢まで解説しました。将来を見すえながら理解を深めてくださいね。
仕事のモチベーションがまったくなくなってしまった要因がわかったら、自己分析をしたり目標を設定したりするのがおすすめです。長期的な目線を持って、自身がどんなキャリアを歩みたいか見極めたうえで、前向きに行動しましょう。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見るモチベーションが下がってしまったときは初心を思い出してみよう
モチベーションが下がっていると、「このまま続けていることに意味があるのだろうか」「転職して新しい仕事をしたほうが良いのかもしれない」などの思いが頭をよぎることでしょう。
もちろんそこで行動に移して会社を辞めることも一つの手です。しかしそんなときは、その会社に入ったときの初々しい気持ちを思い出してみてください。きっと面接を受ける前は「なんとしてもこの会社に入りたい」と意気込んでやる気に満ち溢れていたことでしょう。
実際に会社に入りさまざまな経験をする中で、モチベーションが下がってしまったのかもしれませんが、当初はその会社に入りたい理由があったはずです。今それを振り返ってみて、その目標や目的は達成されたのでしょうか。
一呼吸置いて焦らず慎重に検討を重ねることが大事
もしすでに達成してしまってやりがいを感じないということであれば環境を変えることも良いとは思いますが、そうでないなら今は一旦自分の気持ちは置いておいて何かが見えてくるまで続けてみることをおすすめします。
早く行動に移したいと焦ってしまう気持ちはよくわかりますが、気持ちというのはころころ変わるものなので、一時の気の迷いにならないように慎重に検討を重ねていく術を身に付けていきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事
Hiromi Wakabayashi〇女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談に従事。また、ライター経歴を活かし、各種サイトでキャリアについて考えている人に向けた記事を監修
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
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